JP3040638B2 - 圧延方法 - Google Patents

圧延方法

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JP3040638B2
JP3040638B2 JP5175494A JP17549493A JP3040638B2 JP 3040638 B2 JP3040638 B2 JP 3040638B2 JP 5175494 A JP5175494 A JP 5175494A JP 17549493 A JP17549493 A JP 17549493A JP 3040638 B2 JP3040638 B2 JP 3040638B2
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work roll
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正一 橋本
一彦 堀江
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークロールだけまた
は、ワークロールとバックアップロールとをペアでクロ
スさせ、さらにワークロールをシフトさせて帯材を圧延
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間連続圧延設備においては、ワークロ
ールの摩耗による帯鋼の板形状への影響を防止するため
及び帯鋼の通板性を良くするために、先行の帯鋼から順
次狭幅の帯鋼へと溶接する連続圧延が行なわれている。
図5は前述した圧延設備のロールシフト圧延機の一例の
概念を示す正面図、図6は図5のVI−VI視を示す平面図
である。
【0003】図5及び図6に示すように、上バックアッ
プロール23を介して圧下された上ワークロール21
と、下バックアップロール24を介して圧下された下ワ
ークロール22とを、図示しない圧延機の上下各々のロ
ールシフト装置によって、帯鋼10aの板幅W1に応じ
てそれぞれシフトし、この帯鋼10aを圧延する。上下
ワークロール21、22のバレル部片側端部にはテーパ
部21a、22aがそれぞれ設けられており、この各々
のテーパ部21a、22aによって帯鋼10aの両エッ
ジ部を圧延することにより、エッジドロップの改善が意
図されている。図6に示すように、溶接部10cによっ
て接続された後続の狭幅帯鋼10bが来ると、その板幅
W2に応じて上ワークロール21及び下ワークロール2
2を図示しない上下のロールシフト装置によってそれぞ
れシフトし、狭幅帯鋼10bを圧延する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の装置で
は、狭幅帯鋼10bが来ると板形状不良部をできるだけ
短くするために、上下ワークロール21、22をそれぞ
れ急速にかつ大幅にシフトする必要がある。従って、こ
の始動時のロールシフト力Shはかなり大きなものにな
り、ロールシフト装置も大容量になるので圧延機の製作
費が上昇していた。
【0005】特に、上下ワークロール21、22をクロ
スさせるものでは、この、ロールクロスによって上下ワ
ークロール21、22に作用するスラスト力の方向が前
記シフト方向と反対方向になると、その必要とするロー
ルシフト力Shはさらに増大する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による圧延方法
は、バレル部の互いに反対方向の一方の端部にテーパ圧
延部を成形した上ワークロール及び下ワークロールと、
この上下1対のワークロールを補強する上下のバックア
ップロールとを設け、前記上下ワークロールだけまたは
前記上下ワークロール及び上下バックアップロールを同
時に互いにクロスさせるロールクロス手段と、前記上下
ワークロールをシフトするロールシフト手段とを設けた
圧延機において、前記上ワークロール及び下ワークロー
ルの前記テーパ圧延部から非テーパ端部に向かってスラ
スト力がそれぞれ作用するように前記上ワークロールと
前記下ワークロールとを互いにクロスさせ、前記上ワー
クロール及び下ワークロールをこのスラスト力の作用方
向にそれぞれシフトし、このシフトが完了すると前記ク
ロス角を帯材の板クラウン制御に必要なクロス角に形成
して帯材を圧延することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上ワークロール及び下ワークロールを所要のク
ロス角でクロスさせて帯材の板クラウンを制御し、さら
に上ワークロール及び下ワークロールの各々のテーパ圧
延部によって帯材の両エッジ部のエッジドロップを防止
しながら帯材を圧延する。
【0008】このとき、上ワークロール及び下ワークロ
ールには前記クロスによってスラスト力が作用してい
て、この作用方向は常に一定している。この帯材の後端
部には、先行の帯材よりも狭幅の帯材が接続されてお
り、この狭幅帯材が来ると、前記クロス角を上ワークロ
ール及び下ワークロールに最大のスラスト力が作用する
角度に形成し、その板幅に応じて上下ワークロールを上
テーパ圧延部及び下テーパ圧延部が狭幅帯材の両エッジ
部に位置するようにそれぞれシフトする。
【0009】このとき、走行する帯材のエッジドロップ
部を短くするために、上ワークロール及び下ワークロー
ルを急速にかつ大幅にシフトするので大きなロールシフ
ト力を必要とするが、上下ワークロールに作用するスラ
スト力の方向と同一の方向にシフトするので、実際に必
要するロールシフト力は上下ワークロールをクロスさせ
ない場合よりも前記スラスト力分だけ軽減される。この
ロールシフトが完了すると、上下ワークロールを後続の
狭幅帯材の板クラウンの制御に必要な、一般的には前記
スラスト力よりも小さいスラスト力になるようなクロス
角に形成し、この狭幅帯材を圧延する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1実施例である、ワークロ
ールだけをクロス及びシフトする冷間圧延用の圧延機の
概念を示す正面図、図2は図1のII−II視を示す平面図
である。
【0011】図1及び図2において、1は上ワークロー
ル、2は下ワークロールであり、両者はバックアップロ
ール23、24から受けるスラスト力Tbの方向と反対
側である、互いに逆方向のバレル部端部に上テーパ圧延
部1a及び下テーパ圧延部2aが設けられている。そし
て、図示しない圧延機のロールクロス装置によって互い
にクロスさせると共に、図示しない上下のロールシフト
装置によって互いに反対方向にシフトするようになって
いて、互いに平行な上バックアップロール23及び下バ
ックアップロール24によって補強されている。
【0012】帯鋼10aの板クラウンを制御するため
に、上ワークロール1及び下ワークロール2を所要のク
ロス角θで互いにクロスさせ、さらに帯鋼10aのエッ
ジドロップを防止するためにその板幅W1に応じて上テ
ーパ圧延部1a及び下テーパ圧延部2aが帯鋼10aの
両エッジ部に位置するようにそれぞれ設定し、エッジド
ロップを防止しながら帯鋼10aを圧延する。
【0013】この圧延中に、上ワークロール1及び下ワ
ークロール2には、帯鋼10aから受けるスラスト力μ
s・P(μs:スラスト係数、P:圧延荷重)と、上下
バックアップロール23、24から受けるスラスト力μ
b・P(μb:スラスト係数)とがそれぞれ作用してい
て、この作用方向は常に一定している。
【0014】バックアップロール23、24から受ける
スラスト力μb・Pは帯鋼10aから受けるスラスト力
μs・Pよりも大きくて、両者は互いに反対方向に作用
するのでその差が実際に作用するスラスト力μb・P−
μs・Pになる。
【0015】帯鋼10aから受けるスラスト係数(スラ
スト力/圧延荷重比)μs及び上下バックアップロール
23、24から受けるスラスト係数μbは、上下ワーク
ロール1、2のロール粗度、潤滑油仕様等によって異な
るが、クロス角θが大略0.2〜0.6°で最大とな
り、これ以上のクロス角θではスラスト係数μs、μb
は飽和状態になる。
【0016】また、クロス角θが大きくなると帯鋼10
aとの滑りが大きくなるので、上下ワークロールの摩耗
が大きくなる。帯鋼10aの後端部には、狭幅帯鋼10
bが溶接部10cによって接続されている。この狭幅帯
鋼10bが来ると、上下ワークロール1、2を前記最大
のスラスト力μb・P−μs・Pが作用する例えば0.
3°のクロス角θで互いにクロスさせ、さらにその板幅
W2に応じて上下ワークロール1、2を上テーパ圧延部
1a及び下テーパ圧延部2aが狭幅帯鋼10bの両エッ
ジ部に位置するようにそれぞれシフトする。
【0017】このとき、走行する帯鋼10a、10bの
エッジドロップ部をできるだけ短くするために、上ワー
クロール1及び下ワークロール2を急速にかつ大幅にシ
フトするので大きなロールシフト力を必要とするが、前
記スラスト力差μb・P−μs・Pが作用する方向と同
一の方向にシフトするので、実際に必要とするロールシ
フト力Shは上下ワークロール1、2をクロスさせない
場合よりも前記スラスト力差μb・P−μs・Pだけ小
さくなる。
【0018】次に、溶接部10cが通過して前記ロール
シフトが完了すると、上下ワークロール1、2を狭幅帯
鋼10bの板クラウンの制御に必要な、例えば0.1°
のクロス角θに形成し、狭幅帯鋼10bを圧延する。
【0019】図3は本発明の第2実施例である、ワーク
ロール及びバックアップロールをペアでクロスさせ、さ
らにワークロールをシフトする冷間圧延用の圧延機の概
念を示す正面図、図4は図3のIV−IV視を示す平面図で
ある。
【0020】この第2実施例では、上ワークロール11
と上バックアップロール13及び下ワークロール12と
下バックアップロール14とをそれぞれペアでクロスし
て所要のクロス角θを形成させるので、帯鋼10aの圧
延において上下ワークロール11、12には上下バック
アップロール13、14からのスラスト力μb・Pは作
用せず、先行の帯鋼10aまたは後続の狭幅帯鋼10b
からのスラスト力μs・Pだけが作用する。
【0021】従って、図5及び図6に示すように上テー
パ圧延部11a及び下テーバ圧延部12aの位置が第1
実施例と同一であれば、上下ワークロールのクロス方向
は第1実施例と逆になり、上テーパ圧延部11a及び下
テーパ圧延部12aを設けたバレル部端部から非テーパ
バレル部端部の方向にステスト力μs・Pが作用する。
【0022】従って、上下ワークロール11、12のシ
フトに実際に必要とするロールシフト力Shは上下ワー
クロール1、2をクロスさせない場合よりも前記スラス
ト力μs・Pだけ小さくなる。
【0023】
【発明の効果】本発明では、上ワークロール及び下ワー
クロールのテーパ圧延部から非テーパ端部に向かってス
ラスト力がそれぞれ作用するように前記上ワークロール
と前記下ワークロールとを互いにクロスさせ、このクロ
ス角をスラスト力が最大に作用する角度に形成して上ワ
ークロール及び下ワークロールをこの最大のスラスト力
の作用方向にそれぞれシフトすることにより、実際に必
要とするロールシフト力は上下ワークロールをクロスさ
せない場合よりも前記スラスト力分だけ軽減することが
できる。従って、ロールシフト装置を小型化することが
可能になるので、圧延機の製作費を低減することができ
る。
【0024】また、前記ロールシフトの完了後に、帯材
の板クラウン制御に必要な小さいクロス角を形成するこ
とにより、圧延中にスラスト力を小さくすることができ
るので上下ワークロールの摩耗を少なくすることが可能
になり、スラスト力が一定の方向に作用するので、上下
ワークロールをクロスさせない場合のような上下ワーク
ロールの軸方向への振れの発生が無くなってそのシフト
位置を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例で、ワークロールだけをク
ロス及びシフトする冷間圧延用の圧延機の概念を示す正
面図である。
【図2】図1のII−II視を示す平面図である。
【図3】本発明の第2実施例で、ワークロール及びバッ
クアップロールをペアでクロスさせ、さらにワークロー
ルをシフトする冷間圧延用の圧延機の概念を示す正面図
である。
【図4】図3のIV−IV視を示す平面図である。
【図5】従来のロールシフト圧延機の一例の概念を示す
正面図である。
【図6】図5のVI−VI視を示す平面図である。
【符号の説明】
1・11 上ワークロール 2・12 下ワークロール 1a・11a 上テーパ圧延部 2a・12a 下テーパ圧延部 10a 帯鋼 10b 狭幅帯鋼 10c 溶接部 13・23 上バックアップロール 14・24 下バックアップロール μb・P バックアップロールから受けるスラスト力 μs・P 帯鋼から受けるスラスト力 P 圧延荷重 Sh ロールシフト力 θ クロス角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−138221(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/22 B21B 37/28 - 37/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バレル部の互いに反対方向の一方の端部
    にテーパ圧延部を成形した上ワークロール及び下ワーク
    ロールと、この上下のワークロールを補強する上下1対
    のバックアップロールとを設け、前記上下ワークロール
    だけまたは前記上下ワークロール及び上下バックアップ
    ロールを同時に互いにクロスさせるロールクロス手段
    と、前記上下ワークロールをシフトするロールシフト手
    段とを設けた圧延機において、前記上ワークロール及び
    下ワークロールの前記テーパ圧延部から非テーパ端部に
    向かってスラスト力がそれぞれ作用するように前記上ワ
    ークロールと前記下ワークロールとを互いにクロスさ
    せ、前記上ワークロール及び下ワークロールをこのスラ
    スト力の作用方向にそれぞれシフトし、このシフトが完
    了すると前記クロス角を帯材の板クラウン制御に必要な
    クロス角に形成して帯材を圧延することを特徴とする圧
    延方法。
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IT1315117B1 (it) * 2000-09-25 2003-02-03 Danieli Off Mecc Metodo per controllare le forze assiali che si generano fra icilindri di laminazione.
KR20240038761A (ko) * 2021-10-19 2024-03-25 프리메탈스 테크놀로지스 재팬 가부시키가이샤 압연기 및 압연 방법

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