JP3183920B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3183920B2
JP3183920B2 JP27910991A JP27910991A JP3183920B2 JP 3183920 B2 JP3183920 B2 JP 3183920B2 JP 27910991 A JP27910991 A JP 27910991A JP 27910991 A JP27910991 A JP 27910991A JP 3183920 B2 JP3183920 B2 JP 3183920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路(I
C)に係り、特にテスト時に通常時の入力電圧よりも高
い電圧を入力してテストモードに切換える半導体集積回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】ICの動作テストに際しては、特定のテ
ストをより簡単に短時間で行うために、テストモード設
定信号が所定の入力端子に印加される。このICの入力
端子数を削減するために、通常信号の入力端子とテスト
入力端子とを共用して使用する構成、つまり、通常動作
時およびテストモード時の双方で共通に使用される入力
端子を有するものが開発されており、その例を図7に示
す。
【0003】図7に示すICの入力回路部においては、
1つの入力端子1に対して、通常動作時における入力信
号レベルを検知する入力回路2と、高電圧のテストモー
ド設定信号を受けてテスト信号を発生する高電圧検知回
路3とが接続されている。
【0004】通常動作時における入力信号のレベルは0
Vから5Vの範囲であるので、入力回路2の信号検知レ
ベルは、入力信号が例えば1.5Vより低いと論理レベ
ルの“0”、1.5V以上であると論理レベルの“1”
と判定できるように設定される。これに対して、高電圧
検知回路3は、その信号検知レベルが入力回路2の信号
検知レベルよりも高く設定されており、入力端子にテス
トモード設定用の高電圧(例えば12V)が印加された
時にテスト信号を発生する。
【0005】従って、入力回路2が“1”、“0”を切
換えて動作する範囲では、高電圧検知回路3の出力は常
に“0”であり、通常動作時はテストモードに設定され
ることなく正常に動作する。図8は、図7の入力回路部
の一具体例を示している。
【0006】ここで、入力回路2は、その信号検知レベ
ルが低いので、通常はCMOS(相補性絶縁ゲート型)
インバータの縦続接続(例えば二段接続されたインバー
タI1 、I2 )により構成され、入力信号が例えば1.
5Vより低いと論理“0”、1.5V以上であると論理
“1”を出力するように設定されている。
【0007】また、高電圧検知回路3は、その信号検知
レベルを高くするために、図示のような回路構成のもの
が使用される。この高電圧検知回路3においては、入力
端子1と接地電位ノードとの間に直列に電圧降下用のエ
ンハンスメント型MOSトランジスタQ11〜Q14が接続
されている。ここで、Q11、Q12は、それぞれ基板・ソ
ース相互が接続されると共にゲート・ドレイン相互が接
続されたPチャネルトランジスタ、Q13は基板・ソース
相互が接続されたPチャネルトランジスタ、Q14は基板
・ソース相互が接続されたNチャネルMOSトランジス
タであり、上記トランジスタQ13、Q14の各ゲートは電
源電位(VC)ノードに接続されている。そして、上記
トランジスタQ13、Q14の接続点(ノードA)がインバ
ータI3の入力端に接続され、この後段にインバータI4
が接続されている。
【0008】この高電圧検知回路3は、入力端子1の電
圧値がトランジスタQ11、Q12、Q13の各閾値電圧の合
計値とVC電位との和以上になった時に、インバータI
3 、I4 の出力電位がそれぞれ反転することを利用した
ものである。即ち、インバータI3 の入力ノードAの電
位がインバータI3 の閾値電圧以上に上昇した時に、イ
ンバータI3 の出力ノードBの電位が論理“1”から論
理“0”に変化し、これによりインバータI4 の出力ノ
ードCの電位も論理“0”から論理“1”に変化する。
このようにインバータI4 の出力ノードCの電位が論理
“1”になると、ICの内部回路がテストモードに設定
される。
【0009】ところで、最近のICは、コストの低減お
よび高機能化を図るために、ますます素子の微細化、高
集積化が進められている。このように素子の微細化が進
むと、これに伴い、MOSトランジスタのゲート絶縁膜
は薄くなる。これは、微細化によりトランジスタのチャ
ネル長が短くなるので、ゲート絶縁膜を薄くしないと良
好な動作特性が得られなくなるからである。
【0010】このように微細化に伴ってトランジスタの
ゲート絶縁膜が薄くなると、その絶縁耐圧が低下するの
で、テストモード時に入力端子1に12Vが印加された
時に入力回路2の入力段トランジスタが破壊されてしま
うという問題が生じる。
【0011】現在では、ゲート絶縁膜が20nmのトラ
ンジスタを有する半導体デバイスも開発されて使用され
ているが、このようなトランジスタのゲートに12Vが
印加されると、ゲート絶縁膜にかかる電界は6MV/c
mにもなり、たとえ破壊にまで至らなくてもゲート絶縁
膜の劣化は免れない。この場合、製造上のばらつきによ
りゲート絶縁膜に欠陥があるトランジスタは、即座に破
壊されてしまう。
【0012】一方、前記トランジスタQ11〜Q14は、入
力端子1に与えられた高電圧を所定値だけ降下させる電
圧降下部を形成しているので、入力端子1に高電圧を印
加してもこれら入力段トランジスタのゲート絶縁膜が破
壊することはない。
【0013】即ち、いま、トランジスタQ11、Q12、Q
13の各閾値電圧が−1Vに設定され、入力端子1にテス
トモード設定用の例えば12Vの高電圧信号が印加され
ると、トランジスタQ12、Q13の接続点はトランジスタ
Q11、Q12の各閾値電圧の和の絶対値分だけ低い値(1
0V)になる。トランジスタQ11のソース・ゲート間の
電位差はほぼ1V、また、トランジスタQ12のソース・
ゲート間の電位差もほぼ1Vであり、入力端子1に12
Vが印加されてもトランジスタQ11、Q12が破壊される
ことはない。
【0014】また、トランジスタQ13は、ゲート電位が
VC電位(5V)であり、そのソース電位が10Vであ
るから、ソース・ゲート間には5Vの電位差しかないの
で、このトランジスタQ13も破壊の心配はない。
【0015】なお、トランジスタQ13、Q14の接続点
(前記インバータI3 の入力ノードA)の電位(電圧降
下用トランジスタからの出力電位)は、各トランジスタ
Q11、Q12、Q13、Q14の導通抵抗の比によって決定さ
れる。入力端子1に12Vが印加されると、電流がトラ
ンジスタQ11〜Q14を介して接地電位に流れるので、前
記トランジスタQ12、Q13の接続点の電位は前述した1
0Vよりも低い値になる。上記入力ノードAの電位は、
トランジスタQ14の導通抵抗の設定値にもよるが、10
Vよりも低い値になり、トランジスタQ14の導通抵抗を
より小さくすれば10Vよりも一層低い値に設定でき
る。このような構成により、上記高電圧検知回路3は、
入力信号が例えば9Vより低いと“0”、9V以上であ
ると“1”を出力するように設定されている。
【0016】入力回路2の入力段のトランジスタの破壊
の問題は、テストモード時に入力端子1に印加される電
圧を低くすれば解決できるが、このようにすると、今度
は高電圧検知回路3が誤動作するという問題が生じる。
つまり、テストモード設定信号のレベルを低く設定する
と、高電圧検知回路3の信号検知レベルを低く設定しな
ければならないので、通常使用時に例えば電源変動など
の影響により入力信号のレベルが見掛け上大きくなる
と、高電圧検知回路3が誤動作してテストモードに設定
されてしまう場合が生じる。また、通常、入力端子1に
印加される信号にはオーバーシュートがあり、特に入力
が急速に立上がる時にはそのオーバーシュートが大き
い。この場合、高電圧検知回路3の信号検知レベルが低
く設定されていると、オーバーシュートにも検知して誤
動作することがある。
【0017】このように微細化されたICにおいて、入
力段トランジスタゲート絶縁膜の破壊または高電圧検知
回路3の誤動作などの問題があり、実際には、図8に示
したように、検知レベルの異なる2つの回路間で1つの
入力端子を共用し、1つの入力端子をテストモード設定
用と通常動作用とで兼用することは困難であった。上記
の問題点を解決するために、本願発明者は、図9に示す
ような回路構成を有する半導体集積回路を提案した。
【0018】図9の入力回路部は、図8に示した入力回
路部に対して、入力端子1と入力回路2の入力端との間
の電流路にNチャネルデプレッション型MOSトランジ
スタT1 が付加接続され、このトランジスタT1 のゲー
トはVCノードに接続されている。
【0019】このような入力回路部を有するICにおい
ては、入力端子1に印加される電圧はトランジスタT1
により電圧制限されて入力回路2に入力する。上記トラ
ンジスタT1 の閾値電圧をVth1 とすると、入力回路2
の入力としては、VC−Vth1 で決まる電圧以上は印加
されなくなる。ここで、VC=5V、Vth1 =−2Vに
設定しておけば、VC−Vth1 =5V−(−2V)=7
Vになり、入力回路2には7V以上は印加されなくな
る。従って、入力端子1にテストモード設定のために例
えば12Vを印加した時でも、入力回路2の入力は7V
以上にはならない。
【0020】また、前記トランジスタT1 の代わりに、
Nチャネルエンハンスメント型MOSトランジスタを使
用することもできる。この場合には、このトランジスタ
のゲートをVCノードに接続し、その閾値電圧をVth1'
を1Vに設定すると、入力回路2の入力電圧は、VC−
Vth1'=5V−1V=4Vに制限される。
【0021】上記電圧制限用のトランジスタのゲート電
位は、VCに限らず、VCより低い値を供給してもよ
く、例えばVCノードと接地電位ノードとの間に直列接
続された2つの抵抗の接続点の電位を供給してもよい。
【0022】入力回路2の初段インバータI1 を構成す
るPチャネルMOSトランジスタQ1 およびNチャネル
MOSトランジスタQ2 の各ゲートにそれぞれ入力端子
1から入力される電圧値は、トランジスタT1 により制
限されるので、たとえ微細化によりトランジスタQ1 、
Q2 のゲート絶縁膜が薄い場合でもその絶縁破壊を招く
ことはない。
【0023】従って、入力回路2に入力される電圧は入
力端子1に印加される電圧値に関係なく所定値に制限さ
れ、これにより入力初段トランジスタQ1 、Q2 のゲー
ト絶縁膜の破壊が防止されるので、テストモード設定用
の高電圧信号のレベルを下げる必要はなくなる。
【0024】また、高電圧検知回路3は、入力端子1に
直接に接続されており、入力端子1に印加される電圧が
そのまま高電圧検知回路3に入力されるので、前述した
ようにテストモード設定用の高電圧だけを検知し、通常
動作時の入力信号レベルには応答しないように信号検知
レベルを高い値に設定することができる。
【0025】このように、高電圧検知回路3の信号検知
レベルを入力回路2の信号検知レベルよりも十分に高く
設定することにより、電源変動などの影響による誤動作
を防止し、動作の信頼性を高めることができる。
【0026】しかし、図8あるいは図9に示した従来の
高電圧検知回路3においては、インバータI3 の入力ノ
ードAの電位はトランジスタQ14の導通抵抗により決定
されるので、電圧降下用トランジスタQ11、Q12、Q1
3、Q14群のサイズの設定が面倒になるという問題があ
る。また、インバータI3 の入力ノードAの電位は、製
造プロセスのばらつきなどにより変動するという問題が
ある。
【0027】また、図8あるいは図9に示した従来の高
電圧検知回路3においては、電圧降下用のPチャネルト
ランジスタQ11、Q12、Q13がそれぞれ分離されたN型
ウェル領域に形成されるので、これらの電圧降下用トラ
ンジスタがICチップ上に占めるパターン面積が大きく
なってしまう。しかも、ICには種々のテストモードが
あり、従来のICにおいては、種々のテストモードを指
定するためのテスト信号を入力するために、前述したよ
うに検知レベルの異なる2つの回路が接続される入力端
子も数多く存在する。このことからも、前記したような
高電圧検知回路によるチップ上のパターン占有面積が無
視できなくなってきている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記したように1つの
入力端子を検知レベルの異なる2つの回路が共用するよ
うに構成されたICにおいて、従来の高電圧検知回路
は、電圧降下用トランジスタ群のサイズの設定が面倒に
なるという問題や、電圧降下用トランジスタからの出力
電位が製造プロセスのばらつきなどにより変動するとい
う問題がある。
【0029】また、従来のICは、高電圧検知回路の電
圧降下用トランジスタによるチップ上のパターン占有面
積が大きくなり、テスト信号が入力される入力端子が数
多く存在する場合には高電圧検知回路によるチップ上の
パターン占有面積が無視できなくなってきているという
問題がある。
【0030】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、1つの入力端子を検知レベルの異なる他の回
路と共用するように構成された高電圧検知回路における
電圧降下用トランジスタ群のサイズの設定が容易にな
り、また、電圧降下用トランジスタからの出力電位が製
造プロセスのばらつきに対して強くなる半導体集積回路
を提供することを目的とする。
【0031】また、本発明の他の目的は、1つの入力端
子を検知レベルの異なる2つの回路で共用するように構
成され、かつ、複数のテストモードを指定するためのテ
スト信号が入力される入力端子が複数存在する場合で
も、高電圧検知回路によるチップ上のパターン占有面積
を抑制し得る半導体集積回路を提供することにあ。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1発明は、第1の入力
端子と、この第1の入力端子に与えられる第1レベルの
電圧を検知する第1の回路と、前記第1の入力端子に接
続され、前記第1レベルよりも高い第2レベルの電圧を
検知する第2の回路と、第2の入力端子と、この第2の
入力端子に与えられる第1レベルの電圧を検知する第3
の回路と、前記第2の回路からの出力によって制御さ
れ、前記第1の入力端子に第2レベルの電圧が与えられ
た時に前記第2の入力端子に供給された信号に応答して
動作する第4の回路とを具備したことを特徴とする。
【0033】第2発明は、第1発明における第2の入力
端子および第3の回路および第4の回路が、第1の入力
端子1個に対してそれぞれ複数個設けられ、第2の回路
からの出力によって複数個の第4の回路がそれぞれ制御
されるように構成されたことを特徴とする。
【0034】
【0035】
【作用】第1発明および第2発明は、1つの入力端子を
検知レベルの異なる第1の回路および第2の回路で共用
するように構成され、かつ、複数のテストモードを指定
するためのテスト信号が入力される入力端子が複数存在
するICにおいて、ある1つの入力端子に接続された高
電圧検知用の第2の回路の出力によって他の入力端子に
接続された通常電圧レベルのテストモード制御用の第4
の回路を制御するものである。
【0036】従って、複数のテストモードを行うための
複数の入力端子に対して高電圧検知用の第2の回路を1
個設けるだけで済み、高電圧検知用の第2の回路による
チップ上のパターン占有面積を抑制することが可能にな
る。しかも、テストモード制御用の第4の回路も通常の
入力回路と同等の回路により構成できるので、そのパタ
ーン占有面積を小さくすることが可能になる。これらの
ことから、チップサイの小さな安価なICを実現するこ
とが可能になる。
【0037】
【0038】
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るICの
入力回路部を示している。
【0040】この入力回路部は、図9を参照して前述し
た入力回路部と比べて、高電圧検知回路3”に電圧制限
部3bが付加されている点が異なり、その他は同じであ
るので図9中と同一符号を付している。
【0041】即ち、図1に示すICの入力回路部は、入
力端子1と、この入力端子1に与えられる第1レベルの
電圧を検知する第1の入力回路2と、この第1の入力回
路2に伝達される前記入力端子1からの電圧を所定値以
上にならないように制限するための第1の電圧制限部
(例えばNチャネルデプレッション型MOSトランジス
タT1 )と、前記入力端子1に接続され、前記第1レベ
ルよりも高い第2レベルの電圧を検知する第2の入力回
路(高電圧検知回路)3”とを具備している。
【0042】上記高電圧検知回路3”は、前記入力端子
1に与えられた第2レベルの電圧を所定値だけ降下させ
る電圧降下部3aと、この電圧降下部3aからの出力電
圧を所定値以下に制限するための第2の電圧制限部3b
と、この第2の電圧制限部3bにより電圧制限された前
記電圧降下部3aからの出力電圧が入力するインバータ
I3 と、この後段に接続されたインバータI4 とを有す
る。
【0043】上記高電圧検知回路3”の電圧制限部3b
の一例としては、図示のように、VCノードと前記イン
バータI3 の入力ノードAとの間にNチャネルエンハン
スメント型MOSトランジスタT2 が接続され、そのゲ
ートは上記入力ノードAに接続され、その基板は接地電
位ノードに接続されている。
【0044】このような図1の入力回路部において、高
電圧検知回路3”のトランジスタQ11〜Q14の導通抵抗
に対してトランジスタT2 の導通抵抗を十分小さく設定
しておけば、入力端子1に高電圧が印加された時、上記
入力ノードAの電位はVC+Vth2 (Vth2 はトランジ
スタT2 の閾値電圧)に制限される。
【0045】上記したような第1実施例によれば、1つ
の入力端子1を検知レベルの異なる2つの回路が共用す
るように構成されたICにおいて、高電圧検知回路3”
は、入力端子1に与えられた第2レベルの電圧を所定値
だけ降下させる電圧降下部3aからの出力電圧を所定値
以下に制限してインバータI3 に入力するするための電
圧制限部3bを有している。
【0046】従って、電圧制限部3bのトランジスタT
2 の閾値電圧Vth2 のばらつきだけを考慮すればよくな
るので、電圧降下部3aの出力電位が製造プロセスのば
らつきに対して十分余裕があり、また、電圧降下部3a
のトランジスタQ11〜Q14のサイズの設定が容易にな
る。図2は、図1のICの入力回路部の変形例を示して
いる。
【0047】この入力回路部は、図1を参照して前述し
た入力回路部と比べて、高電圧検知回路3”の電圧制限
部3bが異なり、その他は同じであるので図1中と同一
符号を付している。この電圧制限部は、図示のように、
前記インバータI3 の入力ノードAと接地電位ノードと
の間に任意数(本例では3個)のNチャネルエンハンス
メント型MOSトランジスタT3 …が直列接続されてい
る。このトランジスタT3 …は、それぞれドレイン・ゲ
ート相互が接続されていると共にそれぞれの基板が接地
電位ノードに接続されている。
【0048】このような図2の入力回路部において、入
力端子1に高電圧12Vが印加された時、入力ノードA
の電位は3個のトランジスタT3 …の各閾値電圧Vth3
の合計値に制限される。従って、上記トランジスタT3
…の閾値電圧Vth3 のばらつきだけを考慮すればよくな
るので、電圧降下用トランジスタQ11〜Q14からの出力
電位が製造プロセスのばらつきに対して十分余裕があ
り、また、電圧降下用トランジスタQ11〜Q14のサイズ
の設定が容易になる。図3は、本発明の第2実施例に係
るICの入力回路部を示している。
【0049】この入力回路部は、1つの入力端子を検知
レベルの異なる2つの回路で共用するように構成され、
かつ、複数のテストモードを指定するためのテスト信号
が入力される入力端子が複数存在するICに適用される
ものである。
【0050】この入力回路部は、図8を参照して前述し
た入力回路部と比べて、第2の入力端子12と、この第
2の入力端子12にそれぞれ接続された第3の回路13
および第4の回路14が付加され、高電圧検知回路3の
出力によって第4の回路14が制御されるように構成さ
れた点が主に異なり、その他はほぼ同じであるので図8
中と同一符号を付している。
【0051】即ち、1は第1の入力端子、2はこの第1
の入力端子1に与えられる第1レベルの電圧を検知する
第1の回路であり、二段接続されたCMOSインバータ
I1、I2 を含む。3は前記第1の入力端子1に接続さ
れ、前記第1レベルよりも高い第2レベルの電圧を検知
する第2の回路(高電圧検知回路)であり、電圧降下部
3aと、三段接続されたCMOSインバータI3 〜I5
を含む。12は第2の入力端子、13はこの第2の入力
端子12に与えられる第1レベルの電圧を検知する第3
の回路であり、前記第1の回路1と同様に、二段接続さ
れたCMOSインバータI31、I32を含む。14は前記
高電圧検知回路3の出力(例えば前記インバータI4 の
出力信号P)によって制御され、前記第1の入力端子1
に第2レベルの電圧が与えられた時に前記第2の入力端
子12に供給された信号に応答して動作する第4の回路
(テストモード制御回路)である。このテストモード制
御回路14は、前記第2の入力端子12に各ゲートが接
続され、電源電位VCが与えられて実質的に初段のイン
バータとして働くPチャネルトランジスタQ23およびN
チャネルトランジスタQ24と、VCノードと上記初段イ
ンバータI21の出力端(トランジスタQ23およびQ24の
ドレイン相互接続点)との間に接続され、ゲートに前記
高電圧検知回路3の出力信号Pが与えられるPチャネル
トランジスタQ21と、前記NチャネルトランジスタQ24
のソースと接地電位ノードとの間に接続され、ゲートに
前記高電圧検知回路3からの出力信号Pが与えられるN
チャネルトランジスタQ22からなる回路I21と、上記初
段の回路I21の後段に二段接続されたCMOSインバー
タI22、I23からなる。
【0052】このような図3の入力回路部において、第
1の入力端子1に高電圧が印加されてテストモードに設
定された時、高電圧検知回路3の出力信号Pが論理
“1”になる。これにより、テストモード制御回路14
において、初段の回路I21のトランジスタQ22がオン、
トランジスタ21がオフになり、回路I21は動作可能状態
になる。従って、テストモード制御回路14は第2の入
力端子12に供給された信号に応答して動作し、その出
力信号DはICを所定のテストモードに設定するための
信号として用いることが可能になる。これに対して、通
常動作時には、高電圧検知回路3の出力信号Pが“0”
になる。これにより、テストモード制御回路14におい
て、回路I21のトランジスタQ22がオフ、トランジスタ
Q21がオンになり、回路I21は動作待機状態になるの
で、その消費電流は零になる。
【0053】上記したような第2実施例のICによれ
ば、1つの入力端子を検知レベルの異なる2つ回路で共
用するように構成され、かつ、複数のテストモードを指
定するためのテスト信号が入力される入力端子が複数存
在する場合でも、ある1つの入力端子1に接続された高
電圧検知回路3の出力によって他の入力端子12に接続
された通常電圧レベルのテスト信号入力用のテストモー
ド制御回路14を制御することが可能になる。
【0054】従って、複数のテストモードを行うための
複数の入力端子に対して高電圧検知回路3を1個設ける
だけで済み、高電圧検知回路3によるチップ上のパター
ン占有面積を抑制することが可能になる。しかも、テス
トモード制御回路14も通常の入力回路2、13と同等
の回路により構成できるので、そのパターン占有面積を
小さくすることが可能になる。これらのことから、チッ
プサイの小さな安価なICを実現することが可能にな
る。図4は、図3のICの入力回路部の変形例を示して
いる。この入力回路部は、図3を参照して前述した入力
回路部と比べて、第3の回路13”が異なり、その他は
同じであるので図3中と同一符号を付している。
【0055】上記第3の回路13”は、図3中の第3の
回路13に対して、PチャネルトランジスタQ31および
NチャネルトランジスタQ32が付加されている。上記P
チャネルトランジスタQ31は、VCノードと初段インバ
ータI31の出力端(PチャネルトランジスタQ33および
NチャネルトランジスタQ34のドレイン相互接続点)と
の間に接続され、そのゲートに前記高電圧検知回路3の
信号Pが反転された反転出力信号/P(前記インバータ
I5 の出力信号)が与えられる。また、上記Nチャネル
トランジスタQ32は、初段インバータI31のNチャネル
トランジスタQ34のソースと接地電位ノードとの間に接
続され、そのゲートに前記反転出力信号/Pが与えられ
る。
【0056】このような図4の入力回路部において、第
1の入力端子1に高電圧が印加されてテストモードに設
定された時に、高電圧検知回路3の反転出力信号/Pが
論理“0”になる。これにより、第3の回路13”にお
いて、初段インバータI31のトランジスタQ32がオフ、
トランジスタQ31がオンになり、初段インバータI31は
動作待機状態になるので、その消費電流は零になる。こ
れに対して、通常動作時には、高電圧検知回路3の反転
出力信号/Pが“1”になる。これにより、第3の回路
13”において、初段インバータI31のトランジスタQ
32がオン、トランジスタQ31がオフになり、初段インバ
ータI31は動作可能状態になる。従って、第3の回路1
3”は第2の入力端子12に供給された信号に応答して
動作する。図5は、本発明の第3実施例に係るICの入
力回路部を示している。
【0057】この入力回路部は、図3に示した第2実施
例と比べて、第1の入力端子1個に対して、複数のテス
トモードを指定するためのテスト信号が入力する複数個
の第2の入力端子121、122…が設けられ、この複
数個の第2の入力端子121、122…にそれぞれ対応
して第3の入力回路131、132…および第4の回路
(テストモード制御回路)141、142…が設けら
れ、第2の回路(高電圧検知回路)3からの出力によっ
て複数個の第4の回路141、142…がそれぞれ制御
されるように構成されている点が異なり、その他は同じ
であるので図3中と同一符号を付している。
【0058】このような第3実施例のICによれば、前
記したような第2実施例と同様の効果が得られるほか、
第1の入力端子1に高電圧が印加されてテストモードに
設定された時、テストモード制御回路141、142…
は対応して第2の入力端子121、122…に供給され
た信号に応答して動作するので、その出力信号D1、D
2…の論理レベルの組合わせにより、種々のテストモー
ドを実行できるようになる。図6は、本発明の第4実施
例に係るICの入力回路部を示している。
【0059】この入力回路部は、図3または図5に示し
た入力回路部と比べて、第4の回路14”が異なり、そ
の他は同じであるので図3中と同一符号を付している。
この第4の回路14”は、第3の回路13の出力側に一
端側が接続されたスイッチ回路SWと、このスイッチ回
路SWの他端側に接続された図3または図5中の第4の
回路14あるいは第1の回路2と同様の構成の第5の回
路15とからなる。この場合、高電圧検知回路3からの
出力によって、第5の回路15が制御されると共にスイ
ッチ回路SWがオン/オフ制御されるように構成されて
いる。
【0060】これにより、前記第1の入力端子1に第2
レベルの電圧が与えられた時に高電圧検知回路3の出力
信号が活性状態になると、スイッチ回路SWがオン状態
になり、第5の回路15が第3の回路13の出力信号に
応答して動作するようになり、図3または図5に示した
入力回路部の動作と実質的に同様の動作が行われる。従
って、上記したような第4実施例のICによれば、前記
したような第2実施例、第3実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0061】なお、本発明は上記各実施例に限られるも
のではなく、図3乃至図6中に示した高電圧検知回路3
において、図1または図2に示したように、電圧降下部
3aからの出力電圧を所定値以下に制限するための電圧
制限手段(例えばトランジスタT2 、T3 …)を付加す
るようにしてもよく、さらに、第1の回路2に伝達され
る第1の入力端子1からの電圧を所定値以上にならない
ように制限するための電圧制限手段(例えば前記トラン
ジスタT1 )を設けるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、1つの
入力端子を検知レベルの異なる他の回路と共用するよう
に構成されたICにおいて、高電圧検知用の回路におけ
る電圧降下用トランジスタ群のサイズの設定を容易に行
い、また、電圧降下用トランジスタからの出力電位を製
造プロセスのばらつきに対して強くすることができる。
【0063】また、本発明によれば、1つの入力端子を
検知レベルの異なる2つの回路で共用するように構成さ
れ、かつ、複数のテストモードを指定するためのテスト
信号が入力される入力端子が複数存在するICにおい
て、高電圧検知用の回路によるチップ上のパターン占有
面積を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るICの入力回路部を
示す回路図。
【図2】図1の変形例を示す回路図。
【図3】本発明の第2実施例に係るICの入力回路部を
示す回路図。
【図4】図3の変形例を示す回路図。
【図5】本発明の第3実施例に係るICの入力回路部を
示す回路図。
【図6】本発明の第4実施例に係るICの入力回路部を
示す回路図。
【図7】ICの入力回路部の一例を示すブロック図。
【図8】図7の入力回路部の従来例を示す回路図。
【図9】図7の入力回路部の従来の改善例を示す回路
図。
【符号の説明】
1…入力端子(第1の入力端子)、2…入力回路(第1
の回路)、3、3”…高電圧検知回路(第2の回路)、
3a…電圧降下部、3b…電圧制限部(第2の電圧制限
手段)、12、121、122…第2の入力端子、1
3、13”、131、132…第3の回路、14、1
4”、141、142…テストモード制御回路(第4の
回路)、15…第5の回路、SW…スイッチ回路、T1
…電圧制限用トランジスタ(第1の電圧制限手段)、T
2 、T3 …電圧制限用トランジスタ(第2の電圧制限手
段)、I1 〜I5 、I21〜I23、I31、I32…インバー
タ、Q11〜Q14、Q21〜Q24、Q31〜Q34…トランジス
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力端子と、 この第1の入力端子に与えられる第1レベルの電圧を検
    知する第1の回路と、 前記第1の入力端子に接続され、前記第1レベルよりも
    高い第2レベルの電圧を検知する第2の回路と、 第2の入力端子と、 この第2の入力端子に与えられる第1レベルの電圧を検
    知する第3の回路と、 前記第2の回路からの出力によって制御され、前記第1
    の入力端子に第2レベルの電圧が与えられた時に前記第
    2の入力端子に供給された信号に応答して動作する第4
    の回路とを具備したことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項記載の半導体集積回路におい
    て、前記第2の入力端子および第3の回路および第4の
    回路は、前記第1の入力端子1個に対してそれぞれ複数
    個設けられ、前記第2の回路からの出力によって複数個
    の第4の回路がそれぞれ制御されることを特徴とする半
    導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項または記載の半導体集積回路
    において、前記第2の回路は、前記第1の入力端子に与
    えられた第2レベルの電圧を所定値だけ降下させる電圧
    降下部と、この電圧降下部からの出力電圧を所定値以下
    に制限するための電圧制限部と、前記電圧降下部からの
    出力電圧が入力するインバータとを有することを特徴と
    する半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路において、前記第1の回路に伝達される
    前記第1の入力端子からの電圧を所定値以上にならない
    ように制限するための電圧制限手段をさらに有すること
    を特徴とする半導体集積回路。
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