JP2000166499A - 山伏茸を配合した健康食品 - Google Patents

山伏茸を配合した健康食品

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JP2000166499A
JP2000166499A JP10351913A JP35191398A JP2000166499A JP 2000166499 A JP2000166499 A JP 2000166499A JP 10351913 A JP10351913 A JP 10351913A JP 35191398 A JP35191398 A JP 35191398A JP 2000166499 A JP2000166499 A JP 2000166499A
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Hideki Hayashi
秀樹 林
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KOUFUKU FOODS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた血糖降下作用を発揮することにより、
糖尿病の回復や予防などに有効に利用することができる
など、生体調節機能において優れ、しかも飽きることな
く美味しく食することのできる健康食品の提供にある。 【解決手段】 小麦粉を主原料とする食品であって、山
伏茸(Hericium erinaceum)が必須原料として配合され
てなることを特徴とする健康食品、前記必須原料に加え
て、カワリハラタケ(Agaricus blazai Murill)が配合
されてなることを特徴とする健康食品、及び、前記必須
原料に加えて、ルイボス(Aspalathus linears)又はそ
の抽出物が配合されてなることを特徴とする健康食品と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は山伏茸(Hericium e
rinaceum)を配合した健康食品に関し、その目的は、優
れた血糖降下作用を発揮することにより、糖尿病の回復
や予防などに有効に利用することができるなど、生体調
節機能において優れ、しかも飽きることなく美味しく食
することのできる健康食品を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の健康食品が開発されて
いる。その原料は様々で、例えば、キノコ、根菜、種
子、海草、酵母、貝殻、蛇、深海魚などが配合された健
康食品が存在する。このような健康食品には、病気の予
防や老化の抑制などに効果的に働くものもある。具体的
には、血糖効果作用を有し、糖尿病の回復や予防などに
役立てることができるなど、生体調節機能において優れ
た、所謂機能性食品と呼ばれるものもある。
【0003】特に、キノコ類を用いた健康食品は数多く
創出されている。なかでもカワリハラタケ(Agaricus b
lazai Murill)は、その抗腫瘍作用や血糖値降下作用が
注目されていることから、その抽出エキス等が配合され
てなる健康食品が多数存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カワリ
ハラタケ(Agaricus blazai Murill)など、健康食品に
用いられるキノコ類は、そのまま食すると美味しくない
という、大きな欠点を有している。従って、通常はその
抽出エキス等が用いられるが、抽出エキス等を得るのは
手間のかかる作業であった。また、カワリハラタケ(Ag
aricus blazai Murill)にはβ−D−グルカンが豊富に
含まれており、これにより種々の薬効が発揮されるので
あるが、このβ−D−グルカンは不溶性であるため、抽
出エキス等にはβ−D−グルカンが十分に含まれておら
ず、抽出エキス等を用いると、原料に含まれているβ−
D−グルカンによる薬効を十分に活かすことができない
という欠点もあった。更に、一般に健康食品は連用する
ことによりその効果が十分に発揮されるものであるが、
上記したような抽出エキス等を用いた健康食品は、数日
間食すると味に飽きてしまうため、連用しにくいという
問題も有していた。そこで、キノコ類をそのまま用いて
簡単に製造することができるとともに、その薬効を十分
に活かすことができ、しかも飽きることなく美味しく食
することのできる健康食品の創出が望まれていた。
【0005】本発明者らは、キノコ類を用いた健康食品
に関する鋭意研究を続けたところ、小麦粉を主原料とす
る食品に、山伏茸(Hericium erinaceum)を配合するこ
とにより、優れた血糖降下作用を発揮することができる
など、生体調節機能において優れた健康食品とすること
ができ、しかもこの健康食品が味においても優れてお
り、山伏茸(Hericium erinaceum)に加えてカワリハラ
タケ(Agaricus blazaiMurill)を配合した場合にも、
飽きることなく美味しく食することができることを見出
し、本発明の完成に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、小麦粉を主原料とする食品であって、山伏茸(He
ricium erinaceum)が必須原料として配合されてなるこ
とを特徴とする健康食品に関し、請求項2に係る発明
は、前記必須原料に加えて、カワリハラタケ(Agaricus
blazai Murill)が配合されてなることを特徴とする請
求項1記載の健康食品に関する。
【0007】また請求項3に係る発明は、前記必須原料
に加えて、ルイボス(Aspalathus linears)又はその抽
出物が配合されてなることを特徴とする請求項1又は2
記載の健康食品に関し、請求項4に係る発明は、前記必
須原料に加えて、更に芽株、プランタゴオバタ(Planta
go ovata Forskal)の種子の皮、山芋(Dioscorea.)、
ハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)、クコ(Lycium chi
nense Mill)の実のうちの1種以上が配合されてなるこ
とを特徴とする請求項1乃至3記載の健康食品に関す
る。更に請求項5に係る発明は、麺に加工されてなるこ
とを特徴とする請求項1乃至4記載の健康食品に関す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る健康食品は、小麦粉
を主原料とした健康食品で、山伏茸(Hericium erinace
um)が必須原料として配合されている。山伏茸(Herici
um erinaceum)はハリタケ科のキノコで、その薬理活性
成分として、HeLa細胞増殖阻害物質や免疫機能調節成分
が特定されており、癌細胞の発育を抑えたり、癌を予防
する効果を有していることが確認されている。また、神
経成長因子(WGF)合成誘導促進物質も確認されてお
り、脳の神経細胞を活性化することができ、アルツハイ
マー型痴呆症の改善にも有効であるとして注目されてい
るキノコである。
【0009】本発明においては、上記山伏茸(Hericium
erinaceum)の傘部、柄部のどちらも使用することがで
きる。また、乾燥状態のもの、非乾燥状態のものいずれ
も好適に使用することができ、小麦粉等の他の原材料と
混合しやすいように、粉末状等として用いるのが好まし
い。
【0010】山伏茸(Hericium erinaceum)の配合量は
特に限定されないが、食品中0.1〜5重量%とするの
が好ましい。これは、0.1重量%未満では配合による
効果が十分に発揮されず、5重量%を超えて配合して
も、それ以上の効果は期待できないからである。
【0011】上記山伏茸(Hericium erinaceum)が配合
されてなる健康食品は、後述する実施例からも明らかな
ように、優れた血糖降下作用を有している。しかも味に
おいても優れており、飽きることなく連用することがで
きるので、糖尿病の回復や予防などに有効に利用するこ
とができる。
【0012】本発明に係る健康食品には、更にカワリハ
ラタケ(Agaricus blazai Murill)を配合するのが好ま
しい。カワリハラタケ(Agaricus blazai Murill)はカ
ワリハラタケ科のキノコで、一部では姫松茸とも呼ばれ
ており、原産地はブラジルのピエダーテ地方である。こ
のカワリハラタケ(Agaricus blazai Murill)には、高
分子多糖体であるβ−D−グルカンが豊富に含まれてお
り、これにより抗腫瘍作用や血糖降下作用が発揮される
ことが知られている。また、体内の活性酸素の働きを抑
える「SOD」(スーパー・オキサイド・ディスムター
ゼ)の成分として欠かせない成分である亜鉛も多く含ま
れている。従って、近年日本でも人工栽培が行われてお
り、カワリハラタケ(Agaricus blazai Murill)の抽出
エキス等は、従来より健康食品などに用いられている。
【0013】カワリハラタケ(Agaricus blazai Muril
l)についても、上記山伏茸(Hericium erinaceum)と
同様に、傘部、柄部のどちらも使用することができ、乾
燥状態のもの、非乾燥状態のものいずれも好適に使用す
ることができる。また、小麦粉等の他の原材料と混合し
やすいように、粉末状等として用いるのが好ましい。
【0014】カワリハラタケ(Agaricus blazai Muril
l)を配合する場合の配合量も特に限定されないが、食
品中0.1〜2重量%とするのが好ましい。これは、
0.1重量%未満では配合による効果が十分に発揮され
ず、2重量%を超えて配合すると、味が劣化する恐れが
あり、いずれの場合も好ましくないからである。
【0015】上記カワリハラタケ(Agaricus blazai Mu
rill)を配合することにより、より優れた血糖効果作用
を発揮することができ、また抗腫瘍作用も発揮すること
ができる。しかも、通常このカワリハラタケ(Agaricus
blazai Murill)は美味しくないとされているが、本発
明のように、山伏茸(Hericium erinaceum)とともに小
麦粉に配合すると、飽きることなく美味しく食すること
ができる。従って、連用しやすく、カワリハラタケ(Ag
aricus blazai Murill)が有する薬理作用を十分に活か
すことができる。
【0016】本発明に係る健康食品には、更にルイボス
(Aspalathus linears)を配合することも可能である。
ルイボス(Aspalathus linears)は南アフリカ原産のマ
メ科植物で、南アフリカでは、その葉を使用したルイボ
スティーが、古来より不老長寿のお茶として飲用されて
いる。このルイボスティーは、免疫機能強化作用や抗ア
レルギー作用を有しており、最近ではアトピー性皮膚炎
の治癒にも有効であることが知られている。またルイボ
スティーには、体内の活性酸素の働きを抑える「SO
D」という酵素が含まれていることが明らかになってい
る。体内の活性酸素は、老化を早めたり、癌化を促す原
因として、また動脈硬化を促進するなど成人病の原因と
しても知られており、この活性酸素の働きを抑える「S
OD」が含まれているルイボスティーは、老化抑制、癌
や動脈硬化の予防などにも有効に利用されている。
【0017】ルイボス(Aspalathus linears)を使用す
る場合、その全草を用いても、葉部、枝部、根部などの
各部位を単独或いは混合して用いても構わないが、その
薬効が広く知られている葉を用いるのが最も好ましい。
尚、上記した山伏茸(Hericium erinaceum)やカワリハ
ラタケ(Agaricus blazai Murill)と同様に、乾燥粉末
等をそのまま用いてもよいが、ルイボス(Aspalathus l
inears)の抽出物は苦みや渋みがなく、食品に配合して
も美味しく食することができるため、抽出エキスや、こ
れを乾燥させたものを用いるのが好ましい。
【0018】ルイボス(Aspalathus linears)又はその
抽出物を配合する場合の配合量も特に限定されないが、
抽出エキスとして、食品中0.05〜1.0重量%とす
るのが好ましい。これは、0.05重量%未満では配合
による効果が十分に発揮されず、1.0重量%を超えて
配合してもそれ以上の効果は期待できないからである。
【0019】ルイボス(Aspalathus linears)又はその
抽出物を配合することにより、山伏茸(Hericium erina
ceum)やカワリハラタケ(Agaricus blazai Murill)配
合による効果に加えて、免疫機能強化作用や抗アレルギ
ー作用を発揮することができ、アトピー性皮膚炎の回復
や老化の抑制、癌や動脈硬化の予防などにも有効に用い
ることができる。
【0020】本発明に係る健康食品には、更に、芽株、
プランタゴオバタ(Plantago ovataForskal)の種子の
皮、山芋(Dioscorea.)、ハトムギ(Coix lachryma-job
i L.)、クコ(Lycium chinense Mill)の実のうちの1
種以上を適宜配合することも可能である。
【0021】芽株とは、コンブ科のワカメ(Undaria pi
nnnatifida)の茎の左右にある、俗に耳と呼ばれる翼状
の成実葉部分のことをいう。芽株には、ワカメ(Undari
a pinnnatifida)の栄養葉の部分に比べて、糖質や脂質
の他、カルシウムも多く含まれている。従って、芽株は
栄養価が非常に高い食品であり、また肺癌や白血病に対
する予防効果があるとも考えられている。芽株を配合す
る場合にも、他の原材料と混合しやすいように粉末とし
て用いるのが好ましく、その配合量は、食品中0.5〜
3.0重量%とするのが望ましい。
【0022】プランタゴオバタ(Plantago ovata Forsk
al)の種子の皮は、サイリウムとも呼ばれている。この
サイリウムは鎮咳効果や消炎効果を有しており、また滋
養強壮にも有効に用いられる。プランタゴオバタ(Plan
tago ovata Forskal)の種子の皮を配合する場合も、粉
末として用いるのが好ましく、その配合量は、食品中
1.0〜5.0重量%とするのが望ましい。
【0023】山芋(Dioscorea.)はヤマノイモ科の野菜
で、ナガイモ(Dioscorea. batatas)、ダイショ(Dios
corea. alata)、ジネンジョ(Dioscorea. japonica)の
3種存在する。本発明においてはこれらの3種の山芋
(Dioscorea.)のうち、いずれを使用することも可能で
あり、すった状態や刻んだ状態のもの、またその乾燥粉
末を配合すればよい。この山芋(Dioscorea.)には繊維
質が多く含まれているため、配合することにより、食物
繊維の含有量を高めることができる。また、山芋(Dios
corea.)は滋養強壮や胃腸調整にも有効であるといわれ
ており、配合すると、このような効果も発揮することが
できる。尚、山芋(Dioscorea.)を配合する場合の配合
量は、食品中0.5〜3.0重量%とするのが好まし
い。
【0024】ハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)はイネ
科の一年生草本で、ハトムギ茶の原料として広く使用さ
れている。このハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)は、
カリウムを多く含有しており、新陳代謝を促進する作用
を有しているので、肌荒れやシミの回復などに有効であ
る。従って、ハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)を配合
することにより、美肌効果を発揮することができ、ま
た、高血圧予防や疲労回復の効果も期待することができ
る。ハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)を使用する場合
も、粉末として用いるのが好ましく、その配合量は、食
品中0.1〜1.0重量%とするのが望ましい。
【0025】クコ(Lycium chinense Mill)はナス科の
落葉小低木で、その葉はクコ茶の原料として用いられて
いる。また、実は肝臓や腎臓によく、滋養強壮に有効で
あることが知られており、本発明においては、この実が
用いられる。クコ(Lycium chinense Mill)の実を使用
する場合も、粉末として用いるのが好ましく、その配合
量は、食品中0.1〜1.0重量%とするのが望まし
い。
【0026】本発明においては、上記した原料の他に、
カルシウム源となる卵殻を配合することも可能であり、
その配合量は、食品中0.01〜0.5重量%程度とす
ればよい。また、得られる健康食品の味の調整として、
食塩等の調味料も適宜配合される。
【0027】以上説明したような原料が配合されてなる
健康食品は、優れた血糖降下作用を有しているたけでな
く、免疫促進作用などの種々の薬理作用を有している。
従って、糖尿病等の予防や回復に役立てることができる
だけでなく、糖尿病などの患者の自然治癒力を増強する
こともできる。また、一般に健康食品は連用することに
よりその効果が十分に発揮されるものであるが、本発明
に係る健康食品は、味においても優れており、飽きるこ
となく連用することができるので、その効果を十分に発
揮させることができる。しかも、後述する分析結果から
も明らかなように、含有成分として、カルシウム、カリ
ウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、食物繊維等の栄養素
が豊富に含まれており、栄養価においても非常に優れた
ものである。
【0028】上記した含有成分の中でも、食物繊維は腸
内の癌促進物質を排出する作用を有していることが確認
され、大腸癌の予防などに有効な成分として、特に注目
されている成分である。この食物繊維について、以下に
詳述する。食物繊維とは、食物中に含まれている消化さ
れにくい成分のことで、不溶性食物繊維と水溶性食物繊
維の2つに分けられている。特に水溶性のものは、不溶
性のものよりも腸内の通過時間がゆるやかであるため、
腸壁に粘性を与え、また糖質や脂質を包摂することによ
り、糖質や脂質の吸収を遅らせるという作用を有してい
る。その結果、血糖降下作用を有するホルモンであるイ
ンシュリン分泌が促進されることとなるので、食物繊維
の摂取が、糖尿病の回復や予防に有効であることも明ら
かになっている。また脂質の吸収を抑制する作用を有し
ているため、高脂血症、動脈硬化、肥満などにも有効で
あることが知られている。このように、食物繊維は様々
な効果を有しており、この食物繊維が多く含まれている
ことにより、大腸癌の予防、糖尿病、高脂血症、動脈硬
化、肥満などの回復や予防といった優れた効果が発揮さ
れる。本発明に係る健康食品には、ヘミセルロースなど
の水溶性食物繊維が、食品100g中3〜6g含まれて
おり、これは一日に必要とされる食物繊維の1/3〜1
/8である。従って、本発明に係る健康食品を食するこ
とにより、食物繊維を効率よく摂取することができる。
【0029】一方、亜鉛は前述した「SOD」の成分と
して欠かせない成分であり、亜鉛が多く含まれているこ
とにより、インシュリン不足や動脈硬化、老化の元凶で
ある活性酸素の働きを抑えることができる。尚、カワリ
ハラタケ(Agaricus blazaiMurill)を配合した場合、
亜鉛の含有量をより多くすることができる。また、芽株
や卵殻を配合すると、カルシウムの含有量をより多くす
ることができる。
【0030】本発明に係る健康食品は、小麦粉を主成分
とした健康食品であり、麺やパンなどの他、ビスケット
やウェハースなどの菓子類等に加工される。特に、麺に
加工すると、最も美味しく食べることができ、また栄養
バランスにおいても優れているため、麺に加工して食す
るのが最も好ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。以下に示す材料を混合した後、適量の水を加え
て麺に加工し、本発明に係る健康食品とした。原料 重量% 小麦粉 90.0 山伏茸の粉末 1.0 カワリハラタケの粉末 0.7 ルイボスの葉の抽出エキス(粉末)0.2 芽株の粉末 1.6 サイリウムの粉末 2.6 山芋の粉末 1.8 クコの実の粉末 0.5 ハトムギの粉末 0.5 卵殻の粉末 0.1食塩 1.0 合計 100.0
【0032】〔含有成分の分析〕上記した実施例の麺
(乾麺)を日本食品分析センターに持ち込み、その含有
成分を分析してもらった。結果を表1に示す。また、対
照として、日本食品標準成分表による、精白米ご飯及び
うどん(乾麺)の含有成分の分析結果も合わせて表1に
示す。(表中の数値は食品100g中の含有量を示す)
【表1】
【0033】表1の結果より、本発明にかかる健康食品
には、ご飯やうどんに比べて、特に食物繊維、カルシウ
ム、鉄分、マグネシウム、亜鉛が豊富に含まれており、
栄養バランスがよいことがわかる。従って、補助食品と
して食することにより、優れた栄養補給をすることがで
きる。また、食物繊維が多く含まれているので、満腹感
があるとともに腹持ちもよく、しかも1食分のカロリー
も比較的低いことがわかる。
【0034】〔血糖降下作用の確認〕上記実施例の麺を
食することにより、その効果を調べた。尚、被験者は7
4才男性である。この男性は、平成3年に糖尿病と診断
され、慢性肝炎、高脂血症、喘息性気管支炎症も併発し
ていた。この当時の平均血糖値は、250〜290mg
/dlと、かなり高かった。また、肝炎の指標とされる
GTO及びGPOの値も高く、更に総コレステロール及
び中性脂肪の値に加えて、悪玉コレステロールの値も高
く、顕著な高脂血症であった。平成8年頃より、血糖降
下剤であるグリミクロン(40mg)を1日2錠投与す
るようになり、その結果血糖値が安定し、他の合併症も
軽快していた。この当時の平均血糖値は145〜155
mg/dlで、GTO及びGPOの値、総コレステロー
ル及び中性脂肪の値も正常に向かっていた。また、平成
9年12月頃より、グリミクロン2錠に加え、実施例の
麺を1日1食75g(ゆであがり重量は210〜220
g)ずつ食した。この当時の血糖値は安定しており、G
TO及びGPOの値、総コレステロール及び中性脂肪の
値も正常であった。血糖値が安定してきたので、平成1
0年3月頃より、グリミクロンを1日1錠に減らし、実
施例の麺を1日1食75g(ゆであがり重量は210〜
220g)ずつ食した。その結果、血糖値を含め、糖尿
病や他の合併症に関する検査結果のいずれにも悪化の徴
は認められなかった。グリミクロン投与前、グリミクロ
ン2錠投与時、グリミクロン2錠及び本発明に係る健康
食品摂取時、更にグリミクロン1錠及び本発明品摂取時
の検査結果をまとめて表2に示す。
【表2】
【0035】表2の結果より、血糖降下剤であるグリミ
クロンの投与量を減らして、代わりに本発明にかかる健
康食品を摂取しても、血糖値を含め、糖尿病や他の合併
症に関する検査結果のいずれにも悪化の徴は認められ
ず、本発明品が血糖降下作用等の優れた生体調節機能を
有しており、糖尿病等の回復に有効であることがわか
る。
【0036】〔味について〕上記実施例の麺(乾麺)を
パネラー5人に1日75gずつ1ヵ月間食してもらっ
た。1ヵ月後、味及び、飽きの程度について、以下の4
段階で評価してもらった。 ◎…非常に美味しい ○…美味しい △…普通 ×…美味しくない飽き ◎…全く飽きることがない ○…3〜4週間程で飽きる △…1〜2週間程で飽きる ×…2〜3日で飽きる
【0037】その結果、味については、5人とも◎で、
飽きの程度については、◎が4人、○が1人であった。
従って、本発明にかかる健康食品は、飽きることなく美
味しく食べることができるといえる。
【0038】以下、本発明に係る健康食品の配合例を示
す。 (配合例1) 配合率(重量%) 小麦粉 96.0 山伏茸の粉末 3.0食塩 1.0 合計 100.0
【0039】(配合例2) 配合率(重量%) 小麦粉 94.5 山伏茸の粉末 3.0 カワリハラタケの粉末 1.5食塩 1.0 合計 100.0
【0040】(配合例3) 配合率(重量%) 小麦粉 94.0 山伏茸の粉末 2.5 カワリハラタケの粉末 1.5 ルイボスの葉の抽出エキス(粉末)1.0食塩 1.0 合計 100.0
【0041】(配合例4) 配合率(重量%) 小麦粉 89.0 山伏茸の粉末 2.0 カワリハラタケの粉末 1.0 ルイボスの葉の抽出エキス(粉末)0.5 芽株の粉末 2.0 サイリウムの粉末 2.0 山芋の粉末 1.5 クコの実の粉末 0.5 ハトムギの粉末 0.5食塩 1.0 合計 100.0
【0042】(配合例5)クッキー 配合率(重量%) 小麦粉 33.5 山伏茸 1.0 カワリハラタケ 0.7 ルイボスの葉の抽出エキス(粉末)0.2 芽株の粉末 1.2 サイリウム 1.5 クコの実の粉末 0.5 ハトムギの粉末 0.5 ショートニング 14.0 マーガリン 9.0 トレハロース 16.0 鶏卵 8.5 食塩 0.5 重曹 0.05水 残 部 合計 100.0
【0043】(配合例6)ウェハース 配合率(重量%) 小麦粉 20.0 山伏茸 1.0 カワリハラタケ 0.7 ルイボスの葉の抽出エキス(粉末)0.2 サイリウム 1.5 クコの実の粉末 0.5 ハトムギの粉末 0.5 コーンスターチ 1.5 鶏卵 3.0 トレハロース 0.75 食塩 0.2 バニリン 0.02 炭安 0.3 重曹 0.2水 残 部 合計 100.0
【0044】上記配合例1〜6の健康食品は、いずれも
味において優れており、1ヵ月間連用しても、飽きるこ
となく美味しく食べることができた。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は、小麦粉を主原料とする食品であって、山伏茸(Heri
cium erinaceum)が必須原料として配合されてなること
を特徴とする健康食品に関するものであるから、以下の
ような優れた効果を奏する。即ち、優れた血糖降下作
用、免疫促進作用などの生体調節機能を発揮すことによ
り、糖尿病等の回復や予防などに有効に利用することが
できる。しかも味においても優れており、飽きることな
く連用することができるので、その効果を十分に発揮さ
せることができる。また、含有成分として、カルシウ
ム、カリウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、食物繊維等
の栄養素が豊富に含まれているため、栄養価においても
非常に優れているという効果を奏する。
【0046】また請求項2に係る発明は、前記必須原料
に加えて、カワリハラタケ(Agaricus blazai Murill)
が配合されてなることを特徴とする請求項1記載の健康
食品に関するものであるから、より優れた血糖効果作
用、免疫促進作用を発揮することができ、請求項3に係
る発明は、前記必須原料に加えて、ルイボス(Aspalath
us linears)又はその抽出物が配合されてなることを特
徴とする請求項1又は2記載の健康食品に関するもので
あるから、体内の活性酸素の働きを抑える「SOD」が
多く含まれ、上記効果に加えて、アトピー性皮膚炎の回
復や老化の抑制、癌や動脈硬化の予防といった効果も発
揮することができる。
【0047】請求項4に係る発明は、前記必須原料に加
えて、更に芽株、プランタゴオバタ(Plantago ovata F
orskal)の種子の皮、山芋(Dioscorea.)、ハトムギ(C
oixlachryma-jobi L.)、クコ(Lycium chinense Mil
l)の実のうちの1種以上が配合されてなることを特徴
とする請求項1乃至3記載の健康食品に関するものであ
るから、より優れた生体調節機能を発揮することがで
き、請求項5に係る発明は、麺に加工されてなることを
特徴とする請求項1乃至4記載の健康食品に関するもの
であるから、より美味しく食べることができ、また栄養
バランスにおいても優れているという効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉を主原料とする食品であって、山
    伏茸(Hericium erinaceum)が必須原料として配合され
    てなることを特徴とする健康食品。
  2. 【請求項2】 前記必須原料に加えて、カワリハラタケ
    (Agaricus blazaiMurill)が配合されてなることを特
    徴とする請求項1記載の健康食品。
  3. 【請求項3】 前記必須原料に加えて、ルイボス(Aspa
    lathus linears)又はその抽出物が配合されてなること
    を特徴とする請求項1又は2記載の健康食品。
  4. 【請求項4】 前記必須原料に加えて、更に芽株、プラ
    ンタゴオバタ(Plantago ovata Forskal)の種子の皮、
    山芋(Dioscorea.)、ハトムギ(Coix lachryma-jobi
    L.)、クコ(Lycium chinense Mill)の実のうちの1種
    以上が配合されてなることを特徴とする請求項1乃至3
    記載の健康食品。
  5. 【請求項5】 麺に加工されてなることを特徴とする請
    求項1乃至4記載の健康食品。
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