JPH08504954A - B型およびc型肝炎同時診断用診断キットおよび方法 - Google Patents

B型およびc型肝炎同時診断用診断キットおよび方法

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JPH08504954A JP6524113A JP52411394A JPH08504954A JP H08504954 A JPH08504954 A JP H08504954A JP 6524113 A JP6524113 A JP 6524113A JP 52411394 A JP52411394 A JP 52411394A JP H08504954 A JPH08504954 A JP H08504954A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はB型およびC型肝炎の同時診断用診断キットおよび前記診断キットを用いた診断方法に関するもので、さらに詳細には、B型およびC型肝炎ウイルス抗原を共に含むB型およびC型肝炎同時診断用キットおよび前記キットを用いる診断方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 B型およびC型肝炎同時診断用診断キットおよび方法発明の分野 本発明は、B型およびC型肝炎の同時診断のための診断キット、および前記診 断キットを用いた診断方法に関するものであり、さらに詳細には、B型およびC 型肝炎ウイルスの抗原を共に含むB型およびC型肝炎の同時診断用診断キット、 および前記キットを用いた診断方法に関するものである。発明の背景 一般的に、ウイルス性肝炎はA型、B型、デルタ型およびE型肝炎ウイルス、 サイトメガロ(cytomegalo)ウイルスおよびエップスタイン・バー( Epstein−Barr)ウイルスを含む多様な肝炎ウイルスによって誘発さ れるものと知られている。 それらの中B型肝炎ウイルス(“HBV”)は、ヘパドナビリデ(Hepad naviridae)の一種で肝癌を始め多様な肝疾患を引き起こすと知られて いる。HBVは、外皮(envelope)蛋白をコードするS遺伝子、コア蛋 白をコードするC遺伝子、DNAポリメラーゼをコードするP遺伝子および未確 認のX蛋白をコードするX遺伝子とからなる4個のオープンリーディ ングフレイム(open reading frame)を含む二重螺線構造の 3.2Kb DNAを有している(Ganem,D.et al.,Ann.R ev.Biochem .,50,651−693(1987)参照)。 HBV表面抗原、コア抗原およびe抗原を含むHBV抗原は、HBV感染後に 血清内に形成された抗体を検出することによってB型肝炎を診断することに使用 されてきた。特に、抗コア性抗体は、HBV感染直後に形成され、HBVによっ て感染された全ての患者の血清中に検出できるので、初期のB型肝炎を検出する ことにはコア抗原が有用であり、抗表面抗原抗体はB型肝炎の回復段階で発見さ れるので、表面抗原はB型肝炎が治療されたのか否かを決定することに使用され る。 またC型肝炎ウイルス(“HCV”)は、輸血によって発生する肝炎の70乃 至80%を占め(Alter,H.J.,et al.,Lancet,83 8−841(1975);およびDienstag,J.L.,et al.,Seminar Liver Dis .,,67−81(1986)参照)、 かかる輸血後肝炎は、しばしば肝硬変または肝細胞癌へと進展する。前記ウイル スは、一本のRNAプラス鎖からなるRNAウイ ルス中の一つであり、前記鎖の一つのオープンリーディングフレイム(ORF) から多蛋白前駆体(polyprotein precursor)を生産する (Choo,Q.L.,et al.,Science244,359−36 2(1989);およびChoo,Q.L.,et al.,Proc.Nat l.Acad.Sci.USA88,2451−2455(1991)参照) 。 C型肝炎ウイルスの遺伝子構造は、フラビウイルス(flavivirus) またはペスチウイルス(pestivirus)の遺伝子構造と類似し(Mil ler,R.H.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U SA87,2057−2061(1990);およびMuraiso,K., et al.,Biochem.Biohys.Res.Commun., 72 ,511−516(1991)参照)、前記の類縁関係を基にして、C型肝 炎ウイルスの多蛋白(polyprotein)は、N−末端からC−末端まで 、コア−外皮1(E1)−外皮2/非構造1蛋白(E2/NS1)−非構造2蛋 白(NS2)−非構造3蛋白(NS3)−非構造4蛋白(NS4)−非構造5蛋 白(NS5)のように構成されたものと推定される(C hoo,Q,L.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U SA88,2451−2455(1991);Takamizawa,A., et al.,J.Virol.,65,1105−1113(1991);お よびKato,N.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci. USA87,6524−6528(1990)参照)。 C型肝炎ウイルスの感染の可否は、ポリメラーゼ連鎖反応(polymera se chain reaction,PCR)を用いて血液試料から直接C型 肝炎ウイルスのRNAを検出することによって診断することができ(Hosod a,K.,et.al.,Hepatology15,777−781(19 92);Abe,K.,et al.,Hepatology15,690− 695(1992);およびAlter,H.J.,Annals of In ternal Medicine 115,644−649(1991)参照) ;この方法によれば、ウイルスのRNAを初期に、即ち、感染後1−2週内に検 出することができるが、大量の試料を分析せねばならないので高い費用と長い時 間が所要される。他の診断の方法は、例えば、C100−3蛋白を用いる酵素免 疫測定法(enzyme−linked immunoassay)によって血清試料に存在するC型肝炎ウイルスに対 する抗体を検出するものである(Choo,Q.L.,et al.,proc .Natl.Acad.Sci.USA88,2451−2455(1991 ));およびKuo,G.,et al.,Science244,362− 384(1989)参照)。 しかし、コントレラスらは、ELISAを用いた前記診断方法が、しばしばC 型肝炎以外の肝疾患、例えば、胆汁性肝硬変(biliary cirrhos is)、自己免疫病(autoimmune disease)、特発性肝硬変 (cryptogenic hepatocirrhosis)等を患っている 患者の血清に対して偽陽性を示すということを明かにした(Contreras M.,et.al.,Lancet,505(1989);Cash J .D.,et,al.,Lancet,505(1989)参照)。テイル マン(Theilmann)らは、慢性関節リウマチ患者の60%以上が、オル トダイアグノスチックシステムス社(Ortho Diagnostic Sy stems Inc.)の第1世代診断試薬および診断方法によって診断する際 、HCV陽性反応を示すと報告した (Lancet335,1346(1990)参照)。前記の結果は、ELI SAを使用する診断方法が偽陽性の結果をもたらすことがあり、したがって、確 認検査が必要であることを暗示する。 なお、米国のキロン社(Chiron Co.)と前記オルトダイアグノスチ ックシステムス社は、ELISAを使用して得た診断結果を確認するために、組 換え免疫ブロット分析(RIBA)を用いることによって改善された診断方法を 開発した。前記改善された診断方法は、二つのHCV−特異的抗原等、即ち、S OD−5−1−1およびSOD−C100−3をニトロセルロースのフィルター にブロッチング(blotting)し、前記抗原をC型肝炎患者から得た血清 と反応させ、抗原−抗体複合体をペルオキシダーゼで標識された抗ヒトIgG抗 体と反応させ、各抗原バンドの色濃度を基にして血清中の抗HCV抗体の存在可 否を決定することからなる。ボーダート(Baudart)らは、パラプロテイ ン血症患者等から取った184個の血清試料中で、ELISA方法によって28 個の試料がHCV陽性として診断された反面、陽性血清試料等を前記RIBA方 法を使用して確認した際、唯一つの試料のみ陽性として診断され、3個の試料に ついては診断を保留したことを報告した (Lancet336,63(1990)参照)。 また、米国のオルトダイアグノスチックシステムス社は、既存の第1世代診断 試薬にコア抗原C22−3および非構造3抗原C33Cを添加することによって 製造した、抗HCV抗体に対して改善された感度を有する第2世代RIBA診断 試薬(RIBAII)を報告した。バラリ(Vallari)らは、C100−3 蛋白のみを用いる方法に比べて、前記C22−3、C33CおよびC100−3 蛋白を含む診断試薬を用いたドット免疫ブロット分析法を使用して、抗HCV抗 体をより早期に、かつ高い感度で検出できると報告した(J.Clin.Mic robiol .,30(3),552(1992)参照)。 大部分の場合、高い費用と多量の試料を使っていくつかの診断キットを用いて B型とC型肝炎を別々に診断してきたが、既存の方法は特異性や正確性において 満足すべき結果をもたらしていない。 本発明者等は、既存のELISA方法やRIBA方法より高い感度と特異性を 有するB型およびC型肝炎同時診断用診断キット、および/または該診断方法を 開発するために努力してきた。発明の概要 したがって、本発明の主要目的は、B型およびC型肝炎を同時に診断するため の診断キットを提供することである。 本発明の他の目的は、前記診断キットを用いてB型およびC型肝炎を同時に診 断するための診断方法を提供することである。 本発明の態様によって、C型肝炎ウイルスのコア蛋白(core prote in)、非構造3蛋白(non−structural 3 protein) 、非構造4蛋白(non−structural 4 protein)、非構 造5蛋白および外皮蛋白(envelope protein)の一つ以上のエ ピトープを含む一つ以上のHCV抗原蛋白、およびB型肝炎ウイルスのコア蛋白 および表面抗原蛋白の一つ以上のエピトープを含む一つ以上のHBV抗原蛋白を 含む診断キットが提供される。 本発明の他の態様によって、本発明の診断キットを用いてB型およびC型肝炎 を同時に診断するための診断方法が提供される。図面の簡単な説明 本発明の目的および特徴は添付された図面と共に記述した好ましい態様の説明 を参照することによって容易に 理解できる。添付された図面において、 図1は、KHCV CORE14蛋白をコードするヌクレオチド配列、および そこにコードされたポリペプチドのアミノ酸配列を示し、 図2は、KHCV 897蛋白をコードするヌクレオチド配列、およびそこに コードされたポリペプチドのアミノ酸配列を示し、 図3は、KHCV NS4蛋白をコードするヌクレオチド配列、およびそこに コードされたポリペプチドのアミノ酸配列を示し、 図4は、KHCV E1G、KHCV E2AおよびKHCV E2Eをコー ドするそれぞれのヌクレオチド配列、およびそこにコードされたポリペプチドの アミノ酸配列を示し、 図5は、KHCV NS5−1.2蛋白をコードするヌクレオチド配列、およ びそこにコードされたアミノ酸配列を示し、 図6は、HBVコア遺伝子のヌクレオチド配列、およびそこにコードされたポ リペプチドのアミノ酸配列を示し、 図7は、HBV表面抗原をコードするヌクレオチド配列、およびそこにコード されたポリペプチドのアミノ酸 配列を示し、 図8は、ユビキチン遺伝子と融合されたKHCV CORE14蛋白およびK HCV897蛋白をコードするヌクレオチド配列の発現用ベクターを示し、 図9Aは、大腸菌(E.Coli)細胞内でKHCV UBCORE14蛋白 とKHCV UB897蛋白をコードするヌクレオチド配列をそれぞれ発現させ た後SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)した結果を示 し、 図9Bは、C型肝炎患者の血清を用いて図9Aのゲルをウェスタンブロッチン グ分析した結果を示し、 図10は、ユビキチン遺伝子と融合されたKHCVNS4E蛋白をコードする ヌクレオチド配列の発現用ベクターを作製する過程を示し、 図11Aは、大腸菌細胞内でKHCV UBNS4E蛋白をコードするヌクレ オチド配列を発現させた後SDS−PAGEした結果を示し、 図11Bは、C型肝炎患者の血清を用いて図11Aのゲルをウェスタンブロッ チング分析した結果を示し、 図12は、KHCV E1G、KHCV E2AおよびKHCV E2Eをコ ードするDNA蛋白とユビキチン遺伝子を結合させ、結合されたDNA(UB E1E 2 DNA)の発現用ベクターを作製する過程を示し、 図13Aは、大腸菌細胞内でUB E1E2 DNAを発現させた後SDS− PAGEした結果を示し、 図13Bは、C型肝炎患者の血清を用いて図13Aのゲルをウェスタンブロッ チング分析した結果を示し、 図14は、ユビキチン、KHCV NS4E蛋白およびKHCV E1E2蛋 白を含むUBNS4E1E2蛋白をコードする組換えDNAの発現用ベクターを 作製する過程を示し、 図15Aは、大腸菌細胞内でUBNS4E1E2蛋白をコードする組換えDN Aを発現させた後SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE) した結果を示し、 図15Bは、C型肝炎患者の血清を用いて図15Aのゲルをウェスタンブロッ チング分析した結果を示し、 図16は、ユビキチン遺伝子と融合されたKHCVNS5−1.2蛋白をコー ドするヌクレオチド配列の発現用ベクターを作製する過程を示し、 図17Aは、大腸菌細胞内でKHCV UBNS5−1.2蛋白をコードする 組換えDNAを発現させた後SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS− PAGE)した結果を示し、 図17Bは、C型肝炎患者の血清を用いて図17Aのゲルをウェスタンブロッ チング分析した結果を示し、 図18は、HBV CORE遺伝子とユビキチン遺伝子の融合遺伝子(UB HBV CORE DNA)の発現用ベクターを作製する過程を示し、 図19Aは、大腸菌細胞内でUB HBV CORE DNAを発現させた後 SDS−PAGEした結果を示し、 図19Bは、B型肝炎患者の血清を用いて図19Aのゲルをウェスタンブロッ チング分析した結果を示し、 図20は、酵母細胞内でHBV表面抗原をコードするDNA断片の発現用ベク ターを作製する過程を示し、 図21は、酵母細胞内でHBV表面抗原をコードするDNA断片を発現させた 後SDS−PAGEした結果を示し、 図22は、本発明の診断キットを使用した免疫測定法によって血清試料を診断 した結果を示す。発明の詳細な説明 本願に引用された参考文献はすべて本願の参考文献として引用されたものであ る。 本願に使用された下記用語は次のような意味を有する: 用語“C型肝炎ウイルス”は、非A非B型肝炎またはC型肝炎の原因となるウ イルスをいう。用語HCVと用語C型肝炎は本願で交換的に使用する。 用語“韓国型C型肝炎ウイルス”または“KHCV”は、韓国人C型肝炎患者 から分離された新型HCVとして、そのcDNAは842、849および853 番アミノ酸がそれぞれフェニルアラニン、ロイシンおよびトレオニン、あるいは ロイシン、フェニルアラニンおよびアラニンのアミノ酸配列をコードするヌクレ オチド配列のオープンリーディングフレーム(ORF)を有する。 用語“エピトープ”は、免疫学的に能力のある宿主で免疫反応を起こし得、お よび/または相補的抗体へ特異的に結合できるポリペプチドの抗原決定基をいう 。本発明のエピトープは、一般的に少なくとも6個のアミノ酸、好ましくは7個 または8個のアミノ酸からなる。 本願に使用された他の用語は当該分野で正常的、かつ通常的な意味を有する。 以後、HCV cDNAのヌクレオチド番号またはHCV蛋白のアミノ酸番号 は、韓国特許公開第93−683号に開示された全体KHCVヌクレオチド配列 またはアミノ酸配列を基にする。 以下、本発明をさらに詳細に説明する。 1.HCV抗原蛋白内のエピトープの決定 HCV、例えば、KHCV(KHCV−LBC1、特許手続上の微生物の寄託 の国際的承認に関するブダペスト条約に従って、ATCC(American Type Culture Collection)に1991年5月14日付 受託番号ATCC 75008として寄託;韓国特許出願公開第93−683号 参照)のcDNA等のヌクレオチド配列に対する情報を用いて、KHCV 89 7蛋白、外皮1および外皮2蛋白、または非構造5蛋白をコードするcDNA断 片の5′−末端と3′−末端に該当するポリメラーゼ連鎖反応用プライマーを合 成する。 前記プライマーおよび、鋳型として、KHCV897遺伝子(ブダペスト条約 に従ってATCCに1991年6月27日付受託番号ATCC 68640とし て寄託)、KHCV外皮遺伝子(ATCCに1991年12月11日付受託番号 ATCC 68878、69866および74117として寄託)およびKHC V NS5遺伝子(韓国特許出願公開第93−683号参照)を用いてポリメラ ーゼ連鎖反応を行うことによって、KHCV897遺伝子、KHCV外皮1およ び2遺伝子、およびKHCV NS5遺伝子のcDNA断片を得る。各cDNA 断片をベクターに挿入し、発現ベクターにより大腸菌のような適当な宿主を形質 転換させる。形質転換された宿主細胞を使って産生したポリペプチドをポリアク リルアミドゲル上で電気泳動した後、C型肝炎患者の血清を使用してウェスタン ブロッチング分析を行うことによって、どのポリペプチドがKHCV抗原のエピ トープとして抗KHCV抗体と特異的に反応するかを確認する。確認されたエピ トープのKHCV cDNA全配列での位置も加えて調査する。 その結果、KHCV897蛋白のエピトープは、KHCV cDNAの434 8番目乃至4713番目のヌクレオチドに該当する366塩基対から発現された KHCV897蛋白のカルボキシ末端に存在することが明らかになった(KHC V897蛋白のエピトープのアミノ酸配列、およびヌクレオチド配列は図2に示 している)。 外皮蛋白の場合、エピトープはKHCV cDNAの1201番目乃至150 9番目のヌクレオチドに該当する309塩基対から発現されたKHCV外皮1蛋 白のカルボキシ末端部(E1G蛋白);KHCV cDNAの1510番目乃至 1749番目のヌクレオチドに該当する240塩基対から発現されたKHCV外 皮2蛋白のアミノ末端領域(E2A蛋白);およびKHCV cDN Aの2281番目乃至2529番目のヌクレオチドに該当する249塩基対から 発現されたKHCV外皮2蛋白のカルボキシ末端領域(E2E蛋白)に存在する ということが明らかになった(KHCV E1G、KHCV E2AおよびKH CV E2E蛋白のアミノ酸配列およびそれらをコードするヌクレオチド配列は 図4に示している)。 なお、NS5蛋白のエピトープは、KHCV403cDNA断片を含む664 9番目乃至7284番目のヌクレオチドに該当する1,200塩基対でコードさ れたNS5蛋白のアミノ末端に存在し、KHCV403よりさらに高い感度でK HCV患者の血清と特異的に反応する。 2.一つ以上のHCVエピトープを含む組換え蛋白 HCVまたはHBV抗原のエピトープは効果的、かつ経済的である診断試薬の 開発において非常に重要である。特に、一つまたはそれ以上のエピトープを含む 融合蛋白が経済性、効能および正確性においてさらに好ましく、一つ以上のエピ トープを含む融合蛋白が最も好ましい。 一つ以上のHCVエピトープを含むHCV組換え蛋白としては、好ましくは、 KHCVコア蛋白およびNS3蛋白のエピトープを含む組換えKHCV COR E 5 18融合蛋白、およびKHCV E1,E2およびNS4蛋白等のエピトープを 含む組換えKHCV NS4E1E2融合蛋白が含められる。 組換え蛋白等は、前記融合蛋白をコードするヌクレオチド配列を含む多様な発 現ベクターシステムを用いることにより産生することができ;ベクターは、前記 融合蛋白および蛋白の発現率を増加させることができる他の特定蛋白、好ましく はユビキチンを含む組換え融合蛋白を直接産生することができる。KHCV融合 蛋白のみでなく、ユビキチンを含む組換え融合蛋白も、KHCV蛋白の必需的な 特性、例えば、HCVの抗原性を維持する限り、本発明の目的のために使用でき る。 前記発現システムは、ユビキチンがプロテアーゼ(protease)の攻撃 から目的蛋白を保護または安定させることができるので、目的蛋白が不安定であ り宿主細胞内でプロテアーゼによって容易に分解される場合に効果的に使用でき る。尚かつ、ユビキチンと融合された目的組換え蛋白の発現は、抗ユビキチン抗 体を使用して確認することができ、前記蛋白はユビキチンの特性を用いて容易に 精製することができる。 3.HBV抗原蛋白 例えば、韓国特許公告第90−5959号に記載され たHBVのcDNAのヌクレオチド配列に対する情報を用いて、それぞれ一つ以 上のエピトープを含むHBVコア抗原および表面抗原を産生する。HBVコア抗 原および表面抗原(Pre S2 S Ag)のアミノ酸配列は図6および図7 にそれぞれ例示されている。多いタイプのHBVが存在すると知られているので 、HBVコア抗原および表面抗原のアミノ酸配列は各タイプのHBVにおいて少 しづつ異なるとみられ、これらも本発明に使用することができる。 HBV抗原蛋白は、多様な発現ベクターシステムを用いて、HBV抗原蛋白中 一つをコードするDNA断片を発現させ産生することができる。HBV抗原蛋白 をコードするDNA断片は、例えばHBVコア抗原および表面抗原をそれぞれコ ードするcDNA断片の5′−末端および3′−末端に該当する合成プライマー を使用したPCRを用いて産生することができる。 HBV抗原蛋白を、前記2項で記述したように、HBV抗原蛋白、および蛋白 の安定性を増加させるか精製過程を容易にさせる他の特定蛋白、好ましくは、ユ ビキチンを含む組換え蛋白の形態として産生することができる。 4.宿主微生物での抗原蛋白の発現 HCVまたはHBVエピトープを含む目的HCVまた はHBV蛋白を得るためには、HCVまたはHBVエピトープをコードするHC VまたはHBV cDNA断片を含む発現ベクターをもって適当な宿主細胞を形 質転換させ、形質転換された細胞を発現を許す条件下で培養する。 適当な宿主は、当該分野でよく知られている多数の要素を考慮して選択できる 。このような要素は、例えば、選択されたベクターとの適合性、組換えプラスミ ドによってコードされた蛋白の毒性、目的蛋白の回収容易性、蛋白の特性、生物 学的安定性および費用を含む。前記要素の均衡は必ず考慮すべきであり、特定組 換えDNA分子の発現において全ての宿主が同等に効果的でないことは勿論であ る。 本発明に使用できる適当な宿主は大腸菌などの細菌およびサッカロマイセス・ セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)等の酵母を 含むが、それらに限定されない。 宿主細胞で産生されたポリペプチドは、通常の方法、例えば、細胞破壊、遠心 分離、透析、塩析、クロマトグラフィー、ゲル濾過、電気泳動および電気溶出を 組合わせて使用することによって分離精製できる。 本発明のポリペプチドはまた、適当な方法、例えば、 排他的な固相合成法(exclusive solid phase synt hesis)、部分固相法、断片縮合法または通常の液相合成法によって化学的 に合成できる。メリフィルド(Merrifield)によって開示された固相 合成法(J.Am.Chem.Soc.,85,2149(1963)参照)が 好ましい。 一方、蛋白において、生物学的および免疫学的な活性を実質的に変化させない アミノ酸置換が起こることは広く知られている(例えば、ニューラツの文献(N eurath et al.,The Proteins,Academic Press,New York,(1979)参照)。このような機能的に同等 なアミノ酸置換は、産生された蛋白が同一な抗原的特性を維持する限り本発明の 範囲に含まれる。 本願では、ヌクレオチドおよびアミノ酸を示すための標準1文字または3文字 略字を使用する。前記略字の意味は通常の生化学教材に示されている(例えば、 文献(Lehninger,Principles of Biochemis try ,Worth Publishers Inc.New York,pp .96,798(1984)参照)。 5.B型およびC型肝炎同時診断用の診断キットおよび 方法 本発明の診断キットは、好ましくは、KHCV NS4E蛋白、KHCV E 1G蛋白、KHCV E2A蛋白、KHCV E2E蛋白、KHCV CORE EPI蛋白、KHCV 518蛋白およびKHCV NS5−1.2蛋白を含み 、一つまたはそれ以上のHCVエピトープを含有する少なくとも一つのHCV抗 原蛋白、およびHBVコア蛋白または表面抗原蛋白の一つまたはそれ以上のエピ トープを含有する少なくとも一つのHBV抗原蛋白を含む。 さらに好ましくは、本発明の診断キットは、エピトープが他の蛋白、好ましく はユビキチンと融合された組換え蛋白の形態のHCVまたはHBV抗原蛋白を含 む。 最も好ましくは、本発明の診断キットは、KHCV CORE14蛋白、KH CV UB897蛋白、KHCV UBNS4E蛋白、KHCV UBNS4E 1E2蛋白、KHCV UBNS5−1,2蛋白、HBV CORE蛋白および HBV S2 S Ag蛋白を含む。故に、前記キットは、既存の他の診断キッ トを使用して感知できなかったHCV外皮蛋白およびNS5蛋白に特異的な抗体 を検出する能力があるため、HCVを検出するにおいてさらに正確な診断結果を 示すことができる。 また、本発明のキットに含まれたHBV CORE蛋白およびHBV S2表面 抗原は、C型肝炎と同時にB型肝炎の診断を可能にする。 本発明の診断キットに含まれる各抗原蛋白の量は任意的に調節することができ 、各蛋白を同モル量で使用することが好ましい。 ユビキチンと融合された抗原蛋白を使用する場合、ユビキチンは対照蛋白とし てキット内に含まれる。 また、本発明の診断キットは、キットと共に使用される診断方法によって、緩 衝液、陽性対照群として人間免疫グロブリン、支持物質、または他の必要試薬を 含めることができる。 B型およびC型肝炎の診断は、本発明の診断キットと共に当該分野に知られて いる任意の方法を使用して行うことができ、好ましくは免疫ブロット分析法を使 用する。 本発明はまた、免疫ブロット分析法を用いて本発明の診断キットを使用する診 断方法に関するものである。本発明の診断方法は肝炎患者の血清中の抗HBVお よび抗HCV抗体を検出するにおいて、既存のいずれの診断方法よりもっと特異 的かつ正確であり、したがって、C型肝炎の診断方法および確認試験用として、 またHBVおよびHCVを同時に診断するための診断方法として使用 することができる。 抗原蛋白を使用する診断方法は下記段階を含めることができる: 第一に、一つまたはそれ以上のHBV抗原蛋白および一つまたはそれ以上のH CV抗原蛋白をそれぞれ固体支持体、例えば、ニトロセルロースのフィルターま たはマイクロリットルのウェル(well)に加え、前記抗原蛋白を支持体の表 面に吸着させ; 第2に、希釈剤で希釈された診断用試料を抗原−被覆された固体支持体に添加 するが、ここで、抗HBV抗体または抗HCV抗体が血清内に存在する場合には 、抗原−抗体複合体が生成することになり; 第3に、酵素、例えば、HRP(西洋ワサビペルオキシダーゼ)またはアルカ リ性燐酸化酵素と結合された抗ヒトIgGを支持物に添加して酵素が第2段階で 形成された複合体の抗体に結合するようにし; 最終に、前記支持物に酵素の基質、例えば、ペルオキシダーゼの場合は、O− フェニレンジアミン二塩酸塩(OPD)および過酸化水素を添加して呈色反応を させるが、もし血清試料が抗HBV抗体または抗HCV抗体を含むと、酵素と基 質の反応結果として特定色が現れる。 色濃度は濃度測定機やミクロウェルリーダーで測定し、 その結果を基にして抗HCV抗体または抗HBV抗体の存在を判定する。 第1段階で使用された固体支持物としては、ニトロセルロース濾過膜、ビニル 膜およびイモビロンPR(immobilon PR)、好ましくはニトロセルロ ース濾過膜が使われる。HBV抗原蛋白などは混合物として、または別々に固体 支持物に吸着させ、HCV抗原蛋白などの場合も同じようにする。 本発明の診断キットを使用する際、好ましい診断方法は下記の工程から成る。 (A)精製されたヒトイムノグロブリン、KHCV UB CORE14蛋白 、KHCV UB NS5−1.2、HBV CORE、HBV Pre S2 S Agおよびユビキチンがそれぞれ吸着されたニトロセルロースフィルター を遮断溶液(blocking solution)で処理し; (B)遮断されたフィルターを支持膜に並べて付着し、膜を切断して、同一面 積の各フィルターが含まれる8個の蛋白バンドを形成しているストリップを製造 し; (C)ストリップを推定(putative)血清試料と反応させ; (D)(C)で得たストリップを西洋ワサビペルオキ シダーゼまたはアルカリ性ホスファターゼで標識された抗ヒトIgG抗体と反応 させ; (E)西洋ワサビペルオキシダーゼまたはアルカリ性ホスファターゼに対する 基質を添加し; (F)(E)で得たストリップの上に呈色反応を起させた後、各バンドの色濃 度を測定する。 一つ以上のエピトープを含有する本発明の組換え蛋白を使用する本発明の診断 試薬は、ただ一つのエピトープを有する既存の抗原を使用する場合よりさらに敏 感で、かつ正確な診断を可能にする。また、一つ以上のHBVまたはHCVエピ トープを含有する一つ以上の組換え蛋白を含む本発明の診断キットは卓越な診断 結果を示す。 下記実施例は、本発明の範囲を制限するものでなく、本発明を詳細に説明する ためのものであり、実施例に使用された実験方法は、別に言及しない限り下記の 参照実施例による。 別に指摘しない限り、固体混合物中固体、液体中液体および液体中固体につい て下記に示した%はそれぞれwt/wt、vol/volおよびwt/volの 基準である。 参照例1:制限エンドヌクレアーゼを使用したDNAの切断 滅菌された1.5mlエッペンドルフ(eppendorf)管に制限エンド ヌクレアーゼと反応緩衝溶液を50μl乃至100μlの反応容量になるように 入れ、37℃で1乃至2時間反応させた。反応が完了した後、制限エンドヌクレ アーゼを不活性化するために反応混合物を65℃で15分間熱処理した(または 耐熱性エンドヌクレアーゼの場合はフェノールで抽出し、エタノールで沈澱させ た)。 本参照実施例で使用された制限酵素および反応緩衝溶液はNEB(New E ngland Biolabs,Jolla,MA,U.S.A.)から購入し た。 制限エンドヌクレアーゼの反応のための10倍反応緩衝溶液の組成は次のよう である: 10倍NEB反応緩衝溶液1:100mMビストリスプロパン−HC1、10 0mM MgC12、10mMジチオトレイトール(DTT),pH7.0 10倍NEB反応緩衝溶液2:100mMトリス−HC1、100mM Mg C12、500mM NaC1、10mM DTT、pH7.0 10倍NEB 反応緩衝溶液3:100mMトリス−HC1、100mM MgC12、100 0mM NaC1、10mM DTT、pH7.0 10倍NEB反応緩衝溶液4:200mMトリス−酢酸塩、100mM 酢酸 マグネシウム、500mM酢酸カルシウム、10mM DTT、pH7.0 参照例2:フェノール抽出およびエタノール沈澱 DNAと酵素との反応が完了した後、酵素を不活性化するかDNAを回収する ために反応混合物をフェノールで抽出するが、この抽出には10mMトリス−H Cl(pH8.0)および1mM EDTAを含む緩衝液であらかじめ平衡され たフェノールを使用した。 フェノールによる抽出は、同容量の試料とフェノールを強く振って混合し、1 5,000rpmで5分間遠心分離した後、水性層を新しい試験管に移す工程を 3回繰返した。 次に、水性層を同容量のクロロホルム溶液(クロロホルム:イソブタノール= 24:1)で抽出し、水性層をさらに分離した後;ここに0.1容量の3M酢酸 ナトリウムおよび2.5容量の無水エタノールを加え;これを−70℃で30分 間または−20℃で12時間以上静置した後、15,000rpmおよび4℃で 20分間遠心分離して核酸を回収した。 参照例3:連結反応 NEBから購入したT4 DNAリガーゼおよび10 倍連結反応緩衝溶液(0.5Mトリス−HC1、pH7.0、0.1M MgC 12、0.2M DTT、10mM ATP、0.5mg/ml牛血清アルブミ ン(BSA))を使用してDNAの連結反応を行った。反応容量は通常的に20 μlであり、DNAの接着末端の連結のためには10単位、平滑末端を有するD NAの連結のためには100単位のT4リガーゼを使用した。 前記反応は16℃で5時間行うか4℃で14時間以上行い;反応が終了した後 、反応混合物を65℃で15分間加熱してT4 DNAリガーゼを不活性化させ た。 参照例4:大腸菌の形質転換 大腸菌菌株(例えば、coli HB101(ATCC 33694)、coli W3110(ATCC 27325)またはcoli JM 105(ATCC 47016))の形質転換は当該分野で公知の方法、例えば 、マニアチスら(Maniatis,et al.,Molecular Cl oning:A Laboratory Manual,Cold Sprin g Harbor Press,N.Y.(1982))、またはコヘン(Co hen,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.69,2110 (1972))による方法を使用して行うことが できる。 参照例5:オリゴヌクレオチドの合成 オリゴヌクレオチドは自動化された固相ホスホアミジト法(solid ph ase phosphoamidite chemistry)を用いてDNA 合成機(Applied Biosystems,Inc.,model No .380B,U.S.A.)で合成した。 合成されたオリゴヌクレオチドを変性ポリアクリルアミドゲル(2M尿素、1 2%アクリルアミドおよびビス(29:1)、50mMトリス、50mMホウ酸 、1mM EDTA−Na2)、電気泳動、およびアセトニトリル:水(50: 50)を溶出剤として使用するC18 SEP−PAK(Waters Inc. ,U.S.A.)カラムクロマトグラフィーによって精製し、260nmにおけ るO.D.を計測して量を測定した。 参照例6:ポリメラーゼ連鎖反応(PCR) 10ng乃至100ngの鋳型DNA、10μlの10倍濃度Taqポリメラ ーゼ反応緩衝液(10mMトリス−HCl、pH8.3、500mM KCl、 15mM MgC12、0.1%(w/v)ゼラチン)、10μlのdNTPの 混合溶液(各々10mMのdGTP、d ATP、TTPおよびdCTP)、2μgの各々のプライマー(一般的に、二つ のプライマーが反応に使用され、三つのプライマーが使用された場合、中間に位 置したプライマーは0.02μgの量で使用した)および0.5μlのAmpl iTaq DNAポリメラーゼ(Perkin Elmer Cetus,U. S.A.)の混合物に蒸留水を加え総容量を100μlにし;反応混合物の蒸発 を防止するためにここに50μlの鉱油を添加した。 PCRは温度サイクラー(Perkin Elmer Cetus,U.S. A.)を用いて行い、温度サイクルは95℃で1分→55℃で1分→72℃で2 分間のサイクルを25回以上繰返し、最終的に72℃で10分間反応させるよう にプログラムされた。 反応が終了した後、混合物をフェノールで抽出し、エタノールで沈澱させるこ とによってPCR産物を回収し、沈澱物を20μlのTE緩衝液(10mM T ris−HCl、1mM EDTA、pH7.5)に溶かした。 参照例7:HRP−結合された抗ヒトIgG抗体の産生 ヒトIgGのFc領域に対する抗体(Immunovision Inc., Arizona,U.S.A.,Cat.No.GHF−1001)を、ヒトI gG−付 着されたセファロースCL−4B親和性カラムおよび蛋白−Gカラム(Phar macia LKB,Sweden)を用いるクロマトグラフィーによって精製 して90%以上の純度を有する抗体を得た。収得した抗体を過ヨウ素酸ナトリウ ム法(sodium periodate method,Nakane,et al.,J.Histochemcytochem22,1084(197 4))によって西洋ワサビペルオキシダーゼを用いて次のように標識した: 5mgの西洋ワサビペルオキシダーゼ(Boehringer Mannhei m,Germany,Cat.No.814.393)を1.2mlの蒸留水に溶 かした溶液に、10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)を用いて調製し た0.1M過ヨウ素酸ナトリウム溶液0.3mlを添加し、混合物を室温で20分 間反応させた。反応溶液を1mM酢酸ナトリウム緩衝液で16時間透析した。 このペルオキシダーゼ溶液1.5mlを、精製抗体が10mg/mlの濃度で含まれ る20mM炭酸ナトリウム溶液(pH9.5)1mlと混合し、混合物を室温で2 時間反応させた。その後、ここに、ホウ水素化ナトリウムの蒸留水溶液(4mg/ ml)100μlを添加して還元反応に よって未反応シッフ塩基(Schiff′s base)を除去した。この溶液 をリン酸塩緩衝食塩水で一晩の間透析した後、セファデックス(sephade x)G−200カラムを通過させ未反応抗体またはペルオキシダーゼを除去した 。 実施例1.KHCV UBCORE14およびKHCV UB897蛋白の産生 <段階1>KHCV CORE14およびKHCV 897 DNAの増幅 (1−1)プライマーの作製 KHCV CORE14およびKHCV 897 DNA(それぞれKHCV −LBCIの343番目乃至726番目のヌクレオチドの領域および3916番 目乃至4713番目のヌクレオチドの領域から成った)を増幅させ、これらをt rpプロモータの調節下にユビキチン遺伝子を含有する大腸菌発現ベクターにク ローニングするために、下記プライマー等を合成した: プライマーPCOREUBI: 5′−CTTGGTGTTGAGACTCCGCGGTGGTATGAGCAC GAATCCTAAACC−3′(ユビキチン遺伝子の3′−末端領域と重複す る5′−末端の25個のヌクレオチドおよびKHCV−LBC 1の343番目乃至360番目のヌクレオチドを含む); プライマーPSALCORE14: 5′−GGGGTCGACTATTAGCATGTGAGGGTGTGGATG AC−3′(KHCV−LBC1の726番目ヌクレオチドの後で翻訳を終止さ せる終止コドンおよびSal Iの認識部位を含む); プライマーPK897SAL: 5′−GACTGGTCGACTATTAACACGTATTACAGTCGA TCAC−3′(KHCV−LBC1の4713番目ヌクレオチドの後で翻訳を 終止させる3′−末端の2個の終止コドン(TAATAC)およびSal Iの 認識部位を含む); プライマーPK897UBI: 5′−CTTGGTGTTGAGACTCCGCGGTGGTGCGGTGGA ATTCATACCCG−3′(ユビキチン遺伝子の3′−末端領域と重複する 、5′−末端領域の25個のヌクレオチドおよびKHCV−LBC1の3916 番目のヌクレオチドから翻訳を始めるように設計した他のヌクレオチドを含む) 。 (1−2)ポリメラーゼ連鎖反応 試験管AにはプライマーPCOREUBI 2μg、 およびプライマーPSALCORE14 2μgを、試験管BにはプライマーP K897SAL 2μgおよびプライマーPK897UBI 2μgを各々入れ 、50ngのKHCV−LBC1 DNA(ATCC 75008)、10μl の10倍ポリメラーゼ緩衝液、10μlの2mM dNTP(2mM dGTP ,2mM dATP,2mM TTP,2mM dCTP)、2.5単位のTa qポリメラーゼを加えた後、蒸留水を加え総容量を100μlに調節した。 蒸発を防止するために鉱油50μlを反応混合物に加え、参照例6と同様な温 度サイクルを25回繰返すことによってPCRを行った。 (1−3)PCR産物の分離および精製 前記(1−2)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、試験管Aでは約384bpのDNA、試験管Bでは約897bp のDNAが増幅したことを確認した。DNA断片は前記(1−2)と同様なポリ アクリルアミドゲル電気泳動によって精製し、それぞれ断片K384およびK8 97と命名した。 <段階2>ユビキチン遺伝子の作製 (2−1)プライマーの作製 オズケイナクら(Ozkaynak,et al.,EMBO.J.,1 429−1439(1987))によるユビキチン遺伝子に対する情報に基づき 、次のような3種のオリゴヌクレオチドを設計し、DNA合成機を用いて合成し た。 UBI1:5′−CCCCATATGCAAATTTTCGTCAAAACT CTAACAGGGAAGACTATAACCCTAGAGGTTGAATCT TCCGACACTATTGACAACGTCAA−3′ UBI2:5′−TAGTTGCTTACCAGCAAAAATCAATCT CTGCTGATCCGGAGGGATACCTTCTTTATCTTTGAA TTTTACTTTTGACGTTGTCAATAGTCTC−3′ UBI3:5′−ACCACCGCGGAGTCTCAACACCAAGTG AAGAGTAGATTCCTTTTGGATGTTGTAGTCAGACAA GGTTCTACCATCTTCTAGTTGCTTACCAGCAAAAA− 3′ UBI1は5′−末端のNdeIの認識部位(5′−CATATG−3′)お よびUBI2と重複する約20個のヌクレオチドを持つように設計し、UBI3 はその 内にコードされたアミノ酸配列にいかなる変化もなくSacIIの認識部位(5′ −CCGCGG−3′)を持つように設計した。 (2−2)ユビキチン遺伝子の作製 2μgのUBI1、0.02μgのUBI2および2μgのUBI3の混合物 に10μlの10倍PCR緩衝液、10μlの2mM dNTPの混合物および 2.5単位のTaqポリメラーゼを加え、蒸留水で総容量を100μlになるよ うにした。PCRは参照例6と同様に実施した。反応産生物を5%ポリアクリル アミドゲル電気泳動させて、約240bpのDNAを分離し、これを断片Ubと 命名し、分離した断片を20μlのTE緩衝液に溶かした。 <段階3>発現ベクターの作製 (3−1)ポリメラーゼ連鎖反応 二つの試験管を準備して次のようにプライマーを入れた: 試験管A:2μgのプライマーUBI1および2μgのプライマーPSALC ORE14;および 試験管B:2μgのプライマーUBI1および2μgのプライマーPK897 SAL。 鋳型として、試験管Aには、50ngの断片K384 および50ngの断片UB、試験管Bには、50ngの断片K897および50 ngの断片UBをそれぞれ加えた後、10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液、1 0μlの2mM dNTPおよび2.5単位のTaqポリメラーゼを加え、蒸留 水で総容量を100μlに調節した。それぞれの反応混合物に蒸発を防止するた めに鉱油50μlを添加し、参照例6と同様な温度サイクルを25回繰返すこと によってPCRを行った。 (3−2)制限エンドヌクレアーゼを用いた断片およびベクターDNAの完全切 断 前記(3−1)で得た各々のPCR産生物をNEB緩衝液3中でNdeIおよ びSalIを用いて完全に切断した。 試験管AおよびBから得た断片をそれぞれ断片KHCV UBCORE14お よびKHCV UB897と命名した。 2μgのptrp322H−HGH(韓国特許公告第91−457号参照)を NEB緩衝液3中でPstIおよびSalIで完全に切断し、2μgのプラスミ ドをNEB緩衝液4中でPstIおよびNdeIで完全に切断した。産物を0. 7%アガロースゲルで分離して約1.5kbおよび約0.86kb断片を単離し 、これらをそ れぞれ断片PLおよびPTと命名した。 (3−3)連結 前記段階(3−2)から得た断片を用いて次のように連結反応を実施した: 連結反応試験管Aには100ngのKHCV UBCORE14を、連結反応 試験管Bには100ngのKHCV UB897をそれぞれ加えた。それぞれの 試験管に100ngのPL、100ngのPT、2μlの10倍連結反応緩衝液 および10単位のT4 DNAリガーゼを加え、蒸留水で総容量を20μlに調 節した。16℃で12時間前記反応を行った。連結されたベクターを各々単離し 、coli HB101(ATCC 33694)を各々のベクターで形質 転換させた。断片UBCORE14を含むベクターを単離してptrpH−UB −CORE14と、断片KHCV UB897を含むベクターを単離してptr pH−UB−KHCV897と各々命名した; <段階4>KHCV UB CORE14およびKHCV UB897 DNA の発現 coli W3110(ATCC 37339)細胞を前記<段階3>で 作製した各プラスミドで形質転換した。それらの中、特許手続上の微生物の寄託 の国際 的承認に関するブダペスト条約によって、ptrpH−UB−KHCV897で 形質転換したcoli W3110はATCCに1991年6月27日付受 託番号ATCC 69640で寄託し、ptrpH−UB−CORE14で形質 転換したcoli W3110はATCCに1991年7月1日付受託番号 ATCC 68642で寄託した。 プラスミドptrpH−UB−CORE14およびptrpH−UB−KHC V897で形質転換したcoli W3110(ATCC 37339)細 胞を50μg/mlのアンピシリンを含む液状LB培地(6%バクト−トリプトン 、0.5%酵母抽出物、1%NaCl)で37℃で12時間振盪培養した。5ml の培養液を1lのM9培地(40mM K2HPO4、22mM KH2PO4、8 .5mM NaCl、18.7mM NH4Cl、1%グルコース、0.1mM MgSO4、0.1mM CaCl2、0.4%カザアミノ酸、10μl/ml Vit.B1、40μg/mlアンピシリン)に移し、37℃で3乃至4時間振盪 培養した。650nmでのO.D.値が0.5に至ると、インドールアクリル酸 (IAA)を最終濃度が1.4mMとなるように培養液に添加した。5時間後、 生成した培養液を3,000rpmで25分 間遠心分離して大腸菌細胞沈降物を得た。 <段階5>発現された蛋白、およびそのC型肝炎患者から得た血清との反応性確 認 前記<段階4>で得た各細胞沈降物を緩衝液に懸濁した後、レムリ(Laem mli)の方法(Nature227,680(1970))を用いて15% SDS−PAGEすることによってKHCV UB CORE14およびKHC V UB897蛋白の発現を確認した。その結果は図9Aに示している。 図9Aで、M列は標準分子大きさのマーカーとして上から72、43、29お よび18キロダルトンを示し;1列はKHCV遺伝子を含まないプラスミドを有 する大腸菌の産物を示し;2列はptrpH−UB−CORE14で形質転換し た大腸菌の産物として約23kdの蛋白が産生したことを示し;5列はptrp H−UB−KHCV897で形質転換された大腸菌の産物として約40kdの蛋 白が産生したことを示し;3、4および6列は他のKHCV蛋白を示す。 ゲル上で分離された蛋白をトウビンの方法(Towbin,Proc.Nat l.Acad.Sci.U.S.A .,76,4750(1979))によって ニトロセルロースフィルター(Bio−Rad Lab.,孔サ イズ0.22μm,CA,U.S.A)へ移した。このフィルターを0.2%ツ イーン(Tween)20を含むPBS(10mM燐酸塩、pH7.0,0.1 5M NaCl)に入れ、室温で2時間振盪して蛋白に対するIgGの非特異的 結合を遮断した。0.5%ゼラチンと0.05%ツイーン20を含有する200 倍容量のPBSをもって韓国人HCV患者から得た精製IgGを希釈して調製し たIgG溶液に、前記フィルターを入れ、室温で1時間軽く振りながら蛋白とI gGを反応させた。その後、フィルターを0.2%ツイーン20を含有するPB Sで5分づつ4回洗浄した。0.5%ゼラチンと0.05%ツイーン20を含有 する200倍容量のPBSをもって西洋ワサビペルオキシダーゼで標識された山 羊抗ヒトIgG(Bio−Rad Lab.,CA,U.S.A.)を希釈して 調製した抗ヒトIgG抗体溶液に、前記フィルターを入れ、室温で1時間振盪し た。フィルターを0.2%ツイーン20を含有するPBSで5分づつ4回洗浄し た後、50mMトリス緩衝液(pH7.0)で2回洗浄した。 このフィルターに400μg/mlの4−クロロ−1−ナフトールおよび0.0 3%過酸化水素を含む50mMトリス緩衝液を加え呈色反応を起こした。前記ウ ェスタ ンブロッチングの結果は図9Bに示している。図9Bで、各列は図9Aと同一な 試料を示す。 前記結果は、組換え大腸菌で生産された蛋白がKHCV抗体と特異的に結合す ることを確証する。 <段階6>KHCV UBCORE14およびKHCV UB897蛋白の精製 <段階6−A>KHCV UBCORE14蛋白の精製 (6−A−1)細胞破壊および溶解性蛋白の除去 <段階4>で得た大腸菌細胞沈降物4gを4℃で20mlの緩衝液1(50mM トリス、pH7.5、5mMEDTA,10mM β−メルカプトエタノール、 1mMフッ化フェニルメチルスルホニル、1μg/mlペプスタチンA)に懸濁さ せた。懸濁液に4mgのリゾチームを添加し、生成された溶液を氷の上で30分間 攪拌した後、超音波処理機(HEAT SYSTEMS ULTRASONIC INC.,W225,U.S.A.)を使用して80%の出力および50%の 効率(duty cycle)で氷浴に20分間超音波処理して細胞を破壊し大 腸菌細胞のホモジネートを得た。 (6−A−2):尿素処理 (6−A−1)で得たホモジネートを遠心分離機(Beckman J2−2 1,Rotor JA 20) で12,000rpmで20分間遠心分離して不溶性沈降物を除去し上澄液を得 た。 上澄液に最終濃度が8Mになるように9M尿素を加え産生物を室温で12時間 攪拌した。 (6−A−3)酸処理 (6−A−2)で得た溶液に1M酢酸ナトリウム(pH4.5)を最終濃度が 10mMになるように添加した後室温で1時間攪拌しながら1M酢酸を加え溶液 のpHを5.0に調節した。遠心分離機(Beckman J2−21,Rot or JA 14)を用いて11,000rpmで遠心分離して沈降物を除去し 上澄液を得た。 (6−A−4):CM−イオン交換クロマトグラフィー (6−A−3)で得たKHCV UB−CORE14蛋白を含む溶液を、緩衝 液2(8M尿素、1mM EDTA、10mMβ−メルカプトエタノール、およ び10mM酢酸塩、pH5.0)によって平衡化された25mlのCM−セファロ ース樹脂(Pharmacia,Sweden)を充填したカラム(2.5cm× 10cm)に1ml/分の流速で通過させた。カラム内に遊離形態で残っている物質 を前記緩衝液を用いて完全に洗浄した後、0乃至0.5Mの塩化ナトリウム濃度 勾配を有する500mlの前記緩衝液2を3ml/分の流速で添加して、結合さ れた蛋白を溶出させた。溶出物をSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動した 結果、KHCV UBCORE14蛋白は約0.3Mで溶出した。KHCV U BCORE14を含む分画を収集して次の段階で使用した。 (6−A−5):S−200ゲル浸透クロマトグラフィー (6−A−4)で収集された分画をYM5限外濾過膜(Amicon,U.S .A.)で容量が10mlになるように濃縮した。濃縮物を、6M尿素、1mM EDTAおよび1mMβ−メルカプトエタノールを含有するPBS溶液で平衡化 したS−200セファクリル(Sephacryl)カラム(2.5cm×100 cm、Pharmacia,Sweden)に0.5ml/分の流速で通過させ、蛋 白を分子量別に分離した。蛋白分画をSDS−ポリアクリルアミドゲルで電気泳 動させ、KHCVUBCORE14蛋白を含む分画を収集した。 (6−A−6):Mono−S クロマトグラフィー (6−A−5)で得たKHCV UBCORE14蛋白を含む分画を同容量の 緩衝液3(6M尿素、1mMEDTA、1mMβ−メルカプトエタノールおよび 10mM燐酸塩、pH7.0)で希釈した後、緩衝液Aで平衡化されたFPLC Mono−Sカラム(HR 5/ 5、Pharmacia、Sweden)に通過させた。カラムを前記緩衝液A で洗浄した後、6M尿素、1mM EDTA、1mMβ−メルカプトエタノール 、10mM燐酸塩および0.4M塩化ナトリウムを含む緩衝液Bを0.8ml/分 の流速で、始めの5分間は35%、次の55分間は70%、そして、最後の10 分間は100%の量で次第に加え、結合された蛋白を溶出させた。KHCV U B−CORE14蛋白は緩衝液Bの量が60%に至る際、即ち、塩化ナトリウム の濃度が0.25Mになるとき溶出された。 分画を4℃でPBS溶液で透析して少なくとも90%の純度を有するKHCV UBCORE−14蛋白4mgを得た。 <段階6−B>KHCV UB 897蛋白の精製 (6−B−1):細胞破壊および溶解性蛋白の除去 <段階4>で得た大腸菌細胞沈降物3gを<段階6−A>の(6−A−1)と 同様に処理して細胞破壊し、それから不溶性沈降物を得た。 (6−B−2):トリトンX−100とトリス緩衝液を用いた不溶性沈降物の洗 浄 (6−B−1)で得た沈降物を1%トリトンX−100を含む緩衝液4(50 mMトリス、pH8.5、5m M EDTA、2mMβ−メルカプトエタノール)50mlに懸濁させた。懸濁液 を室温で30分間攪拌し遠心分離機(Beckman J2−21、Rotor JA 14)を用いて11,000rpmで25分間遠心分離して上澄液を除 去し不溶性沈降物を得た。次いで、沈降物を50mlの緩衝液4にさらに懸濁させ た。懸濁液を攪拌し、さらに遠心分離して、上澄液を除去し不溶性沈降物を得た 。 前記の単純な洗浄過程を経て、少なくとも60%の純度を有するKHCV U B897蛋白を得た。 (6−B−3):8M尿素を用いた不溶性沈降物の溶解 (6−B−2)で得たKHCV UB897蛋白を含む不溶性沈降物を8M尿 素を含む50mlの緩衝液5(20mM燐酸塩、pH6.0、2mM EDTA, 2mMβ−メルカプトエタノール)に懸濁させた。懸濁液を室温で1時間攪拌し 遠心分離して不溶性沈降物を除去し上澄液を得た。 (6−B−4):S−セファロースイオン交換クロマトグラフィー (6−B−4)で得た上澄液を、4M尿素を含有する緩衝液5で平衡化された S−セファロースカラム(Pharmacia,FF,2.5cm×7cm,U.S .A.) に通過させ0乃至0.2Mの塩化ナトリウム濃度勾配を有する600ml緩衝液で 溶出させた。蛋白分画を電気泳動(SDS−PAGE)させ高純度で精製された KHCV UB897蛋白を含有する分画を収集した。 (6−B−5):尿素除去およびFPLC−MonoQイオン交換クロマトグラ フイー (6−B−4)で収集されたKHCV UB897蛋白を含有する蛋白分画を 緩衝液6(10mMトリス、pH8.5、2mM EDTA、2mMβ−メルカ プトエタノール)を使って透析して尿素を除去し、前記緩衝液で平衡化されたF PLC−Mono Qイオン交換樹脂カラム(Pharmacia,HR 5/ 5)に負荷した後、0乃至0.4Mの塩化ナトリウム濃度勾配を有する40mlの 緩衝液で溶出させた。高度に精製されたKHCV UB897蛋白を含有する分 画を収集して少なくとも90%の純度を有するKHCV UB897蛋白を得た 。 実施例2:KHCV UB NS4E蛋白の産生 <段階1>KHCV NS4E DNAの増幅 (1−1)プライマーの作製 KHCV NS4E DNA(KHCV−LBC1の5422番目乃至554 7番目のヌクレオチドの領域か らなる)を作製し、これをtrpプロモーターの調節下でユビキチン遺伝子を含 む発現ベクターにクローニングするために、次のようなプライマーを合成した: プライマーPNS4ET2:5′−TGAGACTCCGCGGTGGTATC ATCCCCGATAGGGAAGTT−3′(SacII認識部位およびKHC V−LBC1の5422番目乃至5442番目のヌクレオチドを含む);および プライマーPNS4ESAL:5′−AAAAAAGTCGACTATTACA ACCCGAGCGCCTTCTGTTT−3′(KHCV−LBC1の554 7番目ヌクレオチドの後で翻訳を終了させる終了コドンおよびSalI認識部位 を含む)。 (1−2)ポリメラーゼ連鎖反応 試験管にプライマーPNS4ET2 2μgおよびプライマーPNS4ESA L 2μgを入れた。該管に50ngのKHCV−LBC1 DNA(ATCC 75008)、10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝溶液、10μlの2mM dNTP(2mM dGTP、2mM dATP、2mM TTP、2mM d CTP)、2.5単位のTaqポリメラーゼを加え、蒸留水を加えて総容量を1 00μlに調節した。 蒸発を防止するために反応混合物に鉱油50μlを入れ、参照例6と同様な温 度サイクルを25回繰返すことによってPCRを実施した。 (1−3)PCR産物の分離および精製 前記(1−2)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動さ せた。その結果、約130bpのDNAが増幅されたことを確認した。DNAを 前記と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製して断片NS4Eと 命名した。 <段階2>発現ベクターの作製 2μgのプラスミドptrpH−UB−CORE14(ATCC 68642 :大韓民国特許出願公開第93−683号参照)をNEB緩衝溶液3中でSac IIおよびSalIを用いて完全に切断した。生成された混合物を7%アガロース ゲルで電気泳動して約2.7kbの断片を分離し、これを断片ptrpH−UB −T2/Lと命名した。 一方、前記<段階1>の(1−3)で得た断片NS4E 2μgを参照例1の ようにNEB緩衝溶液3中でSacIIおよびSalIを用いて完全に切断した。 連結反応管に前記で得たDNA断片100ngを入れた。該管に50ngの前 記断片ptrpH−UB−T2 /L、2μlの10倍連結反応緩衝溶液、10単位のT4 DNAリガーゼを入 れて、蒸留水を加え総容量を20μlに調節した。連結反応は16℃で12時間 実施した。 連結反応混合物でcoli W3110(ATCC 37339)を形質 転換させ断片NS4Eを含むプラスミドptrpH−UB−NS4E含有組換え 大腸菌細胞を得た(図10参照)。 <段階3>KHCV NS4E蛋白の産生 coli W3110(ATCC 37339)を前記<段階2>で得た プラスミドptrpH−UB−NS4Eで形質転換させた。 形質転換された大腸菌細胞を、50μg/mlのアンピシリンを含有する液状ル リア培地(6%バクトートリプトン、0.5%酵母抽出物、1% NaCl)に 37℃で12時間振盪培養した。3mlの前記培養液を300mlのM9培地(40 mM K2HPO4、22mM KH2PO4、8.5mM NaCl、18.7m M NH4Cl、1%グルコース、0.1mM MgSO4、0.1mM CaC l2、0.4%カザアミノ酸、10μg/ml Vit.B1、40μg/mlアン ピシリン)に移して37℃で4時間振盪培養した。培養液の650nmでのO. D. 値が0.3に至ると、最終濃度が50μg/mlになるように培養液にインドール アクリル酸(IAA)を添加した。5時間後、生成された培養液を11,000 rpmで25分間遠心分離して大腸菌細胞沈降物を収集した。 <段階4>発現されたUB NS4E蛋白、およびそのC型肝炎患者から得た血 清との反応性の確認 前記<段階3>で得た細胞沈降物をレムリの方法(Laemmli、Natu re227,680(1970))を用いて15%SDS−PAGEし、ゲル をクーマシブリリアントブルー(Coomassie brilliant b lue)R250で染色して組換え蛋白の発現を確認した(図11A参照)。図 11Aで、第1列は標準分子大きさ標識を示し、第2列乃至13列はプラスミド ptrpH−UB−NS4Eで形質転換された大腸菌の産物を示し、第14列は いかなるKHCVDNA断片も含まないプラスミドを有する大腸菌の産物を示す 。 ゲル上で分離された蛋白をトウビンの方法(Towbin,et al., roc.Natl.Acad.Sci.U.S.A .,76,4750(197 9))によってニトロセルロースフィルター(Bio−Rad Lab.,孔の 大きさ0.22μm,CA,U.S. A.)へ移した。前記フィルターを0.5%ツイーン20を含有するPBS(1 0mMリン酸塩、pH7.0,0.15M NaCl)に入れて、室温で2時間 軽く振盪して蛋白に対するIgGの非特異的結合を遮断した。0.5%ゼラチン と0.05%ツイーン20を含有するPBSを用いて韓国型C型肝炎患者から精 製されたIgGを最終濃度16μg/mlになるように希釈して調製したIgG溶 液に前記フィルターを入れ、室温で1時間軽く振盪して蛋白とIgGを反応させ た。次いで、フィルターを0.2%ツイーン20を含むPBSで5分ずつ4回洗 浄した。0.5%ゼラチンおよび0.05%ツイーン20を含むPBSを用いて 西洋ワサビペルオキシダーゼで標識された山羊抗ヒトIgG(goat ant i−human IgG−HRP、Bio−Rad Lab.,CA,U.S. A.)を500倍希釈して調製した抗ヒトIgG抗体溶液に前記フィルターを入 れて室温で1時間振盪した。フィルターを0.2%ツイーン20を含むPBSで 5分ずつ4回洗浄した後、50mMトリス緩衝溶液(pH7.0)で2回洗浄し た。このフィルターに400μg/mlの4−クロロ−1−ナフトールおよび0. 03%過酸化水素を含む50mMトリス緩衝液を加え呈色反応を起こさせた。前 記ウエスタンブロッチ ングの結果は図11Bに示してあり、ここで第1列乃至4列はプラスミドptr pH−UB−NS4Eで形質転換された大腸菌の産物を示し、第5列はいかなる KHCV DNA断片も含んでいないプラスミドを有する大腸菌の産物を示し、 第6列は標準分子大きさのマーカーを示す。 <段階5>UB NS4E蛋白の精製 (5−1)細胞破壊および不溶性蛋白の除去 前記<段階3>で得た3gの大腸菌細胞沈降物を40mlの緩衝液7(20mM トリス、pH8.0、1mMEDTA、10mM β−メルカプトエタノール、 1mMフッ化フェニルメチルスルホニル、1μg/mlペプスタチンA)に懸濁さ せた。この懸濁液に最終濃度が0.2mg/mlになるようにリゾチームを添加し 、生成溶液を30分間氷の上に放置した。産物を超音波処理機(HEAT SY STEMS ULTRASONICS INC.,W225,U.S.A.)を 用いて80%出力および50%効率で氷浴に15分間超音波処理して細胞を破壊 し大腸菌細胞のホモジネートを得た。 前記で得た細胞ホモジネートを遠心分離機(Beckman J2−21,R otor JA 20)を用いて15,000rpmで25分間遠心分離して不 溶性沈 降物を除去し溶解された蛋白を得た。 (5−2)DEAE−セファロースイオン交換クロマトグラフィー (5−1)で得た蛋白溶液に1M HC1を加えて溶液がpH9.0になるよ うに調節した。結果物を緩衝液8(20mMトリス、pH9.0、1mM ED TAおよび1mM β−メルカプトエタノール)で平衡化されたDEAE−セフ ァロースカラム(Pharmacia,2.5cm×3cm)に2ml/分の流速で通 過させ、同一緩衝液を加えカラム内に残っている遊離蛋白を溶出した。その次に 0乃至0.4M NaC1の濃度勾配を有する300mlの緩衝液8を8ml/分の 流速で加えて、結合された蛋白を溶出させ、溶出物を4mlの分画として収集した 。蛋白分画を15%SDS−PAGEしてUBNS4E蛋白を含む分画を収集し た。 (5−3)S−200ゲル濾過クロマトグラフィー (5−2)で収集された蛋白分画をYM10限外濾過膜(Amicon、U. S.A.)を用いて5ml容量に濃縮した後、PBSで平衡化されたS−200樹 脂カラム(Pharmacia,2.5cm×90cm)に1ml/分の流速で通過さ せた。溶出した蛋白を3ml分画として収集し、15%SDS−PAGEして高い 純度のUBN S4E蛋白を含有する分画を収集した。 (5−4)FPLC−フェニル−スペーロースクロマトグラフィー (5−3)で収集された蛋白分画に、2.0Mの最終濃度になるようにNaC 1を加えた。これを、2.0M NaC1を含有するPBSで平衡化されたFP LC−フェニル−スペーロースカラム(Pharmacia,HR5/5,0. 5cm×5cm)に0.7ml/分の流速で通過させ、同一緩衝液を加えカラムに残っ ている遊離蛋白を溶出した。その後、2.0M乃至0M 塩化ナトリウムの線形 濃度勾配を有する40mlのPBS(10mMリン酸塩、pH7.0)を加え結合 された蛋白を溶出し、溶出物を1.4ml分画として収集した。 蛋白分画を15%SDS−PAGEして少なくとも95%の純度のUBNS4 E蛋白を含む分画を収集し、精製された蛋白の抗原性をウェスタンブロッチング 分析法によって確認した。 実施例3.KHCV UBE1E2蛋白の産生 <段階1>KHCV E1E2 DNAの増幅 (1−1)プライマーの作製 HCV外皮蛋白のエピトープを含有するKHCV E1E2遺伝子を増幅し、 これをtrpプロモーターの調 節下でユビキチン遺伝子を含む発現ベクターへクローニングするために下記プラ イマーを合成した: プライマーPE2ET2:5′−TGAGACTCCGCGGTGGTACTC GGGGAGAGCGTTGTGAC−3′(SacII認識部位およびKHCV −LBC1の2281番目乃至2298番目のヌクレオチドを含む); プライマーPE2EGE1G:5′−TTCCTTCTTCTGGCGGACG CGGTTTCCCAGCTGTTCACCTTC−3′(E2E DNAの3 ′−末端領域のKHCV−LBC1の2509番目乃至2529番目のヌクレオ チド領域およびEIG遺伝子の5′−末端領域のKHCV−LBC1の1201 番目乃至1221番目のヌクレオチド領域を含む);および プライマーPE2AXHO:5′−AAAAAACTCGAGTTACCACC CCTGCGCGAATGTATC−3′(KHCV−LBC1の1749番目 のヌクレオチドの後で翻訳を終了させる終了コドンおよびXhoI認識部位を含 む)。 (1−2)ポリメラーゼ連鎖反応 試験管にプライマーPE2EGE1G 2μgおよびプライマーPE2AXH O 2μgを入れた。この試験 管に鋳型として50ngのKHCV−LBC1 DNA(ATCC 75008 )、10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液、10μlの2mM dNTP(2m M dGTP、2mM dATP、2mM TTP、2mMdCTP)、2.5 単位のTaqポリメラーゼを入れ、ここに蒸留水を加え総容量を100μlに調 節した。 反応混合物に蒸発を防止するために50μlの鉱油を加え参照例6と同一な温 度サイクルを25回繰り返すことによってPCRを実施した。 (1−3)PCR産物の分離および精製 前記(1−2)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、約550bpのDNAが増幅されたことを確認した。DNAを前 記と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製し、断片GE1GE2 Aと命名した。 (1−4)第2ポリメラーゼ連鎖反応 試験管にプライマーPE2ET2 2μgおよびプライマーPE2AXHO 2μgを入れた。試験管に鋳型として50ngのプラスミドpYLBC−A/G −UBE2C(ATCC 74117、韓国特許出願公開第93−683号参照 )および50ngの断片GE1GE2A、10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液 、10μlの 2mM dNTP(2mM dGTP、2mM dATP、2mM TTP、2 mM dCTP)、2.5単位のTaqポリメラーゼを入れ、ここに蒸留水を加 え総容量100μlに調節した。 反応混合物の蒸発を防止するために鉱油50μlを添加し参照例6と同一な温 度サイクルを25回繰り返すことによってPCRを実施した。 (1−5)PCR産物の分離および精製 前記(1−4)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、約800bpのDNAが増幅されたことを確認した。DNAを前 記と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製し、断片E1E2と命 名した。 <段階2>発現ベクターの作製 前記(1−5)で得たDNA断片2μgを、参照例1と同様にNEB緩衝液3 中でSacIIおよびXhoIを用いて完全に切断した。 試験管に前記で得たDNA断片100ngを入れ、更に実施例2の<段階2> で得た50ngの断片ptrpH−UB−T2/L、2μlの10倍連結反応緩 衝液、10単位のT4 DNAリガーゼを入れ、蒸留水を加えて総容量が20μ lになるように調節した。連結反応は 16℃で12時間行った。 coli W3110(ATCC 37339)を連結反応混合物で形質 転換させ断片E1E2を含むプラスミドptrpH−UB−E1E2を含有する 組換え大腸菌細胞を得た(図12参照)。 <段階3>KHCV UBE1E2蛋白の発現 前記<段階2>で作製されたプラスミドptrpH−UB−E1E2で形質転 換されたcoli W3110(ATCC 37339)細胞を実施例2の <段階3>と同様な方法で培養した後、遠心分離して大腸菌細胞沈降物を収集し た。 <段階4>発現されたUBE1E2蛋白、およびそのC型肝炎患者の血清との反 応性確認 発現されたUBE1E2蛋白およびそのC型肝炎患者から採取した血清との反 応性は前記<段階3>の細胞沈降物を用いて実施例2の<段階4>と同様な方法 で確認し、その結果を図13に示す。(ここで、AはSDS−PAGEの結果で あり、Bはウェスタンブロッチングの結果である)。 図13AおよびBで、第1列および4列はいかなるKHCV DNA断片も含 まないプラスミドを有する大腸菌の産物を示し、第2列および5列はptrpH −UB −E1E2で形質転換された大腸菌の産物を示し、第3列は標準分子大きさマー カーとしてゲルの上から43、29、18および14キロダルトンを示す。 <段階5>UBE1E2蛋白の精製 (5−1)細胞破壊および溶解性蛋白の除去 前記<段階3>で得た大腸菌細胞沈降物3gを実施例2の<段階5>の(5− 1)と同様に処理して細胞を破壊しそれから不溶性沈降物を得た。 (5−2)不溶性沈降物の洗浄 前記(5−1)で得た沈降物を1%トリトンX−100を含む40mlの緩衝液 8に懸濁させた。懸濁液を室温で30分間攪拌して遠心分離機(Beckman J2−21、Rotor JA 20)を使用して15,000rpmで25 分間遠心分離することによって溶解された蛋白を除去し不溶性沈降物を得た。 (5−3)4M尿素および0.5%トリトンX−100を用いた洗浄 前記(5−2)の不溶性沈降物を8M尿素および0.5%トリトンX−100 を含む100mlの緩衝液9(20mMリン酸塩、pH6.0、1mM EDTA および10mM β−メルカプトエタノール)に懸濁させた。懸濁液を室温で2 時間攪拌し遠心分離して、溶解した蛋 白を除去し不溶性沈降物を得た。 (5−4)1%のSDSを用いた沈降物の溶解 (5−3)の不溶性沈降物を1%のSDSを含む10mlのPBS(10mlリン 酸塩、pH7.0)150mM NaCl)に懸濁させた。懸濁液を室温で12 時間攪拌し遠心分離して、不溶性沈降物を除去し上澄液を得た。 (5−5)S−200ゲル濾過クロマトグラフィー (5−4)で得た20mlの上澄液をYM10限外濾過膜(Amicon,U. S.A.)を使用して4mlの容量に濃縮した後、遠心分離機(Beckman J2−21、Rotor JA 20)を使用して15,000rpmで25分 間遠心分離して不溶性沈降物を除去し上澄液を得た。上澄液を、0.1%SDS を含有するPBSで平衡化されたS−200樹脂カラム(Pharmacia LKB,2.5cm×90cm)に40ml/時の流速で通過させた。溶出した蛋白を 3ml分画として収集し、15%SDS−PAGEして、90%以上の純度を有す るUBE1E2蛋白を含む分画を収得した。 実施例4.KHCV NS4E1E2蛋白の生産 <段階1>NS4E1E2遺伝子の増幅 (1−1)プライマーの作製 HCV外皮蛋白のエピトープをコードする遺伝子およ びKHCV NS4E DNAを増幅させ、これをtrpプロモーターの調節下 でユビキチン遺伝子を含有する発現ベクター内にクローン化するために、下記プ ライマー等を合成した。 プライマーPNS4ET2:5′−TGAGACTCCGCGGTGGTATC ATCCCCGATAGGGAAGTT−3’(SacIIの認識部位およびKH CV−LBC1の5422番目乃至5442番目のヌクレオチドを含む); プライマーPNS4EGE2C3:5′−CAGAAGGCGCTCGGGTT GCCAGGAGGAGGAGGTGGTACTCGGGGAGAGCGTTG T−3′(NS4E DNAの3′−末端領域のKHCV−LBC1の5530 番目乃至5547番目のヌクレオチドの領域、1個のプロリンコドン、6個のグ リシンコドン、およびE2E遺伝子の5′末端領域のKHCV−LBC1の22 81番目乃至2298番目のヌクレオチドの領域を前記順序のように含む);お よび プライマーPE2AXHO:5′−AAAAAACTCGAGTTACCACC CCTGCGCGAATGTATC−3′(KHCV−LBC1の1749番目 のヌクレオチドの後で翻訳を終了させる終了コドンおよびXh oIの認識部位を含む)。 (1−2)ポリメラーゼ連鎖反応 試験管に2μgのプライマーPNS4EGE2C3および2μgのプライマー PE2AXHOを入れた。この試験管に、鋳型として50ngのptrpH−U B−E1E2(実施例3の<段階2>)、10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液 、10μlの2mM dNTP(2mM dGTP、2mM dATP、2mM TTP、2mM dCTP)、2.5単位のTaqポリメラーゼを加え、蒸留 水を加えて総容量を100μlにした。 蒸発を防止するために50μlの鉱油を前記反応混合物に加え参照例6と同一 な温度サイクルを25回繰り返すことによってPCRを行った。 (1−3)PCR産物の分離および精製 前記(1−2)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、約800bpのDNAが増幅したことを確認した。DNAを前記 と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製し断片GENVEPI− IIIと命名した。 (1−4)第2ポリメラーゼ連鎖反応 試験管に2μgのプライマーPNS4ET2および2μgのプライマーPE2 AXHOを入れた。この試験管 に、鋳型として実施例2の<段階2>で得た50ngのプラスミドptrpH− UB−NS4E、前記(1−3)で得た50ngの断片GENVEPI−III、 10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液、10μlの2mM dNTP(2mM dGTP、2mM dATP、2mM TTP、2mM dCTP)、2.5単 位のTaqポリメラーゼを入れ、蒸留水を加えて総容量を100μlにした。 前記反応混合物の蒸発を防止するために50μlの鉱油を添加し、参照例6と 同一な温度サイクルを25回繰り返すことによってPCRを行った。 (1−5)PCR産物の分離および精製 前記(1−4)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、約920bpのDNAが増幅したことを確認した。DNAを前記 と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製し、断片NS4E1E2 と命名した。 <段階2>発現ベクターの作製 <段階1>の(1−5)で得た2μgのDNA断片を参照例1のようにNEB 緩衝液3中でSacIIおよびXhoIを用いて完全に切断した。 試験管に前記で得たDNA断片100ngを入れ、更 に実施例2の<段階2>で得た断片ptrpH−UB−T2/L 50ng、2 μlの10倍連結反応緩衝液、10単位のT4 DNAリガーゼを入れ、蒸留水 を加えて総容量を20μlに調整した。連結反応は16℃で12時間行った。 上記連結反応混合物を用いてcoli W3110(ATCC 3733 9)を形質転換させて断片NS4E1E2を含むプラスミドptrpH−UB− NS4E1E2を含有する組換え大腸菌細胞を得た(図14参照)。 <段階3>断片NS4E1E2 DNAの発現 前記<段階2>で作製したプラスミドptrpH−UB−NS4E1E2を含 むcoli W3110(ATCC 37339)形質転換体を実施例2の <段階3>のような方法で培養した後、遠心分離して大腸菌細胞沈降物を収集し た。 <段階4>発現したUBNS4E1E2蛋白、およびそのC型肝炎患者から採取 した血清との反応性確認 大腸菌内でUBNS4E1E2蛋白の生産およびC型肝炎患者から採取した血 清とそれとの反応性は実施例2の<段階4>のような方法で<段階3>の細胞沈 降物を用いることによって確認し、その結果は図15に示して おり、ここでAはSDS−PAGEの結果であり、Bはウェスタンブロッチング の結果である。 図15AおよびBで第1列および第4列はいかなるKHCV DNA断片も含 まないプラスミドを有する大腸菌の産物を示し、第2列および第5列はptrp H−UB−NS4E1E2で形質転換した大腸菌の産物を示し、第3列は標準分 子大きさマーカーとしてゲルの上から92、70、43、29および18キロダ ルトンを示す。 <段階5>UBNS4E1E2蛋白の精製 (5−1)細胞破壊および溶解性蛋白の除去 <段階3>で得た3gの大腸菌細胞沈降物を実施例2の<段階5>のように処 理して、細胞を破壊し、それから不溶性沈降物を得た。 (5−2)不溶性沈降物の洗浄 前記(5−1)で得た不溶性沈降物を実施例3の<段階5>(5−2)のよう に処理して、溶解した蛋白を除去し不溶性沈降物を得た。 (5−3)4M尿素を用いた洗浄 前記(5−2)の不溶性沈降物を4M尿素を含む30mlの緩衝液2に懸濁させ た。この懸濁液を室温で2時間攪拌し遠心分離機(Beckman J2−21 、Rotor JA 21)を用いて15,000rpmで遠 心分離することによって溶解した蛋白を除去し不溶性沈降物を得た。 (5−4)6M塩化グアニジンを用いた洗浄 前記(5−3)の不溶性沈降物を6M塩化グアニジン(guanidine chloride) を含む30mlの緩衝液2に懸濁させた。懸濁液を室温で2時間攪拌し遠心分離機 (Beckman J2−21、Rotor JA 21)を用いて15,00 0rpmで遠心分離することによって、溶解した蛋白を除去し不溶性沈降物を得 た。 (5−5)1%SDSを用いた沈降物の溶解 前記(5−4)の不溶性沈降物を1%SDSを含有する10mlのPBS(10 mMリン酸塩、pH7.0、150mM NaCl)に懸濁させた。懸濁液を室 温で12時間攪拌し遠心分離機(Beckman J2−21、Rotor J A 21)を用いて15,000rpmで遠心分離することによって、不溶性沈 降物を除去し上澄液を得た。 (5−6)S−300ゲル濾過クロマトグラフィー 前記(5−5)で得た10mlの上澄液をYM10限外濾過膜(Amicon、 U.S.A.)を使用して4ml容量に濃縮した後、遠心分離機(Beckman J2−21、Rotor JA 21)を用いて15,00 0rpmで25分間遠心分離して、不溶性沈降物を除去し上澄液を得た。上澄液 を、0.1%SDSを含むPBSで平衡化されたS−300樹脂カラム(Pha rmacia LKB,2.5cm×90cm)に40ml/時の流速で通過させゲル 濾過クロマトグラフィーを行った。溶出した蛋白を2mlの分画として収集し、1 5%SDS−PAGEして90%以上の純度を有するUBNS4E1E2蛋白を 含む分画を収集した後、精製した蛋白の抗原的特異性をウェスタンブロッチング 分析法を用いて確認した。 実施例5.KHCV NS5−1.2蛋白の産生 <段階1>NS5−1.2DNAの増幅 (1−1)プライマーの製造 KHCV NS5−1.2 DNA(KHCV LBC1の6649番目乃至 7824番目のヌクレオチドの領域からなる)を増幅し、これをtrpプロモー ターの調節下でユビキチン遺伝子を含む発現ベクター内にクローン化するために 、下記のプライマー等を合成した: プライマーPNS5T2:5′−TGAGACTCCGCGGTGGTACGG GCATGACCACTGACAAC−3′ (SacIIの認識部位およびKHCV−LBC1の66 49番目乃至6669番目のヌクレオチドを含む);および プライマーPNS51.2SAL:5′−AAAAAAGTCGACTATTA CGCCTTCCCCTTCATCTCCTT−3′ (KHCV LBC1の7824番目のヌクレオチドの後で翻訳を終止させる終 止コドンおよびSalI認識部位を含む) (1−2)ポリメラーゼ連鎖反応 試験管に2μgのプライマーPNS5T2および2μgのプライマーPNS5 1.2SALを入れた。この試験管に、鋳型として50ngのKHCV−LBC 1 DNA(ATCC 75008)、10μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液、 10μlの2mM dNTP(2mM dGTP、2mM dATP、2mM TTP、2mM dCTP)、2.5単位のTaqポリメラーゼを加え、これに 蒸留水を加えて総容量を100μlに調節した。 反応混合物に蒸発を防止するために50μlの鉱油を加え参照例6のような温 度サイクルを25回繰り返すことによってPCRを実施した。 (1−3)PCR産物の分離および精製 前記(1−2)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、約1.2kbDNAが増幅されたことを確認した。DNAを前記 と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製し断片NS5−1.2と 命名した。 <段階2>発現ベクターの作製 <段階1>の(1−3)で得た2μgのDNA断片を参照例1のようにNEB 緩衝液3中でSacIIおよびSalIを用いて完全に切断した。 試験管に前記で得たDNA断片100ngを入れた。この試験管に実施例2の <段階2>で得た50ngの断片ptrpH−UB−T2/L、2μlの10倍 連結反応緩衝液、10単位のT4 DNAリガーゼを入れ、蒸留水を加えて総容 量を20μlに調整した。連結反応は16℃で12時間行った。 上記連結反応混合物を用いてcoli W3110(ATCC 3733 9)を形質転換させて断片NS5−1.2を含むプラスミドptrpH−UB− NS5−1.2を含有する組換え大腸菌細胞を得た(図16参照)。 <段階3>断片NS5−1.2 DNAの発現 前記<段階2>で製造されたプラスミドptrpH− UB−NS5−1.2を用いて変質転換させたcoli W3110(AT CC 37339)細胞を実施例2の<段階3>のような方法で培養した後、遠 心分離して大腸菌細胞沈降物を収集した。 <段階4>発現したKHCV UBNS5−1.2蛋白およびそのC型肝炎患者 から採取した血清との反応性確認 大腸菌内でUBNS5−1.2蛋白の生産およびそのC型肝炎患者から採取し た血清との反応性は実施例2の<段階4>のような方法で<段階3>の細胞沈降 物を使用して確認し、その結果を図17に示す。ここでAはSDS−PAGEの 結果であり、Bはウェスタンブロッチングの結果である。 図17AおよびBで、第1列はいかなるKHCV DNA断片も含有しないプ ラスミドを有する大腸菌の産物を示し、第2列および第3列はptrpH−UB −NS5−1.2で形質転換した大腸菌の産物を示す。 <段階5>UBNS5−1.2蛋白の精製 (5−1)細胞破壊および溶解性蛋白の除去 <段階3>で得た3gの大腸菌細胞沈降物を実施例2の<段階5>の(5−1 )のように処理して、細胞を破壊し、それから不溶性沈降物を得た。 (5−2)不溶性沈降物の洗浄 前記(5−1)で得た不溶性沈降物を実施例3の<段階5>(5−2)のよう に処理して、溶解した蛋白を除去し不溶性沈降物を得た。 (5−3)不溶性沈降物の溶解 前記(5−2)の不溶性沈降物を8M尿素を含む100mlの緩衝液3(50m M Tris、pH9.0、1mM EDTA、10mM β−メルカプトエタ ノール)に懸濁させた。この懸濁液を室温で1時間攪拌し遠心分離して不溶性沈 降物を除去し上澄液を得た。 (5−4)DEAE−セファロースイオン交換クロマトグラフィー 前記(5−3)で得た上澄液を、前記緩衝液3で平衡化されたDEAE−セフ ァロースカラム(Pharmacia,2.5cm×3cm)に2ml/分の流速で通 過させ、同一緩衝液を加えカラムに残っている遊離蛋白を溶出させた。その後、 0乃至0.3M NaClの濃度勾配を有する300mlの緩衝液3を8ml/分の 流速で加えて、結合した蛋白を溶出し、溶出物を4ml分画として収集した。蛋白 分画を15%SDS−PAGEしてUBNS5−1.2蛋白を含む分画を収集し た。 (5−5)S−300ゲル濾過クロマトグラフィー 前記(5−4)で収集した蛋白分画をYM10限外濾過膜(Amicon、U .S.A.)を用いて3mlの容量に濃縮した後、8M尿素を含有する緩衝液3で 平衡化されたS−300樹脂カラム(Pharmacia,1.2cm×120cm )に10ml/時の流速で通過させた。溶出した蛋白を0.5ml分画等として集め 、15%SDS−PAGEして高純度のUBNS5−1.2蛋白を含有する分画 を収集した。 (5−6)FPLC−フェニル−スペロース(superose)クロマトグラフィー 前記(5−5)で収集した蛋白分画をYM10限外濾過膜(Amicon、U .S.A.)を通過させ4mlの容量に濃縮した。濃縮物を透析膜(Spectr um Medical Industries,Inc.,M.W.cut o ff 6,000−8,000)を使用してPBS(10mMリン酸塩、pH7 .0,15mM NaCl)で透析して尿素を除去した。この溶液に1.5Mの 最終濃度となるように塩化ナトリウムを添加した後、同一緩衝液で平衡化された FPLC−フェニル−スペロースカラム(Pharmacia,HR 5/5, 0.5cm×5cm)に0.7ml/分の流速で通過させ、同一緩衝液を加えカラムに 残っている遊離蛋白を溶出した。 その後、1.5乃至0Mの塩化ナトリウム線形濃度勾配を有したPBSを加え結 合された蛋白を溶出し、溶出物を0.7mlずつの分画として収集した。蛋白分画 を15%SDS−PAGEして95%以上の純度を有するUBNS5−1.2蛋 白を含む分画を収集し、精製した蛋白の抗原的特異性はウェスタンブロッチング 分析法によって確認した。 実施例6:HBVCORE蛋白の産生 <段階1>HBVCORE遺伝子の増幅 (1−1)プライマーの作製 HBVCORE DNA(韓国型B型肝炎cDNA(pHBVadr)の一部 分、韓国特許出願公告第90−5959号参照)を増幅し、これをtrpプロモ ーターの調節下にユビキチン遺伝子を含む発現ベクター内にクローン化するため に、下記プライマー等を合成した: プライマーPCORET2:5′−TGAGACTCCGCGGTGGTATG GACATTGACCCGTATAAA−3′ (SacIIの認識部位およびHBVCORE DNAの1番目乃至21番目のヌ クレオチドを含む)。 プライマーPCORESAL:5′−AAAAAAGTCGACTATTAAC ATTGAGATTCCCGA GATTG−3′ (HBVCORE DNAの3′−末端で翻訳を終止させる終止コドンとSal Iの認識部位を含む)。 (1−2)ポリメラーゼ連鎖反応 試験管に2μgのプライマーPCORET2および2μgのプライマーPCO RESALを入れた。この試験管に、鋳型として50ngのpHBVadr、1 0μlの10倍ポリメラーゼ緩衝液、10μlの2mM dNTP(2mM d GTP、2mM dATP、2mMTTP、2mM dCTP)、2.5単位の Taqポリメラーゼを入れ、蒸留水を加えて総容量を100μlに調節した。 反応混合物に、蒸発を防止するために50μlの鉱油を添加し、参照例6のよ うな温度サイクルを25回繰り返すことによってPCRを実施した。 (1−3)PCR産物の分離および精製 前記(1−2)で得たPCR産物を5%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し た。その結果、約550bpのDNAが増幅したことを確認した。DNAを前記 と同一なポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製し、断片HBVCORE と命名した。 <段階2>発現ベクターの作製 前記<段階1>の(1−3)で得た2μgのDNA断片を参照例1のようにN EB緩衝液3中でSacIIおよびSalIを用いて完全に切断した。 連結反応試験管に前記で得た100ngのDNA断片を入れた。この試験管に 実施例2の<段階2>で得た50ngの断片ptrpH−UB−T2/L、2μ lの10倍連結反応緩衝液、10単位のT4 DNAリガーゼを入れ、蒸留水を 加えて総容量を20μlに調整した。連結反応は16℃で12時間実施した。 連結されたベクターを用いてcoli W3110(ATCC 3733 9)を形質転換して、断片HBVCOREを含むプラスミドptrpH−UB− HBVCOREを有する組換え大腸菌形質転換体を得た(図18参照)。 <段階3>HBVCORE DNAの発現 前記<段階2>で作製したプラスミドptrpH−UB−HBVCOREで形 質転換したcoli W3110(ATCC 37339)細胞を実施例2 の<段階3>のような方法で培養した後、遠心分離して大腸菌細胞沈降物を収集 した。 <段階4>発現したHBVCORE蛋白、およびB型肝炎患者から採取した血清 とその反応性確認 UB HBVCORE蛋白の発現および前記蛋白とB型肝炎患者から採取した 血清との反応性を、前記<段階3>の細胞沈降物を使用して実施例2の<段階4 >のような方法で確認した。その結果を図19に示しており、ここでAはSDS −PAGEの結果であり、Bはウェスタンブロッチングの結果である。 図19で、1列はいかなるHBV DNA断片も含まないプラスミドを有する 大腸菌の産物を示し、2列および3列はptrpH−UB−HBVCOREで形 質転換した大腸菌の産物を示す。 <段階5>UB HBVCORE蛋白の精製 (5−1)細胞破壊および溶解性蛋白の除去 前記<段階3>で得た3gの大腸菌細胞沈降物を実施例2の<段階5>の(5 −1)のように処理して、細胞を破壊し、それから不溶性沈降物を得た。 (5−2)6M尿素を用いた処理およびDEAE−セファロースイオン交換クロ マトグラフィー 前記(5−1)で得た不溶性沈降物に最終濃度が6Mになるように尿素を添加 し、この懸濁液に最終容量が280mlになるように1M NaOHを添加してp H9.0に調整した。 上記産生物を、6M尿素を含む緩衝液8で平衡化させ たDEAE−セファロースカラム(Pharmacia,1.25cm×5cm)に 3ml/分の流速で通過させ、同一緩衝液を加えてカラム内に残っている遊離蛋白 を溶出した。その後、0乃至0.5M NaClの濃度勾配を有する100mlの 緩衝液8を3ml/分の流速で加えて結合した蛋白を溶出し溶出物を3mlずつの分 画として収集した。蛋白分画を15%SDS−PAGEしてUB HBVCOR E蛋白を含む分画を収集した。 (5−3)S−300ゲル濾過クロマトグラフィー 前記(5−2)で得た蛋白分画をYM10限外濾過膜(Amicon、U.S .A.)を用いて5mlの容量に濃縮した後、緩衝液8で平衡化させたS−300 樹脂カラム(Pharmacia LKB,2.5cm×90cm)に1ml/分の流 速で通過させた。溶出した蛋白を3mlずつの分画で収集し、15%SDS−PA GEして高純度のUB HBVCORE蛋白を含む分画を収集した。 (5−4)透析による尿素の除去 前記(5−3)で収集した蛋白分画を透析膜(Spectra/por,No .1,M.W.cutoff:6,000−8,000)を使用して緩衝液10 (20mM Tris,pH8.0,1mM EDTA,10mM β−メルカ プトエタノール)に対して4℃で透析 して尿素を除去した後、遠心分離して95%以上の純度を有するUB HBV CORE蛋白を含む溶解性上澄液を得た。 実施例7:HBV Pre S2 S Ag蛋白の産生 <段階1>発現ベクターの作製 HBV Pre S2 DNAを含有する10μgのベクターpLBC−PS AG14(韓国特許公告第90−5959号参照)を10単位の制限酵素Bam HIで37℃で1時間処理した後、1%アガロースゲル電気泳動してADH2プ ロモーター−前表面抗原(pre-surface antigen)−表面抗原−GAPDHタミ ネーターをコードするDNA配列を含むBamHIカセットを得た。カセットを 20μlのTE緩衝液に溶解させた後、BamHIで切断したpYLBC中にク ローン化し、細菌のアルカリ性ホスファターゼで処理した。ヒネンの方法(Hi nnen,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.75,1 929−1933(1978))によってサッカロミセス・セレビジエ(Sac charomyces cerevisiae)X400−5B(Yeast Genetics Stock Center,U.S.A.)を形質転換し、 それから組換え発現ベクターpYPSAG100を分離した(図20参 照)。 <段階2>HBV Pre S2 S Ag蛋白の産生 前記<段階1>で得たベクターpYPSAG100でサッカロミセス・セレビ ジエX400−5B(Yeast Genetics Stock Cente r,U.S.A.)を形質転換し、形質転換した酵母細胞を3mlのロイシン欠乏 (deficient)培地(培地1l当たり6.7gのアミノ酸のない酵母窒素基質、 182gのソルビトール、2%のグルコース、0.25gのLeu−補充物)で 30℃で24時間培養した。 遠心分離機(DYNAC,U.S.A.)を用いて培養液を3,000rpm で5分間遠心分離して上澄液を除去した。沈降物を5mlの培養培地(2%グルコ ース、1%酵母抽出物、2%バクトペプトン(Bacto peptone))で8時間振盪 した。培養液を3,000rpmで遠心分離して上澄液を除去し沈降物を得、こ れを5mlのYEPE培地(5%エタノール、1%酵母抽出物、2%バクトペプト ン)で30℃で4時間培養して、B型肝炎ウイルスの前表面抗原(pre-surface antigen)および表面抗原の発現を誘導した。 <段階3>Pre S2 S Ag蛋白の精製 前記<段階2>で得た1lの培養液を遠心分離機(B eckman rotor JA 4.2,U.S.A.)を用いて3500r pmで10分間遠心分離して酵母細胞沈降物を収集した。細胞沈降物を50mlの 緩衝液(10mM Tris−HCl,pH7.5,1mM EDTA,0.1 %トリトンX−100,1mMフッ化フェニルメチルスルホニル)に溶解し同容 量の直径0.45mmのガラスビーズを懸濁液に添加した。生成された懸濁液を それぞれ5分ずつ3回強く振盪した後、遠心分離機(Beckman roto r JS−13,U.S.A.)を用いて15,000rpmで30分間遠心分 離して上澄液を得た。 上澄液を、乾燥セファロースCL−4B 1g当り8mgの単クローン性抗体 を含有するHBV表面抗原に対する単クローン性抗体(CHII5−60、ラッキ ー中央研究所)と結合されたセファロースCL−4B親和性カラム(Pharm acia,U.S.A.)に通過させた。緩衝液(10mM Tris,pH7 .5,1M NaCl)を溶出させることによってカラムを十分に洗浄して活性 化した。表面抗原を含有する上澄液を1ml/時の流速で添加し、溶出剤のA280 が0に至るまで10mM Tris−1M NaCl緩衝液でカラムを継続洗浄 した。緩衝液(10mM Tris−HCl,pH7. 5)をカラムに加えて非特異性蛋白を除去し溶出物のA280を1になるように調 整した。 A280が1に到達した後、緩衝液(3M NH4SCN,50mMトリス、pH 7.5)を加えて結合した表面抗原蛋白を溶出させA280のピークで溶出された 20mlを収集して、これを4lの緩衝液(50mMトリス,pH7.5)に対 して4℃で24時間透析した。 産生物をYM30限外濾過膜(Amicon,U.S.A.)に通過させ1m l容量に濃縮した。50ml/時の流速で緩衝液(0.1Mリン酸ナトリウム、 pH7.0)を加えながらセファロースCL−4Bカラム(1.5×90cm,P harmacia Co.,U.S.A.)を通過させ、結合した蛋白を溶出し 溶出物を2mlの分画として収集した。オスチームII(OszymeII、Abo tt Co.)を使用して、各試験管を試験し反応性を示す分画を収集した。得 られた溶液に最終濃度が1.2g/cm3になるようにCsCl2溶液を加えた。懸 濁液を遠心分離機(Beckman rotor 41Ti,U.S.A.)を 用いて35,000rpmで24時間遠心分離して沈降物を得た。 レムリの方法(Nature,227,680(1970))を用いて沈降物 をSDS−PAGEして蛋白を 含む分画を収集した(図21参照)。 実施例8:イムノブロッチング分析キットの作製 5種のHCV抗原蛋白(KHCV CORE14,KHCV NS4E,KH CV NS4E1E2,KHCV897およびKHCV NS5−1.2)、2 種のHBV抗原蛋白(HBV COREおよびHBV Pre S2 S Ag )、ユビキチンおよび人間免疫グロブリンG(hIgG)をブロッチング緩衝液 (100mM 炭酸ナトリウム、pH9.5)で下記濃度になるように希釈した : hIgG:5μg/ml & 0.1μg/ml; KHCV CORE14:10μg/ml; KHCV NS4E:20μg/ml; KHCV NS4E1E2:10μg/ml; KHCV 897:10μg/ml; KHCV NS5−1.2:20μg/ml; HBV CORE:10μg/ml; HBV Pre S2 S Ag:10μg/ml ;および UB:5μg/ml。 抗原蛋白を含有する各希釈液を、スロットブロッチング装置(Bio−Rad Lab.,Dot SFブロ ッチング装置、Cat.No.170−6542,U.S.A.)を使用してブ ロッチング緩衝液にあらかじめ浸漬したニトロセルロースフィルター(Schl iescher & Schuell,BA 83,孔の大きさ0.22μm, U.S.A.)のスロット(0.7×0.7mm)に下記順序および量に従って 添加した後、同一緩衝液で一度洗浄した。 スロット1:hIgG 5μg/ml,250μl; スロット2:KHCV CORE14 10μg/ml,250μl; スロット3:KHCV NS4E 20μg/ml,125μl;および KHCV NS4E1E2 10μg/ml,125μl; スロット4:KHCV 897 10μg/ml,250μl; スロット5:KHCV NS5−1.2 20μg/ml,250μl; スロット6:HBV CORE 10μg/ml,250μl; スロット7:HBV Pre S2 S Ag 10μg/ml,250μl ; スロット8:UB 5μg/ml,250μl;および スロット9:hIgG 0.1μg/ml,250μl。 ニトロセルロースフィルターに8乃至10Hgの真空圧力を10乃至20分間 加えて前記蛋白溶液を濾過することによって抗原蛋白をニトロセルロースフィル ターにブロッチングし、各スロットに250μlのブロッチング緩衝液を加えて もう一度濾過することによって濾過膜を一度洗浄した。 ニトロセルロースフィルターをピンセットで取り除き60℃で10分間乾燥し た。乾燥したニトロセルロースフィルターを0.1%ゼラチンを含有するリン酸 塩緩衝食塩水に入れ室温で30分間軽く振って、空いているブロッチング部位に 蛋白が非特異的に結合することを防止した。処理されたフィルターを前記のよう な条件で乾燥させた後、適当な方法で番号を付けるか番号で標識された支持体に 結合させた。フィルターをそれぞれ一つの抗原蛋白を含有する全ての種類のスロ ットを含むストリップに切った。 実施例9:イムノブロッチングキットを用いた診断 前記実施例8で作製した各ストリップを試験管(13 ×100mm)に入れ、これに、5μg/mlのUBを含有するPBS(0.2 5%ゼラチン、1%トリトンX−100、1mM EDTAおよび0.02%チ メロサル(Thimerosal))で50倍希釈された血清試料をストリップが充分に浸 されるまで添加した。試験管(glass tube)をパラ−フィルム(para-film)で 密封し室温で2時間軽く振ってストリップ上の抗原と血清試料中の抗体を反応さ せた。 吸入装置を用いて血清を試験管(glass tube)から除去した。各試験管に4m lの洗浄液(0.05%のツイーン20を含有するPBS)を加え約4分間振盪 した後洗浄液を除去することによってストリップを1度洗浄した。 20mlの洗浄液を含む反応皿に10個のストリップを置いて洗浄液で3度洗 浄した。西洋ワサビペルオキシダーゼで標識された山羊抗ヒトIgG抗体(go at anti−hIgG(γ)HRP)を、10μg/mlのUBを含む酵素 −標識された抗体希釈剤(10%牛胎血清、1%のフィコル(Ficoll)、 0.05%のツイーン20、0.02%チメロサルを含むPBS)5乃至7μg /mlをもって希釈された溶液20mlを反応皿に加えた。 産物を室温で40分間軽く振って反応させ各20ml の前記洗浄緩衝液で4回洗浄した後、各20mlの反応緩衝液(50mM Tr is,pH7.5)で2回洗浄した。400μg/mlの4−クロロ−1−ナフ トールおよび0.03%の過酸化水素を含む20mlの反応緩衝液をそこに加え 、軽く振盪しながら室温で20分間反応させた。 反応緩衝液を除去した後、濾過膜を蒸留水で2度洗浄し、吸収紙に移した後室 温で20分間乾燥させた。ストリップに可視的なカラーバンドが現れた。 この結果は表1に示しており、ここで試料番号1乃至18はオルト診断キット (Ortho Diagnostic kit)によって陽性と診断された結果を示し、試料番号19 乃至21はB型肝炎患者から採取した血清を用いて得た結果を示す。 実施例10.試験結果の判定 各抗原蛋白の色濃度を二つの対照群の色濃度と比較することによって、前記試 験結果を次のように判定した。 1)始め、バンド1および9でhIgGが着色しているかとバンド8でユビキ チンに色がないかを検査した。 2)色濃度を基にして、各バンドの反応性を次のように分類した: 各バンドでの色濃度 反応性 0 − バンド9でのhIgGの色濃度> +/− バンド9でのhIgGの色濃度と類似 1+ バンド1と9でのhIgG等の色濃度の間 2+ バンド1でのhIgGの色濃度< 3+ 3)前記2)の分類によって、試験試料を次のように判定した。 反応性 結果 1+以上 :陽性 −または+/− :陰性 1+以上であるが、バンド8で :保留 UBの濃度が1+以上である場合 4)B型肝炎の場合、HBVCOREとHBV Pre S2 S Agバン ドとが+であるかHBV Pr e S2 S Agバンドのみ+であれば、患者がB型肝炎から回復中のことと 判定し、HBVCOREバンドのみ+であれば、患者が急性B型肝炎を患ってい ることと判定した。 前記基準による判定結果は表Iに示されている。オルト第一世代診断キットに よって陽性と診断された18個の血清試料中で、株式会社ラッキーのELISA 方法(韓国特許公開第93−683号)によって、ただ5個試料のみ陽性として 診断され1個の試料は中間として診断され、本発明の診断キットを用いて5個の 試料が陽性として診断された。 株式会社ラッキーのELISA方法によって中間と診断された4番試料は本発 明の診断キットを用いるとき陰性と診断された。 この結果は、本発明の診断キットがオルト診断キットより実質的に少なく偽陽 性結果を示し、誤診の可能性を減らすため、ELISA方法によって陽性と診断 された血清試料を確認するのに有用であることを示す。 一方、肝炎患者の血清試料178個を本発明の診断キットおよびPCRを用い て試験して、136個の試料が陽性と診断された。この試験結果を下記表IIに示 した。 また、前記試験結果を確認するため前記血清試料をRIBAII(オルトダイア グノスチックシステムズ社、米国)を用いて診断した。 その結果を本発明の診断キットを用いて得た結果と比較して下記表IIIに示す 。 表IIIに示したように、PCRで陽性と診断された123個の試料全てが本発 明の診断キットによって同一に診断された反面、RIBAII(オルトダイアグノ スチック システムズ社)によれば10個の試料が中間と診断された。 この結果は、本発明の診断方法が実質的に誤診の可能性を減らし2種の肝炎、 即ち、B型およびC型肝炎を同時に診断できることを示す。 また本発明の診断キットは多いエピトープ、即ち、KHCV外皮蛋白、KHC V E1E2蛋白およびKHCV NS5−1.2蛋白を含むので、HCV感染 に対してさらに正確な診断が可能である。 本発明を前記実施態様に対して記述したが、本発明と関連した当該分野の専門 家等は本発明を多様に変化および変更でき、これらも、下記添付した請求の範囲 で規定した本発明の範囲に属することは勿論である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キム チュン ヒュング 大韓民国 305―340 ダエジェオン ユセ オング―ク ドリオング―ドン 386―1 ラッキー ドーミトリー 219 (72)発明者 ソー ホング セオブ 大韓民国 305―340 ダエジェオン ユセ オング―ク ドリオング―ドン 386―4 ラッキー ドーミトリー 301 (72)発明者 ヤング ジャエ ヨウング 大韓民国 305―340 ダエジェオン ユセ オング―ク ドリオング―ドン 386―4 ラッキー アパートメント B―304 (72)発明者 キム イン ソオ 大韓民国 305―345 ダエジェオン ユセ オング―ク シンスング―ドン 153 ラ ッキー ハナ アパートメント 102―402 (72)発明者 チョイ ドング セオブ 大韓民国 305―345 ダエジェオン ユセ オング―ク シンスング―ドン 153 ラ ッキー ハナ アパートメント 107―707

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. C型肝炎ウイルスのコア蛋白(core protein)、非構造3蛋 白(non−structural 3 protein)、非構造4蛋白(n on−structural 4 protein)および.外皮蛋白(env elope protein)のエピトープを一つ以上含むHCV抗原蛋白一つ 以上、およびB型肝炎ウイルスのコア蛋白および表面抗原蛋白のエピトープを一 つ以上含むHBV抗原蛋白一つ以上を含むB型およびC型肝炎同時診断用診断キ ット。 2. 下記アミノ酸配列を有するKHCV CORE 14蛋白、KHCV 8 97蛋白、KHCV NS4E蛋白、KHCV NS4E1E2蛋白およびKH CV NS5−1.2蛋白からなる群から選択された一つ以上のC型肝炎ウイル ス抗原蛋白およびB型肝炎ウイルスCORE蛋白および/またはPre S2 S Ag蛋白を含む請求項1に記載の診断キット: 3. HCV抗原蛋白またはHBV抗原蛋白が、1つのポリペプチド分子内で1 または複数のエピトープが他の蛋白と融合された組換え蛋白である請求項1に記 載の診断キット。 4. 前記他の蛋白がユビキチンである請求項3に記載の診断キット。 5. KHCV UB CORE 14蛋白、KHCV UB NS4E蛋白、 KHCV UB NS4E1E2蛋白、KHCV UB 897蛋白および K HCV UB NS5−1.2のHCV抗原組換え蛋白;HBV コア蛋白およ びHBV Pre S2 S AgのHBV抗原組換え蛋白;ネガティブコント ロール蛋白としてユビキチン;およびポジティブコントロール蛋白としてヒトイ ムノグロブリンを含む請求項4に記載の診断キット。 6. 請求項1乃至5中いずれかの診断キットを使用してB型およびC型肝炎を 同時に診断する診断方法。 7. (A)精製されたヒトイムノグロブリン、KHCV UB CORE14 蛋白、KHCV UB NS5−1.2、HBV CORE、HBV Pre S2 S Agおよびユビキチンがそれぞれ吸着したフィルターを遮断溶液(b locking solution) で処理し; (B)遮断されたたフィルターを支持膜に並行に並べて付着し、膜を切断して 8個の蛋白バンドを形成するように各フィルターの同一な領域を含むストリップ を製造し; (C)該ストリップを推定(putative)血清試料と反応させ; (D)(C)で得たストリップを西洋ワサビペルオキシダーゼまたはアルカリ 性ホスファダーゼで標識された抗ヒトIgG抗体と反応させ; (E)西洋ワサビペルオキシダーゼまたはアルカリ性ホスファダーゼのための 基質を加え;および (F)(E)で得たストリップ上に呈色反応を起こした後、各バンドの色濃度 を測定する段階 を含む、B型およびC型肝炎の同時診断方法。
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