JP2754747B2

JP2754747B2 - 基板収納容器

Info

Publication number: JP2754747B2
Application number: JP1156345A
Authority: JP
Inventors: 利一細田; 浩一郎会田; 保中野
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-06-19
Filing date: 1989-06-19
Publication date: 1998-05-20
Anticipated expiration: 2013-05-20
Also published as: DE69006936T2; DE69006936D1; US5125524A; EP0404520A1; JPH0321098A; KR910002320A; EP0404520B1; KR0154978B1

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、プリント基板等の基板を収納する基板収
納容器に関する。

［発明の概要］この発明は、基板を収納する基板収納容器において、基板を収納保持する一対の側板と、この一対の側板が
近接，離反するようにそれぞれ折れ畳み自在にされた一
対の端板と、上記一対の側板が離反した際に、上記基板
が収納できるようにその状態を維持する支持部材とを備
えたことにより、使用しない時に簡単に折り畳むことができ、省スペー
スで保管することができるようにしたものである。

［従来の技術］例えば、プリント基板の製造において、出来上がった
プリント基板を保管、或は、搬送等するために、間仕切
りを行った段ボール箱や、自動挿入機等で用いられる大
型のバスケット等が使用されている。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、上記段ボール箱の場合には紙製である
ため、耐久性に劣り、搬送時等に発生し易い紙粉がプリ
ント基板にマウントされた電子部品に悪影響を及ぼす欠
点があった。また、上記大型のバスケットの場合には金
属等で補強した樹脂製であるため、重量が重く、かつコ
スト高であった。さらに、上記いずれの場合も省スペー
スで保管することができなかった。

そこで、この発明は、軽量で、かつ使用しない時は折
り畳んで省スペースで保管することができる基板収納容
器を提供するものである。

［課題を解決するための手段］この発明の基板収納容器は、平行かつ離接可能に配設
され複数のリブが形成された一対の側板と、この一対の
側板の対向する各端部にそれぞれ回動自在に取り付けら
れ、折れ畳み自在の左畳板および右畳板からなる一対の
端板と、この一対の端板のいずれか一方の端部に回動自
在に取り付けられ残り他方の端部に係止可能な複数の支
持部材とを備え、一対の端板の左・右畳板を開いて一対
の側板を離し、一対の端板のいずれか一方の端部側の支
持部材を残り他方の端部に係止させると、一対の側板と
一対の端板とで箱型が構成され、この箱型を一対の側板
が上下となるような状態に配置したときには、前記支持
部材が柱の役目をするようにした構成としている。また
は、前記端板の左・右畳板を折り畳んだときに、相互に
ロックして折り畳み状態を維持することができるように
する一対の係止爪を左・右畳板に形成した構成としてい
る。

［作用］基板を収納する際は、一対の側板を離して支持部材を
回動させてその離反した状態を維持することにより、上
記一対の側板の相対向する各リブ間に基板が収納され
る。また、不使用の際は、一対の端板を折り畳むことに
より一対の側板が近接し、簡単に折り畳まれ、省スペー
スで保管される。

［実施例］以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述する。

第1,2図において、１は樹脂製の基板収納容器であ
り、プリント基板２を複数枚収納するものである。この
基板収納容器１は、対向する面（内面）11に上記プリン
ト基板２を保持する複数のリプ11aがそれぞれ形成され
た一対の側板10,10と、各両端部30a,30bが上記一対の側
板10,10の対向する各端部10a,10bにそれぞれ回動自在に
支持されると共に、該一対の側板10,10が近接，離反す
るようにそれぞれ折れ畳み自在にされた一対の端板30,3
0と、上記一対の側板10,10が離反した際に回動自在に設
けられ、該一対の側板10,10の対向する各リブ11a間に上
記プリント基板２が収納できるようにその状態を維持す
る上，下各一対の支持部材50,50、60,60とで構成されて
いる。

上記一対の側板10,10は、合成樹脂により平面略］型
の同一形状に成形してあり、その内面11が互いに向き合
うように近接，離反自在に配設してある。各側板10の内
面11には上下方向に延びる複数のリブ11aを突出一体成
形してある。各リブ11aの上部の両側にはプリント基板
２が挿入し易いようにテーパ面になっている。さらに、
上記内面11の上部11bもプリント基板２が挿入し易いよ
うにテーパ面になっている。また、上記各側板10の下端
縁部には、相対向する内面11側に対して垂直に延びると
共に下方に少し突出する脚部10cを一体成形してある。
この各脚部10cの上面には緩衝材としての矩形状のゴム
板12を貼り付けてある。このゴム板12は基板収納容器１
にプリント基板２を挿入する際のプリント基板２への緩
衝を少なくすると共に、該プリント基板２の両端下端が
載るようになっている。

また、第４図に示すように、上記各側板10の一方（第
４図中左側）のＬ形の端部10aの内面11側の上下部位に
は、略円筒状の一対の軸受部13,13を一体突出成形して
あると共に、他方（第４図中右側）のＬ形の端部10bの
内面11側上下部位には、略円筒状の一対の軸受部14,14
を一体突出成形してある。さらに、上記各側板10の内面
11側の各軸受部13と最左端寄りに位置するリブ11aとの
間の上，下端には、係止片15,凹状の一対の係合部16,16
をそれぞれ一体突出成形してあると共に、上記各側板10
の内面11側の各軸受部14と最右端寄りに位置するリブ11
aとの間の上，下端には、凹状の一対の係合部17,17、係
止片18をそれぞれ一体突出成形してある。

さらに、第１図に示すように、上記各側板10の一方の
端部10a側の外面の上，下部位には、浅い凹部19,凸部20
及び深い凹部21,四角筒状の凸部22をそれぞれ一体成形
してあると共に、上記各側板10の他方の端部10b側の外
面の上，下部位には、四角筒状の凸部23,深い凹部24及
び凸部25,浅い凹部26をそれぞれ一体成形してある。ま
た、上記各側板10の凸部20寄りには前記支持部材50を押
圧操作する操作窓27を形成してあると共に、各側板10の
凸部25寄りには前記支持部材60を押圧操作する操作窓28
を形成してある。尚、上記操作窓27,28の両内壁には、
折り畳み収納時の上記支持部材60,50が倒れないように
一対の係止部27a,27a、28a,28aをそれぞれ突出一体成形
してある。

前記各端板30は、合成樹脂製で矩形の一対の左畳板31
と右畳板41とで構成されている。

第５図に示すように、上記左畳板31は一端縁（端部30
b）に長尺で略円筒状の軸受部32を一体突出成形してあ
り、その上下部に形成された切欠部32a,32bを形成して
ある。この切欠部32a,32bに前記一方の側板10の一方の
端部10aの一対の軸受部13,13を嵌め込み、これらに共に
嵌合した各樹脂製棒状の軸3,4を介して左畳板31は上記
一方の側板10の一方の端部10aに対して回動自在に支持
してある。また、上記左端板31は他端縁（右畳板41側）
に上から下にかけて略円筒状の短軸受部33,矩形の切欠
部34,長尺で略円筒状の軸受部35を一体突出成形してあ
る。この軸受部35の上下部には一対の切欠部35a,35bを
形成してある。また、上記左畳板31の中央の上下には円
筒状の位置決め孔36,37を形成してあると共に、中央の
上記端部10a寄りには鈎状に突出した係止爪38を一体突
出成形してある。

上記右畳板41は他端縁（端部30a）に長尺で略円筒状
の軸受部42を一体突出成形してあり、その上下部に形成
された切欠部42a,42bを形成してある。この切欠部42a,4
2bに前記他方の側板10の他方の端部10bの一対の軸受部1
4,14を嵌め込み、これらに共に嵌合した各樹脂製棒状の
軸5,6を介して右畳板41は上記他方の側板10の他方の端
部10bに対して回動自在に支持してある。また、上記右
端板41は一端縁（左畳板31側）に上から下にかけてＬ字
形のピン部43,矩形の切欠部44,略円筒状の一対の短軸受
部45,45を一体突出成形してある。このピン部43を上記
左畳板31の短軸受部33に嵌合すると共に、一対の短軸受
部45,45を上記左畳板31の一対の切欠部35a,35bに嵌め込
み、これらに共に嵌合した各樹脂製棒状の軸7,8を介し
て内側に折れ畳み自在になっている。また、上記右畳板
41の中央の上下には円筒状の位置決め孔46,47を形成し
てあると共に、中央の上記端部10b寄りには鈎状に突出
した係止爪48を一体突出成形してある。尚、前記各切欠
部34,44の上部の各畳板31,41が把持部になっている。

前記上方に位置する一対の支持部材50,50は、合成樹
脂により略四角棒状に成形してあり、第６図に示すよう
に、先端側が互い違いに向き合っている。この各支持部
材50の基部の両側に各側板10の一対の係合部17,17に枢
支される一対の軸部51,51を一体突出成形してあると共
に、先端部に各側板10の係止片15に係止する係合穴52を
形成してある。また、前記下方に位置する一対の支持部
材60,60は、合成樹脂により略四角棒状に成形してあ
り、第６図に示すように、先端側が互い違いに向き合っ
ている。この各支持部材60の基部の両側に各側板10の一
対の係合部16,16に枢支される一対の軸部61,61を一体突
出成形してあると共に、先端部に各側板10の係止爪18を
係止する係合穴62を形成してある。

以上実施例の基板収納容器１によれば、この基板収納
容器１を用いてプリント基板２を収納する際は、一対の
端板30,30の各左，右畳板31,41を180゜開いて一対の側
板10,10を離し、各側板10,10の左右にある操作窓28,27
より各支持部材50,60の先端側をそれぞれ押圧して第６
図に示すように90゜回転させて倒す。これにより、第１
図に示すように、底部が無い箱型の基板収納容器１を簡
単に組み立てることができる。なお、各支持部材50,60
を押し倒す操作は、作業者が手で行っても良く、また、
自動挿入機等を用いた工程では図示しない治具等により
自動的に行っても良い。この時に各支持部材50,60の先
端側に成形された係合穴52,62が各側板の係止片15,18に
それぞれ係止されるので、プリント基板２を収納できる
上記箱型の状態を確実に維持することができる。

上記状態より、上記一対の側板10,10の相対向して隣
接する各リブ10a,10a間にプリント基板２を収納するこ
とができる。この際に、プリント基板２の両端下端は、
各側板10の脚部10cの上面に貼り付けられたゴム板12上
に載せるので、プリント基板２の挿入の際の衝撃は少な
くなっている。また、基板収納容器１の底部は開放され
ているので、プリント基板２の下端中央を所定手段によ
り上方に押し出すことにより容易に取り出すことができ
る。

また、基板収納容器１の各端板30には上下各一対の位
置決め孔36,37、46,47を形成してあるので、図示しない
搬送装置等により搬送する場合には上記各位置決め孔36
等を用いることにより搬送装置への位置決めを容易かつ
確実に行うことができる。さらに、第７図に示すよう
に、基板収納容器１を横に倒して多数積み付ける際に、
下側の基板収納容器１の凹部19,26、凸部22,23等に上側
の基板収納容器１の凸部23,22、凹部26,19等をそれぞれ
嵌合させることができるので、多数積み重ねた時でも転
倒防止、位置ずれ防止を容易に行うことができる。ここ
で、基板収納容器１を横に倒して多数積み付けるときに
は、支持部材50,60が一対の側板10,10間の柱の役目をし
て、この側板10,10を支えることとなる。このため、基
板収納容器１内に収納されているプリント基板１は、支
持部材50,60によって保護されることになる。また、第
１図の起立状態で、基板収納容器１を上下方向に積み重
ねる際には、上側に位置する基板収納容器１の各一対の
脚部10c,10cを、下側に位置する基板収納容器１の一対
の側板10,10の内面11の上部間に嵌合させることができ
るので、上下方向に多数積み重ねた時の転倒防止、位置
ずれ防止を容易に行って積み重ねすることができる。こ
れらにより、プリント基板１を統一した容器で大量に収
納して搬送する際等に対応させることが可能となる。

不使用の際は、上記各一対の支持部材50,50、60,60
を、第６図の矢印に示すように、90゜回転させて起こ
し、上記一対の端板30,30の各左，右畳板31,41を内側に
折り曲げて畳むことにより一対の側板10,10の各脚部10
c,10cの内側面が当たるまで近接させる。すると、第３
図に示すように、各畳板31,41の相対向する係止爪38,48
同士がロックされ、折り畳み状態を維持することがで
き、不用意な基板収納容器１の開放を防いでいる。この
ように、基板収納容器１の不使用時には、簡単に折り畳
むことができ、横幅の上記開放時の約1/3以下にするこ
とができるので、保管スペースを大幅に削減することが
できる。また、この折り畳み時の状態でも、横に倒した
状態で、或は立てた状態で多数積み重ねても前記の開放
時と同様にして転倒防止、ずれ防止させて行うことがで
きる。

尚、前記実施例によれば、プリント基板の収納容器に
ついて説明したが、プリント基板に限らず、各種の基板
の収納に適用できることは勿論である。また、端板及び
支持部材に調整機構等を設け、幅の異なる基板をそれぞ
れ収納できるようにしても良い。

［発明の効果］以上説明したように、本発明によれば、一対の端板を
折り畳み自在の左畳板および右畳板とから構成したの
で、基板収納容器を使用しないときに簡単に折り畳むこ
とができ、省スペースで保管することができる。

また、一対の端板の左・右畳板を開いて一対の側板を
離し、一対の端板のいずれか一方の端部側の支持部材を
残り他方の端部に係止させると、一対の側板と一対の端
板とで箱型が構成され、この箱型を一対の側板が上下と
なるような状態に配置したときには、前記支持部材が柱
の役目をするようにしたので、基板収納容器を横に倒し
て多数積み付けた際に、中に収納されたプリント基板等
は前記支持部材によって保護されることとなる。

さらに、端板の左・右畳板に一対の係止爪を形成する
と、この基板収納容器が折り畳まれているときに、これ
が不用意に開放してしまうのを防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す基板収納容器の斜視
図、第２図は同平面図、第３図は折り畳み時の要部平面
図、第４図は側板の内面側の側面図、第５図は端板の分
解正面図、第６図は各支持部材の斜視図、第７図は基板
収納容器を積み付けた状態を示す断面図である。１……基板収納容器、２……基板、10,10……一対の側
板、10a,10b……端部、11……対向する面、11a……リ
ブ、30,30……一対の端板、30a,30b……端部、50,60…
…支持部材。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】平行かつ離接可能に配設され複数のリブが
形成された一対の側板と、この一対の側板の対向する各
端部にそれぞれ回動自在に取り付けられ、折れ畳み自在
の左畳板および右畳板からなる一対の端板と、この一対
の端板のいずれか一方の端部に回動自在に取り付けられ
残り他方の端部に係止可能な複数の支持部材とを備え、
一対の端板の左・右畳板を開いて一対の側板を離し、一
対の端板のいずれか一方の端部側の支持部材を残り他方
の端部に係止させると、一対の側板と一対の端板とで箱
型が構成され、この箱型を一対の側板が上下となるよう
な状態に配置したときには、前記支持部材が柱の役目を
するようにしたことを特徴とする基板収納容器。
【請求項２】前記端板の左・右畳板を折り畳んだとき
に、相互にロックして折り畳み状態を維持することがで
きるようにする一対の係止爪を左・右畳板に形成したこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の基板収納容
器。