JPH087929Y2 - 金属帯矯正用テンションレベラーのワークロール - Google Patents

金属帯矯正用テンションレベラーのワークロール

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Publication number
JPH087929Y2
JPH087929Y2 JP4013290U JP4013290U JPH087929Y2 JP H087929 Y2 JPH087929 Y2 JP H087929Y2 JP 4013290 U JP4013290 U JP 4013290U JP 4013290 U JP4013290 U JP 4013290U JP H087929 Y2 JPH087929 Y2 JP H087929Y2
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JP
Japan
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roll
tension leveler
work roll
steel strip
metal strip
Prior art date
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JP4013290U
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JPH04416U (ja
Inventor
佐藤  進
英祐 遠又
Original Assignee
日本鋼管株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、テンションレベラーに使用し、金属帯と直
接接触して金属帯を矯正する各種ワークロールに関す
る。
[従来技術] テンションレベラーを有する金属帯通板設備は、圧延
中に金属帯に発生した金属帯の中伸びや耳波を矯正し
て、切板にした時に平滑な鋼板が得られるようにするも
のである。このテンションレベラーを有する金属帯通板
設備の一例を、第1図に基づき説明すると次のとおりで
ある。すなわち、この通板設備は、鋼帯1を送りだすた
めのペイオフリール2と、先行する鋼帯1の後端と後行
する鋼帯1の先端とを溶接して接続するためのウェルダ
ー3と、鋼帯1に張力を付与するための入側ブライダル
ロール4と、テンションレベラー5と、入側ブライダル
ロール4とあいまって鋼帯1に張力を付与する出側ブラ
イダルロール6と、鋼帯1を張力付与したまま巻取るテ
ンションリール7とから構成されている。テンションレ
ベラー5をさらに詳述すると、テンションレベラー5
は、鋼帯1の中伸びや耳波を除去するように鋼帯1を局
部的に伸長させるための小径(例えば30mm程度)の伸長
ロール5aと、局部的な伸長によって生じる極端な反りを
矯正するための矯正ロール5bとから構成されている。な
お、図中符号8および9はパスラインロールである。
上述したテンションレベラー5を有する鋼帯通板設備
で鋼帯1の中伸びや耳波を除去するには、鋼帯1に大き
な張力を与えつつ伸長ロール5aで局部的に伸長するよう
にしているので、伸長ロール5a、矯正ロール5bの直接鋼
帯と接触するワークロールのロール表面には大きな押付
け力が働いている。
[考案が解決しようとする課題] 上述したテンションレベラーのワークロールの表面
は、従来鋼帯表面にロール表面の凹凸が転写されるのを
防止するため、砥石研削によるブライト仕上げ(鏡面仕
上げ)にしている。このようにロール表面をブライト仕
上げにすると、鋼帯表面にロール表面の凹凸が転写され
ることはないが、鋼帯に付着してくる金属粉、ゴミ油等
の異物がロール表面に付着しやすくなる。そして、これ
らの付着物により、鋼帯に押し疵が発生するとともに、
ロール表面も損傷され、ロール寿命が短くなるという問
題点があった。
この考案は、従来技術の上記のような問題点を解消
し、矯正中の金属帯表面にワークロールのロール表面の
凹凸が転写されず、しかも金属帯に付着してくる金属
粉、ゴミ油等の異物がロール表面に付着しないテンショ
ンレベラー用ワークロールを提供することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] この考案に係るテンションレベラー用ワークロール
は、金属帯に接するロール表面が梨地処理されていると
ともに、表面粗さが、十点平均粗さ(Rz)で5〜50μm
である金属帯矯正用テンションレベラーのワークロール
である。
[作用] この考案に係るテンションレベラー用ワークロール
は、金属帯に接するロール表面を梨地処理をするととも
に、表面粗さを十点平均粗さ(Rz)で5〜50μmとして
いる。この理由は次の通りである。
前述のように、テンションレベラー用ワークロールの
表面粗さを粗くしていくと、ロール表面への異物の付着
が防止できる。この傾向はブライト加工のような平坦度
の高い表面よりも梨地処理した凹凸のある表面のほうが
顕著に表れる。そして、梨地処理したロール表面の凹凸
が大きくなると、金属帯表面へのロール表面の凹凸の転
写が増大するするという傾向が分かっているので、ロー
ル表面への異物の付着がなくかつ金属帯表面へのロール
表面の凹凸の転写が少ないロール表面粗さの範囲がない
かを、梨地処理したロールの表面粗さを種々変えて調査
した。その結果第2図のような関係があることが分かっ
た。すなわち、金属帯表面へのロール表面の凹凸の転写
の悪影響は、ロール表面粗さがRzで50μmまでは無い
が、Rzが50μmを超えると急激に増大することが判明し
た。また、ロール表面への異物付着防止効果は、Rzが2
μm程度のときは効果がややあるとはいうものの十分で
はなく、Rzが5μm以上のとき十分な効果があることが
分かった。これらの事実から、金属帯表面へのロール表
面の凹凸の転写の悪影響がなく、かつロール表面への異
物付着防止効果のあるRzの範囲は5〜50μmであること
が分かる。したがって、本考案に係る金属帯矯正用テン
ションレベラーのワークロールは、ロール表面を梨地処
理するとともに、表面粗さを5〜50μmとしたのであ
る。
[実施例] 本考案の1実施例のテンションレベラー用ワークロー
ルを使用して、鋼帯の矯正を行なった操業結果を第1表
に示す。第1表のデータは、第1図の伸長ロール5a、矯
正ロール5bに本考案のワークロールを適用した時のもの
を、従来のワークロールと比較したものである。ワーク
ロールの付着物による鋼帯の押キズ発生頻度は、従来の
ブライトロールの場合は3回/日であったのが、本考案
の梨地ロール(Rz=10〜13μm)では3回/月となり、
押キズ発生頻度がほぼ1/30に低下した。
また、ワークロールの寿命も従来の1本のロールで50
00トンしか矯正できなかったものが、本考案の1実施例
のテンションレベラー用ワークロールでは15000トン矯
正可能となり、ロール原単位を1/3に低減することがで
きた。
本考案の1実施例のテンションレベラー用ワークロー
ルは、ロール表面の粗さを従来より粗くするために、特
別な材質のロールを使用しているわけではなく、従来か
ら使用している工具鋼、軸受鋼等を使用している。
[考案の効果] 本考案により、金属帯の押キズ発生頻度が低下すると
ともに、ワークロールの寿命が延びてロール原単位が低
減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はテンションレベラーを有する金属帯通板設備の
設備構成を示す説明図、第2図はワークロールの表面粗
さと鋼帯表面への転写の悪影響の度合いおよびロールへ
の異物付着防止効果の度合いを示すグラフ図である。 1……鋼帯、5……テンションレベラー、5a……伸長ロ
ール、5b……矯正ロール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属帯に接するロール表面が梨地処理され
    ているとともに、表面粗さが十点平均粗さ(Rz)で5〜
    50μmであることを特徴とする金属帯矯正用テンション
    レベラーのワークロール。
JP4013290U 1990-04-13 1990-04-13 金属帯矯正用テンションレベラーのワークロール Expired - Lifetime JPH087929Y2 (ja)

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JPH04416U JPH04416U (ja) 1992-01-06
JPH087929Y2 true JPH087929Y2 (ja) 1996-03-06

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ID=31549656

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347147B1 (ko) * 2000-09-23 2002-08-03 주식회사 하이닉스반도체 클럭 발생회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100347147B1 (ko) * 2000-09-23 2002-08-03 주식회사 하이닉스반도체 클럭 발생회로

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Publication number Publication date
JPH04416U (ja) 1992-01-06

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