JPH0859599A - ジスルホン酸化合物、それをドーパントとする導電性高分子、導電材およびそれを用いた固体電解コンデンサ - Google Patents

ジスルホン酸化合物、それをドーパントとする導電性高分子、導電材およびそれを用いた固体電解コンデンサ

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JPH0859599A
JPH0859599A JP6192353A JP19235394A JPH0859599A JP H0859599 A JPH0859599 A JP H0859599A JP 6192353 A JP6192353 A JP 6192353A JP 19235394 A JP19235394 A JP 19235394A JP H0859599 A JPH0859599 A JP H0859599A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波特性に優れ、信頼性の高い固体電解コ
ンデンサを提供する。 【構成】 本発明によるジスルホン酸化合物(1)は、
Rは炭素数7〜10の有橋環式炭化水素2価基、m−フ
ェニレンあるいはp−フェニレン、nおよびmは独立し
て1ないし3の正の整数を表す、ことを特徴とする。ま
た、本発明によるポリアニリンまたはその誘導体は、ジ
スルホン酸化合物(1)をドーパントとするポリアニリ
ンまたはその誘導体であることを特徴とする。さらに、
本発明による固体電解コンデンサは、皮膜形成金属を陽
極、その上に形成される酸化皮膜を誘電体としさらにそ
の上に固体電解質が形成されてなる固体電解コンデンサ
において、固体電解質がジスルホン酸化合物(1)をド
ーパントとするポリアニリンまたはその誘導体である固
体電解コンデンサであることを特徴とする。 【化9】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なジスルホン酸化合
物、これらのジスルホン酸化合物をドーパントとしたポ
リアニリンまたはその化合物、それらを用いた導電材及
び前記ポリアニリンまたはその誘導体を固体電解質に利
用した固体電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】種々の芳香族、脂肪族スルホン酸化合物
は染料、洗剤、その他各種の物質を合成する際の中間体
として重要であり、また、ポリアニリンまたはその誘導
体のドーパントとしても重要である。
【0003】ポリアニリンまたはその誘導体はプロトン
酸をドーパントとすることにより高い導電性を発現する
導電性高分子であり、ポリピロールなどの他の導電性高
分子に比較して大気中で高い安定性を示すことが知られ
ている。プロトン酸として種々の無機酸(塩酸、硫酸な
ど)あるいは有機酸(カルボン酸、スルホン酸、有機燐
酸など)を用いることが出来ることが知られている。ま
た、プロトン酸としてスルホン酸化合物を用いることに
よって特に高導電性・高耐熱性のポリアニリンまたはそ
の誘導体を得ることができる(特願平5ー218294
号明細書)。
【0004】導電性を有するポリアニリンは一般に溶剤
不溶性であるが、特殊な製法により可溶性のポリアニリ
ンを得ることが出来る(マサオ アベ(Masao A
be)ら、ジャーナル・オブ・ジ・ケミカル・ソサイア
テイ・ケミカル・コミュニケーション(Journal
of the Chemical SocietyC
hemical Communications)、1
989年、1736頁〜1738頁)。
【0005】ところで、ポリアニリンおよびその誘導体
は優れた電気特性を示すことから、工業的に広く利用で
きる可能性があり多くの応用報告がある。その1つとし
て固体電解コンデンサへの応用が知られている。高導電
性・高信頼性ポリアニリンまたはその誘導体を固体電解
コンデンサの固体電解質に利用することにより小型大容
量で且つ高周波領域まで良好なコンデンサ特性を保持出
来、且つ耐熱性に優れた固体電解コンデンサが実現でき
ることが知られている。
【0006】特開昭62−29124号公報にはアリー
ルスルホン酸などをドーパントとするポリアニリンを固
体電解質とするコンデンサが開示されている。この場合
のドーパントとして、アリ−ルスルホン酸(トルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸)、テトラシアノエチレ
ン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンあるい
はキノン類が有効である。
【0007】特開昭64−24410号公報および特公
平5−83167号公報はポリアニリン固体コンデンサ
の製造方法を開示し、ポリアニリンのドーパントとして
ナフタレンジスルホン酸、エタンジスルホン酸などのス
ルホン酸化合物が利用できる。
【0008】特開平5−41338号公報には有機溶剤
に可溶なポリアニリンを用いポリアニリン溶液の塗布
後、溶剤を除去することにより誘電体酸化皮膜上に形成
されるポリアニリンを後ドープして得られるドープ化ポ
リアニリンを固体電解質とする電解コンデンサ及びその
製造方法が開示されている。耐湿性を改良するため分子
内に2個以上のスルホン酸基を有するポリスルホン酸
(アリーレンジスルホン酸:ナフタレンジスルホン酸、
ベンゼンジスルホン酸など;アルキレンジスルホン酸:
エタンジスルホン酸、プロパンジスルホン酸など)が有
効なドーパントとして開示されている。
【0009】さらに本発明者らはスルホン酸化合物(モ
ノおよびジスルホン酸化合物など)をドーパントとし化
学重合により合成されるポリアニリンを固体電解質とす
る固体電解コンデンサの製造方法を出願している(特願
平5−218294号明細書)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ドープ化ポリアニリン
の特性(導電性、耐熱性、耐湿性など)及びそれを固体
電解質として用いる固体電解コンデンサ特性は用いるス
ルホン酸の化学構造に大きく依存することが知られてい
る。特に、これらを電子デバイス(例えば固体電解コン
デンサなど)に利用する際、プリント基板へ実装時の半
田付け(230〜260℃)に対する耐性は大きな問題
である。他方、現在までに既知のスルホン酸化合物をド
ーパントとするポリアニリンの特徴は以下の通りであ
る。 (1)直鎖アルキルモノスルホン酸またはアリールスル
ホン酸をドーパントとした場合、耐湿性及び高温耐熱性
(260℃以上)が劣る。 (2)ポリスルホン酸化合物では耐湿性及び高温耐熱性
が格段に向上する。 (3)直鎖アルキレンジスルホン酸の耐熱性はアリーレ
ンジスルホン酸に比べ低い。
【0011】現在でもより高信頼性(高耐湿性・高耐熱
性)、あるいはより高導電性のドープ化ポリアニリン材
料がますます必要とされている。ドープ化ポリアニリン
材料の信頼性はドーパント材料に大きく依存し、上記の
要請を満たす新規なドーパント材料の開発は必須であ
る。
【0012】また、固体電解コンデンサにおいてはこれ
までアリールスルホン酸をドーパントとするポリアニリ
ンを固体電解質とするコンデンサが開示されているが
(特開昭62−29124号公報)、その特性は前述し
たように十分ではない。特に耐湿性及びコンデンサのプ
リント基板への実装に必要となる半田耐熱性(230〜
260℃における熱安定性)に関しては不十分であり、
改善する必要がある。
【0013】さらに、特開平5−41338号公報に
は、(1)有機溶剤に可溶な特殊なポリアニリンを固体
電解質とするコンデンサ、(2)固体電解質ポリアニリ
ンのドーパントにポリスルホン酸を用いることによりコ
ンデンサの耐湿性が格段に改善できること、が開示され
ている。しかし、この製造方法では通常陽極に使用され
ている拡面したアルミ箔には適用可能であるが、高倍率
のタンタル焼結体の微細孔中への粘性の高い高分子溶液
の侵入が困難なため被覆が困難であり、タンタルコンデ
ンサ容量出現率が低く実用的でない。
【0014】本発明の課題は、新規のジスルホン酸化合
物の提供である。また、それをドーパントとするポリア
ニリンまたはその誘導体を提供すること、さらに前記ポ
リアニリンまたはその誘導体を固体電解質に利用し高周
波領域での特性が優れ信頼性の高い固体電解コンデンサ
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題点
を解決するために鋭意検討を行った。その結果、新規な
ジスルホン酸化合物、即ちアリーレンジ(アルキレンス
ルホン酸)および有橋シクロアルキレンジ(スルホン
酸)が有用であることを見いだし本発明に至った。ま
た、これらをドーパントとして利用した高導電性ポリア
ニリンまたはその誘導体を合成でき、それらを用いた高
導電材、更に前記ポリアニリンまたはその誘導体を利用
した高性能(耐熱性、耐湿性)固体電解コンデンサを得
ることに成功した。
【0016】すなわち、本発明は一般式(1)
【0017】
【化2】
【0018】(但し、Rは炭素数7〜10の有橋環式飽
和炭化水素の2価基、m−フェニレンあるいはp−フェ
ニレン、nおよびmは独立して1ないし3の正の整数を
表す。)で表されるジスルホン酸化合物を提供する。
【0019】また、本発明は一般式(1)で表されるジ
スルホン酸化合物をドーパントとするポリアニリンまた
はその誘導体を提供する。ここで、ドーパントは一般式
(1)のジスルホン酸化合物の1種類を用いてもよい
し、異なる種類のものを複数組み合わせて用いてもよ
い。
【0020】さらに、本発明は皮膜形成金属を陽極、そ
の上に形成される酸化皮膜を誘電体としさらにその上に
固体電解質が形成されてなる固体電解コンデンサにおい
て、固体電解質が一般式(1)で表されるジスルホン酸
化合物をドーパントとするポリアニリンまたはその誘導
体である固体電解コンデンサを提供するものである。
【0021】本発明で開示される新規物質の特徴は以下
の通りである。 (1)分子内に硬い骨格(アリーレン基または有橋環式
アルキレン基)を含有しており、高耐熱性が期待でき
る。 (2)分子内に複数のスルホン酸基を有しておりそれを
ドーパントに用いた導電性高分子において良好な耐湿性
が期待できる。
【0022】Rは炭素数7〜10の有橋環式炭化水素2
価基あるいは炭素数6〜10の芳香族炭化水素2価基で
あるが、例えばm−フェニレン基(炭素数6)、p−フ
ェニレン基(炭素数6)、トリシクロ[5.2.1.0
2,6 ]デカン−4,8−ジイル基(炭素数10)、カン
ファー−9,10−ジイル基(炭素数10)などがあげ
られる。但し、Rがo−フェニレン基である一般式
(1)の化合物の場合、これをドーパントとしたポリア
ニリンあるいは誘導体の耐熱性及び耐湿性が悪く好まし
くない。同様にそれらを用いたコンデンサの耐熱性及び
耐湿性も悪い。
【0023】nおよびmは独立して1ないし3の正の整
数を表すが、一般式(1)で表されるジスルホン酸の水
溶性を良好にするためには、n、mは出来る限り小さい
ことが好ましい。
【0024】またn、mの値は0である化合物の場合、
以下に示す反応工程での一般式(1)で表されるジスル
ホン酸化合物の合成収率が著しく低いかあるいは全く合
成できないので好ましくない。
【0025】本発明のジスルホン酸化合物は以下のよう
な方法で合成できる。
【0026】例えば、以下のような方法で製造できる。
即ち、文献(ベーリンガー(F.M.Beringe
r)ら、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル
・ソサイアテイ(Journal of the Am
erican Chemical Society)、
81巻、2997〜3000頁、1959年;コルテー
ゼ(F.Cortese)、オーガニック・シンセシズ
(Organic Syntheses)II、194
3年、564〜565頁)に記載されているスルホン酸
化合物に関する方法を応用して製造することができる。
即ち、一般式(2)
【化3】 X−(CH2 n −R−(CH2 m −X (2) (但し、R、m、nは前記に同じ、Xは塩素、臭素、ま
たは沃素原子を表す。)で表されるジハロゲン化合物と
一般式(3)
【化4】 Y2 SO3 (3) (但し、Yは1価の陽イオン(例えばナトリウムイオ
ン、カリウムイオンなど)を表す。)で表される化合物
を例えば水中あるいは水と有機溶剤の混合溶媒中におい
てジハロゲン化合物のハロゲンに関し1〜3等量(より
好ましくは2等量程度)の亜硫酸ナトリウム存在下、5
〜50時間(より好ましくは5〜30時間)還流させる
ことによりジスルホン酸塩が得られる。ジスルホン酸塩
をエーテルなどの有機溶媒で洗浄する。その後、再結晶
して精製を行ってもよい。そしてイオン交換、透析など
の方法で目的とするジスルホン酸化合物(一般式
(1))を得る。
【0027】ジハロゲン化合物(2)が水に不溶な場合
あるいは融点が水溶液の沸点未満の場合、反応系を均一
にし反応効率を上げるため、ジハロゲン化合物を溶解出
来、且つ不活性である有機溶媒(トルエン、キシレンな
ど)を添加し反応をより容易にすることができる。
【0028】反応式は下記の通りである。
【化5】 X−(CH2 n −R−(CH2 m −X+2Y2 SO3 → YO3 S−(CH2 n −R−(CH2 m −SO3 Y+2YX (4) (但し、R、m、n、X、Yは前記に同じ。)一般式
(2)で表されるジハロゲン化合物としては、Rが炭素
数7〜10の有橋環式飽和炭化水素2価基あるいは芳香
族炭化水素2価基であれば何でも構わないが、例えば
α,α′−ジクロロ−m−キシレン、α,α′−ジブロ
モ−m−キシレン、α,α′−ジクロロ−p−キシレ
ン、α,α′−ジブロモ−p−キシレン、4,8−ジ
(ブロモメチル)トリシクロ[5.2.1.02,6 ]デ
カン、9,10−ジブロモカンファ−などがあげられ
る。
【0029】本発明において、ポリアニリン誘導体はポ
リアニリンのベンゼン骨格に種々の置換基を有するもの
を含む。置換基としてはアルキル基、フェニル基、アル
コキシ基、エステル基、チオエーテル基等が挙げられ
る。ポリアニリン誘導体はこれらの置換基の1置換体か
ら4置換体、または1置換体から4置換体までからなる
共重合体を含む。さらに、ポリアニリン誘導体はN位に
上記置換基で置換したものを含む。
【0030】本発明のポリアニリン及びその誘導体にお
いてアニリンまたはその誘導体の重合操作は特に限定さ
れず、プロトン酸を含む適当な溶媒にアニリン、または
その誘導体を溶かした後、酸化剤を加え酸化重合させる
方法や、スルホン酸化合物と酸化剤を含む溶液にアニリ
ンまたはその誘導体を加えるか、あるいはアニリンまた
はその誘導体の蒸気を接触させる方法等で行われる。
【0031】一般式(1)で表されるドーパントでドー
プ化されたポリアニリンまたはその誘導体は、例えば本
発明者らが特願平5−218294号に開示した方法で
合成することがより好ましい。即ち、例えば、10〜5
0重量%のジスルホン酸化合物を含有する水溶液中にお
いて酸化剤を用いてアニリンを酸化重合して得る。
【0032】アニリン重合に使用する酸化剤は特に限定
されず従来知られている酸化剤を用いることができる。
例えば、二硫酸アンモニウム、二クロム酸カリウム、二
クロム酸ナトリウム、二クロム酸アンモニウム、過酸化
水素、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウ
ム、過マンガン酸アンモニウム、塩化第二鉄、スルホン
酸第二鉄、塩化第二銅スルホン酸第二銅、酸化鉛、過塩
素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニ
ウム、過沃素酸カリウム、過沃素酸ナトリウム、過沃素
酸アンモニウム等を使用することができる。
【0033】さらに、酸化剤はアニリン、またはその誘
導体が酸化する過程において、電子受容後の酸化剤から
精製する副生物のpKa値がプロトン酸のpKa値以上
であるという条件を満たすことが好ましい。具体的に
は、ニクロム酸カリウム、ニクロム酸ナトリウム、ニク
ロム酸アンモニウム、過酸化水素水、過マンガン酸カリ
ウム、過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸アンモニ
ウム、スルホン酸第二鉄、スルホン酸第二銅、酸化鉛等
が好ましい。
【0034】本発明のポリアニリン及びその誘導体にお
いて、アニリンまたはその誘導体を重合する溶媒は特に
限定されないが、極性の大きいものが好ましい。例え
ば、水、アセトン、エタノール、メタノール、テトラヒ
ドロフラン、トルエン、アセトニトリル、ニトロベンゼ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン、種々のハロゲン化
エーテル、種々のハロゲン化エステル、クレゾール等、
あるいはそれらの混合物が用いられる。
【0035】本発明の固体電解コンデンサは皮膜形成金
属を陽極、その上に形成される酸化皮膜を誘電体としさ
らにその上に固体電解質が形成されてなる構造を有す
る。
【0036】本発明の固体電解コンデンサにおいて、皮
膜形成金属とは、タンタル、アルミニウム、ニオブ、チ
タン、ジルコニウム、マグネシウム、ケイ素などであ
り、圧延箔及び微粉末焼結物などの形態で用いることが
できる。
【0037】本発明の固体電解コンデンサにおいて、皮
膜形成金属を電解質溶液中で陽極酸化し誘電体となる酸
化皮膜を形成するが、使用する電解質及び溶媒は特に限
定されず従来公知のものを使用できる。また、陽極酸化
の方法として定電圧法、あるいは定電流法を適用するこ
とができ、電圧・電流の上げ方、定電圧となった後の保
持時間、さらに温度等は限定されず必要に応じて設定す
ることができる。
【0038】本発明の固体電解コンデンサにおいて、コ
ンデンサの容量出現率、等価直列抵抗等の特性を向上す
るために誘電体が設けられた皮膜金属を所定温度と所定
雰囲気において熱処理したり、また皮膜金属に種々の表
面処理を施したりすることもできる。
【0039】本発明の固体電解コンデンサ製造時のアニ
リンまたはその誘導体の重合方法は特に限定されない。
すなわち、酸化剤、あるいは酸化剤とスルホン酸化合物
の混合物をそのまま、または適当な溶媒に溶解して酸化
皮膜を形成した皮膜形成金属の多孔質形成体に導入した
後、アニリン、あるいはアニリンとスルホン酸化合物の
混合体のガスや溶液に接触させる方法、アニリン、ある
いはアニリンとスルホン酸化合物の混合体を先に皮膜形
成金属の多孔質成形体に導入し、しかる後に酸化剤、あ
るいは酸化剤とスルホン酸化合物の混合体に接触させる
方法等で行われる。
【0040】重合終了後、水または酸化剤が易溶である
溶媒によりコンデンサ素子を洗浄し導電性に寄与しない
酸化剤を取り除く。
【0041】電解質ポリアニリンの導電率及び信頼性は
ポリアニリンのドーパント濃度に強く依存する。高いド
ーパント濃度では電解質の導電率が高いが、耐湿性、特
に固体電解コンデンサ実装時のリフロー耐性が低下する
恐れがある。また、一方では低いドーパント濃度では電
解質の導電率が低下し、コンデンサの等価直列抵抗が上
昇する。従って、電解質ポリアニリンを形成した後、コ
ンデンサの規格等に応じて電解質ポリアニリンのドーパ
ント濃度を調整する。ドーパント濃度の調整方法は特に
限定されないが、適当な濃度を有するキシリレンジスル
ホン酸溶液中での再ドープが簡便な方法である。
【0042】前記重合操作、洗浄等の各工程を繰り返し
行うこともできる。
【0043】電解質ポリアニリンを形成した後、必要に
応じて乾燥を行いそして、銀層、グラファイト層を形成
し通常の方法で引き出し電極を設けてコンデンサに組み
上げる。尚、本発明において、銀層及びグラファイト層
は特に限定されず従来公知のものを使用することができ
る。
【0044】本発明の一般式(1)で表されるジスルホ
ン酸をドーパントとするポリアニリンは耐熱性、耐湿性
に優れ、それを固体電解質に用いたコンデンサの耐湿
性、耐熱性が良好であることを確認した。
【0045】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるもの
ではない。
【0046】
【実施例】実施例1〜3は新規なジスルホン酸化合物の
合成方法についての実施例をそれぞれ示す。実施例4〜
9は上記ジスルホン酸化合物を用いたアニリンまたはそ
の誘導体の重合方法についての実施例を示す。実施例1
0〜14は上記ポリアニリンを固体電解質とするコンデ
ンサの製造方法についての実施例を示す。また、従来の
方法で製造されたポリアニリンとそれを利用した固体電
解コンデンサの特性を参考例と比較する。
【0047】生成物の融点は株式会社マック・サイエン
ス、DSC3110を用いて測定を行った。窒素雰囲気
において、昇温速度が10℃/min、25〜450℃
の温度範囲において測定を行った。
【0048】生成物の赤外スペクトルは島津製作所、赤
外分光計IR−470を用いて測定した。
【0049】1 H−NMRスペクトルはブルカー社製、
NMR測定装置AMX−400を用いて測定した。
【0050】生成物の純度は島津、高速液体クロマトグ
ラフC−R4Aを用いて測定した。カラムはODS 5
μm S、移動相は0.08%Na2 HPO4 水溶液、流
速は1.0ml/min、カラム温度は40℃、検出器
は245nmのUV光を使用して測定を行った。
【0051】ポリアニリンの導電率を以下のように測定
した。IR錠剤成形器を用いて4.5×104 ton/
2 の圧力を加えてポリアニリンのペレットを作製した
後、10mm×1mmの短冊に切り出し導電率測定に供し
た。ポリアニリンの導電率測定は四端子法により行っ
た。電流端子に安定化電源から定電流を流し、電圧端子
間電圧を測定し導電率を求めた。尚、測定は室温、減圧
下で行った。
【0052】ポリアニリンの熱重量分析は株式会社マッ
ク・サイエンス、TG−DTA2000を用いて行っ
た。窒素雰囲気中において、昇温速度が10℃/mi
n、25〜700℃の温度範囲において測定を行った。
【0053】コンデンサの周波数特性は横河・ヒューレ
ット・パッカード株式会社、インピーダンスアナライザ
4194Aを用いて測定した。
【0054】(実施例1)m−キシリレンジスルホン酸
(m−キシレン−α,α′−ジスルホン酸)の合成
【0055】
【化6】
【0056】還流冷却管付きナス型フラスコ(300m
l用)中で、m−キシリレンジクロライド17.5g
(0.1mol)をトルエン40mlに溶解した。続い
て、亜硫酸ナトリウム28.0g(0.22mol)を
純水40mlに溶解した溶液を上記フラスコに加えた。
テフロン製攪拌子/マグネチックスターラーで激しく攪
拌しながら130℃のオイルバス中で加熱し24時間還
流させた。反応終了後、室温まで冷却し、析出した白色
沈殿物を濾集した。減圧下で一旦乾燥した後、固体をジ
エチルエーテルで充分洗浄した。これを水/メタノール
が2:1の溶媒で再結晶することにより、16.5gの
目的物のナトリウム塩を得た(収率53%)。ナトリウ
ム塩を純水に溶解後、イオン交換樹脂(和光純薬
(株)、デュオライトC−20)カラムを通して目的と
するジスルホン酸を得た。尚、目的物の構造はIR、N
MR等で確認した。
【0057】融点:138〜142℃1 H−NMR(溶剤:D2 O、内部標準物質:3−トリ
メチルシリルプロパンスルホン酸ナトリウム):δ(p
pm) 4.16〜4.20(m、4H)、7.38〜7.43
(m、4H) IR(KBr錠剤、cm-1):1240〜1220、11
40、1030、820、及び705付近にスルホンの
特性吸収が観測された。
【0058】 元素分析(重量%) C H S 実測値 36.3 4.0 24.1 計算値 36.1 3.8 24.1 尚、液体クロマトグラフで測定した結果、シングルピー
クが観測され生成物は単一成分であることが確認され
た。
【0059】(実施例2)p−キシリレンジスルホン酸
(p−キシレン−α,α′−ジスルホン酸)の合成
【0060】
【化7】
【0061】実施例1と同様に、但しm−キシリレンジ
クロライド17.5g(0.1mol)に代えてp−キ
シリレンジクロライド17.5g(0.1mol)を用
いて合成を行った。収率は62%であった。構造確認の
結果を以下に示す。
【0062】融点:139〜143℃1 H−NMR(溶剤:D2 O、内部標準物質:3−トリ
メチルシリルプロパンスルホン酸ナトリウム):δ(p
pm) 4.18〜4.19(m、4H)、7.41〜7.42
(m、4H) IR(KBr錠剤、cm-1):1200、1140、10
50、800付近にスルホンの特性吸収が観測された。
【0063】 元素分析(重量%): C H S 実測値 36.1 4.2 24.5 計算値 36.1 3.8 24.1 尚、液体クロマトグラフで測定した結果、シングルピー
クが観測され生成物は単一成分であることが確認され
た。
【0064】(実施例3)トリシクロ[5.2.1.0
2,6 ]デカン−4,8−ジ(メチレンスルホン酸)の合
【0065】
【化8】
【0066】塩化カルシウム乾燥管、温度計及び等圧滴
下ロ−ト付き三口フラスコにトリシクロ[5.2.1.
2,6 ]デカン−4,8−ジメタノ−ル(アルドリッチ
ケミカル カンパニー(Aldrich Chemi
cal Co.,Inc.)製品番号B4,590−
9)19.6g(0.1mol)と脱水テトラヒドロフ
ラン200mlを仕込んだ。フラスコを−24℃に冷却
後、激しく攪拌しながら三臭化リン29.8g(0.1
1mol)をゆっくり滴下した(この際、系の温度を−
15℃以下に保つ)。5時間攪拌後、フラスコを氷浴に
漬け、その後ゆっくりと氷水30mlを滴下した。充分
攪拌後、室温に放置した。溶剤を減圧下で留去後、残渣
をクロロホルム0.5リットルに溶解し充分水洗した。
有機層を集め塩化カルシウムで脱水した。溶剤を減圧下
で留去後得られる残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶
剤:テトラヒドロフラン/トルエン=1:1(体積
比))で精製し4,8−ジ(ブロモメチル)トリシクロ
[5.2.1.02,6 ]デカン14.5g(収率60
%)を得た。
【0067】実施例1と同様に、但しm−キシリレンジ
クロライド17.5g(0.1mol)に代えて4,8
−ジ(ブロモメチル)トリシクロ[5.2.1.
2,6 ]デカン12.1g(0.05mol)を用い全
く同様に合成を行い目的とするトリシクロ[5.2.
1.02,6 ]デカン−4,8−ジ(メチレンスルホン
酸)7.2g(収率45%)を得た。
【0068】1 H−NMR(溶剤:D2 O、内部標準物
質:3−トリメチルシリルプロパンスルホン酸ナトリウ
ム):δ(ppm) 1.0〜2.5(m、14H)、3.4〜3.6(m、
4H、−CH2 SO3H) IR(KBr錠剤、cm-1):1210、1140、10
00、840付近にスルホンの特性吸収が観測された。
【0069】 元素分析(重量%): C H S 実測値 44.2 6.4 19.6 計算値 44.4 6.2 19.7 (但し計算値はC12206 2 (分子量324.4
1)から算出)尚、液体クロマトグラフで測定した結
果、シングルピークが観測され生成物は単一成分である
ことが確認された。
【0070】(実施例4) ポリアニリンの合成 滴下ロート付きナス型フラスコ(300ml用)中で、
p−キシリレンジスルホン酸1.4g(5mmol)を
秤量し純水100mlを加えた。上記溶液を攪拌しなが
ら、アニリン0.93g(10mmol)を加えて溶か
した。反応系の温度を0℃以下に保持しながら、あらか
じめ純水30mlに二クロム酸アンモニウム0.94g
(3.3mmol)とp−キシリレンジスルホン酸3.
2g(12mmol)を溶解した溶液滴下ロートから2
時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに3時間攪拌し
ながら重合を行った。
【0071】重合終了後、生成物を濾過し、1lの純水
と0.5lのエタノールで洗浄後、減圧下で乾燥した。
収量1.7g。
【0072】(実施例5) ポリアニリンの合成 実施例4において、純水の代わりに純水/エタノール=
1/1を溶媒として用いた以外は実施例4と同様な方法
でアニリンの重合を行った。収量1.6g(ドーパント
を含む)。
【0073】(実施例6) ポリアニリンの合成 滴下ロート付きナス型フラスコ(300ml用)中で、
p−キシリレンジスルホン酸1.4g(5mmol)を
秤量し純水100mlを加えた。上記溶液を攪拌しなが
ら、アニリン0.93g(10mmol)を加えて溶か
した。反応系の温度を0℃以下に保持しながら、あらか
じめ純水30mlに過酸化水素1.2g(10mmo
l)とp−キシリレンジスルホン酸3.2g(12mm
ol)を溶解した溶液を滴下ロ−トより2時間かけて滴
下した。そのほかは、実施例4と同様な方法でアニリン
を重合した。収量1.7g。
【0074】(実施例7) ポリアニリンの合成 ナス型フラスコ(300ml用)中で、p−キシリレン
ジスルホン酸1.4g(5mmol)を秤量し純水10
0mlを加えた。上記溶液を攪拌しながら、o−メトキ
シアニリン1.23g(10mmol)を加えて溶かし
た。反応系の温度を0℃以下に保持しながら、あらかじ
め分液ロートに入れた純水30mlに過酸化水素1.2
g(10mmol)とp−キシリレンジスルホン酸3.
2g(12mmol)を溶解した溶液を2時間かけて滴
下した。そのほかは、実施例4と同様な方法でアニリン
を重合した。収量1.9g。
【0075】(実施例8) ポリアニリンの合成 p−キシリレンジスルホン酸に代えてm−キシリレンジ
スルホン酸を用い以外は実施例4と全く同様な方法でア
ニリンを重合した。収量1.7g。
【0076】(実施例9) ポリアニリンの合成 p−キシリレンジスルホン酸1.4g(5mmol)に
代えて実施例3で合成したジスルホン酸化合物1.6g
(5mmol)を用い以外は実施例4と全く同様な方法
でアニリンを重合した。収量1.8g。
【0077】(参考例1) ポリアニリンの合成 滴下ロート付きナス型フラスコ(300ml用)中で、
メタンスルホン酸1.0g(10mmol)を秤量し純
水100mlを加えた。上記溶液を攪拌しながら、アニ
リン0.93g(10mmol)を加えて溶かした。反
応系の温度を0℃以下に保持しながら、あらかじめ純水
30mlに二クロム酸アンモニウム0.94g(3.3
mmol)とメタンスルホン酸2.4g(24mmo
l)を溶解した溶液滴下ロートから2時間かけて滴下し
た。そのほかは実施例4と全く同様な方法でアニリンを
重合した。収量1.4g。
【0078】(参考例2) ポリアニリンの合成 滴下ロート付きナス型フラスコ(300ml用)中で、
トルエンスルホン酸1.7g(10mmol)を秤量し
純水100mlを加えた。上記溶液を攪拌しながら、ア
ニリン0.93g(10mmol)を加えて溶かした。
反応系の温度を0℃以下に保持しながら、あらかじめ純
水30mlに二クロム酸アンモニウム0.94g(3.
3mmol)とトルエンスルホン酸4.2g(24mm
ol)を溶解した溶液滴下ロートから2時間かけて滴下
した。そのほかは実施例4と全く同様な方法でアニリン
を重合した。収量1.7g。
【0079】(参考例3) ポリアニリンの合成 滴下ロート付きナス型フラスコ(300ml用)中で、
ブタンジスルホン酸1.1g(5mmol)を秤量し純
水100mlを加えた。上記溶液を攪拌しながら、アニ
リン0.93g(10mmol)を加えて溶かした。反
応系の温度を0℃以下に保持しながら、あらかじめ純水
30mlに二クロム酸アンモニウム0.94g(3.3
mmol)とトルエンスルホン酸2.6g(12mmo
l)を溶解した溶液滴下ロートから2時間かけて滴下し
た。そのほかは実施例4と全く同様な方法でアニリンを
重合した。収量1.5g。
【0080】実施例4〜9及び参考例1〜3について得
られたポリアニリンの導電率及び熱重量減少開始温度を
測定した結果を表1に示す。これにより本発明によるポ
リアニリンは導電率が高く、耐熱性の優れたのものであ
ることが明らかである。
【0081】
【表1】
【0082】次に本発明の固体電解コンデンサの断面構
造とその製造方法について説明する。
【0083】図1は本発明実施例により制作される固体
電解コンデンサの断面構造を模式的に示す図である。陽
極となる金属箔1の表面にエッチングを施し、ミクロな
細孔を多数形成してその表面積を大きくする。この表面
の細孔壁面に沿って金属酸化物の誘電体薄膜2を形成す
る。この誘電体薄膜2の表面に本発明の主題である固体
電解質、ポリアニリンの層3をその細孔の奥深くまで入
り込むように形成する。この固体電解質の層3の反対側
に陰極となる金属の電極5を取り付ける。電極5とポリ
アニリンの層3との間には接触を良好に保持するために
グラファイト層4を用いることもできる。電極リード6
および7が取り付けられる。
【0084】図2は本発明の固体電解コンデンサの製造
方法の全体構成の一例を示す。皮膜形成金属がアルミ箔
の場合、アルミ箔をエッチングして表面に多数の細孔を
形成する。皮膜形成金属がタンタル粉末の場合、タンタ
ル粉末をプレスして焼結体とする。そして皮膜形成金属
に化成を施し誘電体となる酸化皮膜を形成した後、固体
電解質となるポリアニリンを形成しさらに電解質のドー
パント濃度を所定のものとする。その後、カーボンペー
スト、銀ペーストを塗布して焼き付け、リード線を接続
して封止を行い製品とする。
【0085】以下に本発明の固体電解コンデンサの実施
例を詳しく説明する。
【0086】(実施例10) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 直径1.5mm、高さ2mm、グラム当たりの粉末CV値
(容量と化成電圧の積)が30000CV/gの円柱状
タンタル微粉末焼結体ペレットを0.05wt%硝酸水
溶液中で60Vで陽極酸化後、洗浄及び乾燥した。
【0087】このタンタルペレットをまず室温で、アニ
リンとm−キシリレンジスルホン酸を等量含有する5w
t%アニリンの水:エタノール=1:1溶液に30秒浸
漬した。5分後に、二クロム酸アンモニウムとp−キシ
リレンジスルホン酸(二クロム酸アンモニウム/p−キ
シリレンジスルホン酸のモル比が1:1.5で、二クロ
ム酸含有量が10wt%)を含む酸化剤水溶液を0℃に
冷却した溶液に30秒間浸漬した。タンタルペレットを
取り出し空気中でさらに10分間保持して重合を行っ
た。その後、水、エタノールで洗浄及び減圧乾燥を行っ
たところ、黒色のポリアニリンを誘電体表面に形成でき
た。
【0088】上記アニリンの充填、酸化剤とp−キシリ
レンジスルホン酸との混合溶液との接触、重合、洗浄及
び乾燥の一連の操作を5回繰り返した。その後、0.1
Mのp−キシリレンジスルホン酸溶液に10分間処理し
た後、さらにエタノール溶液で洗浄した。そして、銀ペ
ースト、グラファイトペーストを順次に付け陰極リード
を引き出し、エポキシ樹脂で封止してコンデンサを完成
した。
【0089】(実施例11) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 実施例10において二クロム酸アンモニウム(10wt
%)に代えて過酸化水素(10wt%)を酸化剤として
用いた以外は全く同様にしてコンデンサを完成させた。
【0092】(実施例12) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 実施例10のp−キシリレンジスルホン酸に代えてm−
キシリレンジスルホン酸をプロトン酸に用いた以外は実
施例10と全く同様な方法でコンデンサを完成させた。
【0091】(実施例13) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 実施例10のp−キシリレンジスルホン酸に代えて実施
例3で合成したジスルホン酸化合物をプロトン酸に用い
た以外は実施例10と全く同様な方法でコンデンサを完
成させた。
【0092】(実施例14) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 エッチングによって表面積をほぼ20倍に拡大した膜厚
150μm のアルミニウム箔(1cm×0.5cm角)を5
%ほう酸アンモニウム水溶液中で100Vで陽極酸化
し、洗浄及び乾燥した。実施例10のタンタル微粉末焼
結体ペレットに代えて前記アルミ箔を用いた以外は全く
同様な方法でコンデンサを完成させた。
【0093】(参考例4) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 実施例10のp−キシリレンジスルホン酸に代えてメタ
ンスルホン酸をプロトン酸に用いること、また実施例1
0の酸化剤溶液に代えてニクロム酸アンモニウムとメタ
ンスルホン酸のモル比が1:3となるように酸化剤溶液
を用いた以外は実施例10と全く同様な方法でコンデン
サを完成させた。
【0094】(参考例5) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 参考例4のメタンスルホン酸に代えてトルエンスルホン
酸をプロトン酸に用いた以外は参考例4と全く同様な方
法でコンデンサを完成させた。
【0095】(参考例6) ポリアニリンを固体電解質とするコンデンサの作製 実施例10のp−キシリレンジスルホン酸に代えてブタ
ンジスルホン酸をプロトン酸に用いた以外は実施例10
と全く同様な方法でコンデンサを完成させた。
【0096】実施例10〜14及び参考例4〜6につい
て、得られたコンデンサ製造直後及び260℃、10秒
処理後の容量出現率(100xC/Co(%)、電解質
溶液中における容量をCoとする)、及び30kHzで
の等価直列抵抗(R)を表2に示す。また、125℃及
び80℃・95%RHの条件下、200時間後における
コンデンサの周波数特性の変化を表3に示す。これらの
結果より、本発明の実施例により得られたコンデンサ
は、等価直列抵抗が小さく高周波数特性が良好であるこ
と、しかも260℃、10秒のはんだフロー条件におい
ても特性の劣化がほとんどないこと、さらに高温・高湿
条件下での信頼性にも優れたものであることが認められ
た。
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例により制作される固体電解コンデ
ンサの断面構造を模式的に示す図である。
【図2】本発明の固体電解コンデンサの製造方法の全体
構成の一例を示す図である。
【符号の説明】 1 皮膜形成金属箔または焼結体 2 誘電体薄膜 3 電解質ポリアニリン層 4 グラファイト層 5 銀層 6、7 電極リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/12 Z H01G 9/028

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (但し、Rは炭素数7〜10の有橋環式飽和炭化水素2
    価基、m−フェニレンあるいはp−フェニレン、nおよ
    びmは独立して1ないし3の正の整数を表す。)で表さ
    れるジスルホン酸化合物。
  2. 【請求項2】導電性ポリアニリンまたはその誘導体に、
    ドーパントとして請求項1に記載の1種類または2種類
    以上のジスルホン酸化合物を用いることを特徴とする導
    電性高分子。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の導電性高分子を主成分と
    する導電材。
  4. 【請求項4】皮膜形成金属を陽極、その上に形成される
    酸化皮膜を誘電体としさらにその上に固体電解質が形成
    されてなる固体電解コンデンサにおいて、固体電解質が
    請求項2に記載のポリアニリンまたはその誘導体からな
    る導電性高分子であることを特徴とする固体電解コンデ
    ンサ。
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