JPH08510981A - 折畳式コンテーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は折畳式コンテーナに係り、ベースと、該ベースの対向する一対の縁部にヒンジ結合された一対の第１側壁と、前記ベースの対向する一対の縁部にヒンジ結合され前記対向する一対の第１側壁に向かって両側端部から延びるフランジを備える第２側壁と、前記一対の第２側壁の前記フランジと、起立状態で前記一対の第１側壁間に噛み合いを供する連結手段を有する。これによって、折畳が容易であり剛性の優れた折畳式コンテーナが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 折畳式コンテーナ 技術分野 本発明は空き状態で簡単に折り畳める折畳式コンテーナに関する。 背景技術 飲み物、お酒、果物などを受容及び移送するにおいて主として使われる従来の コンテーナは空き状態でも元の嵩及び形状を保っていて保管及び運搬にかなり費 用と時間が所要される。それで多種の折畳式コンテーナが提案されている。 例えば、ＤＥ ４１ ０９ １５１では空き状態で下部ベース上に四つの側壁 が折り畳める長方形のコンテーナが開示されている。一番目の一対の対向した側 壁は下部ベース上に直接に折り畳まれ、もう一対の対向した側壁は一番目の一対 の上に置かれる。側壁のヒンジ軸は下部ベースからの高さにおいて異なる。起立 状態の側壁はフックメカニズムにより連結されボックス状を形成する。このフッ クメカニズムはロッキング及びアンロッキングするための作動が不便であり時間 が所要され、よってコスト高となる短所がある。 他の折畳式コンテーナがＥＰ４４３ ３２７ Ａ２に開示されている。このコ ンテーナは基本的にはＤＥ ４１ ０９ １５１で提示されたものと類似な構造 を有するが、隣接した側壁間の連結メカニズムが側壁の面に存する溝に噛み合う Ｕ字形の断面形状を有するＬ字形の連結要素を有する。このＬ字形の連結要素は 隣接した側壁の両側に同時に噛み合って両側壁を一体に固定させる。しかし、こ れらの連結要素は容器本体と分離されているので折畳状態で紛失される恐れがあ り、その連結作業それ自体も比較的不便である。 従って、本発明の目的は前述した従来の折畳式コンテーナの短所を有せず、折 り畳んだり広げやすく、起立状態における強性の優れた改善された折畳式コンテ ーナを提供することである。 発明の開示 本発明によれば、略長方形のベースと、前記ベースの対向する一対の縁部にそ れぞれヒンジ結合され、起立位置と前記ベース上に置かれる折畳位置の間を回動 可能な対向した一対の第１側壁と、前記ベースの対向する他の一対の縁部にそれ ぞれヒンジ結合され、起立位置と前記第１側壁上に置かれる折畳位置間を回動で き、前記第１側壁に向かって両側縁部から突出したフランジを有する一対の第２ 側壁と、前記各側壁の起立状態で、前記フランジの内面と前記第１側壁の両側縁 部領域の外面間に噛合を供する結合手段を含むことを特徴とする折畳式コンテー ナが提供される。 前記結合手段は、前記第１側壁上の突起と、起立状態で前記突起を型合して受 容するように前記突起に応じて前記フランジに形成された受容溝よりなる。前記 突起と凹部は噛合しやすく楔状に結合するのが望ましい。突起は梯形やＴ字形の 平面形状を有することができる。 容器の起立状態を保つため、起立状態の第１側壁と前記第２側壁との間にロッ キング手段を備えることが有利である。 前記ロッキング手段は前記突起と、前記突起と結合されたフランジを共に貫通 するピンで構成できる。あるいは前記ロッキング手段は前記第１側壁の内面に弾 性的に突出して前記第１側壁が折畳位置に向かって回動することを防ぐストッパ を以て効率よく構成できる。ここで、前記ストッパは前記第２側壁の起立時、第 ２側壁の縁部との接触により退けるように傾斜面を有する。 また、前記ロッキング手段は、前記第１側壁により側方に摺動自在に支持され る一対の対向するストッパバーと、前記ストッパバーの対向する端部の間に介し て前記ストッパバーを前記第２側壁に向かって弾性的に付勢するバネよりなる。 第２側壁は前記ストッパバーの自由端部を受容する溝をそれぞれ有する。ここで 、ストッパバーの両自由端部を第１側壁が噛み合う方向から傾斜するよう構成し て前記ストッパバーが、側壁らが噛み合う際退けるようにするのが望ましい。 起立位置に存する四つの側壁により形成された上部開口を伏せる蓋体が備えら れる。この蓋体はいずれか一対の側壁の上部縁部にヒンジ結合された二つの蓋体 部材を構成し得る。 起立状態における容器の剛性を確保するため、起立状態の四つの側壁の上部縁 部に噛み合う長方形のリムが備えられる。ここで、前記リムが第１側壁に沿って 対向するリム部材上に形成された摺動レールを有し、第２側壁が該上部縁部の両 端部領域にヒンジ結合されたアームと、前記アームの自由端部に取り付けられ前 記レールに沿って移動自在なスライダーを有する場合、前記リムは折畳状態と起 立状態の両方で側壁と一体に保持できる。 また、リムにより形成された上部開口を伏せる蓋体を備えるように構成できる 。この蓋体は前記リムのリム部材のうち一つにヒンジ結合でき、ロッキング手段 により閉位置でロッキングされ得る。 該ロッキング手段は、側方へ摺動自在に蓋体に支持される一対の対向するスト ッパバーと、該ストッパバーを外向き弾性付勢するよう前記ストッパバーの対面 した両端部の間に介したばねを有し、リム部材はストッパバーの両側自由端部を それぞれ受容する溝を有するよう構成し得る。 図面の簡単な説明 図１は本発明による折畳式コンテーナの斜視図である。 図２は本発明による折畳式コンテーナの分解斜視図である。 図３は二種のロッキング手段を備えた側壁の噛合部分を示した拡大斜視図であ る。 図４ないし図６は多様な形状の噛合部分を示した図３と類似した図である。 図７はロッキング手段の修正例を示した分解斜視図である。 図８は図７においてカバーを取り外した正面図である。 図９は蓋体を有した本発明による他のコンテーナの斜視図である。 図１０は図９の折畳状態の断面図である。 図１１はリムを有したさらに他の実施例によるコンテーナの斜視図である。 図１２は図１１のＩ−Ｉ線による断面図である。 図１３は図１２のII一II線による断面図である。 図１４は図１３の動作状態を示す図である。 図１５は図１１の折畳状態の断面図である。 図１６は図１１のIII−III線による断面図である。 図１７は図１１の長側壁の部分斜視図である。 図１８は図１２の変形例である。 図１９は蓋体を有する図１１によるコンテーナの斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 各実施例及び図面全体にかけて類似した部分については同一な符号を付する。 図１は本発明による折畳式コンテーナの斜視図であり、図２は本発明による折 畳式コンテーナの分解斜視図である。図１及び図２からわかるように、本発明に よる折畳式コンテーナは略長方形のベース２０と、四つの側壁２、２’、３、３ ’よりなる。側壁２、２’、３、３’は前記ベースの四つの縁部にヒンジ４、５ によりそれぞれヒンジ結合されている。長側壁３、３’は前記ベース上に置かれ る折畳位置と起立位置との間を回動できる。短側壁２、２’はベース２０上に折 り畳まれた長側壁３、３’上に折り畳まれ重畳でき、かつ図１に示したような起 立状態に回動できる。側壁のヒンジ軸はそれぞれ前記ベースから異なる高さに位 置して各側壁の折畳状態時重ね合いを容易にする。 短側壁２、２’の両側端部領域にはフランジ７が長側壁３、３’に向かって延 長形成されている。このフランジ７は長側壁３、３’の側端部領域と接触して長 側壁３、３’の過渡な回動を阻止する。フランジ７とこれに応ずる長側壁３、３ ’の両側端部領域は起立状態で噛み合う。この噛み合いは長側壁３、３’の両側 端部領域の外表面に形成された突起６と、これらに応じてフランジ７に形成され 側壁２、２’、３、３’の起立状態で突起６を型合して受容する受容溝によりな る。この噛み合いを容易にするため、図１及び図２からわかるように、突起６と 受容溝８は楔状の傾斜表面を望ましく有する。また、噛み合った側壁２、２’、 ３、３’が長側壁３、３’の長手方向に分離されることを防ぐために突起６とそ れに応ずる受容溝８は図４からわかるように、突起６が受容溝８内に拘束される ように形成し得る。あるいは突起６と受容溝８は図５及び図６に示したように、 Ｔ字形や梯形を有し得る。 図３においては突起６とそれに噛み合ったフランジ７を共に貫通するピン１１ が示されており、このピン１１により起立状態の短側壁２と長側壁３との間に噛 み合いが保たれる。コンテーナが空けた時、ピン１１を取り除けば側壁２、３が 分離されベース上に折り畳める。 あるいは図３に示したように、短側壁の内面に突出して外力により弾性的に退 けるストッパ１２を用いて退き状態が保てる。ストッパ１２は傾斜した表面を有 していて起立位置を旋回する長側壁３の縁部に接触して退ける。 図７及び図８においては長側壁３と短側壁２との間の噛み合いを保つための他 のロッキング手段が示されている。図７及び図８からわかるように、長側壁３の 縁部に一対の対向するストッパバー３１がその縁部の長手方向に沿って摺動自在 に支持されている。ストッパバー３１の対面する端部間にはばね３４が介在され ストッパバー３１を長側壁の両側端部に向かって弾性的に付勢する。ストッパバ ー３１の自由端部３２は長側壁３の側縁端部を越えて弾性的に外向き突出する。 これに応じて短側壁２はストッパバー３１の自由端部を受容する溝３８を有して いる。ストッパバー３１は外部に露出された操作孔３３をそれぞれ有する。それ でユーザーは長側壁３、３’の外表面に形成された孔３９を通じて操作孔３３に 指を入れ指間を狭くすることによりストッパバー３１を退かせ得る。ここで、ス トッパバー３１の自由端部は側壁２、３が噛み合う時、ストッパバー３１がフラ ンジ７の縁部と接触して退けるように長側壁３の噛み合い方向で傾斜した表面を 有する。参照番号３７はストッパバー３１とばね３４を伏せるための蓋体である 。 図９は使用状態で四つの側壁２、２’、３、３’により形成された上部開口を 伏せる蓋体を有する本発明による他の実施例の斜視図である。本実施例において 、蓋体は二つの蓋体部材４１、４２よりなり、これらは短側壁２、２’の自由縁 部にヒンジ４３、４４によりそれぞれヒンジ結合されており、これによりコンテ ーナの上部開口を閉鎖する状態と短側壁２、２’に隣接する位置間を回動できる 。図１０はコンテーナが折り畳まれた状態の断面図である。ここで、長側壁３、 ３’、短側壁２、２’と蓋体部材４１、４２がベース２０上に順に相互重畳され ている。 図１１はリム５０を備えた本発明によるさらに他の実施例の斜視図である。本 実施例においては起立状態で四つの側壁２、２’３、３’の上部縁部に噛み合う 矩形のリム５０が備えられている。リム５０は四つのリム部材５１、５２を有し て、結合されている四つの側壁２、２’、３、３’の上部縁部を囲繞することに より側壁２、２’、３、３’の捻じれを防止する。リム５０は起立状態の側壁に より形成された上部開口内に型合して挿入されるように構成しても同様の目的が 達成し得る。コンテーナが折り畳まれる時、リムは側壁から取り除ける。 図１２は図１１のＩ−Ｉ線による断面図であり、図１３は図１２のII−II線に よる断面図である。これらの図面はリム５０が側壁と一体に折り畳めることを示 す。リム５０は対向した一対のリム部材５１に長側壁３、３’に沿って棚形状に 形成された摺動レール５３を有している。かつ、短側壁２、２’は短側壁２、２ ’の上部縁部の両端部領域にヒンジ結合されたアーム５４と、該アーム５４の自 由端部に取り付けられたスタイダー５５を有している。スライダー５５は棚形状 のレール５３上に置かれてレール５３に沿って動かせる。 長側壁３、３’がベース上に折り畳まれてから短側壁２、２’がベース２０に 向かって回動する時、図１３と類似した断面を示した図１４から見られるように 、一つのリム部材５１のレール５３上に存する一対の対向したスライダー５５は 相互に向かって移動する。よって、リム５０は短側壁２、２’の回動と共にベー スに向かって下降する。 図１５は完全に折り畳まれた状態のコンテーナの断面図である。同図からわか るように完全に折り畳まれた状態で、リム５０はベース２０上に存する長側壁３ 、３’上に重畳されている短側壁２、２’の上に置かれる。 図１６は図１１のIII−III線による断面図である。同図において、長側壁３、 ３’とリム部材５１は長側壁３、３’の突起６と短側壁２、２’のフランジ７上 に受容溝８のような方式で長側壁３、３’の上部縁部に形成された突起５８とリ ム部材５１のスカート部に形成された溝５７により相互噛み合う。この突起５８ の例は図１１のうち長側壁を部分斜視図で示した図１７に示されている。溝５７ は突起５８を型合して受容する。突起と溝による型合はリム部材５２と短側壁２ 、２’との間にも備えられる。 図１８は図１２の変形例を示す。図１８によるコンテーナの対向したリム部材 ５１は図１２におけるレール５３の代わり長手方向に形成された長孔５９を有し ている。スライダーピン６１が長孔５９を通過すれば短側壁２のフランジ７の上 端部にヒンジ結合されたアーム６０の自由端部に取り付けられる。これにより、 短側壁２、２’がベース２０に向かって回動する際、一つのリム部材５１の長孔 ５９に存する一対の対向したスライダーピン６１は相互に向かって移動し、よっ てリム５０は短側壁２、２’が回動するによりベース２０に向かって下降する。 図１９は図１１におけるコンテーナに蓋体７０を加えた斜視図である。蓋体７ ０はリム５０により形成された上部開口を伏せる。蓋体７０はヒンジ６６により リム５０のリム部材５１のうち一つに回動自在に設けられ、閉状態と開状態との 間を回動自在になる。蓋体７０はまた図７及び図８に示したものと類似したロッ キングメカニズムを有する。このロッキングメカニズムは蓋体７０内で側方に摺 動自在な一対の対向したストッパバー７１とストッパバーの対向した端部との間 に介してストッパバー７１を弾性的に付勢するばねより構成される。これに応じ てリム部材５２はストッパバー３１の両側自由端部７２を受容するために応ずる 受容溝７９を有している。 以上の説明の通り、本発明による折畳式コンテーナは折畳が容易であり使用時 起立状態の剛性が優れる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．略長方形のベースと、 前記ベースの対向する一対の縁部にヒンジ結合され前記ベース上に置かれる折 畳位置と起立位置との間を回動する一対の対向した第１側壁と、 前記ベースの対向する一対の縁部にヒンジ結合され、前記ベース上に折り畳ま れた前記一対の第１側壁上に置かれる折畳位置と起立位置との間を回動でき、両 側の端部領域から前記第１側壁に向かって延びたフランジを有する一対の第２側 壁と、 起立状態で前記第２側壁のフランジと前記第１側壁の応ずる側端部領域間に噛 合を供する結合手段を含むことを特徴とする折畳式コンテーナ。 ２．前記連結手段は前記第１側壁上の突起と、起立状態で前記突起を型合して 受容するように前記突起に応じて前記フランジに形成された受容溝を有すること を特徴とする請求項１に記載の折畳式コンテーナ。 ３．前記突起と前記受容溝は相互楔状に噛み合うことを特徴とする請求項２に 記載の折畳式コンテーナ。 ４．前記突起は梯形の平面形状を有することを特徴とする請求項３に記載の折 畳式コンテーナ。 ５．前記突起はＴ字形の平面形状を有することを特徴とする請求項３に記載の 折畳式コンテーナ。 ６．起立状態における前記第１側壁と前記第２側壁との間の噛み合いをロッキ ングするための手段をさらに含むことを特徴とする請求項２ないし５のいずれか １項に記載の折畳式コンテーナ。 ７．前記ロッキング手段は前記突起と、前記突起と結合されたフランジを共に 貫通するピンを有することを特徴とする請求項６に記載の折畳式コンテーナ。 ８．前記ロッキング手段は前記第１側壁の内面に弾性的に突出して前記第１側 壁が折畳位置に向かって回動することを防ぐストッパを有し、前記ストッパは前 記第２側壁の起立時に接触により退けるように傾斜面を有することを特徴とする 請求項６に記載の折畳式コンテーナ。 ９．前記ロッキング手段は、前記第１側壁により側方に摺動自在に支持される 一対の対向するストッパバーと、前記ストッパバーの対向する端部の間に介して 前記ストッパバーを前記第２側壁に向かって弾性付勢するバネよりなり、前記第 ２側壁は前記ストッパバーの自由端部を受容する溝を有することを特徴とする請 求項６に記載の折畳式コンテーナ。 １０．前記ストッパバーの両側端部は前記側壁が相互結合する際前記ストッパ バーが退けるように前記第１側壁の結合方向に傾斜した表面を有することを特徴 とする請求項９に記載の折畳式コンテーナ。 １１．前記ストッパバーは外部での操作により前記ばねに抗して退けることを 特徴とする請求項９に記載の折畳式コンテーナ。 １２．起立状態で前記四つの側壁により形成された上部開口を伏せる蓋体を備 えることを特徴とする請求項７ないし１１のいずれか１項に記載の折畳式コンテ ーナ。 １３．前記蓋体は一対の側壁の上部縁部にそれぞれヒンジ結合される二つの蓋 体よりなることを特徴とする請求項１２に記載の折畳式コンテーナ。 １４．起立状態で前記四つの側壁の上部縁部に噛み合う長方形のリムを有する ことを特徴とする請求項７ないし１１のいずれか１項に記載の折畳式コンテーナ 。 １５．前記リムは前記第１側壁に沿って対向するリム部材に形成された摺動レ ールを有し、前記第２側壁は前記第２側壁の上部縁部の両側端部領域にヒンジ結 合されたアームと、前記レールに沿って移動自在に前記アームの端部に取り付け られたスライダーを有することを特徴とする請求項１４に記載の折畳式コンテー ナ。 １６．前記リムにより形成された上部開口を伏せる蓋体を有することを特徴と する請求項１５に記載の折畳式コンテーナ。 １７．前記蓋体は、前記リム部材のうち一つにヒンジ結合されていることを特 徴とする請求項１６に記載の折畳式コンテーナ。 １８．前記蓋体を閉位置でロッキングする手段を備える請求項１７に記載の折 畳式コンテーナ。 １９．前記ロッキング手段は、側方へ摺動自在に前記蓋体により支持されるス トッパバーと、前記ストッパバーの対向した両端部との間に介して前記ストッパ バーが外向き弾性付勢するばねを有し、前記リム部材は前記ストッパバーの両側 自由端部をそれぞれ受容する溝を有することを特徴とする請求項１８に記載の折 畳式コンテーナ。