JP2006160317A - 蓋付き折り畳みコンテナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が半蓋体4で被蓋された際に、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材5の挿入部分5a2を、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材4hに挿入するようにしたものである。
【効果】箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が半蓋体で被蓋された際に、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分を、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入するように構成したので、半蓋体が回動し、折り畳みコンテナー本体の開口部が開放されるようなことを防止することができる。
【選択図】図40
【効果】箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が半蓋体で被蓋された際に、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分を、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入するように構成したので、半蓋体が回動し、折り畳みコンテナー本体の開口部が開放されるようなことを防止することができる。
【選択図】図40
Description
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な蓋付き折り畳みコンテナーに関するものである。
従来、平面形状が略長方形に形成された底部と、底部の相対する長辺部にヒンジ連結された長側壁と、同じく底部の相対する短辺部にヒンジ連結されているとともに、蓋がヒンジ連結された短側壁とからなる蓋付き折り畳みコンテナーが、特許文献1に開示されている。
上述した従来の蓋付き折り畳みコンテナーにおいては、短側壁の上端に、短側壁と略同じ大きさを有する半蓋がヒンジ連結されており、底部に対して、短側壁及び長側壁を略垂直に立てた後に、相対する短側壁のうちの一方の短側壁に重なるようにヒンジ連結されている半蓋を、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部方向に回動させて、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部の略半分を覆い、次いで、相対する短側壁のうちのもう一方の短側壁に重なるようにヒンジ連結されている半蓋を、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部方向に回動させて、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部の残りの略半分を覆うように構成されている。
従来の蓋付き折り畳みコンテナーにおいては、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体と半蓋とをロック部材によりロックすることが行われているが、蓋付き折り畳みコンテナーの運搬中やコンベヤー等による搬送中に、蓋付き折り畳みコンテナーに振動や衝撃が加わると、簡単に、上記のロックが解除されて、半蓋が開いてしまうという問題があった。
また、上述した蓋付き折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態においては、半蓋に配設されたロック部材が移動し易く、蓋付き折り畳みコンテナーの運搬中やコンベヤー等による搬送中に、ロック部材が、底部を越えて外側に飛び出し、飛び出たロック部材が、他の蓋付き折り畳みコンテナーや他の物体に当接し、損傷するという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の蓋付き折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、底部と、底部にヒンジ連結された一対の長側壁と、底部にヒンジ連結されているとともに半蓋体がヒンジ連結された一対の短側壁とを有する蓋付き折り畳みコンテナーにおいて、第1には、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が半蓋体で被蓋された際に、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分を、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入するようにしたものであり、第2には、蓋用ロック部材のフックが、長側壁に穿設された透孔に挿入されるとともに、蓋用ロック部材のフックの係合部が、長側壁に係合するように構成したものであり、第3には、蓋用ロック部材の本体部を、半蓋体に形成された平面形状がコの字状のガイド凸条部内に配置するようにしたものであり、第4には、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分が、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入される際には、蓋用ロック部材の本体部の裏面に垂設された乗り越え突起が、蓋ロック嵌合部材の挿入口の前面に形成された架橋状係止枠を乗り越えるように構成したものであり、第5には、略水平状態に倒された状態の短側壁に重なるように半蓋体が配置された際に、蓋用ロック部材の本体部の上面に突設された飛び出し防止用突起が、短側壁の下端水平リブに当接するように構成したものである。
箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が半蓋体で被蓋された際に、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分を、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入するように構成したので、半蓋体が回動し、折り畳みコンテナー本体の開口部が開放されるようなことを防止することができる。
蓋用ロック部材のフックが、長側壁に穿設された透孔に挿入されるとともに、蓋用ロック部材のフックの係合部が、長側壁に係合するように構成したので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を被蓋している半蓋体が、回動しようとしても、蓋用ロック部材のフックの係合部が、長側壁に係合しているので、半蓋体が回動し、折り畳みコンテナー本体の開口部が開放されるようなことを確実に防止することができる。
蓋用ロック部材の本体部を、半蓋体に形成された平面形状がコの字状のガイド凸条部内に配置するようにしたので、蓋用ロック部材の外周を保護することができ、従って、蓋用ロック部材が、他の蓋付き折り畳みコンテナーや他の物体に当接して損傷するようなことを防止することができる。
一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分が、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入される際には、蓋用ロック部材の本体部の裏面に垂設された乗り越え突起が、蓋ロック嵌合部材の挿入口の前面に形成された架橋状係止枠を乗り越えるように構成したので、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分が、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材から排出しようとしても、蓋用ロック部材に形成された乗り越え突起が、架橋状係止枠に当接するので、簡単に、一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分が、もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材から排出して、蓋用ロック部材による蓋用ロック部材と長側壁とによる蓋ロック状態が解除されるようなことを防止することができる。
略水平状態に倒された状態の短側壁に重なるように半蓋体が配置された際に、蓋用ロック部材の本体部の上面に突設された飛び出し防止用突起が、短側壁の下端水平リブに当接するように構成したので、蓋用ロック部材が、底部を越えて外側に飛び出て損傷するようなことを防止することができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではない。
先ず最初に、図1〜図4を用いて、本発明の蓋付き折り畳みコンテナーの全体構成について説明する。
本発明の蓋付き折り畳みコンテナーは、底部1と、底部1の相対する長辺側土手部1aにヒンジ連結された長側壁2と、底部1の相対する短辺側土手部1bにヒンジ連結された短側壁3と、短側壁3の上端部ヒンジ連結された半蓋体4とから構成されている。また、本実施例においては、長辺側土手部1aの高さは、短辺側土手部1bの高さより低く構成されている。なお、以下、便宜的に、蓋付き折り畳みコンテナーのうち、底部1と相対する長側壁2と相対する短側壁3により構成される部分、即ち、半蓋体4以外の部分を、折り畳みコンテナー本体と称する。
図1に示されている一対の半蓋体4で被蓋され箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、図2に示されているように、短側壁3にヒンジ連結されている半蓋体4を回動させて、短側壁3に重ね、次いで、長側壁2を、底部1方向に倒して、図3に示されているように、長側壁2を、底部1に重ねる。次いで、半蓋体4が重ねられている短側壁3を、底部1方向に倒して、底部1に重ねられた長側壁2に重ねることにより、図4に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことができるように構成されている。
図4に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトな状態に折り畳んだ際には、一対の半蓋体4が重ねられている短側壁3の先端同士が、互いに、当接或いは接近して位置するように構成されているとともに、短側壁3に重ねられている半蓋体4が、底部1を越えて外側に位置しないように構成されている。このように、半蓋体4が、折り畳まれた状態の蓋付き折り畳みコンテナーの底部1を越えて、外側にはみ出るようなことがないので、折り畳まれた状態の蓋付き折り畳みコンテナーの収納スペースを小さくすることができるとともに、半蓋体4が、他の蓋付き折り畳みコンテナーや他の物体に当接し、損傷するという問題を解消することができる。
図4に示されている折り畳まれた状態から、先ず最初に、半蓋体4が重ねられている短側壁3を略垂直に立て、次いで、長側壁2を略垂直に立てることにより、折り畳みコンテナー本体を箱型に組み立て、その後、短側壁3に重ねられている半蓋体4を、回動させて、図1に示されているように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が、半蓋体4で被蓋されることになる。
次に、主として、図5〜図7を用いて、底部1について説明する。
底部1は、平面形状が略長方形状の板部1cを有しており、板部1cの相対する長辺には、長辺側土手部1aが形成されており、また、板部1cの相対する短辺には、短辺側土手部1bが形成されている。短辺側土手部1bの高さは、長辺側土手部1aの高さより高く形成されている。本実施例においては、短辺側土手部1bが、底部1の両端まで延在し、長辺側土手部1aが、相対する短辺側土手部1b間に形成されている。
短辺側土手部1bは、底板1cに対して略垂直な内側垂直板部1b1と、内側垂直板部1b1の上端から外側に略水平方向に延在する水平板部1b2と、水平板部1b2の先端から下方に、内側垂直板部1b1に略平行に延在する外側垂直板部1b3とにより、短辺側土手部1bの長手方向に垂直な断面が、略逆U字状に形成されており、また、短辺側土手部1bの両端部は、端部板部1b4により閉鎖されている。同様に、長辺側土手部1aも、底板1cに対して略垂直な内側垂直板部1a1と、内側垂直板部1a1の上端から外側に略水平方向に延在する水平板部1a2と、水平板部1円2の先端から下方に、内側垂直板部1a1に略平行に延在する外側垂直板部1a3とにより、長辺側土手部1aの長手方向に垂直な断面が、略逆U字状に形成されている。
次に、図6を用いて、短辺側土手部1bに形成された短辺側雌ヒンジ部材H1について説明する。なお、本実施例には、短辺側土手部1bに、4個の短辺側雌ヒンジ部材H1が形成されている例が示されている。
短辺側土手部1bの水平板部1b2には、平面形状が長方形の縦孔h1が穿設されており、また、短辺側土手部1bの内側垂直板部1b1には、上方が開放されているとともに、底板1c方向に延在する方形状の切欠き凹部h2が形成されている。上記の切欠き凹部h2は、縦孔h1に連通されているとともに、縦孔h1の長辺の略中央部に位置している。切欠き凹部h2の両側に位置する内側垂直板部1b1の内面(外側垂直板部1b3側に位置する面)の上端部には、係止ブロックh3が突設されており、係止ブロックh3は、短辺側土手部1bの水平板部1b2から外側垂直板部1b3に向かって、外側垂直板部1b3に徐々に接近するように傾斜した上部傾斜面h3aと略水平な庇部h3bとにより構成されている。
上述した短辺側土手部1bに形成された縦孔h1と切欠き凹部h2と係止ブロックh3とにより、短辺側雌ヒンジ部材H1が構成されている。
短辺側土手部1bの両端部には、上面を下方に凹ますことにより、内側垂直板部1b1側及び外側垂直板部1b3側が開放された両側開放凹部1dが形成されており、両側開放凹部1dは、端部板部1b4と底板1d1と端部板部1b4に略平行な内側部1d2とにより形成されている。一方の両側開放凹部1dには、端部板部1b4と内側部1d2とを連結する係止用中間リブ1d3が形成されている。このように、係止用中間リブ1d3を形成することにより、一方の両側開放凹部1dの内側垂直板部1b1側には、端部板部1b4と内側部1d2と係止用中間リブ1d3により形成される内側開放凹部C1が形成されている。更に、短辺側土手部1bの両端部には、短辺側土手部1bの外側部分を、内側に凹ますことにより、両側開放凹部1dに連通する側部凹部1eが形成されている。なお、内側開放凹部C1は、相対する短辺側土手部1bの対角位置にある両側開放凹部1dに、それぞれ形成されている。更にまた、係止用中間リブ1d3が形成されていない両側開放凹部1dを構成する内側部1d2の上端部には、略水平な蓋用係合突部1d2’が突設されている。
次に、主として、図7を用いて、長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’について説明する。なお、本実施例には、長辺側土手部1aの両端部にそれぞれ1個ずつと中央部に1個の合計3個の長辺側雌ヒンジ部材H1’が形成されている例が示されている。
長辺側雌ヒンジ部材H1’が形成されている長辺側土手部1aの水平板部1a2には、平面形状が、略コの字状の嵌合筒部h4が立設されており、嵌合筒部h4は、外側垂直板部1a3に略平行な外側長壁部h4aと、外側長壁部h4aに対して略垂直な相対する短側部h4bと、内側垂直板部1a1を上方に延長することにより形成された内側長壁部h4cとから構成されている。また、嵌合筒部h4により囲まれた水平板部1a2は削除されているとともに、嵌合筒部h4を構成する内側長壁部h4cの中央部及び長辺側土手部1aを構成する内側垂直板部1a1には、内側長壁部h4cの上端から底板1cまで延在する切欠き凹部h5が形成されている。更に、切欠き凹部h5の両側に位置する内側長壁部h4cの内面(外側長壁部h4a側に位置する面)の上端部には、短辺側雌ヒンジ部材H1を構成する係止ブロックと同様の係止ブロック3が突設されている。この係止ブロックh3も、内側長壁部h4cの上端部から、外側長壁部h4aに徐々に接近するように傾斜した上部傾斜面h3aと略水平な庇部h3bとにより構成されている。
上述した嵌合筒部h4と切欠き凹部h5と係止ブロックh3とにより、長辺側雌ヒンジ部材H1’が構成されている。
図5や図7において、Fは、長辺側土手部1aに形成された浮き上がり防止部材であり、浮き上がり防止部材Fは、長辺側土手部1aを構成する外側垂直板部1a3に略平行な外側壁部f1と、外側壁部f1に対して略垂直な相対する側壁部f2とを有しており、側壁部f2の内面(相対する側壁部f2が対向する面)の上端部には、略角柱状の浮き上がり防止突部f3が形成されている。なお、外側壁部f1と相対する側壁部f2とで囲まれた長辺側土手部1aの水平板部1a2を削除することもできる。このような構成を有する浮き上がり防止部材Fは、長辺側土手部1aの両端部に形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’に対して、長辺側土手部1aの中央部寄りに形成されている。
なお、長辺側土手部1aと、該長辺側土手部1aより高さの高い短辺側土手部1bとにより形成される隅部には、必要に応じて、内部が中空の箱型状凸部Rが形成されており、このような、箱型状凸部Rを形成することにより、長辺側土手部1aと短辺側土手部1bの接合部分を補強することができ、ひいては、底部1の剛性や強度を高めることができる。
なお、本実施例には、上述した箱型状凸部Rが形成されているので、長辺側土手部1aの両端部に形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’を構成する嵌合筒部h4の一方の短側部h4bは、短側部h4bに略平行な箱型状凸部Rの側壁r1が兼用している。
長辺側土手部1aの中央部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’と、該中央部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’の両側に形成された浮き上がり防止部材Fとの間に位置する長辺側土手部1aの水平板部1a2には、長辺側雌ヒンジ部材H1’を構成する嵌合筒部h4の短側部h4b及び浮き上がり防止部材Fを構成する側壁部f2に平行な縦リブ1fが立設されており、縦リブ1fと、縦リブ1f側に位置する浮き上がり防止部材Fを構成する側壁部f2とは、長辺側土手部1aを構成する内側垂直板部1a1を上方に延在することにより形成された連結縦リブ1gにより連結されている。上記の縦リブ1fと浮き上がり防止部材Fを構成する側壁部f2と連結縦リブ1gとにより、上部及び外側が開放された幅広の外側開放窪み部C2が形成されている。
また、上述したような縦リブ1fを形成することにより、長辺側土手部1aの中央部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’の短側部h4bと、該短側部h4bと対向する縦リブ1fと、長辺側土手部1aを構成する水平板部1a2とにより、内側垂直板部1a1側及び外側垂直板部1a3側が開放された両側開放凹部1hが形成されている。
なお、浮き上がり防止部材Fと長辺側土手部1aの両端部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’との間には、幅狭な外側開放窪み部C3が形成されており、幅狭な外側開放窪み部C3は、浮き上がり防止部材Fの側壁部f2と、上記の長辺側雌ヒンジ部材H1’の短側部h4bと、長辺側土手部1aを構成する内側垂直板部1a1を上方に延在することにより形成された連結縦リブ1iとにより形成されている。
更に、上述した幅広の外側開放窪み部C2を構成する浮き上がり防止部材Fの側壁部f2の縦リブ1f側の側面の上端部には、水平状の短側壁用係合突部1jが突設されている。
更にまた、長辺側雌ヒンジ部材H1’を構成する嵌合筒部h4の外側長壁部h4a、浮き上がり防止部材Fを構成する外側壁部f1及び縦リブ1fを、それぞれ、長辺側土手部1aを構成する外側垂直板部1a3より、若干、内側に配設することにより、長辺側土手部1aの両端部に形成された相対する箱型状凸部R間に位置する底部1には、長辺側段差1kが形成されている。
なお、長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’、浮き上がり防止部材F、外側開放窪み部C2及び幅狭な外側開放窪み部C3は、短辺側土手部1bより、低く形成されている。
次に、主として、図8〜図10を用いて、長側壁2について説明する。
長側壁2は、横長の略長方形状の板状部2aを有しており、板状部2aの上下端には、板状部2aに略垂直で、且つ、板状部2aの外面(図1に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、蓋付き折り畳みコンテナーの外側に位置する面)2a1方向に延在する上端水平リブ2b及び下端水平リブ2cが、それぞれ形成されている。また、上端水平リブ2b付近に位置する板状部2aの外面2a1には、上端水平リブ2bに平行に、上部水平リブ2dが形成されている。更に、板状部2aの外面2a1には、上端水平リブ2bの両端部付近と下端水平リブ2cの両端部付近と上部水平リブ2dの両端を、それぞれ連結する側部垂直リブ2eが形成されている。更に、上端水平リブ2bの先端の中央領域には、所定の長さに亘たって切欠き凹部2b1が形成されており、更にまた、上端水平リブ2bと上部水平リブ2dとの間に位置する側部垂直リブ2eには、切欠き凹部2e1が形成されている。
上述した上端水平リブ2b、下端水平リブ2c、上部水平リブ2d及び側部垂直リブ2eは、同じ奥行高さ(板状部2aの外面2a1から、各リブの先端までの高さ)に形成されている。
上述した側部垂直リブ2dの外側に位置する板状部2aには、縦長の帯状係合枠2fが形成されている。また、上部水平リブ2dより下方に位置する帯状係合枠2fの外面2a1には、略箱型状の上部嵌合凸部2gが形成されており、上部嵌合凸部2gは、板状部2aの垂直端から、板状部2aに垂直に延在する垂直側板2g1と、垂直側板2g1の上下端から、側部垂直リブ2e方向に延在する相対する水平板2g2とから構成されており、相対する水平板2g2の先端と側部垂直リブ2eとの間には、間隙2hが形成されている。
上部嵌合凸部2gの下方に位置する帯状係合枠2fの外面2a1には、縦長の略箱型状の下部嵌合凸部2iが形成されており、下部嵌合凸部2iは、板状部2aの垂直端から、板状部2aに垂直に延在する垂直側板2i1と、垂直側板2i1の上下端から、側部垂直リブ2e方向に延在し、側部垂直リブ2eに連結されている相対する水平板2i2とから構成されており、下方に位置する水平板2i2は、下端水平リブ2c付近に位置している。なお、2i3は、垂直側板2i1の略中間部と側部垂直リブ2eの略中間部を連結する水平連結リブである。
上述した上部嵌合凸部2gと下部嵌合凸部2iの高さ(板状部2aの外面2a1からの高さ)は、略同じで、且つ、上部嵌合凸部2gと下部嵌合凸部2iの高さは、側部垂直リブ2eの奥行高さより、若干、低く形成されている。
上端水平リブ2bの下面には、側部垂直リブ2eから所定の距離を置いて、垂直リブ2jが垂設されており、垂直リブ2jの下端と側部垂直リブ2eとは、水平短リブ2kにより連結されており、水平短リブ2kには、所定の間隔を置いて、一対の嵌合透孔2k1が穿設されている。なお、2k2は、必要に応じて形成される、上端水平リブ2bと水平短リブ2kとを連結する補強用連結垂直リブである。上記の一対の嵌合透孔2k1が穿設されている水平短リブ2kは、長側壁2の両端部付近に、一対形成されている。また、上部水平リブ2dの両端部付近には、水平短リブ2kに穿設された一対の嵌合透孔2k1に対向して、同じく、一対の嵌合透孔2d1が穿設されている。
2mは、相対する垂直リブ2j間に位置するとともに、且つ、垂直リブ2jの下端付近に位置する板状部2aの外面2a1に突設された弾性条片用支持突部であり、弾性条片用支持突片2mは、所定の間隔を置いて、一対形成されている。また、弾性条片用支持突片2m間に位置する板状部2aの外面2a1には、板状部2aに略垂直に、所定の間隔を置いて、一対の突片2nが形成されており、相対する突片2nの対向する垂直側面には、略三角柱状の係合ブロック2pが突設されている。
上端水平リブ2bの両端部付近に位置する上面には、平面形状が略コの字状の嵌合突部2qが、所定の間隔を置いて、一対突設されている。本実施例においては、嵌合突部2qは、板状部2aに略平行な外壁部2q1と、外壁部2q1に略垂直な相対する側壁部2q2とから形成されており、先端部に向かって細くなるように構成されている。また、板状部2aの外面2a1には、必要に応じて、垂直リブ2rや水平リブ2sを形成することができる。なお、2tは、上端水平リブ2bと上部水平リブ2dとを連結する、高さの低い補強用の連結リブであり、適宜、省略することができる。
また、上端水平リブ2bと板状部2aにより形成される角部の一部を削除することにより、上端水平リブ2b及び板状部2aにより形成される角部の中央部には、透孔2uが穿設されている。
次に、長側壁2の下端水平リブ2cの下面に形成された雄ヒンジ部材H2’について説明する。
雄ヒンジ部材H2’は、所定の間隔をおいて、且つ、下端水平リブ2cの長手方向に対して垂直に、下端水平リブ2cの下面に垂設されてた複数の板状の支持片h10aを有しており、板状の支持片h10aの板状部2a側の垂直端は、板状部2aを下方に延在することにより形成された連結板h10bにより連結されている。上記の支持片h10aと連結板h10bとにより、雄ヒンジ基部h10が構成されている。なお、本実施例には、3枚の支持片h10aが、下端水平リブ2cの下面に垂設されている例が示されている。また、雄ヒンジ基部h10の下端には、ヒンジブロックh11が形成されており、ヒンジブロックh11の下面h11aは、円弧状面として形成されており、ヒンジブロックh11の上面(下端水平リブ2cと相対する面)h11bは、下端水平リブ2cと略平行な平坦面として形成されている。ヒンジブロックh11の一部は、雄ヒンジ基部h10の両端から突出しており、また、雄ヒンジ基部h10の両端から突出したヒンジブロックh11の連結板h10b側の上面h11bには、係合突部h12が突設されている。
上述した構成を有する雄ヒンジ部材H2’は、上述した底部1の長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’に対応して、長辺側雌ヒンジ部材H1’と同じ数、形成されている。本実施例においては、底部1の長辺側土手部1aに形成された3個の長辺側雌ヒンジ部材H1’に対応して、3個の雄ヒンジ部材H2’が形成されている。
Bは、中央に位置する雄ヒンジ部材H2’の両側に位置する下端水平リブ2cの下面に垂設された略箱型状の盲突部である。盲突部Bは、長辺側雌ヒンジ部材H1’を構成する支持片h10aと略平行な相対する側壁部b1と、側壁部b1の下端を連結する水平部b2と、長側壁3の板状部2aを下方に延在することにより形成された奥壁部b3とにより構成されている。また、盲突部Bは、蓋付き折り畳みコンテナーを、図1に示されているように、箱型に組み立てた際に、上述した底部1の長辺側土手部1aの中央部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’の短側部h4bと該短側部h4bと対向する縦リブ1fと長辺側土手部1aを構成する水平板部1a2とにより形成された両側開放凹部1hに挿入されるように構成されている。蓋付き折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、底部1の長辺側土手部1aに形成された両側開放凹部1hに、盲突部Bが挿入するように構成されているので、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナー内に収納された物品が、両側開放凹部1hから排出されるようなことを防止することができる。
また、下端水平リブ2cの下面には、上述した底部1の長辺側土手部1aに形成された浮き上がり防止部材Fに対応して、浮き上がり防止用係止部材Eが垂設されている。防止用係合部材Eは、板状部2aを下方に延在することにより形成された垂直部e1と、垂直部e1の下端から、下端水平リブ2cと略平行に延在する水平な係合部e2とから形成されている。なお、e3は、下端水平リブ2cと水平な係合部e2とを連結する補強連結リブである。
次に、主として、図11〜図14を用いて、短側壁3について説明する。
短側壁3は、横長の略長方形状の板状部3aを有しており、板状部3aの上下端には、板状部3aに略垂直で、且つ、板状部3aの外面(図1に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、蓋付き折り畳みコンテナーの外側に位置する面)3a1方向に延在する上端水平リブ3b及び下端水平リブ3cが、それぞれ形成されている。また、板状部3aの両垂直端には、上端水平リブ3bの両端と下端水平リブ3cの両端を連結するとともに、板状部3aに略垂直な側端垂直リブ3dが形成されている。
また、側端垂直リブ3dを、板状部3aの内面(図1に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、蓋付き折り畳みコンテナーの内側に位置する面)3a2に対して略垂直に延在することにより、板状部3aの両垂直端には、縦長で帯板状の係合枠3eが形成されている。係合枠3eの内面3e1の上端部には、係合枠3eの幅(板状部3aの内面3a2に対して垂直方向の幅)D1と同じ幅を有する箱型状突部3e2が突設されており、また、箱型状突部3e2の下面先端には、係合枠3eに略平行に、且つ、係合枠3eの幅D1と同じ幅を有する略方形状の板状係止部3e3が垂設されている。このようにして、係合枠3eには、係合枠3eの内面3e1と箱型状突部3e2の下面と板状係止部3e3とにより、前方と下方が開放された係合凹部3e4が形成されている。
箱型状突部3e2の位置する係合枠3eの内面3e1の中程には、係合枠3eの幅D1と同じ幅を有する箱型状嵌合部3fが形成されており、箱型状嵌合部3fは、係合枠3eの内面3e1に垂直な天板3f1と、該天板3f1に対向して位置する底板3f2と、係合枠3eの先端から、板状部3aに沿って略平行に延在する側板3f3とを有している。また、箱型状嵌合部3fには、天板3f1と底板3f2と側板3f3と板状部3aの内面3a2と係合枠3eの内面3e1とにより囲まれた嵌合凹部3f’が形成されており、この嵌合凹部3f’には、折り畳みコンテナー本体を箱型に組み立てた際に、長側壁2の帯状係合枠2fの外面2a1に突設された上部嵌合凸部2gが挿入されるように構成されている。また、箱型状嵌合部3fの天板3f1と板状係止部3e3との間には、係合凹部3e4に通ずる挿通口3gが形成されている。更に、箱型状嵌合部3fの底板3f2の下面には、係合枠3eに対して略垂直な係合凸条3f2’が突設されている。
上端水平リブ3bの下方付近に位置する板状部3aの外面3a1には、上端水平リブ3bに平行で、且つ、相対する側端垂直リブ3dにその両端が連結された上部水平リブ3hが形成されている。また、側端垂直リブ3d付近に位置する板状部3aの外面3a1には、側端垂直リブ3dに平行で、且つ、上端水平リブ3bと下端水平リブ3cにその両端が連結された側部区画垂直リブ3iが形成されている。更に、側端垂直リブ3dと側部区画垂直リブ3iとは、上部区画水平リブ3jと下部区画水平リブ3kとにより連結されている。そして、短側壁3の上部角部付近には、板状部3aと側端垂直リブ3dと側部区画垂直リブ3iと上部水平リブ3hと上部区画水平リブ3jとにより区画された上部嵌合凹部3mが形成されており、同様に、短側壁3の下部角部付近には、板状部3aと側端垂直リブ3dと側部区画垂直リブ3iと下端水平リブ3cと下部区画水平リブ3kとにより区画された下部嵌合凹部3nが形成されている。更に、側端垂直リブ3dと側部区画垂直リブ3iとの間に位置する下端水平リブ3cには、下端水平リブ3cの先端部を一部切除することにより、切欠き凹部3c1が形成されている。なお、3pは、上端水平リブ3bと上部水平リブ3hとを連結する補強用の垂直短リブであり、適宜、省略することもできる。
短側壁3の下端水平リブ3cの下面には、底部1の短辺側土手部1bに形成された短辺側雌ヒンジ部材H1に対応して、雄ヒンジ部材H2が形成されている。この短側壁3の下端水平リブ3cの下面に形成された雄ヒンジ部材H2は、上述した長側壁2の下端水平リブ2cの下面に形成された雄ヒンジ部材H2’と実質的に同じ構成を有している。即ち、短側壁3の下端水平リブ3cの下面に形成された雄ヒンジ部材H2も、支持片h10aと連結板h10bとにより構成される雄ヒンジ基部h10及び雄ヒンジ基部h10の下端に形成されたヒンジブロックh11を有しており、また、雄ヒンジ基部h10の両端から突出したヒンジブロックh11の連結板h10b側の上面h11bには、係合突部h12が突設されている。
次に、短側壁3の上端水平リブ3bの上面に形成された、蓋用雌ヒンジ片側部材H3’について説明する。本実施例には、上端水平リブ3bの両端部にそれぞれ形成された蓋用雌ヒンジ片側部材(以下、便宜的に、端部蓋用雌ヒンジ片側部材と称し、符号H3eを用いる。)と、端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eの間に形成された2個の蓋用雌ヒンジ片側部材(以下、便宜的に、中間蓋用雌ヒンジ片側部材と称し、符号H3iを用いる。)との合計4個の蓋用雌ヒンジ片側部材H3’が形成されている例が示されている。
蓋用雌ヒンジ片側部材H3’は、上端水平リブ3bの先端から、上端水平リブ3bに対して略垂直に立設された垂直部h20aと、垂直部h20aの上端から、上端水平リブ3bに略平行に延在する水平部h20bとからなる、側面形状(上端水平リブ3bの長手方向から見た形状)が略J字状の基部(以下、単に、J字状基部という。)h20を有している。
中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3iを構成するJ字状基部h20の両端部に位置する水平部h20bの下面には、上部突起部h21aが垂設されており、上部突起部h21aの下方に位置する上端水平リブ3bの上面には、下部突起部h21bが立設されており、上部突起部h21aと下部突起部h21bとにより、軸挟持部h21が形成されている。また、端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eの中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3i側のJ字状基部h20の端部付近に位置する上端水平リブ3bの上面には、先端が、J字状基部h20の水平部h20bに向かって延在する突起部h22aを有する挟持板h22が形成されており、J字状基部h20の水平部h20bと挟持板h22とにより、上記の軸挟持部h21と同様の軸挟持部h23が形成されている。
本実施例には、中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3iの両端部のうち、一方の端部には、上部突起部h21aと下部突起部h21bとからなる軸挟持部h21が形成され、もう一方の端部には、挟持板h22を有する軸挟持部h23が形成された例が示されているが、両端部に、上部突起部h21aと下部突起部h21bとからなる軸挟持部h21を形成することも、或いは、挟持板h22を有する軸挟持部h23を形成することもできる。また、端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eには、挟持板h22を有する軸挟持部h23が形成されている例が示されているが、端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eに、上部突起部h21aと下部突起部h21bとからなる軸挟持部h21を形成することもできる。なお、h24は、J字状基部h20と上端水平リブ3bとを連結する補強用リブであり、h25は、端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eと中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3i及び中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3i同士を連結する補強用連結リブであり、上端水平リブ3bの先端に沿った上端水平リブ3bの上面に立設されている。
上述した端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eと該端部蓋用雌ヒンジ片側部材H3eと隣り合う中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3iとにより、また、隣り合う一対の中間蓋用雌ヒンジ片側部材H3iとにより、蓋用雌ヒンジ部材H3が形成されることになる。本実施例には、3個の蓋用雌ヒンジ部材H3が形成されている例が示されている。
次に、図15〜図18を用いて、半蓋体4について説明する。
半蓋体4は、短側壁3の板状部3aと略同じ大きさを有している。半蓋体4は、略長方形状の板状部4aを有しており、板状部4aの周縁部を額縁状に残して、板状部4aの中央領域を上面から下方に向かって凹ますことにより、板状部4aの中央領域には、略垂直な周壁部4b1と底部4b2とからなる窪み部4bが形成されている。
板状部4aの一方の長辺4a1には、板状部4aの裏面(箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーを、半蓋体4で被蓋した際に、内側に位置する面)4a’に垂直な垂下リブ(以下、雄ヒンジ取付け用垂下リブという。)4c1が形成されており、雄ヒンジ取付け用垂下リブ4c1には、蓋用雄ヒンジ部材H4が形成されている。本実施例には、上述した短側壁3の上端水平リブ3bに形成された3個の蓋用雌ヒンジ部材H3に対応して、3個の蓋用雄ヒンジ部材H4が形成されている例が示されている。
蓋用雄ヒンジ部材H4は、板状部4aに略垂直で、且つ、板状部4aの上面(箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーを、半蓋体4で被蓋した際に、外側に位置する面)4a”から、若干、突出するように、雄ヒンジ取付け用垂下リブ4c1に形成された基部ブロックh30と、基部ブロックh30の上端に、雄ヒンジ取付け用垂下リブ4c1に沿って形成された略円筒状の円筒状主部h31と、円筒状主部h31の相対する端面h31aの中央部に、端面h31aに垂直に立設された短軸h32とから構成されている。
板状部4aのもう一方の長辺4a2には、板状部4aの裏面4a’に垂設な長辺側垂下リブ4d1が形成されており、長辺側垂下リブ4d1は、上述した雄ヒンジ取付け用垂下リブ4c1より高く形成されている。また、長辺側垂下リブ4d1の両端は、板状部4aの相対する短辺4a3より内側に位置しており、長辺側垂下リブ4d1の両端には、長辺側垂下リブ4d1に対して垂直で、且つ、雄ヒンジ取付け用垂下リブ4c1方向に延在する短辺側垂下リブ4d2が連接されており、長辺側垂下リブ4d1と相対する短辺側垂下リブ4d2とにより、略コの字状の挿入枠4dが形成されている。略コの字状の挿入枠4dは、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体を、半蓋体4に被蓋する際に、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部に嵌合されるように構成されており、半蓋体4に形成された挿入枠4dが、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部に嵌合されることにより、半蓋体4の水平方向の移動が抑制されることになる。
長辺側垂下リブ4d1の前面のうち、一方の半分領域(図15において、右側に位置する右半分領域)の略上半分には、板状部4aを延在することにより形成された天板4e1と、天板4e1の先端から垂下された前側板4e2と、前側板4e2の両端と長辺側垂下リブ4d1とを連結する相対する端板4e3とから形成された横長の上部噛み合わせ部材4eが形成されている。上部噛み合わせ部材4eには、天板4e1と前側板4e2と相対する端板4e3と長辺側垂下リブ4d1とにより囲まれた、下方が開放された嵌合凹部4e’が形成されている。
また、長辺側垂下リブ4d1の前面のうち、もう一方の半分領域(図15において、左側に位置する左半分領域)の略下半分には、長辺側垂下リブ4d1に垂直な横長の帯状板4f1と、帯状板4f1の先端付近の上面に、長辺側垂下リブ4d1に沿って形成された棒状係止部4f2とからなる下部噛み合わせ部材4fが形成されている。なお、上部噛み合わせ部材4eの長辺側垂下リブ4d1からの突出長さと下部噛み合わせ部材4fの長辺側垂下リブ4d1からの突出長さとは、略同じに形成されている。
板状部4aの相対する短辺4a3には、板状部4aの裏面4a’に垂設で、且つ、上述した雄ヒンジ取付け用垂下リブ4c1と同じ高さを有する短辺側垂下リブ4c2が形成されている。
蓋用雄ヒンジ部材H4付近に位置する板状部4aの両角部には、板状部4aを上方に膨出させることにより、方形状の天板4g1と4つの側板4g2とからなる嵌合カップ部材4gが形成されており、嵌合カップ部材4gの板状部4aの裏面4a’側には挿入口4g3が形成されている。
板状部4aの相対する短辺4a3のうちの一方の短辺4a3と上部噛み合わせ部材4eを構成する前側板4e2とで形成される角部付近に位置する板状部4aの上面4a”には、短辺4a3に沿って形成された相対する側板4h1と、相対する側板4h1の嵌合カップ部材4g側に位置する先端を連結する奥板4h2と、天板4h3とからなる蓋ロック嵌合部材4hが形成されている。蓋ロック嵌合部材4hの奥板4h2と相対する側部には、挿入口4h4が形成されているとともに、天板4h3の下方に位置する板状部4aには、略方形状の透孔4h5が穿設されており、このような透孔4h5を穿設することにより、挿入口4h4の前面には、板状部4aの一部を形成する架橋状係止枠4a4が形成されている。本実施例においては、架橋状係止枠4a4の上面には、板状部4aを薄く削除することにより、凹部4a4’が形成されている。更に、相対する側板4h1のうち、内側に位置する側板4h1の上端部には、底部用係合突部4h1’が形成されている。
板状部4aの相対する短辺4a3のうちのもう一方の短辺4a3と下部噛み合わせ部材4f付近に位置する長辺側垂下リブ4d1とで形成される角部付近に位置する板状部4aには、上記のもう一方の短辺4a3に略平行なスリット4iが穿設されている。また、スリット4i付近の板状部4aの上面4a”には、スリット4iを挟むように、平面形状がコの字状のガイド凸条部4jが形成されており、ガイド凸条部4jは、上記のもう一方の短辺4a3に略平行な相対する側部凸条4j1と、相対する側部凸条4j1の嵌合カップ部材4g側に位置する端部を連結する連結凸条4j2とから形成されている。
短側壁3と半蓋体4とのヒンジ連結は、短側壁3に形成された蓋用雌ヒンジ部材H3の軸挟持部h21及び/又は軸挟持部h23に、半蓋体4に形成された蓋用雄ヒンジ部材H4の短軸h32を嵌入することにより行われる。なお、短側壁3と半蓋体4とのヒンジ連結は、上述したような構成を有する蓋用雌ヒンジ部材H3と蓋用雄ヒンジ部材H4とに限定されることなく、公知の種々のヒンジ部材を適用することができる。
次に、図19及び図20を用いて、蓋用ロック部材5について説明する。
蓋用ロック部材5は、細長な板状の本体部5aと、本体部5aの下面5a’の略中央部に形成されたフック5bを有している。フック5bは、本体部5aの下面の略中央部に垂設された垂直部5b1と、垂直部5b1の下端から、細長な本体部5aの長手方向に延在する略水平な係合部5b2とを有しているとともに、本体部5aの長辺側面5a1と略平行な垂直部5b1の相対する側面には、略水平状の係止凸条5b3が形成されている。本体部5aの上面5a”の略中央部には、飛び出し防止用突起5cが立設されており、また、フック5bの係合部5b2の前方に位置する本体部5aの下面5a’には、乗り越え突起5dが垂設されている。なお、フック5bの係合部5b2と同じ方向に位置する本体部5aの先端部が、上述した半蓋体4に形成された蓋ロック嵌合部材4hの挿入口4h4に挿入される挿入部分5a2であり、挿入部分5a2の上面には、山形状の肉厚部5a2’が形成されている。また、挿入部分5a2と反対側に位置する部分が、蓋用ロック部材5を移動させるために、作業者の指を当てる操作部分5a3であり、操作部分5a3には、本体部5aの長辺側面5a1に略垂直な凸条5eを、適当数、形成することが好ましい。
次に、図15〜図21を用いて、半蓋体4への蓋用ロック部材5の取付けについて説明する。
半蓋体4の板状部4aの上面4a”側から、半蓋体4の板状部4aに穿設されたスリット4iに、蓋用ロック部材5のフック5bを挿入し、蓋用ロック部材5の本体部5aの下面5a’と垂直部5b1の相対する側面に突設された係止凸条5b3との間に、半蓋体4の板状部4aを挟持するとともに、蓋用ロック部材5の本体部5aを、半蓋体4の板状部4aの上面4a”に形成された平面形状がコの字状のガイド凸条部4j内に配置する。このように、半蓋体4の板状部4aを、蓋用ロック部材5の本体部5aの下面5a’と係止凸条5b3とで挟持することにより、蓋用ロック部材5が、スリット4iから離脱するのを防止することができるとともに、蓋用ロック部材5のスリット4iに沿った移動を円滑に行うことができる。蓋用ロック部材5は、フック5bを構成する係合部5b2が、半蓋体4の下部噛み合わせ部材4f側に位置するように、半蓋体4に取り付けられる。
また、上述したように、蓋用ロック部材5の本体部5aを、半蓋体4の板状部4aの上面4a”に形成された平面形状がコの字状のガイド凸条部4j内に配置したことにより、蓋用ロック部材5の外周を保護することができ、従って、蓋用ロック部材5が、他の蓋付き折り畳みコンテナーや他の物体に当接して損傷するようなことを防止することができる。
次に、図22及び図23を用いて、長側壁2に取り付けられる側壁用ロック部材6について説明する。
側壁用ロック部材6は、横長の前板6a1と、前板6a1の両端から、前板6a1に対して略垂直で、且つ、後方に延在する側板6a2とからなる本体部6aを有している。また、前板6a1には、前板6a1の中央領域を、後方に膨出させることにより、天板6b1と底板6b2と相対する側板6b3と奥板6b4とからなる、前方が開放された箱型状把手部6bが形成されているとともに、相対する側板6b3付近に位置する奥板6b4には、側板6b3に沿って、一対のスリット6b5が形成されている。更に、箱型状把手部6bを構成する相対する側板6b3の上端部には、本体部6aの側板6a2に向かって、斜め方向で下方に延在する弾性条片6cが、それぞれ形成されている。更にまた、箱型状把手部6bを構成する相対する側板6b3の下端と本体部6aを構成する側板6a2の下端とは、底板6b2と面一な下端水平板6dにより連結されている。
また、本体部6aを構成する側板6a2には、側板6a2に対して垂直な水平腕部6eが延在しており、水平腕部6eは、下端水平板6dを延在することにより形成された下部水平板6e1と、下部水平板6e1と略平行な上部水平板6e2と、下部水平板6e1と上部水平板6e2の先端同士を連結する垂直端板6e3と、下部水平板6e1の前板6a1側の先端と上部水平板6e2の前板6a1側の先端とを連結する横長の垂直閉鎖板6e4とで構成されている。
上述した側壁用ロック部材6の水平腕部6eを構成する垂直端板6e3には、垂直端板6e3に対して垂直な係合部6fが突設されている。係合部6fは、水平底板6f1と、水平底板6f1の前端(本体部6aを構成する前板6a1側)から後方に向かって上り坂状態の傾斜板6f2と、略三角形状の端板6f3とから形成されている。
次に、図24及び図25を用いて、側壁用ロック部材6を、長側壁2に取り付けるためのロック部材取付用カバー部材7について説明する。
ロック部材取付用カバー部材7は、正面形状が略方形状の板状の本体部7aを有しており、本体部7aの上端には、本体部7aに垂直な板状の上端水平部7bが形成されているとともに、本体部7aの下端には、本体部7aに垂直で、上端水平部7bと略平行な板状の下端水平部7cが形成されている。また、上端水平部7bの下方に位置する本体部7aには、上端水平部7bと略平行な板状の上部水平部7cが形成されており、上端水平部7bと上部水平部7cとの間には、上部嵌合用間隙D2が形成されている。同様に、下端水平部7cの上方に位置する本体部7aには、下端水平部7cと略平行な板状の下部水平部7eが形成されており、下端水平部7cと下部水平部7eとの間には、下部嵌合用間隙D3が形成されている。更に、上端水平部7bの下面には、本体部7aに沿って、所定の間隔を置いて、嵌合突起7b1が垂設されており、同様に、下端水平部7cの上面には、本体部7aに沿って、所定の間隔を置いて、嵌合突起7c1が突設されている。
次に、長側壁2への側壁用ロック部材6及びロック部材取付用カバー部材7の取り付けについて説明する。
先ず最初に、側壁用ロック部材6の相対する側板6b3に形成されている弾性条片6cの自由端部を、長側壁2の板状部2aに突設された弾性条片用支持突片2mの上面に載置するとともに、側壁用ロック部材6の本体部6aを、長側壁2の上端水平リブ2bと上部水平リブ2dと相対する垂直リブ2jにより形成される空間部に挿入し、更に、側壁用ロック部材6の水平腕部6eを、上部水平リブ2dと水平短リブ2kとにより形成される空間部に挿入し、更にまた、側壁用ロック部材6の係合部6fを、側部垂直リブ2eに形成された切欠き凹部2e1に挿入する。この際、側壁用ロック部材6の係合部6fは、傾斜板6f2が前面に位置するとともに、長側壁2の帯状係合枠2fと対向するように配置する。同時に、長側壁2に形成されている略三角柱状の係合ブロック2pを、箱型状把手部6bを形成する奥板6b4に穿設されたスリット6b5に挿通するとともに、係合ブロック2pの先端部を奥板6b4に係合させる。なお、上述したように、側壁用ロック部材6を、長側壁2に配置した際には、側壁用ロック部材6を構成する係合部6fの先端が、長側壁2の帯状係合枠2fを越えて、外側にはみ出さないように構成されている。
上述したように、側壁用ロック部材6を、長側壁2に配置した後、長側壁2に、以下のようにして、ロック部材取付用カバー部材7を取り付ける。
ロック部材取付用カバー部材7の上端水平部7bと上部水平部7cとの間に形成された上部嵌合用間隙D2に、長側壁2の水平短リブ2kを挿入するとともに、ロック部材取付用カバー部材7の下端水平部7cと下部水平部7eとの間に形成された下部嵌合用間隙D3に、長側壁2の上部水平リブ2dを挿入することにより、長側壁2の水平短リブ2kに穿設された嵌合透孔2k1に、上部嵌合用間隙D2を形成する上端水平部7bの下面に垂設された嵌合突起7b1を嵌合し、同様に、長側壁2の上部水平リブ2dに穿設された嵌合透孔2d1に、下部嵌合用間隙D3を形成する下端水平部7cの上面に突設された嵌合突起7c1を嵌合することにより、ロック部材取付用カバー部材7を、長側壁2に取り付ける。
上述したように、ロック部材取付用カバー部材7を、長側壁2に取り付けることにより、側壁用ロック部材6が、長側壁2に配設されることになる。そして、ロック部材取付用カバー部材7を介して、長側壁2に取り付けられた側壁用ロック部材6の弾性条片6cの自由端部は、長側壁2に形成された弾性条片用支持突片2mの上面に載置されており、側壁用ロック部材6に下方への負荷がかからない通常の状態においては、図26に示されているように、側壁用ロック部材6の上面は、長側壁2の上端水平リブ2bの下面に当接或いは接近して位置するとともに、側壁用ロック部材6の下面と上部水平リブ2dとの間には、側壁用ロック部材6が、所定量、下動可能な間隙が形成されている。
次に、主として、図27〜図29を用いて、底部1の長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’と長側壁2に形成された雄ヒンジ部材H2’による底部1と長側壁2のヒンジ連結について説明する。
底部1と長側壁2とをヒンジ連結するには、長側壁2を、底部1と略平行になるように、略水平状態に配置し、その後、その状態を維持したまま、ヒンジブロックh11及び雄ヒンジ基部h10を、嵌合筒部h4及び切欠き凹部h5に挿入するとともに、長側壁2と底部1とを略水平状態に維持したまま、長側壁2を、底部1に向かって下降させると、ヒンジブロックh11は、切欠き凹部h2の両側に位置する内側垂直板部1b1の内面の上端部に形成されたフックh3の下方に位置することになる。このように、最初に、底部1にヒンジ連結された長側壁2は、上述したように、切欠き凹部h5が、嵌合筒部h4を構成する内側長壁部h4cの上端から底板1cまで延在しているので、図28に示されているように、長側壁2が略水平状態に、且つ、板状部2aの内面(図1に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、蓋付き折り畳みコンテナーの内側に位置する面)2a2の略全面が、底部1の底板1cの上面に当接することになる。同様にして、もう一方の長側壁2を、底部1にヒンジ連結することになるが、もう一方の長側壁2は、図29に示されているように、略水平状態に、且つ、板状部2aの内面2a2の略全面が、底部1の底板1cの上面に当接している、先にヒンジ連結された長側壁2の上に、略水平状態に重ねられるように構成されている。
上述したように、先にヒンジ連結された一方の長側壁2が、その板状部2aのその内面2a2の略全面が、底部1の底板1cの上面に当接し、また、後からヒンジ連結されたもう一方の長側壁2が、先にヒンジ連結された一方の長側壁2の略水平状に重ねられている図28及び図29に示されている状態は、図3に示されているように、相対する長側壁2が折り畳まれた状態に相当する。
折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態から、略水平状態の長側壁2を、略垂直に立てると、図30に示されているように、長側壁2の下端水平リブ2cが、底部1の長辺側土手部1aに形成されている長辺側雌ヒンジ部材H1’を構成する嵌合筒部h4、浮き上がり防止部材Fを構成する外側壁部f1や側壁部f2及び外側開放窪み部C2を構成する縦リブ1fや連結縦リブ1g等に載置されることになる。この状態では、長辺側雌ヒンジ部材H1’のヒンジブロックh11に形成された係合突部h12が、底部1の長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’を構成するフックh3の庇部h3bから所定の距離D4を置いて、庇部h3bの下方に位置することになる。従って、図30に示されているように、長側壁2が略垂直に立てられた状態においては、長側壁2を持ち上げると、底部1がそのままで、長側壁2のみが、上記の係合突部h12とフックh3の庇部h3bとの距離D4だけ、底部1から浮き上がることになる。
ところで、略水平状態の長側壁2を、上述したように略垂直に立てる過程において、図31に示されているように、長側壁2の下端水平リブ2cの下面に垂設された浮き上がり防止用係止部材Eを構成する係合部e2が、底部1の長辺側土手部1aに形成された浮き上がり防止部材Fを構成する浮き上がり防止突部f3の下面f3’に、実質的に当接して位置するように構成されている。従って、略垂直に立てられた状態の長側壁2が持ち上げられても、長側壁2の下端水平リブ2cに形成された浮き上がり防止用係止部材Eの係合部e2が、底部1の長辺側土手部1aに形成された浮き上がり防止部材Fの防止突部f3の下面f3’に、実質的に当接しているので、長側壁2が、底部1から浮き上がるようなことを防止することができる。
更に、略水平状態の長側壁2を、上述したように略垂直に立てる過程において、長側壁2の下端水平リブ2cの下面に垂設された略箱型状の盲突部Bが、底部1の長辺側土手部1aの中央部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’の短側部h4bと該短側部h4bと対向する縦リブ1fと長辺側土手部1aを構成する水平板部1a2とにより形成された両側開放凹部1hに嵌合されるように構成されている。このように、蓋付き折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てた際には、底部1の長辺側土手部1aに形成された両側開放凹部1hに、長側壁2の下端水平リブ2cに垂設された盲突部Bが嵌合するので、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーに収容された物品が、両側開放凹部1hから排出されるようなことを防止することができる。
また、底部1の短辺側土手部1bに形成された短辺側雌ヒンジ部材H1と短側壁3に形成された雄ヒンジ部材H2とがヒンジ連結されることになるが、底部1と短側壁3とのヒンジ連結方法は、上述した底部1の長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’と長側壁2に形成された雄ヒンジ部材H2’のヒンジ連結と同じであるので、その説明は省略する。
ところで、底部1の短辺側土手部1bに形成された短辺側雌ヒンジ部材H1は、長辺側土手部1aに形成された長辺側雌ヒンジ部材H1’に比べて、内側に位置するように構成されている。このように形成することにより、蓋付き折り畳みコンテナーを箱型に組み立てて、短側壁3を略垂直に立てた状態においては、短側壁3の仮想外面(上端水平リブ3bや下端水平リブ3cや上側端垂直リブ3dや上部水平リブ3hや側部区画垂直リブ3i等の先端により形成される仮想面)3’は、図26等の示されているように、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3より、所定の距離D5だけ、内側に位置するように形成されている。
そして、上述したように、短側壁3の仮想外面3’を、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3より、所定の距離D5だけ、内側に位置するように構成することにより、一対の半蓋体4により、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を被蓋した際には、一対の半蓋体4の長辺側垂下リブ4d1間には、上記の距離D5の略2倍の間隙が形成され、この間隙には、上述した下部噛み合わせ部材4f及び上部噛み合わせ部材4eが噛み合った状態で、換言すれば、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fの上に、もう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eが重なった状態で配置されるように構成されている。
次に、図1〜図4及び図32〜図34を用いて、長側壁2と短側壁3とのロック工程及びロック解除工程について説明する。
図4に示されているように、蓋付き折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態から、先ず最初に、ヒンジ連結された半蓋体4が重ねられている短側壁3を回動させて、図3に示されているように、略垂直に立てる。
次いで、底部1に重なるようにして折り畳まれている長側壁2を、垂直方向に回動させると、長側壁2の帯状係合枠2fが、短側壁3の係合枠3eに対向するように接近し、更に、長側壁2を、垂直方向に回動させると、長側壁2の上部嵌合凸部2gの先端部が、短側壁3の箱型状嵌合部3fの嵌合凹部3f’に挿入されることになる。なお、長側壁2の上部嵌合凸部2gの先端部が、短側壁3の箱型状嵌合部3fの嵌合凹部3f’に挿入された際には、箱型状嵌合部3fの側板3f3が、上部嵌合凸部2gの相対する水平板2g2の先端と側部垂直リブ2eとの間に形成された間隙2hに挿入されるように構成されている。この上部嵌合凸部2gの箱型状嵌合部3fの嵌合凹部3f’への挿入過程と前後して、図32に示されているように、側壁用ロック部材6の係合部6fに形成されている傾斜板6f2が、短側壁3の箱型状突部3e2の下面先端に垂設された板状係止部3e3に当接することになる。その後、更に、長側壁2を、垂直方向に回動させると、側壁用ロック部材6は、その自由端部が、長側壁2に形成された弾性条片用支持突片2mの上面に載置されている弾性条片6cの弾性変形による弾性力に抗して、下動する。この側壁用ロック部材6の下動により、側壁用ロック部材6の係合部6fは、係合部6fが、板状係止部3e3の下端を過ぎた時点で、短側壁3の係合枠3eに形成された挿通口3gに入るとともに、側壁用ロック部材6に配設されている弾性条片6cの復元力により、側壁用ロック部材6が上動し、係合部6fが、板状係止部3e3の背後に位置する係合凹部3e4に入り込み、且つ、長側壁2の上部嵌合凸部2gが、完全に、短側壁3の箱型状嵌合部3fの嵌合凹部3f’に挿入されることになる。このようにして、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナー本体が、箱型に組み立てられることになる。なお、このようにして、折り畳みコンテナー本体が、箱型に組み立てられた際には、長側壁2の帯状係合枠2fに形成されている下部嵌合凸部2iは、短側壁3の係合枠3eに形成されている箱型状嵌合部3fの下方に位置するように構成されている。
上述したように、箱型に組み立てられた状態から、長側壁2に、長側壁2を底部1方向に倒すような外力が加わっても、長側壁2に取り付けられた側壁用ロック部材6の係合部6fが、短側壁3の箱型状突部3e2の下面先端に垂設された板状係止部3e3に当接し、従って、長側壁2の底部1方向への回動が阻止されることになる。
図1に示されているように、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーの折り畳みコンテナー本体を折り畳むには、先ず最初に、側壁用ロック部材6の箱型状把手部6bに手を入れて、作業者が、側壁用ロック部材6を、弾性条片6cの弾性力に抗して下動させて、側壁用ロック部材6の係合部6fを、短側壁3に形成された板状係止部3e3の背後に位置する係合凹部3e4から排出させて、係合部6fを、板状係止部3e3の下端以下に位置させる。次いで、長側壁2を、底部1方向に倒して、底部1に重ねる。次いで、短側壁3を底部1方向に倒して、底部1に重ねられている長側壁2の上に重ねることにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体を折り畳むことができる。
次に、図35〜図38を用いて、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体への短側壁3にヒンジ連結された半蓋体4の被蓋について説明する。
折り畳みコンテナー本体が、箱型に組み立てられた後、図2に示されている左側に位置している短側壁3に重なっている半蓋体4を、蓋用雌ヒンジ部材H3と蓋用雄ヒンジ部材H4とによるヒンジ連結部を中心に回動させて、図36に示されているように、一対の半蓋体4を、その先端部が互いに接近するように、山形に配置する。次いで、一対の半蓋体4を、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fの上方に、もう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eが載置されるように、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fともう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eとを噛み合わせる。このようにして、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を、一対の半蓋体4で被蓋するが、この一対の半蓋体4の被蓋作業の際には、図35に示されているように、蓋用ロック部材5の挿入部分5a2側の先端は、半蓋体4の先端から引っ込んだ位置にある。
また、一対の半蓋体4は、同一に構成されているので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を、一対の半蓋体4で被蓋した際には、図39に示されているように、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5の挿入部分5a2が、もう一方の半蓋体4に形成されている蓋ロック嵌合部材4hの挿入口4h4に対向するように構成されている。
上述したように、一対の半蓋体4により、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を被蓋した際には、一対の半蓋体4の長辺側垂下リブ4d1間には、上記の距離D5の略2倍の間隙が形成され、この間隙には、上述した下部噛み合わせ部材4f及び上部噛み合わせ部材4eが噛み合うように、換言すれば、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fの上に、もう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eが重なるように配置されているので、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーの一対の半蓋体4の上に、物が載置されても、半蓋体4が変形したり、損傷するようなことを防止することができる。
また、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fの上に、もう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eが重なるように配置されているので、一対の半蓋体4間には、隙間が形成されるようなことがなく、従って、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナー内への塵埃等の侵入を防止することがでいる。
上述したように、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fともう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eとが噛み合うように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を、一対の半蓋体4で被蓋した際には、図36に示されているように、下部噛み合わせ部材4fの棒状係止部4f2が、上部噛み合わせ部材4eの嵌合凹部4e’内に位置するとともに、棒状係止部4f2と長辺側垂下リブ4d1との間に形成された溝部4f’に、上部噛み合わせ部材4eの前側板4e2が挿入されるように構成されている。このように構成することにより、略垂直に立てられている相対する短側壁3が、互いに離反する方向に倒れようとした際には、上部噛み合わせ部材4eの前側板4e2が、下部噛み合わせ部材4fの棒状係止部4f2に引っ掛かり、従って、相対する短側壁3が、互いに離反する方向へ倒れることを防止することができる。また、長側壁2と短側壁3との側壁用ロック部材6によるロック状態が、不用意に解除された場合にも、短側壁3が、内側に倒れるようなことを防止することができる。
更に、上述したように、棒状係止部4f2と長辺側垂下リブ4d1との間に形成された溝部4f’に、上部噛み合わせ部材4eの前側板4e2が挿入されるように構成されているので、短側壁3の外側や内側への移動や抑制され、従って、安定した状態に、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーを段積みすることができる。
また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を、一対の半蓋体4で被蓋した際には、図14及び図38に示されているように、長側壁2の上端水平リブ2bの両端部付近の上面に突設された嵌合突部2qが、半蓋体4に形成された嵌合カップ部材4gに嵌合されるように構成されている。このように、長側壁2の上端水平リブ2bに突設された嵌合突部2qが、半蓋体4に形成された嵌合カップ部材4gに嵌合されているので、長側壁2と短側壁3との側壁用ロック部材6によるロック状態が、不用意に解除された場合にも、長側壁2が、底部1方向に倒れるようなことを防止することができる。
更に、上述したように、長側壁2の上端水平リブ2bに突設された嵌合突部2qが、半蓋体4に形成された嵌合カップ部材4gに嵌合されているので、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーの剛性や強度が向上するとともに、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーを、上下方向に段積みした場合に、長側壁2の内側或いは外側への移動が抑制され、従って、安定した状態に、箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーを段積みすることができる。
上述したように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を、一対の半蓋体4で被蓋した際には、半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5のフック5bが、長側壁2の上端水平リブ2bと板状部2aにより形成される角部の中央部に穿設された透孔2uに挿入されるように構成されている。
上述したように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を、一対の半蓋体4で被蓋した後、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5を、もう一方の半蓋体4に形成されている蓋ロック嵌合部材4h方向に進出させて、蓋用ロック部材5の挿入部分5a2を、もう一方の半蓋体4に形成されている蓋ロック嵌合部材4hの挿入口4h4に挿入するが、この蓋用ロック部材5の挿入部分5a2の蓋ロック嵌合部材4hの挿入口4h4への挿入の際には、図40に示されているように、蓋用ロック部材5の本体部5aの下面5a’に垂設された乗り越え突起5dが、挿入口4h4の前面に位置する架橋状係止枠4a4を乗り越えるとともに、蓋用ロック部材5の本体部5aの下面5a’に垂設されたフック5bの係合部5b2が、長側壁2の上端水平リブ2bの下面2b2に、当接或いは接近して位置するように構成されている。従って、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を被蓋している一対の半蓋体4が、蓋用雌ヒンジ部材H3と蓋用雄ヒンジ部材H4とによるヒンジ連結部を中心に、回動しようとしても、蓋用ロック部材5の本体部5aの下面5a’に垂設されたフック5bの係合部5b2が、長側壁2の上端水平リブ2bの下面2b2に、当接或いは接近して位置するように構成されているので、半蓋体4が回動し、折り畳みコンテナー本体の開口部が開放されるようなことを防止することができる。このようにして、蓋用ロック部材5により、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部を被蓋した半蓋体4がロックされることになる。同時に、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5の挿入部分5a2が、もう一方の半蓋体4に形成されている蓋ロック嵌合部材4hに挿入されているので、半蓋体4が回動し、折り畳みコンテナー本体の開口部が開放されるようなことを、より確実に防止することができる。
上述したように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体の開口部が、一対の半蓋体4により被蓋され、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5の挿入部分5a2が、もう一方の半蓋体4に形成された蓋ロック嵌合部材4hに挿入された際には、蓋用ロック部材5に形成された乗り越え突起5dが、蓋ロック嵌合部材4hの挿入口4h4の前面に位置する架橋状係止枠4a4を乗り越えて位置しているので、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5の挿入部分5a2が、もう一方の半蓋体4に形成された蓋ロック嵌合部材4hから排出しようとしても、蓋用ロック部材5に形成された乗り越え突起5dが、架橋状係止枠4a4に当接するので、簡単に、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5の挿入部分5a2が、もう一方の半蓋体4に形成された蓋ロック嵌合部材4hから排出して、蓋用ロック部材5による蓋用ロック部材5と長側壁2の上端水平リブ2bとによる蓋ロック状態が解除されるようなことを防止することができる。
図1に示されている箱型に組み立てられた蓋付き折り畳みコンテナーを、図4に示されているように、折り畳む際には、先ず最初に、一方の半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5の操作部分5a3の凸条5eに指を当てて、蓋用ロック部材5を、平面形状がコの字状のガイド凸条部4jの連結凸条4j2方向に移動させて、図39に示されているように、挿入部分5a2を、もう一方の半蓋体4に形成された蓋ロック嵌合部材4hから排出させる。その後、長側壁2の上端水平リブ2bに形成されてた切欠き凹部2b1に位置する、一方或いは両方の半蓋体4の先端部の下面に、半蓋体4の下から指を当てて、一方或いは両方の半蓋体4の先端部を持ち上げることにより、一方の半蓋体4の下部噛み合わせ部材4fともう一方の半蓋体4の上部噛み合わせ部材4eとの噛み合わせを解除するとともに、半蓋体4を、蓋用雌ヒンジ部材H3と蓋用雄ヒンジ部材H4とによるヒンジ連結部を中心に回動させて、半蓋体4を、略垂直状態の短側壁3に重ねる。半蓋体4が、短側壁3に重ねられた際には、半蓋体4に形成された嵌合カップ部材4gは、短側壁3に形成されている上部嵌合凹部3mに挿入されるように構成されている。
次いで、上述したように、長側壁2に取り付けられている側壁用ロック部材6を下動させて、側壁用ロック部材6の係合部6fを、短側壁3に形成された係合凹部3e4から排出させて、長側壁2を、底部1方向に倒して底部1に重ねる。その後、短側壁3を底部1方向に倒して、底部1に重ねられている長側壁2の上に重ねることになるが、この際に、短側壁3の係合枠3eの内面3e1に形成されている箱型状突部3e2と板状係止部3e3が、底部1の長辺側土手部1aの中央部に位置する長辺側雌ヒンジ部材H1’の側方に形成されている両側開放凹部1hに挿入されるとともに、短側壁3の係合枠3eの内面3e1に形成されている箱型状嵌合部3fが、底部1の長辺側土手部1aに形成されている外側開放窪み部C2に挿入されるように構成されている。
また、上述したように、半蓋体4が重ねられている短側壁3を、略水平に倒した際には、図41に示されているように、短側壁3に形成されている箱型状嵌合部3fの底板3f2の下面に垂設された係合凸条3f2’が、底部1の長辺側土手部1aに形成されている浮き上がり防止部材Fを構成する側壁部f2の縦リブ1f側の側面に突設された短側壁用係合突部1jとが当接することになるが、この状態から、更に、半蓋体4が重ねられている短側壁3を、強制的に、底部1に接近させることにより、短側壁3に形成されている係合凸条3f2’が、底部1の長辺側土手部1aに形成されている短側壁用係合突部1jを越えて下方に移動し、短側壁用係合突部1jの下方に位置するように構成されている。このように、短側壁3が倒された際には、短側壁3に形成されている係合凸条3f2’が、底部1の長辺側土手部1aに形成されている短側壁用係合突部1jの下方に位置しているので、短側壁3が上動しようとしても、短側壁3に形成されている係合凸条3f2’が、底部1の長辺側土手部1aに形成されている短側壁用係合突部1jに当接し、従って、短側壁3の上動が阻止されることになり、折り畳まれた状態の蓋付き折り畳みコンテナーの運搬中や搬送中に、短側壁3が、がたつくようなことが防止できる。
更に、上述したように、半蓋体4が重ねられている短側壁3が、略水平に倒された際には、半蓋体4の蓋ロック嵌合部材4hを構成する側板4h1の上端部に形成されている底部用係合突部4h1’が、底部1の係止用中間リブ1d3が形成されていない両側開放凹部1dを構成する内側部1d2に形成されている蓋用係合突部1d2’に当接することになるが、この状態から、更に、半蓋体4の先端部を、強制的に、底部1に接近させることにより、半蓋体4に形成されている底部用係合突部4h1’が、底部1に形成されている蓋用係合突部1d2’を越えて下方に移動し、底部用係合突部4h1’が、蓋用係合突部1d2’の下方に位置するとともに、半蓋体4の蓋ロック嵌合部材4hが、底部1の係止用中間リブ1d3が形成されていない両側開放凹部1dに挿入されるように構成されている。このように、短側壁3が倒された際には、半蓋体4に形成されている底部用係合突部4h1’が、底部1に形成されている蓋用係合突部1d2’の下方に位置しているので、半蓋体4が上動しようとしても、半蓋体4に形成されている底部用係合突部4h1’が、底部1に形成されている蓋用係合突部1d2’に当接し、従って、半蓋体4の上動が阻止されることになり、折り畳まれた状態の蓋付き折り畳みコンテナーの運搬中や搬送中に、半蓋体4が、がたつくようなことが防止できる。
更にまた、半蓋体4が重ねられている短側壁3が、略水平に倒された際には、半蓋体4に取り付けられた蓋用ロック部材5及びガイド凸条部4jが、短側壁3の下部角部付近に形成された下部嵌合凹部3n及び短側壁3の側端垂直リブ3dと側部区画垂直リブ3iとの間に位置する下端水平リブ3cに形成された切欠き凹部3c1に挿入されるとともに、蓋用ロック部材5及びガイド凸条部4jの先端部が、端部板部1b4と内側部1d2と係止用中間リブ1d3により形成された、底部1の一方の端部付近に形成された内側開放凹部C1に挿入されるように構成されている。このように、蓋用ロック部材5及びガイド凸条部4jが、短側壁3に形成された下部嵌合凹部3n、短側壁3の下端水平リブ3cに形成された切欠き凹部3c1及び底部1に形成された内側開放凹部C1に挿入された際には、図37及び図39に示されているように、蓋用ロック部材5の挿入部分5a2側の先端が、半蓋体4の先端から引っ込んだ位置にあるが、この状態から、蓋用ロック部材5が、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3方向に移動しようとした場合には、蓋用ロック部材5の本体部5aの上面5a”に突設された飛び出し防止用突起5cが、切欠き凹部3c1が形成されている短側壁3の下端水平リブ3cに当接し、従って、蓋用ロック部材5が、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3を越えて外側に飛び出さないように構成されている。このように構成することにより、蓋用ロック部材5が、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3を越えて外側に飛び出て、蓋用ロック部材5が損傷するようなことを防止することができる。
なお更に、半蓋体4が重ねられている短側壁3が、略水平に倒された際に、蓋用ロック部材5が、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3方向に移動しようとした場合には、蓋用ロック部材5の挿入部分5a2側の先端が、上述した底部1の一方の端部付近に形成された内側開放凹部C1を構成する係止用中間リブ1d3に当接し、半蓋体4の先端が、底部1の短辺側土手部1bを構成する外側垂直板部1b3を越えて外側に飛び出さないように構成されている。このように構成することにより、蓋用ロック部材5が、底部1の短辺側土手部1bの外側垂直板部1b3を越えて外側に飛び出て、蓋用ロック部材5が損傷するようなことを防止することができる。
折り畳みコンテナー本体が箱型に組み立てられ、且つ、半蓋体4が、短側壁3に重ねられている状態においては、半蓋体4に形成された蓋ロック嵌合部材4hが、短辺側土手部1bの両端部に形成された側部凹部1eの一方の側部凹部1eに挿入されるように構成されており、また、蓋用ロック部材5及びガイド凸条部4jの半分程度が、もう一方の側部凹部1eに挿入されるように構成されている。
また、蓋付き折り畳みコンテナーが、図4に示されているように、折り畳まれた際には、短側壁3に形成された帯板状の係合枠3eが、底部1に形成された長辺側段差1kに嵌合するように構成されている。
H1・・・・・・・・・・短辺側雌ヒンジ部材
H1’・・・・・・・・・長辺側雌ヒンジ部材
H2、H2’・・・・・・雄ヒンジ部材
H3・・・・・・・・・・蓋用雌ヒンジ部材
H4・・・・・・・・・・蓋用雄ヒンジ部材
1・・・・・・・・・・・底部
1a・・・・・・・・・・長辺側土手部
1b・・・・・・・・・・短辺側土手部
2・・・・・・・・・・・長側壁
2b・・・・・・・・・・帯状係合枠
3・・・・・・・・・・・短側壁
3e・・・・・・・・・・係合枠
4・・・・・・・・・・・半蓋体
4e・・・・・・・・・・上部噛み合わせ部材
4f・・・・・・・・・・下部噛み合わせ部材
4g・・・・・・・・・・嵌合カップ部材
4h・・・・・・・・・・蓋ロック嵌合部材
5・・・・・・・・・・・蓋用ロック部材
5c・・・・・・・・・・飛び出し防止用突起
5d・・・・・・・・・・乗り越え突起
6・・・・・・・・・・・側壁用ロック部材
6f・・・・・・・・・・係合部
7・・・・・・・・・・・ロック部材取付用カバー部材
H1’・・・・・・・・・長辺側雌ヒンジ部材
H2、H2’・・・・・・雄ヒンジ部材
H3・・・・・・・・・・蓋用雌ヒンジ部材
H4・・・・・・・・・・蓋用雄ヒンジ部材
1・・・・・・・・・・・底部
1a・・・・・・・・・・長辺側土手部
1b・・・・・・・・・・短辺側土手部
2・・・・・・・・・・・長側壁
2b・・・・・・・・・・帯状係合枠
3・・・・・・・・・・・短側壁
3e・・・・・・・・・・係合枠
4・・・・・・・・・・・半蓋体
4e・・・・・・・・・・上部噛み合わせ部材
4f・・・・・・・・・・下部噛み合わせ部材
4g・・・・・・・・・・嵌合カップ部材
4h・・・・・・・・・・蓋ロック嵌合部材
5・・・・・・・・・・・蓋用ロック部材
5c・・・・・・・・・・飛び出し防止用突起
5d・・・・・・・・・・乗り越え突起
6・・・・・・・・・・・側壁用ロック部材
6f・・・・・・・・・・係合部
7・・・・・・・・・・・ロック部材取付用カバー部材
Claims (5)
- 底部と、底部にヒンジ連結された一対の長側壁と、底部にヒンジ連結されているとともに半蓋体がヒンジ連結された一対の短側壁とを有する蓋付き折り畳みコンテナーにおいて、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー本体が前記半蓋体で被蓋された際に、前記一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分を、前記もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入するように構成したことを特徴とする蓋付き折り畳みコンテナー。
- 前記蓋用ロック部材のフックが、前記長側壁に穿設された透孔に挿入されるとともに、前記蓋用ロック部材のフックの係合部が、前記長側壁に係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の蓋付き折り畳みコンテナー。
- 前記蓋用ロック部材の本体部を、前記半蓋体に形成された平面形状がコの字状のガイド凸条部内に配置するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓋付き折り畳みコンテナー。
- 前記一方の半蓋体に取り付けられた蓋用ロック部材の挿入部分が、前記もう一方の半蓋体に形成された蓋ロック嵌合部材に挿入される際には、前記蓋用ロック部材の本体部の裏面に垂設された乗り越え突起が、前記蓋ロック嵌合部材の挿入口の前面に形成された架橋状係止枠を乗り越えるように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓋付き折り畳みコンテナー。
- 略水平状態に倒された状態の短側壁に重なるように前記半蓋体が配置された際に、前記蓋用ロック部材の本体部の上面に突設された飛び出し防止用突起が、前記短側壁の下端水平リブに当接するように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の蓋付き折り畳みコンテナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004354818A JP2006160317A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 蓋付き折り畳みコンテナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004354818A JP2006160317A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 蓋付き折り畳みコンテナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006160317A true JP2006160317A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36662765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004354818A Pending JP2006160317A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 蓋付き折り畳みコンテナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006160317A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH716398A1 (de) * | 2019-07-11 | 2021-01-15 | Utz Georg Holding Ag | Behälter mit verriegelbarem Deckel. |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0516941A (ja) * | 1991-07-10 | 1993-01-26 | Gifu Plast Ind Co Ltd | 収納容器 |
JPH08510981A (ja) * | 1993-12-30 | 1996-11-19 | ソーン オー ハエ | 折畳式コンテーナ |
JPH09286433A (ja) * | 1996-04-18 | 1997-11-04 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 合成樹脂製箱 |
JP2004018006A (ja) * | 2002-06-14 | 2004-01-22 | Sanko Co Ltd | 蓋付き折り畳みコンテナー |
-
2004
- 2004-12-08 JP JP2004354818A patent/JP2006160317A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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