JP2755133B2 - ステンレス冷延鋼帯幅方向反り付与方法 - Google Patents

ステンレス冷延鋼帯幅方向反り付与方法

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JP2755133B2
JP2755133B2 JP29337793A JP29337793A JP2755133B2 JP 2755133 B2 JP2755133 B2 JP 2755133B2 JP 29337793 A JP29337793 A JP 29337793A JP 29337793 A JP29337793 A JP 29337793A JP 2755133 B2 JP2755133 B2 JP 2755133B2
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善久 米満
大治 土居
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス冷延鋼帯
に、その幅方向の反り(以下、C反りという)を付与す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業、民生を問わず、3.5イン
チのフロッピーディスクが広く用いられており、その需
要が増加している。このフロッピーディスクには、シャ
ッター材が取り付けられており、そのシャッター材とし
ては、透磁率の低いオーステナイト系ステンレス鋼が使
われている。
【0003】また、設計構造上の観点から、シャッター
材には若干の反りが付与されている。シャッター材は、
ステンレス鋼帯を切断加工して製造されており、コスト
ダウンのため、切断加工前に、ステンレス鋼帯に予め
0.2〜0.3mm/68mm幅でC反りを付与しておくこ
とが求められている。
【0004】一般に、鋼帯にC反りを付与する方法とし
ては、鋼帯を圧延する際、圧延スタンドの一方のワーク
ロールクラウンを凸クラウンとし、他方のワークロール
クラウンを凹クラウンとして、圧延を行いながらC反り
を付与する、いわゆるロールフォーミング法が知られて
いる。
【0005】しかしながら、このロールフォーミング法
では、材料を圧延しなければC反りを付与することがで
きないため、素材鋼帯の反りやねじれの影響を受けやす
い。
【0006】この影響の具体例としては、耳伸び(板端
の板厚が板中心の板厚より薄い)、腹伸び(板中心の板
厚が板端の板厚より薄い)、クォーター伸び(板端と板
中心の中間の板厚が薄い)等を挙げることができる。し
たがって、鋼帯を圧延しながら鋼帯にC反りを付与する
ロールフォーミング法では、所望のC反りを付与するこ
とは困難であり、製品の歩留まりを低下させるおそれが
ある。
【0007】上記のようなステンレス鋼帯(以下、単に
鋼帯という)においては、材料コストに対する加工コス
トが大きく、歩留まりの向上がひときわ強く求められる
ため、前記のロールフォーミング法に代わるC反りを付
与する方法が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧延をせず
とも塑性曲げ加工のみで鋼帯に反りを付与することは可
能であり、その例として、塑性曲げ加工を行うためにフ
ローティングロールを活用した方法があり、たとえば、
特開平2−75418 号公報には薄肉管の製造方法が、特開
平4−111925号公報には極薄金属帯の形状矯正方法がそ
れぞれ開示されている。
【0009】しかし、前者は、塑性曲げ加工により成形
ロールをほとんど利用することなく薄肉金属管を製造す
る方法であり、後者は、幅方向に不均一に分布している
形状不良を矯正する方法であって、共に、本発明が直接
的な目的とする、鋼帯にC反りを付与する方法ではな
い。
【0010】したがって、本発明の課題は、鋼帯のL反
り(長手方向反り)を抑制しながら、確実に目的のごく
僅かなC反りのみを鋼帯に付与することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、ステンレス
冷延鋼帯に、その幅方向の反りを付与するにあたり、ギ
ャップを空けて平行に配設した一対の大径ガイドロール
の間に、各ガイドロールの中心軸を結ぶ線から偏位させ
位置に中心軸を有して、直径が前記ガイドロールより
小さい30〜40mmφのフローティングロールを設け、
前記ガイドロールの出側に、これと離間して直径が40
〜50mmφの矯正ロールを設け、ステンレス冷延鋼帯
を、前記ガイドロールの中心軸に対して前記フローティ
ングロールの軸心を偏位させた方向の反対方向から一方
のガイドロールとフローティングロールとの間に進入さ
せて、前記フローティングロールに巻掛け鋼帯の進入側
に通板させた後に、前記矯正ロールに前記ステンレス冷
延鋼帯の前記フローティングロールとの非接触面を巡ら
せながら通板することで解決できる。
【0012】
【作用】本発明者等は、塑性曲げ加工を利用して鋼帯に
所望のC反り付与する方法について、鋭意研究を重ね
た。その結果、フローティングロールにより塑性曲げ加
工した後、L反りについては、ガイドロールを出た後
に、矯正ロールにて矯正することにより、C反りのみを
付与することができることを知見した。
【0013】この場合において、フローティングロール
および矯正ロールの直径が大きく反りに影響することも
知見した。
【0014】この知見に基づいて、平行に配設した一対
の大径ガイドロールのロールギャップにフローティング
ロールを、この前記ガイドロールの一方のガイドロール
の出側に、これと離間して矯正ロールを設け、この各ロ
ールに、鋼帯を通板した。その結果、フローティングロ
ール径および矯正ロール径に見合った量のC反りが付与
され、かつL反りが抑制されることが判った。
【0015】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。本発明では、たとえば図1〜図3の
態様によりC反りのみを付与できる。図1の態様におい
ては、ギャップGを空けて上下に平行に配設した一対の
大径ガイドロール1,2の間に、各ガイドロール1,2
の中心軸を結ぶ線から偏位した位置に中心軸を有して、
直径が前記ガイドロール1,2より小さい30〜40mm
φのフローティングロール3を設け、上ガイドロール2
の出側に、これと離間して直径が40〜50mmφの矯正
ロール4を設けてある。また、各ロール1〜4の回転方
向は、図示の矢印の通りである。
【0016】ステンレス冷延鋼帯Sは、下ガイドロール
1に対して左方から進入し、反時計方向に沿って巡りな
がら、偏位方向(ガイドロール1,2の中心軸を結ぶ線
からフローティングロール3の中心軸に向かう方向、す
なわち、この例では左方)の反対がわの右方から進入さ
せた後、フローティングロール3に巻掛け状態で通板
し、続いて上ガイドロール2を巡らせた後に、矯正ロー
ル4にステンレス冷延鋼帯Sのフローティングロール3
との非接触面を巡らせながら通板するものである。
【0017】図2の態様においては、ステンレス冷延鋼
帯Sは、下ガイドロール1に対して左方から進入し、前
記偏位方向(すなわち右方)の反対がわの左方から進入
させた後、フローティングロール3に巻掛け状態で通板
し、続いて上ガイドロール2に時計方向に巡らせた後
に、矯正ロール4にステンレス冷延鋼帯Sのフローティ
ングロール3との非接触面を巡らせながら通板するもの
である。
【0018】図3の態様においては、ステンレス冷延鋼
帯Sは、下ガイドロール1に対して右方から進入し、こ
れを時計方向に巡りながら、前記偏位方向(すなわち右
方)の反対がわの左方から進入させた後、フローティン
グロール3に巻掛け状態で通板し、続いて上ガイドロー
ル2に時計方向に巡らせた後に、矯正ロール4にステン
レス冷延鋼帯Sのフローティングロール3との非接触面
を巡らせながら通板するものである。
【0019】本発明の図1〜図3のいずれの態様におい
ても、模式的に図4に示す通り、フローティングロール
3を通る際に、鋼帯Sの裏面(フローティングロール3
と接触する面)側の曲げ半径は、表面(フローティング
ロール3と接触しない面)側の曲げ半径よりも小さいた
め、鋼帯Sが塑性曲げ加工されとき、鋼帯Sの裏面には
圧縮応力が、表面には引張応力が、幅方向および長手方
向にそれぞれ生じる。
【0020】このとき、中立軸(応力=0となる軸)
は、鋼帯S裏面側に近い位置となっているために、歪み
が表裏方向に不均一となり、鋼帯Sがフローティングロ
ール3から離れると、幅方向の拘束から開放され、C反
りが発生する。
【0021】同時に、L反りも生じるが、ガイドロール
2から離れた後に、鋼帯Sの表面が接触するように矯正
ロール4に通板すると、今度は、表面に圧縮応力が、裏
面に引張応力が生じる。これらの圧縮応力および引張応
力によって、L反りが矯正される。
【0022】上記の引張応力および圧縮応力は、フロー
ティングロール3の直径および矯正ロール4の直径によ
って決定される。したがって、フローティングロール3
の直径および矯正ロール4の直径を適切に組合せること
により、所望のC反りを鋼帯Sに付与し、かつL反りを
実質的に解消できる。
【0023】一方、ガイドロール1,2の直径は、フロ
ーティングロール3の直径より大きくされているので、
C反りおよびL反りには影響を与えない。
【0024】この事実に基づいて実験を重ねた結果、フ
ローティングロール3の直径を30〜40mmφ、矯正ロ
ール4の直径を40〜50mmφとすることにより、鋼帯
Sに0.2〜0.4mm/68mm幅のC反りを付与し、か
つL反りが矯正できることが判った。フローティングロ
ール3の直径を30〜40mmφとしたのは、30mmφ未
満だと、C反りが大きくなりすぎ、逆に40mmφを超え
ると、C反りが小さくなりすぎるためである。一方、矯
正ロール4の直径を40〜50mmφとしたのは、40mm
φ未満だと、逆向きのL反りが生じ、50mmφを超える
と、L反りの矯正量が少なすぎるためである。
【0025】なお、図1〜図3に示した実施例において
は、ガイドロール1,2を上下に配設した例を示した
が、ガイドロール1,2は、平行に配設されていればよ
く、たとえば、左右等に配置されていてもよい。
【0026】<実験例>次に、実施例によって、本発明
の効果を明らかにする。上述した図1〜図3に示す各態
様によって、板厚0.150mm、板幅68mmのオーステ
ナイト系ステンレス冷延鋼板フープ材(JIS SUS
304)からなる鋼帯SにC反りを付与した。ガイドロ
ール1,2は、二段圧延機のものを使用し、その直径は
200mmφであり、ロール長は200mmである。また、
フローティングロール3は、直径20〜60mmφのロー
ルを使用し、矯正ロール4は、直径30〜80mmφのロ
ールを使用した。また、二段圧延機の入側・出側の張力
は100N/mm2 である。この条件でC反りを付与され
た鋼帯SのC反およびL反り測定した。その結果を表1
に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、フローティング
ロール3の直径が30〜40mmφ、矯正ロール4の直径
が40〜50mmφの範囲内にあるとき、0.2〜0.4
mm/68mmのC反りを付与することができた。また、こ
のときのL反りは、80mm/1M以下と、非常に小さな
ものとすることができた。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、鋼帯のL反りを抑制しながら、確実に目的のご
く僅かなC反りのみを鋼帯に付与することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るC反り付与の態様を示す図であ
る。
【図2】その変形例である。
【図3】その他の変形例である。
【図4】鋼帯Sが、フローティングロール3に巻掛けら
れている時の模式図である。
【符号の説明】
1…下ガイドロール、2…上ガイドロール、3…フロー
ティングロール、4…矯正ロール、S…鋼帯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 5/14 B21D 1/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンレス冷延鋼帯に、その幅方向の反り
    を付与するにあたり、ギャップを空けて平行に配設した
    一対の大径ガイドロールの間に、各ガイドロールの中心
    軸を結ぶ線から偏位させた位置に中心軸を有して、直径
    が前記ガイドロールより小さい30〜40mmφのフロー
    ティングロールを設け、前記ガイドロールの出側に、こ
    れと離間して直径が40〜50mmφの矯正ロールを設
    け、 ステンレス冷延鋼帯を、前記ガイドロールの中心軸に対
    して前記フローティングロールの軸心を偏位させた方向
    の反対方向から一方のガイドロールとフローティングロ
    ールとの間に進入させて、前記フローティングロールに
    巻掛け鋼帯の進入側に通板させた後に、前記矯正ロール
    に前記ステンレス冷延鋼帯の前記フローティングロール
    との非接触面を巡らせながら通板することを特徴とする
    ステンレス冷延鋼帯幅方向反り付与方法。
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