JPH11254004A - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JPH11254004A
JPH11254004A JP10059956A JP5995698A JPH11254004A JP H11254004 A JPH11254004 A JP H11254004A JP 10059956 A JP10059956 A JP 10059956A JP 5995698 A JP5995698 A JP 5995698A JP H11254004 A JPH11254004 A JP H11254004A
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shift
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恒 本城
Kazuyuki Sato
一幸 佐藤
Masao Mikami
昌夫 三上
Masahiro Kuchi
誠寛 口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸シフトロールの凹凸を小さくすることが
でき、圧延中も板厚変化が容易な圧延機を提供する。 【解決手段】 対の凹凸ロールをロール軸方向に互いに
反対方向にシフトさせることにより板幅方向板厚分布を
変化させる圧延機において、凹凸形状以外にテーパ形状
を与えるとともに、テーパ部のある側のシフトストロー
クを、テーパなしの側より大きくし、かつロールベンデ
ィング装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被圧延材の板幅方
向の板厚を変化させることが可能な圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平4−11281には、作業ロール
の上下にロール軸方向に上下ロールで互いに補完する凹
凸形状の中間ロールを備え、この中間ロールの上下に補
強ロールを有し、中間ロールをロール軸方向にシフトし
て、この上下中間ロールの曲線のそれぞれの位置変化に
よりロールギャップ分布を変化させ、そのシフト量に応
じて被圧延材の板幅方向の板厚を変化させることのでき
る多段圧延機が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被圧延材の板幅方向の
板厚の変化量は中間ロールの凹凸の大きさに依存する。
板厚の変化量を大きくするためには、凹凸の大きさを大
きくする必要があるが、これを大きくすると、ロール面
圧不均一のため作業ロールの表面が荒れ、この荒れた影
響が被圧延材に表れる。また凹凸が大きいと圧延機の振
動が大きくなり、作業ロール、中間ロール、補強ロール
が傷み易くなる。また、ロールシフトは圧延中はシフト
ができ難いので、圧延中に板厚分布を変更をすることが
難しい。
【0004】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、中間ロールの凹凸を少くすることができ、圧延中も
板厚変化が容易な圧延機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、一対の作業ロールと、この作
業ロールを支持する一対の中間ロールと、この中間ロー
ルを支持する一対の補強ロールと、を備えた圧延機であ
って、前記中間ロールは、ロール軸方向に凸部と凹部と
からなる形状を有し、ロールの一方の凸部を有する端部
形状は凸部の接線勾配より急な傾斜のテーパ部を形成し
その先に長いロールネック部を有し、ロールベンディン
グ装置とロール軸方向へのシフト装置を備え、前記作業
ロールは、ロールベンディング装置を備えている。
【0006】中間ロールに凹凸を設けシフトすることに
より被圧延材の板幅方向の板厚を変化することができ、
さらに、シフト量を変更することにより板厚を調整する
ことができる。ロールベンディングによるロール曲げ効
果を大きくするために右シフト量を大きくしているの
で、テーパ側のロールネック部は長くなっている。中間
ロールと作業ロールのベンディング装置を作動させるこ
とにより、板厚の調整をさらに行なうことができる。ベ
ンディング装置は圧延中も作動できるので、圧延中の板
厚調整も可能となる。さらに中間ロールのテーパ部に沿
って作業ロールをベンディングすることにより、板厚調
整機能が増大する。このように、シフトに加え、ベンデ
ィング、さらにテーパ部のベンディングを行なうことが
できるので、中間ロールの凹凸を小さくしても、所望の
板厚調整を行なうことができる。またベンディング装置
により、圧延中も板厚調整が容易に可能である。
【0007】請求項2の発明では、前記中間ロールのシ
フト装置は、一端にテーパ部のある一対のロールが点対
称に配置されており、テーパ部が互いに近づくようなシ
フト量が遠ざかるようなシフト量より大きくなるように
構成されている。
【0008】中間ロールのテーパ部は中間ロールの一方
の端に設けられ、作業ロールを上下から支持する上下の
中間ロールは互いに点対称の位置と方向、つまり、上ロ
ールと下ロールのテーパ部は互いに反対方向になるよう
構成されている。シフトは通常上下の中間ロールを共に
移動して、テーパ部が互いに離れるように、または近づ
くように移動するが、テーパ部が互いに近づくようにシ
フトすると、最初は上下シフトロールの曲線の位置変化
によりロールギャップ分布が変化して板厚分布形状が変
わるが、さらにシフト量を大きくすると、ロールの曲げ
変形を拘束するロール同志の接触長さが大きく減るの
で、ロールベンディングにより、作業ロールの曲がり変
化はこのテーパ部で大きくなる。この結果、近づける量
を大きくすると曲げが大きくなるので板厚分布はさらに
変わる。遠ざかる場合は、ロール同志の接触長の変化は
小さいので曲げは大きくならない。テーパ部が遠ざかる
方向での板厚分布変化効果はロール曲線の位置変化によ
る効果だけでよいので、遠ざかる方向でのシフト量は小
さい構造とする。
【0009】請求項3の発明では、作業ロールと補強ロ
ール、または作業ロールと中間ロールと補強ロールから
なる圧延機において、上記ロール群の内のいずれか1対
以上のロールがロール軸方向にシフト可能に構成され、
かつそれらのシフトロールが対ロール同志では補完し合
う形状ではないが点対称に配置され、その各シフトロー
ルの形状は、ロール軸方向に一方から他方へ中径ロール
部、深く広い凹部、小さな凸部を有する大径部、急テー
パ部、緩テーパ部からなり、前記作業ロールはロールベ
ンディング装置を備えている。
【0010】シフトロールの凹凸により上下ロールをシ
フトさせた時に被圧延材の板幅方向の板厚を変化するこ
とができるが、さらにロールのベンディング装置を作動
させることにより、板厚の調整をさらに行なうことがで
きる。ベンディング装置は圧延中も作動できるので、圧
延中の板厚調整も可能となる。さらにロールを片側に大
きくシフトしてロール同志の接触長を小さくした状態で
ロールベンディングによりテーパ部にロール曲がりを加
えるので、板厚変化が大きくなる。このように、シフト
に加え、ベンディング、さらに急テーパー部のベンディ
ングを行なうことができ、板厚調整能力が増大するの
で、ロールの凹凸を小さくできる。またベンディング装
置により、圧延中も板厚調整が容易に可能である。な
お、緩テーパはベンディングを受ける際のロール軸の応
力緩和を行う。
【0011】請求項4の発明では、請求項3の前記中間
ロールは、ロールベンディング装置とロール軸方向への
シフト装置を備えている。
【0012】中間ロールをシフトロールとし、作業ロー
ルを急テーパ部に沿ってベンディングすることにより、
大きなベンディングが得られ、板厚調整能力が増大す
る。
【0013】請求項5の発明では、作業ロールと補強ロ
ール、または作業ロールと中間ロールと補強ロールから
なる圧延機において、上記ロール群の内のいずれか1対
以上のロールがロール軸方向にシフト可能に構成され、
かつそれらのシフトロールが対ロール同志では補完し合
う形状ではないが点対称に配置され、その各シフトロー
ルの形状は、ロール軸方向に一方から他方へ中径ロール
部、深く広い凹部、円筒状の大径部、急テーパ部、緩テ
ーパ部からなり、前記作業ロールはロールベンディング
装置を備えている。
【0014】請求項5の発明は請求項3の発明の小さな
凸部を有する大径部を円筒状の大径部にしたもので、他
は同じである。これにより製作が容易になると共に、ロ
ールの凹凸量が減るので、ロール面圧過大が軽減され
る。
【0015】請求項6の発明では、前記中間ロールのシ
フト装置は、ロールベンディング装置とロール軸方向へ
のシフト装置を備えている。
【0016】中間ロールをシフトロールとし、作業ロー
ルを第1の急テーパー部に沿ってベンディングすること
により、大きなベンディングが得られ、板厚調整能力が
増大する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態
の圧延機の構成を示す図である。被圧延材1を挟んで1
対の作業ロール2a,2bが上下に配置されている。各
作業ロール2a,2bには図示しないベンディング装置
が設けられ、矢印で示す方向に力を掛けてベンディング
モーメントを作業ロール2a,2bに加える。各作業ロ
ール2a,2bには上下方向に中間ロール3a,3bが
設けられている。中間ロール3a,3bは図示しないベ
ンディング装置とシフト装置が設けられており、ベンデ
ィング装置により垂直方向の矢印で示す力が加えられ、
ベンディングモーメントを中間ロール3a,3bに加え
る。また図示しないシフト装置により、水平方向の矢印
で示す方向のシフトが行われる。上下の中間ロール3
a,3bは互いに逆方向にシフトする。実線の矢印で示
す方向の移動を右シフト、破線の矢印で示す方向の移動
を左シフトと称する。中間ロール3a,3bの上下には
補強ロール4a,4bが設けられ、中間ロール3a,3
bを押さえる働きをする。
【0018】図2は中間ロールの形状と構成を示す図で
ある。(A)は本実施形態の形状を示し、(B)は従来
の形状を示す。本実施形態の中間ロール2a,2bで
は、ロール部はテーパー部10と凸部11と凹部12が
連続した形状になっており、このロール部の前後にロー
ル軸13が設けられている。テーパー部10の勾配は連
続している凸部11の接線の勾配よりも大きくなってい
る。ロールベンディングによるロール曲げ効果を大きく
するために右シフト量を大きくしているので、テーパ側
のロールネック部は長くなっている。なお、ロールネッ
ク部を長くする効果は、後述する図7,図13のロール
の緩テーパ部の働きに似た働きをする。
【0019】次に動作を説明する。図3は中間ロールを
水平の実線矢印に示すように右シフトした場合で通常の
板厚調整を示す。上下の中間ロール3a,3bを互いに
矢印方向へずらし、作業ロール2a,2bと中間ロール
3a,3bのどちらかまたは両方のベンディング装置を
垂直方向の矢印の方向に作動することにより、被圧延材
1の板幅方向の厚み分布を調整することができる。これ
により、図3の左側に示すように、被圧延材1を凹状の
板厚分布にすることができる。図4は図3の場合よりも
ベンディングを強くして厚み分布の変化を大きくした場
合を示す。図3の場合は作業ロール2a,2bとテーパ
ー部10の間隔は開いた状態でベンディングを止めてい
るが、図4の場合は作業ロール2a,2bがテーパー部
10に接するまでベンディングし、板厚の変化を大きく
している。
【0020】図5は中間ロール3a,3bを基準シフト
位置にした場合を示す。ベンディングは作動させない場
合と、作業ロール2a,2bと中間ロール3a,3bの
何れか、または両方を作動させる場合がある。この場
合、板厚は、左側に示すように板幅方向にほぼ一様とな
る。
【0021】図6は中間ロール3a,3bのテーパ部を
互いに離れるようにシフトした左シフトの場合を示す。
この場合、作業ロール2a,2bと中間ロール3a,3
bの何れか、または両方を作動させる場合がある。被圧
延材1の形状は図6の左側に示すように凸型となる。こ
の場合シフト量は図3,図4の右シフトよりも少くな
る。これはテーパー部10を利用したベンディングが利
用できないため大きなシフトは不要となるためである。
この場合、ベンディングは作動させない場合と、作業ロ
ール2a,2bと中間ロール3a,3bの何れか、また
は両方を作動させる場合がある。
【0022】次に第2実施形態を説明する。図7は第2
実施形態の6段圧延機の構造例である。第2実施形態は
第1実施形態に対して、ロール形状をより細かく定めて
制御範囲の設定を効率的にしている。また、シフトロー
ルを作業ロールにて行う場合と中間ロールで行う場合が
ある。図7では中間ロールシフトの形態で示し、図8は
作業ロールシフトの形態で示す。
【0023】次に第2実施形態の動作を説明する。説明
は内容を分かりやすくするため、作業ロール2と補強ロ
ール4よりなる4段ロールで、作業ロールがシフトし、
凹凸及び急テーパと緩テーパを有する場合を説明する
が、これは6段ロールで中間ロール3が凹凸及び急テー
パと緩テーパを有し、シフトする場合とほぼ同じであ
る。
【0024】図8はシフトによる板厚形状の変化を示
す。急テーパ開始線EとロールエンドFとの中心をCと
する。上ロール2aの急テーパを右、下ロール2bの急
テーパを左とし、ケースOに示すように上下ロール2の
Cが一致した場合を基準とし、上ロール2aが右、下ロ
ール2bが左にシフトした場合をケースPとしシフト量
を−xpとする。これに対して上ロール2aが左、下ロ
ール2bが右にシフトし、被圧延材1の形状がフラット
となる場合をケースQとし、シフト量をxqとする。更
にシフトした場合をケースRとし、シフト量をxrとす
る。シフト0のケースOの場合の板厚形状は中央で厚く
両端で薄くなる形状であり、ケースPでは凸型となる。
またケースQでは一様厚みとなり、ケースRでは凹型と
なる。このようにシフト方向とその量を変化することに
より板幅方向の厚み分布を変化させることができる。図
8および他の全ての図において板幅に対して板厚を誇張
して大きく描いている。実際の板厚変化は板幅に対して
少ないので、ロール間で大きな板の曲がりがあるように
描かれているが、実際は小さく問題は起きない。
【0025】図8において、板幅方向の板厚分布がフラ
ットになるのはケースQの位置(シフト位置xqであ
る。この状態で作業ロール2に作業ロールベンディング
をかけると、図9に示すようにケースSとなり、板幅方
向の板厚分布は凹型となり、ケースRと同じくなる。作
業ロールベンディングの効果は、図8、図9に示す作業
ロール2の大径部端Eと補強ロール4の端Gとの間隔
(図8でyq,yrで示す距離)が大きい程大きくな
る。これは、ロール同志の接触長が小さくなりロール曲
げ変形を拘束する要因が小さくなるためである。
【0026】このように板幅方向板厚分布を凹状に変化
させる時は、図8(ケースQ→ケースR)のようにロー
ル凹凸形状が相互にシフトすることによるロールギャッ
プ形状が変わる要因によるものと、図9に示すようなロ
ール接触長がシフトによって短くなった状態でのロール
ベンディングによるロール曲がり効果の増大による板厚
分布凹形状の2要因がある。一方板厚分布を凸にすると
きは、凹凸ロールの相互シフトの形状効果のみが要因で
ある。
【0027】この結果、ロール凹凸形状のシフトによる
板厚制御効果は、板厚を凹分布にする場合は小さくても
よいことになる。このことは従来のロール例である図2
(B)のロール形状に対し、本発明のロール形状は、凹
部は広く大きめの形状とし、凸部は狭い領域の小さい形
状のロール形状となるので、上下ロール対は補完しあう
形状関係とはならず、図7のようなロール形状でよいこ
とになる。
【0028】図2(A)の形状のロールは、互いに凹凸
の程度がほぼ等しい形状のロールで、シフトとベンディ
ングを加えたときは、図3,4,5,6のようになり、
板厚分布の制御範囲の中で板厚分布凹のケースが多くな
る。これを改良した図7のロール形状では、シフトとベ
ンディングを加えたときは図8,9のようになり、板厚
分布凹のケースと凸のケースが全制御範囲の中でより均
等にあることになり、より使い易い。
【0029】一般に圧延時にロールのシフト位置を変化
することは、ロールキズ防止の点から望ましくなく、圧
延中に幅方向板厚分布を変えるためには、作業ロールベ
ンディング、中間ロールベンディングによるのがよい。
ケースQから板幅方向板厚を変化させたいときは、次の
被圧延材1に対してはケースRのようにシフト位置を変
え、圧延最中ならばケースSのように作業ロールベンデ
ィング荷重を変えるようにすればよい。
【0030】一般に狭幅の板ほど板幅方向の板厚分布の
変化が起こり難くなるので、シフト量を大きくする。図
10は狭幅板のベンディング効果を示すもので、ケース
Uのように狭幅板でシフト量を大きくすると凹型になる
が、この調整のため作業ロールベンデイングをかけると
ケースVに示すように板幅方向板厚分布が大きく変化す
る。狭幅の板ほど板幅方向の板厚分布の変化が起こり難
いので、狭幅板の作業ロールベンディング効果が大きく
なることは重要である。ロールベンディング効果を大き
くするための距離yq,yr,yuを長くすることは、
ロールの急テーパ部、緩テーパ部が存在することにより
ロール同志の接触長を小さくすることによって可能とな
る。
【0031】ケースP〜ケースVは4段圧延機の場合で
説明したが、6段圧延機の中間ロール3をシフトする場
合、あるいは6段圧延機の作業ロール2をシフトする場
合にも同様に適用できる。図11のケースTは6段圧延
機の中間ロール3に適用した場合であり、作業ロールベ
ンディング、中間ロールベンディングをかけると、作業
ロールベンディングによる撓み効果、中間ロールの撓み
効果が加わるので、ケースTに示すように板幅方向に複
雑に変化する板厚分布が得られる。板の平坦度を守ため
にこのような複雑な板厚変化を必要とする場合も多く、
多段圧延機に図7に示すロール形状を用いることは効果
的である。
【0032】図12(A)に示すように、板幅方向に板
厚分布がフラットに見える場合でも、板幅端において
は、ロールの弾性凹みカーブのため板厚が局部的に薄く
なっている。これをエッジドロップと言う。このエッジ
ドロップを防ぐためには、(B)に示すように板の幅端
にてロールの急テーパ部を当てて、板厚を局部的に厚く
するようにしてゆくことが効果的である。このようにロ
ール形状の大径部の隣の急テーパ部は、このエッジドロ
ップ防止に効果がある。
【0033】図13は第3実施形態を示す。本実施形態
は図7に示す第2実施形態の大径部の小凸部を円筒状に
したもので、他は同じである。これにより第2実施形態
とほぼ同様な機能を有し、ロール研削がし易いと共に、
ロール凸部がならされるので高いロール局部面圧の発生
が緩和されたロールにすることができる。
【0034】第3実施形態のケースは、第2実施形態に
対して、板厚分布を凹にする使用領域では、制御効果を
シフトによるロールベンディング拡大効果に大きく依存
し、ロール形状の相互シフトによるロールギャップ変化
効果はあまり使わないケースである。特に、ロール片半
分の円筒部はロールギャップの変化効果は少ない。即
ち、圧延機の片半分でみると上ロールまたは下ロールの
みがロールシフトによって発生するロールギャップ変化
による板幅方向板厚分布変化効果を持つことになる。し
かし、前述のようなロール運用上のメリットがある。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、中間ロールが凹凸の形状を有し、シフト装置、ベン
ディング装置を備え、作業ロールにもベンディング装置
を有するので、板厚形状制御の手段が多くなり、多様な
制御が可能となる。またベンディング装置を油圧作動と
することにより、圧延中の板厚制御が容易になる。また
中間ロールのテーパー部に接するように作業ロールのベ
ンディングを行なうことにより、板厚変形を大きくする
ことができる。板厚変化を調整できる装置が中間ロール
の凹凸、シフト装置、ベンディング装置というように多
いので、中間ロールの凹凸を低くすることができる。こ
れにより圧延機の振動が減少し、凹凸による作業ロール
表面に生ずるまだるの模様の発生を押さえることができ
る。また凹凸を低くするため、中間ロール、作業ロール
に発生する傷を少くすることができる。
【0036】また、シフトロールが凹凸の形状を有し、
シフト装置を有し、、ベンディング装置を備え、作業ロ
ールにもベンディング装置を有し、シフトロールが急テ
ーパ部と緩テーパ部を有するようにしたので、以下の効
果を有する。 凹凸ロールのシフトで板厚分布制御を行うミルにお
いて、ロールベンディングによる板幅方向板厚制御効果
が従来より大きくなるので、凹凸形状を有するシフトロ
ールの凹凸を小さくでき、さらに凹部主体のロール形状
にできるので、ロールキズ、板キズが減少する。 シフトミルにおいて、ロールベンディングによる板
幅方向板厚分布制御効果を大きくしたので、圧延の最中
でもベンディングの設定を変更できるため、板幅方向板
厚分布を常に大きく変化することができる。 板幅方向板厚分布を凸にする(太鼓状にする)領域
も、凹にする(つづみ状にする)領域も、ともに従来よ
りも広くなっている。 多段圧延機の場合、板幅方向板厚分布を単純な凹、
あるいは凸でない複雑な形状とすることもできる。 エッジドロップに対して、この発生を防止できる。 中間ロールシフトのみでも板幅方向板厚分布を凹凸
に変え得るので、中間ロールベンディングを極端に強く
しなくてもよく、中間ロール径を細くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の圧延機の構成を示す図
である。
【図2】中間ロールの形状を示す図である。
【図3】通常の右シフトをして圧延する場合を示す。
【図4】右シフトでテーパー部を使ってベンディングを
大きくした場合を示す図である。
【図5】シフトを使用しない場合の圧延を示す図であ
る。
【図6】左シフトをした場合の圧延を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態の圧延機の構成を示す図
である。
【図8】第2実施形態の動作を説明する図である。
【図9】第2実施形態の動作を説明する図である。
【図10】第2実施形態の動作を説明する図である。
【図11】第2実施形態の動作を説明する図である。
【図12】エッジドロップの説明をする図である。
【図13】本発明の第3実施形態の圧延機の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 被圧延材 2a,2b 作業ロール 3a,3b 中間ロール 4a,4b 補強ロール 10 テーパー部 11 凸部 12 凹部 13 軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三上 昌夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 口 誠寛 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の作業ロールと、この作業ロールを
    支持する一対の中間ロールと、この中間ロールを支持す
    る一対の補強ロールと、を備えた圧延機であって、 前記中間ロールは、ロール軸方向に凸部と凹部とからな
    る形状を有し、ロールの一方の凸部を有する端部形状は
    凸部の接線勾配より急な傾斜のテーパ部を形成しその先
    に長いロールネック部を有し、ロールベンディング装置
    とロール軸方向へのシフト装置を備え、 前記作業ロールは、ロールベンディング装置を備えてい
    ることを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】 前記中間ロールのシフト装置は、一端に
    テーパ部のある一対のロールが点対称に配置されてお
    り、テーパ部が互いに近づくようなシフト量が遠ざかる
    ようなシフト量より大きくなるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧延機。
  3. 【請求項3】 作業ロールと補強ロール、または作業ロ
    ールと中間ロールと補強ロールからなる圧延機におい
    て、 上記ロール群の内のいずれか1対以上のロールがロール
    軸方向にシフト可能に構成され、かつそれらのシフトロ
    ールが対ロール同志では補完し合う形状ではないが点対
    称に配置され、その各シフトロールの形状は、ロール軸
    方向に一方から他方へ中径ロール部、深く広い凹部、小
    さな凸部を有する大径部、急テーパ部、緩テーパ部から
    なり、前記作業ロールはロールベンディング装置を備え
    ていることを特徴とする圧延機。
  4. 【請求項4】 前記中間ロールは、ロールベンディング
    装置とロール軸方向へのシフト装置を備えていることを
    特徴とする請求項3記載の圧延機。
  5. 【請求項5】 作業ロールと補強ロール、または作業ロ
    ールと中間ロールと補強ロールからなる圧延機におい
    て、 上記ロール群の内のいずれか1対以上のロールがロール
    軸方向にシフト可能に構成され、かつそれらのシフトロ
    ールが対ロール同志では補完し合う形状ではないが点対
    称に配置され、その各シフトロールの形状は、ロール軸
    方向に一方から他方へ中径ロール部、深く広い凹部、円
    筒状の大径部、急テーパ部、緩テーパ部からなり、前記
    作業ロールはロールベンディング装置を備えていること
    を特徴とする圧延機。
  6. 【請求項6】 前記中間ロールは、ロールベンディング
    装置とロール軸方向へのシフト装置を備えていることを
    特徴とする請求項5記載の圧延機。
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