JP2003124811A - クランプ回路 - Google Patents

クランプ回路

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JP2003124811A JP2001316753A JP2001316753A JP2003124811A JP 2003124811 A JP2003124811 A JP 2003124811A JP 2001316753 A JP2001316753 A JP 2001316753A JP 2001316753 A JP2001316753 A JP 2001316753A JP 2003124811 A JP2003124811 A JP 2003124811A
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/124Sampling or signal conditioning arrangements specially adapted for A/D converters
    • H03M1/129Means for adapting the input signal to the range the converter can handle, e.g. limiting, pre-scaling ; Out-of-range indication
    • H03M1/1295Clamping, i.e. adjusting the DC level of the input signal to a predetermined value

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICの信号入力端子に適用する場合、必要な
外付け部品を極力減らすこと。 【解決手段】 コンパレータ22は0.1Vのオフセッ
ト電圧を持っており、端子電圧Vin1 をクランプ電圧V
CL(5.1V)と比較する。端子電圧Vin1がクランプ
電圧VCL以下の場合、コンパレータ22はHを出力し、
トランジスタQ11はオフ状態となる。一方、端子電圧
Vin1 にクランプ電圧VCLを超える電圧が印加される
と、コンパレータ22はLを出力し、トランジスタQ1
1は十分なオン状態となる。この時、外付けの抵抗R1
1、入力端子18、トランジスタQ11を介して電流が
流れ、この電流はオペアンプ21の出力端子に流れ込
む。この電流によって抵抗R11に電圧降下が生じ、端
子電圧Vin1 はオペアンプ21の出力電圧Vcに向かっ
て低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の信号入力端子に適用されるクランプ回路に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばA/Dコンバー
タが形成された半導体集積回路装置(IC)の入力端子
には、種々の検出手段により検出されたアナログ電圧信
号が入力される。この場合、当該ICの耐圧を超える電
圧が入力されることがないように、例えば図4に示す構
成を持つクランプ回路が用いられている。
【0003】この図4に示すクランプ回路1は、検出手
段(図示せず)からIC2の入力端子3への信号入力経
路4に設けられた抵抗R1、R2と、抵抗R1とR2と
の共通接続点とグランド線5との間に接続されたツェナ
ーダイオードZD1とから構成されている。ツェナー電
圧VzはIC2の耐圧よりも低く設定されており、ツェ
ナー電圧Vzを超える電圧が入力されると、ツェナーダ
イオードZD1が通電状態となって入力電圧をツェナー
電圧Vzにクランプする。
【0004】しかし、IC2が多数の入力端子3を有し
ている場合には、各入力端子3ごとに抵抗R1、R2と
ツェナーダイオードZD1とを外付けしなければなら
ず、IC2が搭載される基板の面積が増大するとともに
コストが上昇するという問題がある。
【0005】また、特表平9−510790号公報に
は、過大電圧に対し感応回路要素(A/Dコンバータ)
を飽和および破壊から保護する過大電圧保護回路が開示
されている。図5は、この過大電圧保護回路の電気的構
成を示している。過大電圧保護回路6は、入力信号を基
準レベルと比較して所定の電圧範囲内にあるかどうかを
判定するレンジ外検出器7と、所定の電圧範囲内の補助
信号を出力する補助信号ソース8と、所定の電圧範囲内
にない場合にA/Dコンバータ9に対し補助信号ソース
8からの信号を与える制御回路10とから構成されてい
る。
【0006】この過大電圧保護回路6は、過大電圧が入
力された時に入力電圧をクランプするのではなく、A/
Dコンバータ9に対し入力電圧に替えて補助信号を与え
ることによりA/Dコンバータ9を保護するものであ
る。従って、この構成ではレンジ外検出器7には過大電
圧がそのまま印加され、CMOSプロセスなどの低耐圧
プロセスを用いたICにおいては、レンジ外検出器7を
A/Dコンバータ9などと同一チップ上に形成すること
ができないという不都合が生じる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、半導体集積回路装置の信号入力端子に
適用するに際し、必要な外付け部品を極力減らすことが
できるクランプ回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した手段
によれば、比較回路により信号入力端子の電圧(以下、
端子電圧と称す)と所定のクランプ電圧との比較が行わ
れ、信号入力端子と電圧出力回路との間に接続されたス
イッチ回路は、その比較結果であるクランプ動作指令信
号に基づいて開閉動作を行う。上限側のクランプ動作を
例に説明すれば、端子電圧がクランプ電圧以下の時には
スイッチ回路が開状態となり、外部からの入力電圧は電
流制限素子を介して信号入力端子に入力され、半導体集
積回路装置内に形成された内部回路に与えられる。一般
に内部回路の入力インピーダンスは非常に高いため、信
号入力経路に設けた電流制限素子による電圧誤差は殆ど
生じない。
【0009】一方、端子電圧がクランプ電圧を超えてい
る時にはスイッチ回路が閉状態となり、信号入力経路に
設けられた電流制限素子、半導体集積回路装置の信号入
力端子、スイッチ回路を介して電圧出力回路に電流が流
れる。この電流により電流制限素子に電圧降下が生じ、
端子電圧はクランプ電圧以下に設定されている電圧出力
回路の出力電圧に近付く。そして、端子電圧がクランプ
電圧以下になるとスイッチ回路が開く。つまり、外部か
らクランプ電圧を超える電圧が与えられている期間、比
較回路が端子電圧とクランプ電圧とに基づいてスイッチ
回路の開閉制御を行い、端子電圧は上限側のクランプ電
圧にクランプされる。
【0010】以上の作用は、下限側のクランプ動作につ
いても同様となる。この場合にも、端子電圧がクランプ
電圧を(低電位方向に)超えている時にスイッチ回路が
閉状態となり、電流が電圧出力回路からスイッチ回路、
信号入力端子、外部の電流制限素子を介して流れる。
【0011】これにより、クランプ電圧を超える過電圧
の入力に対し端子電圧を所望するクランプ電圧にクラン
プでき、そのクランプ電圧を半導体集積回路装置の耐圧
範囲内に設定することにより、半導体集積回路装置を過
電圧から保護できる。本手段によれば、半導体集積回路
装置の外付け部品は電流制限素子だけとなるので、半導
体集積回路装置が搭載された基板の面積を縮小できると
ともにコストを低減できる。
【0012】請求項2に記載した手段によれば、比較回
路は、電源線から所定の電源電圧の供給を受けて動作す
るコンパレータから構成される。このコンパレータは、
能動負荷回路を構成するトランジスタの電流出力能力比
に応じたオフセット電圧を持っている。このため、比較
入力端子の一方を信号入力端子に接続し他方を電源線に
接続すると、端子電圧が、電源線の電位に対し上記オフ
セット電圧だけずれた電圧(クランプ電圧に相当)と比
較されることになる。本手段によれば、クランプ電圧を
生成するクランプ電圧発生回路を備える必要がなくな
り、構成を簡単化することができる。
【0013】請求項3に記載した手段によれば、半導体
集積回路装置が複数の信号入力端子を有する場合、電圧
出力回路を各信号入力端子に対し共通に設けたので、構
成を簡単化できるとともに消費電流を低減することがで
きる。
【0014】請求項4に記載した手段によれば、半導体
集積回路装置の外付け部品である電流制限素子は抵抗か
ら構成されているので、半導体集積回路装置が搭載され
た基板の面積をより縮小できるとともにコストを一層低
減できる。
【0015】請求項5に記載した手段によれば、N個の
信号入力端子に同時に最大電圧Vmが印加された場合に
おいて、電圧出力回路はその電圧印加に伴い各スイッチ
回路を介して流れる電流を流し出す(または流し込む)
ことが可能なため、端子電圧をクランプ電圧に確実にク
ランプすることができる。
【0016】請求項6に記載した手段によれば、クラン
プ電圧を超える電圧の入力に対して端子電圧がクランプ
電圧に固定されるので、A/Dコンバータへの入力電圧
はそのクランプ動作開始時の電圧のまま保持され、クラ
ンプ動作時においても妥当な変換結果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について図1および図2を参照しなが
ら説明する。図1は、正の過電圧保護機能を有する半導
体集積回路装置の電気的構成を示している。この図1に
おいて、CMOSプロセスにより製造される半導体集積
回路装置11(以下、IC11と称す)は、電源端子1
2、13を介して外部から電源電圧VDD(例えば5.0
V)の供給を受けて動作するようになっている。各電源
端子12、13は、IC11の内部においてそれぞれ高
電位側の電源線14、低電位側の電源線15に接続され
ている。
【0018】このIC11は、A/Dコンバータ16、
マルチプレクサ17をはじめ図示しない各種のアナログ
回路およびディジタル回路を備えている。また、電源電
圧VDDが5.0Vの場合、アナログ信号の入力端子1
8、19(信号入力端子に相当)の最大定格電圧は5.
5Vであるため、入力端子18、19に5.1Vのクラ
ンプ電圧VCLを超える電圧が印加されることがないよう
にクランプ回路20を備えている。なお、このIC11
は、車両に搭載された電子制御装置(ECU)において
用いられている。
【0019】マルチプレクサ17は、入力端子18、1
9とA/Dコンバータ16の入力端子との間にそれぞれ
接続されたアナログスイッチ17a、17bから構成さ
れており、選択信号S1〜S4に従って何れか一方のア
ナログスイッチのみがオン状態に制御されるようになっ
ている。また、A/Dコンバータ16は、マルチプレク
サ17から入力された0.0Vから5.0Vの電圧範囲
内の電圧に対し、所定の分解能によりA/D変換を実行
するようになっている。
【0020】クランプ回路20は、その大部分がIC1
1の内部に形成されており、IC11の外部例えばIC
11が搭載された基板上には抵抗R11とR12のみが
搭載されている。これら抵抗R11、R12は、それぞ
れアナログ電圧Va1、Va2を出力する検出手段(図示せ
ず)と入力端子18、19との間の信号経路に設けられ
ている。
【0021】IC11の内部において、入力端子18、
19とオペアンプ21(電圧出力回路に相当)の出力端
子との間には、それぞれPチャネル型トランジスタQ1
1、Q12(スイッチ回路に相当)のソース・ドレイン
間が接続されている。オペアンプ21はボルテージフォ
ロアの回路形態を有しており、図示しない定電圧発生回
路から入力した一定の電圧Vcをそのままの電圧値で出
力するようになっている。この電圧Vcはクランプ電圧
VCL以下であれば良いが、確実なクランプ動作を行うた
めには、クランプ電圧VCLに対し、トランジスタQ1
1、Q12のオン時のソース・ドレイン間電圧VDS以上
低い電圧とすることが好ましい。
【0022】コンパレータ22、23(比較回路に相
当)は、それぞれ入力端子18、19の電圧Vin1 、V
in2 (以下、端子電圧Vin1 、Vin2 と称す)を上記ク
ランプ電圧VCLと比較するもので、その非反転入力端子
(比較入力端子に相当)はともに電源線14に接続さ
れ、その出力端子はそれぞれトランジスタQ11、Q1
2のゲートに接続されている。また、コンパレータ2
2、23の反転入力端子(比較入力端子に相当)は、そ
れぞれ入力端子18、19に接続されている。
【0023】これらコンパレータ22、23は、図2に
示す電気的構成を備えている。すなわち、非反転入力端
子側のNチャネル型トランジスタQ13と反転入力端子
側のトランジスタQ14(ともに差動入力トランジスタ
に相当)のソースは共通に接続され、定電流回路として
のトランジスタQ15を介して電源線15に接続されて
いる。また、トランジスタQ13、Q14の各ドレイン
と電源線14との間には、能動負荷回路24を構成する
Pチャネル型トランジスタQ16、Q17が接続されて
いる。これらトランジスタQ16、Q17はカレントミ
ラー回路の形態を有しており、トランジスタQ17のゲ
ート面積はトランジスタQ16のゲート面積の1.5倍
とされている。
【0024】電源線14と15との間にはPチャネル型
トランジスタQ18とNチャネル型トランジスタQ19
とが直列に接続されており、その共通に接続されたドレ
インが出力ノードとなっている。トランジスタQ13の
ドレインはトランジスタQ18のゲートに接続され、ト
ランジスタQ15、Q19の各ゲートにはバイアス電圧
が与えられている。
【0025】上記構成により、トランジスタQ17の電
流出力能力はトランジスタQ16の電流出力能力よりも
大きくなる。そして、非反転入力端子と反転入力端子と
の間には0.1Vのオフセット電圧が発生し、反転入力
端子の電圧(端子電圧Vin1、Vin2 )が非反転入力端
子の電圧(5.0V)に対し0.1Vだけ高い5.1V
(つまりクランプ電圧VCL)を超えると、出力がHレベ
ル(5V)からLレベル(0V)に反転するようになっ
ている。
【0026】次に、入力端子18に対する過電圧保護動
作について説明する。この過電圧保護動作は、入力端子
19に対しても同様となる。上述したようにコンパレー
タ22は0.1Vのオフセット電圧を持っているため、
端子電圧Vin1 をクランプ電圧VCL(5.1V)と比較
するのと同じ動作をする。端子電圧Vin1 がクランプ電
圧VCL以下の正常電圧範囲内にある場合、コンパレータ
22はHレベルを出力し、トランジスタQ11はオフ状
態となる。これにより、入力端子18はオペアンプ21
から切り離された状態となり、図示しない検出手段によ
り検出されたアナログ電圧Va1は抵抗R11、入力端子
18、マルチプレクサ17を介してA/Dコンバータ1
6に入力される。MOSトランジスタからなるA/Dコ
ンバータ16の入力インピーダンスは極めて高いため、
端子電圧Vin1 はアナログ電圧Va1と等しくなり、信号
経路に抵抗R11を介在させたことによる電圧誤差は発
生しない。
【0027】これに対し、端子電圧Vin1 にクランプ電
圧VCLを超える電圧が印加されると、コンパレータ22
はLレベル(クランプ動作指令信号に相当)を出力し、
トランジスタQ11のゲート・ソース間にはしきい値電
圧Vtを超える十分なゲート電圧が与えられる。これに
より、トランジスタQ11は十分なオン状態となる。こ
の時、抵抗R11、入力端子18、トランジスタQ11
を介して電流が流れ、この電流はオペアンプ21の出力
端子に流れ込む。トランジスタQ11のオン抵抗は抵抗
R11よりも十分に低いので、この電流によって抵抗R
11に電圧降下が生じ、端子電圧Vin1 はオペアンプ2
1の出力電圧Vcに向かって低下する。そして、端子電
圧Vin1 がクランプ電圧VCL以下になると再びトランジ
スタQ11がオフとなる。
【0028】このように、クランプ電圧VCLを超えるア
ナログ電圧Va1が検出手段より出力されている期間、コ
ンパレータ22が端子電圧Vin1 とクランプ電圧VCLと
の比較に基づいてトランジスタQ11のオンオフ動作を
制御し、これにより端子電圧Vin1 はクランプ電圧VCL
にクランプされる。
【0029】この場合、オペアンプ21に要求される電
流出力能力(電流シンク能力)Isinkは、アナログ電圧
Va1、Va2の最大値をそれぞれVa1max 、Va2max 、抵
抗R11、R12の抵抗値をそれぞれR11、R12とすれ
ば、次の(1)式で示すようになる。 Isink≧(Va1max −VCL)/R11+(Va2max −VCL)/R12 …(1)
【0030】この(1)式を一般化すれば、アナログ電
圧Va1、Va2の最大値をともにVamax、抵抗R11、R
12の抵抗値をともにR、入力端子数をNとすれば、次
の(2)式で示すようになる。 Isink≧(Vamax−VCL)/R×N …(2)
【0031】以上説明したように、本実施形態によれば
IC11にクランプ回路20を設けたので、A/Dコン
バータ16への入力端子18、19にクランプ電圧VCL
を超える電圧が入力された場合に、その端子電圧Vin1
、Vin2 をクランプ電圧VCLにクランプすることがで
きる。このクランプ電圧VCLは、電源電圧VDDよりも高
く且つ入力端子18、19の最大定格電圧よりも低く設
定されているので、0.0Vから5.0Vまでの電圧範
囲の入力電圧に対し精度が低下することなくA/D変換
が行われるとともに、IC11を過電圧から保護でき
る。
【0032】クランプ回路20の構成要素のうちトラン
ジスタQ11、Q12、オペアンプ21およびコンパレ
ータ22、23はIC11内に構成され、抵抗R11、
R12だけが外付け部品となる。このように外付け部品
の数が減少することにより、IC11が搭載される基板
の面積を縮小でき、コストを低減することができる。本
実施形態では2つの入力端子を備えているが、さらに多
くの入力端子を備えたICに対してはより大きな縮小効
果、低減効果が得られる。
【0033】クランプ回路20において、コンパレータ
22、23内のトランジスタQ16とQ17との電流出
力能力比を変えることによりオフセット電圧を付加した
ので、クランプ電圧VCLの生成する基準電圧発生回路が
不要となる。また、入力端子18、19に対しオペアン
プ21を共通化した。こうしたことにより、構成の簡単
化および消費電流の低減が図られている。
【0034】端子電圧Vin1 、Vin2 がクランプ電圧V
CL以下の正常電圧範囲内にある場合には、トランジスタ
Q11、Q12はオフ状態となり抵抗R11、R12の
両端電圧は0となるので、クランプ回路20の存在によ
るA/D変換精度の低下は生じない。また、端子電圧V
in1 またはVin2 がクランプされている過電圧保護期間
における変換結果は、クランプ電圧VCLである5.1V
に対応した値(実際には入力電圧範囲の上限値である
5.0Vに対応した値)となる。検出されたアナログ電
圧Va1またはVa2が入力電圧範囲を超えている本期間に
おいて、入力電圧範囲内においてアナログ電圧Va1また
はVa2に最も近い上限値の変換結果が得られるというこ
とは、信号処理上において望ましい結果となる場合が多
いと考えられる。
【0035】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について図3を参照しながら説明する。図3
は、負の過電圧保護機能を有する半導体集積回路装置の
電気的構成を示すもので、図1と同一部分には同一符号
が付されている。この半導体集積回路装置25(以下、
IC25と称す)のクランプ回路26は、IC11のク
ランプ回路20におけるPチャネル型トランジスタQ1
1、Q12をNチャネル型トランジスタQ20、Q21
(スイッチ回路に相当)に置き替えるとともに、コンパ
レータ27、28(比較回路に相当)の非反転入力端子
を電源線15に接続した構成となっている。
【0036】コンパレータ27、28は、具体的には図
示しないが差動入力トランジスタに対する能動負荷回路
が所定量だけアンバランスに設定されており、これによ
り0.1Vのオフセット電圧を有している。従って、反
転入力端子の電圧(端子電圧Vin1 、Vin2 )が非反転
入力端子の電圧(0.0V)に対し0.1Vだけ低い−
0.1V(クランプ電圧VCL)を超えて低下すると、出
力がLレベル(0V)からHレベル(5V)に反転す
る。
【0037】オペアンプ21は、一定の電圧Vdを出力
するようになっている。この電圧Vdはクランプ電圧V
CL以上であれば良いが、確実なクランプ動作を行うため
には、クランプ電圧VCLに対し、トランジスタQ20、
Q21のオン時のドレイン・ソース間電圧VDS以上高い
電圧とすることが好ましい。
【0038】上記構成を備えたIC25の過電圧保護動
作は、第1の実施形態で説明したIC11における過電
圧保護動作と同様となる。すなわち、入力端子18に対
しては、端子電圧Vin1 がクランプ電圧VCL以上の正常
電圧範囲内にある場合、コンパレータ27はLレベルを
出力し、トランジスタQ20はオフ状態となる。
【0039】また、端子電圧Vin1 にクランプ電圧VCL
より低い電圧が印加されると、コンパレータ27はHレ
ベルを出力し、トランジスタQ20はオン状態となる。
この時、オペアンプ21の出力端子からトランジスタQ
20、入力端子18、抵抗R11を介して電流が流れ、
端子電圧Vin1 はオペアンプ21の出力電圧Vdに向か
って上昇する。
【0040】コンパレータ27が端子電圧Vin1 とクラ
ンプ電圧VCLとの比較に基づいてトランジスタQ20の
オンオフ動作を制御することにより、端子電圧Vin1 は
クランプ電圧VCL(−0.1V)にクランプされる。以
上説明した作用により、本実施形態によっても入力端子
18、19に対する負の過電圧入力について第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】(その他の実施形態)なお、本発明は上記
し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではな
く、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
第1の実施形態に示すクランプ回路20と第2の実施形
態に示すクランプ回路26とを両方備えた構成としても
良い。クランプ動作により保護する入力端子は、アナロ
グ入力端子に限られずディジタル汎用ポートなど種々の
信号入力端子であっても良い。保護する入力端子の数は
2に限られず、1あるいは3以上であっても良い。複数
の入力端子を有する場合において、オペアンプ21は共
通に1つだけ設ければ良い。
【0042】コンパレータ22、23、27、28の能
動負荷回路をアンバランスに設定したが、これに替えて
差動入力トランジスタをアンバランスに設定しても良
い。また、コンパレータのオフセット電圧を0とし、ク
ランプ電圧VCLを生成するクランプ電圧発生回路を設
け、そのクランプ電圧VCLを当該コンパレータの非反転
入力端子に印加するように構成しても良い。IC11、
25は、バイポーラプロセスにより製造されるものでも
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す半導体集積回路
装置の電気的構成図
【図2】コンパレータの電気的構成図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図4】従来技術を示すクランプ回路の電気的構成図
【図5】過大電圧保護回路の電気的構成図
【符号の説明】
11、25は半導体集積回路装置、14、15は電源
線、16はA/Dコンバータ、18、19は入力端子
(信号入力端子)、20、26はクランプ回路、21は
オペアンプ(電圧出力回路)、22、23、27、28
はコンパレータ(比較回路)、24は能動負荷回路、Q
11、Q12、Q20、Q21はトランジスタ(スイッ
チ回路)、Q13、Q14はトランジスタ(差動入力ト
ランジスタ)、R11、R12は抵抗(電流制限素子)
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03G 11/00 (72)発明者 野田 真一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 石原 秀昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5F038 BH02 BH07 BH15 EZ20 5F048 AC03 CC01 CC08 CC12 CC15 CC19 5J022 AA01 BA06 CC02 CC04 CF02 CF07 CG01 5J030 CB06 CC02 CC06 CC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子の電圧を所定のクランプ電
    圧と比較し、その信号入力端子の電圧が前記クランプ電
    圧を超えている時にクランプ動作指令信号を出力する比
    較回路と、 前記クランプ電圧を超えない範囲内の電圧を出力し所定
    の電流出力能力を有する電圧出力回路と、 前記信号入力端子と前記電圧出力回路との間に接続さ
    れ、前記比較回路からクランプ動作指令信号が出力され
    ていることを条件として閉動作するスイッチ回路とが半
    導体集積回路装置として構成され、 この半導体集積回路装置の外部において前記信号入力端
    子への信号入力経路に電流制限素子が設けられているこ
    とを特徴とするクランプ回路。
  2. 【請求項2】 前記比較回路は、電源線から所定の電源
    電圧の供給を受けて動作するとともに比較入力端子がそ
    れぞれ前記信号入力端子と前記電源線に接続されたコン
    パレータから構成され、 そのコンパレータにおいて、差動増幅回路の能動負荷回
    路を構成するトランジスタの電流出力能力比が、前記ク
    ランプ電圧と前記電源線の電位との差に基づいて設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のクランプ回
    路。
  3. 【請求項3】 前記半導体集積回路装置が複数の信号入
    力端子を有する場合、前記比較回路、スイッチ回路およ
    び電流制限素子は各信号入力端子ごとに設けられ、前記
    電圧出力回路は各信号入力端子に対し共通に設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のクランプ
    回路。
  4. 【請求項4】 前記電流制限素子は抵抗であることを特
    徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のクランプ回
    路。
  5. 【請求項5】 前記電圧出力回路は、前記抵抗を通過す
    る前の信号の最大電圧をVm、前記クランプ電圧をV
    c、前記抵抗の抵抗値をR、前記信号入力端子の数をN
    とすれば、少なくとも|Vm−Vc|/R×Nだけの電
    流出力能力を有していることを特徴とする請求項4記載
    のクランプ回路。
  6. 【請求項6】 前記信号入力端子は、前記半導体集積回
    路装置内に設けられたA/Dコンバータへのアナログ信
    号入力端子であることを特徴とする請求項1ないし5の
    何れかに記載のクランプ回路。
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