JPH088365Y2 - エンジン防振部材取付装置 - Google Patents

エンジン防振部材取付装置

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JPH088365Y2
JPH088365Y2 JP1987123058U JP12305887U JPH088365Y2 JP H088365 Y2 JPH088365 Y2 JP H088365Y2 JP 1987123058 U JP1987123058 U JP 1987123058U JP 12305887 U JP12305887 U JP 12305887U JP H088365 Y2 JPH088365 Y2 JP H088365Y2
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JP
Japan
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engine
connecting piece
support
stopper
tightening
Prior art date
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JP1987123058U
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JPS6427550U (ja
Inventor
義章 的場
正隆 川口
Original Assignee
新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、エンジン防振部材取付装置の改良に関す
る。
【従来の技術】
従来、車輌等に搭載するエンジンの防振支持装置は第
6図,第7図に示すようにエンジン前後左右の側面下方
に設けられた取付座a1にブラケット20を、その他端が取
付台に対して水平になるよう取付け、それぞれのブラケ
ット20に対向するサポート側連結片40を有するサポート
40′がエンジン取付台b側の4ヶ所に垂直に設けられて
いる。 各ブラケット20とサポート側連結片40との間には防振
部材30を介在して垂直姿勢となるようボルト90を貫通し
ナットで緊締固着する構造となっている。 上記防振部材30は上下からブラケット20とサポート40
により挟持されており、素材としては金属バネ,空気等
の各種バネ,またはこれらのバネと組合せて使用される
ダンパー等の振動減衰要素となる公知材料が使用されて
いる。 この防振部材30の介在によってエンジンaの振動が減
衰されエンジンaがその振動によって損傷するのを防止
することができると共にエンジン本体の振動変位を許容
範囲内にコントロールすることができる。 しかしながら前記のようにエンジンを垂直方向に支持
する構造ではエンジンaの重心を含む軸線(クランク
軸)回りの回転バネ特性がなくなる。 即ち第5図の原理図に示すように防振部材30の垂直方
向dのバネ定数をKとし、エンジン重心eを含む軸線か
らエンジン支持用防振部材30の作用点までのモーメント
アームの長さをlとすると、1個の防振部材30の支点に
おける重心eを含む軸線まわりの回転バネ定数はK・l2
となる。 エンジンaは四個所で支持されているので前記重心e
を含む軸線まわりの全回転バネ定数Kθ=4Kl2となり、
回転バネ定数Kθはモーメントアームlの2乗に比例し
て増加することになると、 そして、エンジンaの回転固有振動数fθは、前記エ
ンジンaの重心eを含む軸線まわりの回転慣性をIとす
ると、 で表されるのでエンジンaの固有振動数fθはモーメン
トアームlに比例して増加することになる。 従って、エンジンaを垂直方向に支持する構造では、
前記モーメントアームlが後に述べる斜め方向に支持す
る構造に比較して固有振動数fθが大きくなり、該固有
振動数fθとエンジンaの起振振動数とが一致してエン
ジン共振を起こす虞れがある。 そこで、このようなエンジン共振を回避するため、第
3図及び第4図に示すように防振部材30を外向きに広が
る斜め方向cに取付けることによってモーメントアーム
lを小さくし、固有振動数fθを下げる構造がとられて
いる。 然るに第4図に示すように防振部材30を斜め方向cに
支持してスタッド80をナット90でサポート側連結片40に
締結するためには、エンジンaをサポート側連結片40上
に組立てる作業において位置決め等に多大の時間を必要
としエンジン取付け作業が煩雑となるという欠点があっ
た。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果創案され
たものであって、その主たる課題はエンジンの防振部材
に設けられた締付ネジを取付台へ容易に位置決めして締
結することができると共に上記締結が外れることのない
信頼性の高いエンジン防振部材取付装置を提供するにあ
る。
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記課題を達成するために、 エンジンの両側下方から外向きに斜めに延出されたブラ
ケット部とこれに対応する延長線上に斜めに配置されて
取付台に設けられたサポート部との間にそれぞれ緩衝部
材を介設して締付ネジの締付けによりエンジンを取付台
に固定するエンジン防振部材取付装置において、 (a)サポート部の頂部に形成する連結片に外側に開口
して締付ネジの取付け位置まで延出する締付ネジ挿通用
のガイド溝を設ける、 (b)締付ネジをサポートの連結片にネジ止めする際に
介設するストッパを設ける、 (c)ストッパを前記連結片にガイド溝に沿う抜き取り
方向に対して衝合させる掛止部を設ける、 (d)ストッパが、サポートの連結片に穿設された座ぐ
り部に外周が略隙間なく嵌込まれて掛止部となってお
り、またはサポートの連結片の端部と衝合する段部を掛
止部として有してなる、 (e)締付ネジが防振部材の上下両側からそれぞれ上下
に突出するスタッドからなっている、という技術的手段
を講じている。
【作用】
上記構成からなっているので、サポートの連結片の外
側に開口した挿通用のガイド溝から締付ネジを挿通しネ
ジ止めすることができ、位置決めに多大な時間をとるこ
となく容易にエンジンを取付台に取付けることができ、
又容易に取外すこともできる。 さらに、サポートの連結片に締付ネジをナットでネジ
止めした時ナットと締付けネジの間にストッパを介設
し、該ストッパが前記連結片のガイド溝に沿う抜き取り
方向に対して衝合させる掛止部を備えているので、締付
ネジがガイド溝開口部方向にズレたり移動したりして脱
落したりするのを防止することができる。
【実施例】
以下にこの考案のエンジン防振部材取付装置を車輌に
搭載した場合に係る好適実施例について説明する。 第1図(a)(b)はこの考案の第1実施例としての
防振部材取付装置1の要部を示す。 図示省略のエンジンの左右両側面のそれぞれ前方及び
後方の中途部に合計4つのブラケット取付け座a1を設け
る。 各ブラケット取付け座a1には鉛直方向に垂下し下縁で
外方へ水平に折曲され中途部から斜め上方向へ立ち上が
るブラケット2を固設する。 そして上記斜め上方向へ立ち上がる片を連結片2′と
し前記ブラケット側連結片2′に対向してエンジン取付
台bから垂直に立ち上がるサポート4′を設ける。 このサポート4′の頂部に前記連結片2′と平行する
サポート側連結片4を配設する。 該サポート側連結片4には上端縁の中途部で開口し後
述のサポート側スタッド8を締結する位置となる中央ま
で延びるガイド溝7を設ける。 更にサポート側連結片4の底面側即ちエンジン取付け
台側に座ぐり10を設ける。 そしてブラケット連結片2′とサポート側連結片4と
の間にはスタッド8、8′付きの一対のプレートを対称
に配置し両側から防振材を挟んで一体形成した防振部材
3を介設する。 即ち上方のスタッド8′を前記ブラケット連結片2′
の穴11に挿通しナット9で締め付ける。 下方のスタッド8はサポート側連結片4のガイド溝7
の開口に沿わせて嵌込み溝奥の中央位置まで挿通する。 これに外側からストッパリング5を挿入し、前記連結
片4に設けた座ぐり10に略隙間なく嵌込み、スタッド8
外端からナット9を通してストッパリング5を連結片4
に共締めする。 以上のような構成となっているのでサポート側連結片
4へ防振部材のスタッド8は連結片4の上縁で開口する
ガイド溝7に沿わせてたやすく挿通出来るので、取付位
置の位置決めに手間取ることなく、エンジンの取付作業
ができる。 またストッパリング5の外周と座ぐり10の側面との衝
合面が掛止部となっているので、エンジンが振動しても
スタッド8がガイド溝7からズレたり脱落するのを防止
することができる。 次に第1図(c)に第2図のスタッド8、8′に代え
てボルト8″を使用した場合の第2実施例について説明
する。 これは第1実施例のスタッド8、8′に代えて通しボ
ルト8″を使用した点であり、そのために防振部材3に
は通しボルト挿通の孔11′を設けている。それ以外の構
成はすべて第1実施例と同じであるので同一構成には同
一符号を付してその説明を省略する。 これによってもボルト8″の先端をガイド溝7に沿わ
せて締付位置に位置決めすることが容易に行われる。 尚後述の第3実施例でも同様にスタッドに代えて通し
ボルトを使用することもできる。 次に第2図に掛止部構造の異なる第3実施例を示す。 この掛止部構造は第1実施例第1図(a)のサポート
側連結片4に座ぐり10を設けず断面L状のストッパ金具
5′を代わりに使用する。 該ストッパ金具5′の段部6はサポート側連結片4の
エッジと係合し、ガイド溝7の抜き取り方向に対する掛
止部6′を形成している。 その他の構成は前記第1実施例と同様であるので説明
を省略する。 本実施例は以上のような構成となっているので第1実
施例の場合と同様に取付ネジとなるスタッド8がガイド
溝7からズレたり脱落することがない。 尚この考案において防振部材3は防振ゴム、金属バ
ネ、空気バネなどの各種バネ又はこれらのバネと組合せ
て使用されるダンパー等の減衰要素であれば如何なる構
成のものでもよい。 該防振部材3はエンジンaの振動特性に応じたバネ特
性が設定できるような防振部材又はそれらの大きさを選
択して使用することが好ましい。 またガイド溝の形状は長穴形の溝に限定することなく
L字状の形状等に曲成されていてもよく要するに外側か
ら容易に取付けられガイド溝の機能を果たせばよい。 更にエンジンの取付台は船舶,建設機械,自動車等動
力源としてエンジンを使用するあらゆる装置を含む。
【考案の効果】
この考案は上記構成から成っているので以下の如き特
段の効果を奏することができる。 (1).エンジンをその下方外側に広がるように斜めに
取付け台に取付けるに際して、サポート側への位置決め
を容易にし且つエンジンの取付け取り外しを簡単に行う
ことができる。 (2).ストッパ部材を使用することによって、エンジ
ン振動により締付ネジがガイド溝から脱落するのを防止
することができる。 (3).ストッパが、サポートの連結片に穿設された座
ぐり部に外周が略隙間なく嵌込まれて掛止部となってお
り、または、サポートの連結片の端部と衝合する段部を
掛止部として有してなるので、簡単な構成でありながら
確実に掛止めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は第1実施例としてのエンジン防振
部材取付装置を示す要部断面図、第1図(c)はスタッ
ドに代えてボルトを用いた第2実施例の要部断面図、第
2図は掛止部を異にした第3実施例を示す断面図、第3
図は従来のエンジン防振部材取付装置であってエンジン
を斜め方向防振支持による場合の一例を示す要部断面
図、第4図はエンジンを斜め方向防振支持する場合の概
要を示す正面図、第5図はエンジンの重心まわりの回転
バネ定数を求めるための模式図、第6図は従来のエンジ
ンを垂直に支持するエンジン防振支持装置を示す正面
図、第7図は斜視図である。 2……ブラケット 2′……ブラケット連結片 4……サポート側連結片 b……エンジン取付台 3……防振部材 4′……サポート 7……ガイド溝 8、8′……スタッド 9……ナット 6、6′……掛止部 5……ストッパリング 5′……ストッパ金具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの両側から下方へ外向きに傾斜し
    て延びるブラケット部とこれに対応する延長線上に斜め
    に配置されて取付台に設けられたサポート部との間にそ
    れぞれ防振部材を介設し、締付ネジの締付けによりエン
    ジンを取付け防振台に固定するエンジン防振部材取付装
    置において、 サポート部の上方に形成された連結片に形成されて外側
    で開口し取付位置まで延びる締付ネジ挿通用のガイド溝
    と、 締付ネジをサポートの連結片にネジ止めする際にナット
    との間に介設されるストッパと、該ストッパを前記連結
    片に上記ガイド溝に沿う抜取方向に対して衝合させる掛
    止部とを備え、 ストッパが、サポートの連結片に穿設された座ぐり部に
    外周が略隙間なく嵌込まれて掛止部となっており、また
    はサポートの連結片の端部と衝合する段部を掛止部とし
    て有しており、 締付ネジが防振部材の上下両側からそれぞれ上下に突出
    するスタッドからなっていることを特徴とするエンジン
    防振部材取付装置。
JP1987123058U 1987-08-11 1987-08-11 エンジン防振部材取付装置 Expired - Lifetime JPH088365Y2 (ja)

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JPS6427550U JPS6427550U (ja) 1989-02-16
JPH088365Y2 true JPH088365Y2 (ja) 1996-03-06

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JPS6427550U (ja) 1989-02-16

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