JPH0888493A - 電子装置 - Google Patents
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- JPH0888493A JPH0888493A JP6224760A JP22476094A JPH0888493A JP H0888493 A JPH0888493 A JP H0888493A JP 6224760 A JP6224760 A JP 6224760A JP 22476094 A JP22476094 A JP 22476094A JP H0888493 A JPH0888493 A JP H0888493A
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- H05K7/20536—Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for racks or cabinets of standardised dimensions, e.g. electronic racks for aircraft or telecommunication equipment
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- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電子装置筐体内の結露を防止して、信頼性の高
い電子装置システムを提供する。 【構成】発熱半導体部品1を搭載する基板2、送風機3
などを収納した電子装置10に、開口部14を通って電
子装置10の筐体内に流入する冷却空気の相対湿度およ
び露点温度を検出する湿度検出部11と、半導体部品の
表面及び内部の温度を検出する表面温度検出部12、内
部温度検出部13と、ヒートポンプ15と室外機16に
より構成される除湿及び加熱手段と、該相対湿度を10
0%未満に、該露点温度を該表面温度以上になるよう除
湿及び加熱手段を制御する制御部14を備える。
い電子装置システムを提供する。 【構成】発熱半導体部品1を搭載する基板2、送風機3
などを収納した電子装置10に、開口部14を通って電
子装置10の筐体内に流入する冷却空気の相対湿度およ
び露点温度を検出する湿度検出部11と、半導体部品の
表面及び内部の温度を検出する表面温度検出部12、内
部温度検出部13と、ヒートポンプ15と室外機16に
より構成される除湿及び加熱手段と、該相対湿度を10
0%未満に、該露点温度を該表面温度以上になるよう除
湿及び加熱手段を制御する制御部14を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータに代表され
る電子装置に係わり、特に半導体部品の熱的な信頼性を
確保しつつ、結露による事故を防止するのに好適な電子
装置に関する。
る電子装置に係わり、特に半導体部品の熱的な信頼性を
確保しつつ、結露による事故を防止するのに好適な電子
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータに代表される電子装
置は、内部に複数の発熱半導体部品を搭載しており、こ
れらの半導体部品の電子的性能を維持するために冷却を
行う必要がある。この冷却方法は、通常、装置の筐体内
にファンやブロアなどの送風機を設置して、外部の空気
を強制対流させることにより冷却を行っている。
置は、内部に複数の発熱半導体部品を搭載しており、こ
れらの半導体部品の電子的性能を維持するために冷却を
行う必要がある。この冷却方法は、通常、装置の筐体内
にファンやブロアなどの送風機を設置して、外部の空気
を強制対流させることにより冷却を行っている。
【0003】ここで、外部から筐体内に冷却空気を流し
て強制対流により冷却を行うものであるためた、供給さ
れる空気はある程度の水分を含んだいわゆる湿り空気で
ある。そのため、空気中の水分量が比較的多いときに筐
体内に結露を生じることがある。結露が生じると、結線
の短絡が生じやすく、又、回路の誤動作が生じるなど故
障の原因になりうる。特に、半導体部品や基板に結露が
生じると、故障の危険性は大きくなる。結露が起こる要
因としては、次に述べる2つの形態に大別することがで
きる。第1の形態は、供給される冷却空気の相対湿度あ
るいは飽和度が100%を超える場合である。このよう
な場合、空気中の水分は蒸気としての状態を維持するこ
とができないので、冷却空気は霧のような状態で筐体内
に供給されることになり、筐体内で結露を起こす可能性
が高くなる。第2の形態は、固体表面の温度が、供給さ
れる空気の露点温度よりも低い場合である。電子装置の
場合、通常の運転中は半導体部品や電源などが発熱して
いるので、筐体内の表面温度が冷却空気の露点温度より
低くなることは稀であるが、電子装置の起動時などの非
定常な状態においてはこのようなことが起こりうる。
て強制対流により冷却を行うものであるためた、供給さ
れる空気はある程度の水分を含んだいわゆる湿り空気で
ある。そのため、空気中の水分量が比較的多いときに筐
体内に結露を生じることがある。結露が生じると、結線
の短絡が生じやすく、又、回路の誤動作が生じるなど故
障の原因になりうる。特に、半導体部品や基板に結露が
生じると、故障の危険性は大きくなる。結露が起こる要
因としては、次に述べる2つの形態に大別することがで
きる。第1の形態は、供給される冷却空気の相対湿度あ
るいは飽和度が100%を超える場合である。このよう
な場合、空気中の水分は蒸気としての状態を維持するこ
とができないので、冷却空気は霧のような状態で筐体内
に供給されることになり、筐体内で結露を起こす可能性
が高くなる。第2の形態は、固体表面の温度が、供給さ
れる空気の露点温度よりも低い場合である。電子装置の
場合、通常の運転中は半導体部品や電源などが発熱して
いるので、筐体内の表面温度が冷却空気の露点温度より
低くなることは稀であるが、電子装置の起動時などの非
定常な状態においてはこのようなことが起こりうる。
【0004】従来の技術では、特開昭59−79599
号公報に記載されているように、筐体内に供給する空気
を温度センサによりあらかじめ除湿することにより結露
を防止することが開示されている。
号公報に記載されているように、筐体内に供給する空気
を温度センサによりあらかじめ除湿することにより結露
を防止することが開示されている。
【0005】又、特開平3−252199号公報に記載
のものでは、例えば、図5に示すように、電気ヒータな
どの加熱器により冷却空気を予め加熱して供給すること
で結露を防止している。すなわち、図5に示すように、
電子装置50の筐体内部には、主要部品である発熱半導
体部品1を実装した基板2が収納されている。また、筐
体内部にはブロアなどの送風機3が設置されている。開
口部4を通って筐体内に流入した冷却空気は、送風機3
により筐体外へ排出される。筐体内部で発生した熱は筐
体内を流れる冷却空気と熱交換されることによって、発
熱半導体部品1をある温度以下に維持し、その電子的性
能を維持している。さらに、電子装置50では開口部4
から流入する冷却空気を加熱するための加熱器51を備
えている。また、電子装置50では湿度検出部11で筐
体内に流入する空気の相対湿度及び露点温度を検出し、
表面温度検出部12で発熱半導体部品1などの表面温度
を検出している。
のものでは、例えば、図5に示すように、電気ヒータな
どの加熱器により冷却空気を予め加熱して供給すること
で結露を防止している。すなわち、図5に示すように、
電子装置50の筐体内部には、主要部品である発熱半導
体部品1を実装した基板2が収納されている。また、筐
体内部にはブロアなどの送風機3が設置されている。開
口部4を通って筐体内に流入した冷却空気は、送風機3
により筐体外へ排出される。筐体内部で発生した熱は筐
体内を流れる冷却空気と熱交換されることによって、発
熱半導体部品1をある温度以下に維持し、その電子的性
能を維持している。さらに、電子装置50では開口部4
から流入する冷却空気を加熱するための加熱器51を備
えている。また、電子装置50では湿度検出部11で筐
体内に流入する空気の相対湿度及び露点温度を検出し、
表面温度検出部12で発熱半導体部品1などの表面温度
を検出している。
【0006】ここで、空気の相対湿度がある規定値を超
えるような場合は、制御部14により加熱器51を運転
して冷却空気を加熱する。冷却空気が加熱されることに
よって温度が上昇し、空気中に蒸気として介在すること
のできる水分量が加熱前に比べて増加するので、筐体に
供給される冷却空気の相対湿度を規定値以下に維持する
ことができ、結露による事故を防止することができる。
えるような場合は、制御部14により加熱器51を運転
して冷却空気を加熱する。冷却空気が加熱されることに
よって温度が上昇し、空気中に蒸気として介在すること
のできる水分量が加熱前に比べて増加するので、筐体に
供給される冷却空気の相対湿度を規定値以下に維持する
ことができ、結露による事故を防止することができる。
【0007】また、半導体部品等の表面温度が空気の露
点温度よりも低い場合には、制御部14により加熱器5
1を運転して冷却空気の加熱を行なう。冷却空気の温度
が上昇すると共に半導体部品等の表面温度も上昇するの
で、表面温度を空気の露点温度以上に維持することがで
き、結露による事故を防止することができる。また、図
6に示すようなクーラーを用いて冷却空気を除湿するこ
とで結露を防止する電子装置の例としては、特開平1−
236699号公報に記載のものがある。
点温度よりも低い場合には、制御部14により加熱器5
1を運転して冷却空気の加熱を行なう。冷却空気の温度
が上昇すると共に半導体部品等の表面温度も上昇するの
で、表面温度を空気の露点温度以上に維持することがで
き、結露による事故を防止することができる。また、図
6に示すようなクーラーを用いて冷却空気を除湿するこ
とで結露を防止する電子装置の例としては、特開平1−
236699号公報に記載のものがある。
【0008】図6に示す電子装置60では、その主要構
造は図5に示す構成と同様であるが、加熱器51の代り
にクーラー21を備えている。クーラー21は、冷凍サ
イクルとしての機能を果たすために、圧縮機や凝縮器を
収納した室外機16と冷媒配管、ドレインおよび電気配
線により接続されている。図5で示した場合と同様に、
検出された空気の相対湿度及び露点温度と半導体部品の
表面温度に応じて、クーラー21の運転を制御すること
で、結露を防止している。
造は図5に示す構成と同様であるが、加熱器51の代り
にクーラー21を備えている。クーラー21は、冷凍サ
イクルとしての機能を果たすために、圧縮機や凝縮器を
収納した室外機16と冷媒配管、ドレインおよび電気配
線により接続されている。図5で示した場合と同様に、
検出された空気の相対湿度及び露点温度と半導体部品の
表面温度に応じて、クーラー21の運転を制御すること
で、結露を防止している。
【0009】又、他にもシリカゲル等の吸湿剤を用いて
電子装置筐体内に供給される冷却空気を除湿して結露を
防止するものとして、例えば、特開平4−294597
号公報に記載のものがある。
電子装置筐体内に供給される冷却空気を除湿して結露を
防止するものとして、例えば、特開平4−294597
号公報に記載のものがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
結露防止を行なったときは、次ぎのような問題がある。
すなわち、図5に示すように、加熱器により冷却空気を
加熱した場合、空気温度の上昇とともに半導体部品の温
度も上昇するので、半導体部品の熱に対する信頼性が低
下してしまう。そのため、加熱器により加熱することに
よって温度が上昇することを考慮して、予め冷却能力を
十分余裕を持たせるように設定すると、計算機の運用コ
ストが増加するので効率が悪い。逆に、図6に示すよう
にクーラーにより空気の除湿を行なう場合は、冷却空気
の除湿を行なうと、それと同時に冷却空気の温度は低下
するので、冷却能力に十分余裕がなければならず、効率
が悪い。また、クーラーを用いると、空気の絶対湿度を
低下させると同時に空気の温度を低下させるので、空気
の相対湿度は大きく変化せず、空気の相対湿度が主要な
結露要因となっている場合は、結露を十分に防止できな
いといった問題がある。また、シリカゲル等の吸湿剤を
利用して除湿を行なう場合は、時間の経過により吸湿剤
の吸湿能力が劣化するので、十分な吸湿を行なうことが
できず、又、定期的な交換作業が必要になるため、メン
テナンスの上で効率が悪いという問題がある。
結露防止を行なったときは、次ぎのような問題がある。
すなわち、図5に示すように、加熱器により冷却空気を
加熱した場合、空気温度の上昇とともに半導体部品の温
度も上昇するので、半導体部品の熱に対する信頼性が低
下してしまう。そのため、加熱器により加熱することに
よって温度が上昇することを考慮して、予め冷却能力を
十分余裕を持たせるように設定すると、計算機の運用コ
ストが増加するので効率が悪い。逆に、図6に示すよう
にクーラーにより空気の除湿を行なう場合は、冷却空気
の除湿を行なうと、それと同時に冷却空気の温度は低下
するので、冷却能力に十分余裕がなければならず、効率
が悪い。また、クーラーを用いると、空気の絶対湿度を
低下させると同時に空気の温度を低下させるので、空気
の相対湿度は大きく変化せず、空気の相対湿度が主要な
結露要因となっている場合は、結露を十分に防止できな
いといった問題がある。また、シリカゲル等の吸湿剤を
利用して除湿を行なう場合は、時間の経過により吸湿剤
の吸湿能力が劣化するので、十分な吸湿を行なうことが
できず、又、定期的な交換作業が必要になるため、メン
テナンスの上で効率が悪いという問題がある。
【0011】本発明の目的は、上記課題を解決し、半導
体部品の熱的な信頼性を維持し、結露による電子装置の
事故の防止できる信頼性の高い電子装置を提供すること
である。
体部品の熱的な信頼性を維持し、結露による電子装置の
事故の防止できる信頼性の高い電子装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明による電子装置は、半導体部品等の発熱体
と該発熱体を冷却するための冷却装置を備えた電子装置
において、前記冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供
給する冷却空気供給手段と、該冷却空気供給手段により
前記電子装置内に供給された後の空気の相対湿度または
飽和度を検出する検出手段と、前記電子部品の内部温度
を検出するあるいは推定する計測手段と、前記前記電子
装置内に供給された後の空気を除湿する除湿手段とを備
え、前記検出手段により検出された空気の相対湿度また
は飽和度が設定された規定値未満に維持されるように、
かつ前記計測手段により計測された電子部品の内部温度
が設定値を超えないように前記除湿手段を制御すること
を特徴とするものである。
めに、本発明による電子装置は、半導体部品等の発熱体
と該発熱体を冷却するための冷却装置を備えた電子装置
において、前記冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供
給する冷却空気供給手段と、該冷却空気供給手段により
前記電子装置内に供給された後の空気の相対湿度または
飽和度を検出する検出手段と、前記電子部品の内部温度
を検出するあるいは推定する計測手段と、前記前記電子
装置内に供給された後の空気を除湿する除湿手段とを備
え、前記検出手段により検出された空気の相対湿度また
は飽和度が設定された規定値未満に維持されるように、
かつ前記計測手段により計測された電子部品の内部温度
が設定値を超えないように前記除湿手段を制御すること
を特徴とするものである。
【0013】又、半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の絶対湿度を検出する検出手段
と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいはあるい
は推定する計測手段と、前記前記電子装置内に供給され
た後の空気を加熱する加熱手段とを備え、前記検出手段
により検出された空気の相対湿度が設定された規定値以
下となると判断された場合は、前記加熱手段を運転制御
し、かつ前記計測手段により計測された電子部品の内部
温度が設定値を超えないように制御するにことを特徴と
するものである。
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の絶対湿度を検出する検出手段
と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいはあるい
は推定する計測手段と、前記前記電子装置内に供給され
た後の空気を加熱する加熱手段とを備え、前記検出手段
により検出された空気の相対湿度が設定された規定値以
下となると判断された場合は、前記加熱手段を運転制御
し、かつ前記計測手段により計測された電子部品の内部
温度が設定値を超えないように制御するにことを特徴と
するものである。
【0014】又、半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の絶対湿度を検出する検出手段
と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいはあるい
は推定する計測手段と、前記電子装置内に供給される空
気を冷却あるいは加熱するヒ−トポンプとを備え、前記
検出手段により検出された空気の相対湿度が設定された
規定値を超えると判断された場合は、前記計測手段によ
り計測された電子部品の内部温度が設定値を超えないよ
うに前記ヒ−トポンプを運転制御することを特徴とする
ものである。
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の絶対湿度を検出する検出手段
と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいはあるい
は推定する計測手段と、前記電子装置内に供給される空
気を冷却あるいは加熱するヒ−トポンプとを備え、前記
検出手段により検出された空気の相対湿度が設定された
規定値を超えると判断された場合は、前記計測手段によ
り計測された電子部品の内部温度が設定値を超えないよ
うに前記ヒ−トポンプを運転制御することを特徴とする
ものである。
【0015】又、半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出す
る検出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するある
いはあるいは推定する計測手段と、前記電子部品の表面
温度を検出する第2の計測手段と、前記電子装置内に供
給された後の空気を除湿するあるいは加熱する手段とを
備え、前記検出手段により検出された空気の相対湿度ま
たは飽和度が規定値を超えると判断された場合は、前記
電子部品の内部温度あるいは表面温度が設定値以下とな
る範囲で前記除湿あるいは加熱する手段を運転すること
を特徴とするものである。
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出す
る検出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するある
いはあるいは推定する計測手段と、前記電子部品の表面
温度を検出する第2の計測手段と、前記電子装置内に供
給された後の空気を除湿するあるいは加熱する手段とを
備え、前記検出手段により検出された空気の相対湿度ま
たは飽和度が規定値を超えると判断された場合は、前記
電子部品の内部温度あるいは表面温度が設定値以下とな
る範囲で前記除湿あるいは加熱する手段を運転すること
を特徴とするものである。
【0016】又、半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出す
る検出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するある
いはあるいは推定する計測手段と、前記前記電子装置内
に供給された後の空気を除湿する除湿手段または加熱す
る加熱手段と、前記発熱体を通過した後の空気を前記電
子装置内に供給された後の空気と混合させるためのバイ
パス流路とを備え、前記検出手段により検出された空気
の相対湿度または飽和度が規定値未満に維持されるよう
に、かつ前記電子部品の内部温度あるいは表面温度が設
定値以下となる範囲で前記バイパス流路の開閉制御を行
うとを特徴とするものである。
却するための冷却装置を備えた電子装置において、前記
冷却装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気
供給手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内
に供給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出す
る検出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するある
いはあるいは推定する計測手段と、前記前記電子装置内
に供給された後の空気を除湿する除湿手段または加熱す
る加熱手段と、前記発熱体を通過した後の空気を前記電
子装置内に供給された後の空気と混合させるためのバイ
パス流路とを備え、前記検出手段により検出された空気
の相対湿度または飽和度が規定値未満に維持されるよう
に、かつ前記電子部品の内部温度あるいは表面温度が設
定値以下となる範囲で前記バイパス流路の開閉制御を行
うとを特徴とするものである。
【0017】又、前記空気の相対湿度または飽和度が規
定値が100%であるものである。又、前記空気の相対
湿度または飽和度が規定値が70%であるものである。
又、前記除湿手段が、前記湿り空気の露点温度以下の除
湿表面を有するクーラー等であるものである。又、前記
除湿手段が、シリカゲル等の吸湿剤であるものである。
前記加熱手段が、電子装置本体内の半導体部品等を冷却
した後の昇温された空気流の少なくとも一部をバイパス
させ、該電子装置本体の入気部へ再投入する機構である
ものである。又、前記湿り空気の絶対湿度または露点温
度を制御する除湿手段は、前記電子装置代表部表面温度
よりも低い表面を有するクーラーであるものである。
又、前記湿り空気の絶対湿度または露点温度を制御する
手段は、シリカゲル等の吸湿剤であり、該吸湿剤を加熱
する加熱手段を有することを特徴とするものである。
又、前記加熱手段が、電気ヒ−タであるものである。
定値が100%であるものである。又、前記空気の相対
湿度または飽和度が規定値が70%であるものである。
又、前記除湿手段が、前記湿り空気の露点温度以下の除
湿表面を有するクーラー等であるものである。又、前記
除湿手段が、シリカゲル等の吸湿剤であるものである。
前記加熱手段が、電子装置本体内の半導体部品等を冷却
した後の昇温された空気流の少なくとも一部をバイパス
させ、該電子装置本体の入気部へ再投入する機構である
ものである。又、前記湿り空気の絶対湿度または露点温
度を制御する除湿手段は、前記電子装置代表部表面温度
よりも低い表面を有するクーラーであるものである。
又、前記湿り空気の絶対湿度または露点温度を制御する
手段は、シリカゲル等の吸湿剤であり、該吸湿剤を加熱
する加熱手段を有することを特徴とするものである。
又、前記加熱手段が、電気ヒ−タであるものである。
【0018】
【作用】本発明の電子装置は、上記のように構成してい
るので、半導体部品等の発熱体とそれを冷却するための
一台または複数台の機構を備えた電子装置システムにお
いて、前記冷却機構から前記電子装置本体に供給される
湿り空気の相対湿度または飽和度を検出することがで
き、電子部品の内部温度を検出するあるいは推定するこ
とができるので、相対湿度または飽和度を、除湿手段、
加熱手段により100%未満に設定した設定値以下とな
るように制御することができ、又、半導体部品の温度を
設定値以下に制御することができるので、半導体部品の
熱的な信頼性を維持しながら、確実かつ効率のよい、電
子装置筐体内における結露の防止を行なうことができ
る。又、状況によらず半導体部品の熱的な信頼性を維持
しながら、確実かつ効率よく、電子装置筐体内における
結露の発生を未然に防止することができる。
るので、半導体部品等の発熱体とそれを冷却するための
一台または複数台の機構を備えた電子装置システムにお
いて、前記冷却機構から前記電子装置本体に供給される
湿り空気の相対湿度または飽和度を検出することがで
き、電子部品の内部温度を検出するあるいは推定するこ
とができるので、相対湿度または飽和度を、除湿手段、
加熱手段により100%未満に設定した設定値以下とな
るように制御することができ、又、半導体部品の温度を
設定値以下に制御することができるので、半導体部品の
熱的な信頼性を維持しながら、確実かつ効率のよい、電
子装置筐体内における結露の防止を行なうことができ
る。又、状況によらず半導体部品の熱的な信頼性を維持
しながら、確実かつ効率よく、電子装置筐体内における
結露の発生を未然に防止することができる。
【0019】又、冷却機構から前記電子装置本体に供給
される湿り空気の含有水分量を検出する手段と、含有水
分量を規定値以下にするための除湿手段、または水分を
蒸発させるための加熱手段を合わせ持つことにより、状
況によらず半導体部品の熱的な信頼性を維持しながら、
確実かつ効率よく、電子装置筐体内における結露の発生
を未然に防止することができる。
される湿り空気の含有水分量を検出する手段と、含有水
分量を規定値以下にするための除湿手段、または水分を
蒸発させるための加熱手段を合わせ持つことにより、状
況によらず半導体部品の熱的な信頼性を維持しながら、
確実かつ効率よく、電子装置筐体内における結露の発生
を未然に防止することができる。
【0020】又、湿り空気の絶対湿度を電子装置代表部
表面温度に相当する飽和湿り空気の絶対湿度以下に制御
する手段を合わせ持つことにより、状況によらず半導体
部品の熱的な信頼性を維持しながら、電子装置筐体内に
おける結露の発生を未然に防止することができる。
表面温度に相当する飽和湿り空気の絶対湿度以下に制御
する手段を合わせ持つことにより、状況によらず半導体
部品の熱的な信頼性を維持しながら、電子装置筐体内に
おける結露の発生を未然に防止することができる。
【0021】また、発熱体等の装置代表部表面温度を検
出する手段と、前記冷却機構より供給される湿り空気の
露点温度を検出する手段を有し、露点温度を装置代表部
表面温度以下に制御する手段を合わせ持つことにより、
半導体部品の温度を規定値以下に維持でき、電子装置筐
体内における結露の発生を未然に防止することができ
る。
出する手段と、前記冷却機構より供給される湿り空気の
露点温度を検出する手段を有し、露点温度を装置代表部
表面温度以下に制御する手段を合わせ持つことにより、
半導体部品の温度を規定値以下に維持でき、電子装置筐
体内における結露の発生を未然に防止することができ
る。
【0022】
【実施例】本発明の第1の実施例について図1により詳
細に説明する。図1は、本実施例の電子装置(あるいは
電子装置システムともいう)の筐体内部構造を示す縦断
面図である。
細に説明する。図1は、本実施例の電子装置(あるいは
電子装置システムともいう)の筐体内部構造を示す縦断
面図である。
【0023】図1に示すように、電子装置10の筐体の
内部には発熱半導体部品1を実装した基板2が収納さ
れ、筐体内の天井側には、例えばブロアなどの送風機3
が設置されている。冷却空気は、筐体外部から床下流
路、床下開口部4を通って筐体内に供給され、発熱半導
体部品12および基板12などと熱交換した後、送風機
13により天井側から筐体外部へ排出される。
内部には発熱半導体部品1を実装した基板2が収納さ
れ、筐体内の天井側には、例えばブロアなどの送風機3
が設置されている。冷却空気は、筐体外部から床下流
路、床下開口部4を通って筐体内に供給され、発熱半導
体部品12および基板12などと熱交換した後、送風機
13により天井側から筐体外部へ排出される。
【0024】本実施例では、結露を防止するために、湿
度検出部11、半導体部品1の表面温度検出部12、半
導体部品の内部温度検出部13、制御部14、およびヒ
−トポンプ15が設置されている。ヒ−トポンプ15
は、冷暖房運転を行ない、圧縮機等を収納した室外機1
6と冷媒配管、ドレインおよび電気配線により接続され
ており、室外機19内に収納されている圧縮機や凝縮器
から冷凍サイクルが構成されている。温度検出部11
は、床下の開口部4の下流側の位置に設置されており、
冷却空気の相対湿度および露点温度を検出する。表面温
度検出部12は結露の生じる可能性が高い場所、例えば
発熱量の小さな半導体部品付近に設置されており、半導
体部品表面の温度を測定する。内部温度検出部13は半
導体部品の熱的信頼性の最も厳しい場所、例えば発熱量
の大きな半導体部品内部に設置され、部品内部の温度を
測定する。以上3通りの検出部から出力される情報から
ヒートポンプ15の運転を制御部14により制御して筐
体内での結露を防止する。以下、制御部14におけるヒ
ートポンプ15の運転制御について説明する。
度検出部11、半導体部品1の表面温度検出部12、半
導体部品の内部温度検出部13、制御部14、およびヒ
−トポンプ15が設置されている。ヒ−トポンプ15
は、冷暖房運転を行ない、圧縮機等を収納した室外機1
6と冷媒配管、ドレインおよび電気配線により接続され
ており、室外機19内に収納されている圧縮機や凝縮器
から冷凍サイクルが構成されている。温度検出部11
は、床下の開口部4の下流側の位置に設置されており、
冷却空気の相対湿度および露点温度を検出する。表面温
度検出部12は結露の生じる可能性が高い場所、例えば
発熱量の小さな半導体部品付近に設置されており、半導
体部品表面の温度を測定する。内部温度検出部13は半
導体部品の熱的信頼性の最も厳しい場所、例えば発熱量
の大きな半導体部品内部に設置され、部品内部の温度を
測定する。以上3通りの検出部から出力される情報から
ヒートポンプ15の運転を制御部14により制御して筐
体内での結露を防止する。以下、制御部14におけるヒ
ートポンプ15の運転制御について説明する。
【0025】例えば、湿度検出部11として乾湿球湿度
計を用いた場合、湿度検出部11により筐体内に供給さ
れる冷却空気の乾球温度および湿球温度を測定すること
ができる。その測定によって求められた乾球、湿球温度
の値から制御部14において相対湿度あるいは飽和度を
求め、その値が100%を超えると判断される場合は、
半導体部品の表面温度に関わらず、空気中の水分が付着
して結露を起こす危険性が高い。そのため、半導体部品
の表面温度を考慮して、ヒートポンプ15を運転して結
露の防止をする必要がある。内部温度検出部13の測定
値が、半導体部品の熱的な信頼性を制限する規定温度よ
りも低い場合、すなわち冷却能力に余裕のある場合に
は、ヒートポンプ15は暖房運転を行なうように制御す
る。このように制御することにより、筐体内に供給され
る空気は予め加熱されるので相対湿度が低下し、結露を
防止することができる。
計を用いた場合、湿度検出部11により筐体内に供給さ
れる冷却空気の乾球温度および湿球温度を測定すること
ができる。その測定によって求められた乾球、湿球温度
の値から制御部14において相対湿度あるいは飽和度を
求め、その値が100%を超えると判断される場合は、
半導体部品の表面温度に関わらず、空気中の水分が付着
して結露を起こす危険性が高い。そのため、半導体部品
の表面温度を考慮して、ヒートポンプ15を運転して結
露の防止をする必要がある。内部温度検出部13の測定
値が、半導体部品の熱的な信頼性を制限する規定温度よ
りも低い場合、すなわち冷却能力に余裕のある場合に
は、ヒートポンプ15は暖房運転を行なうように制御す
る。このように制御することにより、筐体内に供給され
る空気は予め加熱されるので相対湿度が低下し、結露を
防止することができる。
【0026】一方、内部温度検出部13の測定値が、半
導体部品の熱的な信頼性を制限するある規定温度よりも
高い場合、すなわち冷却能力に余裕のない場合には、ヒ
ートポンプ15は冷房運転を行なうように制御する。こ
こで、冷房運転のみでは空気の絶対湿度が低下するとと
もに、空気温度も低下するので、相対湿度の低減には効
果が小さく、効率的にも好ましくない。そのため、冷房
運転と暖房運転とを適時切り替えながら運転することに
より、効果的に相対湿度を規定値以下に維持することが
できる。
導体部品の熱的な信頼性を制限するある規定温度よりも
高い場合、すなわち冷却能力に余裕のない場合には、ヒ
ートポンプ15は冷房運転を行なうように制御する。こ
こで、冷房運転のみでは空気の絶対湿度が低下するとと
もに、空気温度も低下するので、相対湿度の低減には効
果が小さく、効率的にも好ましくない。そのため、冷房
運転と暖房運転とを適時切り替えながら運転することに
より、効果的に相対湿度を規定値以下に維持することが
できる。
【0027】次ぎに、湿度検出部11で測定される冷却
空気の露点温度が、表面温度検出部12で測定される半
導体部品表面の温度よりも高い場合は、結露が生じる危
険性が高いので、ヒートポンプ15を運転して結露の防
止をする。ここで、空気の露点温度が半導体部品の表面
温度よりも高いということは、空気温度が半導体部品の
表面温度よりも高い場合であり、冷却能力には大きな余
裕がある。そこで、ヒートポンプ15を暖房運転に切り
換えて、空気を加熱し、半導体部品を加熱することによ
り、半導体部品の表面温度を速やかに空気の露点温度以
上に維持することができる。
空気の露点温度が、表面温度検出部12で測定される半
導体部品表面の温度よりも高い場合は、結露が生じる危
険性が高いので、ヒートポンプ15を運転して結露の防
止をする。ここで、空気の露点温度が半導体部品の表面
温度よりも高いということは、空気温度が半導体部品の
表面温度よりも高い場合であり、冷却能力には大きな余
裕がある。そこで、ヒートポンプ15を暖房運転に切り
換えて、空気を加熱し、半導体部品を加熱することによ
り、半導体部品の表面温度を速やかに空気の露点温度以
上に維持することができる。
【0028】以上のように、本実施例では、どのような
状態においても半導体部品の熱的な信頼性を維持しつ
つ、確実でかつ効率良く結露の発生を防止することがで
きる。
状態においても半導体部品の熱的な信頼性を維持しつ
つ、確実でかつ効率良く結露の発生を防止することがで
きる。
【0029】なお、上記の例では、表面温度検出部12
から得られる部品表面の温度から半導体部品の内部温度
を推定してもよい。このようにすることにより、内部温
度検出部13を省略でき、部品点数を減らすことができ
る。
から得られる部品表面の温度から半導体部品の内部温度
を推定してもよい。このようにすることにより、内部温
度検出部13を省略でき、部品点数を減らすことができ
る。
【0030】又、上記の例では、筐体内の冷却空気の相
対湿度あるいは飽和度が100%未満となるように制御
を行うようにする場合を述べたが、100未満のある規
定値、例えば冷却空気の相対湿度あるいは飽和度が70
%以下となるように制御するようにしても良い。このよ
うに制御ことにより、結露を防止するために余裕があり
十分に結露を防止できる他に、空気中の相対湿度が約7
0%を超えると、金属表面の腐食が急激に進展するが、
これを防止することができ、耐腐食性の点でも効果があ
る。なお、検出部16として、感湿素子を用いた電子式
の湿度計を用いる、あるいは毛髪などを検出子とした湿
度計を用い、空気中の水分量を検出することができる。
対湿度あるいは飽和度が100%未満となるように制御
を行うようにする場合を述べたが、100未満のある規
定値、例えば冷却空気の相対湿度あるいは飽和度が70
%以下となるように制御するようにしても良い。このよ
うに制御ことにより、結露を防止するために余裕があり
十分に結露を防止できる他に、空気中の相対湿度が約7
0%を超えると、金属表面の腐食が急激に進展するが、
これを防止することができ、耐腐食性の点でも効果があ
る。なお、検出部16として、感湿素子を用いた電子式
の湿度計を用いる、あるいは毛髪などを検出子とした湿
度計を用い、空気中の水分量を検出することができる。
【0031】本発明の第2の実施例を図2により説明す
る。図2は、本実施例の電子装置(あるいは電子装置シ
ステムともいう)の筐体内部構造を示す縦断面図であ
る。
る。図2は、本実施例の電子装置(あるいは電子装置シ
ステムともいう)の筐体内部構造を示す縦断面図であ
る。
【0032】本実施例は、第1の実施例と同様に、電子
装置20に発熱半導体部品1を実装した基板2、ブロア
などの送風機3、湿度検出部11、表面温度検出部1
2、内部温度検出部13、制御部14が設置されてい
る。
装置20に発熱半導体部品1を実装した基板2、ブロア
などの送風機3、湿度検出部11、表面温度検出部1
2、内部温度検出部13、制御部14が設置されてい
る。
【0033】本実施例では、図2に示すように、筐体内
にクーラー21が設置されている。クーラー21は、通
常の冷凍サイクルの構成であり、圧縮機等を収納した室
外機16と冷媒配管、ドレインおよび電気配線により接
続されている。また、送風機3から排出された空気の一
部を筐体内に再投入するため、バイパス流路22および
バイパス流路22が設けられており、このバイパス流路
の開閉を行なうダンパー23が具備されている。ダンパ
ー23の開閉は、制御部14で制御されるようになって
おり、ダンパー23を開くことにより、送風機3によっ
て排出された冷却空気の一部は、バイパス流路22を通
って開口部4近くで開口部4より下流側に再投入され
る。この再投入された空気は、発熱半導体部品1や基板
2などと熱交換した空気であり、筐体外部から開口部4
を経て流入する空気に比べて高い温度の空気である。こ
の高い温度の空気と筐体外部から流入した空気とが混合
することによって、筐体内に供給される冷却空気は、半
導体部品に到達する前に予め加熱される。この混合割合
をダンパー23の開閉および送風機3を制御する、クー
ラー21を制御することにより冷却空気の温度と湿度を
適切な状態に調整することができる。その結果、第1の
実施例で述べたと同様に、如何なる状態においても半導
体部品の熱的な信頼性を維持しながら、確実かつ効率良
く結露の発生を防止することができる。
にクーラー21が設置されている。クーラー21は、通
常の冷凍サイクルの構成であり、圧縮機等を収納した室
外機16と冷媒配管、ドレインおよび電気配線により接
続されている。また、送風機3から排出された空気の一
部を筐体内に再投入するため、バイパス流路22および
バイパス流路22が設けられており、このバイパス流路
の開閉を行なうダンパー23が具備されている。ダンパ
ー23の開閉は、制御部14で制御されるようになって
おり、ダンパー23を開くことにより、送風機3によっ
て排出された冷却空気の一部は、バイパス流路22を通
って開口部4近くで開口部4より下流側に再投入され
る。この再投入された空気は、発熱半導体部品1や基板
2などと熱交換した空気であり、筐体外部から開口部4
を経て流入する空気に比べて高い温度の空気である。こ
の高い温度の空気と筐体外部から流入した空気とが混合
することによって、筐体内に供給される冷却空気は、半
導体部品に到達する前に予め加熱される。この混合割合
をダンパー23の開閉および送風機3を制御する、クー
ラー21を制御することにより冷却空気の温度と湿度を
適切な状態に調整することができる。その結果、第1の
実施例で述べたと同様に、如何なる状態においても半導
体部品の熱的な信頼性を維持しながら、確実かつ効率良
く結露の発生を防止することができる。
【0034】本発明の第3の実施例を図3により説明す
る。図3は、本実施例の電子装置(あるいは電子装置シ
ステムともいう)の筐体内部構造を示す縦断面図であ
る。
る。図3は、本実施例の電子装置(あるいは電子装置シ
ステムともいう)の筐体内部構造を示す縦断面図であ
る。
【0035】本実施例は、第1の実施例と同様、電子装
置30に発熱半導体部品1を実装した基板2、ブロアな
どの送風機3、湿度検出部11、表面温度検出部12、
内部温度検出部13、制御部14が設置されている。
置30に発熱半導体部品1を実装した基板2、ブロアな
どの送風機3、湿度検出部11、表面温度検出部12、
内部温度検出部13、制御部14が設置されている。
【0036】本実施例では、図3に示すように、開口部
4の他に除湿通路31から筐体外部より冷却空気を取り
入れることができるように構成されている。この除湿通
路31にはシリカゲル等の吸湿剤32が充填されてお
り、電気ヒータ等の加熱器33が内蔵されている。ま
た、除湿通路31の出入口にはダンパー34が設置され
ており、これらダンパー34の開閉は制御部14で制御
されるようになっている。
4の他に除湿通路31から筐体外部より冷却空気を取り
入れることができるように構成されている。この除湿通
路31にはシリカゲル等の吸湿剤32が充填されてお
り、電気ヒータ等の加熱器33が内蔵されている。ま
た、除湿通路31の出入口にはダンパー34が設置され
ており、これらダンパー34の開閉は制御部14で制御
されるようになっている。
【0037】電子装置30の通常の稼働中は、ダンパー
34を閉鎖させ、冷却空気は開口部4から供給されてい
る。結露する可能性が高いと判断された場合、すなわ
ち、湿度検出部11にて測定される空気の相対湿度が1
00%を超えると判断された場合、あるいは表面温度検
出部12で測定される半導体部品の表面温度が湿度検出
部11にて測定される露点温度よりも低い場合には、ダ
ンパー34を開いて冷却空気が除湿通路31を通って筐
体内に流入するように制御する。同時に、内部温度検出
部13により検出された温度から冷却能力に余裕がある
か否かを判断する。余裕がないと判断された場合は、加
熱器33は動作を停止するように制御する。このように
制御することにより、除湿通路を通った空気中の水分は
吸湿剤32に吸着されて冷却空気の絶対湿度および相対
湿度はともに低下するので、結露を防止することができ
る。また、冷却能力に余裕のある場合には加熱器33を
発熱させて冷却空気の加熱を行なうことにより、冷却空
気は加熱されて相対湿度が低下して半導体部品の表面温
度が上昇するので、結露を防止することができる。
34を閉鎖させ、冷却空気は開口部4から供給されてい
る。結露する可能性が高いと判断された場合、すなわ
ち、湿度検出部11にて測定される空気の相対湿度が1
00%を超えると判断された場合、あるいは表面温度検
出部12で測定される半導体部品の表面温度が湿度検出
部11にて測定される露点温度よりも低い場合には、ダ
ンパー34を開いて冷却空気が除湿通路31を通って筐
体内に流入するように制御する。同時に、内部温度検出
部13により検出された温度から冷却能力に余裕がある
か否かを判断する。余裕がないと判断された場合は、加
熱器33は動作を停止するように制御する。このように
制御することにより、除湿通路を通った空気中の水分は
吸湿剤32に吸着されて冷却空気の絶対湿度および相対
湿度はともに低下するので、結露を防止することができ
る。また、冷却能力に余裕のある場合には加熱器33を
発熱させて冷却空気の加熱を行なうことにより、冷却空
気は加熱されて相対湿度が低下して半導体部品の表面温
度が上昇するので、結露を防止することができる。
【0038】又、電子装置30の通常の稼働中におい
て、結露の危険性が少ない場合、すなわち空気の相対湿
度が100%を超えなく、半導体部品の表面温度が露点
温度よりも高い条件の時は、吸湿剤32を加熱させて水
分を除去するためにダンパー34を開いて加熱器33を
発熱させるように制御する。加熱器33を発熱させるこ
とにより、吸湿剤32は加熱され、吸着した水分を外部
に放出して再び活性化するので、長期にわたって吸湿剤
32を交換することなく使用することができる。
て、結露の危険性が少ない場合、すなわち空気の相対湿
度が100%を超えなく、半導体部品の表面温度が露点
温度よりも高い条件の時は、吸湿剤32を加熱させて水
分を除去するためにダンパー34を開いて加熱器33を
発熱させるように制御する。加熱器33を発熱させるこ
とにより、吸湿剤32は加熱され、吸着した水分を外部
に放出して再び活性化するので、長期にわたって吸湿剤
32を交換することなく使用することができる。
【0039】本発明の第4の実施例を図4により詳細に
説明する。図4は、本実施例の電子装置(あるいは電子
装置システムともいう)の筐体内部構造を示す縦断面図
である。
説明する。図4は、本実施例の電子装置(あるいは電子
装置システムともいう)の筐体内部構造を示す縦断面図
である。
【0040】本実施例は、第1の実施例と同様に、電子
装置40には発熱半導体部品1を実装した基板2、送風
機3、湿度検出部11、表面温度検出部12、制御部1
4が設置されている。
装置40には発熱半導体部品1を実装した基板2、送風
機3、湿度検出部11、表面温度検出部12、制御部1
4が設置されている。
【0041】本実施例では、送風機3は、送風方向を矢
印41および矢印42に示すように、2方向に切り換え
ができるような構成になっている。例えば、送風機3と
して軸流タイプのファンを設置すれば、ファンの回転方
向を切り換えることによって送風方向を切り換えること
ができる。又、送風機3の筐体外部に接続された空気出
入口部には、シリカゲル等の吸湿剤32を充填した除湿
機43を設置している。電子装置40の通常の稼働中
は、矢印41で示す方向に送風することにより、送風機
3により排出される冷却空気は、発熱半導体部品1など
の熱により温度が上昇して高くなっているので、除湿機
43に充填された吸湿剤32を加熱し、吸湿剤32を活
性化する。一方、第1の実施例と同様に結露する可能性
が高いと判断されたときは、送風機3のファンを逆回転
させるなどの操作により、送風方向を矢印42に示す方
向に切り換える。このように制御することにより、筐体
内に流入する冷却空気は、半導体部品に到達する前に、
予め除湿機43により除湿されるので、結露の発生を防
止することができる。
印41および矢印42に示すように、2方向に切り換え
ができるような構成になっている。例えば、送風機3と
して軸流タイプのファンを設置すれば、ファンの回転方
向を切り換えることによって送風方向を切り換えること
ができる。又、送風機3の筐体外部に接続された空気出
入口部には、シリカゲル等の吸湿剤32を充填した除湿
機43を設置している。電子装置40の通常の稼働中
は、矢印41で示す方向に送風することにより、送風機
3により排出される冷却空気は、発熱半導体部品1など
の熱により温度が上昇して高くなっているので、除湿機
43に充填された吸湿剤32を加熱し、吸湿剤32を活
性化する。一方、第1の実施例と同様に結露する可能性
が高いと判断されたときは、送風機3のファンを逆回転
させるなどの操作により、送風方向を矢印42に示す方
向に切り換える。このように制御することにより、筐体
内に流入する冷却空気は、半導体部品に到達する前に、
予め除湿機43により除湿されるので、結露の発生を防
止することができる。
【0042】なお、本実施例においては、冷却空気の相
対湿度および露点温度を測定する湿度検出部11は、図
4に示すように2か所以上に設置しており、送風方向を
切り換えた場合にも上流側の発熱半導体部品1などを測
定し、半導体部品と熱交換して温度上昇する前の状態を
測定できるようにしている。
対湿度および露点温度を測定する湿度検出部11は、図
4に示すように2か所以上に設置しており、送風方向を
切り換えた場合にも上流側の発熱半導体部品1などを測
定し、半導体部品と熱交換して温度上昇する前の状態を
測定できるようにしている。
【0043】以上、図1から図4により説明したよう
に、上記各実施例の電子装置によれば、如何なる状態に
おいても半導体部品の熱的な信頼性を維持しつつ、確実
かつ効率良く、電子装置筐体内の結露を防止することが
できる。
に、上記各実施例の電子装置によれば、如何なる状態に
おいても半導体部品の熱的な信頼性を維持しつつ、確実
かつ効率良く、電子装置筐体内の結露を防止することが
できる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、相
対湿度または飽和度を、100%未満とすることがで
き、半導体部品の温度を規定値以下に制御しつつ、電子
装置筐体内における結露の発生を防止することができ
る。
対湿度または飽和度を、100%未満とすることがで
き、半導体部品の温度を規定値以下に制御しつつ、電子
装置筐体内における結露の発生を防止することができ
る。
【0045】また、相対湿度または飽和度を、70%未
満とすることができ、半導体部品の温度を規定値以下に
制御しつつ、電子装置筐体内における結露の発生を防止
することができる。
満とすることができ、半導体部品の温度を規定値以下に
制御しつつ、電子装置筐体内における結露の発生を防止
することができる。
【0046】また、如何なる状態においても半導体部品
の熱的な信頼性を維持しながら、確実かつ効率良く電子
装置筐体内の結露を防止することができる。
の熱的な信頼性を維持しながら、確実かつ効率良く電子
装置筐体内の結露を防止することができる。
【0047】
【図1】本発明の第1の実施例である電子装置システム
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例である電子装置システム
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例である電子装置システム
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例である電子装置システム
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
の筐体内部構造を示す縦断面図である。
【図5】従来の電子装置システムの筐体内部構造を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図6】従来の電子装置システムの筐体内部構造を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
10、20、30、40、50、60…電子装置、1…
発熱半導体部品、2…基板、3…送風機、4…開口部、
11…湿度検出部、12…表面温度検出部、13…内部
温度検出部、14…制御部、15…ヒ−トポンプ、16
…室外機、21…クーラー、22…バイパス流路、23
…ダンパ−、31…除湿通路、32…吸湿剤、33…ヒ
−タ、34…ダンパ−、41…矢印、42…矢印、43
…除湿器。
発熱半導体部品、2…基板、3…送風機、4…開口部、
11…湿度検出部、12…表面温度検出部、13…内部
温度検出部、14…制御部、15…ヒ−トポンプ、16
…室外機、21…クーラー、22…バイパス流路、23
…ダンパ−、31…除湿通路、32…吸湿剤、33…ヒ
−タ、34…ダンパ−、41…矢印、42…矢印、43
…除湿器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 淳一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 高梨 明紘 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大黒 崇弘 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 渡辺 裕 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 頭士 鎮夫 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内
Claims (13)
- 【請求項1】半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷却す
るための冷却装置を備えた電子装置において、前記冷却
装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気供給
手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内に供
給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出する検
出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいは
推定する計測手段と、前記前記電子装置内に供給された
後の空気を除湿する除湿手段とを備え、前記検出手段に
より検出された空気の相対湿度または飽和度が設定され
た規定値未満に維持されるように、かつ前記計測手段に
より計測された電子部品の内部温度が設定値を超えない
ように前記除湿手段を制御することを特徴とする電子装
置。 - 【請求項2】半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷却す
るための冷却装置を備えた電子装置において、前記冷却
装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気供給
手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内に供
給された後の空気の絶対湿度を検出する検出手段と、前
記電子部品の内部温度を検出するあるいは推定する計測
手段と、前記前記電子装置内に供給された後の空気を加
熱する加熱手段とを備え、前記検出手段により検出され
た空気の相対湿度が設定された規定値以下となると判断
された場合は、前記加熱手段を運転制御し、かつ前記計
測手段により計測された電子部品の内部温度が設定値を
超えないように制御することを特徴とする電子装置。 - 【請求項3】半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷却す
るための冷却装置を備えた電子装置において、前記冷却
装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気供給
手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内に供
給された後の空気の絶対湿度を検出する検出手段と、前
記電子部品の内部温度を検出するあるいは推定する計測
手段と、前記電子装置内に供給される空気を冷却あるい
は加熱するヒ−トポンプとを備え、前記検出手段により
検出された空気の相対湿度が設定された規定値を超える
と判断された場合は、前記計測手段により計測された電
子部品の内部温度が設定値を超えないように前記ヒ−ト
ポンプを運転制御することを特徴とする電子装置。 - 【請求項4】半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷却す
るための冷却装置を備えた電子装置において、前記冷却
装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気供給
手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内に供
給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出する検
出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいは
推定する計測手段と、前記電子部品の表面温度を検出す
る第2の計測手段と、前記電子装置内に供給された後の
空気を除湿するあるいは加熱する手段とを備え、前記検
出手段により検出された空気の相対湿度または飽和度が
規定値を超えると判断された場合は、前記電子部品の内
部温度あるいは表面温度が設定値以下となる範囲で前記
除湿あるいは加熱する手段を運転することを特徴とする
電子装置。 - 【請求項5】半導体部品等の発熱体と該発熱体を冷却す
るための冷却装置を備えた電子装置において、前記冷却
装置が、冷却空気を電子装置内に供給する冷却空気供給
手段と、該冷却空気供給手段により前記電子装置内に供
給された後の空気の相対湿度または飽和度を検出する検
出手段と、前記電子部品の内部温度を検出するあるいは
推定する計測手段と、前記前記電子装置内に供給された
後の空気を除湿する除湿手段または加熱する加熱手段
と、前記発熱体を通過した後の空気を前記電子装置内に
供給された後の空気と混合させるためのバイパス流路と
を備え、前記検出手段により検出された空気の相対湿度
または飽和度が規定値未満に維持されるように、かつ前
記電子部品の内部温度あるいは表面温度が設定値以下と
なる範囲で前記バイパス流路の開閉制御を行うとを特徴
とする電子装置。 - 【請求項6】前記空気の相対湿度または飽和度が規定値
が100%である請求項1から4のいずれかに記載の電
子装置。 - 【請求項7】前記空気の相対湿度または飽和度が規定値
が70%である請求項1から4のいずれかに記載の電子
装置。 - 【請求項8】前記除湿手段が、前記湿り空気の露点温度
以下の除湿表面を有するクーラー等である請求項1又は
4に記載の電子装置。 - 【請求項9】前記除湿手段が、シリカゲル等の吸湿剤で
ある請求項1又は5に記載の電子装置。 - 【請求項10】前記加熱手段が、電子装置本体内の半導
体部品等を冷却した後の昇温された空気流の少なくとも
一部をバイパスさせ、該電子装置本体の入気部へ再投入
する機構である請求項5に記載の電子装置。 - 【請求項11】前記湿り空気の絶対湿度または露点温度
を制御する除湿手段は、前記電子装置代表部表面温度よ
りも低い表面を有するクーラーである請求項1又は5に
記載の電子装置。 - 【請求項12】前記湿り空気の絶対湿度または露点温度
を制御する手段は、シリカゲル等の吸湿剤であり、該吸
湿剤を加熱する加熱手段を有することを特徴とする請求
項7または8に記載の電子装置。 - 【請求項13】前記加熱手段が、電気ヒ−タである請求
項12に記載の電子装置。
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ID=16818808
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