JPS6384712A - 圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は幅端が矩形な板を圧延成形するための圧延機に
関するものである。

［従来の技術］ 圧延機によって板の平圧延を行うと、ロールの曲り等に
より第７図Ｆ）に示すように板ａの幅方向端部にエツジ
ドロップが生じると共に、幅方向に拘束されていないた
めに輻流れが起こりエツジドロップが大きく生じる。ま
た板幅精度の低下及び板幅端の形状の悪化など製品の品
質が低下し、そのために歩留りの低下を来す問題を生じ
る。

このため、従来よりエツジヤ−を設けて、板の幅圧下を
行い、板端部の板厚を盛り上げて（エツジアップ）、そ
の後平圧延を行いエツジドロップを減少させることが実
施されている。

ここで、平圧延とは板の板厚方向に圧下をかける圧延を
言い、エツジヤ−は板幅方向に圧下をかける圧延と定義
する。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、エツジドロップを減少させたり板幅精度を向上
させる目的で上記エツジヤ−を用いて板の幅圧下を行っ
ても、板を薄くするため平圧延機にかけると、大きな幅
戻りが生じ、第７図（０）に示すように板ａの幅端部に
やはりエツジドロップを生じたり、板幅精度が低下した
りする。第７図（ロ）はエツジヤ−により第９図に示す
ように板端部でエツジアップさせた後平圧延したもので
ある。

第８図はエツジヤ−をかけた後平圧延を連続して行った
場合の板幅の変化状態を全バス平圧延した結果と比較し
たものである。幅圧下量ＩＥ、２Ｅ、３Ｅとエツジヤ−
をかけても平圧延を重ねると全パス平圧延の結果に近づ
くように幅戻りＩｓ、２Ｓ、３Ｓが生じることが明らか
である。

又、このような薄物板の幅圧下は、座屈防止のために板
に張力を作用させた状態において行うようにしているが
、座屈する幅圧下量に限界があり、あまり大きな量の幅
圧下は行い得ず、従って板ａの幅端部は第７図（イ）に
示すようなエツジドロップ及びダレを生じたままとなっ
てしまう。

本発明は、こうした従来の問題点に着目してなしたもの
で、薄物の板に対しても矩形形状に成形することが可能
な圧延機を提供することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上述の従来の問題点を解決することを目的と
してなしたものであり、板幅に応じて軸方向にシフト可
能に構成された作業ロールの板幅端部に一致させる側に
ガイドを配設し、該ガイドに、所要の厚さ及び幅を有し
無端に連結したベルトを掛け回し、該ベルトを前記作業
ロールの端面に押付けると共に、相対するもう一方の作
業ロールの外周面に押付は支持するようにしたことを特
徴とするものである。

［作　　　用］ 圧下直下部及びその前後の領域においてベルトにより、
板幅方向の塑性流動を確実に押え、断面が矩形形状の板
を圧延できる。

［実　施　例］ 以下、図面を参照しつつ本発明の詳細な説明する。

第１〜３図は本発明の一実施例を示すもので、上下控ロ
ール１．２によりバックアップされた上下作業ロール３
．４が、シフト装置（図示せず）により別個に軸方向に
移動可能に設けられ、作業ロール３，４端部を板５の幅
方向端部に一致させた状態に於いて板５の圧延を行うよ
うになっている。該板５の幅端部に一致させる側の作業
ロール３，４端部の外周部に接し、該作業ロール３．４
の回転を伝達させる駆動ロール６．６を配設すると共に
、該駆動ロール８．６に接するガイドロール７．７及び
ガイドロール８，８を前記作業ロール３，４のロールネ
ック１４を取囲む様略台形状に配設し、各ガイドロール
に無端に連結したベルト１１を掛け回す。更に該ベルト
１１外周面を相対する作業ロール３，４外周面に押付け
る様、押えロール９，９を設けると共に、圧下直下部及
びその前後の領域のベルト１１側面を作業ロール３゜４
の端面１３に押付ける様、油圧シリンダ１２．１２に接
続された圧力ロール１０．１０を設ける。

前記ベルト１１の厚さは、上下作業ロール３．４の間隙
つまり圧延後の板厚より多少大きくとると共に、バネ鋼
等の弾性を有し且作業ロール３゜４より硬度の低い材質
を用い、該作業ロール３゜４表面に傷を生じさせること
がない様にする。

尚、図示の実施例においてはベルト１１を支持するため
の各ロールは作業ロール３．４のロールチョック２０に
取付けた場合を示しているが、ロールチョック以外に、
圧延機ハウジングのウィンド部或いは作業ロールのシフ
トガイド等に取付けるようにしても良い。

次に、本発明の作動について説明する。

圧延に当っては、シフト装置（図示せず）により上下作
業ロール３，４のベルト１１を設けた側の端面１３を板
５の幅方向端面に一致させた状態で行うが、板５は圧下
によって長手方向及び幅方向に伸びようとする。しかし
、油圧シリンダ１２に接続された圧力ロール１０．１０
がベルト１１　側面を作業ロール３，４の端面１３に押
付けると共に、押えロール９．９がベルト１１外周面を
作業ロール３．４外周面に押付けることにより、ベルト
１１側面による板５幅圧下が可能となり、幅方向の伸び
は全て長手方向の伸びとなる。つまり、板幅方向の塑性
流動が押えられる為、第７図（／（）で示すようなエツ
ジドロップがなく矩形形状でしかも幅寸法精度の高い板
５を圧延することができる。

第４図は本発明の第２の実施例を示すものであり、ベル
ト１１の幅圧下部分と戻り部分とをロールネック１４の
同じ側に設け、比較的外径の大きなガイドロール１５．
１５を用いると共に、ロールネック１４とベルト１１と
の干渉を防ぐ為の押えロールｉｅ、ｔｅを設けている。

該実施例に於いては、駆動ロールを設けていないが、ベ
ルト１１の幅圧下部分に生じる摩擦抵抗により板５の送
りと共にベルト１１は移動し得る。

又、第５図は本発明の第３の実施例を示すものであり、
上述した第２の実施例に於いて、厚さの薄いベルト１７
を複数枚用いることにより任意の可撓性を得ると共に、
それに伴いガイドロール１５を増やすことによりベルト
１７のガイドロール１５に対する装着性を高め且幅圧下
部分に於いてはベルト１７が複数枚重なった状態となり
所要厚さを得られる為、確実な幅圧下が可能となる。

更に、第６図は本発明の第４の実施例を示すものであり
、圧力ロール１０．１０と同一平面に配設したガイドロ
ール１８．１８にベルト１９を無端に掛け回し、該ベル
ト１９内周面を圧力ロール１０゜１０にて押すことによ
りベルト１９外周面を作業ロール３，４の端面１３及び
板幅端部に押付け、板５の幅圧下を行うものである。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく
、ベルトの材質等は種々選定し得ること、ベルトを板幅
端部に圧力ロールを介して押付ける装置は種々の方式の
ものを採用し得ること、その池水発明の要旨を逸脱しな
い範囲内に於いて種々変更を加え得ること、等は勿論で
ある。

［発明の効果］ 以上述べた如く本発明によれば、圧力ロールにて作業ロ
ール端面に押付けて設けたベルトにより、圧下直下部は
もとよりその前後の領域において板幅方向の塑性流動を
確実に押えることができる為、断面が矩形形状をしたエ
ツジドロップのない高品質な板を圧延し得るという優れ
た効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す一部切断正面図、
第２図は第１図の■−■矢視図、第３図は第１図の■−
■矢視図、第４図は第２の実施例を示す一部切断側面図
、第５図は第３の実施例を示す一部切断側面図、第６図
は第４の実施例を示す平面図、第７図は圧延した板の形
状例を示す線図、第８図は幅圧下後の平圧延による幅戻
りを示すための説明用線図、第９図はエツジヤ−によっ
て板端部をエツジアップさせた状態を示す線図である。 １．２は控ロール、８，４は作業ロール、５は板、７．
８はガイドロール、９は押えロール、１０は圧力ロール
、１１はベルト、１２は油圧シリンダ、１３は端面を示
す。 第１図 第３図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）板幅に応じて軸方向にシフト可能に構成された作業
   ロールの板幅端部に一致させる側にガイドを配設し、該
   ガイドに、所要の厚さ及び幅を有し無端に連結したベル
   トを掛け回し、該ベルトを前記作業ロールの端面に押付
   けると共に、相対するもう一方の作業ロールの外周面に
   押付け支持するようにしたことを特徴とする圧延機。