JP6710388B2 - 容器 - Google Patents

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本発明は、外側面から突出する複数の積上支持突部を備える一方、内側面に複数の突部受容ポケットが形成された容器であって、段積みされる際に、上段側の容器の積上支持突部が下段側の容器の側壁上部と当接するスタッキング状態と、上段側の容器の積上支持突部が下段側の容器の受容ポケットに受容されるネスティング状態と、に変更可能な容器に関する。
従来、この種の容器として、容器の外側面のうち積上支持突部の下方に位置する部分に位置決めリブが突設され、スタッキング状態に段積みされたときに、上段側の容器の位置決めリブが下段側の容器の上部開口縁に内側から突き当てられることで、上段側の容器の水平方向の移動が抑制されるものが知られている。
特開平10−194287号公報(段落[0003]〜[0005]、図4〜6)
ところで、位置決めリブを備えた容器がネスティング状態に段積みされる場合において、特に、下段側の容器が上段側の容器よりも背丈が低いと、上段側の容器に上方から負荷がかかったときに上段側の容器の位置決めリブが下段側の容器の内側面に押し付けられて、上段側の容器が下段側の容器に嵌り込むという問題があった。また、上段側の容器が位置決めリブを備えない場合であっても、下段側の容器における側壁の傾斜度合いによっては、やはり、上段側の容器に上方から負荷がかかったときに上段側の容器が下段側の容器に嵌り込むという問題が生じ得る。このように、従来の容器では、ネスティング状態に段積みされた場合に、上段側の容器が下段側の容器に嵌り込むという問題が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ネスティング状態における下段側の容器への嵌り込みを抑制可能な容器の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、上方に開放した箱形の容器本体と、前記容器本体の上端部から外側に張り出したフランジ部と、前記フランジ部より下方で前記容器本体の外側面から突出した複数の積上支持突部と、前記容器本体の内側面に陥没形成され、前記フランジ部の上面で開口した複数の受容ポケットと、を有する容器であって、複数の容器が段積みされる際に、下段側の容器に対して上段側の容器が平面視180度回転されるか否かによって、前記上段側の容器の前記積上支持突部が前記下段側の容器の前記フランジ部に上方から当接するスタッキング状態と、前記上段側の容器の前記積上支持突部が前記下段側の容器の前記受容ポケットに受容されるネスティング状態と、に変更可能な容器において、前記複数の積上支持突部は、それらの横方向の一部が、前記スタッキング状態で前記受容ポケットの上方に配置されると共に、前記一部から下方に突出して前記スタッキング状態で前記受容ポケットに受容されるポケット底壁重ね部を有し、前記ポケット底壁重ね部は、前記ネスティング状態のときに下段側に配置される容器の前記受容ポケットの底壁に上方から重ねられ、前記容器が前記容器よりも背丈の低い容器の上に前記ネスティング状態に段積みされた場合に、前記背丈の低い容器の前記受容ポケットの底壁に当接して前記背丈の低い容器への嵌り込みを規制する容器である。
請求項2の発明は、前記容器本体の対向する1対の側壁に、1対ずつの前記積上支持突部と1対ずつの前記受容ポケットとが配置され、前記スタッキング状態で、上段側の容器の前記ポケット底壁重ね部が、下段側の前記容器の各前記側壁における1対ずつの前記受容ポケットの互いに近い側の内側面か、又は、互いに遠い側の内側面に隣接する請求項1に記載の容器である。
請求項3の発明は、前記積上支持突部は、前記容器本体の外側面に突設されて上下方向に延びる突部構成縦リブを有し、前記ポケット底壁重ね部は、前記突部構成縦リブを下方に延長してなる延長リブで構成されている請求項1又は2に記載の容器である。
[請求項1の発明]
本発明では、積上支持突部より下方に位置するポケット底壁重ね部が、ネスティング状態のときに下段側に配置される容器の受容ポケットの底壁に上方から重ねられる。そして、容器が当該容器より背丈の低い容器の上にネスティング状態に段積みされると、ポケット底壁重ね部が、下段側に配置される背丈の低い容器の受容ポケットの底壁に当接して、その下段側の容器への嵌り込みを規制する。このように、本発明の容器によれば、ネスティング状態において下段側の容器へ嵌り込むことを抑制可能となる。
また、本発明では、スタッキング状態に段積みされたときに、下段側の容器の受容ポケットに上段側の容器のポケット底壁重ね部が受容されるので、下段側の容器のフランジ部の上面に上段側の容器のポケット底壁重ね部を当接させることなく積上支持突部を当接させることが可能となり、スタッキング状態における容器の段積みの安定化が図られる。また、ネスティング状態において積上支持突部を受容する受容ポケットに、ポケット底壁重ね部が受容されるので、ポケット底壁重ね部を受容するためのポケットを容器に新設する必要がなくなる。
[請求項3の発明]
本発明では、ポケット底壁重ね部は、容器本体の外側面に突設されて上下方向に延びる突部構成縦リブを下方に延長してなる延長リブで構成されているので、ポケット底壁重ね部の強度アップが図られる。
本発明の一実施形態に係る容器を上方から見た斜視図 容器を下方から見た斜視図 図2に示す状態から平面視180度回転させたときの容器を下方から見た斜視図 第1短辺側壁の下端部周辺の拡大図 図4における積上支持突部の下端部周辺の拡大図 第2短辺側壁の下端部周辺の拡大図 複数段積みされた容器の斜視図 スタッキング状態に段積みされた容器の側断面図 ネスティング状態に段積みされた容器の側断面図 スタッキング状態に段積みされた容器の積上支持突部周辺の斜視図 スタッキング状態に段積みされた容器における(A)第2短辺側壁周辺の一部破断斜視図、(B)第1短辺側壁周辺の一部破断斜視図 図1に示す容器より背丈の低い容器の斜視図 背丈の低い容器の上に背丈の高い容器がネスティング状態に段積みされたときの2つの容器の側断面図 変形例に係る容器を下方から見た斜視図 図14に示す容器がスタッキング状態に段積みされたときの(A)第2短辺側壁周辺の一部破断斜視図、(B)第1短辺側壁周辺の一部破断斜視図
図1に示すように、本実施形態の容器10は、上面が開放した箱形の容器本体10Hを有している。容器本体10Hは、長方形状の底壁11の外縁部から側壁12が起立した構造になっている。容器本体10Hの側壁12は、上側へ向かうに従って開口が拡張されるように傾斜している。詳細には、側壁12は、容器本体10Hの平面形状の長辺部に位置する長辺側壁13と、その平面形状の短辺部に位置する短辺側壁14と、その平面形状の四隅に位置して長辺側壁13と短辺側壁14を連絡するコーナー連絡部15と、からなる。
容器本体10Hの上端部からは、フランジ部21が外側に張り出している。詳細には、フランジ部21は、容器本体10Hの上端寄り部分全体から張り出していて、側壁12の上端から外側に張り出した上端張出壁22と、側壁12のうち上端張出壁22より下方位置から外側に張り出した複数の中間張出壁24と、を有している。また、フランジ部21には、側壁12の上端部から突出して上下方向に延びた複数の縦リブ23が設けられ、それら複数の縦リブ23により上端張出壁22と複数の中間張出壁24とが連結されている。
本実施形態では、複数の中間張出壁24として、上端張出壁22より若干下方に配置される第1中間張出壁24Aと、第1中間張出壁24Aより若干下方に配置される第2中間張出壁24Bと、第2中間張出壁24Bより下方で、且つ、容器10の上下方向における略中央に配置される第3中間張出壁24Cと、が備えられている。第1中間張出壁24Aは、容器本体10Hの外周部全体に亘って配置されている。第2中間張出壁24Bは、長辺側壁13の外面において途中部分が分断されている。第3中間張出壁24Cは、長辺側壁13の外面と短辺側壁14の外面の両方において途中部分が分断されている。なお、短辺側壁14における幅方向の中間部のうち第1中間張出壁24Aと第2中間張出壁24Bとに挟まれた部分には、持ち手孔16が形成されている。
図1に示すように、容器本体10Hのうちフランジ部21より下方の外側面からは、複数の積上支持突部31が突出している。また、容器本体10Hの内側面には、フランジ部21の上面で開口する複数の受容ポケット41が陥没形成されている。そして、これら積上支持突部31及び受容ポケット41を含む容器10の形状が、図1〜図3に示すように、容器本体10Hの平面形状における短辺の中心同士を結ぶ線(即ち、短辺側壁14の幅方向の中心同士を結ぶ線)に対して対称な形状をなす一方、長辺の中心同士を結ぶ線(即ち、長辺側壁13の幅方向の中心同士を結ぶ線)に対して非対称な形状になっている。
図1〜図3に示すように、積上支持突部31は、容器本体10Hにおける上下方向の略中央位置から下端寄り位置に亘って上下方向に延在し、積上支持突部31の上端はフランジ部21の下端部(即ち、第3中間張出壁24C)に繋がっている。詳細には、積上支持突部31には、横並びに配置される1対の突部構成縦リブ32,32と、それら1対の突部構成縦リブ32,32の下端部同士を連絡する突部構成横リブ33と、が備えられていて、各突部構成縦リブ32が第3中間張出壁24Cに連絡している。
図1に示すように、受容ポケット41は、積上支持突部31に対して水平方向にずれた位置に配置されている。そして、容器10の上に別の容器10が同じ向きで積み上げられると、図8に示すように、上段側の容器10の積上支持突部31が下段側の容器10のフランジ部21の上面(即ち、上端張出壁22の上面)と当接するスタッキング状態となる。なお、図7に示される3つの容器10のうち一番上の容器10と真ん中の容器10とは、スタッキング状態に段積みされている。
受容ポケット41は、容器本体10Hの上端寄り部分(詳細には、外側にフランジ部21を有する部分)の内側に形成され、受容ポケット41の深さは、容器10においてフランジ部21(フランジ部21の下端の第3中間張出壁24C)より下方に配置される部分の高さと略同じになっている。また、受容ポケット41は、容器10を平面視180度回転させたときの積上支持突部31に対応する位置に配置され、対応する積上支持突部31を受容可能な大きさ(具体的には、容器10の辺方向に沿った幅と容器10の内外方向に沿った奥行)を有している。そして、容器10の上に別の容器10が平面視180度回転させた状態で積み上げられると(即ち、図1に示した向きの容器10の上に図3に示した向きの容器10が積み上げられると)、図9に示すように、上段側の容器10の積上支持突部31が下段側の容器10の受容ポケット41に受容されるネスティング状態となる。容器10がネスティング状態に段積みされると、上段側の容器10のフランジ部21の下端(第3中間張出壁24C)が下段側の容器10のフランジ部21の上面(上端張出壁22の上面)に当接する。なお、図7に示される3つの容器10のうち真ん中の容器10と一番下の容器10とは、ネスティング状態に段積みされている。
図1〜図3に示すように、積上支持突部31には、横幅が異なる2種類が存在し、その積上支持突部31の種類に対応して、受容ポケット41にも、横幅が異なる2種類が存在する。具体的には、1対の長辺側壁13,13のうち一方の長辺側壁13である第1長辺側壁13Aの両側部には、積上支持突部31と受容ポケット41が1つずつ設けられている。第1長辺側壁13Aの左側部に設けられた積上支持突部31は、第1長辺側壁13Aの右側部に設けられた積上支持突部31よりも幅狭になっていて(図2参照)、第1長辺側壁13Aの左側部に設けられた受容ポケット41は、第1長辺側壁13Aの右側部に設けられた受容ポケット41よりも幅広になっている(図1参照)。また、1対の長辺側壁13,13のうち他方の長辺側壁13である第2長辺側壁13Bの両側部にも、積上支持突部31と受容ポケット41が1つずつ設けられている。第2長辺側壁13Bの左側部に設けられた積上支持突部31は、第2長辺側壁13Bの右側部に設けられた積上支持突部31よりも幅広になっていて(図3参照)、第2長辺側壁13Bの左側部に設けられた受容ポケット41は、第2長辺側壁13Bの右側部に設けられた受容ポケット41よりも幅狭になっている(図1参照。なお、図1では左右が逆に示されている。)。
また、積上支持突部31及び受容ポケット41は、1対の短辺側壁14,14のうち一方の短辺側壁14である第1短辺側壁14Aの両側部に1つずつ設けられると共に、他方の短辺側壁14である第2短辺側壁14Bの両側部にも1つずつ設けられている。第1短辺側壁14Aの両側部に設けられた積上支持突部31は、第2短辺側壁14Bの両側部に設けられた積上支持突部31よりも幅広になっていて(図2及び図3参照)、第1短辺側壁14Aの両側部に設けられた受容ポケット41は、第2短辺側壁14Bの両側部に設けられた受容ポケット41よりも幅狭になっている(図1参照)。
図2、図3及び図9に示すように、本実施形態の容器10には、積上支持突部31より下方に位置し、ネスティング状態(図9参照)のときに、下段側に配置される容器10の受容ポケット41の底壁41Sに上方から重ねられるポケット底壁重ね部50が備えられている。なお、図9に示す例では、ネスティング状態において、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50が下段側の容器10の受容ポケット41の底壁41Sに当接しているが、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50が下段側の容器10における受容ポケット41の底壁41Sから浮き上がっていてもよい。
本実施形態の例では、ポケット底壁重ね部50は、積上支持突部31の真下で容器本体10Hの外側面から外側に突出すると共に、積上支持突部31の下端部(即ち、突部構成横リブ33)に繋がっている。容器本体10Hの外側面からのポケット底壁重ね部50の突出量は、受容ポケット41の奥行(容器10の内外方向の長さ)と略同じになっている。また、ポケット底壁重ね部50は、積上支持突部31を構成する1対の突部構成縦リブ32,32のうち一方の突部構成縦リブ32を下方に延長してなる延長リブ51によって構成されている。
図10に示すように、本実施形態では、複数の容器10がスタッキング状態に段積みされたとき、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50(延長リブ51)が下段側の容器10の受容ポケット41に受容されるようになっている。
具体的には、ポケット底壁重ね部50は、容器本体10Hの短辺部にのみ形成されていて、第1短辺側壁14Aから突出するポケット底壁重ね部50は、第1短辺側壁14Aに設けられた1対の積上支持突部31,31の内寄り部分(第1短辺側壁14Aの幅方向中央側の部分)の真下に配置されている(図2参照)。また、第2短辺側壁14Bから突出するポケット底壁重ね部50は、第2短辺側壁14Bに設けられた1対の積上支持突部31,31の外寄り部分(第2短辺側壁14Bの幅方向外側の部分)の真下に配置されている(図3参照)。より具体的には、第1短辺側壁14Aから突出するポケット底壁重ね部50は、積上支持突部31のうち第1短辺側壁14Aの幅方向中央側に配置される突部構成縦リブ32から延設された延長リブ51によって構成され(図4参照)、第2短辺側壁14Bから突出するポケット底壁重ね部50は、積上支持突部31のうち第2短辺側壁14Bの幅方向外側に配置される突部構成縦リブ32から延設された延長リブ51によって構成されている(図6参照)。
そして、容器10がスタッキング状態に段積みされると、上段側の容器10の第1短辺側壁14Aに設けられた1対の積上支持突部31,31の内寄り部分が、下段側の容器10の第1短辺側壁14Aに設けられた1対の受容ポケット41,41の外寄り部分の上に配置される(図10における3つの容器10のうちの一番上の容器10と真ん中の容器10を参照)。また、図示はしないが、上段側の容器10の第2短辺側壁14Bに設けられた1対の積上支持突部31,31の外寄り部分が、下段側の容器10の第2短辺側壁14Bに設けられた1対の受容ポケット41,41の内寄り部分の上に配置される。そして、上段側の容器10の第1短辺側壁14Aから突出する1対のポケット底壁重ね部50,50(延長リブ51,51)が、下段側の容器10の第1短辺側壁14Aに設けられた1対の受容ポケット41,41に受容され(図11(B)参照)、上段側の容器10の第2短辺側壁14Bから突出する1対のポケット底壁重ね部50,50(延長リブ51,51)が、下段側の容器10の第2短辺側壁14Bに設けられた1対の受容ポケット41,41に受容される(図11(A)参照)。
ここで、図11(A)に示すように、第2短辺側壁14Bから突出する1対のポケット底壁重ね部50,50(延長リブ51,51)は、1対の受容ポケット41,41の内側面のうち第2短辺方向14Bの幅方向外側を向く面を挟むように配置される。また、図11(B)に示すように、第1短辺側壁14Aから突出するポケット底壁重ね部50,50は、1対の受容ポケット41,41の内側面のうち第1短辺側壁14Aの幅方向中央側を向く面に挟まれるように配置される。このように、本実施形態の容器10では、スタッキング状態に段積みされたときに、上段側の容器10の各短辺部に形成された1対のポケット底壁重ね部50,50が1対の受容ポケット41,41の内側面によってその短辺方向に位置決めされるので、上段側の容器10が下段側の容器10に対して短辺方向に移動することが抑制される。
図5に示すように、延長リブ51のうち容器本体10Hの外側面(側壁12)に近い側の端部は、その端部に対して容器本体10Hの外側面から離れて位置する部分よりも厚肉となった厚肉部52Aとなっている。また、延長リブ51のうち積上支持突部31(突部構成横リブ33)に近い側の端部は、その端部に対して積上支持突部31から離れて位置する部分よりも厚肉となった厚肉部52Bとなっている。このように、本実施形態では、延長リブ51に厚肉部52A,52Bが形成されることにより、延長リブ51の強度アップが図られている。なお、厚肉部52Aは、容器本体10Hの外側面へ近づくに従って厚肉となる三角形状に形成されていて、厚肉部52Bは、積上支持突部31へ近づくに従って厚肉となる三角形状に形成されている。
また、延長リブ51のうち容器本体10Hの外側面から離れた側の下端面は、容器本体10Hの外側面から離れるに従って上側を向く円弧状に湾曲したR面53となっている。本実施形態の容器10では、延長リブ51にR面53が形成されていることにより、スタッキング状態又はネスティング状態に段積みされた複数の容器10から上段側の容器10をスムーズに取り出すことが可能となる。また、延長リブ51にR面53が形成されているので、容器10の長辺方向の一方側を持ち上げて容器10を引き摺る場合に、延長リブ51が地面等に引っ掛かり難くなり、容器10をスムーズに移動させることが可能となる。
図2及び図3に示すように、本実施形態の容器10では、容器本体10Hのうち積上支持突部31より下方の外側面から位置決めリブ61が突出している。位置決めリブ61は、上述した延長リブ51よりも容器本体10Hの外側面からの突出量が小さくなっていて、スタッキング状態(図8参照)のときに、下段側の容器10の容器本体10H(詳細には、容器本体10Hのうち受容ポケット41が形成されていない部分)に内側から突き当てられて、上段側の容器10の下段側の容器10に対する水平方向の移動を防止する。
本実施形態では、位置決めリブ61は、各積上支持突部31の真下に配置されている。具体的には、位置決めリブ61は、延長リブ51と同様に、積上支持突部31を構成する突部構成縦リブ32から下方に延設されている。なお、容器本体10Hの長辺部においては、積上支持突部31を構成する1対の突部構成縦リブ32,32のそれぞれの下方から位置決めリブ61が延設されている。容器本体10Hの短辺部においては、積上支持突部31を構成する1対の突部構成縦リブ32,32のうち一方の突部構成縦リブ32の下方から上述したポケット底壁重ね部50が延設され、他方の突部構成縦リブ32の下方に位置決めリブ61が延設されている。
図5に示すように、位置決めリブ61のうち容器本体10Hの外側面に近い側の端部は、その端部に対して容器本体10Hの外側面から離れて位置する部分よりも肉厚が厚くなった厚肉部62となっている。なお、本実施形態の例では、位置決めリブ61は、容器本体10Hの外側面へ近づくに従って厚肉となる三角形状又は台形状に形成されている。
図12には、図1に示した容器10よりも背丈の低い容器10Sが示されている。容器10Sの基本構成は、容器10と同じになっていて、容器10Sと容器10とでは、主として、フランジ部21の高さが相違する。具体的には、容器10Sのフランジ部21では、容器10のフランジ部21と比較して、第2中間張出壁24Bと第3中間張出壁24Cとの間の間隔が狭くなっている。なお、図12に示す容器10Sは、ポケット底壁重ね部50を備えていないが、容器10と同様に、ポケット底壁重ね部50を備えてもよい。
図12に示す容器10Sの上には、図1に示した容器10が、スタッキング状態とネスティング状態の両方の状態で段積み可能となっている。なお、容器10が容器10Sの上にスタッキング状態に段積みされた場合も、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50が、下段側の容器10Sの受容ポケット41に受容される。従って、下段側の容器10Sのフランジ部の上面に上段側の容器10のポケット底壁重ね部50を当接させることなく積上支持突部31を当接させることが可能となり、スタッキング状態における容器10の段積みの安定化が図られる。
容器10Sの上に容器10がネスティング状態に段積みされると、図13に示すように、上段側の容器10の積上支持突部31が、下段側の容器10Sの受容ポケット41に受容される。ここで、下段側の容器10Sの受容ポケット41の深さは、上段側の容器10の積上支持突部31の高さよりも小さくなっているので、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50(延長リブ51)が受容ポケット41の底壁41Sに突き当てられ、上段側の容器10のフランジ部21が下段側の容器10Sのフランジ部21から浮き上がった状態となる。なお、図13に示す例では、位置決めリブ61の一部が受容ポケット41内に収まって底壁41Sと当接する構成となっているが、位置決めリブ61全体が受容ポケット41よりも容器本体10Hの内側に配置されて底壁41Sと当接しない構成であってもよい。この場合、ポケット底壁重ね部50(延長リブ51)が位置決めリブ61よりも上下方向で短く形成されて、ポケット底壁重ね部50の下端が位置決めリブ61の下端よりも上側に配置されてもよい。
ここで、本実施形態の容器10では、ポケット底壁重ね部50(延長リブ51)の容器本体10Hの外側面からの突出量が受容ポケット41の奥行と略同じになっていて、上段側の容器10が上方から負荷を受けた場合に、上段側の容器10が下段側の容器10Sの内側に嵌り込むことが規制される。このように、本実施形態では、容器10が背丈の低い容器10Sの上にネスティング状態に段積みされた場合に、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50(延長リブ51)が下段側の容器10Sの受容ポケット41の底壁41Sに上方から突き当てられることで、上段側の容器10の下段側の容器10Sへの嵌り込みが抑制される。
しかも、容器10がスタッキング状態に段積みされた場合には、上段側の容器10のポケット底壁重ね部50は、下段側の容器10の受容ポケット41に受容されるので(図10参照)、スタッキング状態において、下段側の容器10のフランジ部21の上面に上段側の容器10のポケット底壁重ね部50を当接させることなく積上支持突部31を当接させることが可能となり、スタッキング状態における容器10の段積みの安定化が図られる。その上、ポケット底壁重ね部50を受容する受容ポケット41は、ネスティング状態において積上支持突部31を受容するので、ポケット底壁重ね部50を受容するためのポケットを新設する必要がなくなる。
また、本実施形態では、積上支持突部31には、容器本体10Hの外側面に突設されて上下方向に延びる突部構成縦リブ32が備えられていて、ポケット底壁重ね部50は、突部構成縦リブ32を下方に延長してなる延長リブ51で構成されているので、ポケット底壁重ね部50の強度アップが図られる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、積上支持突部31及び受容ポケット41が、長辺側壁13と短辺側壁14の両方に形成されていたが、長辺側壁14のみに形成されてもよいし、短辺側壁13のみに形成されていてもよい。
(2)上記実施形態において、ポケット底壁重ね部50は、側壁12から突出して積上支持突部31に連絡しない構成であってもよいし、積上支持突部31から垂下して側壁12に連絡しない構成であってもよい。前者の場合において、受容ポケット41の横幅がその受容ポケット41に受容される積上支持突部31の横幅よりも十分に広い場合には、ポケット底壁重ね部50は、受容ポケット41に受容可能な範囲で積上支持突部31の真下から側方にずれた位置であってもよい。
(3)上記実施形態において、容器10が位置決めリブ61を備えない構成であってもよい。このような構成であっても、容器10Sの上にネスティング状態で容器10を積み上げたときに、容器10のポケット底壁重ね部50(延長リブ51)が容器10Sの受容ポケット41の底壁41Sに突き当てられることにより、容器10の底部が容器10Sに嵌り込むことを抑制可能となる。
(4)上記実施形態では、複数の容器10が段積みされる際、上段側の容器10が下段側の容器10と同じ向きのときにスタッキング状態となり、上段側の容器10が下段側の容器10と逆向き(平面視180度回転させた状態)のときにネスティング状態となるように容器10が構成されていたが、上段側の容器10が下段側の容器10と同じ向きのときにネスティング状態となり、上段側の容器10が下段側の容器10と逆向きのときにスタッキング状態となるように構成されてもよい。
(5)上記実施形態において、ポケット底壁重ね部50は、容器本体10Hの長辺部にのみ形成されてもよいし、図14に示すように、短辺部と長辺部の両方に形成されてもよい。図14の例では、第1長辺側壁13Aから突出するポケット底壁重ね部50は、第1長辺側壁14Aに設けられた1対の積上支持突部31,31のそれぞれにおいて、第1長辺側壁14Aの幅方向一方側の端部の真下に配置されている。また、第2長辺側壁13Bから突出するポケット底壁重ね部50についても、第2長辺側壁13Bに設けられた1対の積上支持突部31,31のそれぞれにおいて、第2長辺側壁13Bの幅方向一方側の端部の真下に配置されている。第1長辺側壁13Aと第2長辺側壁13Bにおいて、ポケット底壁重ね部50を上述の如く配置することで、容器10がスタッキング状態に段積みされたときに、容器本体10Hの長辺部に形成されたポケット底壁重ね部50についても、下段側の容器10の受容ポケット41に受容される(図15(A)及び図15(B)参照)。
(6)上記実施形態において、フランジ部21は、上端張出壁22のみで構成されてもよい。また、上記実施形態において、フランジ部21を構成する中間張出壁24が1つであってもよい。
(7)上記実施形態では、スタッキング状態において、上段側の容器10の積上支持突部31が下段側の容器10のフランジ部21の上面に当接する構成であったが、下段側の容器10のフランジ部21の上面に凹部や溝が形成され、上段側の容器10の積上支持突部31が下段側の容器10のフランジ部21に形成された凹部や溝の底面に当接する構成であってもよい。
10 容器
10H 容器本体
21 フランジ部
31 積上支持突部
32 突部構成縦リブ
41 受容ポケット
50 ポケット底壁重ね部
51 延長リブ

Claims (3)

  1. 上方に開放した箱形の容器本体と、
    前記容器本体の上端部から外側に張り出したフランジ部と、
    前記フランジ部より下方で前記容器本体の外側面から突出した複数の積上支持突部と、
    前記容器本体の内側面に陥没形成され、前記フランジ部の上面で開口した複数の受容ポケットと、を有する容器であって、
    複数の容器が段積みされる際に、下段側の容器に対して上段側の容器が平面視180度回転されるか否かによって、前記上段側の容器の前記積上支持突部が前記下段側の容器の前記フランジ部に上方から当接するスタッキング状態と、前記上段側の容器の前記積上支持突部が前記下段側の容器の前記受容ポケットに受容されるネスティング状態と、に変更可能な容器において、
    前記複数の積上支持突部は、それらの横方向の一部が、前記スタッキング状態で前記受容ポケットの上方に配置されると共に、前記一部から下方に突出して前記スタッキング状態で前記受容ポケットに受容されるポケット底壁重ね部を有し、
    前記ポケット底壁重ね部は、前記ネスティング状態のときに下段側に配置される容器の前記受容ポケットの底壁に上方から重ねられ、前記容器が前記容器よりも背丈の低い容器の上に前記ネスティング状態に段積みされた場合に、前記背丈の低い容器の前記受容ポケットの底壁に当接して前記背丈の低い容器への嵌り込みを規制する容器。
  2. 前記容器本体の対向する1対の側壁に、1対ずつの前記積上支持突部と1対ずつの前記受容ポケットとが配置され、
    前記スタッキング状態で、上段側の容器の前記ポケット底壁重ね部が、下段側の前記容器の各前記側壁における1対ずつの前記受容ポケットの互いに近い側の内側面か、又は、互いに遠い側の内側面に隣接する請求項1に記載の容器。
  3. 前記積上支持突部は、前記容器本体の外側面に突設されて上下方向に延びる突部構成縦リブを有し、
    前記ポケット底壁重ね部は、前記突部構成縦リブを下方に延長してなる延長リブで構成されている請求項1又は2に記載の容器。
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