JPH08510685A - 触媒およびこれを不飽和カルボン酸エステルの製造で使用する方法 - Google Patents

触媒およびこれを不飽和カルボン酸エステルの製造で使用する方法

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JPH08510685A JP7500722A JP50072295A JPH08510685A JP H08510685 A JPH08510685 A JP H08510685A JP 7500722 A JP7500722 A JP 7500722A JP 50072295 A JP50072295 A JP 50072295A JP H08510685 A JPH08510685 A JP H08510685A
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Abstract

(57)【要約】 (i)1種以上のパラジウム族金属および/またはそれらの化合物、(ii)金および/またはそれの化合物、および(iii)任意に銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成る群から選択される1種以上の助触媒を有効量で含んでいる触媒組成物を開示する。これらの触媒組成物は、好適には1種以上の助触媒を含んでおり、ここで、パラジウム族金属に対するこの助触媒内の金属のグラム比は約0.4以下であり、そしてここで、この触媒を支持材料の上に堆積させるが、上記支持材料は、上記堆積を行うに先立って1種以上のアルカリ金属塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩で処理したものである。また、上記触媒組成物を有効量で存在させて少なくとも1種のオレフィン系化合物と少なくとも1種の有機カルボン酸と分子状酸素を気相中で反応させることを含むエチレン系不飽和エステルの製造方法も記述する。

Description

【発明の詳細な説明】 触媒およびこれを不飽和カルボン酸エステルの製造で使用する方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、オレフィン系化合物、酸素およびカルボン酸から不飽和有機エステ ルを製造する時に有効性を示す新規な触媒、並びにこれらの触媒を使用する方法 に関する。従来技術の説明 数多くの不飽和有機エステルの製造方法が本分野の技術者によく知られている 。上記方法の主な産業的使用は酢酸ビニルを製造するための使用である。酢酸ビ ニルの製造方法には例えば米国特許第3,346,624号が含まれ、これには 、白金族金属の塩と酸化還元剤、例えば銅の塩化物などの存在下、カルボン酸を 含んでいる反応媒体の中でエチレンと酸素を接触させることでエチレンを酸化さ せて、酢酸ビニルとアセトアルデヒドを生じさせる液相方法が記述されている。 この酸化還元剤は、パラジウムを酸化状態に維持すると共にこのパラジウムが溶 液から析出してこの方法に不活性にならないようにする酸化剤として機能する。 英国特許第976,613号には、VIII族貴金属触媒存在下の気相中で不 飽和有機化合物と有機カルボン酸と酸素または酸素含有ガスとを反応させること で相当するエステルを生じさせることが記述されている。その触媒は支持されて いないか或は炭素、シリカまたはアルミナなどの如き材料の上に支持されていて もよく、そしてこの触媒は、触媒10当量当たり1当量の割合で塩化銅の如き金 属ハロゲン化物の助触媒を 含んでいてもよい。 英国特許第1,521,652号には、エチレンと酸素と酢酸から酢酸ビニル を気相中で製造するための触媒が記述されている。この特許に記述されている触 媒は粒子形態であり、各粒子は、貴金属としての白金および金と支持材料の混合 物を含んでおり、そしてこれは、(a)貴金属含有量が低いか或はゼロである外 側層と(b)貴金属が豊富な内側シェルと(c)貴金属含有量が低いか或はゼロ であるコアを有している。 米国特許第4,048,096号には、エチレンと酸素とカルボン酸を気相反 応させることによって酢酸ビニルなどの如きビニルエステルを製造するためのパ ラジウム−金触媒が記述されている。水溶性を示すパラジウムおよび金化合物が 入っている水溶液を触媒支持体に含浸させ、この含浸させた触媒支持体を、その 水溶性を示すパラジウムおよび金化合物と反応して水に不溶なパラジウムおよび 金化合物を生じさせる能力を有する化合物(例えばケイ酸ナトリウムなど)が入 っている溶液に接触させることで、水に不溶なパラジウムおよび金化合物をその 触媒支持体の上に沈澱させ、この水に不溶なパラジウムおよび金化合物を還元剤 で処理することによってこれらをパラジウムおよび金金属に変化させ、この触媒 を水で洗浄し、そしてこの触媒をアルカリ金属の酢酸塩に接触させた後、この触 媒を乾燥させる、ことによって製造した触媒が記述されている。 米国特許第4,119,567号には、オレフィン系化合物と酸素と低級カル ボン酸を気相反応させることによって不飽和有機エステルを製造するための支持 触媒組成物が記述されており、この触媒にはVIII族の貴金属が含まれている 。アルミナ含有量が99%以上であり、結晶 性アルファ−アルミナ含有量が96%以上であり、シータ−アルミナ含有量が約 3%未満であり、カルシウムとマグネシウムの全含有量が750ppm未満であ り、表面積が約2から6m2/gであり、平均破砕強さが約20から45ポンド であり、かさ密度が約1.35g/cc未満であり、そして200時間における 酢酸充填率が約1.5%未満である、アルミナ担体が記述されている。この触媒 はまた、アルカリ金属のカルボン酸塩である活性化剤と任意に金および銅の如き 金属を一般に含むとして記述されている。 米国特許第3,743,607号には、エチレンと酢酸と分子状酸素から酢酸 ビニルを気相で触媒製造するための触媒が記述されている。担体上に支持されて いるパラジウムとアルキル金属の酢酸塩もしくは蟻酸塩を含んでおりそしてその 中に金属状の金を含めることで活性化された触媒が記述されている。 しかしながら、改良された活性と選択性を示す、酢酸ビニルの如き不飽和有機 エステルを製造するための触媒および方法がまだ求められている。 発明の要約 本発明は、エチレン系不飽和有機エステルを製造するための触媒および方法に 関する。 1つの態様において、本発明は、オレフィン系化合物、酸素およびカルボン酸 から気相中でエチレン系不飽和有機エステルを製造するための触媒として用いる に適切な組成物に関係しており、この組成物は、(i)1種以上のパラジウム族 金属および/またはそれらの化合物、(ii)金および/またはそれの化合物、 および(iii)銅、ニッケル、コバ ルト、鉄、マンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成る群から選択される1 種以上の助触媒を有効量で含んでいてパラジウム族金属に対する該助触媒内の金 属のグラム−原子比が約0.4以下である組成物である。 さらなる態様において、本発明は、オレフィン系化合物、酸素およびカルボン 酸から気相中でエチレン系不飽和有機エステルを製造する時の触媒として用いる に適切な組成物に関係しており、この組成物は、(i)1種以上のパラジウム族 金属および/またはそれらの化合物、(ii)金および/またはそれの化合物、 および(iii)任意に銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、鉛、銀および それらの化合物から成る群から選択される1種以上の助触媒を有効量で含んでい る組成物[ここでは、(i)、(ii)および任意の(iii)を支持材料の上 に堆積させるが、上記支持材料は、上記堆積を行うに先立って1種以上のアルカ リ金属塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩で処理したものである]であ る。 別の態様において、本発明は、エチレン系不飽和エステルの製造方法に関係し ており、この方法は、(i)1種以上のパラジウム族金属および/またはそれら の化合物、(ii)金および/またはそれの化合物、および(iii)銅、ニッ ケル、コバルト、鉄、マンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成る群から選 択される1種以上の助触媒を有効量で含んでいてパラジウム族金属に対する該助 触媒内の金属のグラム−原子比が約0.4以下である触媒組成物を有効量で存在 させて、少なくとも1種のオレフィン系化合物と少なくとも1種の有機カルボン 酸と分子状酸素を気相中で反応させることを含んでいる。 さらなる態様において、本発明は、エチレン系不飽和エステルの製造方法に関 係しており、この方法は、(i)1種以上のパラジウム族金属および/またはそ れらの化合物、(ii)金および/またはそれの化合物、および(iii)任意 に銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成 る群から選択される1種以上の助触媒を有効量で含んでいる触媒組成物[ここで は、上記触媒を支持材料の上に堆積させるが、上記支持材料は、上記堆積を行う に先立って1種以上のアルカリ金属塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩 で処理したものである]を有効量で存在させて、少なくとも1種のオレフィン系 化合物と少なくとも1種の有機カルボン酸と分子状酸素を気相中で反応させるこ とを含んでいる。 好適な態様の説明 上述したように、本発明では、1種以上のオレフィン系化合物と分子状酸素と 1種のカルボン酸を気相反応させることによってエチレン系不飽和エステルを製 造するための触媒および方法を提供する。本発明の触媒はパラジウム族金属およ び/またはそれらの化合物を含んでいる。「パラジウム族金属」を本明細書で用 いる場合、これは、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、イリジウ ムおよび白金から成る群から選択される貴金属を意味している。このパラジウム 族金属は好適には金属形態であるが、これはまたそれらの化合物、例えば有機ま たは無機どちらかの酸化物または塩などであってもよい。これの具体例には、パ ラジウム、ロジウム、白金、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、安息香酸第 一パラジウム、酢酸第一パラジウム、プロピオン酸第一パラジウム、酢酸ルテニ ウム、安息香酸第一白金、酢酸ロジウム、塩化第一パラ ジウム、酸化第一パラジウム、臭化第一パラジウム、硫酸第一パラジウム、二硫 化白金、酸化白金、塩化ロジウム、三塩化ロジウム、酸化ロジウム、塩化ルテニ ウム、酸化ルテニウム、酸化イリジウムおよびそれらの混合物が含まれる。 本発明の触媒はまた金属形態の金および/またはそれの化合物を含んでおり、 この化合物には酸化物、ハロゲン化物、硫酸塩、亜硝酸塩、酢酸塩などが含まれ る。適切な金化合物には塩化金(AuCl3)、テトラクロロ金酸(III)( H[AuCl4]・4H2O)および四塩化ナトリウム金(Na[AuCl4]・ 4H2O)が含まれる。 好適な態様において、本発明の触媒はまた、銅、ニッケル、コバルト、鉄、マ ンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成る群から選択される1種以上の助触 媒を含んでいる。これらの助触媒は金属の形態か或は有機または無機どちらかの それらの化合物の形態であってもよく、これらには、それらの酸化物、水酸化物 および塩類、例えば酢酸塩、クロロ酢酸塩、炭酸塩、重炭酸塩およびシアン化物 などが含まれる。特に好適なものは銅、ニッケル、コバルトおよび銀である。 この触媒の中にその助触媒を存在させる場合、触媒を用いて1種以上のオレフ ィン系化合物と分子状酸素と1種以上のカルボン酸を反応させることによってエ チレン系不飽和有機エステルを生じさせる触媒反応を助長するに有効性を示すに 充分な量でこれを存在させる。典型的には、パラジウム族金属に対する、この助 触媒内に存在させる金属のグラム−原子比が、約0.4を越えないようにし、好 適には少なくとも約0.04にし、より好適には約0.1から約0.2にする。 本発明の触媒が示すパラジウム族金属に対する金のグラム−原子比は、 典型的には約0.1から約0.5、好適には約0.2から約0.3である。 本発明の触媒は支持されていないか或は適切な支持体の上に支持されていても よい。この触媒は、通常、固定床反応槽または流動床用途で用いるに適切な形態 である。典型的には、本発明の触媒は支持触媒である。本発明で用いるに適切な 支持体は、不活性な担体、例えばアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ケイ酸 、チタニア、炭素などであるか、或はバリウム、ストロンチウムまたはカルシウ ムの炭酸塩とシリカおよび/またはアルミナとの混合物である。 この担体は、上に支持している触媒をその触媒すべき反応体に露出させる如何 なる形態、形状または大きさのものであってもよい。例えば、この担体は粉末で あるか、或は錠剤、ペレット、球、筒状物、不規則な粒状物、環、星状物などの 如き形状に成形されたものであってもよい。室温および大気圧下で液状の水を吸 収させることによって測定した時に上記担体が示す全間隙率は、典型的には支持 体1g当たり約0.1から約1.5ccの水の範囲であり、好適には1g当たり 約0.25ccから1g当たり約0.45ccであり、より好適には1g当たり 約0.45ccから1g当たり約0.85ccである。 好適な態様において、1種以上のアルカリまたはアルカリ土類金属の塩基およ び1種以上のアルカリおよび/またはアルカリ土類金属のケイ酸塩を用いて予め この支持材料を処理する。この支持体の前処理で用いるアルカリもしくはアルカ リ土類塩基の量は、典型的には支持体1リットル当たり約0.02モルから約1 .25モルである。上記塩基の量は、好適には支持体1リットル当たり約0.1 5モルから約0.8モルであ り、最も好適には支持体1リットル当たり0.2モルから約0.4モルの上記塩 基である。 二酸化ケイ素として計算しそして支持体の重量%である量として表す、この支 持体の前処理で用いるアルカリもしくはアルカリ土類金属ケイ酸塩の量は、典型 的には約0.15%から約15%、好適には1%から約10%、より好適には約 2.5%から約7%である。 本分野で知られている手段を用いて、逐次的にか或は同時にこの塩基とケイ酸 塩を付着させることができる。噴霧、洗浄、含浸などの如き通常の処理を用いて この前処理を達成することができる。好適な方法は、この前処理剤の水溶液また はアルコール系溶液をその支持体に噴霧する方法である。上述したように、この 塩基とケイ酸塩を個別にその支持体に付着させるが、付着間で乾燥を行うのは任 意である。しかしながら、本発明の触媒を堆積させるに先立って、この前処理し た支持体を乾燥させるのが好適である。前処理した後であるが乾燥させる前に、 100時間もしくはそれ以上の期間に渡ってこれを周囲条件に保持することによ って、この前処理した支持体の熟成を行ってもよく、好適には大気圧下の密封容 器内に室温で約16から約48時間入れることでこの熟成を行う。該塩基および ケイ酸塩溶液でその担体を処理した後、この担体の乾燥を行って水またはアルコ ール含有量を低くする。「前処理した担体」を本明細書で用いる場合、これは典 型的に、この支持体の残存水分(アルコールまたは水)含有量が約35%未満、 好適には約15%未満、より好適には約7%未満である時、それが乾燥している と見なす。ここでは、通常の乾燥操作を用いることができるが、好適には、温め た不活性ガス流をその担体の上か或はその中に通す。この目的で用いるガスには 、空 気、窒素、アルゴンなど、並びにそれらの混合物が含まれる。このガス流れの温 度は決定的でなく約40℃から約150℃で変化させることができるが、好適に は約50℃から約100℃である。 該アルカリおよびアルカリ土類金属の塩基およびケイ酸塩は、如何なるアルカ リまたはアルカリ土類金属から誘導されたものであってもよいが、しかしながら 、コストおよび入手性の理由で、ナトリウムおよびカリウムの塩類が好適である 。好適な塩基はアルカリ金属の塩基、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム 、重炭酸ナトリウム、燐酸水素二ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウムな どまたはそれらの混合物である。該ケイ酸塩は、オルトケイ酸ナトリウム(Na4 SiO4)からメタケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)、そして二ケイ酸ナトリ ウム(Na2Si25)から不定組成(M2O・XSiO2)[ここで、Mは1種 以上のアルカリ金属であり、そしてXは約1.6から約5である]を示す市販の アルカリケイ酸塩もしくは水ガラス溶体に及んで変化させ得る。このケイ酸塩の 好適な給源は、市販のアルカリケイ酸塩溶体、例えばPQ Corporati on、Valley Forge、PAがN、O、E、Kasilなどの商標で 供給しているものである。 本技術分野で知られている手段、例えば共沈または含浸などによって、該パラ ジウム族金属、金および助触媒をその支持体の上に分散させることができる。こ れらを全部同時に含浸させるか或はいずれかの順で逐次的にこれらを含浸させる ことができる。含浸が好適な方法である。本分野の通常の技術者によく知られて いる技術を用いて含浸を実施することができる。 例えば、所望金属の化合物が入っている溶液をその担体に含浸させて もよい。この溶液は、水溶液、有機溶媒を用いた溶液、或はこの両方の混合物を 用いた溶液であってもよいが、水溶液が好適である。 金属化合物が入っている溶液をその担体に噴霧するか或はそれらの混和物を噴 霧することによって、担体の含浸を達成することができる。金属化合物にはハロ ゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩などの如き塩類が含まれる。金属の混合物を 同時に堆積させる必要がある場合、これらの金属の塩を好適には同じにするが、 これは決定的でない。好適なアニオン類は塩化物、臭化物および硝酸塩であり、 特に塩化物を用いるのが好適である。水溶液が好適であるが、他の溶媒を用いる ことも可能である。この水溶液内の金属塩濃度は、この溶液の全重量を基準にし て一般に約1重量%から50重量%、好適には約2重量%から25重量%の範囲 になるであろう。この溶液のpHを約0.5から約6.5で変化させてもよい。 2種以上の金属を堆積させる必要がある場合、これらをいろいろな量で存在させ て同時にか或は逐次的に堆積させてもよい。この段階を一般的には周囲温度およ び圧力条件下で実施するが、これらの操作条件は決定的でない。 該パラジウム族金属、金および助触媒金属をその担体支持体の上に位置させた 後、通常、これらに還元処理を受けさせることによって、金属酸化物または水酸 化物を触媒活性を示す金属に変化させる。通常の還元操作および薬剤、例えば水 素、一酸化炭素、ジボランなどを用いることができる。金属塩の熱分解を利用す ることができるのみならず、蟻酸の水溶液、蟻酸塩の水溶液、ホルムアルデヒド の水溶液、ホルムアルデヒドのアルカリ水溶液、ヒドラジンの水溶液、ナトリウ ムボロハイドライドの水溶液またはアルコール溶液、トリエチルアルミニウムな どの如き 材料を用いて水懸濁液および非水系懸濁液内で直接還元を行うことも可能である 。簡潔さの理由で、50から250℃の範囲の温度で分子状水素を用いるのが特 に好適である。必要とされる還元剤の量は、好適には、その担体上の金属を全部 還元してそれらの元素状態にするに充分な量のみであるが、必要とされる化学量 論的量よりも多い量で還元剤を用いることも可能である。 ある場合には、脱イオン水を用いたこの触媒粒子の洗浄または調整を1回以上 行って過剰量の塩基またはこの金属塩の還元で生じた副生成物を除去するのが有 利であることを見い出した。この操作を用いる場合、不活性な雰囲気中か或は減 圧下でこの触媒を最終的に80℃から150℃の温度で乾燥させる。 本発明の触媒はまた、助触媒および活性化剤として有機酸のアルカリもしくは アルカリ土類塩類、例えば酢酸リチウム、ナトリウム、カルシウムまたはカリウ ムなどを1種以上含んでいてもよい。これらの有機酸塩類は、この触媒に触媒1 リットル当たり50グラム以下の量、好適には触媒1リットル当たり15から3 5グラムの範囲の量で添加可能である。 上述した触媒は、オレフィン系化合物と酸素とカルボン酸からエチレン系不飽 和エステルを気相製造する時に使用できる。 本発明に従って用いるオレフィン系化合物は如何なるオレフィン系もしくはジ オレフィン系炭化水素であってもよい。適切なオレフィン系炭化水素はエチレン 、プロピレン、アルファ−ブチレン、ベータ−ブチレン、ペンテンおよびそれの 同族体、シクロヘキセンおよびスチレンなどである。オレフィン類の混合物か或 はオレフィン類または他の不飽和化 合物を含んでいる気体を本発明の反応で用いることができるが、但しこれらがそ の反応条件下で反応し得ることを条件とする。炭素原子を2個または3個含んで いるオレフィン類が出発材料の好適な群を構成している。特定の反応条件下では 、個々のオレフィン類が示す物性を考慮してその反応を進行させるように温度と 圧力を調節する必要があり得る。高級オレフィン類を用いる場合、その生成物は 相当して高い沸点を示すことになり、このことからまた相当してその反応条件を 修飾する必要があり得る。本発明に従って用いる不飽和有機酸は式R’(COO H)mで表され、ここで、R’は、炭素原子を1から20個有する如何なる炭化 水素基であってもよく、そしてmは1から5の値を示す。R’が脂肪族基である 場合、下記の酸を意図している:酢酸、プロピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸、n −吉草酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、n−ヘプチル酸、カプリル酸およびペ ラルゴン酸。R’が芳香族基およびアルキルアリール基、アラルキル基などであ る場合、下記の酸を意図している:安息香酸、o−トルイル酸、m−トルイル酸 、p−トルイル酸、サリチル酸、アニス酸、フタル酸、テレフタル酸、ヘミメリ ット酸、トリメリット酸、トリメシン酸、プレニト酸、フェニル酢酸、ヒドロ桂 皮酸、ガンマーフェニル−酪酸、デルタ−フェニル−N−吉草酸、イプシロン− フェニル−n−カプロン酸、ホモフタル酸、o−フェニレンジ酢酸、m−フェニ レンジ酢酸、p−フェニレンジ酢酸、o−フェニレン酢酸−ベータープロピオン 酸。 また、これらの酸との混和物の状態でこれらの酸のアルカリおよびアルカリ土 類金属塩類を使用することも可能である。従って、酢酸ナトリウム、酢酸カルシ ウム、プロピオン酸カリウム、イソ酪酸バリウム、酢 酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酪酸マグネシウム、吉草酸ナトリウム、トリ メチル酢酸リチウム、カプロン酸バリウムなどを、酸を生じる材料の一部として 用いて、この反応を実施することができる。 上記定義内に入るR’基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、 ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシ ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル 、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、 ノナデシルおよびエイコシル基である。使用可能な他の酸にはイソ吉草酸、メチ ルエチル酢酸、イソカプロン酸、メチル−n−プロピル酢酸、ジエチル酢酸、s −ブチル酢酸、ジメチルエチル酢酸、t−ブチル酢酸、メチル−イソプロピル酢 酸、メチル−t−ブチルネオペンチル酢酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マル ガリン酸およびジセチル酢酸が含まれる。 好適なエチレン系不飽和エステルは酢酸ビニルであり、これは一般に、本明細 書に記述する触媒の上に酢酸、エチレンおよび分子状酸素または分子状酸素含有 ガスを1から25バール、好適には2から15バールの圧力下100℃から22 0℃、好適には120℃から200℃の温度で通すことによって製造される。 この酸素濃度を有利には15体積%未満(混合物の中に入っているカルボン酸 の蒸気を含む全供給ガス組成を基準)、好適には10%未満、より好適には8% 未満に維持する。如何なる場合でも、この方法を安全に実施することができるよ うに、このガスの酸素組成が爆発範囲よりも下になるようにこの組成を維持する のが好適である。しかしながら、特定の環境下では、窒素または二酸化炭素など の如き不活性ガスで希釈す ることも有利である。特定の工程では、この反応を行っている間にCO2が若干 生じることから、希釈で用いるに特にCO2が適切である。上に示す範囲内であ るならば、酸素濃度、他の反応体、例えば酢酸およびエチレンなどの量を幅広く 変化させることができる。しかしながら、供給物混合物内の酸蒸気に対するオレ フィンの体積比が約1.8から約5.0、好適には約3.0から約5.0になる ように、このオレフィン系化合物をそのカルボン酸に対して化学量論的過剰量で 維持するのが望ましい。 本発明の実施例を本明細書の以下に含める。本実施例の修飾形が本分野の通常 の技術者に通常の手段で容易に明らかになるであろうことから、勿論、本実施例 は本発明を制限するものとして意図するものでない。 以下の実施例および本明細書の他の場所および請求の範囲において、特に明記 しない限り、全ての部およびパーセントは重量であり、温度は摂氏度であり、そ して圧力は大気圧か或はそれに近い圧力である。 特に明記しない限り、SudChemieから商業的に入手可能なKA−16 0として知られている球形のシリカビードを用いて下記の実施例の調製を行うが 、このシリカビードの直径は名目上5mmであり、そしてこれは、水吸着細孔容 積がビード1グラム当たり約0.52から約0.67ccであり、かさ密度が1 リットル当たり約565から590グラムの範囲であり、そしてB.E.T.表 面積が1グラム当たり約160m2であることによって特徴づけられる。 実施例1 シリカを26.5重量%含んでいるPQ Corp.、Valley For ge、PaからKASIL No.6として商業的に入手可能 なケイ酸カリウム溶体が954gおよび水酸化カリウムが123.1g入ってい る前処理用水溶液2400ccを、7.5リットル(4350g)のKA−16 0に含浸させることを通して、前処理したシリカビードを調製する。回転してい るプラスチック製被覆装置内でこれらのビードを転がして混合しながら約20分 かけてこのビードの上に上記前処理用溶液を均一に噴霧することにより、これら のビードの含浸を行う。1リットル当たりを基準にして、この支持体を、16. 2gのKOHおよび127.2gのケイ酸カリウム溶体で前処理する。この前処 理したビードを密封容器に入れて室温で約60時間熟成させた後、残存水分レベ ルが2%未満になるまで、実験室用の振動乾燥器の中に入れて約70℃の空気流 を流しながら乾燥させる。その結果として得られる、前処理したビードは、0. 52cc/gの水吸着間隙率を示すと共に1リットル当たり667gのかさ密度 を示す。 実施例2 四塩化ナトリウムパラジウム溶体(Pdが16.49%)が9.95g、四塩 化ナトリウム金溶体(Auが22.09%)が3.26gおよび塩化第二銅二水 化物が0.32g入っている水溶液137.8ccを、実施例1の前処理したビ ードに含浸させることを通して、Pd−Au−Cu触媒を調製する。回転してい る被覆装置内でこれらのビードを転がして混合しながら、この前処理したビード に上記Pd−Au−Cu溶液を均一に噴霧することを通して、この含浸を達成す る。 このPd−Au−Cu含浸ビードを密封容器の中に入れて室温で約44時間熟 成させた後、ヒドラジンが6g入っている脱イオン水250ccの中で還元を受 けさせ、このヒドラジン溶液との接触を2時間保持し、 そして洗浄水の導電率が100ミクロモー以下になるまで、流れている脱イオン 水で洗浄した後、残存水分含有量が2%未満になるまで110−120℃で乾燥 させる。この得られる触媒は触媒1リットル当たり名目上Pdを4.1g、Au を1.8gおよびCuを6.3g含んでいる。 実施例3 実施例2の触媒(400cc、260g)を回転被覆装置内で転がしながら、 脱イオン水の中に溶解している酢酸カリウムが8.8g入っている水溶液132 .6ccをこの触媒上に均一に噴霧することを通して、この触媒のさらなる含浸 を行う。この酢酸カリウムを含浸させた触媒を、水分含有量が2%未満になるま で、110℃に保持されている強制空気オーブン内で一晩乾燥させる。この得ら れる触媒が示す名目上の酢酸カリウム充填率は、触媒1リットル当たり22gで ある。 実施例4 実施例1で同定したケイ酸カリウム溶体が2,260gおよび水酸化カリウム が333.7g入っている前処理用水溶液7150ccを、20.6リットル( 11361g)のKA−160ビードに含浸させることを通して、前処理したシ リカビードを調製する。回転しているプラスチック製被覆装置内でこれらのビー ドを転がしながら35分かけてこのビードの上に上記前処理用溶液を均一に噴霧 することにより、これらのビードの含浸を行う。1リットル当たりを基準にして 、この支持体を、16.2gのKOHおよび109.7gのケイ酸カリウム溶体 で前処理する。この前処理したビードの熟成を室温で5日間行った後、上記回転 プラスチック製被覆装置内で転がしながら、50℃から75℃の空気流を流しつ つ乾燥させる。その結果として得られる、前処理したビードは、 1リットル当たり627gのかさ密度を示すと共に0.5cc/gの水吸着細孔 容積を示す。 実施例5 4.2gのパラジウム(Pd濃度が17.27%の四塩化ナトリウムパラジウ ム溶体が24.33gとして)および1.84gの金(金濃度が12.46%の 四塩化ナトリウム金が14.81gとして)が入っている水溶液314ccを、 実施例4の前処理したビード(1リットル)に含浸させることを通して、Pd− Au触媒を調製する。回転している被覆装置内でこれらのビードを転がして混合 しながら、この前処理したビードに上記Pd−Au溶液を均一に噴霧することを 通して、この含浸を達成する。このビードの熟成を室温で48時間行い、ヒドラ ジンが6g入っている水450ccの中で約1時間還元を受けさせた後、実施例 2と同様に洗浄および乾燥を行う。その結果として得られる触媒に、更に、30 .5gの酢酸カリウムを脱イオン水の中で希釈して体積が330ccになるよう に調製した水溶液を均一に噴霧することにより、1リットル当たり30.5gの レベルになるまでこの触媒に酢酸カリウムを含浸させた後、110℃で一晩乾燥 させる。 実施例6 実施例5の操作を繰り返すことによってPd−Au触媒を調製するが、但しこ こでは、Pd−Au含浸ビードを密封容器の中に入れて40時間熟成させ、17 gの35%ヒドラジン溶液と一緒にした450ccの脱イオン水の中で還元を約 2時間受けさせ、そして洗浄水の導電率が100ミクロモー未満になるまで、流 れている脱イオン水でこのビードを洗浄した後、110℃の強制空気オーブン内 で乾燥を16時間行う。この 触媒に更に実施例5と同様に酢酸カリウムを含浸させる。 実施例7 4.2gのパラジウム(Pd濃度が17.27%のNa2PdCl4が24.3 1gとして)、1.84gの金(Au濃度が18.31%のNaAuCl4が1 0.05gとして)および0.307gの銅(CuCl2−2H2Oが0.824 gとして)が入っている水溶液339ccを、1リットル(575g)のKA− 160シリカビードに含浸させることを通して、Pd−Au−Cu触媒を調製す る。2リットルのチタン製被覆装置内でこれらのビードを転がして混合しながら このビードに上記Pd−Au−Cu含有溶液を均一に噴霧することにより、この 含浸を達成する。このPd−Au−Cu含浸ビードの熟成を室温で2時間行い、 メタケイ酸ナトリウムの5%水溶液の中に16時間浸漬し、次に、このビードが 入っているケイ酸塩溶液を17gの35%ヒドラジン水溶液と混合して約2時間 保持した後、洗浄水の導電率が100ミクロモー未満になるまで、流れている脱 イオン水で洗浄する。その結果として生じる触媒を110℃の強制空気オーブン 内で乾燥させ、次に、324ccの脱イオン水に溶解させた30gの酢酸カリウ ムを噴霧で含浸させた後再び、水分レベルが2%未満になるまで強制空気オーブ ン内で乾燥させる。 実施例8 1リットル(575g)のKA−160シリカを回転被覆装置内で転がして混 合しながら水酸化カリウムが22g入っている脱イオン水170ccをこのビー ドに均一に噴霧することで含浸を行うことにより、前処理したシリカビードを調 製する。このKOHで処理したビードの熟成を、回転しているチタン製被覆装置 内で転がしながら約15分間行った 後、このKOHで処理したビードを回転している被覆装置内で転がして混合しな がら、このビードの上に下記のPd−Au−Cu溶液を均一に噴霧する:0.3 gの銅(塩化銅二水化物が0.804gとして)、4.1gのPd(Pd濃度が 17.27重量%の四塩化ナトリウムパラジウム溶体が23.74gとして)、 および1.8gの金(金濃度が18.31重量%の四塩化ナトリウム金溶体が9 .83gとして)を脱イオン水で希釈して体積を170ccにした溶液。 これらのPd−Au−Cu含浸ビードを密封容器の中に入れて室温で16時間 熟成させた後、上記実施例7と同様な様式で、この触媒の還元、洗浄および乾燥 を行う。この触媒に更に、30gの酢酸カリウムを脱イオン水で希釈して350 ccにした希釈液を噴霧することによって、これの含浸を行う。次に、この触媒 を110℃の強制空気オーブン内で一晩乾燥させる。 実施例9 実施例1に記述した噴霧被覆技術を用いて、水酸化カリウムが25.56g入 っている溶液362ccを1リットル(566g)のKA−160シリカ(12 0℃で一晩乾燥)に含浸させることによって、前処理したシリカビードを調製す る。次に、実施例1と同様な様式で、この前処理したビードの熟成および乾燥を 行う。その後、この前処理したビードに、4.1gのPd(Pd濃度が17.2 7%のNa2PdCl4が23.74gとして)、1.8gのAu(Au濃度が1 2.46%のNaAuCl4溶体が14.45gとして)および0.3gのCu (CUCl2二水化物が0.8gとして)が入っている溶液328ccを含浸さ せる。このPd−Au−Cu溶液を328ccに希釈するに先立って、 重炭酸ナトリウムを7.17g用いてこの溶液のpHを約6に調整する。このP d−Au−Cu含浸ビードを乾燥させて水分を約1%にした後、蟻酸ナトリウム が56g入っている1550ccの沸騰水の中で還元を受けさせる。この触媒ビ ードとその熱蟻酸塩溶液との接触を30分間保持した後、上記実施例7に示すの と同様に洗浄および乾燥を行う。この触媒に、31gの酢酸カリウムを脱イオン 水で希釈して350ccにした希釈液を噴霧して含浸させた後、110℃で一晩 乾燥させる。 実施例10 実施例4に従って前処理したシリカビードを調製するが、但しここでは、1リ ットル(576g)のKA−160を24.3gのKOHで前処理し、そしてケ イ酸カリウム溶体の量は97.5gでありこれを脱イオン水で希釈して339c cにする。 実施例11 実施例5を繰り返すことによってPd−Au触媒を調製するが、但しここでは 、30gの酢酸カリウムを脱イオン水で希釈して全体体積を298ccにした希 釈液を噴霧してこの触媒のさらなる含浸を行った後、再び110℃で一晩乾燥さ せる。 実施例12 実施例1で同定したケイ酸カリウム溶体を127.2gおよび水酸化カリウム を16.2g用い、これを脱イオン水で希釈して全体体積を319ccにした希 釈液を、1リットルのKA−160シリカビードに含浸させることを通して、前 処理したシリカビードを調製する。この含浸は実施例1の操作に従う。この含浸 させたビードの熟成を40時間行った後、実施例1に記述したのと同様に乾燥さ せた。実施例2の操作に従 い、この実施例の前処理したシリカビードに、4.1gのPd(溶体のPd濃度 が17.27%のNa2PdCl4が23.74gとして)、1.8gのAu(A u濃度が12.46%のNaAuCl4溶体が14.45gとして)および0. 15gのCu(CuCl2二水化物が0.8gとして)が入っている水溶液33 0ccを含浸させることを通して、Pd−Au−Cu触媒を調製する。この触媒 に更にまた、実施例3の操作に従い、触媒1リットル当たり22gのレベルで酢 酸カリウムを含浸させた後、110℃で一晩乾燥させる。 実施例13 実施例12の操作を繰り返したが、但しここでは、塩化銅二水化物を0.15 g用いる代わりに塩化銅二水化物を1.47g用いる。 実施例14 実施例12の操作を繰り返したが、但しここでは、KA−160シリカビード を1リットル用い、そしてN−BRANDとしてPQ Corp.から商業的に 入手可能なシリカ含有量が28.6%のケイ酸ナトリウムが105.4gであり そしてNaOHが10.28gである混合物を用いて、このシリカの前処理を行 う。 実施例15 実施例14で調製した前処理ビードの1リットル(575g)を、回転被覆装 置内で転がして混合しながら、この前処理したビードに下記の溶液を均一に噴霧 して含浸させることにより、Pd−Au−Cu触媒を調製する:4.1gのPd (Pd濃度が17.27重量%の四塩化パラジウム溶体が23.74gとして) 、1.8gの金(金濃度が18.31重量%の四塩化ナトリウム溶体が9.83 gとして)、および0.3 gの銅(塩化銅二水化物が0.804gとして)を脱イオン水で希釈して体積を 340ccにした溶液。 このPd−Au−Cu含浸ビードを密封容器の中に入れて40時間熟成させた 後、17gの35%ヒドラジン溶液と一緒にした脱イオン水450ccの中で還 元を受けさせる。このヒドラジン溶液に約2時間接触させた後、洗浄水の導電率 が100ミクロモー未満になるまで、流れている脱イオン水でこのビードを洗浄 した。この還元を受けさせた触媒を洗浄した後、実施例2に記述した如く乾燥さ せる。 更に、回転被覆装置内で、22gの酢酸カリウムを希釈して全体体積を335 ccにした希釈液を上記触媒に噴霧して含浸させた後、110℃で一晩乾燥させ る。 実施例16 この実施例で用いたシリカビードは、Kalie−Chemie Compa nyからAF−125として商業的に入手可能なものであり、これの名目上の直 径は3−5mmであり、表面積は1g当たり300平方メートルであり、水吸着 間隙率は1g当たり0.86ccである。実施例1の操作を繰り返したが、但し ここでは、KASIL No.6のケイ酸カリウム溶体が209.5gおよび水 酸化カリウムが32.4g入っている水溶液837ccを2リットル(954g )のAF−125に含浸させる。 実施例17 実施例2の操作を繰り返したが、但しここでは、実施例16で調製した前処理 ビードの1リットルに、24.33gのNa2PdCl4溶体(Pdが17.27 %で、Pdが4.2g入っている)、14.81gのN aAuCl4溶体(Auが12.46%で、Auが1.84g入っている)およ び0.83gのCuCl2−2H2O(銅が0.307g入っている)が入ってい る水溶液388ccを均一に噴霧して含浸させる。 実施例18 実施例3の操作を繰り返したが、但しここでは、実施例17の触媒に、酢酸カ リウムが21.25g入っている水溶液297ccを更に含浸させる。その結果 として、触媒1リットル当たり25gの酢酸カリウム充填率がもたらされる。 実施例19 この実施例では、1/8インチx1/8インチのシリカ錠剤を支持体として用 いる。この錠剤が示す名目上の水吸着細孔容積は1g当たり0.63ccであり 、かさ密度は1リットル当たり650gであり、そして表面積は1g当たり19 5平方メートルである。実施例1の操作を繰り返したが、但しここでは、水酸化 カリウムが24.3gおよびKASIL No.6ケイ酸カリウム溶体が172 g入っている水溶液の613ccを上記錠剤の975g(1.5リットル)に含 浸させる。 実施例20 実施例2の操作を繰り返したが、但しここでは、実施例19で調製した前処理 錠剤の1リットル(651.5g)に、24.57gのNa2PdCl4溶体(P dが17.27%で、Pdを4.24g含んでいる)、14.95gのNaAu Cl4溶体(Auが12.46%で、Auを1.86g含んでいる)および0. 83gのCuCl2−2H2O(銅を0.31g含んでいる)が入っている水溶液 を345cc含浸させた後、実施例3に従い、還元、洗浄および乾燥を受けせた この触媒の850cc (552.5g)に、酢酸カリウムが21.25g入っている水溶液を285c c含浸させる。その結果として、触媒1リットル当たり25gの酢酸カリウム充 填率がもたらされる。次に、この触媒を110℃で一晩乾燥させる。 実施例21 実施例1に記述したKASIL No.6ケイ酸カリウム溶体が1449.2 gおよび水酸化カリウムが191.3g入っている水溶液4,275ccを、1 15℃で一晩乾燥させた12リットル(6,960g)のKA−160シリカビ ードに含浸させることを通して、前処理したシリカビードを調製する。このビー ドを回転被覆装置内で転がしながら約35分かけてこのビードの上に上記溶液を 噴霧する。これは、支持体1リットル当たり15.9gのKOHおよび120. 8gのケイ酸カリウム溶体を用いた前処理に相当している。 次に、この前処理したビードを密封容器の中に入れて室温で40時間熟成させ た後、上記被覆装置に戻して、残存水分含有量が0.5%になるまで、転がしな がら50−70℃で流れている温風を用いて乾燥させる。 次に、回転している被覆装置内で、この前処理したビードに、50.43gの パラジウム[292gのNa2PdCl4溶体(Pdが17.27%)として]、 22.14gの金[177.69gのNaAuCl4溶体(Auが12.46% )として]および9.9gのCuCl2−2H2O(銅を3.69g含んでいる) が入っている水溶液の4143ccを均一に噴霧して含浸させる。実施例2と同 じ様式で、このPd−Au−Cu含浸ビードを熟成させ、次に、6リットルの脱 イオン水に溶解 させた71.4gのヒドラジンを用いた還元を受けさせた後、洗浄および乾燥を 行う。 実施例22 実施例3の操作に従い、実施例21で調製した触媒の10リットル(5930 g)に、酢酸カリウムが220g入っている水溶液を3498cc含浸させるこ とによって、触媒を調製する。これは、触媒1リットル当たり22gの酢酸カリ ウム充填率に相当している。含浸後、この触媒を110℃で一晩乾燥させる。 実施例23 実施例3の操作に従い、実施例21で調製した触媒の850cc(504g) に、酢酸カリウムが29.75g入っている水溶液を297cc含浸させること によって、触媒を調製する。これは、触媒1リットル当たり35gの酢酸カリウ ム充填率に相当している。含浸後、この触媒を110℃で一晩乾燥させる。 実施例24 回転している被覆装置内で、実施例1で調製した前処理ビードの400cc( 268g)に、9.95gの四塩化ナトリウムパラジウム溶体(Pdが16.4 9%)、3.26gの四塩化ナトリウム金溶体(Auが22.09%)および0 .486gの塩化ニッケル六水化物が入っている水溶液の140ccを均一に噴 霧して含浸させることにより、Pd−Au−Ni触媒を調製する。これは、触媒 1リットル当たり4.1gのパラジウム、1.8gの金および0.3gのニッケ ルから成る金属充填率に相当している。 このPd−Au−Ni含浸ビードを室温で一晩熟成させ、ヒドラジン が6g入っている250ccの脱イオン水の中で2時間還元を受けさせた後、洗 浄水の導電率が100ミクロモー以下になるまで、流れている脱イオン水で洗浄 し、そして次に、残存水分含有量が2%未満になるまで110−120℃で乾燥 させる。 ここでの重量が264gである、このPd−Au−Ni触媒に更に、脱イオン 水の中に溶解している酢酸カリウムが12g入っている水溶液の134.6cc を回転被覆装置内で噴霧して含浸させる。これは、触媒1リットル当たり30g の酢酸カリウム充填率に相当している。酢酸カリウム溶液を含浸させた後、この 触媒を、110℃に保持されている強制空気オーブン内で一晩乾燥させることに よって、水分含有量を2%未満にする。 実施例25 実施例2の操作を繰り返したが、但しここでは、上記Pd−Au−Cu含浸ビ ードを44時間ではなく一晩熟成させる。回転被覆装置内で、この触媒に、酢酸 カリウムが12g入っている水溶液を130cc含浸させた後、110℃で一晩 乾燥させることを通して、1リットル当たり30gのレベルになるまでこの触媒 に酢酸カリウムを均一に噴霧含浸させる。 実施例26 回転被覆装置内で、実施例22で調製した触媒の850cc(504g)に、 酢酸カリウムが12.75g入っている水溶液の297ccを均一に噴霧して含 浸させることによって、触媒の調製を行う。これは、触媒1リットル当たり15 gの酢酸カリウム充填率に相当している。含浸後、この触媒を110℃で一晩乾 燥させる。 実施例27 実施例22で調製した触媒の850cc(504g)に、酢酸カリウムが25 .93g入っている水溶液の297ccを均一に噴霧して含浸させることによっ て、触媒の調製を行う。これは、触媒1リットル当たり30.5gの酢酸カリウ ム充填率に相当している。含浸後、この触媒を110℃で一晩乾燥させる。 実施例28 回転被覆装置内で、1リットル(575g)のKA−160に、水酸化カリウ ムが16.2g入っている水溶液の339ccを均一に噴霧して含浸させること を通して、Pd−Au触媒の調製を行う。このKOH含浸ビードを蓋付き容器の 中に入れて室温で約40時間熟成させた後、水分レベルが0.5%になるまで、 実験室用の振動乾燥器を用いて約70℃で乾燥させる。乾燥後、このビードを、 回転している2リットルの実験室用チタン製被覆装置の中に入れて、4.1gの Pd[Pd濃度が17.27重量%の四塩化ナトリウムパラジウム溶体が23. 74gとして]および1.8gの金[Au濃度が18.31重量%の四塩化ナト リウム金溶体が9.83gとして]が入っている水溶液の300ccを均一に噴 霧して含浸させる。 このPd−Au含浸ビードの熟成を室温で約40時間行い、ヒドラジンが5. 9g入っている脱イオン水500ccの中で還元を受けさせた後、実施例7の操 作に従って洗浄および乾燥を行い、そして次に、306ccの脱イオン水の中に 溶解している30gの酢酸カリウムを噴霧して含浸させた後、110℃で一晩乾 燥させる。 実施例29 回転している被覆装置の中で、1リットル(575g)のKA−160ビード を転がして混合しながら、このビードに、実施例1で同定したケイ酸カリウム溶 体が138.5g入っている溶液300ccを均一に噴霧することで、この溶液 を含浸させることにより、前処理したシリカビードを調製する。このケイ酸塩で 前処理したビードを熟成させて乾燥させる。 次に、回転している被覆装置内で、この前処理したビードを転がして混合しな がら、この前処理したビードに、4.1gのPd[Pd濃度が17.27重量% の四塩化ナトリウムパラジウム溶体が23.74gとして]および1.8gの金 [Au濃度が18.31重量%の四塩化ナトリウム固溶体が9.83gとして] が入っている水溶液の300ccを均一に噴霧することによって、このPd−A u溶液をその前処理したビードに含浸させる。 このPd−Au含浸ビードに、500ccの脱イオン水の中に溶解させた5. 9gのヒドラジンを用いた還元を受けさせた後、実施例2と同じ様式で洗浄およ び乾燥を行う。回転被覆装置内で、この触媒の1リットルに、30gの酢酸カリ ウムを脱イオン水で希釈して体積を315ccにした希釈液を均一に噴霧して含 浸させる。次に、この触媒を110℃で一晩乾燥させる。 実施例30 実施例29の操作を繰り返したが、但しここでは、前処理したシリカビードを 調製する時にKOHを16.2g用いる代わりに水酸化カリウムを16.9g用 いる。 実施例31 実施例16に記述したAF−125シリカビードの1.2リットル(576g )に、27.57gのNa2PdCl4溶体(Pdが17.63%で、Pdを4. 86g含んでいる)および10.08gのNaAuCl4溶体(Auが22.0 3%で、Auを2.22g含んでいる)が入っている溶液を490cc含浸させ ることによって、Pd−Au触媒を調製する。この量は、支持体1リットル当た り4.05gのPdおよび支持体1リットル当たり1.85gのAuから成る金 属充填率に相当している。このPd−Au含浸ビードをその回転している被覆装 置内で転がしながら約10分間熟成させる。次に、このPd−Au含浸ビードの 一部200ccを、メタケイ酸ナトリウムの5.2%水溶液100ccの中に1 6時間浸漬する。次に、このビードをそのケイ酸塩溶液から取り出し、そして1 5ccの35%ヒドラジン水溶液と一緒にした85ccの脱イオン水から成る溶 液の中で2時間還元を受けさせた後、実施例2に記述したのと同様に洗浄および 乾燥を行う。乾燥後更に、回転被覆装置内で、この触媒の200ccに6.2g の酢酸カリウムを均一に噴霧して含浸させた後、110℃で一晩乾燥させる。 実施例32 40リットルの実験室用プラスチック製被覆装置の中に18リットル(102 42g)のKA−160を入れ、この被覆装置内で転がしながら、水酸化ナトリ ウムが224.2g入っている水溶液の3,000ccを噴霧して含浸させるこ とによって、前処理したシリカビードを調製する。その被覆装置内でこのビード の上にNaOH溶液を噴霧した後、均一な混合を確保する目的で約15分間転が す。次に、79.69gのPd[四塩化ナトリウムパラジウム(Pdが17.2 7%)が461. 5gとして]および35.48gの金[四塩化ナトリウム金(Auが19.31 %)が183.7gとして]が入っている水溶液の3040ccをそのビードに 噴霧することによって、それらにパラジウムと金を含浸させる。この量は、触媒 1リットル当たり4.42gのPdおよび1.97gのAuに相当している。 このPd−Au含浸ビードを50時間熟成させた後、300ccの35%ヒド ラジン水溶液と一緒にした9リットルの脱イオン水の中で還元を受けさせる。一 晩このヒドラジン溶液に接触させたままにした後、洗浄水の導電率が5ミクロモ ー未満になるまで、このビードを脱イオン水で洗浄する。次に、試験を行うに先 立って、このビードを110℃で一晩乾燥させる。この乾燥させた触媒の水分含 有量は20.1%であり、かさ密度は1リットル当たり662gであり、そして 水吸着細孔容積は1g当たり0.31ccである。 実施例33 実施例Eで調製した触媒の12リットル(7944g)に、酢酸カリウムが3 60g入っている水溶液を2480cc含浸させることによって、触媒の調製を 行う。この量は、触媒1リットル当たり30gの酢酸カリウム充填率に相当して いる。含浸後、この触媒を110℃で一晩乾燥させる。 触媒評価 表Iに示す結果は、気相反応槽として働く固定床試験反応槽内で実施した結果 である。この反応槽は、触媒床容量が約55ccである外径が3/4”の316 ステンレス鋼製管である。典型的な運転条件は下記の通りである:温度=100 −150℃、圧力=30−120psig, GHSV 250−1000、ガス組成:76%がC24、18%がCH3CO OH、6%がO2。質量流量計と調節バルブを用いることで流入ガス流量を設定 する。ガス−液クロを用いることで流出ガス組成を測定する。この反応槽を取り 巻く加熱されている流動砂浴の中に位置させた熱電対と、触媒床の中に位置させ た熱電対を用いて、温度を監視する。ガス予熱装置を用いることで、その反応槽 に入る前の全成分が気相状態にあることを確保する。データ収集制御コンピュー ターを用いることで反応条件と実験順序を制御する。 流入量および流出ガス分析を用いることで性能データを計算する。この報告す る性能データは、1時間毎の触媒1リットル当たりの酢酸ビニルのグラム数で表 す空間時間収率、並びに消費エチレン1g当たりに生産される酢酸ビニルのg数 で表すエチレン選択率である。 触媒の評価順序はいくつかの段階から成っている。触媒の上にエチレンと酢酸 を140℃および35psigで流し、続いて所望の6%濃度に到達するまで酸 素流をゆっくりと高めることによって、この反応を開始させる。何らかの初期性 能変化が起こりそしてこの触媒の性能が一定状態に到達する期間(50から10 0時間)の間、この触媒を、一定の組成、流量、温度および圧力条件下に保持す る。次に、100−150℃の範囲に渡って10℃の増分で反応温度を変化させ る。この反応槽流出物のガスクロ分析を各温度、典型的には120℃、130℃ および140℃で数回行う。このガスクロ分析および反応槽供給データから空間 時間収率と選択率の結果を引き出す。各温度で得られる結果を平均することで、 温度テーブルに対する選択率と空間時間収率を引き出す。2種の触媒を比較する 場合、選択率を一定にした時の活性が高い方が優れた 触媒であり、そして/または活性を一定にした時の選択率が高い方が優れた触媒 である。表1に示す実施例の結果は、エチレン選択率が95%の時の空間時間収 率(STY)および空間時間収率が125の時の選択率を比較した結果である。 本発明の触媒および方法では、不飽和エステルの収率が改良されていると共に 、オレフィンから不飽和エステルへの選択率も改良されており、特に本発明の触 媒は、不飽和エステルの製造過程中、酢酸カリウムなどの如き活性化剤が存在し ていなくてもそれらの活性を維持することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 69/15 C07C 69/24 69/24 9546−4H 69/76 Z 69/76 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 9538−4D B01J 23/64 104Z

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. オレフィン系化合物、酸素およびカルボン酸から気相中でエチレン系不 飽和有機エステルを製造するための触媒として用いるに適切な組成物において、 (i)1種以上のパラジウム族金属および/またはそれらの化合物、(ii)金 および/またはそれの化合物、および(iii)銅、ニッケル、コバルト、鉄、 マンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成る群から選択される1種以上の助 触媒を含んでおり、ここで、パラジウム族金属に対する該助触媒内の金属のグラ ム−原子比が約0.4以下である組成物。 2. 該パラジウム族金属に対する該助触媒内の金属のグラム−原子比が約0 .04から約0.2である請求の範囲1記載の組成物。 3. 上記助触媒が銅および/またはそれの化合物、ニッケルおよび/または それの化合物およびそれらの混合物である請求の範囲1記載の組成物。 4. 該パラジウム族金属に対する金のグラム−原子比が約0.1から約0. 5である請求の範囲1記載の組成物。 5. 担体支持体を更に含んでおり、この上に(i)、(ii)および(ii i)を堆積させる請求の範囲1記載の組成物。 6. 該支持体がシリカである請求の範囲5記載の組成物。 7. 該支持体が、1種以上のアルカリ金属塩基および1種以上のアルカリ金 属ケイ酸塩で処理したものである請求の範囲6記載の組成物。 8. 上記支持体が、(a)アルカリ金属水酸化物水溶液とアルカリ金属ケイ 酸塩水溶液の混合物で該支持体を湿らせ、(b)この湿らせた支持体を熟成させ た後、(c)この湿らせて熟成させた支持体を乾燥さ せる、ことによって処理したものである請求の範囲7記載の組成物。 9. オレフィン系化合物、酸素およびカルボン酸から気相中でエチレン系不 飽和有機エステルを製造する時の触媒として用いるに適切な組成物において、( i)1種以上のパラジウム族金属および/またはそれらの化合物、(ii)金お よび/またはそれの化合物、および(iii)銅、ニッケル、コバルト、鉄、マ ンガン、鉛、銀およびそれらの化合物から成る群から選択される1種以上の助触 媒を含んでおり、ここで、(i)、(ii)および(iii)を支持材料の上に 堆積させ、そしてここで、上記支持材料が、上記堆積を行うに先立って1種以上 のアルカリ金属塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩で処理したものであ る組成物。 10. 上記パラジウム族金属がパラジウムであり、上記助触媒が銅および/ またはそれの化合物、ニッケルおよび/またはそれの化合物またはそれらの混合 物であり、そして該パラジウムに対する該助触媒内の金属のグラム−原子比が約 0.04から約0.2である請求の範囲9記載の組成物。 11. 該パラジウムに対する金のグラム−原子比が約0.1から約0.5で ある請求の範囲10記載の組成物。 12. 上記支持体が、(a)1種以上のアルカリ金属水酸化物と1種以上の アルカリ金属ケイ酸塩の混合物で該支持体を湿らせ、(b)この湿らせた支持体 を熟成させた後、(c)この湿らせて熟成させた支持体を乾燥させる、ことによ って処理したものである請求の範囲9記載の組成物。 13. 上記支持体がシリカである請求の範囲9記載の組成物。 14. オレフィン系化合物、酸素およびカルボン酸から気相中でエチレン系 不飽和有機エステルを製造する時の触媒として用いるに適切な組成物において、 (i)1種以上のパラジウム族金属および/またはそれらの化合物および(ii )金および/またはそれの化合物を含んでおり、ここで、(i)および(ii) を支持材料の上に堆積させ、そしてここで、上記支持材料が、上記堆積を行うに 先立って1種以上のアルカリ金属塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩で 処理したものである組成物。 15. 該パラジウムに対する金のグラム−原子比が約0.1から約0.5で ある請求の範囲14記載の組成物。 16. 上記支持体が、(a)1種以上のアルカリ金属水酸化物と1種以上の アルカリ金属ケイ酸塩の混合物で該支持体を湿らせ、(b)この湿らせた支持体 を熟成させた後、(c)この湿らせて熟成させた支持体を乾燥させる、ことによ って処理したものである請求の範囲14記載の組成物。 17. 上記支持体がシリカである請求の範囲14記載の組成物。 18. エチレン系不飽和エステルの製造方法において、(i)1種以上のパ ラジウム族金属および/またはそれらの化合物と(ii)金および/またはそれ の化合物と(iii)銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、鉛、銀およびそ れらの化合物から成る群から選択される1種以上の助触媒を含んでいてパラジウ ム族金属に対する該助触媒内の金属のグラム−原子比が約0.4以下である触媒 組成物を有効量で存在させて、少なくとも1種のオレフィン系化合物と少なくと も1種のカルボン酸と分子状酸素を気相中で反応させることを含む方法。 19. 該パラジウム族金属に対する該助触媒内の金属のグラム−原子比が約 0.04から約0.2である請求の範囲18記載の方法。 20. 上記助触媒が銅および/またはそれの化合物、ニッケルおよび/また はそれの化合物およびそれらの混合物である請求の範囲18記載の方法。 21. 該パラジウム族金属に対する金のグラム−原子比が約0.1から約0 .5である請求の範囲18記載の方法。 22. 上記触媒組成物を担体支持体の上に堆積させる請求の範囲18記載の 方法。 23. 該支持体がシリカである請求の範囲22記載の方法。 24. 上記支持体の上に上記触媒を堆積させるに先立って、この支持体を、 1種以上のアルカリ金属塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩で処理する 請求の範囲23記載の方法。 25. 上記支持体が、(a)1種以上のアルカリ金属水酸化物と1種以上の アルカリ金属ケイ酸塩の混合物で該支持体を湿らせ、(b)この湿らせた支持体 を熟成させた後、(c)この湿らせて熟成させた支持体を乾燥させる、ことによ って処理したものである請求の範囲18記載の方法。 26. エチレン系不飽和エステルの製造方法において、(i)1種以上のパ ラジウム族金属および/またはそれらの化合物と(ii)金および/またはそれ の化合物と(iii)銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、鉛、銀およびそ れらの化合物から成る群から選択される1種以上の助触媒を含んでいる触媒が支 持材料の上に堆積しておりそしてここで上記支持材料が上記堆積を行うに先立っ て1種以上のアルカリ金属 塩基および1種以上のアルカリ金属ケイ酸塩で処理したものである触媒組成物を 有効量で存在させて、少なくとも1種のオレフィン系化合物と少なくとも1種の カルボン酸と分子状酸素を気相中で反応させることを含む方法。 27. 上記パラジウム族金属がパラジウムであり、上記助触媒が銅および/ またはそれの化合物、ニッケルおよび/またはそれの化合物またはそれらの混合 物であり、そして該パラジウムに対する該助触媒内の金属のグラム−原子比が約 0.04から約0.2である請求の範囲26記載の方法。 28. 該パラジウムに対する金のグラム−原子比が約0.1から約0.5で ある請求の範囲27記載の方法。 29. 上記支持体が、(a)1種以上のアルカリ金属水酸化物と1種以上の アルカリ金属ケイ酸塩の混合物で該支持体を湿らせ、(b)この湿らせた支持体 を熟成させた後、(c)この湿らせて熟成させた支持体を乾燥させる、ことによ って処理したものである請求の範囲26記載の方法。 30. 上記支持体がシリカである請求の範囲27記載の方法。 31. エチレン系不飽和エステルの製造方法において、(i)1種以上のパ ラジウム族金属および/またはそれらの化合物と(ii)金および/またはそれ の化合物を含んでいる触媒が支持材料の上に堆積しておりそしてここで上記支持 材料が上記堆積を行うに先立って1種以上のアルカリ金属塩基および1種以上の アルカリ金属ケイ酸塩で処理したものである触媒組成物を有効量で存在させて、 少なくとも1種のオレフィン系化合物と少なくとも1種のカルボン酸と分子状酸 素を気相中で反応 させることを含む方法。 32. 該パラジウムに対する金のグラム−原子比が約0.1から約0.5で ある請求の範囲31記載の方法。 33. 上記支持体が、(a)1種以上のアルカリ金属水酸化物と1種以上の アルカリ金属ケイ酸塩の混合物で該支持体を湿らせ、(b)この湿らせた支持体 を熟成させた後、(c)この湿らせて熟成させた支持体を乾燥させる、ことによ って処理したものである請求の範囲31記載の方法。 34. 上記支持体がシリカである請求の範囲31記載の方法。
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