JPH0843455A - 絶対値回路 - Google Patents

絶対値回路

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JPH0843455A
JPH0843455A JP6179999A JP17999994A JPH0843455A JP H0843455 A JPH0843455 A JP H0843455A JP 6179999 A JP6179999 A JP 6179999A JP 17999994 A JP17999994 A JP 17999994A JP H0843455 A JPH0843455 A JP H0843455A
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input
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JP6179999A
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Shohei Yamamoto
章平 山本
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/22Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using conversion of ac into dc
    • GPHYSICS
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    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/25Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for discontinuous functions, e.g. backlash, dead zone, limiting absolute value or peak value

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  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より波形歪みが少ない絶対値回路を提供
する。 【構成】 オペアンプ11a、入力抵抗11bおよび帰
還抵抗11cとで構成され、入力信号VINを反転増幅し
て出力する反転増幅回路部11を具える。入力信号VIN
および予め定めた基準信号VSGを比較し両者の大小に応
じた信号φA を出力する比較器13aと、信号φA の逆
論理の信号φB を出力するインバータ13bとで構成さ
れた比較回路部13を具える。反転増幅回路13におけ
るフィードバック系に直列に設けられたCMOSアナロ
グスイッチ15であって、前記比較回路部から出力され
た信号φA 、φB の状態に応じオン・オフするCMOS
アナログスイッチを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入力信号の絶対値を
出力する絶対値回路に関するものであり、例えばモデム
用の集積回路に具わるキャリア検出用の絶対値回路とし
て用いて好適な絶対値回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モデムを用いた通信では、モデムに備わ
る受信機の動作開始および休止を指示するために、キャ
リア(搬送波)を時間軸に沿って積分してキャリアに比
例した信号を得、これがある値を越えたかどうかが判定
される。いわゆるキャリア検出である。しかし、キャリ
アは交流信号で構成されている。例えば、CCITTの
勧告のV.21では1080Hz±100Hzまたは1
750Hz±100Hzの交流信号がキャリアとされ
る。したがって、キャリアをそのまま積分してもキャリ
アのレベルに比例した積分値は得られない。そこで、モ
デム用のICでは、キャリアを積分するための回路の前
段に、絶対値回路が設けられる。このような絶対値回路
の従来例として、例えば、オペアンプ、入力用抵抗R1
および帰還抵抗R2 で構成された反転増幅回路部と、ベ
ースに前記オペアンプの出力端が接続され、コレクタに
電源電圧VDDが供給され、エミッタに前記帰還抵抗R2
の一端が接続されているNPNトランジスタとで構成さ
れたものがあった。この絶対値回路は、オペアンプのマ
イナス入力端子に入力抵抗R1 を介し入力信号が供給さ
れ、かつ、オペアンプのプラス入力端子に基準信号VSG
(ここでは一定電圧VSG)が入力されて、使用される。
また、NPNトランジスタのエミッタと帰還抵抗R2
の接続点がこの絶対値回路の出力端とされる。
【0003】この従来の絶対値回路に入力信号VINとし
て、例えば接地電位レベルGNDとVDD(ただし、VDD
>VSG>GND)との間で振れる交流信号(図4(A)
参照。)を入力した場合、この交流信号の、基準信号V
SGより高い部分はそのまま出力され、一方、基準信号V
SGより低い部分は、理想的には、基準信号VSGの電位を
対称軸として高い側に折り返された波形の状態で出力さ
れる(図4(B)中に一点破線で示すもの)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
絶対値回路では、実際のところ、入力信号の、基準電圧
SGより低い部分を絶対値化して得た信号は、図4
(B)に示したように一部が歪んだ状態になる。つま
り、本来はVDDの電圧やそれに近い電圧になるべき部分
(図4(B)中xで示す部分)が、VDDの電圧から0.
5〜0.7V程度低い電圧に抑えられてしまう現象が生
じる。これは、NPNトランジスタのコレクタ−エミッ
タ間電圧VCEが0.5Vより小さいときは、エミッタ電
流IE がほとんど0となることによる。キャリア検出の
ためにはこの歪んだ部分も積分することになるが、その
際は本来のレベルより低いレベルを積分することとなる
ので、キャリア検出誤差を招き易い。このような波形歪
みは、電源電圧VDDが高い場合はそれ程問題とならない
が、電源電圧VDDが低くなればなるほど絶対値信号にお
ける歪みの相対的な大きさは増すので、問題になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこでこの出願の第一発
明によれば、入力信号の絶対値を出力するための絶対値
回路において、入力信号を反転増幅して出力する反転増
幅回路部と、前記入力信号および予め定めた基準信号を
比較し両者の大小に応じた信号を出力する比較回路部
と、前記反転増幅回路部におけるフィードバック系に直
列に設けられたスイッチ素子であって、前記比較回路部
から出力された信号の状態に応じオン・オフし、かつ、
オン時においては該スイッチ素子両端の電位差にかかわ
らず該両端間を導通状態とするスイッチ素子とを具えた
ことを特徴とする。ここで、用いるスイッチ素子は上記
特性を有するものであれば特に限定されない。たとえ
ば、PチャネルMOS型電界効果トランジスタ(P−M
OSFETともいう。)、NチャネルMOS型電界効果
トランジスタ(N−MOSFETともいう。)とを並列
接続したいわゆるCMOS(Complementary Metal Oxide
Semiconductor)アナログスイッチは、第一発明でいう
スイッチ素子として好適である。CMOSアナログスイ
ッチは、これがオン状態とされた場合、ドレインおよび
ソース間の電位差が0以外の場合はその電位差に比例し
た電流が流れるからである。なお、CMOSアナログス
イッチを用いる場合、P−MOSFETおよびN−MO
SFETのそれぞれのゲート電極に比較回路部は適正な
制御信号をそれぞれ入力する必要がある。比較回路部
を、前記入力信号および予め定めた基準信号を比較し両
者の大小に応じた信号φA を出力する比較器と、該比較
器の出力端に接続され前記信号φA の逆論理の信号φB
を出力するインバータとで構成した場合の、これら信号
φA 、φB は、CMOSアナログスイッチにおけるP−
MOSFETおよびN−MOSFETの制御信号として
用いて好適である。
【0006】また、この出願の第二発明によれば、入力
信号の絶対値を出力するための絶対値回路において、入
力信号を反転増幅して出力する反転増幅回路部と、入力
信号および予め定めた基準信号を比較し両者の大小に応
じた信号を出力する比較回路部と、反転増幅回路部の出
力端および当該絶対値回路の出力端子間に設けられ比較
回路部から出力された信号の状態に応じオン・オフする
第1のスイッチ素子と、比較回路部から出力された信号
の状態に応じオン・オフする、入力信号が入力される端
子と当該絶対値回路の出力端子との間をバイパスするた
めの第2のスイッチ素子とを具えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】この出願の第一発明の構成によれば、入力信号
が基準信号より大きい場合にスイッチ素子がオフとな
り、一方、入力信号が基準信号より小さい場合にスイッ
チ素子がオンするように、論理を組むことができる。こ
の論理構成の絶対値回路では、入力信号が基準信号より
大きい場合、反転増幅回路部のフィードバック系が不成
立状態(切断状態)になるので、入力信号は入力抵抗及
び帰還抵抗を通してそのまま当該絶対値回路の出力端子
に出力される。逆に、入力信号が基準信号より小さい場
合、反転増幅回路部のフィードバック系が成立するの
で、入力信号の反転信号が当該絶対値回路の出力端子に
出力される。またこの後者の動作において、スイッチ素
子はその両端の電位差にかかわらず導通状態となってい
るので、反転増幅部の出力値は忠実に当該絶対値回路の
出力端子に伝わる。
【0008】また、この出願の第二発明の構成によれ
ば、入力信号が基準信号より大きい場合に第1のスイッ
チ素子がオフとなりかつ第2のスイッチ素子がオンとな
り、一方、入力信号が基準信号より小さい場合に第1の
スイッチ素子がオンとなりかつ第2のスイッチ素子がオ
フとなるように、論理を組むことができる。この論理構
成の絶対値回路では、入力信号が基準信号より大きい場
合、入力信号は第2のスイッチ素子を通して当該絶対値
回路の出力端子にそのまま出力される。ただしこのとき
も反転増幅回路部のフィードバック系は成立した状態に
あり、ただ第1のスイッチ素子がオフであるために、こ
のフィードバック系の出力端と当該絶対値回路の出力端
子との間は切断された状態になる。一方、入力信号が基
準信号より小さい場合、この第二発明の絶対値回路で
は、入力信号を当該絶対値回路の出力端子にバイパスす
る第2のスイッチはオフされ、一方、第1のスイッチ素
子がオンになるため、反転増幅回路部のフィードバック
系の出力端と当該絶対値回路の出力端子との間は接続さ
れ、この結果、入力信号の反転増幅信号が当該絶対値回
路の出力端子にそのまま出力される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願の第一発明お
よび第二発明の実施例についてそれぞれ説明する。ただ
し、いずれの図もこれらの発明を理解出来る程度に各構
成成分の配置関係を概略的に示してある。また、説明に
用いる各図において同様な構成成分については同一の番
号を付して示してある。
【0010】1.第一発明の実施例 図1(A)はこの出願の第一発明の絶対値回路の一実施
例を示した回路図である。また、図1(B)は、実施例
の絶対値回路に具わるスイッチ素子の具体例を示した図
である。
【0011】第一発明の実施例の絶対値回路は、入力信
号VINを反転増幅して出力する反転増幅回路部11と、
入力信号VINおよび予め定めた基準信号VSGを比較し両
者の大小に応じた信号を出力する比較回路部13と、反
転増幅回路部におけるフィードバック系に直列に設けら
れた所定のスイッチ素子15(詳細は後述する)とを具
える。なお、この実施例では、入力信号VINは、電源電
圧VDDと接地電位レベルGNDとの間で振られる交流信
号としている。また、基準信号VSGは、GND<VSG
DDを満たす一定の電圧を示す信号であり、この実施例
では、(VDD+GND)/2の電圧を示す信号としてい
る。
【0012】ここで、反転増幅回路部11は、オペアン
プ11aと、抵抗値R1 を有する入力抵抗11bと、抵
抗値R2 を有する帰還抵抗11cとで構成してある。も
ちろん、R1 =R2 の場合もあり得る。そして、これら
構成成分11a〜11cの接続関係は、次のようになっ
ている。オペアンプ11aのマイナス端子に入力抵抗1
1bの一端及び帰還抵抗11cの一端をそれぞれ接続し
てある。入力抵抗11bの他端を当該絶対値回路の入力
端子17に接続してある。帰還抵抗11cの他端をオペ
アンプ11aの出力端に、スイッチ素子15を介して接
続してある。この場合、帰還抵抗11bとスイッチ素子
15との接続点が比較回路部11の出力端であり、この
出力端を絶対値回路の出力端子19に接続してある。ま
た、オペアンプ11aのプラス端子に基準信号VSGを、
基準信号入力用端子21を介し供給する。なお、オペア
ンプ11aの一方の電源端子に、電源電圧VDDを供給
し、他方の電源端子を接地電位レベルGNDとしてあ
る。
【0013】また、比較回路部13は、比較器としての
オペアンプ13aと、このオペアンプ13aの出力端に
接続されたインバータ13bとで構成してある。そし
て、この比較回路部13のオペアンプ13aのプラス端
子を、当該絶対値回路の入力端子17に接続してある。
また、このオペアンプ13aのマイナス端子に基準信号
SGを供給する。なお、このオペアンプ13aの一方の
電源端子に電源電圧VDDを供給し、他方の電源端子を接
地電位レベルGNDとしてある。この比較回路部13に
おいて比較器(オペアンプ)13aは、入力信号VIN
よび基準信号VSGを比較し両者の大小に応じた信号φA
を出力する。また、インバータ13bは、オペアンプ1
3aから出力された信号φA の逆論理の信号φB を出力
する。
【0014】また、スイッチ素子15は、比較回路部1
3から出力された信号の状態に応じオン・オフ、この実
施例では信号φA および信号φB の状態に応じオン・オ
フし、かつ、オン時においては該スイッチ素子両端の電
位差にかかわらず両端間を導通状態にするものである。
この実施例では、このスイッチ素子15を、図1(B)
に示したように、PチャネルのMOS型電界効果トラン
ジスタ15aと、NチャネルのMOS型電界効果トラン
ジスタ15bとを並列に接続したいわゆるCMOSアナ
ログスイッチで構成してある。このCMOSアナログス
イッチを電源電圧VDDで動くものとし、かつ、P−MO
SFET15aのゲートに上記の信号φA を入力し然も
N−MOSFET15bのゲートに上記の信号φB を入
力するとした場合、このCMOCアナログスイッチは、
信号φA が接地電位レベルGNDでかつ信号φB がVDD
のときにオン状態になり、信号φB が接地電位レベルG
NDでかつ信号φA がVDDのときにオフ状態になる。
【0015】次に、この絶対値回路の動作について図
1、図2(A)及び(B)を参照して説明する。この第
一発明の実施例の絶対値回路では、その入力端子17よ
り交流信号である入力信号VIN(図2(A)参照)を入
力した場合であってVIN>VSGの場合、比較回路部13
のオペアンプ13aの出力が電源電圧VDDとなるので、
信号φA は電源電圧VDDの電圧になり、かつ、信号φB
は接地電位レベルGNDになる。信号φA =VDDでかつ
信号φB =GNDの場合、既に説明したように、スイッ
チ素子15はオフ状態になる。このため、入力信号VIN
は抵抗11b,11cを通って出力端子21から出力さ
れる。これに対し、VIN<VSGの場合は、比較回路部1
3のオペアンプ13aの出力が接地電圧GNDとなるの
で、信号φ A は接地電位レベルGNDになり、かつ、信
号φB は電源電圧VDDになる。信号φA =GNDでかつ
信号φB =VDDの場合は、スイッチ素子15はオン状態
になる。このため、反転増幅回路部11のフィードバッ
ク系が成立するのでオペアンプ11aには帰還抵抗11
cにより負帰還がかかる。また、この第一発明で用いた
スイッチ素子15は、オン時においては該スイッチ素子
両端の電位差(ドレインおよびソース間電位差)にかか
わらずドレインおよびソース間は導通状態になる。NP
Nトランジスタをフィードバック系に直列に設けていた
従来の絶対値回路ではVCEが0.5Vより小さいとスイ
ッチ両端は非導状態になっていた点と大きく相違する。
したがって、この実施例の絶対値回路では、出力端子1
9の電圧VOUT は、VOUT =−(VIN−VSG)×R2 ÷
1 +VSGとなる。ここで、R1=R2 と仮定すると、
OUT =−(VIN−VSG)+VSGとなる。このため、V
IN<VSGの場合は、入力信号VINが反転された信号すな
わち入力信号VINがVSGの電位の線を対称軸として折り
返された信号が出力端子19より出力される。
【0016】このように、この第一発明の実施例の絶対
値回路によれば、電源電圧VDDと接地電位レベルGND
(VDD>VGS>GND)との間で振られる例えば図2
(A)に示した入力信号VINに対し、図2(B)に示し
たように、それのVSGより低い部分は反転しかつほぼV
DD近くまでの振幅を示す信号として出力し、一方VSG
り高い部分はそのまま出力する。したがって、波形歪み
が従来より少ない絶対値信号が得られることが理解出来
る。
【0017】なお、この第一発明の実施例の回路は、V
IN=VSGの時は、この実施例で使われている反転増幅回
路部11のフィードバック系が安定するのに要する時間
が無視できるほど小さければ、スイッチ素子15がオン
した瞬間には、反転増幅回路部のフィードバック系が安
定するまでは不安定な出力を出すが、それは無視できる
間であり、すぐに安定してVOUT =−(VIN−VSG)×
2 ÷R1 +VSG=VSGを出力する。また、スイッチ素
子15がオフした瞬間には、すぐに、VOUT =VIN=V
SGとなる。
【0018】2.第二発明の実施例 上述の第一発明の絶対値回路は、入力信号VIN>基準電
圧VSGのときは反転増幅回路部11のフィードバック系
が成立するように、またその逆の場合は該フィードバッ
ク系がとぎれる(切断される)ようにスイッチング素子
15を駆動するものであった。フィードバック系がとぎ
れるとオペアンプ11aに負帰還がかからなくなるので
オペアンプ11aの出力は電源電圧或は接地電位レベル
に振り切れてしまうから、スイッチ素子が切り替わる瞬
間、図2(C)に示したようにノイズ(図2(C)中S
n で示すもの)を出力することがある。この第二発明で
はこれを防止する。このため、この第二発明の絶対値回
路は次のような構成となっている。この説明を図3を参
照して行なう。ここで、図3は第二発明の実施例の絶対
値回路の構成を示した回路図である。
【0019】この第二発明の実施例の絶対値回路は、入
力信号VINを反転増幅して出力する反転増幅回路部11
と、入力信号VINおよび予め定めた基準信号VSGを比較
し両者の大小に応じた信号を出力する比較回路部13と
を具えるところまでは、第一発明と同様である。しか
し、この第二発明では、第一発明で設けていたスイッチ
素子15は設けないこととして反転増幅器13のフィー
ドバック系は常に成立させておく。そしてその代わり、
反転増幅回路部13の出力端と当該絶対値回路の出力端
子21との間に比較回路部13から出力された信号の状
態に応じオン・オフする第1のスイッチ素子23を具
え、さらに、比較回路部13から出力された信号の状態
に応じオン・オフし、当該絶対値回路の出力端子19と
入力端子17との間をバイパスするための第2のスイッ
チ素子25を具えている。
【0020】ここで、これら第1のスイッチ素子および
第2のスイッチ素子は、特に限定されず一般的なスイッ
チング素子で構成できるが、この実施例では、図1
(B)を用いて説明したCMOSアナログスイッチでそ
れぞれ構成してある。ただし、これらスイッチ素子の目
的からして、第1のスイッチ素子23および第2のスイ
ッチ素子25には、信号φA 、φB を逆相で供給する。
したがって、第1のスイッチ素子23は、信号φA が接
地電位レベルGNDでかつ信号φB がVDDのときにオン
状態になり、信号φB が接地電位レベルGNDでかつ信
号φA がVDDのときにオフ状態になる。一方、第2のス
イッチ素子は、信号φA がVDDでかつ信号φB が接地電
位レベルGNDときにオン状態になり、信号φB がVDD
でかつ信号φA が接地電位レベルGNDのときにオフ状
態になる。
【0021】この第二発明の実施例の絶対値回路では、
その入力端子17より入力信号VINを入力した場合であ
ってVIN>VSGの場合、第一発明同様、信号φA は電源
電圧VDDの電圧になり、かつ、信号φB は接地電位レベ
ルGNDになる。このため、第1のスイッチ素子23は
オフとなり、第2のスイッチ素子25はオン状態にな
る。したがって、入力信号VINは第2のスイッチ素子2
5を介し出力端子19にそのまま出力される。一方、V
IN<VSGの場合、第一発明同様、信号φA は接地電位レ
ベルGNDになり、かつ、信号φB は電源電圧VDDにな
る。このため、第1のスイッチ素子23はオンとなり、
第2のスイッチ素子25はオフとなる。したがって、オ
ペアンプ11aからの出力が第1のスイッチ素子23を
通って出力端子19からVOUT として出力される。この
とき、VOUT =−(VIN−VSG)×R2 ÷R1 +VSG
あるので、R1 =R2 としたなら、VOUT =−(VIN
SG)+VSGとなる。したがって、VIN>VSGの場合、
入力信号VINが基準信号VSGに対し反転されて出力され
る。
【0022】この第二発明の絶対値回路では、第一発明
同様、入力信号VIN<基準信号VSGの場合でも絶対値化
された信号の振幅は電源電圧近くまでになる。また、こ
の第二発明の場合、反転増幅回路部におけるフィードバ
ック系は常に成立している(オペアンプ11aの負帰還
が切れることがない)ので、負帰還が切れることに起因
するノイズ発生はほとんど生じない。
【0023】なお、この第二発明の実施例の回路は、V
IN=VSGの時、この実施例で使われている反転増幅回路
部11のフィードバック系が安定するのに要する時間が
無視できないほど大きくても、反転増幅回路部11のフ
ィードバック系が常に成立しているので、VOUT =−
(VIN−VSG)×R2 ÷R1 +VSG=VSGを出力する。
したがって、スイッチ素子23、25のどちらがオンし
ても、VOUT =VSGとなる。
【0024】なお、この出願の第一及び第二発明はモデ
ムに備わるキャリア検出回路の絶対値回路に適用して好
適であるが、信号の絶対値を得たい種々の装置に広く適
用できることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
出願の第一発明によれば、所定の反転増幅回路部、所定
の比較回路部および所定のスイッチ素子を具えたので、
入力交流信号が基準信号より小さい部分はこの入力信号
を基準信号に対し折り返した状態でしかも電源電圧近く
までの振幅を有する状態で出力できる。このため、従来
に比べ歪みの少ない全波整流が行なえる。
【0026】また、この出願の第二発明によれば、所定
の反転増幅回路部、所定の比較回路部、所定の第1スイ
ッチ素子および第2スイッチ素子を具えたので、第一発
明と同様に、従来に比べ歪みの少ない全波整流が行なえ
る。さらに、この第二発明では、反転増幅回路部におけ
るフィードバック系が切れることがないので、フィード
バック系が切れることに起因するノイズ発生の危険がな
いという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の実施例の説明図である。
【図2】第一発明の絶対値回路の動作説明図である。
【図3】第二発明の実施例の説明図である。
【図4】従来技術の問題点の説明図である。
【符号の説明】
11:反転増幅回路部 11a:オペアンプ 11b:入力抵抗 11c:帰還抵抗 13:比較回路部 13a:比較器(オペアンプ) 13b:インバータ 15:スイッチ素子 15a:P−MOSFET 15b:N−MOSFET 17:絶対値回路の入力端子 19:絶対値回路の出力端子 21:基準信号入力用端子 23:第1のスイッチ素子 25:第2のスイッチ素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の絶対値を出力するための絶対
    値回路において、 入力信号を反転増幅して出力する反転増幅回路部と、 前記入力信号および予め定めた基準信号を比較し両者の
    大小に応じた信号を出力する比較回路部と、 前記反転増幅回路部におけるフィードバック系に直列に
    設けられたスイッチ素子であって、前記比較回路部から
    出力された信号の状態に応じオン・オフし、かつ、オン
    時においては該スイッチ素子両端の電位差にかかわらず
    該両端間を導通状態とするスイッチ素子とを具えたこと
    を特徴とする絶対値回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の絶対値回路において、 前記比較回路部を、前記入力信号および予め定めた基準
    信号を比較し両者の大小に応じた信号φA を出力する比
    較器と、該比較器の出力端に接続され前記信号φA の逆
    論理の信号φB を出力するインバータとで構成し、 前記スイッチ素子を、前記信号φA が制御信号として入
    力されるPチャネルMOS型電界効果トランジスタと、
    前記信号φB が制御信号として入力されるNチャネルM
    OS型電界効果トランジスタとを並列接続したCMOS
    型のアナログスイッチで構成してあることを特徴とする
    絶対値回路。
  3. 【請求項3】 入力信号の絶対値を出力するための絶対
    値回路において、 入力信号を反転増幅して出力する反転増幅回路部と、 前記入力信号および予め定めた基準信号を比較し両者の
    大小に応じた信号を出力する比較回路部と、 前記反転増幅回路部の出力端および当該絶対値回路の出
    力端子間に設けられ前記比較回路部から出力された信号
    の状態に応じオン・オフする第1のスイッチ素子と、 前記比較回路部から出力された信号の状態に応じオン・
    オフする、前記入力信号が入力される端子と当該絶対値
    回路の出力端子との間をバイパスするための第2のスイ
    ッチ素子とを具えたことを特徴とする絶対値回路。
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