JPH04294597A - 電子機器用冷却ファン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子部品を搭載し、
動作時に発熱を伴う電子計算機などの電子機器の内部の
電子部品に結露が付着するのを防止することができる電
子機器用冷却ファンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は従来の電子計算機などの電子機器
に装着された電子機器用冷却ファンの要部構成斜視図で
ある。図４において、１は電子機器の筐体外板、２はフ
ァン４の枠体、３は空気排出口の外枠、５は空気排出口
、Ｆは冷却ファン本体である。

【０００３】以上の構成において動作を説明する。先ず
、電子機器の電源をオンすると同時に冷却ファン本体Ｆ
のファン４が回転する。この時、電子機器内部の空気は
、機器内部に装備されたＩＣなどの多数の発熱する電子
部品によって温度が上昇する。この温度が上昇した空気
はファン４の回転によって発生する空気流に導かれ、空
気排出口５を通って不図示の電子機器の外部に放出され
ることにより、電子機器内部が冷却される。次に、電子
機器の電源をオフすると、ファン４は停止され、電子機
器内に装備された電子部品からの発熱も停止する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の電子機器用冷却
ファンは、以上のように構成されているので、電子機器
の電源がオンの状態では電子機器内部を冷却する効果は
あるが、電子機器が停止している時に電子機器内の空気
の湿度に対する制御ができないために、機器の停止中に
電子部品表面に結露して、この結露によって電源をオン
した時に電子機器に異常を生じるという問題があった。

【０００５】この発明は、以上のような従来例の問題点
を解消するためになされたもので、電子機器の電源がオ
フの時は、冷却空気の排出流路を閉塞するとともに、停
止中に電子機器内部の空気からの除湿を行い、運転時に
空気排出流路の閉塞を解除して、電子部品を冷却した高
温空気を利用して、吸湿した水分を機外に放出する電子
機器用冷却ファンの提供を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
る電子機器用冷却ファンは、電子機器部品の発熱を空気
で冷却する冷却ファン本体の空気吸込側に、所定以上の
温度で吸湿水分を放出する可逆特性を有する吸湿性化学
物質を充填した吸湿ダクトを設け、この吸湿ダクトの空
気排出側に、電子機器の電源のオフと連動して排出空気
流路を閉塞し、電源のオンと連動して前記排出空気流路
の閉塞を解除する流路開閉手段を備えることにより、前
記の目的を達成しようとするものである。

【０００７】

【作用】以上のような構成としたこの発明に係る電子機
器用冷却ファンは、電子機器の電源がオフの状態では、
流路開閉手段により冷却ファン本体の空気排出流路が閉
塞されて、吸湿ダクト内に充填された吸湿効果のある吸
湿性化学物質により電子機器内部の空気の除湿が行われ
る。また、電子機器の電源がオンの状態では、ファンの
回転により発生する誘引気流により、電子機器内の温度
が上昇した空気はファンの回転に誘導されて、冷却ファ
ン本体内の空気排出流路に設けられ、所定以上の温度で
湿気を放出する特性を備える可逆性を有する吸湿性化学
物質が充填された吸湿ダクトを通過する。この高温の通
過空気により、吸湿性化学物質が吸収した水分が空気中
に放出され、この水分を含んだ高温の空気は、ファンの
回転に誘導され、電子機器の外部に放出される。

【０００８】これによって、電子機器が電源オフの時に
機器内の空気が常に除湿されるので、電子機器内の電子
部品表面に結露することがなくなる。

【０００９】

【実施例】以下に、この発明の一実施例を図に基づいて
説明する。図１はこの発明の一実施例を示す電子機器用
冷却ファンの停止状態の要部構成斜視図、図２は上記実
施例の電子機器用冷却ファンの運転状態の要部構成斜視
図、図３は同じく上記実施例の要部構成側面図である。 なお、図中、従来例と同一または相当部分は同一符号で
表わす。

【００１０】図１ないし図３において、６は空気排出流
路（以下排出流路という）Ｌを閉塞する閉塞板、７は閉
塞板６による排出流路Ｌの閉塞を案内保持するガイド板
、８は閉塞板６の移動を案内するガイドレール、９は閉
塞板６が挿入される流路開閉ダクト、１０は例えばシリ
カゲルのような所定以上の温度で吸湿水分を放出する可
逆特性を有する吸湿性化学物質（以下化学物質という）
Ｍを充填した吸湿ダクト、１１，１２は吸湿ダクト１０
の両側に設けられ、空気の排出を妨げずに化学物質Ｍを
吸湿ダクト内に保持して吸湿層を形成する網である。

【００１１】そして、閉塞板６，ガイド板７，ガイドレ
ール８と流路開閉用ダクト９とで流路開閉手段Ａが構成
されている。

【００１２】（動作）以上の構成に基づいて動作を説明
する。電子機器の電源がオフの状態では、空気の排出流
路Ｌが、ガイド板７に設けられたガイドレール８に案内
された閉塞板６により閉塞されており、これによって、
不図示の電子機器への外部からの空気の流入を遮断して
いる。この状態では、化学物質Ｍが電子機器内の空気の
除湿を行うので、電子機器内の空気が除湿されて、結露
が防止される。

【００１３】次に、電子機器の電源がオンされると、空
気排出流路Ｌを閉塞している閉塞板６がガイド板７上の
ガイドレール８に案内され空気排出流路Ｌを開く方向即
ち図の矢印Ｂ方向に移動して流路Ｌの閉塞を解除すると
同時にファン４が回転をはじめる。一方、電子機器内部
では、電源がオンしたことによる電子機器の作動によっ
て発熱する電子部品等により、電子機器内の空気の温度
が昇温する。この温度が上昇した空気はファン４の回転
による誘引気流に導かれ、網１２を通り化学物質Ｍで形
成される吸湿ダクト１０の吸湿層を通過する。この空気
は電子部品の熱により温度が高くなっているので、所定
以上の温度で湿気を放出する特性を有する化学物質Ｍは
、高温空気中に水分を放出し、この水分を含んだ空気は
網１１を通ってファン４を通過し、空気排出口５から電
子機器の外部に放出される。

【００１４】上記のように、電子機器の電源がオンの時
は、電子部品から熱を奪った高温空気によって化学物質
Ｍが乾燥再生され、電子機器の電源がオフになると、流
路開閉手段Ａによって排出流路Ｌが閉塞されて、外部か
らの新たな空気の流入を防ぐとともに、再生して活性化
された化学物質Ｍが電子機器内部の空気から吸湿するの
で、電子機器の電源がオフの時に電子部品表面への結露
が防止され、これによって通電時、結露によって生じる
漏洩電流による誤動作や基板，電子部品の破損事故を確
実に防止することができる。

【００１５】なお、この発明は上記実施例に限定されず
、冷却ファン本体の排出口に気密性を備えるシャッター
機構を設けて電源がオフとなった時に、これと連動させ
て排出口を閉塞する構成としてもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、冷却ファン本体の空気吸込側に吸湿性化学物質を充填
した吸湿ダクトを設け、この吸湿ダクトの空気排出側に
電子機器の電源のオフと連動して流路開閉手段により排
出空気流路を遮断し、電源がオンすると閉塞を解除する
ようにしたので、電源がオンの時は電子部品から熱を奪
った高温の空気になって、吸湿性化学物質が乾燥再生さ
れるとともに、電源がオフの時は、流路開閉手段によっ
て排気流路が閉塞されて電子機器外からの空気の流入を
防ぎ、かつ機器内の残留空気から活性化された前記吸湿
性化学物質が吸湿を行うので、残留空気の保有する湿分
による低温時の基板や電子部品への結露が確実に防止さ
れ、これによって通電時に結露によって生じる漏洩電流
による機器の誤作動や電子部品の破損事故の発生を確実
に防止することができる。これによって、電子機器部品
の寿命を大幅に伸ばすことができる。

【００１７】また、吸湿性化学物質は自動的に乾燥再生
されるので、吸湿による交換の必要がなく、従って、維
持経費が全く掛らない。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　この発明の一実施例を示す電子機器用冷却
ファンの電源オフの状態の要部構成斜視図である。

【図２】　　上記実施例の電子機器用冷却ファンの運転
状態の要部構成斜視図である。

【図３】　　上記実施例の要部構成側面図である。

【図４】　　従来例の電子機器用冷却ファンの要部構成
斜視図である。

【符号の説明】

１０　　　　吸湿ダクト Ａ　　　　流路開閉手段 ＦＡ　　　　冷却ファン本体 Ｌ　　　　排出空気流路 Ｍ　　　　吸湿性化学物質 なお、図中同一または同一部分は同一符号で示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　電子機器部品の発熱を空気で冷却する
   冷却ファン本体の空気吸込側に、所定以上の温度で吸湿
   水分を放出する可逆特性を有する吸湿性化学物質を充填
   した吸湿ダクトを設け、この吸湿ダクトの空気排出側に
   、電子機器の電源のオフと連動して排出空気流路を閉塞
   し、電源のオンと連動して前記排出空気流路の閉塞を解
   除する流路開閉手段を備えて成ることを特徴とする電子
   機器用冷却ファン。