JP6957302B2 - 安定化電源回路 - Google Patents
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Description
また、集積回路の小型化のため、先の安定化電源回路の出力用トランジスタに用いられるパワートランジスタをより小さく製造するために、集積回路の内部を部分的に5V程度の低い電圧で動作可能な回路とすることで、集積回路のさらなる微細化を可能にすることも試みられている。
一方では、電源投入と共に集積回路が直ちに動作して欲しいとの強い要求がある。
安定化電圧を出力する出力用トランジスタとフィードバック制御を行う帰還制御用トランジスタとを有してなる安定化電源回路であって、
前記出力用トランジスタのゲートと前記帰還制御用トランジスタのゲートとの間に電圧クランプ素子を備え、
前記出力用トランジスタと前記帰還制御用トランジスタに用いられるMOSトランジスタを、共にスレッショルド電圧近傍で動作せしめるよう構成されてなり、
前記出力用トランジスタと帰還制御用トランジスタには、NチャンネルMOSFETが用いられ、
上位電源端子に第1の抵抗器の一端が接続され、前記第1の抵抗器の他端に前記帰還制御用トランジスタのドレイン、ツェナーダイオードのカソード、及び、前記出力用トランジスタのゲートが接続され、
前記帰還制御用トランジスタのゲートが前記ツェナーダイオードのアノードと第5の抵抗器の一端に接続され、
前記帰還制御用トランジスタのソース及びバックゲートが下位電源端子に接続され、
前記出力用トランジスタのドレインが前記上位電源端子に接続され、
前記出力用トランジスタのソース及びバックゲートと第3の抵抗器の一端が相互に接続され、
前記第3の抵抗器の他端が前記第5の抵抗器の他端、及び、第4の抵抗器の一端に接続され、
前記第4の抵抗器の他端が前記下位電源端子に接続されて、
前記出力用トランジスタのソース及びバックゲートと前記第3の抵抗器の一端との相互の接続点に安定化された正電圧を出力可能としてなるものである。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、第1の回路構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この安定化電源回路は、帰還制御用トランジスタ(図1においては「MN1」と表記)1と、出力用トランジスタ(図1においては「MN2」と表記)2と、ツェナーダイオード(図1においては「Z1」と表記)3を主たる構成要素として構成されている。
本発明の実施の形態において、出力用トランジスタ2と帰還制御用トランジスタ1は、いずれもNチャンネルMOSFET(MOS電界効果型トランジスタ)が用いられている。
帰還制御用トランジスタ1のドレインは第1の抵抗器(図1においては「R1」と表記)11を介して電源電圧端子(上位電源端子)21に接続されると共に、出力用トランジスタ2のゲート及びツェナーダイオード3のカソードに接続されている。
また、出力用トランジスタ2のソース及びバックゲートとグランド端子22との間には、ソース側から第3の抵抗器(図1においては「R3」と表記)13、及び、第4の抵抗器(図1においては「R4」と表記)14が順に直列接続されて設けられている。
なお、出力用トランジスタ2のソース及びバックゲートには、出力端子23が接続されている。
電源電圧端子21に正電圧VINが印加された場合の回路動作について説明する。
正電圧VINが電源電圧端子21に印加されると、第1の抵抗器11を介して出力用トランジスタ2のゲートに印加され、第2、第3、及び、第4の抵抗器12、13、14を通して電流Iが流れる。
なお、第2の抵抗器12は、電流制限用抵抗器であり、場合によっては、ゼロΩとされることもある。
この際、出力用トランジスタ2と帰還制御用トランジスタ1は、共にゲート・ソース間電圧がスレッショルド電圧Vtnの近傍の電圧でバイアスされて安定動作状態となる。
ノイズ電流に対する帰還制御用トランジスタ1のゲート電圧の上昇の大きさは、第5の抵抗器15の抵抗値に応じて変化するため、この第5の抵抗器15の抵抗値の調整によってノイズ強度に対する感度調整が可能となっている。
このようにノイズ電圧が印加されてツェナーダイオード3がオンとなり、帰還制御用トランジスタ1のゲート電圧が上昇すると、帰還制御用トランジスタ1がオンとなる。同時に出力用トランジスタ2のゲート電圧が引き下げられることで、出力電圧VREGの上昇が防止される。
すなわち、図3には、出力電圧VREGの立ち上がりタイミングを緩慢に調整した場合の特性線の一例が、図4には、出力電圧VREGの立ち上がりタイミングを急峻に調整した場合の特性線の一例が、それぞれ示されている。
特に、図4においては、出力電圧VREGの立ち上がりが急峻となり、所望の電圧値となるまでの時間がごく僅かで、起動特性が極めて良好であることが確認できる。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
先の第1の回路構成例においては、出力用トランジスタ2及び帰還制御用トランジスタ1にNチャンネルMOSFETを用いたが、第2の回路構成例においては、NチャンネルMOSFETに代えてPチャンネルMOSFETを用いた点が異なるもので、基本的な回路構成は第1の回路構成例と同様である。
帰還制御用トランジスタ(図2においては「MP1」と表記)5のソース及びバックゲートはグランド端子22に接続されている。
また、帰還制御用トランジスタ5のドレインは第1の抵抗器11を介して電源電圧端子21に接続されると共に、出力用トランジスタ6のゲート及びツェナーダイオード3のアノードに接続されている。
そして、ツェナーダイオード3のカソードは、帰還制御用トランジスタ5のゲートに接続されている。
また、出力用トランジスタ6のソース及びバックゲートとグランド端子22との間には、ソース側から第3の抵抗器13、及び、第4の抵抗器14が順に直列接続されて設けられている。
なお、出力用トランジスタ6のソース及びバックゲートには、出力端子23が接続されている。
なお、かかる構成における回路動作は、基本的に第1の回路構成例と同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
なお、図5に示すNMOSトランジスタをPMOSトランジスタやNPNトランジスタ、さらに、PNPトランジスタに代えても同様の耐電圧特性が得られることはいうまでもない。
2…出力用トランジスタ(NMOSFET)
3…ツェナーダイオード
5…帰還制御用トランジスタ(PMOSFET)
6…出力用トランジスタ(PMOSFET)
Claims (2)
- 安定化電圧を出力する出力用トランジスタとフィードバック制御を行う帰還制御用トランジスタとを有してなる安定化電源回路であって、
前記出力用トランジスタのゲートと前記帰還制御用トランジスタのゲートとの間に電圧クランプ素子を備え、
前記出力用トランジスタと前記帰還制御用トランジスタに用いられるMOSトランジスタを、共にスレッショルド電圧近傍で動作せしめるよう構成されてなり、
前記出力用トランジスタと帰還制御用トランジスタには、NチャンネルMOSFETが用いられ、
上位電源端子に第1の抵抗器の一端が接続され、前記第1の抵抗器の他端に前記帰還制御用トランジスタのドレイン、ツェナーダイオードのカソード、及び、前記出力用トランジスタのゲートが接続され、
前記帰還制御用トランジスタのゲートが前記ツェナーダイオードのアノードと第5の抵抗器の一端に接続され、
前記帰還制御用トランジスタのソース及びバックゲートが下位電源端子に接続され、
前記出力用トランジスタのドレインが前記上位電源端子に接続され、
前記出力用トランジスタのソース及びバックゲートと第3の抵抗器の一端が相互に接続され、
前記第3の抵抗器の他端が前記第5の抵抗器の他端、及び、第4の抵抗器の一端に接続され、
前記第4の抵抗器の他端が前記下位電源端子に接続されて、
前記出力用トランジスタのソース及びバックゲートと前記第3の抵抗器の一端との相互の接続点に安定化された正電圧を出力可能としてなることを特徴とする安定化電源回路。 - 安定化電圧を出力する出力用トランジスタとフィードバック制御を行う帰還制御用トランジスタとを有してなる安定化電源回路であって、
前記出力用トランジスタのゲートと前記帰還制御用トランジスタのゲートとの間に電圧クランプ素子を備え、
前記出力用トランジスタと前記帰還制御用トランジスタに用いられるMOSトランジスタを、共にスレッショルド電圧近傍で動作せしめるよう構成されてなり、
前記出力用トランジスタと帰還制御用トランジスタには、PチャンネルMOSFETが用いられ、
下位電源端子に第1の抵抗器の一端が接続され、前記第1の抵抗器の他端が前記帰還制御用トランジスタのドレイン、ツェナーダイオードのアノード、及び、前記出力用トランジスタのゲートに接続され、
前記帰還制御用トランジスタのゲートが前記ツェナーダイオードのカソードと第5の抵抗器の一端に接続され、
前記帰還制御用トランジスタのソース及びバックゲートが上位電源端子に接続され、
前記出力用トランジスタのドレインが前記下位電源端子に接続され、
前記出力用トランジスタのソース及びバックゲートと第3の抵抗器の一端が相互に接続され、
前記第3の抵抗器の他端が前記第5の抵抗器の他端、及び、第4の抵抗器の一端に接続され、
前記第4の抵抗器の他端が前記上位電源端子に接続されて、
前記出力用トランジスタのソース及びバックゲートと前記第3の抵抗器の一端との相互の接続点に安定化された負電圧を出力可能としてなることを特徴とする安定化電源回路。
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JP2017195306A Active JP6957302B2 (ja) | 2017-10-05 | 2017-10-05 | 安定化電源回路 |
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