JPH105842A - 熱間板材圧延設備における圧延材の曲がり修正方法及び装置、熱間圧延設備並びに可逆テーパ状サイドガイド - Google Patents

熱間板材圧延設備における圧延材の曲がり修正方法及び装置、熱間圧延設備並びに可逆テーパ状サイドガイド

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JPH105842A
JPH105842A JP15580896A JP15580896A JPH105842A JP H105842 A JPH105842 A JP H105842A JP 15580896 A JP15580896 A JP 15580896A JP 15580896 A JP15580896 A JP 15580896A JP H105842 A JPH105842 A JP H105842A
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rolling
side guide
rolled material
rolling mill
rolled
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JP15580896A
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Tomoaki Kimura
智明 木村
Shigeji Kaneko
滋司 金子
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延材の曲がりを修正し、歩留りのよい安定し
た圧延を可能にし、しかも圧延速度を低下させない熱間
板材圧延設備における圧延材の曲がり修正方法及び装置
を提供する。 【解決手段】圧延材1をスラブから粗バーまで粗圧延す
る設備を、2台の減厚圧延機101,102、この2台
の減厚圧延機スタンド間に配置された可逆テーパ状開閉
が可能なサイドガイド105、2台の減厚圧延機10
1,102の外側に配置された2台の幅圧延機103,
104で構成し、圧延材1の正逆圧延を行う。サイドガ
イド105のテーパ状のサイドガイド部材20,21で
幅圧延により生じた圧延材の先端曲がりが圧延と共に修
正されるので、先・後端に曲がりのない粗バーの製造が
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間で板材を製造
する熱間板材圧延設備に係わり、特に、曲がりの少ない
板材を製造することが可能な熱間板材圧延設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱間でスラブから帯板を製造する圧延設
備において、粗圧延設備はスラブから粗バーまでの圧延
を行うものである。この粗バーは引き続き仕上圧延機に
より減厚圧延され熱間帯鋼が製造される。
【0003】スラブの寸法は通常厚さは200〜280
mm、幅700〜2200mm、長さは6〜13mであ
る。このようなスラブは、従来図11に示されるような
圧延機の配列の粗圧延機列により、スラブ厚より20〜
40mm厚の粗バー厚まで、合計6パスの圧延により減
厚圧延がなされていた。即ち、半連続式は1台の1パス
圧延を行う圧延機と5パスの圧延を行う1台の可逆圧延
機、全連続式は6台の1パス圧延機、スリークウォータ
式は1台の1パス圧延機の出側に3パスの圧延を行う1
台の可逆圧延機と2台の1パス圧延機、またクロースカ
ップル式は1台の1パス圧延機と3パス圧延を行う1台
の可逆圧延機及び圧延材を同時に圧延する2台の圧延機
よりなるタンデム圧延機により、粗圧延設備が構成され
ていた。いづれの場合も合計6パスの圧延により粗バー
までの減厚圧延がなされていた。
【0004】しかし、このような粗圧延設備の設備長
は、圧延機間のスタンド間距離が約40mと大きいこと
から、いづれの場合も100mを越すものであり、減厚
圧延と共に圧延材がこれらのスタンド間のテーブル上に
展開されるので、高温の圧延材の温度低下は100℃を
越す程に大きかった。
【0005】このような温度低下の欠点を改善するため
の粗圧延設備の例は特開平5−161902号公報に開
示されている。この例では、2台の2重圧延機が6mの
スタンド間距離内にタンデム状に配置されたり、あるい
は1台のハウジング内に2組のワークロールが備えられ
るような、圧延ロールの近接配置を特徴にする2台の減
厚圧延機によりなる可逆圧延式粗圧延設備が示されてい
る。
【0006】このような近接配置された2台の圧延機に
より、圧延材をタンデム状に同時に圧延し、しかも正、
逆及び正方向の可逆圧延により合計6パスの圧延を行う
ことは、圧延材がテーブル上に展開される回数が減少す
るので、圧延温度の低下を著しく減少させる効果があっ
た。
【0007】また、熱間板材圧延設備では、パスライン
に対して圧延材のセンタリングを行うために、一般的に
減厚圧延機の入側にサイドガイドを配置している。従来
の一般的なサイドガイドは、1対のサイドガイド部材を
平行に開閉するように構成されおり、サイドガイド部材
を十分に開いて圧延材をサイドガイド部材の間に導いた
後、急速にサイドガイド部材を閉じ、圧延材の位置修正
を行う。
【0008】また、特開平1−317614号公報に
は、圧延材の流れの上流側に開くベルマウス上に待機さ
せた1対のガイド板(サイドガイド部材)間を圧延材が
通過後、ガイド板を圧延材板幅よりわずかに広い間隔の
平行状態に閉作動させるものが開示されており、これに
より圧延材の位置決めを素早く正確に行えるとしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、熱間板材圧延
設備では、種々の原因で圧延材に曲がりが生じ、圧延材
に曲がりが生じたまま圧延すると、益々その曲がりが大
きくなり、操業の安定性に大きく影響する。このことは
上記特開平5−161902号公報に記載の熱間板材圧
延設備でも同じである。
【0010】即ち、特開平5−161902号公報に記
載の熱間板材圧延設備では、近接配置された2台の減厚
圧延機による2タンデム可逆圧延のため、圧延材の温度
低下を減少させる効果がある。しかし、実際の圧延にお
いては、屡々圧延材の先・後端に著しい曲がりが生じる
欠点があった。この原因を究明した所、下記のような原
因により主に曲がりが生じることが判明した。
【0011】即ち、実際の圧延では圧延材の減圧圧延で
生じた幅広がりを補償したり、幅調整の目的のため幅圧
延が行われる。この幅圧延において、圧延材の先端が幅
圧延ロールに噛込む際、スラブが傾いていたり、幅圧延
ロール中心よりずれが生じていたり、スラブの板幅方向
に温度差があったりすると、スラブは幅中心に対し非対
称に圧延されることになる。このため、スラブ先端には
曲がりが生じる。このような曲がりは逆転圧延には正圧
延と反対方向の圧延材の端部に生じる。即ち、圧延材の
先・後端に曲がりが生じることになる。
【0012】ここで、特開平5−161902号公報に
記載のように近接された圧延機では、図12に示すよう
な先端曲がり40を有する圧延材が減厚圧延機の圧延ロ
ール間に入る場合、圧延材1の先端40は、図13に示
すように圧延機の中心よりずれて噛込まれる。この場
合、圧延材1は圧延機の中心よりずれているため、圧延
荷重Pの作用中心もずれ、ずれた側のロール開度が大と
なる。即ち、圧延材1がずれた側では圧延による延伸量
は少なく、その反対側は大となる。このため、益々板の
先端は曲がることになる。この曲がり量は少ない場合で
50mm、大きい場合には300mmにも達する。これ
は前述のように正逆圧延のため圧延材の後端にも同様に
生じる。このような曲がりが生じると仕上圧延を困難に
するばかりでなく著しく歩留低下を生じる問題があっ
た。
【0013】また、圧延材の位置修正を行うものとし
て、上記のようにサイドガイドがあるが、従来のサイド
ガイドは圧延機の入側に配置され、圧延材を圧延機の中
心に合うよう位置修正するものであり、上記のよう圧延
材の曲がりを修正することはできない。また、従来のサ
イドガイドは、サイドガイド部材を十分に開いて圧延材
をサイドガイド部材の間に導いた後、急速にサイドガイ
ド部材を閉じるものであり、圧延材の曲がりを修正する
のに従来のサイドガイドを用いたとしても、高速の圧延
を行うことは動作時間上の問題があり、圧延速度を低く
抑制する必要があり、高温の圧延材の温度が低下する問
題がある。
【0014】本発明の第1の目的は、圧延材の曲がりを
修正し、歩留りのよい安定した圧延を可能にし、しかも
圧延速度を低下させることのない熱間板材圧延設備にお
ける圧延材の曲がり修正方法及び装置を提供することで
ある。
【0015】本発明の第2の目的は、2タンデム可逆粗
圧延機において、圧延材の曲がりを修正し、歩留りのよ
い安定した圧延を可能にする熱間板材圧延設備及び可逆
テーパ状サイドガイドを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、少
なくとも1台の減厚圧延機を有し、この減厚圧延機で圧
延材を圧延し、熱間で板材を製造する熱間板材圧延設備
における圧延材の曲がり修正方法において、前記減厚圧
延機の出側にテーパ状サイドガイドを配置し、このテー
パ状サイドガイドの1対のサイドガイド部材を、圧延材
の流れに対し入側が開いたテーパ状に配置し、前記減厚
圧延機で圧延された圧延材の曲がり部を前記1対のサイ
ドガイド部材の一方のガイド面に当て、このときガイド
面に発生する力を前記減厚圧延機の圧延部に及ぼすこと
により圧延材の曲がりを修正するものである。
【0017】即ち、圧延材の先端に曲がりがある場合、
その曲がり部が1対のサイドガイド部材の一方のガイド
面に当たると、圧延材の先端にはガイド面からの力Fが
作用する。このとき、圧延材には減厚圧延機により圧延
されている圧延部があるので、その圧延部と圧延材のサ
イドガイド部材との接触部との間で圧延材にはモーメン
トMが生じ、このモーメントMにより圧延材の減厚圧延
機による圧延部には応力分布が生じる。この応力分布は
サイドガイド部材との接触部側では引っ張り応力反対側
では圧縮応力となり、引っ張り応力側では圧延部での速
度が増し、圧縮応力側では圧延部での速度が減り、この
ような圧延速度の変化により圧延材の曲がりが修正され
る。
【0018】また、テーパ状サイドガイドは、圧延材の
曲がり部を一方のサイドガイド部材のガイド面に当てた
まま使用するものであり、1対のサイドガイド部材を平
行に閉じる必要はなく、圧延速度を低下させることなく
曲がりを修正できる。
【0019】(2)また、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも1台の減厚圧延機を有し、
この減厚圧延機で圧延材を圧延し、熱間で板材を製造す
る熱間板材圧延設備における圧延材の曲がり修正装置に
おいて、前記減厚圧延機の出側にテーパ状サイドガイド
を配置し、このテーパ状サイドガイドの1対のサイドガ
イド部材を、圧延材の流れに対し入側が開いたテーパ状
に配置するものである。
【0020】このような装置により、上記(1)のよう
に圧延材の曲がりを修正できる。
【0021】(3)更に、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明は、2台の減厚圧延機を近接配置し、この
2台の減厚圧延機で同時に可逆圧延を行う2タンデム可
逆圧延機を少なくとも1セット備え、この2タンデム可
逆圧延機で圧延材を圧延し、熱間で板材を製造する熱間
板材圧延設備において、前記2タンデム可逆圧延機は、
前記2台の減厚圧延機の間に配置された可逆テーパ状サ
イドガイドを有し、前記可逆テーパ状サイドガイドは、
1対のサイドガイド部材と、この1対のサイドガイド部
材をテーパ状に開閉し、かつこのサイドガイド部材のテ
ーパ状の開閉を正逆圧延される圧延材の流れの方向に沿
って、圧延材の流れの方向の入側を開き、出側を閉じる
ように、正逆圧延と共にテーパの向きを変更できる作動
機構とで構成するものである。
【0022】このように構成した本発明では、2台の減
厚圧延機の間に配置された可逆テーパ状サイドガイド
が、圧延材が正逆いずれの方向に圧延される場合でも、
上流側の減厚圧延機に対し出側に配置されることにな
り、正逆圧延のいずれに対しても、1台のサイドガイド
で上記(1)及び(2)のように圧延材の曲がりを修正
することができる。
【0023】(4)上記(3)において、好ましくは、
前記2タンデム可逆圧延機は、更に少なくとも2台の幅
圧延機を備え、前記圧延材の流れの方向に沿って、幅圧
延機、減圧圧延機、可逆テーパ状サイドガイド、減厚圧
延機、幅圧延機の順に配置する。
【0024】このように2台の減厚圧延機のスタンド間
の外側に幅圧延機を配置することにより、減厚圧延機の
水平圧延での幅広がり分の補償を行うことができる。
【0025】このとき、水平圧延による幅広がりの補償
は、圧延材の流れに対して上流側1台の幅圧延機で2台
の減厚圧延機による幅広がり分を行う。即ち、2台の減
厚圧延機の入側の幅圧延機は閉じ、出側の幅圧延機は開
く。これは圧延材の先端が曲がって減厚圧延機を出た場
合、幅圧延機でで幅圧延すると非対称幅圧延となるため
である。これと逆方向に圧延される場合は、幅圧延機に
よる圧延も上記と逆に行う。
【0026】また、2台の減厚圧延機スタンド間の外側
に幅圧延機を配置して、幅圧延を行っても、2台の減厚
圧延機間に設けた可逆テーパ状サイドガイドで幅圧延よ
り生じた曲がりを修正できるので、十分な減厚圧延機に
よる減厚及び幅圧延機による幅圧延が可能となる。
【0027】(5)また、上記(3)において、好まし
くは、前記可逆テーパ状サイドガイドは、前記1対のサ
イドガイド部材のそれぞれの両端にガイドローラを備え
る。
【0028】このようにサイドガイド部材の両端にガイ
ドローラを設けると、圧延材側面とサイドガイドとの接
触は回転するローラとの間に行われ、圧延材側面に疵が
生じないので有利である。
【0029】(6)更に、上記(3)において、前記近
接配置した2台の減厚圧延機の中、少なく共1台を4段
圧延機とする。
【0030】このように減厚圧延機の1台を4段圧延機
とすることにより、小径作業ロールが採用でき、圧延部
での摩擦の影響を軽減でき、圧延材の曲がりの修正効果
を向上させることができる。
【0031】(7)また、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明は、1対のサイドガイド部材と、この1対
のサイドガイド部材をテーパ状に開閉し、かつこのサイ
ドガイド部材のテーパ状の開閉を正逆圧延される圧延材
の流れの方向に沿って、圧延材の流れの方向の入側を開
き、出側を閉じるように、正逆圧延と共にテーパの向き
を変更できる作動機構とを備えることを特徴とする可逆
テーパ状サイドガイドを提供する。
【0032】このような可逆テーパ状サイドガイドを近
接配置された2台の減厚圧延機間に配置することによ
り、上記(3)のように正逆圧延のいずれに対しても、
1台のサイドガイドで圧延材の曲がりを修正することが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を用いて
説明する。
【0034】まず、本発明を熱間粗圧延設備の2タンデ
ム可逆圧延機に適用した場合の実施形態を図1〜図6に
より説明する。
【0035】図1及び図2において、本実施形態の熱間
粗圧延設備は1セットの2タンデム可逆圧延機100を
備え、この2タンデム可逆圧延機100は、主要構成部
品として、近接配置され、同時に可逆圧延を行う2台の
減厚圧延機101,102と、2台の減厚圧延機10
1,102のスタンド間の外側に配置された幅圧延機1
03,104と、2台の減厚圧延機101,102の間
に配置された可逆テーパ状サイドガイド105とを備え
ている。
【0036】2台の減厚圧延機101,102は、それ
ぞれハウジング11に上下1対の作業ロール41,13
と、これら作業ロール41、13を支持する上下のバッ
クアップロール33,34を備える4段圧延機である。
幅圧延機103,104は、それぞれ縦ロール46,4
を有している。
【0037】圧延材1は入側ガイド47に導かれ、2タ
ンデム可逆粗圧延機100により圧延が行われる。圧延
材1は始めに、幅圧延機103の縦ロール46により幅
圧延される。この幅圧延量は通常は、2台の減厚圧延機
101,102により圧延された際に生じる圧延材1の
幅広がり分を補償するための量となる。
【0038】幅圧延機103,104の縦ロール46,
4は、それぞれ、軸受箱5により支承され、この軸受箱
5はシリンダ6ピストン10により急速開閉される。即
ち、図1において、右側から左側方向の圧延を正方向圧
延、これと逆方向の場合は逆方向圧延と呼ばれるが、正
方向には右側の幅圧延機103が使用され、縦ロール4
6が閉じ、左側の幅圧延機104の縦ロール4は開放さ
れる。逆方向圧延では左側の幅圧延機104が使用さ
れ、縦ロール4が閉じ、右側の幅圧延機103の縦ロー
ル46は開放される。このように短時間に正逆方向の圧
延を行うので急速開閉が有効で、これを行うために応答
の速いシリンダ10を有する装置を用いるものである。
圧延材1の板幅変化に対応するための大きな幅調整は、
スクリュー9とウォームジャッキ7からなる装置により
行う。
【0039】幅圧延後の圧延材1はモータ17で駆動さ
れる入側フィードローラ12により導かれ、減厚圧延機
101により第1回目の圧延が行われる。
【0040】減厚圧延機101の作業ローラ41はスピ
ンドル18を介して主モータ19により駆動される。圧
延後の圧延材1は出側フィードローラ14に導かれ、減
厚圧延機101の出側に位置する可逆テーパ状サイドガ
イド105で先端曲がりが修正される。
【0041】可逆テーパ状サイドガイド105で先端曲
がりが修正された圧延材1は左側の減厚圧延機102
で、その全長が圧延され、第1回目の圧延が完了する。
この際には、出側の幅圧延機104の縦ロール4及びガ
イド48は開放されている。
【0042】可逆テーパ状サイドガイド105は、1対
のサイドガイド部材20,21と、この1対のサイドガ
イド部材20,21をテーパ状に開閉し、かつこのサイ
ドガイド部材20,21のテーパ状の開閉を正逆圧延さ
れる圧延材1の流れの方向に沿って、圧延材1の流れの
方向の入側を開き、出側を閉じるように、正逆圧延と共
にテーパの向きを変更できる作動機構106,107と
で構成される上記の右側から左側方向への正方向圧延に
際して、サイドガイド部材20,21は、図1に示すよ
うに圧延材1が進入する右側が開き、左側(出口側)は
閉じるようにセットされる。逆方向から圧延材1が導か
れる場合は、サイドガイド部材20,21のテーパ形状
は前記と逆方向にセットされる。
【0043】サイドガイド部材20,21の作動機構1
06,107の一例を図3に示す。図3において、作動
機構106,107は、各々、サイドガイド部材20,
21の開閉を行うため2つの部分より構成される。即
ち、一方のサイドガイド部材21は、ベース24のライ
ナ25の上面を摺動し車輪26上を移動するビーム23
の一端に回転自在に動作できるようにピン22に留めら
れる。他方のサイドガイド部材20は、同様にビーム2
7の一端にピン22で回転自在に留められる。また、こ
のビーム27の裏面に設けられたラック51とビーム2
3に設けられたラック50、ピニオン29との噛合いに
より、2つのサイドガイド部材20,21は左右に同量
だけ対称に移動できる。移動動作はピン31を介してシ
リンダ30により行われる。ビーム27には車輪28が
設けられ、これはビーム23上を転動移動する。
【0044】作動機構106,107は、それぞれ、サ
イドガイド部材20,21の両端の2ヶ所に設けられて
おり、圧延材1の正逆圧延に伴いテーパ形状も可逆的に
変更可能にしている。
【0045】また、サイドガイド部材20,21間の圧
延材1の搬送のため、モータ15で駆動されるテーブル
ローラ16が配置されている。
【0046】右側から左側方向への第1回目の圧延が完
了すると、次に、圧延材1はモータ3により駆動される
テーブルローラ2に導かれ、左側から右方向に圧延パス
が行われる。この際には、ガイド48及び幅圧延機10
4の縦ロール4は閉じ、かつ右側の幅圧延機103の縦
ロール46及びガイド47は開放される。また、可逆テ
ーパ状サイドガイド20,21は図1と逆方向のテーパ
状にセットされる。即ち、左側を開き、右側を閉じる。
このようにセットされた後、前述と逆方向の圧延材1の
流れにより、圧延材1の全長にわたって第2回目の圧延
がなされる。このときも、減厚圧延機102で圧延され
た圧延材1は、減厚圧延機102の出側に位置する可逆
テーパ状サイドガイド105で先端曲がりが修正され
る。
【0047】その後、第1回目と同様のガイド47,4
8、幅圧延機103,104の縦ロール46,4及びテ
ーパ状サイドガイド20,21のセットにより第3回目
の圧延材1の全長に対し圧延を行う。以上の繰り返しに
より、合計6パスの減厚圧延ロールによる圧延が行われ
る。
【0048】2台の減厚圧延機101,102間に可逆
テーパ状サイドガイド105を設けることによる効果を
図4〜図6により説明する。
【0049】図4において、幅圧延機104で幅圧延さ
れ、減厚圧延機101の1対の作業ロール41により水
平圧延された先端曲がりのある圧延材1がテーパ状に配
置された可逆テーパ状サイドガイド105のサイドガイ
ド部材20,21にガイドされ、近接配置された次の減
厚圧延102の1対の作業ロール13に噛込む状況を示
す。図中、実線は本発明で先端曲がり修正後の圧延材で
あり、2点鎖線は先端曲がりを修正しなかった場合の圧
延材を示す。
【0050】可逆テーパ状サイドガイド105のサイド
ガイド部材20,21は、圧延材1の流れに対し、入側
は開き出側は閉じた状態にセットされている。このため
圧延材1の先端が図4に示すように圧延材1の流れに対
し左側(図示上方)に曲がっているものは、左側のサイ
ドガイド部材21にその先端が当たる。これにより圧延
材1の先端にはガイド力Fが生じる。
【0051】作業ロール41と圧延材1のサイドガイド
部材21との接触部までの距離をyとすると、圧延材1
にはモーメントM=F・Yが生じる。このモーメントM
により、作業ロール41により圧延されている圧延部に
はσで示す応力分布が生じる。板厚をh、板幅をWとす
れば、 M=F・Y=σohW2/6 のように応力σoが発生する。幅中心より左側には引っ
張り応力が、右側には圧縮応力が生じる。このような応
力分布が生じると圧延材がサイドガイド部材のガイド面
に沿って進む毎に先端の曲がりが修正される。その理由
を図5により説明する。図5は、圧延材1に引っ張り応
力σが生じた側の例を示す。
【0052】即ち、圧延材1に引っ張り応力σが生じる
と、作業ロール41の周速と圧延材1の速度の同じ点
(これは中立点と呼ばれる)の位置が、図5に示す無応
力時のα1の角度からα2の角度まで変わる。ロールの周
速をv0、α1とα2の位置における圧延材1の板厚を
1,h2,引っ張り応力の有無における作業ロール41
の出口の速度をv1,v2、出口の板厚をh0とすれば、
下式の関係が成立する。
【0053】v01=v1002=v20 これより、 v1=v0(h1/h0) v2=v0(h2/h0) となり、h2>h1なので、v2>v1となる。
【0054】即ち、引っ張り応力σが加わると圧延ロー
ル出口での板の速度が大となる。これとは逆に、圧縮応
力が加わる図4の圧延材の流れ方向の右側は、作業ロー
ル41の出口での速度が小さくなる。従って、図4で圧
延材1は次第に右側に曲がり、初期の左側方向への曲が
りが修正され、サイドガイド部材21の出口点45では
圧延材1はパスセンタに戻される。このようにパスセン
タに戻された圧延材1は、その後、真直に進む。従って
圧延材1は作業ロール13の中心に進入するので、図1
3に示すようにロールが傾くことはなく、また曲がりが
生じない。
【0055】図4において、圧延材1が作業ロール13
側から作業ロール41側に圧延される場合には、可逆テ
ーパ状サイドガイド105のサイドガイド部材20,2
1のテーパの向きは、図4とは逆方向に設定される。こ
れにより、作業ロール13側から作業ロール41側への
圧延材の流れに対し、可逆テーパ状サイドガイド105
は作業ロール13の出側に位置することになり、上記と
同様に圧延材の先端(元の圧延方向でみると後端)曲が
りが修正される。
【0056】図6に、比較例として、従来のサイドガイ
ドを配置して圧延材1の先端曲がり修正を行う場合を示
す。従来のサイドガイドは、1対のサイドガイド部材1
20,121の先後端に傾斜部45を設け、このサイド
ガイド部材120,121が平行に開閉するように構成
されている。このようなサイドガイドで圧延材1の先端
曲がりを修正するため、サイドガイド部材120,12
1を閉じ、圧延材1の先端曲がり部をサイドガイド部材
120,121の傾斜部45に当てると、作業ロール4
1の中心から圧延材1の当たる点までの距離ysが短い
ため、圧延材の先端曲がりを修正するためサイドガイド
部材121に発生するFsは極大なものとなり、場合に
よってはサイドガイド部材を破損してしまう。
【0057】従って、従来の考えでは、サイドガイド部
材120,121を十分に開いて圧延材1をサイドガイ
ド部材の平行部内に導いた後、急速にサイドガイド部材
を閉じる方法が取られている。しかし、この方法では、
圧延材の先端曲がりを修正できないばかりでなく、高速
の圧延を行うことは動作時間上の問題があり、圧延速度
を低く抑制する必要があり、高温の圧延材の温度が低下
する問題がある。
【0058】以上のように本発明では、2台の減厚圧延
機101,102間に設けた可逆テーパ状サイドガイド
105により、圧延材1の先、後端に生じる曲がりが少
なく抑えられ、歩留りのよい安定した圧延が可能とな
る。また、サイドガイド部材20,21は、圧延材1の
流れに対し、入側は開き出側は閉じた状態にセットさ
れ、この状態で圧延材1の先端曲がりを修正しながらガ
イドする。このため、圧延材1の先、後端の曲がりが修
正され、かつ圧延材の温度低下を抑えながら高速の圧延
が可能となる。
【0059】ところで、圧延材1の先端曲がりを修正す
る際、サイドガイド部材に発生する力Fを小さくするに
は、圧延材1の先端がサイドガイド部材21に当たる点
の作業ロール46との距離yが大なる程有利なことが分
かる。しかし、距離yを大きくすることは減厚圧延機1
01,102のスタンド間距離を大きくすることにな
り、圧延材の温度低下の面から不利である。通常のスラ
ブの厚みは200〜280mmであるが、このような場
合に可逆テーパ状サイドガイド105のサイドガイド部
材20又は21に生じる図4の力Fを有限な値200〜
300KNに抑えるには、減厚圧延機101,102の
スタンド間の距離は6〜12mに選定し、スラブ厚みが
大な程スタンド間距離を広げることが望ましい。
【0060】また、可逆テーパ状サイドガイド105の
サイドガイド部材20,21の圧延材1を導くための開
き量は、圧延材1の幅に対し圧延材先端の曲がりを考慮
して200〜300mmに広くセットされる。サイドガ
イド部材20,21のテーパ角は、片側分について摺動
摩擦をすくなくすることにより4〜6度とすると、真の
テーパ部長は約1〜2m必要である。粗圧延機の補強ロ
ールは通常φ1500〜φ1600mm程度のものが用
いられので、2台の減厚圧延機101,102のスタン
ド間距離は5〜12m内で設計が可能である。このスタ
ンド間距離は放熱防止及び圧延時間を短くするためでき
るだけ短縮することが望ましい。
【0061】また、本実施形態では、減厚圧延機10
1,102として1対のバックアップロール33,34
を備えた4段圧延機を用いたが、これにより従来技術で
述べた特開平5−161902号公報に記載の粗圧延設
備で用いられた2段圧延機に比較し、小径の作業ロール
が使用できる。このように小径の作業ロールを採用する
と、本発明の可逆テーパ状サイドガイド105を用いる
際に、図4に示すサイドガイド部材21に発生する力F
による図5に示した曲がり修正効果が、作業ロール41
での圧延材との接触部長が短いことにより摩擦の影響を
受け難いので、極めて良好となる。従って、2台の減厚
圧延機の中、少なく共1台はバックアップロールを備え
た4段圧延機を用いることが有利である。
【0062】なお、以上では、圧延材の先後端の曲がり
を修正する場合について説明したが、何らかの原因で圧
延材の先後端以外の部分に曲がりが生じた場合でも、図
4及び図5により説明したのと同様の作用で曲がりが修
正できる。
【0063】また、上記実施形態では、圧延材を巻き取
らない2タンデム可逆圧延機に本発明を適用したが、幅
圧延機の両側に圧延材を巻き取る巻き取り機を配置し、
圧延機を巻き取りながら可逆圧延を行うステッケルミル
に本発明を適用してもよい。
【0064】本発明のその他の実施形態をいつか説明す
る。
【0065】図7は、本発明の可逆テーパ状サイドガイ
ドの他の例を示す。この実施形態の可逆テーパ状サイド
ガイド105Aは、サイドガイド部材60,61の両端
にガイドローラ62が設けられ、これにより圧延材1の
先端曲がりが修正された後の圧延材1の側面のガイドを
摺動させずに転動させながら行うものである。この実施
形態は、圧延材1の側面に疵が生じないので有利であ
る。
【0066】図8は、2タンデム可逆圧延機100Aの
左側の減厚圧延機102の直前にも縦ロール43を有す
る幅圧延機107を設けた例を示す。この例では、幅圧
延機107は幅圧延機103と同時に使用される。幅圧
延機を更に可逆テーパ状サイドガイド105と右側の減
厚圧延機101との間に設けて幅圧延機104と同時に
使用してもよいが、これは圧延材が薄くなった際に1パ
スだけ使用するもので有り、設置効果は少ない。
【0067】図9は、本発明の可逆テーパ状サイドガイ
ドの更に他の例を示す。この実施形態の可逆テーパ状サ
イドガイド105Bは、中央のガイドローラ90a,9
0bを中心支点にして両側に各々サイドガイド部材91
a,92a及び91b,92bが設けられる。そして、
圧延材1が、実線の矢印で示すように右から左側に通板
圧延される際には、サイドガイド部材91a,91bが
中央のガイドローラ90a,90bの支点軸22a,2
2bを支点にして圧延材1の流れに対して、その入側を
作動機構106のビーム23,27を作動させて開く。
2つの中央のガイドローラ90a,90bの間隔は中央
の作動機構109のビーム23,27の移動調整によ
り、圧延材1の板幅に対応するよう設定される。他方の
サイドガイド部材92a,29bは、同様に作動機構1
07のビーム23,27の移動調整により圧延材1の板
幅にほぼ対応するようその間隔が調整される。即ち、サ
イドガイド部材92a,29bは圧延材1の板幅に対応
する間隔でほぼ平行に設定される。
【0068】圧延材1が2点鎖線で示す矢印のように左
から右側に通板圧延される場合には、中央のガイドロー
ラ90a,90bを中心にして、丁度本図と逆の設定に
なる。即ち、サイドガイド部材91a,91bは閉じ、
サイドガイド部材92a,92bは開いた状態に設定さ
れる。
【0069】以上のように本発明の可逆テーパ状サイド
ガイドは、その一部に平行部を備えていても、本発明の
効果は同様に得られる。
【0070】図10は圧延材を一方向に圧延する圧延設
備に本発明を適用した場合ものである。図10におい
て、110は上下1対の作業ロール141を有する減厚
圧延機であり、減厚圧延機110の入側には縦ロール1
40を有する幅圧延機111が配置され、出側にはテー
パ状サイドガイド112が配置されている。テーパ状サ
イドガイド112は、圧延材1の流れの方向に対し入側
が開いた左右の傾斜サイドガイド部材191a,191
bと、その先端に設けられたガイドローラ192a,1
92bとを備えている。
【0071】圧延材1が矢印A方向に一方向に通板さ
れ、作業ロール141で圧延される。ここで、もし縦ロ
ール4の幅圧延により圧延材1の先端に曲がり193が
生じたとすると、作業ロール141の出側でその曲がり
部はテーパ状サイドガイド112の一方の傾斜サイドガ
イド191aに当たり、前述したように曲がり193が
修正される。
【0072】
【発明の効果】
1.本発明によれば、圧延材の曲がりを修正し、歩留り
のよい安定した圧延が可能となる。また、圧延材の曲が
り修正のために圧延速度を低下させる必要もないので、
高速の圧延が可能となる。
【0073】2.2タンデム可逆粗圧延機において、圧
延材の曲がり、主として幅圧延時に生じた圧延材の先後
端の曲がりを修正した後、後続の減厚圧延機で圧延を行
うので、曲がりのない板材が製造でき、安定な薄板圧延
作業及び製品歩留りの向上が可能となる。
【0074】3.2台の可逆減厚圧延機スタンド間の外
側に各々幅圧延機を配置して、幅圧延を行っても、減厚
圧延機スタンド間に設けた可逆テーパ状サイドガイドで
幅圧延より生じた曲がりを修正できるので、十分な減厚
圧延機による減厚及び幅圧延機による幅圧延が可能とな
る。
【0075】4.可逆テーパ状サイドガイドの両端部に
ガイドローラを設けたので、圧延材のガイド時圧延材の
側面への疵発生を防止できる。
【0076】5.2台の減厚圧延機の中少なくとも1台
をバックアップロールを備えた4段圧延機としたので、
小径作業ロールが採用でき、圧延部での摩擦の影響を軽
減でき、圧延材の先端曲がりの修正効果を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による2タンデム可逆圧延
機の平面図である。
【図2】図1に示す2タンデム可逆圧延機の正面図であ
る。
【図3】図1に示す可逆テーパ状サイドガイドの側面図
である。
【図4】テーパ状サイドガイドに発生するガイド力の説
明図である。
【図5】圧延材の先端曲がりの修正原理を示す説明図で
ある。
【図6】比較例として、従来のサイドガイドで圧延材の
先端曲がりを修正する場合を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態による可逆テーパ状サイ
ドガイドの平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態による2タンデム可逆圧
延機の正面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態による可逆テーパ状
サイドガイドの平面図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態による圧延設備の
平面図である。
【図11】従来の粗圧延設備の圧延機配置例を示す図で
ある。
【図12】圧延材の先端曲がりの説明図である。
【図13】先端曲がりの圧延材を圧延する際のロールの
開度変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧延材 4,46 縦ロール 13,41 作業ロール 20,21 サイドガイド部材 100 2タンデム可逆圧延機 101,102 減厚圧延機 103,104 幅圧延機 105 可逆テーパ状サイドガイド 106、107 作動機構 108 幅圧延機 109 作動機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1台の減厚圧延機を有し、この
    減厚圧延機で圧延材を圧延し、熱間で板材を製造する熱
    間板材圧延設備における圧延材の曲がり修正方法におい
    て、 前記減厚圧延機の出側にテーパ状サイドガイドを配置
    し、このテーパ状サイドガイドの1対のサイドガイド部
    材を、圧延材の流れに対し入側が開いたテーパ状に配置
    し、前記減厚圧延機で圧延された圧延材の曲がり部を前
    記1対のサイドガイド部材の一方のガイド面に当て、こ
    のときガイド面に発生する力を前記減厚圧延機の圧延部
    に及ぼすことにより圧延材の曲がりを修正することを特
    徴とする圧延材の曲がり修正方法。
  2. 【請求項2】少なくとも1台の減厚圧延機を有し、この
    減厚圧延機で圧延材を圧延し、熱間で板材を製造する熱
    間板材圧延設備における圧延材の曲がり修正装置におい
    て、 前記減厚圧延機の出側にテーパ状サイドガイドを配置
    し、このテーパ状サイドガイドの1対のサイドガイド部
    材を、圧延材の流れに対し入側が開いたテーパ状に配置
    したことを特徴とする圧延材の曲がり修正装置。
  3. 【請求項3】2台の減厚圧延機を近接配置し、この2台
    の減厚圧延機で同時に可逆圧延を行う2タンデム可逆圧
    延機を少なくとも1セット備え、この2タンデム可逆圧
    延機で圧延材を圧延し、熱間で板材を製造する熱間板材
    圧延設備において、 前記2タンデム可逆圧延機は、前記2台の減厚圧延機の
    間に配置された可逆テーパ状サイドガイドを有し、前記
    可逆テーパ状サイドガイドは、1対のサイドガイド部材
    と、この1対のサイドガイド部材をテーパ状に開閉し、
    かつこのサイドガイド部材のテーパ状の開閉を正逆圧延
    される圧延材の流れの方向に沿って、圧延材の流れの方
    向の入側を開き、出側を閉じるように、正逆圧延と共に
    テーパの向きを変更できる作動機構とで構成したことを
    特徴とする熱間板材圧延設備。
  4. 【請求項4】請求項3記載の熱間板材圧延設備におい
    て、前記2タンデム可逆圧延機は、更に少なくとも2台
    の幅圧延機を備え、前記圧延材の流れの方向に沿って、
    幅圧延機、減圧圧延機、可逆テーパ状サイドガイド、減
    厚圧延機、幅圧延機の順に配置したことを特徴にする熱
    間板材圧延機。
  5. 【請求項5】請求項3記載の熱間板材圧延設備におい
    て、前記可逆テーパ状サイドガイドは、前記1対のサイ
    ドガイド部材のそれぞれの両端にガイドローラを備える
    ことを特徴とする熱間板材圧延機。
  6. 【請求項6】請求項3記載の熱間板材圧延設備におい
    て、前記近接配置した2台の減厚圧延機の中、少なく共
    1台を4段圧延機としたことを特徴とする熱間板材圧延
    機。
  7. 【請求項7】1対のサイドガイド部材と、この1対のサ
    イドガイド部材をテーパ状に開閉し、かつこのサイドガ
    イド部材のテーパ状の開閉を正逆圧延される圧延材の流
    れの方向に沿って、圧延材の流れの方向の入側を開き、
    出側を閉じるように、正逆圧延と共にテーパの向きを変
    更できる作動機構とを備えることを特徴とする可逆テー
    パ状サイドガイド。
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