JPH08508711A - 塩基型薬剤と酸とシクロデキストリンを含有する高可溶性多成分包接錯体 - Google Patents

塩基型薬剤と酸とシクロデキストリンを含有する高可溶性多成分包接錯体

Info

Publication number
JPH08508711A
JPH08508711A JP6516681A JP51668194A JPH08508711A JP H08508711 A JPH08508711 A JP H08508711A JP 6516681 A JP6516681 A JP 6516681A JP 51668194 A JP51668194 A JP 51668194A JP H08508711 A JPH08508711 A JP H08508711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
cyclodextrin
inclusion complex
complex
mmol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP6516681A
Other languages
English (en)
Inventor
キエスィ,パオロ
ヴェントゥラ,パオロ
パシーニ,マッシモ
セイトリ,ヨセフ
ヴィクモン,マリア
レデンチ,エンリコ
Original Assignee
キエスィ ファルマチェウティチィ エッセ.ピ.ア.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by キエスィ ファルマチェウティチィ エッセ.ピ.ア. filed Critical キエスィ ファルマチェウティチィ エッセ.ピ.ア.
Publication of JPH08508711A publication Critical patent/JPH08508711A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • A61K47/69Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit
    • A61K47/6949Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit inclusion complexes, e.g. clathrates, cavitates or fullerenes
    • A61K47/6951Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit inclusion complexes, e.g. clathrates, cavitates or fullerenes using cyclodextrin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y5/00Nanobiotechnology or nanomedicine, e.g. protein engineering or drug delivery

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、塩基型薬剤とシクロデキストリンと酸から成る高可溶性多成分包接錯体に関する。該錯体は、薬剤及びシクロデキストリンの両方が非常に高濃度でも、水に対して易溶性である。

Description

【発明の詳細な説明】 塩基型薬剤と酸とシクロデキストリンを含有する高可溶性多成分包接錯体 技術分野 本発明は、塩基型薬剤とシクロデキストリンと酸より成る高可溶性多成分包 接錯体に関する。 背景技術 ここで、塩基型薬剤とは、疎水性基と、アミノ基、アミン基やグアニジノ基 のような窒素塩基性基を含む有機化合物を意味する。 多くの薬剤は、脂肪族または芳香族アミン基を含んでいる。この種の薬剤は 、しばしばその応用を妨げてしまう塩基性状態では、通常、非常に低い水溶性で ある。 無機酸や有機酸との塩形成は、塩基性薬剤の溶解度を高めるために非常に頻 繁に用いられる慣用な方法である。しかしながら、時として、塩であっても、難 溶性であったり、また、他の理由で従来の塩形成は、不適当であったりする。 塩基型薬剤あるいはその塩の水溶性は、低pH値では十分に高いが、pH5 〜8の腸管の高pHでは非常に低いことが知られている。それ故、これら薬剤処 方からの放出部位は、胃や腸管上部に限定され、腸液中、薬剤の溶解を確実にす ることが必要な場合には必ず、制限された放出処方に於ける薬剤の調製や使用を 不可能にしてしまう。 低い、及び/又は変化する生物学的利用能と共に、製薬処方からの低速度、 低比率の溶解といったある種の薬剤の低い水溶性に起因する困難さは、シクロデ キストリン錯化によって解消することができる。 従来、テルフェナジンやシンナリジンのようなアミン型の薬剤の多くに於い ては、好結果で、首尾よくシクロデキストリンとの錯化が行われてきた。しかし ながら、技術的観点からは、β−シクロデキストリンの低い水溶性は、錯化剤と しての適用を妨げている。 可溶性錯体は、凍結乾燥や噴霧乾燥によって水分を除去することにより薬剤 −シクロデキストリン均質溶液から製造することができる。この技術は、メチル 又はヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンのような易溶性β−シクロデキ ストリン誘導体を用いる場合、従来より広く用いられている。 β−シクロデキストリンの溶解性能は、その低い水溶性によって大いに制限 されている。それ故、可溶性錯体の製造には、大容量の溶液を使用せねばならな い。 驚くべきことに、アミン型の薬剤とシクロデキストリンとの錯体の形成に於 いて酸が存在すると、非常に高い濃度のゲスト分子とシクロデキストリンとの易 水溶性錯体が形成されることが判明した。 さらに驚くべきことに、シクロデキストリンが、β−シクロデキストリンで ある場合、酸の存在によって、水溶性が相当高められることが判った。 事実、この種の錯体では、疎水性ゲストの溶解度が、数倍のオーダーで高め られるのみならず、親水性β−シクロデキストリンの溶解度を10倍以上にまで 高めることができる。 今までのところ、非常に慎ましい程度に相互ホスト−ゲスト溶解度を高める ことが、フェンジリンヒドロクロリド−β−CDの場合にのみ報告されている( Stadler Szokeらによる、J.Inclusion Phenom ena 3,71−84,1985)。 発明の概要 それ故、本発明の第一の側面は、塩基型薬剤とシクロデキストリンと酸より 基本的に成る多成分包接錯体に関する。 本発明の第二の側面は、シクロデキストリン自体の水溶性を高める目的で、 シクロデキストリン、特にβ−シクロデキストリンとの錯体の製造に酸を使用す ることに関する。 ゲスト分子及び/又はシクロデキストリンの溶解度の増加は、無機酸及び有 機酸両者の存在下に行うことができる。 無機酸としては、塩酸や臭化水素酸のようなハロゲン化水素酸が挙げられる 。 有機酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、蓚酸、琥珀酸、グルタル酸、 ピメリン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸のような脂肪 族カルボン酸が挙げられる。脂肪族鎖中に、1個ないしはそれ以上の酸素添加置 換基、特にケト基またはヒドロキシ基を含む脂肪族カルボン酸の場合に、特に好 ましい結果が得られた。有機酸の場合に、最も明白な溶解効果が得られた。とり わけ、クエン酸、酒石酸、α−ケトグルタル酸、スレオニン酸のような、脂肪族 鎖中に、1個ないしはそれ以上の酸素添加置換基を含む脂肪族カルボン酸の場合 に、最良の結果が得られた。 従来技術では、有機酸のシクロデキストリンとの薬剤錯体への適用は、非常 に限定され、以下に関係する。 (a)L(+)−酒石酸、DL−リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸の ような有機酸を用いた混錬法によって製造したβ−シクロデキストリン錯体中の カルモフール(1−ヘキシルカルバモイル−5−フルオロウラシル、HCFU) の化学的安定性の改良: HCFUは、酸性条件下では化学的に安定であるため、水分除去後、有機酸 は、錯体周辺に酸性環境を提供することができる(Mitsuiによる日本特許 出願第60185772号;Chem Abs,104:155972;M. KikuchiらによるChem Pharm Bull,35(1),315 −319,1987)。 (b)α−シクロデキストリンに代わり結晶性セルロースを含む組成物に関して 、溶解度と生物学的利用能を改良するために、セファロスポリンとシクロデキス トリンを含有する固体製薬組成物中に、固体有機酸(クエン酸、酒石酸、または リンゴ酸から選択)の使用(Takedaによるヨーロッパ特許EP−1634 33号;Chem Abs 105:12098n)。 (c)生物学的利用能を評価するために、クエン酸とシンナリジンまたはそのβ −シクロデキストリンとの錯体の同時投与: しかしながら、2つの投与形態に重大な差異は見い出されなかった(T.T okumuraらによるJ.Incl.Phenom 2,511−521,1 984;Chem Pharm Bull 33(7),2962−2967, 1988)。 今までのところ、シクロデキストリンと塩基型有効成分と酸を含有する多成 分包接錯体は、記載されていないし、シクロデキストリンとの錯化によって有効 成分の溶解度を大いに改良することも行われていない。 少なくともここに開示した範囲までのβ−CDの溶解度の大いなる向上を同 時に行い得ることも新規であり、驚くべき観測結果である。 本発明のさらなる目的は、蒸留水中の成分の高過飽和溶液から水分を除去す ることから成る塩基型薬剤:βCD:酸錯体の製造のための一般的方法を提供す ることである。本発明に依れば、該方法は、下記工程から成る。 (a)適当量の薬剤とシクロデキストリンと酸を蒸留水中に懸濁すること; (b)工程(a)で得た懸濁液を攪拌及び/又は超音波処理によって均質化し、 清澄または僅かに乳白光を放つ溶液を得ること; (c)工程(b)で得た溶液を適当な系を用いてろ過して清澄な溶液を得ること ;そして (d)工程(c)で得た溶液を、乾燥凍結、噴霧乾燥、加熱乾燥等のような通常 の脱水方法によって脱水すること。 α−CD、γCD、ヒドロキシプロピル−βCD、ジメチル−βCD、RA MEB(ランダムメチル化β−CD)または他のシクロデキストリン誘導体との 錯体を製造するために、同じ方法を採用することができる。これらの易溶性CD やβCD誘導体を用いることによって、経口または非経口投与用の液体製薬組成 物を製造するために用いることができる改良された貯蔵安定性を有するより過飽 和の溶液も得られる。 実施例 本発明の詳細を、以下の実施例に示す。 実施例に報告する、化学的ならびに治療学的に異なるクラスに属する薬剤は 、本発明の特に代表例として考えて、試験分子として選ばれた。特に驚くべき結 果は、ジフェニルメタン誘導体、三環性誘導体、アゾール誘導体の場合に得られ た。 言うまでもなく、本発明は、塩基性基を含む化合物の何れにも適用できるこ とは明かである。実施例1 テルフェナジン−βCD−ヒドロキシ酸の可溶性錯体の製造 : βCD8ミリモル、テルフェナジン(TFN)4ミリモル、酒石酸5ミリモ ル(又はアスコルビン酸6ミリモルまたは乳酸4ミリモル)を蒸留水60〜70 mlに懸濁した。 懸濁液を、激しく攪拌して均質化し、超音波処理して僅かにオパールのよう な光彩を放つ溶液を得た。溶液をガラスプレフィルターを通してろ過し、50% エタノール水で70倍に希釈した後、テルフェナジン含有量をUV−フォトメト リーによって決定した。溶解したテルフェナジン27〜20mg/mlの濃度を 検出した。 凍結乾燥によって、清澄な溶液から固体錯体を単離した。 UV−フォトメトリーによって測定した固体錯体の有効成分量は、15〜1 7%(w/w)であった。 粉末X−線分析によって、錯体の形成を確認した。 錯体の溶解性は、次の通りであった。 実施例1に従って製造された錯体100mgは、蒸留水0.5mlに容易に 溶解し、清澄な溶液となった。50%(v/v)エタノール水で溶液を30倍に 希釈した後、UV−フォトメトリーによって溶解したテルフェナジン濃度を決定 した結果、30mgTFN/ml以上であった。 酒石酸の場合に得た錯体に関するデータを第1表に示し、クエン酸の場合の 錯体に関するものを第2表に示す。 同様の方法によって、テルフェナジン−βCD−グリセロりん酸錯体(0. 2/0.4/0.4ミリモル)を製造した。該錯体に関するテルフェナジンの溶 解度は、4mg/mlであった。実施例2 テルフェナジン−βCD−モノまたはジカルボン酸錯体の製造 : テルフェナジン(2ミリモル)とβCD(4ミリモル)を蒸留水25mlに 懸濁した。酢酸3ミリモル(又は蟻酸4ミリモル)を加え、懸濁液を、数分間超 音波処理した。ろ過して得た僅かにオパールのような光彩を放つ溶液を、凍結乾 燥した。 UV−フォトメトリーによって、錯体の有効成分量を決定した結果、17± 0.5%であった。 錯体の再溶解性は、次の通りであった。 蟻酸及び酢酸を含む錯体の再溶解性も、また興味あることである。錯体10 0mgは、水0.5mlに容易に溶解し、それぞれ酢酸錯体の場合には清澄な溶 液、蟻酸−βCD錯体の場合にはオパールのような光彩を放つ溶液を与えた。 これらの溶液のpHは、酢酸錯体の場合には4.36、蟻酸錯体の場合には 3.67であった。 比較試験では、酢酸6ミリモル又は蟻酸4ミリモルを用いて、テルフェナジ ン1ミリモルを蒸留水15mlに溶解する試みが行われた。 試験は、首尾よく行われず、高疎水性テルフェナジンは、対応する難溶性塩 の沈澱と同時に溶液表面から消失した。 酢酸及び蟻酸の存在下、ろ液中、溶解テルフェナジンがそれぞれ3.15m g/m、10.34mg/ml測定された。 同様の方法によって、テルフェナジン−βCD−α−ケトグルタル酸錯体( 0.2/0.4/0.4ミリモル、1:2:2)を製造した。該錯体に関するテ ルフェナジンの溶解度は、約6mg/mlであった。実施例3 テルフェナジン−βCD−無機酸錯体の製造 : テルフェナジン(1ミリモル)、βCD(2ミリモル)、HCllミリモル (又はりん酸1ミリモル)を蒸留水25mlに懸濁した。懸濁液を、超音波処理 して僅かにオパールのような光彩を放つ溶液を得た。固体錯体を、凍結乾燥によ って単離した。UV−フォトメトリーによって測定したところ、錯体の有効成分 量は、18±1%であった。 錯体の再溶解性は、次の通りであった。 錯体100mgは、蒸留水0.5mlまたはHCl溶液(pH1.4)に容 易に溶解し、清澄な溶液を与えた。50%(v/v)エタノールで80倍に希釈 した後、溶液のテルフェナジン含有量を、UV−フォトメトリーによって測定し た。その結果、溶解テルフェナジン29mg/mlを測定した。塩化ナトリウム を加えても、この高飽和テルフェナジン−HCl−βCD溶液の濃度は、減少し なかった。実施例4 テルフェナジン−酒石酸−γCDまたはβCD誘導体錯体の製造 : テルフェナジン(1ミリモル)とL(+)酒石酸(1.5ミリモル)とγC D(2ミリモル)またはHPβCD2ミリモル、又はDIMEB2ミリモルまた は RAMEB2ミリモルを蒸留水15mlに懸濁し、超音波処理した。 γCDの使用によって、僅かにオパールのような光彩を放つ溶液を得たが、 HP8CD、DIMEBおよびRAMEBを使用して得た溶液は、清澄であった 。さらに、後者のCD類は、蒸留水7.5mlのみを用いた場合にも、清澄な溶 液を与えた。これら溶液中のテルフェナジン含有量は、約50mg/mlであっ た。実施例5 シンナリジン−βCD−ヒドロキシ酸錯体の製造 : βCD(4ミリモル)、シンナリジン(2ミリモル)、クエン酸(3ミリモ ル)(または酒石酸(3ミリモル))を蒸留水20mlに懸濁した。懸濁液を均 質化し、超音波処理して僅かにオパールのような光彩を放つ溶液を得た。溶液を ガラスプレフィルターを通してろ過した後、溶液を凍結乾燥することによって、 固体錯体を単離した。 UV−フォトメトリーで測定したところ、錯体の有効成分量は、11±0. 5%であった。 錯体の再溶解性は、次の通りであった。 錯体100mgは、蒸留水0.5mlに溶解し、それぞれクエン酸錯体の場 合にはほぼ清澄な溶液を、酒石酸錯体の場合には僅かにオパールのような光彩を 放つ溶液を与えた。これら高過飽和溶液のpHは、それぞれクエン酸錯体の場合 には2.5、酒石酸錯体の場合には2.3であった。0.45μmメンブランフ ィルターを通してろ過し、50%エタノールで2,000倍に希釈した後、UV −フォトメトリーによって溶液の濃度を測定した。その結果、溶解シンナリジン 20〜22mg/mlを測定した。溶液の理論βCD濃度は、約16〜18%( p/v)であった。 酒石酸との錯体のデータを、第1表に報告する。実施例6 ドンペリドン−βCD−酒石酸錯体の製造 : ドンペリドン40ミリモル、酒石酸40ミリモル、βCD40ミリモルを、 水700mlに懸濁し、僅かにオパールのような光彩を放つ溶液が得られるまで 超音波攪拌処理した。焼結ガラスプレフィルターを通してろ過した後、凍結乾燥 によって固体錯体を単離した。 UV−フォトメトリーで測定したところ、錯体の有効成分量は、27.4± 0.1%であった。 錯体の再溶解性は、次の通りであった。 錯体100mgは、蒸留水1mlに容易に溶解した。この溶液のドンペリド ン含有量は、25mg/mlであった。 溶解度データを、第1表に報告する。実施例7 ドンペリドン−酒石酸−HPβCD錯体の製造 : ドンペリドン12ミリモル、酒石酸12ミリモル、HPβCD(置換度:2 .8)22ミリモルを、蒸留水100mlに懸濁し、僅かにオパールのような光 彩を放つ溶液が得られるまで超音波均質化処理した。焼結ガラスプレフィルター を通してろ過した後、凍結乾燥によって固体錯体を単離した。 UV−フォトメトリーで測定したところ、錯体の有効成分量は、14.0± 0.2%であった。 錯体の再溶解性は、次の通りであった。 錯体100mgは、蒸留水0.3mlに容易に溶解した。この溶液のドンペ リドン含有量は、50mg/mlであった。 溶解度データを、第3表に報告する。実施例8 他のドンペリドン錯体の製造 : 先の実施例の1つと同様な方法によって、下記錯体を製造した。 (8a)ドンペリドン(4.4ミリモル)−βCD(4.4ミリモル)−乳 酸(1.1ミリモル)(比=1:1:2.5); (8b)ドンペリドン(4.4ミリモル)−βCD(4.4ミリモル)−リ ンゴ酸(1.1ミリモル)(比=1:1:2.5); (8c)ドンペリドン(0.25ミリモル)−βCD(0.5ミリモル)− スレオニン酸(0.2ミリモル)(比=1:2:2.5); (8d)ドンペリドン(0.25ミリモル)−HPβCD(0.5ミリモル )−スレオニン酸(0.2ミリモル)(比=1:2:2.5); これら4つの錯体の分光光度定量の結果、ドンペリドン含有量は、それぞれ 27.7%,23.4%,14.5%,12.5%であった。実施例9 アステミゾール錯体の製造 : 先の実施例の1つと同様な方法によって、下記錯体を製造した。 (9a)アステミゾール(7.6ミリモル)−βCD(6ミリモル)−酢酸 (30ミリモル)。 UV分光光度定量の結果、アステミゾール含有量は、33.9%であった。 (9b)アステミゾール(7.6ミリモル)−βCD(8ミリモル)−リン ゴ酸(1.5ミリモル)。 UV分光光度定量の結果、アステミゾール含有量は、25.6%であった。 (9c)アステミゾール(7.6ミリモル)−βCD(8ミリモル)−L( +)酒石酸(27ミリモル)。 UV分光光度定量の結果、アステミゾール含有量は、22.5%であった。 錯体の溶解度特性を、蒸留水、りん酸塩緩衝溶液(pH7.6)、塩酸溶液 (pH1.3)と云う幾つかの系で決定した。 清澄もしくは僅かにオパールのような光彩を放つ溶液が得られるまで、錯体 200mgに、溶解媒体を0.1mlずつ加えた。試料を攪拌及び/又は超音波 処理した後、溶液中のアステミゾール濃度を計算するとともに、pHも測定した 。 酒石酸との錯体の溶解度データを、第1表に報告する。実施例10 ケトコナゾール錯体の製造 : 先の実施例の1つと同様な方法によって、下記錯体を製造した。 (10a)ケトコナゾール(1ミリモル)−βCD(1.5ミリモル)−酒 石酸(1ミリモル); (10b)ケトコナゾール(1ミリモル)−βCD(1.5ミリモル)−ク エン酸(1ミリモル); 2つの錯体中のケトコナゾールの分光光度定量をした結果、21.6±0. 5%、21.7±0.5%であった。 酒石酸との錯体の溶解度データを、第1表に報告する。実施例11 タモキシフェン錯体の製造 : 先の実施例の1つと同様な方法によって、下記錯体を製造した。 (11a)タモキシフェン(1ミリモル)−βCD(2ミリモル)−酒石酸 (2ミリモル); (11b)タモキシフェン(1ミリモル)−βCD(2ミリモル)−クエン 酸(1ミリモル); (11c)タモキシフェン(1ミリモル)−HPβCD(置換度:2.8、 2ミリモル)−クエン酸(2ミリモル); 錯体中のタモキフェン含有量は、それぞれ12.2±0.1%、12.3± 0.1%、11.5±0.1%であった。 βCD及びクエン酸との錯体の溶解度データを、第2表に報告する。実施例12 クロミフェン錯体の製造 : 同じ方法によって、クロミフェン(2.5ミリモル)とβCD(2.5ミリ モル)とクエン酸(7ミリモル)または酒石酸(5ミリモル)の錯体を製造した 。 クロミフェン含有量は、それぞれ17.9±0.1%、18.2±0.1% であった。 クエン酸との錯体の溶解度データを、第2表に報告する。実施例13 シクロベンズアプリン(CBP)−βCD−酒石酸錯体の製造 : CBP・HCl10ミリモルを、NaOH10ミリモルで中和し、βCD1 0ミリモルと酒石酸10ミリモルを、水20ml中に懸濁した。得られた清澄で 粘稠な溶液を、凍結乾燥処理した。 UV分光光度定量の結果、かくして得られた生成物は、CBP塩基(CBP ・B)19.6%を含んでいた。 錯体500mgを、水2.2mlに溶解してCBP・B45mg/mlを得 た。上記錯体100mgを、それぞれ緩衝溶液(pH7.6)2ml、4ml、 6ml、8mlに溶解した後、溶液のpHを測定しところ、それぞれ4.85、 6.5、7.0、7.25であった。これらの溶液のCBP含有量は、それぞれ 10mg/ml、5mg/ml、3.3mg/ml、2.5mg/mlであった 。 何れの希釈率でも、沈澱は観測されなかった。実施例14 イトラコナゾール−βCD−塩酸錯体の製造 : イトラコナゾール5ミリモル、βCD10ミリモル、塩酸15ミリモルを、 超音波処理した。次いで、得られた非常に厚い、均一の懸濁液を、蒸留水80m lで希釈し、超音波処理を20分間継続した。懸濁液を、凍結乾燥した。 錯体のモル比は、1:2:2であり、イトラコナゾール含有量は、約20% w/wであった。 蒸留水中の錯体の溶解度は、適度であった。錯体100mgを蒸留水2ml 中に、2〜5分間平衡化したところ、5mg/ml以上の溶解イトラコナゾール が得られた。このことは、溶解度が、20,000倍以上向上したことを意味す る。 第1、2、3表に報告した結果から、本発明の錯体では、顕著な溶解度の向 上を観測することができる。 この溶解度の向上は、化合物の生物製薬的特性の改良のみならず、生物学的 利用性能にとっても非常に重要である。 錯体において、過剰量の酸が存在することは、高pH値でも薬剤の溶解を促 進する酸環境を創り出すことになり、その結果、化合物の溶解特性は、局部pH に殆ど依存しなくなる。 また、製薬的技術観点では、利点は顕著である。事実、難溶性薬剤からも、 小瓶、ドロップ、経口溶液のような液体製薬組成物を製造することができる。該 組成物も、本発明のさらなる目的の1つである。 例として、異なった系において、60mgに等しいテルフェナジンの1単位 投与量を溶解するのに要する水の量(ml)を報告する。 従って、本発明は、非経口製薬組成物における溶解剤としてβ−CDの驚く べき利用を提供する。従来、技術的観点から、この種の組成物に使用する通常の 溶液容量に比較して、水溶解度が低いと云うことによって、かかる利用は阻害さ れていた。 実施例15 β−CD溶解度に対する酸の影響: 試験管中、酒石酸、クエン酸、乳酸から選ばれた酸の異なった濃度を有する 溶液5ml中のβ−CD1000mgを、攪拌下、28*/−2℃で2日間平衡 化処理した。溶液をろ過し、HPLCによってβ−CD濃度を決定した。 結果を、第4表に報告する。 ヒドロキシ酸(酒石酸とクエン酸)は、濃度に応じてβ−CDの水溶解度を 著しく向上させる。 一方、実施例に示すように、乳酸は、たとえ多成分錯体の形成に効果があっ ても、効果は低い。 事実、多成分錯体中のβ−CD溶解度の驚くべき向上は、酸の効果に独占的 に寄与すべきものではない。 例えば、テルフェナジンと酒石酸またはクエン酸の多成分錯体においては、 β−CDの濃度は、約150mg/mlで、β−CDそのままの水溶解度よりも 約8倍高い。 酸−β−CDの2成分系では、同じ酸濃度、即ち、それぞれ11mg/ml と17mg/mlで、β−CD溶解度の増加は、約2倍である。 いくつかのシクロデキストリンは、液体製薬組成物の製造に於いて、錯化剤 のみならず、溶解剤としても使用できる。その中で、HPβ−CDが最も多用さ れる。 また、この場合、本発明による錯体の使用と関係する技術的利点は、明白で ある。従って、溶液中、より高い薬剤濃度が得られるのみならず、同じ溶解薬剤 量であっても、シクロデキストリンの量は、相当に減少する。 第5表に、多成分錯体中、または通常の溶解剤としてのシクロデキストリン の使用に依存する同じ量の薬剤を溶解するのに要するHPβ−CDの量を示す。 本発明の錯体を用いることによって、薬剤の溶解に必要なHPβCD量が著 しく減少することは、また毒物学的観点、特に非経口処方にとって有利である。 最後に、産業上の応用にとってさらに利点である、本発明の錯体の製造技術 の簡素さは、特筆すべきところである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年2月24日 【補正内容】 補正された請求の範囲 1.塩基型薬剤(ゲスト分子)と酸とシクロデキストリンとの多成分包接錯体。 .酸が、脂肪族鎖中に1個ないしそれ以上の酸素添加置換基、好ましくはケト 基またはヒドロキシ基有する脂肪族カルボン酸であることを特徴とする請 求の範囲第1項に記載された包接錯体。 .酸が、クエン酸、酒石酸、α−ケトグルタル酸、スレオニン酸から成る群か ら選ばれたものであることを特徴とする請求の範囲第項に記載された包接錯 体。 .酸が塩酸であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された包接錯体 。 .シクロデキストリンが、α−、β−またはγ−シクロデキストリン、ヒドロ キシプロピル−βCD、ジメチル−βCD、RAMEB(ランダムメチル化β− CD)または他のシクロデキストリン誘導体から成る群から選ばれたものである ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載された包接錯体。 .塩基型薬剤が、テルフェナジン、アステミゾール、ドンペリドン、ケトコナ ゾール、シンナリジン、タモキシフュン、クロミフェン、シクロベンズアプリン 、イトラコナゾールから成る群から選ばれたものであることを特徴とする請求 の範囲第1項に記載された包接錯体。 .下記工程を特徴とする、先の請求の範囲に記載された多成分包接錯体の製造 方法: (a)適当量の薬剤とシクロデキストリンと酸を蒸留水中に懸濁すること; (b)工程(a)で得た懸濁液を撹拌及び/または超音波処理によって均質 化し、清澄またはオパールのような光彩を放つ溶液を得ること; (c)毛程(b)で得た溶液を適当な系を用いてろ過して清澄な溶液を得る こと;そして (d)工程(c)で得た溶液を、乾燥凍結、噴霧乾燥、加熱乾燥等のような 通常の脱水方法によって脱水すること。 .請求の範囲1〜項に記載された多成分包接錯体を含有する製薬組成物。シクロデキストリンの水溶解度を増大させる目的で酸を使用する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,VN (72)発明者 パシーニ,マッシモ イタリア国 43100 パルマ,ヴィア パ レルモ,26/エー (72)発明者 セイトリ,ヨセフ イタリア国 43100 パルマ,ヴィア パ レルモ,26/エー (72)発明者 ヴィクモン,マリア イタリア国 43100 パルマ,ヴィア パ レルモ,26/エー (72)発明者 レデンチ,エンリコ イタリア国 43100 パルマ,ヴィア パ レルモ,26/エー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.塩基型薬剤(ゲスト分子)と酸とシクロデキストリンが存在することを特 徴とする多成分包接錯体。 2.ゲスト分子とシクロデキストリンの両方が、非常に高い水溶解度を有する ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載された包接錯体。 3.酸が、薬剤とシクロデキストリンの両方の水溶解度高めることを特徴とす る請求の範囲第1項に記載された包接錯体。 4.酸が、脂肪族鎖中に、1個ないしそれ以上の酸素添加置換基、好ましくは ケト基またはヒドロキシ基を含む脂肪族カルボン酸であることを特徴とする請求 の範囲第1項に記載された包接錯体。 5.酸が、クエン酸、酒石酸、α−ケトグルタル酸、スレオニン酸から成る群 から選ばれたものであることを特徴とする請求の範囲第4項に記載された包接錯 体。 6.酸が、塩酸であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された包接錯 体。 7.シクロデキストリンが、α−,β−またはγ−シクロデキストリン、ヒド ロキシプロピル−βCD、ジメチル−βCD,RAMEB(ランダムメチル化β −CD)または他のシクロデキストリン誘導体から成る群から選ばれたものであ ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された包接錯体。 8.塩基型薬剤が、テルフェナジン、アステミゾール、ドンペリドン、ケトコ ナゾール、シンナリジン、タモキシフェン、クロミフェン、シクロベンズアプリ ン、イトラコナゾールから成る群から選ばれたものであることを特徴とする請求 の範囲第1項に記載された包接錯体。 9.下記工程を特徴とする、先の請求の範囲に記載された多成分包接錯体の製 造方法。 (a)適当量の薬剤とシクロデキストリンと酸を蒸留水中に懸濁すること; (b)工程(a)で得た懸濁液を攪拌及び/又は超音波処理によって均質化 し、清澄またはオパールのような光彩を放つ溶液を得ること; (c)工程(b)で得た溶液を適当な系を用いてろ過して清澄な溶液を得る こと;そして (d)工程(c)で得た溶液を、乾燥凍結、噴霧乾燥、加熱乾燥等のような 通常の脱水方法によって脱水すること。 10.請求の範囲第1〜8項に記載された多成分包接錯体を含有する製薬組成物 。
JP6516681A 1993-01-29 1994-01-26 塩基型薬剤と酸とシクロデキストリンを含有する高可溶性多成分包接錯体 Ceased JPH08508711A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITMI930141A IT1263831B (it) 1993-01-29 1993-01-29 Complessi di inclusione multicomponente ad elevata solubilita' costituiti da un farmaco di tipo basico, un acido ed una ciclodestrina
IT93A000141 1993-07-27
PCT/EP1994/000205 WO1994016733A1 (en) 1993-01-29 1994-01-26 Highly soluble multicomponent inclusion complexes containing a base type drug, an acid and a cyclodextrin

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08508711A true JPH08508711A (ja) 1996-09-17

Family

ID=11364792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6516681A Ceased JPH08508711A (ja) 1993-01-29 1994-01-26 塩基型薬剤と酸とシクロデキストリンを含有する高可溶性多成分包接錯体

Country Status (18)

Country Link
US (1) US5855916A (ja)
EP (1) EP0681481B1 (ja)
JP (1) JPH08508711A (ja)
KR (1) KR960700074A (ja)
AT (1) ATE228013T1 (ja)
AU (1) AU691115B2 (ja)
BR (1) BR9406779A (ja)
CA (1) CA2154874A1 (ja)
CZ (1) CZ284606B6 (ja)
DE (1) DE69431747D1 (ja)
FI (1) FI953590A (ja)
HU (1) HU218796B (ja)
IL (1) IL108460A (ja)
IT (1) IT1263831B (ja)
NO (1) NO952981L (ja)
NZ (1) NZ261115A (ja)
WO (1) WO1994016733A1 (ja)
ZA (1) ZA94572B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532437A (ja) * 1998-12-17 2002-10-02 オリオン コーポレーション トリフェニルエチレン型抗エストロゲンの水溶性組成物
JP2011526894A (ja) 2008-07-03 2011-10-20 ユニバーシティ オブ バージニア パテント ファウンデーション アパデノソンの単位投薬量
JP2012180319A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc ピロロキノリンキノンーシクロデキストリン包接体

Families Citing this family (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5646131A (en) * 1994-02-22 1997-07-08 The Arab Company For Drug Industries And Medical Applicances (Acdima) Method for solubilizing drugs using cyclodextrins and carboxylic acids
AUPM456894A0 (en) * 1994-03-18 1994-04-14 Glyzinc Pharmaceuticals Limited Treatment for gastric disorders
IT1269578B (it) * 1994-04-22 1997-04-08 Chiesi Farma Spa Complessi di inclusione multicomponente ad elevata solubilita' costituiti da un farmaco di tipo acido, una ciclodestrina e una base.
US5750147A (en) * 1995-06-07 1998-05-12 Emisphere Technologies, Inc. Method of solubilizing and encapsulating itraconazole
UA57734C2 (uk) 1996-05-07 2003-07-15 Пфайзер Інк. Комплекси включення арилгетероциклічних солей
IL127956A0 (en) 1996-07-11 1999-11-30 Farmarc Nederland Bv Inclusion complex containing indole selective serotonin agonist
GB9711643D0 (en) * 1997-06-05 1997-07-30 Janssen Pharmaceutica Nv Glass thermoplastic systems
KR19990001564A (ko) * 1997-06-16 1999-01-15 유충식 용해도를 개선한 아졸계 항진균제 및 이를 함유하는 제제
PT893121E (pt) * 1997-06-27 2002-06-28 Akzo Nobel Nv Solucao medicinal liquida oral
US6077871A (en) * 1997-11-26 2000-06-20 Pfizer Inc. Droloxifene pharmaceutical compositions
DK172860B1 (da) * 1998-03-25 1999-08-16 Pharmacosmos Holding As Jerndextranforbindelse til anvendelse som komponent i et terapeutisk middel til forebyggelse af eller behandling af jernman
JP2000080123A (ja) * 1998-09-03 2000-03-21 Toagosei Co Ltd シアノアクリレート用硬化促進剤
GB9822170D0 (en) * 1998-10-13 1998-12-02 Danbioyst Uk Ltd Novel formulations of fexofenadine
FI109332B (fi) 1998-12-17 2002-07-15 Orion Yhtymae Oyj Toremifeenin liukoisia koostumuksia
US6740639B1 (en) * 2000-03-29 2004-05-25 Council Of Scientific & Industrial Research Inclusion complees of a high potent opioid peptide, pharmaceutical compositions and method of treatment
GB0015239D0 (en) * 2000-06-21 2000-08-16 Biochemie Gmbh Organic compounds
US6663897B2 (en) 2001-02-06 2003-12-16 Dsm Ip Assets B.V. Oral itraconazole formulations and methods of making the same
JP2003063965A (ja) * 2001-06-13 2003-03-05 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 注射用シロスタゾール水性製剤
US20060199778A1 (en) * 2001-09-19 2006-09-07 Rutledge Ellis-Behnke Methods and products related to non-viral transfection
US7446107B2 (en) 2002-02-15 2008-11-04 Transform Pharmaceuticals, Inc. Crystalline forms of conazoles and methods of making and using the same
US20030224006A1 (en) 2002-03-01 2003-12-04 Zaworotko Michael J. Multiple-component solid phases containing at least one active pharmaceutical ingredient
US7790905B2 (en) 2002-02-15 2010-09-07 Mcneil-Ppc, Inc. Pharmaceutical propylene glycol solvate compositions
US7927613B2 (en) 2002-02-15 2011-04-19 University Of South Florida Pharmaceutical co-crystal compositions
EP1511490A4 (en) * 2002-05-31 2009-03-11 Transform Pharmaceuticals Inc NOVEL CONAZOLE CRYSTALLINE FORMS AND RELATED METHODS, PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS AND METHODS
EP1515703A1 (en) 2002-06-21 2005-03-23 Transform Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical compositions with improved dissolution
SI1542668T1 (sl) * 2002-08-20 2009-08-31 Bristol Myers Squibb Co Aripiprazol sestavljena formulacija in postopek
US7648678B2 (en) 2002-12-20 2010-01-19 Dako Denmark A/S Method and system for pretreatment of tissue slides
US8183290B2 (en) 2002-12-30 2012-05-22 Mcneil-Ppc, Inc. Pharmaceutically acceptable propylene glycol solvate of naproxen
US20050085446A1 (en) * 2003-04-14 2005-04-21 Babu M.K. M. Fluoroquinolone formulations and methods of making and using the same
US7157446B2 (en) * 2003-05-02 2007-01-02 Bristol Myers Squibb Company Complex of ras-farnesyltransferase inhibitor, a cyclodextrin, and ethanol
CN1515260B (zh) * 2003-06-26 2010-05-05 沈阳药科大学 含hpcd的桂利嗪粉针剂和其固体制剂及其制备方法
WO2005047334A1 (en) 2003-11-13 2005-05-26 Hanmi Pharmaceutical. Co., Ltd. Igg fc fragment for a drug carrier and method for the preparation thereof
US20070020299A1 (en) 2003-12-31 2007-01-25 Pipkin James D Inhalant formulation containing sulfoalkyl ether cyclodextrin and corticosteroid
EP1570862A1 (en) * 2004-02-25 2005-09-07 JPM - The Jordanian Pharmaceutical Manufacturing Co. Ltd. Highly soluble binary cyclodextrin inclusion complexes
EP1718640A4 (en) * 2004-02-26 2008-01-09 Transform Pharmaceuticals Inc NEW CRYSTALLINE FORMS OF CONAZOLES AND METHOD FOR THEIR PREPARATION AND APPLICATION
KR100663079B1 (ko) * 2004-06-24 2007-01-02 주식회사 씨티씨바이오 이트라코나졸 함유 고체분산체의 제조방법
US20060105992A1 (en) * 2004-11-08 2006-05-18 Buchanan Charles M Pharmaceutical formulations of cyclodextrins and selective estrogen receptor modulator compounds
US20060105045A1 (en) * 2004-11-08 2006-05-18 Buchanan Charles M Cyclodextrin solubilizers for liquid and semi-solid formulations
DE102005041860A1 (de) * 2005-09-02 2007-03-08 Schering Ag Nanopartikulärer Einschluss- und Ladungskomplex für pharmazeutische Formulierungen
WO2007047253A2 (en) * 2005-10-11 2007-04-26 Eastman Chemical Company Pharmaceutical formulations of cyclodextrins and antifungal azole compounds
WO2009099625A2 (en) * 2008-02-08 2009-08-13 The Board Of Regents Of The University Of Texas System Cyclopamine tartrate salt and uses thereof
CN101314045B (zh) * 2008-05-09 2013-01-23 沈阳药科大学 桂利嗪的磺丁基醚-β-环糊精包合物及其制剂和制备方法
ES2464729T3 (es) 2008-08-21 2014-06-03 The Johns Hopkins University Procedimientos y composiciones para la administración de 3-halopiruvato y compuestos relacionados para el tratamiento del cáncer
CN102458114A (zh) 2009-05-29 2012-05-16 锡德克斯药物公司 包含环糊精衍生物的可注射美法仑组合物及其制备和使用方法
US11020363B2 (en) 2009-05-29 2021-06-01 Cydex Pharmaceuticals, Inc. Injectable nitrogen mustard compositions comprising a cyclodextrin derivative and methods of making and using the same
EP3043810B1 (en) 2013-09-09 2019-10-23 CanImGuide Therapeutics AB Immune system modulators
WO2015108933A1 (en) * 2014-01-14 2015-07-23 The Johns Hopkins University Cyclodextrin compositions encapsulating a selective atp inhibitor and uses thereof
WO2016072985A1 (en) 2014-11-05 2016-05-12 Halliburton Energy Services, Inc. Delayed acid breaker systems for filtercakes
WO2016144650A1 (en) 2015-03-06 2016-09-15 Canimguide Therapeutics Ab Immune system modulators and compositions
CN106539752B (zh) * 2015-09-18 2019-10-29 成都康弘药业集团股份有限公司 一种含有阿立哌唑的口服溶液及其制备方法
US10751306B2 (en) 2015-11-06 2020-08-25 The Johns Hopkins University Methods of treating liver fibrosis by administering 3-bromopyruvate
EP4149427A1 (en) 2020-06-11 2023-03-22 Sentiss Pharma Private Limited Ophthalmic compositions comprising a combination of fluoroquinolone antibacterial agent and an anti-inflammatory agent
KR102356618B1 (ko) * 2021-11-17 2022-02-08 명지대학교 산학협력단 신규 포접복합체 및 이의 용도

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HU182217B (en) * 1980-10-17 1983-12-28 Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet Process for producing inclusive complexes of cyclodextrines and strong inorganic oxyacids
JPS60185772A (ja) * 1984-03-05 1985-09-21 Mitsui Pharmaceut Inc 安定なカルモフ−ル−β−シクロデキストリンの包接化合物
US5091171B2 (en) * 1986-12-23 1997-07-15 Tristrata Inc Amphoteric compositions and polymeric forms of alpha hydroxyacids and their therapeutic use
JP2571199B2 (ja) * 1987-11-25 1997-01-16 塩水港精糖株式会社 溶解性の高いサイクロデキストリンの製造方法
US5646131A (en) * 1994-02-22 1997-07-08 The Arab Company For Drug Industries And Medical Applicances (Acdima) Method for solubilizing drugs using cyclodextrins and carboxylic acids

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532437A (ja) * 1998-12-17 2002-10-02 オリオン コーポレーション トリフェニルエチレン型抗エストロゲンの水溶性組成物
JP2011526894A (ja) 2008-07-03 2011-10-20 ユニバーシティ オブ バージニア パテント ファウンデーション アパデノソンの単位投薬量
US9415058B2 (en) 2008-07-03 2016-08-16 University Of Virginia Patent Foundation Unit dosage of Apadenoson
US9662406B2 (en) 2008-07-03 2017-05-30 University Of Virginia Patent Foundation Unit dosage of apadenoson
JP2012180319A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc ピロロキノリンキノンーシクロデキストリン包接体

Also Published As

Publication number Publication date
DE69431747D1 (de) 2003-01-02
ITMI930141A0 (it) 1993-01-29
IT1263831B (it) 1996-09-04
ITMI930141A1 (it) 1994-07-30
NZ261115A (en) 1996-11-26
NO952981D0 (no) 1995-07-27
CZ194395A3 (en) 1996-01-17
FI953590A0 (fi) 1995-07-27
EP0681481A1 (en) 1995-11-15
CA2154874A1 (en) 1994-08-04
FI953590A (fi) 1995-09-14
EP0681481B1 (en) 2002-11-20
HU218796B (hu) 2000-12-28
HU9502251D0 (en) 1995-09-28
US5855916A (en) 1999-01-05
AU691115B2 (en) 1998-05-07
IL108460A0 (en) 1994-04-12
IL108460A (en) 1999-01-26
CZ284606B6 (cs) 1999-01-13
AU5971094A (en) 1994-08-15
NO952981L (no) 1995-07-27
WO1994016733A1 (en) 1994-08-04
HUT72500A (en) 1996-05-28
KR960700074A (ko) 1996-01-19
BR9406779A (pt) 1996-02-06
ZA94572B (en) 1994-09-13
ATE228013T1 (de) 2002-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08508711A (ja) 塩基型薬剤と酸とシクロデキストリンを含有する高可溶性多成分包接錯体
Loftsson et al. Cyclodextrins as functional excipients: methods to enhance complexation efficiency
Jansook et al. Cyclodextrins: structure, physicochemical properties and pharmaceutical applications
JP3579060B2 (ja) アリール―複素環式化合物塩の包接錯体
Kurkov et al. Cyclodextrins
Albers et al. Cyclodextrin derivatives in pharmaceutics
KR100349754B1 (ko) 제약조성물
US6576261B1 (en) Potentiation of inclusion complex formation of cyclodextrin derivatives
US5773029A (en) High solubility multicomponent inclusion complexes consisting of an acidic drug, a cyclodextrin and a base
JP3509866B2 (ja) 薬物等の疎水性化合物を溶解するために特に使用可能な新規シクロデキストリン誘導体およびその調製方法
US6077871A (en) Droloxifene pharmaceutical compositions
Ghorpade Preparation and Evaluation of Domperidone/β-Cyclodextrin/Citric Acid/Mannitol Quaternary Inclusion Complex: An In Vitro Study
EP2529742B1 (en) Pharmaceutical composition comprising dapagliflozin and cyclodextrin
EP2943224B1 (en) Voriconazole inclusion complexes
JP2000507258A (ja) ジクロフェナック/ガンマ―シクロデキストリン包接化合物
JP4028009B2 (ja) 即用性のインドメタシンベースの目薬
Kulkarni et al. Cyclodextrins and ternary complexes for solubility enhancement of poorly soluble drugs
NO314438B1 (no) Estramustin formuleringer med forbedrede farmasöytiske egenskaper, samt anvendelse derav
US5744154A (en) Ready-to-use indomethacin-based eye lotion
WO2009007996A2 (en) Cyclodextrin complexes of atovaquone
ITRE940045A1 (it) Pannello isolante

Legal Events

Date Code Title Description
A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20040524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040629