JP3601965B2 - 作業機の油圧装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタやホイールローダ、或いは作業装置付き運搬車等の作業機の油圧装置に係り、詳しくは、作業装置の昇降を分流弁による余剰流で作動するように構成しながら、アイドリング時でも迅速に昇降作動できるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクタの油圧装置として、特開平8‐252003号公報(図2参照)や、特開平9‐72452号公報(図2参照)に示されたものが知られている。つまり、耕耘作業中に比較的頻繁に使用するローリングシリンダに優先的に一定流量の圧油を供給し、その余剰流を昇降シリンダに供給する分流弁(プライオリティーバルブ)を油圧回路中に備えており、実使用状況に見合った油圧回路を構成することで、油圧ポンプをあまり大きなものにすることなく各油圧装置を必要十分に駆動できる合理的なものとしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記合理的な油圧回路においても、ある状況においては思いどおりに動いてくれない場合があった。すなわち、エンジンを始動してのアイドリング時に作業装置を上昇操作すると、非常にゆっくりとしか上昇移動しないとか、場合によっては上昇移動しないということがあった。これは、単位時間当たりのポンプの吐出量の少ないアイドリング時でも、ローリングシリンダに所定の流量を確保する分流弁の機能から生じる現象である。
【0004】
上記不都合があると、作業装置を持ち上げての発進がなかなか行えず、作業能率上で芳しくないとか、迅速に上昇させるにはアクセルアップ操作を伴う面倒さが加わるといった不利がある。そこで、本発明の目的は、油圧装置の工夫により、ローリングシリンダへ優先的に圧油を供給するようにしながら、アイドリング時等のローリングシリンダを駆動していないときでの前述した不都合が解消されるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
【0006】
第1発明は、作業機の油圧装置において、第1油圧アクチュエータに対する一定流量の制御流と第2油圧アクチュエータに対する余剰流とに圧油を分配する分流弁を設け、制御流の圧を検出する圧検出手段と、制御流の流量を変更可能な制御流量変更手段とを分流弁に備え、圧検出手段の検出圧が所定圧未満のときには、余剰流への分配量が増大されるように圧検出手段と制御流量変更手段とを連係してあり、
前記第1アクチュエータの作動を司る第1制御弁を、パルス電流によって切換え作動される電磁式に構成するとともに、前記第1制御弁を、これの切換わり作動途中に全てのポートが閉じとなる全閉じ状態が現出されるように構成してあることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、作業機の油圧装置において、第1油圧アクチュエータに対する一定流量の制御流と第2油圧アクチュエータへに対する余剰流とに圧油を分配する2個の分流弁を並列に設け、これら両分流弁の双方に圧油供給する両開状態と、両分流弁のうちの一方にのみ圧油供給する片開状態とを切換え可能な切換手段と、制御流の圧を検出する圧検出手段とを備え、圧検出手段の検出圧が所定圧以上のときには両開状態が、かつ、所定圧未満のときには片開状態が夫々現出されるように、切換手段と圧検出手段とを連係してあり、
前記第1アクチュエータの作動を司る第1制御弁を、パルス電流によって切換え作動される電磁式に構成するとともに、前記第1制御弁を、これの切換わり作動途中に全てのポートが閉じとなる全閉じ状態が現出されるように構成してあることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、作業機の油圧装置において、第1発明における制御流量変更手段、又は第2発明における切換手段に対する圧油流入は迅速に行わせ、かつ、圧油流出は緩速で行わせるスローリターン機構を備えてあることを特徴とする。
【0009】
【0010】
第4発明は、第1発明において、制御流量変更手段を、制御流に対する絞りの数を変更する切換弁を設けて構成し、この切換弁を、第1アクチュエータに供給される圧によって切換わり作動するパイロット式スプール弁に構成するとともに、スプールを付勢するリターンバネが配置されるバネ収容室とドレン油路とを連通接続してあることを特徴とする。
【0011】
〔作用〕
請求項1の構成によれば、(イ)第2油圧アクチュエータへの圧油の分配量を、第1油圧アクチュエータでの負荷圧が所定圧未満のときには、該負荷圧が所定圧以上のときよりも増大するように分配供給手段が機能する。従って、第1油圧アクチュエータをローリングシリンダに、かつ、第2油圧アクチュエータを昇降シリンダに夫々設定することにより、トラクタ機体が停止してのアイドリング時に昇降シリンダを駆動すると、そのときにはローリングシリンダは駆動されておらずその負荷圧が低いので、昇降シリンダへの圧油流量が増大され、従来に比べて迅速に耕耘機等の作業装置を上昇できるようになる。この作業装置上昇速度の迅速化は、耕耘等の作業走行中であっても、ローリングシリンダが動いていないときには同様に発揮される。
【0012】
また、この構成によれば、第1油圧アクチュエータに対する一定流量の制御流と、第2油圧アクチュエータに対する余剰流とに圧油を分配する分流弁単体での構造工夫により、上記作用(イ)を発揮するものを比較的コンパクトに構成することができた。すなわち、ローリングシリンダが作動していないときには制御流の圧が低いので、余剰流への分配量が増大され、昇降シリンダを迅速に駆動可能になる。
さらに、請求項1の構成によれば、(ロ)パルス電流による電磁弁に構成された第1アクチュエータ用の第1制御弁を、切換わり作動途中に全てのポートが閉じとなる全閉じ状態が現出されるように構成してあるので、切換わり作動中における全閉じ状態によって回路圧を効率良く上昇させることができ、検出圧による分流弁等の分配供給手段の切換えが円滑で迅速に行わせることができる。
【0013】
請求項2の構成によれば、第1アクチュエータへの制御流の圧が所定圧以上であれば、並列配置される2個の分流弁の双方に圧油供給し、制御流の圧が所定圧未満であれば、1個の分流弁のみに圧油供給するように制御されるので、やはり上述の作用(イ)を発揮することができる。この場合には、分流弁を2個備えて構成するものであり、請求項1のもののように単一の分流弁内に種々の機能を盛り込むに比べて弁構造は簡素化される。
【0014】
請求項3の構成によれば、制御流量変更手段又は切換手段に対する圧油流入は迅速に行わせ、かつ、圧油流出は緩速で行わせるスローリターン機構を備えてあるので、昇降シリンダへの圧油増量が迅速に行われる応答性の良いものとしながら、第1アクチュエータの圧変動に伴うハンチング、すなわち、第2アクチュエータに対する圧油流量の通常状態と増量状態との素早い切換わり現象、が防止され、第2アクチュエータの作動速度の高速化を安定して発揮させることができるようになる。
【0015】
【0016】
請求項4の構成によれば、制御流量変更手段を、制御流に対する絞りの数を変更する切換弁を設けて構成し、この切換弁を、第1アクチュエータに供給される圧によって切換わり作動するパイロット式スプール弁に構成するとともに、スプールを付勢するリターンバネが配置されるバネ収容室とドレン油路とを連通接続してあるので、バネ収容室が密閉状態になっての抵抗でもってスプール移動の妨げになることが防止され、軽快なスプール動が現出される。従って、上記(イ)の作用が不都合なく円滑に行われるようになる。
【0017】
〔効果〕
請求項1〜4のいずれに記載された作業機の油圧装置でも、(ハ)アイドリング時等のエンジン回転数が低いときでも、ローリングシリンダが作動していない場合であれば昇降シリンダを迅速駆動可能になり、ポンプを大型化するといった油圧回路容量を増すことなく、従来に比べて作業装置を素早く上昇させることができるようになった。
【0018】
請求項1に記載の作業機の油圧装置では、油圧回路中に設けられる分流弁を、それ単体での構造工夫によってコンパクトに構成しながら前記効果(ハ)を発揮することができた。
また、請求項1に記載の作業機の油圧装置では、(ニ)第1アクチュエータ用の制御弁に、切換わり作動途中での全ポートのクローズド状態を設けることにより、分流弁等の分配供給手段の切換えが円滑で素早く行えるようになった。
【0019】
請求項2に記載の作業機の油圧装置では、一対の分流弁を備えて連係作動させる工夫により、既存機種にも採用し易いものとしながら前記効果(ハ)を発揮できる利点がある。
【0020】
請求項3に記載の作業機の油圧装置では、スローリターン機構を追加する程度の改造により、昇降シリンダ等の第2アクチュエータの作動速度の高速化を安定して発揮できる信頼性に優れたものにできた。
【0021】
【0022】
請求項4に記載の作業機の油圧装置では、コンパクトに構成された単一の分流弁を円滑に作動する状態に構成しながら、前記効果(ハ)を発揮することができる利点がある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を作業機の一例であるトラクタに適用した場合について、図面に基づいて説明する。
図1にトラクタが示され、1は前輪、2は後輪、3は走行機体、4はエンジン、5は機体フレームを兼ねたミッションケース、6はフェンダ、7は運転席、8は操縦ハンドル、9は耕耘装置、10は耕耘装置9を走行機体3に対して上げ下げする昇降リンク機構である。
【0024】
図2に示すように、昇降リンク機構10は、走行機体3と耕耘装置9とを連結する左右一対のロアーアーム11,11、昇降シリンダ(第2油圧アクチュエータの一例)12で昇降揺動される左右のリフトアーム13,13、左側のロアーアーム11と左側のリフトアーム13とを連結するリフトロッド17、右側のロアーアーム11と右側のリフトアーム13とを連結するリフトロッドシリンダ(第1油圧アクチュエータの一例)14と直線ポテンショメータ15、及び走行機体3と耕耘装置9とを連結する単一のトップリンク16等から構成される。
【0025】
走行機体3には、機体の左右傾斜を検出する傾斜センサ18を備えてあり、この傾斜センサ18の検出情報に基づいて、リフトロッドシリンダ14の制御弁19を切換えることにより、耕耘装置9を圃場に対する所定の角度位置に維持する公知のローリング制御を行えるようにしてある。又、耕深設定レバー20で操作された目標耕深が維持されるように、耕耘カバー21の角度を検出する角度検出センサ22の検出情報に基づいて、昇降シリンダ12の制御弁23を切換える公知の昇降制御が行われるようにもなっている。尚、これら両制御の詳細な構造、及び作用は割愛する。
【0026】
次に、昇降シリンダ12とリフトロッドシリンダ14に関する油圧装置に付いて説明する。図3に油圧回路Lが示され、エンジン4で駆動される油圧ポンプPの吐出油を、プライオリティーバルブ(分流弁)24を介して、複動型のリフトロッドシリンダ14用の電磁制御弁19と、単動型の昇降シリンダ12用の制御弁23とに分配する。つまり、ポンプ吐出量の大小に拘わらずに、リフトロッドシリンダ14には一定流量である制御流の圧油が供給され、その余剰流の圧油が昇降シリンダ12に供給される優先順位が付くようにプライオリティーバルブ24を構成してある。
【0027】
プライオリティーバルブ(分配供給手段Fの一例)24は、リフトロッド用の電磁制御弁19と油圧ポンプPとの間に介装されており、制御流を通す主油路25と、昇降シリンダ用の制御弁23への余剰流を通す分岐油路26を備えている。主油路25には、第1絞り27と、切換弁28を介して第1絞り27と並列な第2絞り29とが備えてあるとともに、切換弁28を、主油路25における第1絞り27に対する圧供給下手側の分岐箇所aに、スローリターン機構30を介して接続された検出油路31の圧(パイロット圧)で切換わり作動するパイロット弁に構成してある。
【0028】
すなわち、切換弁28を流路閉じ位置tに付勢するリターンバネ28aの押圧力よりも、主油路25の圧が高くなるとそのパイロット圧によってリターンバネ28aの押圧力に抗して切換弁28を流路開き位置hに切換えるように作動する。これによると、リフトロッドシリンダ14が停止しているときの主油路25の回路圧と、リフトロッドシリンダ14が伸縮作動しているときの主油路25の回路圧との中間圧となるように、リターンバネ28aの押圧力を設定してある。
【0029】
しかして、ローリング制御作動等によってリフトロッドシリンダ14が駆動されているときには第1及び第2絞り27,29の双方によって定まる一定量の制御流が主油路25に供給され、その余剰流が昇降シリンダ用の制御弁23に供給される。そして、リフトロッドシリンダ14が停止しているときには、主油路25の圧は管路抵抗程度の極低い値となって切換弁28が閉じ位置に戻り、主油路25には第1絞り27のみで定まる一定量の制御流が供給され、その残りが余剰流として制御弁23に供給される。
【0030】
つまり、主油路25に供給される制御流の流量は、第1絞り27のみで定まるときよりも第1及び第2絞り27,29の双方で定まるときの方が多いから、油圧ポンプPの吐出量を同じとすれば、リフトロッドシリンダ14が作動していないときのほうが、作動しているときよりも昇降シリンダ12への余剰流の流量が多くなるようにプライオリティーバルブ24が機能するようになる。従って、走行機体3を停止させてのアイドリング時といったリフトロッドシリンダ14の非作動時には、作動しているときに比べて迅速に耕耘装置9を上昇させることができるのである。この構造では、検出油路31が圧検出手段Bに、かつ、切換弁28が制御流量変更手段Cに夫々相当する。
【0031】
図3に示すように、リフトロッドシリンダ用の電磁制御弁19を、パルス電流によって切換え作動されるように構成し、かつ、該電磁制御弁19の切換わり作動途中に全てのポートが閉じとなる全閉じ状態が現出されるように構成してある。すなわち、中立位置nと上昇位置uとの間、及び中立位置nと下降位置dとの間の夫々に、ポンプポート37、ドレンポート38、上昇側ポート39、及び下降側ポート40の4ポート全部が閉じる閉鎖位置sを形成してある。
【0032】
従って、パルス電流による中立位置nと上昇又は下降位置u又はnとの高速での連続切換わり作動途中で必ず閉鎖位置sを通過することにより、プライオリティーバルブ24が存在する部分の回路圧が迅速に上昇するようになり、切換弁28を閉じ位置tから開き位置hへの迅速な切換わり作動をより促進できて応答性がさらに改善されている。
【0033】
前述したスローリターン機構30は、分岐箇所aから切換弁28に向けての流れは許容するチェック弁30aと、オリフィス30bとを並列に接続させる一般的な構造に構成されており、切換弁28を閉じ位置tから開き位置hには迅速に切換え移動し、開き位置hから閉じ位置tには緩速に切換え移動するようにして、ハンチング等の不安定な切換わり挙動が生じ難いようにしてある。
【0034】
又、パイロット式の切換弁28はスプール弁に構成され、スプール32を戻し付勢するリターンバネ28aが配置されるバネ収容室33と、電磁制御弁19用のドレン油路35とを連通接続する連結油路34を設けて息抜きできるようにしてあり、バネ収容室33が密閉状態となってスプール32の移動抵抗が増加することが生じないようにしてある(図4参照)尚、弁ブロックAにおいては、バネ収容室33とドレン路35とは極めて接近した位置にあり、極短い連結油路34で接続されている。
【0035】
ところで、上記のプライオリティーバルブ24、回路保護用のリリーフ弁36、電磁制御弁19等は一体化された弁ブロックAに構成されており、次にその構造について説明する。
【0036】
図4に示すように、弁ブロックAの断面図が示され、入力ポート45から取り込まれた圧油は、分岐油路26への余剰流と、第1絞り27を介した制御流とに供給され、制御流の圧は連絡油路cを介して切換弁28部位にも達する。第1絞り27通過後の制御流は主油路25に流れ、その主油路25の圧を検出油路31とスローリターン機構30を介してスプール32を強制移動するためのパイロット圧に使っている。そして、第1絞り27とバランスバネ46を介して対向配置される第2絞り29を設け、切換弁28が開き状態であるときにはその第2絞り29通過後の制御流も主油路25に流れる。
【0037】
〔別実施形態〕
図5に示すように、1個のプライオリティーバルブ24に代えて、複数の部品から成る圧油分流装置Dを備えても良い。すなわち、リフトロッドシリンダ14に対する一定流量の制御流と昇降シリンダ12に対する余剰流とに圧油を分配する2個の第1及び第2分流弁41,42を並列に設け、これら両分流弁41,42の双方に圧油供給する両開状態と、第1分流弁41にのみ圧油供給する片開状態とを切換え可能な2位置切換弁(切換手段の一例)43を設ける。そして、2位置切換弁43を、第1分流弁41の圧供給下手側の接続箇所bに接続される検出油路44の圧で切換わるパイロット弁として圧油分流装置Dを構成する。尚、検出油路44には、図3に示すスローリターン機構30が採用してある。
【0038】
つまり、リフトロッドシリンダ14が駆動されて負荷圧が高くなると、その圧で2位置切換弁43をリターンバネ43aに抗して開き位置hに切換え、2個の分流弁41,42による大流量で一定の制御流がリフトロッドシリンダ14に供給される。そして、リフトロッドシリンダ14が停止されて負荷圧が低くなると、リターンバネ43aによって2位置切換弁43は閉じ位置tに戻され、1個の分流弁41による少流量で一定に制御流がリフトロッドシリンダ14に供給され、換言すれば多くなった余剰流が昇降シリンダ12に供給されるのである。
【0039】
この構造では、検出油路44で圧検出手段Eが構成され、2位置切換弁43で圧検出手段の検出圧が所定圧以上のときには両開状態(2位置切換弁43が開き位置hとなる状態)が、かつ、所定圧未満のときには片開状態(2位置切換弁43が閉じ位置tにある状態)が夫々現出されるように、2位置切換弁43と検出油路44とが連係されている。
【0040】
又、図6に示すように、図5における第2分流弁42に代えて、単純な絞り弁47を備えて圧油分流装置Dを構成しても良い。この回路では、第2分流弁42の制御流のような安定した油量は期待できないが、切換弁43の開閉によりリフトロッドシリンダ14が作動していないときには、これが作動しているときよりも多くの余剰流を昇降シリンダ12に供給できる機能は確保されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図
【図2】昇降リンク機構の構造を示す斜視図
【図3】油圧回路図
【図4】弁ブロックの内部構造を示す断面図
【図5】別構造の油圧回路における要部を示す回路図
【図6】その他の構造の油圧回路における要部を示す回路図
【符号の説明】
12 第2アクチュエータ
14 第1アクチュエータ
19 第1制御弁
24 分流弁
28 切換弁
28a リターンバネ
30 スローリターン機構
32 スプール
33 バネ収容室
35 ドレン油路
41,42 分流弁
43 切換手段
44 圧検出手段
B 圧検出手段
C 制御流量変更手段
F 分配供給手段

Claims (4)

  1. 第1油圧アクチュエータに対する一定流量の制御流と第2油圧アクチュエータに対する余剰流とに圧油を分配する分流弁を設け、
    前記制御流の圧を検出する圧検出手段と、前記制御流の流量を変更可能な制御流量変更手段とを前記分流弁に備え、前記圧検出手段の検出圧が所定圧未満のときには、前記余剰流への分配量が増大されるように前記圧検出手段と前記制御流量変更手段とを連係してあり、
    前記第1アクチュエータの作動を司る第1制御弁を、パルス電流によって切換え作動される電磁式に構成するとともに、前記第1制御弁を、これの切換わり作動途中に全てのポートが閉じとなる全閉じ状態が現出されるように構成してある作業機の油圧装置。
  2. 第1油圧アクチュエータに対する一定流量の制御流と第2油圧アクチュエータに対する余剰流とに圧油を分配する2個の分流弁を並列に設け、
    これら両分流弁の双方に圧油供給する両開状態と、前記両分流弁のうちの一方にのみ圧油供給する片開状態とを切換え可能な切換手段と、前記制御流の圧を検出する圧検出手段とを備え、前記圧検出手段の検出圧が所定圧以上のときには前記両開状態が、かつ、所定圧未満のときには前記片開状態が夫々現出されるように、前記切換手段と前記圧検出手段とを連係してあり、
    前記第1アクチュエータの作動を司る第1制御弁を、パルス電流によって切換え作動される電磁式に構成するとともに、前記第1制御弁を、これの切換わり作動途中に全てのポートが閉じとなる全閉じ状態が現出されるように構成してある作業機の油圧装置。
  3. 請求項1に記載の制御流量変更手段、又は請求項2に記載の切換手段に対する圧油流入は迅速に行わせ、かつ、圧油流出は緩速で行わせるスローリターン機構を備えてある作業機の油圧装置。
  4. 前記制御流量変更手段を、前記制御流に対する絞りの数を変更する切換弁を設けて構成し、この切換弁を、前記第1アクチュエータに供給される圧によって切換わり作動するパイロット式スプール弁に構成するとともに、スプールを付勢するリターンバネが配置されるバネ収容室とドレン油路とを連通接続してある請求項1記載の作業機の油圧装置。
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