JP4789184B2 - Snコンテナー - Google Patents

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Description

本発明は、スタッキング及びネスティングが可能であると共に、カードホルダーを一側面に備えたSNコンテナーに関する。
従来、この種のSNコンテナーとして、側壁の複数位置を外側に膨出させて複数の縦長膨出部を形成しかつそれらの内側を受容溝としたものが知られている。このSNコンテナーでは、スタッキングした際には、相手側SNコンテナーにおける上面に縦長膨出部の下端面が当接し、ネスティングした際には、相手側SNコンテナーの受容溝に縦長膨出部が受容される。また、縦長膨出部は、側壁同士が交差することでコンテナーにおいて比較的強度が高くなっている角部の近傍に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
また、スタッキング及びネスティング機能を有しない通常のコンテナーの一側壁に、カードホルダーを備えたものが知られている。そのカードホルダーは、例えば、一側壁の下縁部に固定されて上方に延び、一側壁との間にカードを挟持可能な片持ち梁構造になっている(例えば、特許文献2参照)。
実開平4−21435号公報(第1図、第3図) 実公昭63−11076号公報(実用新案登録請求の範囲、第2図)
ところで、上記した従来のSNコンテナーの一側壁にカードホルダーを設けた場合には、ネスティング時にカードホルダーが相手側SNコンテナーに干渉して押し潰される事態が生じ得る。これに対し、例えば、図12(A)に示したSNコンテナー1のように、カードホルダー3を備えた第1側壁4を寝かせる方向に傾斜角を変更することで、図12(B)及び図13に示すようにネスティング状態における上下の第1側壁4,4同士の間を広くし、そこにカードホルダー3を収容する構成が考えられる。
しかしながら、そのような構成にした場合には、図12(A)から図12(B)の変化に示すように、第1側壁4の下端部が内側に入り込むことに伴って第1側壁4の両側の第2側壁5における縦長膨出部6を、角部から離す必要が生じ(図12(A)の矢印Y参照)、強度が低下し得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、強度を確保しつつネスティング時のカードホルダーの干渉を防ぐことが可能なSNコンテナーの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るSNコンテナーは、ネスティング及びスタッキング可能な上面開放の箱形構造物であるSNコンテナーであって、互いに対向した1対の第1主要側壁のうち少なくとも一方の第1主要側壁の外面にカードホルダーを備えることができると共に、第1主要側壁を挟んで対向した1対の第2主要側壁の複数位置に、それら第2主要側壁の一部を外側に膨出させ複数の縦長膨出部を形成して縦長膨出部の内側を受容溝とし、スタッキング状態では、下側のSNコンテナーの上面に上側のSNコンテナーの縦長膨出部の下端部が突き当たる一方、ネスティング状態では、下側のSNコンテナーの受容溝に上側のSNコンテナーの縦長膨出部が受容されかつ、上下のSNコンテナーの所定部位同士が当接して上下の第1主要側壁同士が離れ、それら第1主要側壁同士の間にカードホルダーが収容されるSNコンテナーにおいて、第1主要側壁における横方向の一端部を外側に膨出させて縦長の拡張膨出部形成されると共に、一方の第2主要側壁の横方向の端部に配置された縦長膨出部の一側壁が、拡張膨出部の一側壁から立ち上がり、拡張膨出部のうち膨出方向の先端に位置した膨出先端壁及び第1主要側壁及び第2主要側壁が、何れも下側に向かって内側に傾斜しかつ、第1主要側壁の鉛直線に対する傾斜角が、膨出先端壁及び第2主要側壁の鉛直線に対する傾斜角より大きところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のSNコンテナーにおいて、1対の第1主要側壁の間で互いに対向した位置に拡張膨出部をそれぞれ配置すると共に、一方の第2主要側壁における両端部の縦長膨出部を、各拡張膨出部の一側から立ち上がるように配置したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のSNコンテナーにおいて、第1主要側壁のうち一端部に備えた拡張膨出部から他端部に亘った部分を平坦面とし、カードホルダーは、下端部がSNコンテナーに固定されて上方に延び、第1主要側壁との間にカードを挟持可能な片持ち梁構造をなしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のSNコンテナーにおいて、SNコンテナーの上端部から側方にフランジ部が張り出し、フランジ部の下面のうちカードホルダーを挟んで拡張膨出部と反対側部分には、カードの上端一角部に係止可能なカード係止部が形成されたところに特徴を有する。
請求項1のSNコンテナーでは、ネスティング状態になった上下のSNコンテナーの間で所定部位同士が当接して、上下の第1主要側壁同士が離され、それら第1主要側壁同士の間にカードホルダーが収容される。ここで、第1主要側壁の鉛直線に対する傾斜角を大きくすると、上下の第1主要側壁同士の間隔が広くなり、比較的厚いカードホルダーも収容可能になる。このとき、従来のものでは、第1主要側壁の傾斜角の変更に伴って縦長膨出部を角部から離す必要が生じたが、本発明では、第1主要側壁の横方向における一端部を外側に膨出させて拡張膨出部を形成したことで、一方の第2主要側壁と第1主要側壁とが拡張膨出部を挟んで隔絶され、第1主要側壁の傾斜角の変更による影響を受けない。そして、一方の第2主要側壁の縦長膨出部を、その第2主要側壁の端部において、拡張膨出部の先端角部に接近させて配置することができ、強度が確保される。このように、本発明によれば、SNコンテナーの角部寄り位置に縦長膨出部を配置して強度を確保することができると共に、ネスティング時のカードホルダーの干渉を防ぐことが可能になる。
具体的には、請求項2の発明のように、1対の第1主要側壁の間で互いに対向した位置に拡張膨出部をそれぞれ配置すると共に、一方の第2主要側壁における両端部の縦長膨出部を、各拡張膨出部の一側から立ち上がるように配置することが好ましい。
請求項3の構成によれば、第1主要側壁のうち一端部に備えた拡張膨出部から他端部に亘った部分を平坦面にしたので、その平坦面に沿ってカードをカードホルダーの内側に容易に挿入することができる。そして、カードホルダーの内側に挿入したカードを拡張膨出部に突き当てて位置決めすることができる。また、請求項4の構成によれば、カードホルダーに挿入したカードの上端一角部を、カード係止部に係止して抜け止めすることができると共にフランジ部によりカードが上方から保護される。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1に示すように本実施形態のSNコンテナー10は、上面が開放した箱形構造をなし、その平面形状は長方形になっている。SNコンテナー10の上端部からは、側方に上端フランジ壁11が張り出されている。また、SNコンテナー10のうち上端フランジ壁11の下方位置からは、上端フランジ壁11と外縁形状が同一の補強フランジ壁12が側方に張り出され、これら上端フランジ壁11と補強フランジ壁12との相互間が複数の補強リブ13によって接合されて本発明に係るフランジ部14が構成されている。
図2に示すようにSNコンテナー10の下面には、底壁15全体に格子形リブ15Lが形成されている。格子形リブ15Lは、SNコンテナー10の長手方向の中心部分で段差状に低くなっており、その段差部の両側の各格子形リブ15Lが囲壁15Hにて側方から囲まれている。
図1に示すようにSNコンテナー10のうち1対の短辺に相当する1対の第1主要側壁16,16と、1対の長辺に相当する1対の第2主要側壁20A,20Bとは、共に、下端側が内側に向かうように傾斜している。そして、第2主要側壁20A,20Bに比べて第1主要側壁16,16の鉛直線に対する傾斜角が大きくなっている。
図3に示すように両第1主要側壁16,16には、カードホルダー18,18がそれぞれ取り付けられている(図3には、1つのカードホルダー18のみが示されている。図10参照)。カードホルダー18は、略矩形の枠形構造をなし、その下辺部18Aの両端から1対の固定片18K,18Kが垂下している。また、カードホルダー18のうち上辺部18Cの中央と下辺部18Aの中央との間が連絡壁18Dにて連絡されている。そして、第1主要側壁16の下方の囲壁15Hに、図示しない1対の突起が形成され、これら突起に固定片18K,18Kが係合して、カードホルダー18の下端部がSNコンテナー10の下端部に固定されている。そして、カードホルダー18は第1主要側壁16の上下方向の略中央に位置し、第1主要側壁16に沿って斜め上方に片持ち梁状に延びている。詳細には、図2に示すようにカードホルダー18の両側辺部18B,18Bは、図1に示すように上下方向の中間部分が第1主要側壁16から離れるように山形に屈曲している。また、カードホルダー18の上辺部18Cは、左右方向の中央部が第1主要側壁16側に屈曲している。これにより、カードホルダー18の上辺部18Cが第1主要側壁16に押し付けられている。
図4に示すように両第1主要側壁16,16には、その横方向における一端部を側方に膨出させて縦長の拡張膨出部19,19がそれぞれ成形されている。また、第1主要側壁16,16の間で拡張膨出部19,19は、互いに対向する位置に配置されている。より具体的には、図5に示すように拡張膨出部19は、第1主要側壁16に対して側方に起立した1対の膨出側壁19A,19Aの先端間を膨出先端壁19Bで塞ぎかつ、膨出側壁19A,19Aの下端部間を下端部壁19Cで塞いだ構造をなしている。また、一方の膨出側壁19Aは、第2主要側壁20Aの延長上に位置しかつ丸みを帯びて膨出先端壁19Bに連続している。膨出側壁19A,19Aは、下端部に向かうに従って互いに接近するように傾斜している(図3参照)。膨出先端壁19Bは、図1に示すように鉛直線に対する傾斜角が第2主要側壁20A,20Bとほぼ同じ角度をなして、下方に向かうに従って内側に傾斜している。下端部壁19Cは底壁15から延設され、下端部壁19Cの外側下面からは筒壁19Dが垂下している。この筒壁19Dの下面は格子形リブ15Lと面一になっている。また、拡張膨出部19の内側は、上面に開放した拡張受容溝19Mになっている。
図4に示すようにSNコンテナー10のうち1対の長辺に相当する1対の第2主要側壁20A,20Bには、それぞれ長手方向の4箇所に縦長膨出部22が形成され、その縦長膨出部22の内側が、上面に開放した受容溝22Mになっている。縦長膨出部22は、第2主要側壁20A,20Bに対して側方に起立した1対の膨出側壁22A,22Aの先端間を膨出先端壁22Bで塞ぎかつ、膨出側壁22A,22Aの下端部間を下端部壁22Cで塞いだ構造をなしている。膨出側壁22A,22Aは、下端部に向かうに従って互いに接近するように傾斜している。下端部壁22Cは、膨出先端壁22BからSNコンテナー10の内側に向かうに従って下るように傾斜している。また、図2に示すように、膨出側壁22A,22A及び膨出先端壁22Bに囲まれた空間は、下端部壁22Cより下方側が下面に開放している。さらに、縦長膨出部22の下端部には、膨出側壁22A,22A及び膨出先端壁22Bからなる門形の下端面22Dが形成されている。そして、膨出側壁22A,22Aの下方には、1対のズレ防止突起23,23が囲壁15Hから側方への突出しており、それらズレ防止突起23,23の突出量は、膨出側壁22Aの半分程度になっている。
図5に示すように、これら縦長膨出部22は、両第2主要側壁20A,20Bの間で互いに各第2主要側壁20A,20Bの長手方向でずれた配置になっている。具体的には、第1主要側壁16において拡張膨出部19を備えた側に配置された一方の第2主要側壁20Aに関しては、その長手方向の両端の縦長膨出部22,22が、両第1主要側壁16,16の各拡張膨出部19,19に一体形成されている。そして、各縦長膨出部22における一方の膨出側壁22Aが、拡張膨出部19の一方の膨出側壁19Aから立ち上がっている。また、残り2つの縦長膨出部22,22は、第2主要側壁20Aの長手方向の中央寄り位置に配置され、この第2主要側壁20Aにおける4つの縦長膨出部22が第2主要側壁20Aの長手方向の中心に対して左右対称になっている。
他方の第2主要側壁20Bに関しては、両端部の縦長膨出部22,22が、一方の第2主要側壁20Aにおける両端の縦長膨出部22,22に対して、長手方向の中央寄り位置にそれぞれずらして配置されている。また、残りの2つの縦長膨出部22,22は、一方の第2主要側壁20Aにおける中央側の2つの縦長膨出部22,22に対して、両端寄り位置にずらして配置されている。そして、この第2主要側壁20Bにおいても4つの縦長膨出部22が長手方向の中心に対して左右対称になっている。
フランジ部14の上面における内縁側の複数位置には、矩形陥没部24がそれぞれ陥没形成され、各矩形陥没部24の底面から突起24Aが上方に突出している。そして、図6に示すようにSNコンテナー10をスタッキングした際に、各縦長膨出部22の下面が矩形陥没部24の底面に当接し、縦長膨出部22の下部空間に突起24Aが突入するようになっている。また、このときズレ防止突起23が第2主要側壁20A,20Bの内面上端部に内側から突き合わされる。さらに、スタッキングした際に拡張膨出部19の下端部は、第1主要側壁16及び第2主要側壁20Aで構成された角部の内側に入り込むようになっている。
図3に示すように、フランジ部14の下面には指掛け部14Aが形成されている。指掛け部14Aは、フランジ部14における補強フランジ壁12のうち第1主要側壁16の両端寄り位置に1対の段差部を設けて、それら段差部の間に位置した補強フランジ壁12の一部を上方にシフトしてなる。そして、補強フランジ壁12のうち拡張膨出部19と反対側の段差部が、本発明に係るカード係止部14Bになっている。また、第1主要側壁16のうちフランジ部14の下方においては、第1主要側壁16のうち一端部に備えた拡張膨出部19から他端部に亘る部分が平坦面になっている。
次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
本実施形態に係るSNコンテナー10に荷物を収容した際には、その荷物の内容を特定するためのカード90を図3に示すようにカードホルダー18の内側に挿入する。このとき、第1主要側壁16の平坦面に沿ってカード90を側方から滑らせて、カードホルダー18の内側に容易に挿入することができる。そして、カードホルダー18の内側に挿入したカード90を拡張膨出部19に突き当てて位置決めすることができる。また、カードホルダー18に挿入したカード90は、フランジ部14の下面に備えたカード係止部14Bに係止して抜け止めされる。さらに、カード90は、フランジ部14により上方が覆われて保護される。
なお、カード90は、上方からカードホルダー18の内側に挿入することもできる。また、カード90を取り出すには、カード90及びカードホルダー18を撓ませて側方又は上方に抜けばよい。
SNコンテナー10に荷物を収容した状態でSNコンテナー10を積み上げるには、上下のSNコンテナー10,10同士を相対的に180度旋回させた状態にして、図6に示すように下方のSNコンテナー10の上面に備えた矩形陥没部24に、上方のSNコンテナー10における各縦長膨出部22の下端面22Dを突き合わせてスタッキング状態にする。すると、図7に示すように上のSNコンテナー10が下側のSNコンテナー10の上端部に保持されて、下側のSNコンテナー10の荷物と上側のSNコンテナー10との干渉が防がれる。
SNコンテナー10から荷物及びカード90が取り出され、SNコンテナー10を返却する場合には、上下のSNコンテナー10,10同士の相対的な旋回角度を「0」にして、図8に示すように上下のSNコンテナー10,10同士を重ね合わせる。すると、下側のSNコンテナー10の各受容溝22M及び各拡張受容溝19Mに、各縦長膨出部22及び各拡張膨出部19がそれぞれ受容されてネスティング状態になる。ネスティング状態になると、図9に示すように上下のSNコンテナー10,10のフランジ部14,14同士が当接して上下の第2主要側壁20A,20A(20B,20B)同士の間に僅かな隙間S1が形成されると共に、図11に示すように拡張膨出部19,19における膨出先端壁19B,19B同士の間にも僅かな隙間S3が形成される。また、このとき図10に示すように上下の第1主要側壁16,16同士の間にも隙間S2が形成される。ここで、第2主要側壁20A,20B及び膨出先端壁19Bに比べて、第1主要側壁16,16の鉛直方向に対する傾斜角は大きくなっているので、第2主要側壁20A,20B及び膨出先端壁19Bに係る隙間S1,S3より、第1主要側壁16,16同士の隙間S2の方が大きくなる。そして、この第1主要側壁16,16同士の間の隙間S2にカードホルダー18が収容される。
ここで、本実施形態のように第1主要側壁16の鉛直線に対する傾斜角を大きくすると、上下の第1主要側壁16,16同士の間隔が広くなり、比較的厚いカードホルダーも収容可能になる。この場合、従来のものでは、第1主要側壁の傾斜角の変更に伴って縦長膨出部を角部から離す必要が生じたが、本実施形態のSNコンテナー10では、第1主要側壁16の横方向における一端部を外側に膨出させて拡張膨出部19を形成したことで、一方の第2主要側壁20Aと第1主要側壁16とが拡張膨出部19を挟んで隔絶され、第1主要側壁16の傾斜角の変更による影響を受けない。そして、一方の第2主要側壁20Aの縦長膨出部22を、その第2主要側壁20Aの端部において、図5に示すように拡張膨出部19の先端角部19Wに接近させて配置することができ、強度が確保される。
また、一方の第2主要側壁20Aにおける縦長膨出部22が、拡張膨出部19の先端角部19Wに接近させた配置にしたので、他方の第2主要側壁20Bにおける縦長膨出部22を他方の第2主要側壁20Bと第1主要側壁16とがなす角部20W寄り位置に配置しつつ、一方と他方の第2主要側壁20A,20Bの間で、縦長膨出部22,22同士をスタッキング用にずらすことができる。
このように本実施形態のSNコンテナー10によれば、各角部寄り位置に縦長膨出部22がそれぞれ配置されて強度が確保されると共に、ネスティング時のカードホルダー18の干渉を防ぐことが可能になる。また、拡張膨出部19を形成したことで、拡張膨出部19自体が補強リブの役割を果たし、SNコンテナー10の強度アップも図られる。さらに、上記したようにカード90のカードホルダー18に対する挿抜も容易になる。
なお、本実施形態のSNコンテナー10から拡張膨出部19を排除しかつ第1主要側壁16の傾斜を第2主要側壁20A,20Bと同等にした通常のSNコンテナー(図示せず)と、本実施形態のSNコンテナー10とを混在させて使用してもよい。ここで、通常のSNコンテナーの第1主要側壁を、本実施形態のSNコンテナー10における拡張膨出部19の膨出先端壁19Bと同じ位置に配置すれば、通常のSNコンテナーの上に本実施形態のSNコンテナー10をスタッキングのみならずネスティングすることも可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態のSNコンテナー10は、両方の第1主要側壁16,16にカードホルダー18,18を備えていたが、何れか一方の第1主要側壁にカードホルダーを備えた構成にしてもよい。
(2)前記実施形態のSNコンテナー10は、第2主要側壁20A,20Bにそれぞれ4つずつの縦長膨出部22を備えていたが、各第2主要側壁における縦長膨出部の数は4つに限定されるものではない。
(3)前記実施形態では、ネスティングしたSNコンテナー10,10のフランジ部14,14同士が当接して第1主要側壁16,16の間にカードホルダー18の収容空間が形成されていたが、ネスティング時の当接部位はフランジ部に限定されるものではない。従って、例えば、第1主要側壁又は第2主要側壁2から側方に張り出したストッパ突部(図示せず)を設け、そのストッパ突部とSNコンテナーの上面との当接により、第1主要側壁の間にカードホルダーの収容空間が形成される構成にしてもよい。
(4)前記実施形態のSNコンテナー10は、図6に示すようにスタッキングした際に拡張膨出部19の下端部が下側のSNコンテナー10における角部内側に入り込む構成になっていたが、スタッキングした際に拡張膨出部の下端部が、下側のSNコンテナーにおけるフランジ部上面に載置される構成にしてもよい。
本発明の一実施形態に係るSNコンテナーを斜め上方から見た斜視図 そのSNコンテナーを斜め下方から見た斜視図 SNコンテナーの側面図 SNコンテナーの平面図 SNコンテナーの下側部分の斜視図 SNコンテナーをスタッキングした状態の斜視図 SNコンテナーをスタッキングした状態の部分破断斜視図 SNコンテナーをネスティングした状態の斜視図 SNコンテナーをネスティングした状態の部分破断斜視図 SNコンテナーをネスティングした状態の部分破断斜視図 SNコンテナーをネスティングした状態の部分破断斜視図 従来のSNコンテナーの側面図 そのSNコンテナーの部分破断斜視図
符号の説明
10 コンテナー
14 フランジ部
14B カード係止部
16 第1主要側壁
18 カードホルダー
19 拡張膨出部
20A,20B 第2主要側壁
22 縦長膨出部
22M 受容溝
90 カード

Claims (4)

  1. ネスティング及びスタッキング可能な上面開放の箱形構造物であるSNコンテナーであって、互いに対向した1対の第1主要側壁のうち少なくとも一方の第1主要側壁の外面にカードホルダーを備えることができると共に、前記第1主要側壁を挟んで対向した1対の第2主要側壁の複数位置に、それら第2主要側壁の一部を外側に膨出させ複数の縦長膨出部を形成して前記縦長膨出部の内側を受容溝とし
    スタッキング状態では、下側のSNコンテナーの上面に上側のSNコンテナーの前記縦長膨出部の下端部が突き当たる一方、ネスティング状態では、下側のSNコンテナーの前記受容溝に上側のSNコンテナーの前記縦長膨出部が受容されかつ、上下のSNコンテナーの所定部位同士が当接して上下の前記第1主要側壁同士が離れ、それら第1主要側壁同士の間に前記カードホルダーが収容されるSNコンテナーにおいて、
    前記第1主要側壁における横方向の一端部を外側に膨出させて縦長の拡張膨出部形成されると共に、一方の前記第2主要側壁の横方向の端部に配置された前記縦長膨出部の一側壁が、前記拡張膨出部の一側壁から立ち上がり、
    前記拡張膨出部のうち膨出方向の先端に位置した膨出先端壁及び前記第1主要側壁及び前記第2主要側壁が、何れも下側に向かって内側に傾斜しかつ、前記第1主要側壁の鉛直線に対する傾斜角が、前記膨出先端壁及び前記第2主要側壁の鉛直線に対する傾斜角より大きことを特徴とするSNコンテナー。
  2. 前記1対の第1主要側壁の間で互いに対向した位置に前記拡張膨出部をそれぞれ配置すると共に、一方の前記第2主要側壁における両端部の前記縦長膨出部を、前記各拡張膨出部の一側から立ち上がるように配置したことを特徴とする請求項1に記載のSNコンテナー。
  3. 前記第1主要側壁のうち一端部に備えた前記拡張膨出部から他端部に亘った部分を平坦面とし、
    前記カードホルダーは、下端部がSNコンテナーに固定されて上方に延び、前記第1主要側壁との間にカードを挟持可能な片持ち梁構造をなしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のSNコンテナー。
  4. 前記SNコンテナーの上端部から側方にフランジ部が張り出し、
    前記フランジ部の下面のうち前記カードホルダーを挟んで前記拡張膨出部と反対側部分には、前記カードの上端一角部に係止可能なカード係止部が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のSNコンテナー。
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