JP3805877B2 - アクチュエータ作動回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーショベルやクレーンなどの建設作業機械のアクチュエータを作動させるアクチュエータ作動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーショベルやクレーンなどの建設作業機械等に設けられた油圧作動のアクチュエータは、例えば、アクチュエータへの圧油の流れを制御するスプールバルブ(以下、単に制御弁という。)が操作レバーの操作に伴うパイロット圧によって切換えられることにより、その動作が制御される。
【0003】
このように、操作レバーによって制御弁の切換え制御を行なう場合、操作レバーを速く操作すると、パイロット圧が急激に変化して、制御弁のスプールが速く移動し、アクチュエータが急速に動作される。また、操作レバーをゆっくりと操作すると、パイロット圧もなだらかに変化して、制御弁のスプールがゆっくりと移動し、アクチュエータもゆっくりと動作される。無論、操作レバーがニュートラル位置に保持され、制御弁のスプールがアクチュエータへの圧油の流れを遮断するニュートラル位置に保持された状態では、アクチュエータは動作しない。
【0004】
ところで、慣性負荷の大きい動作が行なわれている場合において、その動作が急に停止された際には、大きな衝撃が発生する。すなわち、例えば操作レバーの操作によってアクチュエータが速い速度で動作している状態で、不用意に操作レバーを急にニュートラル位置に戻してしまった場合には、制御弁のスプールも急激にニュートラル位置に戻るため、アクチュエータに供給される圧油が急激に遮断されて、慣性体が急激に停止するが、その際に、機体が大きく振動したり、騒音が発生したりする。これは、機械の寿命を低下させ、オペレータに不快感を与える等の不具合を生じさせる。
【0005】
従来、このような不具合は、例えば図7に示すような回路構成によって低減されている。図中、101は慣性負荷110を駆動する油圧作動のアクチュエータ(例えば油圧シリンダ)、104は第1の油圧ポンプ102からアクチュエータ101への圧油の流れを制御するパイロット操作方式の制御弁(スプール弁)、106は操作レバーの操作量に応じて第2の油圧ポンプ103から制御弁104のパイロットポートへの圧油の流れを制御する操作弁、111,112は操作弁106を介して流れる圧油を制御弁104の2つのパイロットポートへそれぞれ導入するパイロット管路である。この回路構成では、オペレータが操作弁106の操作レバーを操作すると、その操作量に応じて、パイロット管路111(または112)に油圧ポンプ103からの圧油が供給され、制御弁104が切換位置イ(またはロ)に切換えられる。なお、操作弁106は、油圧ポンプ103の吐出側を一方のパイロット管路111(または112)に接続した際、他方のパイロット管路112(または111)をタンクTに接続するようになっている。
【0006】
また、各パイロット管路111,112の途中には、1方向にのみ自由に圧油を流し且つ他方向への流れを絞って調節するショック低減用の絞り付きチェック弁、いわゆるリストリクタ113が介挿されている。このように、各パイロット管路111,112の途中にリストリクタ113を設ければ、操作弁106の操作レバーを急操作しても、制御弁104のスプールの急激な動作が規制される。すなわち、制御弁104から操作弁106側に向かう戻り油がリストリクタ113のチェック弁によって阻止されて絞りを通じて流れるため、制御弁104のスプールの急激な動作が抑制される。したがって、例えばアクチュエータ101が速い速度で作動している状態で不用意に操作弁106の操作レバーを急激にニュートラル位置に戻しても、制御弁104のスプールはリストリクタ113の絞り効果によってゆっくりと戻ることができ、アクチュエータ101に流れる圧油の急激な変化が規制されて、停止時のショックが低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示した従来例のように、パイロット管路111,112の途中にリストリクタ113を設ければ、確かに、停止時のショックが低減されるが、その一方で、起動時や操作レバーを一方向からニュートラル位置を介して逆方向に操作した時などに応答遅れが発生する。すなわち、リストリクタ113の作用により、操作弁106の操作レバーの動きに対して制御弁104のスプールの応答が鈍くなり、アクチュエータ101の動き始めや方向転換時などにおいてタイムラグが生じる。したがって、機械操作に必要な急レバー操作時にアクチュエータ101がシャープに動かなかったり、危険回避のための急作動が行なえないといった不具合が生じる。
【0008】
また、油圧機器の操作性は油温(作動油の粘性)の影響を受け易く、特に気温の低い冬場などは、応答遅れが目立ち、操作性が悪化してしまう。とりわけ、リストリクタ113が設けられたパイロット圧回路は、油に殆ど流れがなく、暖まりにくい部分であるため、冬季においては操作性が非常に悪くなる。
【0009】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、操作レバーの操作に対するアクチュエータの応答性を良好にでき、また、操作レバーの急操作に伴うアクチュエータの急停止を抑制することもできるとともに、油温を操作性の良好な状態に設定し得るアクチュエータ作動回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、 本発明のアクチュエータ作動回路は、アクチュエータへの圧油の流れを制御するパイロット操作方式の方向制御弁と、方向制御弁にパイロット圧を導入して方向制御弁を切換え制御するパイロット圧回路とを備え、前記パイロット圧回路は、方向制御弁のパイロットポートに接続されたパイロット管路と、パイロット管路に対する圧油の導入出を制御する操作弁と、方向制御弁のパイロットポートと操作弁との間のパイロット管路の部位に設けられた弁機構とを有し、前記弁機構は、弁本体と、弁本体内に摺動可能に配置された第1の弁体と、第1の弁体内に摺動可能に配置された第2の弁体とからなり、前記弁本体は、操作弁側から延びるパイロット管路の管部に接続される第1のポートと、方向制御弁側から延びるパイロット管路の管部に接続される第2のポートと、導入される所定のパイロット圧を第1の弁体に作用させる第3のポートとを有し、前記第1の弁体は、第1のポートと第2のポートとを接続する流通孔を有し、第1の付勢手段によって付勢されて第1のポートの弁座に常時当接され、前記第2の弁体は、絞りを有し、第2の付勢手段によって付勢されて前記流通孔の弁座に常時当接され、第3のポートにパイロット圧が作用していない状態において、第1の弁体は、第1または第2のポートに導入される圧油により第1の付勢手段の付勢力に抗して移動され、これによって、第1のポートと第2のポートとを直接に連通させ、第3のポートにパイロット圧が作用された状態において、第1の弁体は、第1のポートの弁座に対する当接状態が固定され、第2の弁体は、第1のポートに導入される圧油により第2の付勢手段の付勢力に抗して移動されて前記流通孔を通じた第1のポートと第2のポートとの連通を許容し、かつ、第2のポートに導入される圧油を前記絞りを介して第1のポートに流すことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示している。図1に示すように、本実施形態のアクチュエータ作動回路1は、図示しない油圧モータや油圧シリンダ等のアクチュエータへの圧油の流れを制御する方向制御弁2(図7の制御弁104と同一)を有している。前記アクチュエータは、例えばパワーショベルやクレーンなどの建設作業機械に設けられた旋回体やブーム等の慣性体を動作させる。また、方向制御弁2は、パイロット圧に伴うスプールの摺動によってその弁方向が切換えられるスプール弁である。
【0012】
また、アクチュエータ作動回路1は、方向制御弁2にパイロット圧を導入して方向制御弁2を切換え制御するパイロット圧回路Aを有している。このパイロット圧回路Aは、リザーバタンクTから油圧ポンプP1を介して圧送される圧油を流すパイロット圧供給管路3と、パイロット圧供給管路3を通じて圧送される圧油を方向制御弁2の2つのパイロットポート2a,2bに個別に導入する2つのパイロット圧導入管路4,5と、パイロット圧導入管路4,5からの戻り油をタンクTに戻す戻し管路9と、各管路3,4,5,9の連通状態を切り換える操作弁6とを有している。この場合、操作弁6は、操作レバー6aが一方向に操作されると、パイロット圧供給管路3をパイロット圧導入管路4に連通させるとともに、パイロット圧導入管路5を戻し管路9を介してタンクTに連通させる。また、操作弁6は、操作レバー6aが他方向に操作されると、パイロット圧供給管路3をパイロット圧導入管路5に連通させるとともに、パイロット圧導入管路4を戻し管路9を介してタンクTに連通させる。さらに、操作弁6は、操作レバー6aがニュートラル位置にある時には、パイロット圧導入管路4,5の両者を戻し管路9を介してタンクTに連通させる。また、管路3,4(5),9同志の連通度合いは、操作レバー6aの操作量によって制御される。
【0013】
なお、パイロット圧導入管路4,5を通じて方向制御弁2にパイロット圧が作用していない場合には、方向制御弁2がニュートラル位置ハ(図7参照)に保持される。また、パイロット圧導入管路4,5を通じて方向制御弁2にパイロット圧が作用すると、方向制御弁2が2つの切換位置イ,ロ(図7参照)のいずれかに切換わる。
【0014】
各パイロット圧導入管路4,5の途中にはそれぞれ弁機構10が設けられている。弁機構10は、開口形状が円形の3つのポートa,b,cを有するハウジング(弁本体)12と、ハウジング12内に摺動可能に配置された筒状の第1のポペット(第1の弁体)13と、第1のポペット13内にこれと略同心的に配置され且つ第1のポペット13に対して摺動可能な筒状の第2のポペット(第2の弁体)14とから成る。
【0015】
ハウジング12の第1のポートaには、操作弁6から延びるパイロット圧導入管路4(5)の管部4a(5a)が接続され、ハウジングの第2のポートbには、方向制御弁2から延びるパイロット圧導入管路4(5)の管部4b(5b)が接続されている。
【0016】
図2に詳しく示すように、第1のポペット13は、ハウジング12の第1のポートaと対向する円形の端壁13aと、ハウジング12の第2のポートbと対向する周壁13bとを有し、端壁13aと反対側に位置する開口部が閉塞部材22によって閉じられている。端壁13aには、第1のポートaに向けて開口する円形の第1の流通孔25が形成され、周壁13bには、第2のポートbに向けて開口する円形の第2の流通孔26が形成されている。また、端壁13aの周縁部には、テーパ状に切り欠かれたテーパ面27が形成されている。
【0017】
第1のポペット13は、ハウジング12内に設けられたバネ20(図1参照)によって第1のポートa側に向けて付勢されており、その端壁13aのテーパ面27が第1のポートaの弁座を形成するハウジング12の内側縁部12aに常時突き当てられている。したがって、この通常の状態において、第1のポートaと第2のポートbとの連通は流通孔25および流通孔26を介してのみ果たされ、また、テーパ面27は第1のポートaと第2のポートbの両者に臨んでいる。
【0018】
一方、第1のポペット13内に配置された第2のポペット14は、第1のポペット13の第1の流通孔25と対向する端壁14aと、第1のポペット13の第2の流通孔26と対向する段付きの周壁14bとを有している。端壁14aには、第1の流通孔25に向けて開口する絞り28が形成され、周壁14bには、第2の流通孔26に向けて開口する通孔29が形成されている。また、端壁14aの周縁部には、テーパ状に切り欠かれたテーパ面30が形成されている。
【0019】
第2のポペット14は、第1のポペット13の閉塞部材22との間に介設されたバネ31によって第1の流通孔25側に向けて付勢されており、そのテーパ面30が第1の流通孔25の弁座を形成する端壁13aの内側縁部32に常時突き当てられている。したがって、この通常の状態において、第1の流通孔25と第2の流通孔26との連通は絞り28および通孔29を介してのみ果たされ、テーパ面30は第1の流通孔25と第2の流通孔26の両者に臨んでいる。
【0020】
なお、本実施形態では、バネ31のバネ定数がバネ20のそれよりも大きく設定されている(無論、このように設定されている必要はない)。また、第1の流通孔25の直径がd1 に設定され、第1のポペット13の内径がd2 に設定され、第1のポートaの直径がd3 に設定され、第1のポペット13の外径(第3のポートcの直径)がd4 (>d3 )に設定されている。
【0021】
図1に示すように、ハウジング12の第3のポートcにはパイロット圧管路35が接続されている。このパイロット圧管路35は、切換弁36を介して油圧ポンプP2およびタンクTに接続されている。切換弁36はスイッチ37の開閉操作によって切り換えられる。すなわち、スイッチ37が開かれた図示の状態では、切換弁36が第1の位置ホに保持され、パイロット圧管路35が油圧ポンプP2に接続される。したがって、ポンプP2からの圧油がパイロット圧管路35を通じて第3のポートcに導入される。また、スイッチ37が閉じられると、切換弁36が第2の位置ニに切り換えられ、パイロット圧管路35がタンクTに接続される。つまり、第3のポートcがタンクTに連通される。
【0022】
また、本実施形態のアクチュエータ作動回路1は、パイロット圧回路Aを暖める暖機回路Bを有している。この暖機回路Bは、圧力源50と、圧力源50から延びる圧油供給管路51と、圧油供給管路51から分岐して各パイロット圧導入管路4,5に接続する接続管路52,53とから成る。圧力源50は、油圧ポンプP3と、油圧ポンプP3の吐出側に接続された圧油供給管路51の途中に介挿される絞り56とから構成される。また、各接続管路52,53の途中には、パイロット圧導入管路4,5に向けて開の逆止弁55が設けられている。
【0023】
次に、上記構成のアクチュエータ作動回路1の動作について説明する。
まず、スイッチ37を閉じて切換弁36を第2の位置ニに切り換えた状態、すなわち、第3のポートcをタンクTに連通させた状態で、操作弁6の操作レバー6aを一方向に操作すると、ポンプP1からパイロット圧供給管路3を通じて圧送される圧油がパイロット圧導入管路4の管部4aを介して弁機構10の第1のポートaに導入される。第1のポートaに導入された圧油は、バネ20の付勢力に抗して第1のポペット13を移動させ、ポペット13の端壁13aを第1のポートaから離間させる(テーパ面27とハウジング12の内側縁部12aとの当接状態を解除する)。その状態が図3の(a)に示されている。この状態では、第1のポートaと第2のポートbとが、第1のポペット13の流通孔25,26を介することなく、直接に連通される。したがって、第1のポートaに導入された圧油は、第2のポートbを通じてパイロット圧導入管路4の管部4bに流れ込み、方向制御弁2のパイロットポート2aに導入される。これにより、方向制御弁2のスプールが一方向に移動され、弁位置がイ(図7参照)に切換えられて、アクチュエータが動作される。また、この時、パイロットポート2bからの戻り油は、パイロット圧導入管路5の管部5bを通じて、パイロット圧導入管路5側の弁機構10の第2のポートbへと流れ、第1のポペット13のテーパ面27に作用する。したがって、第1のポペット13は、その端壁13aが第1のポートaから離間し、第1のポートaへの戻り油の流入を許容する。
【0024】
すなわち、パイロット圧導入管路4を流れる圧油は、パイロット圧導入管路4に介挿された弁機構10の第2のポペット14の絞り28を介すことなく方向制御弁2のパイロットポート2aに作用するとともに、方向制御弁2のパイロットポート2bからの戻り油は、パイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10の第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクT側に流される。その結果、方向制御弁2のスプールはタイムラグを生じることなく移動され、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。特に、起動時の応答性は、リストリクタを設けた従来(図7参照)に比べて、格段に向上される。
【0025】
また、図3の(a)の状態から操作レバー6aをニュートラル位置に戻すと、パイロット圧導入管路4がタンクTに連通されるため、方向制御弁2のスプールはリターンスプリングによって中立位置へと移動される。この時、バネ20の作用によって第1のポペット13が初期位置(図2の位置)に戻ろうとするが、パイロットポート2aから管部4bを通じて第2のポートbに戻される戻り油が第1のポペット13のテーパ面27に作用するため、第1のポペット13は、その端壁13aが第1のポートaから離間した図3の(a)の状態を維持しつつ、第1のポートaへの戻り油の流入を許容する。したがって、方向制御弁2のスプールはその中立位置に迅速に戻ることができる。すなわち、この場合も、パイロットポート2aからの戻り油が第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクTに戻されるため、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。
【0026】
したがって、機械操作に必要な急レバー操作時にアクチュエータをシャープに動かすことができる。
なお、操作レバー6aを他方向に操作した場合も、動作は同様である。ただし、この場合は、ポンプP1からパイロット圧供給管路3を通じて圧送される圧油がパイロット圧導入管路5の管部5aを介して弁機構10の第1のポートaに導入され、方向制御弁2のスプールが他方向に移動される(圧油がパイロットポート2bに導入される)。したがって、弁位置がロ(図7参照)に切換えられ、アクチュエータが逆方向に動作される。
【0027】
次に、スイッチ37を開いて切換弁36を第1の位置ホに切り換えた図1の状態、すなわち、ポンプP2を介して第3のポートcに所定の圧力Pを作用させた状態で、操作弁6の操作レバー6aを操作する場合について説明する。ここで、第3のポートcに作用される圧力Pは、第1のポートaに導入された圧油によって第1のポペット13が移動されないような値に設定される。
【0028】
圧力Pを第3のポートcに作用させた状態で、操作弁6の操作レバー6aを一方向に操作すると、ポンプP1からパイロット圧供給管路3を通じて圧送される圧油がパイロット圧導入管路4の管部4aを介して弁機構10の第1のポートaに導入される。この時、第1のポートaに導入された圧油は、バネ20の付勢力と第3のポートcに作用する力とに抗して第1のポペット13を移動させることができない。したがって、第1のポートaに導入された圧油は、バネ31の付勢力に抗して第2のポペット14を移動させ、ポペット14の端壁14aを第1の流通孔25から離間させる(テーパ面30と第1のポペット13の内側縁部32との当接状態を解除する)。その状態が図3の(b)に示されている。この状態では、第1のポートaと第2のポートbとが第1のポペット13の流通孔25,26を介して互いに連通される。したがって、第1のポートaに導入された圧油は、流通孔25,26を介して第2のポートbに流れ、パイロット圧導入管路4の管部4bを通じて方向制御弁2のパイロットポート2aに導入される。すなわち、第1のポートaに導入された圧油は、第2のポペット14の絞り28を介すことなく方向制御弁2のパイロットポート2aに作用する。これにより、方向制御弁2のスプールが良好な操作応答性をもって一方向に移動され、弁位置がイ (図7参照)に切換えられて、アクチュエータが動作される。なお、この場合、パイロットポート2bからの戻り油は、パイロット圧導入管路5の管部5bを通じてパイロット圧導入管路5側の弁機構10の第2のポートbへと流れ、第1のポペット13のテーパ面27に作用するが、バネ20の付勢力と第3のポートcに作用する力とに抗して第1のポペット13を移動させることができない。すなわち、戻り油は第2のポペット14の絞り28を介してタンクT側に流される。
【0029】
また、図3の(b)の状態から操作レバー6aをニュートラル位置に戻すと、パイロット圧導入管路4がタンクTに連通されるため、方向制御弁2のスプールはリターンスプリングによって中立位置へと移動される。この時、図3の(c)に示されるように、第2のポペット14はバネ31の付勢力によって押し戻されるが、第1のポペット13は第3のポートcに作用される圧力Pによって第1のポートaに押し付けられた状態を維持しているため、パイロットポート2aから管部4bを通じて第2のポートbに戻される戻り油は、第2の流通孔26から絞り28を介して第1の流通孔25および第1のポートaへと流れ出る。したがって、操作レバー6aを急操作しても、方向制御弁2のスプールの急激な動作が規制され(制御弁2のスプールはゆっくりと中立位置に戻ることができ)、アクチュエータに流れる圧油の急激な変化が規制されて、停止時のショックが低減される。
【0030】
また、本実施形態では、暖機回路Bによってパイロット圧回路Aを暖めることができる。すなわち、常時もしくは必要に応じて圧力源50から圧油を供給すれば、絞り56によって絞られてその抵抗によって暖められた圧油が、接続管路52,53を通じてパイロット圧導入管路4,5に導入され、操作弁6を介してタンクT側に流れる。これにより、パイロット圧回路Aが暖まり、気温の低い冬場における応答遅れ(操作性の悪化)を防止し得る。
【0031】
なお、本実施形態では、第1のポペット13がバネ20の付勢力によって第1のポートa側に押し付けられているが、第1のポペット13をその自重によって第1のポートa側に押し付けても良い。
【0032】
以上説明したように、本実施形態のアクチュエータ作動回路1は、スイッチ37の開閉操作によって(第3のポートcに作用させる圧力を変化させることによって)、絞り28の全くない回路状態と絞り28をきかせた回路状態とに切り換えられる。したがって、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性を良好にでき、また、操作レバー6aの急操作に伴うアクチュエータの急停止を抑制することもできる。すなわち、急激なレバー操作に伴うアクチュエータの停止時のショックを防止する必要がある場合には、絞り28をきかせた回路状態にセットすることができ、逆に、ショック低減よりも操作上の応答性を重視したい場合には、絞り28のない回路状態にセットすることができる。
【0033】
また、本実施形態のアクチュエータ作動回路1は、油に殆ど流れがなく暖まりにくいパイロット圧回路Aを暖機回路Bによって積極的に暖めることができるため、気温の低い冬場における応答遅れを防止して操作性を良好に保つことができる。
【0034】
図4〜図6は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態のアクチュエータ作動回路1´は第1の実施形態の変形例であるため、以下、第1の実施形態と異なる部分のみ説明し、同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】
図4に示すように、本実施形態のアクチュエータ作動回路1´の弁機構10´において、ハウジング12は、第1〜第3のポートa,b,c以外に、第4のポートdを有している。また、パイロット圧導入管路4の途中からは分岐管路60が分岐しており、この分岐管路60はパイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第4のポートdに接続されている。同様に、パイロット圧導入管路5の途中からも分岐管路61が分岐しており、この分岐管路61はパイロット圧導入管路4に介挿された弁機構10´の第4のポートdに接続されている。また、図5に詳しく示すように、第3のポートcの直径(第1のポペット13の底部の外径)d5 は、第1のポペット13の外径(第1のポペット13の本体の外径)d4 (>d3 )よりも大きく設定されている。
【0036】
また、油圧ポンプP2を介して圧送される圧油を流すパイロット圧供給管路3と、パイロット圧導入管路4,5からの戻り油をタンクTに戻す戻し管路9とが操作弁6に接続されている。また、パイロット圧回路Aを暖める暖機回路Bは、油圧ポンプP2から延びる圧油供給管路51と、圧油供給管路51から分岐して各パイロット圧導入管路4,5に接続する接続管路52,53とから成る。圧油供給管路51の途中には絞り56が介挿されている。また、各接続管路52,53の途中には、パイロット圧導入管路4,5に向けて開の逆止弁55が設けられている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
【0037】
次に、上記構成のアクチュエータ作動回路1´の動作について説明する。
まず、スイッチ37を閉じて切換弁36を第2の位置ニに切り換えた状態、 すなわち、第3のポートcをタンクTに連通させた状態で、操作弁6の操作レバー6aを一方向に操作すると、ポンプP2からパイロット圧供給管路3を通じて圧送される圧油は、パイロット圧導入管路4の管部4aを介して弁機構10´の第1のポートaに導入される。この場合、第1のポートaに導入された圧油は、バネ20の付勢力に抗して第1のポペット13を移動させ、ポペット13の端壁13aを第1のポートaから離間させる。その状態が図6の(a)に示されている。この状態では、第1のポートaと第2のポートbとが、第1のポペット13の流通孔25,26を介することなく、直接に連通される。したがって、第1のポートaに導入された圧油は、第2のポートbを通じてパイロット圧導入管路4の管部4bに流れ込み、方向制御弁2のパイロットポート2aに導入される。また、この時、パイロットポート2bからの戻り油は、パイロット圧導入管路5の管部5bを通じて、パイロット圧導入管路5側の弁機構10の第2のポートbへと流れ、第1のポペット13のテーパ面27に作用する。また、第2のポートbを通じてパイロット圧導入管路4の管部4bに流れ込んだ圧油の一部は、分岐管路60を介してパイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第4のポートdに導入され、第1のポペット13に力F(={(d5 /2)2 ×π−(d4 /2)2 ×π}×(ポートdに作用する圧力))を作用させる。したがって、第1のポペット13は、第2および第4のポートb,dに作用する力によって、その端壁13aが第1のポートaから離間し、第1のポートaへの戻り油の流入を許容する。
【0038】
すなわち、パイロット圧導入管路4を流れる圧油は、パイロット圧導入管路4に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなく方向制御弁2のパイロットポート2aに作用するとともに、方向制御弁2のパイロットポート2bからの戻り油は、パイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクT側に流される。その結果、方向制御弁2のスプールはタイムラグを生じることなく移動され、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。特に、起動時の応答性は、リストリクタを設けた従来( 図7参照)に比べて、格段に向上される。
【0039】
また、図6の(a)の状態から操作レバー6aをニュートラル位置に戻すと、パイロット圧導入管路4がタンクTに連通されるため、方向制御弁2のスプールはリターンスプリングによって中立位置へと移動される。この時、バネ20の作用によって第1のポペット13が初期位置(図4の位置)に戻ろうとするが、パイロットポート2aから管部4bを通じて第2のポートbに戻される戻り油が第1のポペット13のテーパ面27に作用するため、第1のポペット13は、その端壁13aが第1のポートaから離間した図6の(a)の状態を維持しつつ、第1のポートaへの戻り油の流入を許容する。したがって、方向制御弁2のスプールはその中立位置に迅速に戻ることができる。すなわち、この場合も、パイロットポート2aからの戻り油が第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクTに戻されるため、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。
【0040】
したがって、機械操作に必要な急レバー操作時にアクチュエータをシャープに動かすことができる。
なお、操作弁6の操作レバー6aを他方向に操作した場合にあっても、弁機構10´の動作および圧油の流れは同様である。
【0041】
また、操作レバー6aを一方向に操作してアクチュエータを作動させている状態(図6の(a)の状態)から、操作レバー6aをニュートラル位置を介して逆方向に操作すると、パイロット圧導入管路4がタンクTに連通されるとともに、ポンプP2からパイロット圧供給管路3を通じてパイロット圧導入管路5に圧油が圧送される。この時、パイロット圧導入管路4側の第1のポペット13は第1のポートa側に向かって戻ろうとするが、パイロット圧導入管路5から分岐する分岐管路61を通じて第4のポートdに圧油が導入されるとともに、パイロットポート2aから管部4bを通じて第2のポートbに戻される戻り油が第1のポペット13のテーパ面27に作用するため、第1のポペット13は、その端壁13aが第1のポートaから離間した図6の(a)の状態を維持する。
【0042】
したがって、パイロット圧導入管路5を流れる圧油は、パイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなく方向制御弁2のパイロットポート2bに導入されるとともに、方向制御弁2のパイロットポート2aからの戻り油は、パイロット圧導入管路4に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクT側に流れる。つまり、アクチュエータの作動方向を変換する場合(操作レバー6aを一方向からニュートラル位置を介して逆方向に操作する場合)においても、タイムラグが生じることなく、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。
【0043】
一方、 スイッチ37を開いて切換弁36を第1の位置ホに切り換えた図4の状態、すなわち、ポンプP2を介して第3のポートcに所定の圧力P´を作用させた状態で、操作弁6の操作レバー6aを操作した場合の動作は以下のようになる。なお、第3のポートcに作用される圧力P´は、第1の実施形態において作用される圧力Pよりも小さく、以下の式(1)を満足する値に設定される。
{(d4 /2)2 ×π−(d3 /2)2 ×π}×(ポートbに作用する最大圧)
=(d5 /2)2 ×π×P´ ……式(1)
圧力P´を第3のポートcに作用させた状態で、操作弁6の操作レバー6aを一方向に操作すると、ポンプP2からパイロット圧供給管路3を通じて圧送される圧油は、パイロット圧導入管路4の管部4aを介して弁機構10´の第1のポートaに導入される。この時、例えば、第1のポートaに作用する圧油の力がバネ20の付勢力と第3のポートcに作用する力((d5 /2)2 ×π×P´)との和よりも小さい場合には、第2のポペット14が第1のポートaに導入された圧油によって移動される(図6の(b)参照)。そして、操作レバー6aの操作量が大きくなって第1のポートaに作用する圧油の力がバネ20の付勢力と第3のポートcに作用する力との和よりも大きくなると、第1のポペット13が第1のポートaに導入された圧油によって移動される(図6の(a)参照)。いずれにしても、第1のポートaに導入された圧油は、絞り28を介すことなく第2のポートbに流れ、パイロット圧導入管路4の管部4bを通じて方向制御弁2のパイロットポート2aに導入される。無論、第2のポートbを通じてパイロット圧導入管路4の管部4bに流れ込んだ圧油の一部は、分岐管路60を介してパイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第4のポートdに導入され、この弁機構10´の第1のポペット13を移動させる(後述する式(2)参照)。すなわち、パイロット圧導入管路4を流れる圧油は、パイロット圧導入管路4に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなく方向制御弁2のパイロットポート2aに作用するとともに、方向制御弁2のパイロットポート2bからの戻り油は、パイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクT側に流される。その結果、方向制御弁2のスプールはタイムラグを生じることなく移動され、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。特に、起動時の応答性は、リストリクタを設けた従来(図7参照)に比べて、格段に向上される。
【0044】
また、図6の(a)(b)の状態から操作レバー6aをニュートラル位置に戻すと、パイロット圧導入管路4がタンクTに連通されるため、方向制御弁2のスプールはリターンスプリングによって中立位置へと移動される。この時、第1のポペット13が図6の(a)に示されるように移動されている場合には、第1のポペット13がバネ20の付勢力と第3のポートcに作用する力とによって図6の(c)に示されるように初期位置に戻される。また、第2のポペット14が図6の(b)に示されるように移動されている場合には、第2のポペット14がバネ31の付勢力によって図6の(c)に示されるように初期位置に戻される。そして、この状態は、式(1)を満たす力関係によって維持されるため、パイロットポート2aから管部4bを通じて第2のポートbに戻される戻り油は、第2の流通孔26から絞り28を介して第1の流通孔25および第1のポートaへと流れ出る。したがって、操作レバー6aを急操作しても、方向制御弁2のスプールの急激な動作が規制され(制御弁2のスプールはゆっくりと中立位置に戻ることができ)、アクチュエータに流れる圧油の急激な変化が規制されて、停止時のショックが低減される。
【0045】
また、操作レバー6aを一方向に操作してアクチュエータを作動させている状態(図6の(a)(b)の状態)から、操作レバー6aをニュートラル位置を介して逆方向に操作すると、パイロット圧導入管路4がタンクTに連通されるとともに、ポンプP2からパイロット圧供給管路3を通じてパイロット圧導入管路5に圧油が圧送される。この時、パイロット圧導入管路4側の第1のポペット13および第2のポペット14は前述したように第1のポートa側に向かって戻ろうとするが、パイロット圧導入管路5から分岐する分岐管路61を通じて第4のポートdに圧油が導入されるため、第4のポートdには力F(={(d5 /2)2 ×π−(d4 /2)2 ×π}×(ポートdに作用する圧力))が作用し、第1のポペット13はその端壁13aが第1のポートaから離間した状態( 図6の (a)の状態)に維持される。これは、式(1)で示した力関係によって以下の式(2)の力関係が成立するためである。
{(d4 /2)2 ×π−(d3 /2)2 ×π}×(ポートbに作用する最大圧)+F>(d5 /2)2 ×π×P´ ……式(2)
したがって、パイロット圧導入管路5を流れる圧油は、パイロット圧導入管路5に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなく方向制御弁2のパイロットポート2bに導入されるとともに、方向制御弁2のパイロットポート2aからの戻り油は、パイロット圧導入管路4に介挿された弁機構10´の第2のポペット14の絞り28を介すことなくタンクT側に流れる。つまり、アクチュエータの作動方向を変換する場合(操作レバー6aを一方向からニュートラル位置を介して逆方向に操作する場合)においても、タイムラグが生じることなく、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。
【0046】
以上説明したように、本実施形態のアクチュエータ作動回路1´は、第1の実施形態と同様、スイッチ37の開閉操作によって、絞り28の全くない回路状態と絞り28をきかせた回路状態とに切り換えられる。したがって、操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性を良好にでき、また、操作レバー6aの急操作に伴うアクチュエータの急停止を抑制することもできる。特に、本実施形態の場合は、絞り28をきかせた回路状態であっても、アクチュエータの動き始めや方向転換時などにおいてタイムラグを生じることがないため、第1の実施形態に比べて操作レバー6aの操作に対するアクチュエータの応答性が良好となる。
【0047】
なお、本実施形態では、第3のポートcに作用させる圧力P´を変化可能に構成すれば、操作レバー6aに対するアクチュエータの応答性を任意に変化させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のアクチュエータ作動回路によれば、操作レバーの操作に対するアクチュエータの応答性を良好にでき、また、操作レバーの急操作に伴うアクチュエータの急停止を抑制することもできるとともに、油温を操作性の良好な状態に設定し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータ作動回路の構成図である。
【図2】図1のアクチュエータ作動回路のパイロット圧回路に設けられた弁機構の断面図である。
【図3】図2の弁機構の作動状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るアクチュエータ作動回路の構成図である。
【図5】図4のアクチュエータ作動回路のパイロット圧回路に設けられた弁機構の断面図である。
【図6】図5の弁機構の作動状態を示す断面図である。
【図7】従来のアクチュエータ作動回路の構成図である。
【符号の説明】
1,1´…アクチュエータ作動回路
2…方向制御弁
4,5…パイロット圧導入管路(パイロット管路)
6…操作弁
10,10´…弁機構
12…ハウジング(弁本体)
13…第1のポペット(第1の弁体)
14…第2のポペット(第2の弁体)
20,31…バネ(付勢手段)
25,26…流通孔
28…絞り
A…パイロット圧回路
B…暖機回路
Claims (4)
- アクチュエータへの圧油の流れを制御するパイロット操作方式の方向制御弁と、
方向制御弁にパイロット圧を導入して方向制御弁を切換え制御するパイロット圧回路とを備え、
前記パイロット圧回路は、方向制御弁のパイロットポートに接続されたパイロット管路と、パイロット管路に対する圧油の導入出を制御する操作弁と、方向制御弁のパイロットポートと操作弁との間のパイロット管路の部位に設けられた弁機構とを有し、
前記弁機構は、弁本体と、弁本体内に摺動可能に配置された第1の弁体と、第1の弁体内に摺動可能に配置された第2の弁体とからなり、
前記弁本体は、操作弁側から延びるパイロット管路の管部に接続される第1のポートと、方向制御弁側から延びるパイロット管路の管部に接続される第2のポートと、導入される所定のパイロット圧を第1の弁体に作用させる第3のポートとを有し、
前記第1の弁体は、第1のポートと第2のポートとを接続する流通孔を有し、第1の付勢手段によって付勢されて第1のポートの弁座に常時当接され、
前記第2の弁体は、絞りを有し、第2の付勢手段によって付勢されて前記流通孔の弁座に常時当接され、
第3のポートにパイロット圧が作用していない状態において、第1の弁体は、第1または第2のポートに導入される圧油により第1の付勢手段の付勢力に抗して移動され、これによって、第1のポートと第2のポートとを直接に連通させ、
第3のポートにパイロット圧が作用された状態において、第1の弁体は、第1のポートの弁座に対する当接状態が固定され、第2の弁体は、第1のポートに導入される圧油により第2の付勢手段の付勢力に抗して移動されて前記流通孔を通じた第1のポートと第2のポートとの連通を許容し、かつ、第2のポートに導入される圧油を前記絞りを介して第1のポートに流す、
ことを特徴とするアクチュエータ作動回路。 - アクチュエータへの圧油の流れを制御するパイロット操作方式の方向制御弁と、
方向制御弁にパイロット圧を導入して方向制御弁を切換え制御するパイロット圧回路とを備え、
前記パイロット圧回路は、方向制御弁の第1のパイロットポートに接続された第1のパイロット管路と、方向制御弁の第2のパイロットポートに接続された第2のパイロット管路と、これらパイロット管路に対する圧油の導入出を制御する操作弁と、操作弁と第1のパイロットポートとの間の第1のパイロット管路の部位に設けられた第1の弁機構と、操作弁と第2のパイロットポートとの間の第2のパイロット管路に設けられた第2の弁機構とを有し、
前記第1および第2の弁機構は、弁本体と、弁本体内に摺動可能に配置された第1の弁体と、第1の弁体内に摺動可能に配置された第2の弁体とからなり、
第1の弁機構の弁本体は、操作弁側から延びる第1のパイロット管路の管部が接続される第1のポートと、方向制御弁側から延びる第1のパイロット管路の管部が接続される第2のポートと、導入される所定のパイロット圧を第1の弁体に作用させる第3のポートと、第2のパイロット管路から分岐する分岐管路が接続される第4のポートとを有し、
第2の弁機構の弁本体は、操作弁側から延びる第2のパイロット管路の管部が接続される第1のポートと、方向制御弁側から延びる第2のパイロット管路の管部が接続される第2のポートと、導入される所定のパイロット圧を第1の弁体に作用させる第3のポートと、第1のパイロット管路から分岐する分岐管路が接続される第4のポートとを有し、
前記第1の弁体は、第1のポートと第2のポートとを接続する流通孔を有し、第1の付勢手段によって付勢されて第1のポートの弁座に常時当接され、
前記第2の弁体は、絞りを有し、第2の付勢手段によって付勢されて前記流通孔の弁座に常時当接され、
第3のポートにパイロット圧が作用していない状態において、第1の弁体は、第1、第2、第4のポートのうちの少なくとも1つのポートに導入される圧油により第1の付勢手段の付勢力に抗して移動され、これによって、第1のポートと第2のポートとを直接に連通させ、
第3のポートにパイロット圧が作用された状態において、第1の弁体は、第1のポートに導入される圧油により第1の付勢手段の付勢力に抗する方向に移動でき、あるいは、第2および第4のポートに導入される圧油により第1の付勢手段の付勢力に抗する方向に移動されて、第1のポートと第2のポートとを直接に連通させ、また、第2のポートに導入される圧油のみによっては第1のポートの弁座に対する当接状態が固定され、
第3のポートにパイロット圧が作用された状態において、第2の弁体は、第1のポートに導入される圧油により第2の付勢手段の付勢力に抗する方向に移動して前記流通孔を通じた第1のポートと第2のポートとの連通を許容し、かつ、第1の弁体が第1のポートの弁座に当接している状態では第2のポートに導入される圧油を前記絞りを介して第1のポートに流す、
ことを特徴とするアクチュエータ作動回路。 - 前記パイロット圧回路を暖機する暖機回路を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ作動回路。
- 前記第1の付勢手段が第1の弁体の自重であり、前記第2の付勢手段が第2の弁体の自重であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアクチュエータ作動回路。
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|---|---|---|---|
| JP34531597A JP3805877B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | アクチュエータ作動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP34531597A JP3805877B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | アクチュエータ作動回路 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP4859614B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2012-01-25 | カヤバ工業株式会社 | 油圧制御装置 |
-
1997
- 1997-12-15 JP JP34531597A patent/JP3805877B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH11173303A (ja) | 1999-06-29 |
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