JPH0326322Y2 - - Google Patents

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JPH0326322Y2
JPH0326322Y2 JP1984078034U JP7803484U JPH0326322Y2 JP H0326322 Y2 JPH0326322 Y2 JP H0326322Y2 JP 1984078034 U JP1984078034 U JP 1984078034U JP 7803484 U JP7803484 U JP 7803484U JP H0326322 Y2 JPH0326322 Y2 JP H0326322Y2
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valve
pump
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actuator
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、複数のアクチユエータを制御する
各操作弁をタンデム(串形)に連結した油圧装置
であつて、装置の作動状態を示す油圧によつてポ
ンプの吐出量を自動的に制御させるようにした油
圧装置の改良に関する。
[従来の技術] 油圧パワーシヨベルのような建設機械、油圧フ
オークリフトのような運搬機械、その他の油圧駆
動装置のうち、複数のアクチユエータを備え、こ
れを制御するそれぞれの操作弁がタンデムに連結
されたものがある。
第4図は、このような装置の従来の油圧回路を
示す。この油圧装置は油圧ポンプ3によつて送ら
れる油圧により、仕事wをする第1アクチユエー
タ4及び仕事wをする第2アクチユエータ5が駆
動される装置である。この油圧回路において、第
1アクチユエータ4を制御する第1操作弁1と第
2アクチユエータ5を制御する第2操作弁2と
は、タンデムに接続されている。
ポンプ3は可変容量ポンプであり、その吐出量
Qpは、リリーフ弁6の入口10における圧力P10
が信号回路7によつてポンプの制御機構3aに伝
達され、第5図に示すような吐出量特性となるよ
うに調整されている。この特性は、両操作弁が中
立位置で、どのアクチユエータも働いていないと
きは、リリーフ弁6入口圧力P10は高くなるので、
ポンプ3の吐出量を下げ、無駄なエネルギの消費
を避けるようにしたものである。
リリーフ弁6の通過流量QRと発生圧P10との関
係は第6図に示すような特性となつている。通
常、第5図と第6図との関係で、Pα>Pγ、Pβ<
Pδ、Qmin>QRminに設定される。
第1操作弁1及び第2操作弁2が両方共、中立
位置にあるときは、バイパス通路8→9→10の
順に圧力低下はなく油が流れる。したがつて、こ
の場合は、第5図と第6図を重畳することによ
り、第7図に示すように、ポンプ吐出量曲線Qp
とリリーフ弁流量曲線QRとは点Iで交叉する。
点Iの座標は流量Qmin、圧力Pεである。これ
は、両操作弁1,2が中立位置にあるときは、ポ
ンプ吐出量はQminであり、吐出圧はQεであり、
通路8→9→10の間はこの状態であることを示
している。
さて、第1操作弁1を、第1アクチユエータ4
を負荷wに抗して、ゆつくり始動させようとし
て、第8図の1cの位置で保持する。このときの
通路面積を第8図に示すように、バイパス側を
Aby、主路側をApcとし、通路8→9及び8→1
2の通過流量を各々Q89,Q812とすれば、ポンプ
吐出量QpとQ89及びQ812との関係は次のようにな
る。
Qp=Q812+Q89 …(1) ここに、Cは流量係数、ρは作動油密度、P8
P9,P12はそれぞれ通路8,9,12の圧力であ
る。P12は第1アクチユエータ4の負荷抵抗で決
まる。
第1アクチユエータ4を負荷wに抗して微速始
動させようとする場合は、第1アクチユエータ4
への流量Q812はほぼゼロとみなされるので、前式
は次のようになる。
また、 であるためには、(P8−P12)≒0、すなわち、 P8≒P12 …(6) でなければならない。
すなわち第8図において、フアンクシヨン1b
からゆつくり1cへ第1操作弁を切換える間は、
ポンプ吐出量Qpは、全量が通路8→9→10と
流れ、リリーフ弁6を通過するため、第7図に示
すように、流量Qminに維持される。故に、 Qp≒Q89≒Qmin …(7) となる。
第1操作弁1をフアンクシヨン1cとし、第1
アクチユエータ4を負荷に抗して微速始動させよ
うとするときに、第2アクチユエータ5を作動さ
せるために、第2操作弁2を、第9図に示すよう
に、フアンクシヨン2cの位置へ切換えると、通
路9と10とは遮断されるので、いままでリリー
フ弁6へ流れていた流量Q89は通路9から14へ
全量流入し、リリーフ弁6の通過流量QRはゼロ
となるため、圧力P10は、第6図の流量特性によ
り、Pγ以下に低下する。そうすると、第5図の
特性により、ポンプ吐出量QpはQmaxに急増す
る。すなわち、第9図において、QpはQminから
Qmaxに急増する。すなわち、式(4)及び(7)から、 でバランスしていたポンプ吐出量QpがQminから
Qmaxへ急増する。しかし、通路9の圧力P9は第
2アクチユエータ5の負荷wにより一定圧力に保
たれているので、前式のQpが大となるためには
右辺の(P8−P9)が大とならなければならず、
そのためにはP8が大とならなければならない。
すなわち、通路8の圧力P8が急増する。
P8が急増すると、式(2)より、通路8から通路
12へ流れる流量Q812が急増する。
このようにして、第1アクチユエータ4をゆつ
くり作動させているとき、第2操作弁2を切換え
ると、第1アクチユエータ4が急に速く作動する
こととなり、危険が生じる。
[考案が解決しようとする課題] そこで、この考案の目的は、前述のように、先
位の第1アクチユエータ4を微動させるように第
1操作弁1を操作しているときに、後位の第2操
作弁2を操作しても、第1アクチユエータ4に悪
影響を及ぼさないようにし、作動の円滑化及び危
険の防止を図ろうとするものである。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、この考案は、吐出
量制御機能を付設されたポンプと、該ポンプの吐
出側にタンデムに接続された複数の操作弁と、該
操作弁の後流に設置されたリリーフ弁とからな
り、該リリーフ弁の入口圧力を前記ポンプの吐出
量制御機能に伝達する信号回路を設け、前記複数
の操作弁がすべて中立のときは前記ポンプの吐出
量を小とするように制御させるようにした油圧装
置において、前記複数の操作弁のうち先位の操作
弁に連動し、該先位の操作弁が中立のときにのみ
前記信号回路を連通させ、該先位の操作弁が中立
を外れたときは該先位の操作弁によるアクチユエ
ータへの供給通路が開く前に前記信号回路を遮断
して前記ポンプの吐出量をほぼ最大とさせる切換
弁を前記信号回路中に設けたことを特徴とする。
[作用] この考案における先位の操作弁に連動する切換
弁は、先位の操作弁が中立位置のときは、信号回
路を連通させるので、ポンプの吐出量はリリーフ
弁入口の圧力信号によつて制御されるが、先位の
操作弁が中立位置から移動したときは、該先位の
操作弁によるアクチユエータへの供給通路が開く
前に、この切換弁は信号回路を遮断し、信号回路
の圧力はポンプに伝達されず、ポンプは最大量を
吐出する状態となる。その状態では、後位の操作
弁を操作しても、信号回路の圧力はこの切換弁に
よつて遮断されており、ポンプは最大量を吐出し
ているので、後位の操作弁を操作しても先位のア
クチユエータが急速に作動することはない。
[実施例] 以下この考案を図示の実施例について詳説す
る。第1図は、この考案による油圧装置の実施例
の回路図である。
可変容量ポンプ3の吐出口は、通路8をへて、
第1操作弁1に接続され、第2操作弁2は、通路
9をへて、第1操作弁1にタンデム接続されてい
る。操作弁1,2はそれぞれアクチユエータ4,
5を制御する。ポンプ3の吐出量を決定する圧力
信号を発生するリリーフ弁6が第2操作弁2の後
の通路10に接続され、通路10の圧力は、信号
回路7により、第1操作弁1に連動して動くよう
に設けられたこの考案による切換弁20に接続さ
れている。切換弁20からの信号回路21はポン
プ3の制御機構3aに接続されている。
切換弁20は、第1操作弁1が中立位置にある
ときにのみ信号回路7と21が連通し、第1操作
弁1が中立位置から移動したときは信号回路7と
21を遮断し、信号回路21は戻り油タンクTに
連通し除圧されるようになつている。すなわち、
第2図に示すように、第1操作弁1のフアンクシ
ヨン1a,1b,1c,1d,1eに対して切換
弁20のフアンクシヨン20a,20b,20
c,20d,20eがそれぞれ対応するように構
成されている。
次に作用について述べる。第2図において、ア
クチユエータ4をインチング(微動)制御するた
め、第1操作弁1をフアンクシヨン1a又は1c
の位置で保持する場合に、切換弁20は20aま
たは20cのフアンクシヨンとなつており、信号
路7と信号路21とは遮断される。したがつて、
信号回路の圧力はポンプ制御機構3aに伝達され
ず、ポンプ3は最大吐出量状態となつている。
第3図は、連動して動く第1操作弁1と切換弁
20のスプールの動きを重ねて横座標Stに左から
フアンクシヨンe,a,b(中立位置)、c,dと
して表し、縦座標には両弁1と20のスプールの
ストローク(横座標)に対する各ポートの連通面
積Aの大きさの変化を示す。A721は切換弁20の
信号回路7→21の連通面積、A21Tは信号回路2
1から戻り油タンクTへの連通面積、Apcは操作
弁1の作動通路8→12の連通面積、Abyは操作
弁1のバイパス通路8→9の連通面積を示す。
第3図において、切換弁20のポートの開閉状
態は、中立位置20bでは、信号回路連通面積
A721は大、信号回路除圧面積A21Tはゼロであるた
め、信号回路21は信号回路7に連通し、点10
の油圧信号をポンプ3に伝達している。第1操作
弁1が中立位置から少し動いて、アクチユエータ
4への供給路Apcが開口する前の点であるX又は
Y点に達すると、信号回路連通面積A721はゼロ、
信号回路除圧面積A21Tは大となるため、信号回路
21は、信号回路7と完全に遮断され、戻り油タ
ンクTに連通し、信号回路21内の油圧は除圧さ
れ、ポンプ制御機構3aに伝達され、ポンプ3の
吐出量は、第5図に示すようにQmaxとなる。す
なわち、第1操作弁1と切換弁20のスプールが
中立位置からX又はYの位置に到ると、ポンプ3
の吐出量を決定する信号回路21の圧力がP10
圧力と遮断され、除圧されるので、ポンプ3の吐
出量はQmaxとなる。この時には、アクチユエー
タ4への油供給路Apcは開口していないので(第
3図)、ポンプ3の吐出量が変化してもアクチユ
エータ4には全く無関係である。
次に、スプールのストロークを大きくして、1
a又は1cの位置にし、負荷wを第1操作弁1に
よつて微速運転しているときに、第2操作弁2を
急操作しても、既にポンプ3は最大流量Qmaxを
吐出し続けているから、吐出量の変化はない。し
たがつて、前述のように、第2操作弁2を急操作
することによつて、第1アクチユエータ4の運動
を急増させるというような悪影響を防止すること
ができる。
なお、この考案による切換弁20は、例えばタ
ンデムに接続された操作弁が3個ある場合に、第
1と第2の操作弁に連動する切換弁をそれぞれ設
け、この2個の切換弁を信号油圧回路7→21間
に直列に接続してポンプの吐出量を制御するよう
に構成すれば、第3アクチユエータの運転によつ
て第1又は第2アクチユエータの微速運転が乱さ
れることを防止することができる。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、先位の操作
弁に連動する切換弁を設け、可変容量ポンプの吐
出量を制御する油圧信号回路を、先位の操作弁が
中立のときにのみ連通させ、先位の操作弁が中立
を外れたときは先位の操作弁によるアクチユエー
タへの供給通路が開く前に信号回路を遮断してポ
ンプの吐出量を最大にさせるようにしたので、先
位のアクチユエータを微速運転しているとき、後
位の操作弁を急操作しても、先位のアクチユエー
タの運転状態に影響を及ぼさず、危険の発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による油圧装置の実施例の回
路図、第2図はこの考案による切換弁の説明図、
第3図は第1操作弁と切換弁のスプールストロー
クに対する各弁のポートの開口面積のグラフ、第
4図は従来の油圧装置の回路図、第5図はポンプ
の吐出量特性グラフ、第6図はリリーフ弁の流量
特性グラフ、第7図は第5図と第6図を重ね合せ
たグラフ、第8図は第1操作弁の説明図、第9図
は第1操作弁を微動フアンクシヨンとし第2操作
弁を運転フアンクシヨンとしたときの説明図であ
る。 図において、1は第1操作弁、2は第2操作
弁、3は油圧ポンプ、4は第1アクチユエータ、
5は第2アクチユエータ、6はリリーフ弁、7は
信号回路、8及び9は油圧通路、10はリリーフ
弁6の入口点、11乃至14は油圧通路、20は
切換弁、21は信号回路である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吐出量制御機能を付設されたポンプと、該ポン
    プの吐出側にタンデムに接続された複数の操作弁
    と、該操作弁の後流に設置されたリリーフ弁とか
    らなり、該リリーフ弁の入口圧力を前記ポンプの
    吐出量制御機能に伝達する信号回路を設け、前記
    複数の操作弁がすべて中立のときは前記ポンプの
    吐出量を小とするように制御させるようにした油
    圧装置において、前記複数の操作弁のうち先位の
    操作弁に連動し、該先位の操作弁が中立のときに
    のみ前記信号回路を連通させ、該先位の操作弁が
    中立を外れたときは該先位の操作弁によるアクチ
    ユエータへの供給通路が開く前に前記信号回路を
    遮断して前記ポンプの吐出量をほぼ最大とさせる
    切換弁を前記信号回路中に設けたことを特徴とす
    る油圧装置。
JP7803484U 1984-05-29 1984-05-29 油圧装置 Granted JPS60191704U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4942082A (ja) * 1972-08-28 1974-04-20
JPS58152904A (ja) * 1982-03-08 1983-09-10 Toshiba Mach Co Ltd ロジツク弁を有する制御弁の油圧装置

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