JPH0856613A

JPH0856613A - 抗高血圧健康食品及びこれを素材とした粥類ならびに切り餅

Info

Publication number: JPH0856613A
Application number: JP6209293A
Authority: JP
Inventors: Sankei Kan; 讃奎韓; Fukuki Ri; ▲福▼ 熈李; Nanheen Ri; 南 ▲へえん▼ 李; Chil Surk Yoon; 七石尹; Kisho Sei; 耆承成
Original assignee: KANKOKU SHOKUHIN KAIHATSU KENKIYUUIN; KOREA FOOD DEV RESEARCH INST; Korea Food Research Institute KFRI
Current assignee: KANKOKU SHOKUHIN KAIHATSU KENKIYUUIN; KOREA FOOD DEV RESEARCH INST; Korea Food Research Institute KFRI
Priority date: 1994-08-10
Filing date: 1994-08-10
Publication date: 1996-03-05
Anticipated expiration: 2012-10-22
Also published as: JP2666179B2

Abstract

(57)【要約】【構成】ポテト粉、そば粉、粒えごま、黒大豆粉末、
分離大豆蛋白粉、りんご粉、昆布根粉末、バナナ粉末、
人蔘（朝鮮人蔘）粉末、椎茸粉末、霊芝茸粉末、みみず
粉末、菜種油、ビタミンミックス、ミネラルミックス、
メチオニン、コリンクロライド等を特定比率で混合して
なる抗高血圧健康食品。この食品から得られた粥類及び
切り餅。【効果】日常食することによって血圧を有意に低減さ
せ、血漿総コレステロール及び低密度脂蛋白コレステロ
ール含量を低下させることができる。一方、高密度脂蛋
白コレステロールの比率を向上させ、高血圧の治療及び
予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、抗高血圧健康食品及び
これを素材とした粥類ならびに切り餅に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】高血圧は、我が国を始めとして先進外国
でも深刻な問題になっている慢性退行性疾患 (老年期に
身体の機能が次第に喪失される症状) として最もありふ
れながら管理が難しい成人病の一つである。機械文明の
発達と所得水準の向上に因り平均寿命が延びて人口の高
齢化の傾向が現れ、同時に高血圧の罹病率も一層高くな
っている。調査統計によれば、高血圧発生率は成人に於
いて15〜20% 程度と推定されており、40代以後に最も多
く発生していることになっている。高血圧は成人病の中
でも最も深刻な疾患で高血圧自体よりも脳出血、心臓病
等の合併症を招来することが問題であり、これに依る致
死率が最も高く癌、心臓病と共に３大死因の一つとなっ
ている問題点がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は血圧を
降下させる食品及びこれを素材とした粥類ならびに切り
餅を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものである。すなわち、本発明の抗
高血圧健康食品は天然の植物性食品素材を主成分としす
べての素材は蒸すか乾燥して粉末化させ、これを食品の
血圧降下機能を極大化しながらも栄養素間の均衡を適切
に維持できることに焦点を合わせなされたものである。
また、本発明の健康食品の組成比率は実験動物（本態性
高血圧ラット）を通した予備実験結果を土台として最大
の血圧降下効果みせた組成比率であって、その比率は表
１に示す通りである。

【０００５】

【表１】

【０００６】これらの成分のなかのポテトと黒大豆とは
蒸して乾かして粉末化して用いるとよい。また、油脂、
ビタミンミックス等の微量添加物以外のその他の成分は
乾かし粉末化させて用いるとよい。このような組成物を
用いて粥をつくるときには、にんにく粉末、ねぎ、赤人
参、たまねぎなどを適宜添加する。

【０００７】本発明の抗高血圧健康食品は；低カロリ−食品である。本発明抗高血圧健康食品
は、重量100g当たり約387kcal であり、これを粥に炊い
てたべるときその１回食の分量は大略50g が適当であ
り、このときの摂取カロリ−は194kcal に過ぎない。従
って、一度食事を粥に替えると満腹感を得ると共に自然
に体重減少を誘導することができる。血圧降下に有効な無機質の含量が非常に高い。本発
明の抗高血圧健康食品は、カルシウム、カリウム及びマ
グネシウムの含量が高い。しかしナトリウムの含量は非
常に低くて高血圧患者に有益である。本発明食品の無
機質含有量は次の通りである。

【０００８】

【０００９】血圧降下に有効な本発明食品にはルチ
ン、サポニン、水溶性食物繊維、ω-3脂肪酸成分が多く
含有されている。例えば、そばにはルチン(rutin) が多
く含有されており、乾燥りんご、乾燥バナナ及び海藻類
の昆布根等には水溶性食物繊維質が含有されている。一
方ω-3脂肪酸は粒えごまに多量含まれており、またみみ
ずの中にも一部含有されている。人蔘（朝鮮人蔘）はサ
ポニンを含有している。本発明食品に含有されるこれら
の成分の含有量は次の通りである。

【００１０】

【００１１】多様な食品を造ることができる。中年
と老年層に多く見られる高血圧患者は非常に長い期間に
亘って形成された食習慣をもっているため、高血圧治療
のため等の食習慣を変化させることははなはだ難しいこ
とである。しかし、本発明の抗高血圧健康食品は多様に
調理して食することができるため、従来の単調な高血圧
食事パタ−ンから脱皮して多様な飲食を長期間に亘って
好ましく食しながら血圧を自然に降下させることができ
る。

【００１２】抗高血圧健康食品のヒトによる臨床実
験; イ) 実験対象及び人員：韓国食品開発研究院職員自願者
12 名

【００１３】ハ）実験測定項目＊体重：２〜３回／週，デジタル電子体重計＊血圧：２〜３回／週，水銀血圧計利用して３回／週＊血液採取：予備実験と本実験の最終日各々１回ずつ＊食事調査：予備実験中には食事日誌３回／週，本実験
中には食事日誌７回／週＊その他資料調査：食習慣設問紙，食品摂取頻度調査
設問紙

【００１４】ニ）分析項目: 血中中性脂肪＊総コレステロール，高密度脂蛋白コレステロール(HDL
-cholesterol) ＊低密度脂蛋白コレステロール(LDL-cholesterol) ；計
算式(Friedewald equation) で推定＊高密度脂蛋白コレステロールに対する低密度脂蛋白コ
レステロールの比率計算

【００１５】＊Paired t-test （相互対応 t- 検定）実
施ホ）統計処理: ヘ）実験結果要約

【表２】血圧が有意に減少したことが分る

【００１６】

【表３】註 1) TG :トリグリセリド(Triglyceride) 2) Total-Chol :総コレステロ−ル(Total cholesterol) 3) HDL-Chol :高密度脂蛋白コレステロ−ル(High-density lipoprotein cholesterol) 4) LDL-Chol :低密度脂蛋白コレステロ−ル(Low-density lipoprotein cholestrol) 5) NS :P<0.05で有意性なし

【００１７】次に抗高血圧健康食品を利用して造る加工
食品の実施例を挙げれば次の通りである。

【実施例１】試料分量ポテト粉 25.0 g そば粉 20.0 g 粒えごま（荏胡麻） 15.0 g 黒大豆粉末 10.0 g 分離大豆蛋白粉 5.0 g りんご粉 5.0 g 昆布根粉末 4.0 g バナナ粉末 4.0 g 人蔘粉末 0.5 g 椎茸粉末 0.5 g 霊芝茸粉末 0.5 g みみず粉末 0.5 g 菜種油 5.0 g ビタミンミックス¹⁾ 3.5 g ミネラルミックス¹⁾ 1.0 g メチオニン 0.3 g 及びコリンクロライド 0.2 g を均一に混合して抗高血圧健康食品を調製した。註１）アメリカ栄養学会 '77 基準である。

【００１８】

【実施例２】実施例１の抗高血圧健康食品をツインスク
リュウエクストル−ダ−に入れて90〜120 ℃で約1 分混
捏して食品成分中の澱粉をα化してα化処理した抗高血
圧健康食品を調製した。

【００１９】

【実施例３】粥試料分量本発明の実施例１の食品 100.0 g 水 700.0 ml にんにくの粉末 2.5 g 細いねぎ 20 g 1) まず水がある程度沸かし熱くなれば本発明の食品と
ねぎ、にんにくの粉末を入れ約３分程度かきまぜながら
炊いて粥を造った。

【００２０】

【実施例４】野菜粥試料分量本発明の実施例１の食品 100.0 g 水 700.0 ml 赤人参 30.0 g たまねぎ 30.0 g ねぎ 45.0 g 1) 赤人参, たまねぎ，ねぎ等を切りきざむ。 2) フライパンで 1) の試料と水を入れて沸かす。 3) 水がある程度熱くなれば本発明の食品を入れ約３分
程度かきまぜて野菜の粥を造った。

【００２１】

【実施例５】インスタント粥試料分量 α−化処理した本発明の実施例２の食品 15.0 g 水 250.0 ml 実施例２のα−化処理された食品１袋（15g)に沸騰水25
0ml を入れた後かきまぜてインスタント粥を造った。

【００２２】

【実施例６】よもぎ餅試料分量本発明の実施例１の食品 100.0 g よもぎ 20.0 g 水 35.0 ml 1) 整えて洗ったよもぎを2%の食塩水でゆがき冷水で洗
った後、搾って細かく砕く。 2) 本発明の食品に沸騰したお湯を振りかけて混合した
後、蒸し器で30分蒸す。 3) 蒸した餅によもぎを入れてひすい色がでるまでうす
でつく。 4) ついた餅に四角い模様を作ったのち、餅に模様や型
をつける板で文様をだした後、えごま油を塗り切って切
り餅とした。

【００２３】

【発明の効果】本発明の食品を粥の状態に作ってボラン
チァを対象に5 週間食させた後、臨床効果を調べた結
果、血圧が有意に減少し、血漿総コレステロ−ルと低密
度脂蛋白コレステロ−ル水準は減少した。一方、高密度
脂蛋白コレステロ−ルの比率は上昇した。これから分か
るように本発明食品は高血圧の治療と予防に効果がある
非常に優れた食品である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ａ６１Ｋ 35/78 ＡＢＵＷ 8217−4Ｃ (72)発明者李南 ▲へえん▼ 韓国ソウル特別市麻浦區鹽里洞174−11 眞珠アパート４棟806號 (72)発明者尹七石韓国京畿道城南市盆唐區盆唐洞35 東星アパート208棟306號 (72)発明者成耆承韓国ソウル特別市松坡區馬川洞369−２

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ポテト粉、そば粉、粒えごま（green pe
rilla)、黒大豆粉末、分離大豆蛋白粉、りんご粉、昆布
根粉末、バナナ粉末、人蔘（朝鮮人蔘）粉末、椎茸粉
末、霊芝茸粉末、みみず粉末、菜種油、ビタミンミック
ス、ミネラルミックス、メチオニン、コリンクロライド
等を重量配合比率で次の如く混合してなる抗高血圧健康
食品。ポテト粉約20〜30 重量％そば粉約20〜25 重量％粒えごま約10〜15 重量％黒大豆粉末約10〜15 重量％分離大豆蛋白粉約 5〜 8 重量％りんご粉約 1〜 5 重量％昆布根粉末約 1〜 4 重量％バナナ粉末約 1〜 4 重量％人蔘粉末約 0.5〜1.5 重量％椎茸粉末約 0.5〜1.5 重量％霊芝茸粉末約 0.5〜1.5 重量％みみず粉末約 0.5〜1.5 重量％菜種油約 5 重量％ビタミンミックス約 3.5 重量％ミネラルミックス約 1.0 重量％メチオニン約 0.3 重量％コリンクロライド約 0.2 重量％
【請求項２】ポテト粉、そば粉、粒えごま、黒大豆粉
末、分離大豆蛋白粉、りんご粉、昆布根粉末、バナナ粉
末、人蔘粉末、椎茸粉末、霊芝茸粉末、みみず粉末、菜
種油、ビタミンミックス、ミネラルミックス、メチオニ
ン、コリンクロライド等を重量配合比率で次の如く混合
したものに野菜及び調味料を入れて煮てなる粥類。ポテト粉約20〜30 重量％そば粉約20〜25 重量％粒えごま約10〜15 重量％黒大豆粉末約10〜15 重量％分離大豆蛋白粉約 5〜 8 重量％りんご粉約 1〜 5 重量％昆布根粉末約 1〜 4 重量％バナナ粉末約 1〜 4 重量％人蔘粉末約 0.5〜1.5 重量％椎茸粉末約 0.5〜1.5 重量％霊芝茸粉末約 0.5〜1.5 重量％みみず粉末約 0.5〜1.5 重量％菜種油約 5 重量％ビタミンミックス約 3.5 重量％ミネラルミックス約 1.0 重量％メチオニン約 0.3 重量％コリンクロライド約 0.2 重量%
【請求項３】野菜として赤人参を刻んだものを加えて
なることを特徴とする請求項２に記載の粥。
【請求項４】調味料としては、にんにく粉末、ねぎ、
玉ねぎを刻んだものを加えてなることを特徴とする請求
項２に記載の粥。
【請求項５】ポテト粉、そば粉、粒えごま、黒大豆粉
末、分離大豆蛋白粉、りんご粉、昆布根粉末、バナナ粉
末、人蔘粉末、椎茸粉末、霊芝茸粉末、みみず粉末、菜
種油、ビタミンミックス、ミネラルミックス、メチオニ
ン、コリンクロライド等を重量配合比率で次の如く混合
したものをツインスクリュウエクストル−ダ−で90〜12
0 ℃にてα- 化処理したものに沸騰水を入れてからなる
インスタント粥。ポテト粉約20〜30 重量％そば粉約20〜25 重量％粒えごま約10〜15 重量％黒大豆粉末約10〜15 重量％分離大豆蛋白粉約 5〜 8 重量％りんご粉約 1〜 5 重量％昆布根粉末約 1〜 4 重量％バナナ粉末約 1〜 4 重量％人蔘粉末約 0.5〜1.5 重量％椎茸粉末約 0.5〜1.5 重量％霊芝茸粉末約 0.5〜1.5 重量％みみず粉末約 0.5〜1.5 重量％菜種油約 5 重量％ビタミンミックス約 3.5 重量％ミネラルミックス約 1.0 重量％メチオニン約 0.3 重量％コリンクロライド約 0.2 重量％
【請求項６】ポテト粉、そば粉、粒えごま、黒大豆粉
末、分離大豆蛋白粉、りんご粉、昆布根粉末、バナナ粉
末、人蔘粉末、椎茸粉末、霊芝茸粉末、みみず粉末、菜
種油、ビタミンミックス、ミネラルミックス、メチオニ
ン、コリンクロライド等を重量配合比率で次の如く混合
したものに沸騰水を加えて混ぜ合わせた後、蒸し器の中
で蒸気で蒸し、これに、食塩水でゆがき、水気を除いて
臼できれいに砕いたよもぎを入れてひすい色になるまで
ついた後、これを切って模様を出しこれにごま油を塗っ
てなる切り餅。ポテト粉約20〜30 重量％そば粉約20〜25 重量％粒えごま約10〜15 重量％黒大豆粉末約10〜15 重量％分離大豆蛋白粉約 5〜 8 重量％りんご粉約 1〜 5 重量％昆布根粉末約 1〜 4 重量％バナナ粉末約 1〜 4 重量％人蔘粉末約 0.5〜1.5 重量％椎茸粉末約 0.5〜1.5 重量％霊芝茸粉末約 0.5〜1.5 重量％みみず粉末約 0.5〜1.5 重量％菜種油約 5 重量％ビタミンミックス約 3.5 重量％ミネラルミックス約 1.0 重量％メチオニン約 0.3 重量％コリンクロライド約 0.2 重量％