JP4333557B2 - クランプ回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路装置の信号入力端子に入力される電圧をクランプするクランプ回路装置に関する。
近年、大規模半導体集積回路装置(LSI)については、その動作速度をより速めると共にチップ面積をより縮小化することを目的とした製造工程の微細化が進んでいる。例えばMOSデバイスを用いてLSIを構成する場合、製造工程の微細化に伴ってゲート酸化膜の膜厚が薄くなる。従って、十分な素子寿命を確保するためにゲート印加電圧を低電圧化すると必要と共に、素子の破壊を防止するため過大な電圧が印加されないように保護する必要が生じる。
前者に対しては、降圧回路を用いた電源電圧の低電圧化が有効であり、主としてLSIの内部ロジック回路に用いられている。後者に対しては、外部信号入力端子と内部回路との間に設けられたバッファ回路またはインターフェース回路にクランプ回路を付加したり、LSIの外部にクランプ回路を付加することが有効である。
このようなクランプ回路に係る従来構成について、特許文献1に開示されているものがある。図4に示すように、低電位側をクランプするクランプ回路21において、通常動作時に、Q12とQ14は線形領域でオンとなる。入力電圧検出回路22は端子電圧VinをQ13でレベルシフトし直列抵抗回路23で分圧して検出電圧Va1を出力し、基準電圧生成回路24は0VをQ15でレベルシフトし直列抵抗回路25で分圧して基準電圧Vr1を出力する。コンパレータ26はVa1とVr1とを比較し、Va1がVr1よりも低下するとQ11がオフからオンに反転するように構成されている。尚、高電位側をクランプするクランプ回路27も対称に構成されている。
また、特許文献2には、図5に示すようなクランプ回路31が開示されている。尚、図5は、特許文献2の例えば図1に示す回路の入力側部分のみを示したものである。電源Vddとグランドとの間には、2個のPチャネルMOSFET32及び33と2個のNチャネルMOSFET34及び35との直列回路が接続されている。そして、FET33,34の共通接続点がICの外部入力端子36となっている。また、電源Vddと外部入力端子36との間、外部入力端子36とグランドとの間には、夫々寄生ダイオード37,38が逆方向に接続されている。
FET32のゲートは電源Vddに接続されており、FET35のゲートはグランドに接続されている。尚、これらのFET32,35は、外部入力端子36を出力端子として使用する場合に駆動されるが、ここではクランプ動作のみを考慮するためこれらのゲート電位を固定化して示している。また、FET33,34のゲートには、中間電位V1,V2(例えば3V)が与えられている。そして、FET32及び33のバックゲートは電源Vddに接続されており、FET34及び35のバックゲートはグランドに接続されている。
特開2003−258581号公報 特開2002−43924号公報
特許文献1に開示されたクランプ回路によれば、集積回路装置の外付け部品が電流制限抵抗等を除き不要となるので、基板面積を縮小できると共にコストを低減できる。また、入力電圧検出回路22と基準電圧生成回路24は、抵抗回路23,25の構成を適宜設定することでクランプ開始電圧を所望の値に設定することができる。加えて、クランプ開始電圧が変動しにくいなどの利点を備えている。
この特許文献1に開示されているクランプ回路は、クランプ開始電圧を設定するためのオフセット電圧をソースフォロワ接続のトランジスタと抵抗の関係によって決定する構成である。しかしながら、斯様な構成では、「クランプ開始電圧が変動しにくい」と言えども、ソースフォロワトランジスタや抵抗の定数ばらつきに影響を受けることは避けられず、クランプ開始電圧を高精度に制御することには限界がある。
また、特許文献2に開示されているクランプ回路31では、外部入力端子36に正極性の過電圧が印加されると、その過電圧はダイオード37の作用により6V程度にクランプされる。しかし、この場合、FET33,32が何れも導通するため、電源電圧Vddが例えば5Vである場合は、その電圧レベルが6Vに浮いてしまうことになる。そして、外部入力端子36に負極性の過電圧が印加された場合も、その過電圧はダイオード38の作用により−1V程度にクランプされるが、FET34,35が何れも導通するため、グランド電位が−1Vに低下してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡単な構成でクランプ開始電圧を高精度に制御することが可能なクランプ回路装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、クランプ動作時に電源電圧やグランド電位が変動してしまうことを防止できるクランプ回路装置を提供することにある。
請求項1記載のクランプ回路装置によれば、電源電圧をVdd,電源側基準電圧をV1(=Vdd−Vh),クランプ制御電圧をV2,電源側クランプ素子の導通しきい値をVtpとすると、電源側クランプ素子は、保護対象端子に電圧(V1+V2+Vtp)を超える電圧が印加された場合に導通してクランプ動作する。また、上記電圧は、
(Vdd−Vh+V2+Vtp)であるから、(Vtp−Vh)の差が小さければ、クランプ開始電圧は(Vdd+V2)付近に設定される。
また、グランド側基準電圧をV3(0+Vl)、グランド側クランプ素子の導通しきい値をVtmとすると、すると、グランド側クランプ素子は、保護対象端子に(V3−V2−Vtm)を下回る負極性の電圧が印加された場合に導通してクランプ動作する。また、上記電圧は(Vl−V2−Vtm)であるから、(Vl−Vtm)の差が小さければ、クランプ開始電圧は(−V2)付近に設定される。即ち、正極性,負極性の何れの過電圧に対しても、クランプ開始電圧は略クランプ制御電圧V2によって設定される。従って、クランプ制御電圧V2を安定的に生成することで、クランプ開始電圧を従来よりも高い精度で設定することが可能となる。
請求項2記載のクランプ回路装置によれば、PチャネルMOSFETは、ゲート−ソース間の電圧が閾値電圧Vtpを超えると導通する。従って、保護対象端子(この場合ソース側)にゲート電位(V1+V2)を基準として閾値電圧Vtpを超える電圧が印加されればPチャネルMOSFETは導通して、保護対象端子の電圧を(V1+V2+Vtp)にクランプする。また、NチャネルMOSFETも、ソース−ゲート間の電圧が閾値電圧Vtnを超えると導通するので、保護対象端子(この場合ソース)にゲート電位(V3−V2)を基準として閾値電圧Vtnを下回る電圧が印加されればNチャネルMOSFETは導通し、保護対象端子の電圧を(V3−V2−Vtn)にクランプする。従って、正極側,負極側のクランプ開始電圧を、基準電圧V1,V3に対して、閾値電圧Vtp,Vtn分だけ低下させることができる。
請求項3記載のクランプ回路装置によれば、電源側基準電圧は、電源電圧VddよりPチャネルMOSFETのソース−ゲート間閾値電圧Vtpだけ下回る電位に設定される。一方、グランド側閾値電圧は、グランド電位よりNチャネルMOSFETのソース−ゲート間閾値電圧Vtnだけ上回る電圧に設定される。従って、夫々の基準電圧を、電源電圧Vdd,グランド電位(0V)付近に設定することができる。
請求項4記載のクランプ回路装置によれば、請求項1におけるVhが(=Vtp)となるので、電源側のクランプ開始電圧を(Vdd+V2)に設定することができる。また、Vlが(=Vtn)となるので、グランド側クランプ開始電圧を(−V2)に設定することができる。従って、正極側,負極側のクランプ開始電圧を、FETの導通しきい値電圧に依存することなくクランプ制御電圧V2のみによって調整できる。
請求項5記載のクランプ回路装置によれば、クランプ制御電圧をバンドギャップリファレンス回路によって生成する。即ち、クランプ制御電圧は、電源電圧、グランド電位に対して過電圧を規制するための電圧であるから、比較的低いレベルで且つ安定した電位であることが望ましい。従って、バンドギャップリファレンス回路を用いて生成すれば、極めて安定性の良い適切なクランプ制御電圧を得ることができる。
請求項6記載のクランプ回路装置によれば、電源側におけるボルテージフォロワ回路の出力端子には、電源側基準電圧に、クランプ制御電圧としてオペアンプのオフセット電圧が加算されたものが出力される。また、グランド側におけるボルテージフォロワ回路の出力端子には、グランド側基準電圧にオペアンプのオフセット電圧を減じたものが出力される。従って、2つのボルテージフォロワ回路は夫々加算回路,減算回路として機能する。そして、オペアンプにより付与されるオフセット電圧によってクランプ制御電圧を適宜調整することができる。
請求項7記載のクランプ回路装置によれば、保護対象端子に正極性の過電圧が印加された場合は、電源側クランプ素子たるPチャネルFETが導通し、電流はソースからドレインに流れる。そして、前記ドレインはオペアンプの反転入力端子に接続されているので、前記FETが導通したことによって電源電圧レベルが上昇してしまうことは回避される。また、保護対象端子に負極性の過電圧が印加された場合は,グランド側クランプ素子たるNチャネルFETが導通し、電流はドレインからソース側(保護対象端子側)に流れる。そして、前記ドレインはオペアンプの反転入力端子に接続されているので、前記FETが導通したことによってグランド電位が下降してしまうことも回避できる。
請求項8記載のクランプ回路装置によれば、電源側,グランド側バイパス回路を設けることで、各クランプ素子が導通した場合に電源に電流が過剰に流れ込んだり、又はグランドから電流が過剰に流出した場合でも、電源電圧,グランド電位が大きく変動することを防止できる。
請求項9記載のクランプ回路装置によれば、保護対象端子に正極性の過電圧が印加された場合は、電源側クランプ素子が導通して電源側バイパス回路たるNチャネルFETが導通するので、電流は、NチャネルFETを介してグランドに流れる。一方、保護対象端子に負極性の過電圧が印加された場合は,グランド側クランプ素子が導通してグランド側バイパス回路たるPチャネルFETが導通するので、電流は、PチャネルFETを介して電源より供給される。従って、過電圧をクランプしたことにより、電源に大きな電流が流れこんだり、グランドより大きな電流が流出することを回避して、電源電圧,グランド電位の変動をより確実に抑制することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1を参照して説明する。図1は、クランプ回路装置の構成を示すものである。電源Vddとグランドとの間には、PチャネルMOSFET1,抵抗素子2,NチャネルMOSFET3の直列回路が接続されている。FET1のゲートは、ドレインと共に抵抗素子2に接続されている。また、FET3のゲートも、ドレインと共に抵抗素子2に接続されている。
そして、FET1のゲート電位を電源側基準電圧V1とするが、FET1の閾値電圧をVtpとすれば、基準電圧V1は(Vdd−Vtp)となる。また、FET3のゲート電位をグランド側基準電圧V3とするが、FET3の閾値電圧をVtnとすれば、基準電圧V3はVtnに等しくなる。
FET1のゲートは、加算回路4を構成する抵抗R1を介してオペアンプ5の非反転入力端子に接続されている。また、その非反転入力端子には、抵抗R2を介してバンドギャップリファレンス(BGR)回路6の出力端子が接続されている。バンドギャップリファレンス回路6は、0.3Vの基準電圧V2を生成して出力するように構成されている。オペアンプ5の反転入力端子は、抵抗R3を介してグランドに接続されていると共に抵抗R4を介して出力端子に接続されている。オペアンプ5の出力端子は、PチャネルMOSFET(電源側クランプ素子)7のゲートに接続されている。FET7のドレインは電源Vddに接続されており、ソースは、制御IC部8の入力端子(保護対象端子)に接続されている。従って、FET7のゲート電位V4は(V1+V2)となっている。
FET3のゲートは、減算回路9を構成する抵抗R6を介してオペアンプ10の非反転入力端子に接続されている。また、その非反転入力端子は、抵抗R8を介してグランドに接続されている。オペアンプ10の反転入力端子は、抵抗R5を介してバンドギャップリファレンス回路6の出力端子に接続されていると共に抵抗R7を介して出力端子に接続されている。オペアンプ10の出力端子は、NチャネルMOSFET(グランド側クランプ素子)11のゲートに接続されている。FET11のドレインはグランドに接続されており、ソースは制御IC部8の入力端子に接続されている。従って、FET11のゲート電位V5は(V3−V2)となっている。
尚、FET7,11は、閾値電圧が基準電圧設定用のFET1,3と同一となるように設定されている。以上がクランプ回路装置12を構成している。
次に、本実施例の作用について説明する。
<入力端子に正極性の過電圧が印加された場合>
FET7のゲート電位はV4であり、閾値電圧はVtpであるから、FET7のソース、即ち、制御IC部8の入力端子にゲート電位V4を基準として閾値電圧Vtpを超える正極性の過電圧が印加されると、FET7がONする。この時、入力端子の電位は(V4+Vtp)にクランプされる。また、V4=V1+V2,V1=Vdd−Vtpであるから、上記クランプ開始電圧は(Vdd+V2)となる。
<入力端子に負極性の過電圧が印加された場合>
FET11のゲート電位はV5であり、閾値電圧はVtnであるから、FET11のソース、即ち、制御IC部8の入力端子にゲート電位V5を基準として閾値電圧Vtnを下回る負極性の過電圧が印加されると、FET11がONする。この時、入力端子の電位は(V5−Vtn)にクランプされる。また、V5=V3−V2,V3=Vtnであるから、上記クランプ開始電圧は(−V2)となる。
以上のように構成した結果、正極側,負極側のクランプ開始電圧は、クランプ制御電圧V2のみによって設定される。即ち、FETのしきい値電圧Vtは、デバイスの製造プロセスのばらつきなどにより変化しやすいため、クランプ開始電圧をしきい値電圧Vtに依存して設定することは好ましくない。そのため、本実施例では、基準電圧V1,V3の設定側とクランプ回路装置12の出力段とにしきい値電圧Vtが等しいFETを用いることで、しきい値電圧Vt分をキャンセルし、クランプ開始電圧をクランプ制御電圧V2のみで設定可能とするように構成したものである。
以上のように本実施例によれば、FET1,抵抗素子2,FET3の直列回路によって基準電圧V1,V2を設定し、それらの基準電圧とバンドギャップリファレンス回路6により生成した基準電圧V2とを加算回路4,減算回路9により夫々加算,減算してFET7,11のゲート電位V4,V5を設定した。そして、電源にドレインを接続したFET7のソースと、グランドにドレインを接続したFET11のソースとを、制御IC部8の入力端子に共通に接続してクランプ回路装置12を構成した。
そして、入力端子に正極性の過電圧が印加された場合には電圧を(V4+Vtp)にクランプし、負極性の過電圧が印加された場合には電圧を(V5−Vtn)にクランプするようにした。従って、クランプ回路装置12を、従来よりも少ない素子数で簡単に構成することができる。
また、FET1,3により、電源側基準電圧V1,グランド側基準電圧V3を設定したので、電圧V1を、電源電圧Vddより閾値電圧Vtpだけ下回る電位に設定することができ、電圧V3を、グランド電位より閾値電圧Vtnだけ上回る電圧に設定することができる。
更に、FET7,11の閾値電圧を、FET1,3の閾値電圧と等しくなるように設定したので、電源側クランプ開始電圧を(Vdd+V2)に設定することができ、グランド側クランプ開始電圧を(−V2)に設定することができる。即ち、正極性,負極性の何れの過電圧に対しても、クランプ開始電圧をクランプ制御電圧V2によって設定することができるので、クランプ制御電圧V2を安定的に生成することで、クランプ開始電圧を従来よりも高い精度で設定することが可能となる。そして、クランプ制御電圧V2をバンドギャップリファレンス回路6によって生成するので、比較的低いレベルで極めて安定性の良い適切な基準電圧を得ることができる。
(第2実施例)
図2は、本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例では、第1実施例の加算回路4,減算回路5に替えて、オペアンプで構成したボルテージバッファ回路13(加算回路),14(減算回路)が配置されている。また、出力段のFET7,11に替えて、PチャネルMOSFET(電源側クランプ素子)15,NチャネルMOSFET(グランド側クランプ素子)16が配置されている。
即ち、電源側のボルテージバッファ回路13を構成するオペアンプの非反転入力端子は、FET1のドレイン及びゲートに接続されており、反転入力端子は、出力端子と共にFET15のドレイン及びゲートに接続されている。そして、FET15のドレインは、電源には接続されておらず、バックゲートのみが電源に接続されている。
一方、グランド側のボルテージバッファ回路14も上記と対称に接続されており、当該回路14を構成するオペアンプの非反転入力端子は、FET3のドレイン及びゲートに接続されており、反転入力端子は、出力端子と共にFET16のドレイン及びゲートに接続されている。そして、FET16のドレインは、グランドには接続されておらず、バックゲートのみがグランドに接続されており、FET15,16のソースは、制御IC部8の入力端子に共通に接続されている。
また、ボルテージバッファ回路13,14を構成するオペアンプは、夫々オフセット電圧Vofsを付与するように構成されており、そのオフセット電圧Vofsが、第1実施例におけるバンドギャップリファレンス回路6の基準電圧に替わり、クランプ制御電圧となっている。以上がクランプ回路装置17を構成している。尚、説明の都合により、第1実施例の場合とFET素子のシンボル表記が異なっている。
次に、第2実施例の作用について説明する。ボルテージバッファ回路13,14の入力端子には、第1実施例と同様の電源側,グランド側基準電圧V1,V3が印加される。そして、夫々のオペアンプがオフセット電圧Vofsを付与するので、ボルテージバッファ回路13の出力端子には、電源側基準電圧V1にオフセット電圧Vofsを加算した電圧V4が出力される。一方、ボルテージバッファ回路14の出力端子には、グランド側基準電圧V3にオフセット電圧Vofsを減算した電圧V5が出力される。
即ち、ボルテージバッファ回路13,14を構成するオペアンプがオフセット電圧Vofsを付与する構成とすることで、これらの回路13,14は、基準電圧V1,V3に対してオフセット電圧Vofsを夫々加算,減算する作用をなしている。
そして、制御IC部8の入力端子の電位が、FET15のゲート電位である(V1+Vofs)よりも、FET15のしきい値電圧Vtだけ高くなればFET15は導通する。従って、前記入力端子に印加される正極性の過電圧は、
(V1+Vofs)+Vt=Vdd+Vofs
にクランプされるようになる。そして、この電圧クランプ作用によりFET15のドレイン側に流れた電流は、オペアンプの内部回路によって吸収されることになる。
また、制御IC部8の入力端子の電位が、FET16のゲート電位である(V3−Vofs)よりも、FET16のしきい値電圧Vtだけ低くなればFET16は導通する。従って、前記入力端子に印加される負極性の過電圧は、
(V3−Vofs)−Vt=Vdd−Vofs
にクランプされるようになる。
以上のように第2実施例によれば、第1実施例における加算回路6,減算回路9に替えて、オフセット電圧Vofsを付与するように構成されるオペアンプを用いてボルテージバッファ回路13,14を構成したので、オフセット電圧Vofsによってクランプ制御電圧を適宜調整することができる。
また、第2実施例によれば、正極性の過電圧が印加された場合、その過電圧はFET15のゲート電位を基準としてクランプされると共に、FET15のドレインは電源Vddに直接接続されていないので、特許文献2に開示されている従来技術のようにFET15がオンした場合に電源電圧Vddのレベルが浮いてしまうことを防止できる。そして、負極性の過電圧が印加された場合も、その過電圧はFET16のゲート電位を基準としてクランプされると共に、FET16のドレインはグランドに直接接続されていないので、FET16がオンした場合にグランド電位が下降してしまうことを防止できる。
(第3実施例)
図3は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なる部分についてのみ説明する。第3実施例は、第2実施例のクランプ回路装置17に、電流バイパス用のFET18,19を加えたものである。即ち、電源側のボルテージバッファ回路13を構成しているオペアンプの出力端子は反転入力端子と切り離され、NチャネルMOSFET18(電源側バイパス回路)のゲートに接続されている。そして、FET18のドレインは、FET15のゲートに接続され、ソースはグランドに接続されている。
一方、グランド側のボルテージバッファ回路14を構成しているオペアンプの出力端子も反転入力端子と切り離され、PチャネルMOSFET19(グランド側バイパス回路)のゲートに接続されている。そして、FET19のドレインは、FET16のゲートに接続され、ソースは電源に接続されている。以上がクランプ回路装置20を構成している。
次に、第3実施例の作用について説明する。制御IC部8の入力端子に過電圧が印加された場合の電圧クランプ作用については、第2実施例のクランプ回路装置17と同様である。正極性の過電圧が印加された場合には、前記入力端子よりFET15を介して大きな電流が流れる場合があり、第2実施例の構成では、オペアンプの内部回路を介して吸収し切れなくなることも想定される。そこで、第3実施例では、FET18を配置したことで、過剰な電流がFET18を介してグランド側に流れるようにする。
また、負極性の過電圧が印加され、FET16を介して制御IC部8の入力端子側に電流が流れようとする場合には、FET19を介して電源側より電流が供給される。従って、電流を流しきれなくなることにより部分的に電位が上昇又は下降したり、回路動作が阻害されることを防止できる。
また、例えば第1実施例のクランプ回路装置12では、電圧クランプ動作による電流はFET7を介して電源に直接流れたり、FET11を介して直接グランドから制御IC部8の入力端子に流れるが、制御IC部8の多数の入力端子に対して同時に過電圧が印加された場合には、電源に流入する、又はグランドより流出する電流量が大きくなり、それらの電位が一時的に上昇,下降することも想定される。これに対して、第3実施例のクランプ回路装置20によれば、電源側に流れようとする電流をグランドに,グランドより流出しようとする電流を電源から供給するように夫々バイパスさせることで、電位の変動が防止される。
以上のように第3実施例によれば、第2実施例のクランプ回路装置17に、電源側,グランド側バイパス回路としてFET18,19を加えたので、電圧クランプ動作によりFET15,16が導通した場合に、電源に電流が過剰に流れ込んだり、グランドより電流が過剰に流出した場合でも、それらの電位が変動することをより確実に防止できる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
第1実施例におけるFET7,11、また、第2,第3実施例におけるFET15,16の閾値電圧は、必ずしもFET1,3の閾値電圧と等しくなるように設定する必要はない。
電源側基準電圧,グランド側基準電圧は、FET1,3を用いて生成するものに限らず、前者は電源電圧Vddを僅かに下回るように設定し、後者はグランド電位を僅かに上回るように設定すればどのような構成であっても良い。例えば、ツェナーダイオードを用いても良い。
クランプ制御電圧も、バンドギャップリファレンス回路6や、オペアンプのオフセット電圧を用いるものに限らない。尚、この電圧は、電源電圧,グランドレベルを上限,下限として、入力端子に印加される電位がその上限,下限を何V超えた場合にクランプ動作させるか、設計仕様に基づいて決定すれば良い。
第2実施例において、FET15,16のドレインをゲートと切り離して、第1実施例のFET7,11と同様に夫々電源,グランドに接続しても良い。
MOSFETの端子に関するソース,ドレインの定義付けは、見方によって異なる場合がある。上記実施例では、FETがオンオフする場合の電位関係に基づいてソース,ドレインを決定している。
クランプ素子は、MOSFETに限ることなく、閾値を超える電圧が印加されると導通してクランプ動作する素子であれば良い。
本発明の第1実施例であり、クランプ回路装置の電気的構成を示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図(その1) 従来技術を示す図1相当図(その2)
符号の説明
図面中、1はPチャネルMOSFET、2は抵抗素子、3はNチャネルMOSFET、4は加算回路、6はバンドギャップリファレンス回路、7はPチャネルMOSFET(電源側クランプ素子)、9は減算回路、11はNチャネルMOSFET(グランド側クランプ素子)、12はクランプ回路装置、13はボルテージバッファ回路(加算回路)、14はボルテージバッファ回路(減算回路)、15はPチャネルMOSFET(電源側クランプ素子)、16はNチャネルMOSFET(グランド側クランプ素子)、17はクランプ回路装置、18はNチャネルMOSFET(電源側バイパス回路)、19はPチャネルMOSFET(グランド側バイパス回路)、20はクランプ回路装置を示す。

Claims (9)

  1. 電源電圧付近に設定される電源側基準電圧と、
    グランドレベル付近に設定されるグランド側基準電圧と、
    所定電圧に設定されるクランプ制御電圧と、
    前記電源側基準電圧と前記クランプ制御電圧とを加算する加算回路と、
    前記グランド側基準電圧より前記クランプ制御電圧を減算する減算回路と、
    前記電源と保護対象端子との間に接続され、前記加算回路の出力電圧を基準とした導通しきい値を超える正極性の電圧が前記保護対象端子に印加された場合に導通してクランプ動作する電源側クランプ素子と、
    グランドと保護対象端子との間に接続され、前記減算回路の出力電圧を基準とした導通しきい値を超える負極性の電圧が前記保護対象端子に印加された場合に導通してクランプ動作するグランド側クランプ素子とを備えることを特徴とするクランプ回路装置。
  2. 前記電源側クランプ素子を、ゲートが前記加算回路の出力端子に接続されるPチャネルMOSFETで構成し、
    前記グランド側クランプ素子を、ゲートが前記減算回路の出力端子に接続されるNチャネルMOSFETで構成することを特徴とする請求項1記載のクランプ回路装置。
  3. 前記電源とグランドとの間に接続される、PチャネルMOSFET,抵抗素子,NチャネルMOSFETの直列回路を備え、
    前記PチャネルMOSFETのドレイン及びゲートを、前記抵抗素子の一端に接続すると共に前記加算回路の入力端子に接続し、
    前記NチャネルMOSFETのドレイン及びゲートを、前記抵抗素子の他端に接続すると共に前記減算回路の入力端子に接続することで、前記電源側,グランド側基準電圧を設定することを特徴とする請求項2記載のクランプ回路装置。
  4. 前記2つのPチャネルMOSFETのしきい値を等しく設定すると共に、
    前記2つのNチャネルMOSFETのしきい値を等しく設定することを特徴とする請求項3記載のクランプ回路装置。
  5. 前記クランプ制御電圧を、バンドギャップリファレンス回路によって生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のクランプ回路装置。
  6. 前記加算回路及び前記減算回路は、ボルテージバッファ回路によって構成されると共に、
    前記クランプ制御電圧は、前記ボルテージバッファ回路を構成しているオペアンプのオフセット電圧によって付与されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のクランプ回路装置。
  7. 前記電源側クランプ素子は、ソースが前記保護対象端子に、ゲート及びドレインが前記オペアンプの反転入力端子に夫々接続され、バックゲートが前記電源に接続されるPチャネルMOSFETで構成され、
    前記グランド側クランプ素子は、ソースが前記保護対象端子に、ゲート及びドレインが前記オペアンプの反転入力端子に夫々接続され、バックゲートがグランドに接続されるNチャネルMOSFETで構成されていることを特徴とする請求項6記載のクランプ回路装置。
  8. 前記電源側クランプ素子が導通した場合に流れる電流の一部を、グランド側にバイパスするための電源側バイパス回路と、
    前記グランド側クランプ素子が導通した場合に流れる電流の一部を、電源側よりバイパスするためのグランド側バイパス回路とを備えたことを特徴とする請求項7記載のクランプ回路装置。
  9. 前記電源側バイパス回路は、前記電源側クランプ素子を構成するFETのゲートとグランドとの間に接続されると共に、ゲートが前記加算回路を構成するオペアンプの出力端子に接続されるNチャネルMOSFETで構成され、
    前記グランド側バイパス回路は、前記電源と前記グランド側クランプ素子を構成するFETのゲートとの間に接続され、ゲートが前記減算回路を構成するオペアンプの出力端子に接続されるPチャネルMOSFETで構成されていることを特徴とする請求項8記載のクランプ回路装置。

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