JP3343833B2 - 電力増幅器 - Google Patents
電力増幅器Info
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Description
アス電流の制御を行うバイアス回路を備えた電力増幅器
に関する。
御を行う電力増幅器には、例えば、特公平4−2772
5号公報がある。図5にその従来例の回路図を示す。図
中、11aは差動増幅器、11b及び11cは減衰器で、
これらはA、B2点間の電圧を検出する検出回路11を
構成する。20は、検出回路11で検出した電圧と基準
信号源21の電圧とを比較する比較器である。13aは
抵抗、13bはコンデンサでこれらは積分回路を構成
し、13cは、積分回路の積分信号によりその内部イン
ピーダンスが変化する駆動回路で、本従来例ではフォト
カプラである。これらより成る回路を積分・駆動回路1
3と呼ぶことにする。
ジスタ5及び6のバイアス電流はエミッタ抵抗7及び8
に流れ、これらエミッタ抵抗7及び8の両端A、B間に
電圧降下を生じるから、検出回路11には上記バイアス
電流の大きさに応じた電圧が印加され、検出回路11の
出力にバイアスの大きさに応じた検出信号が得られる。
この検出信号は、比較器20の一方の端子に印加され、
その他方の端子Eに印加された基準信号源21の基準信
号レベルと比較される。
り検出信号が大きい場合には高(H)レベル信号を、検
出信号が小さい場合には低(L)レベル信号を生じ、こ
の比較信号を積分・駆動回路13に印加する。積分・駆
動回路13は、比較信号を積分して得られる積分信号に
よりフォトカプラ13cの内部インピーダンスを変化さ
せる。この内部インピーダンスの変化によって点C、D
間の電圧降下を変化させ、パワートランジスタ5及び6
のバイアス電流を制御する。
ワーアンプなどの電力増幅器では、最終出力段の電源電
圧に対して低い電圧の別電源により、初段を駆動するこ
とが多い。例えば、図5に示す従来例においては、パワ
ートランジスタ5及び6に電源電圧を供給する電源と、
検出回路11、比較器20、積分・駆動回路13に供給
する電源とが、別々になっている。リモートコントロー
ル(リモコン)の機能を搭載するパワーアンプでは、リ
モコンのパワーオン・スタンバイ状態のとき、初段の電
源はオン状態であるが、最終出力段の電源はオフ状態で
あるため、最終出力段のパワートランジスタにはバイア
ス電流が流れない。
回路を用いた場合、電源オフ直後、出力段はバイアス電
流が流れないため、図5中のA、B間の電圧は零、検出
回路11の検出信号もほぼ零となる。この状態では比較
器20の出力は低(L)レベル信号となり、積分・駆動
回路13のフォトカプラ13cは高インピーダンスにな
っている。即ち、バイアス電流を最大限に流すように制
御されている。
と、過大なバイアス電流が流れ出し、パワートランジス
タが破損する虞がある。また、過大なバイアス電流が流
れ出した場合、A、B間の電圧が急激に上昇し、検出回
路11の出力も増加し、比較器20の出力も高(H)レ
ベル信号となるが、抵抗13a及びコンデンサ13bで
構成される積分回路の時定数による時間、パワートラン
ジスタに大電流が流れる。本発明は、上記のような問題
点を鑑みなされたもので、上記のような電源オン直後で
も過大なバイアス電流が流れず、瞬時に安定動作に移行
できる電力増幅器を提供することを目的としている。
明は、2個のパワートランジスタに接続されたエミッタ
抵抗から得るバイアス電流に応じた検出信号を出力する
検出回路と、前記検出信号の信号レベルと第1基準値と
を比較する第1比較回路と、該第1比較回路の出力信号
を積分して得られる積分信号に基づいて前記パワートラ
ンジスタのベースに電流を供給すると共に前記バイアス
電流を制御する積分・駆動回路とを備えた電力増幅器に
おいて、前記積分・駆動回路は、第1積分時定数及び該
第1積分時定数より小さい第2積分時定数を備え、前記
検出信号と前記第1基準値の絶対値より小さい絶対値の
第2基準値とを比較し前記検出信号の信号レベルが第2
基準値より大きい場合に低レベル信号を出力し前記検出
信号の信号レベルが第2基準値より小さい場合に高レベ
ル信号を出力する第2比較回路と、該第2比較回路の出
力信号が低レベル信号から高レベル信号に変化した場合
に前記第2積分時定数を選択する出力信号を出力し前記
第2比較回路の出力信号が高レベル信号から低レベル信
号に変化した場合に前記第1積分時定数を選択する出力
信号を予め定めた時間経過後に出力するレベル保持回路
と、該レベル保持回路の出力信号に応じて前記積分・駆
動回路の前記第1積分時定数又は前記第2積分時定数を
切り換える切り換え回路とを備えたことを特徴としてい
る。
載の電力増幅器において、前記切り換え回路は、前記レ
ベル保持回路の出力信号に基づいて半導体素子のインピ
ーダンスを変化させて前記積分・駆動回路の積分時定数
を切り換えることを特徴としている。
外の状態、すなわち、最終出力段の電源がオフからオン
になった状態を検出し、電源オン直後に積分回路の時定
数を小さしてバイアス制御ループの応答を早くし、一定
時間経過後、積分回路の時定数を元に戻して通常のバイ
アス制御ループによりバイアス電流の制御を行う。
略構成を示す模式図である。図中、検出回路11、第1
の比較回路12及び積分・駆動回路13は、通常動作に
おいて従来例で示した回路と同様の動作を行うので説明
は省略する。14は第2の比較回路で、検出回路11の
差動増幅器11aの検出信号と、第2の比較回路14の
一方の端子Fに印可された第2の基準信号源15からの
基準信号レベルとの比較を行う。この時、第2の基準信
号源15の基準信号レベルは、第1の比較回路12の端
子Eに印可された第1の基準信号源17の基準信号レベ
ルよりも低い値に設定しておく。
信号源15からの基準信号レベルより検出信号が大きい
場合には低(L)レベル信号を、検出信号が小さい場合
には高(H)レベル信号を発生する。なお、前記2つの
基準信号レベルの関係から、電力増幅器の通常動作中に
おいて、第2の比較回路14の出力は低(L)レベルを
取り続け、高(H)レベルになることはない。第2の比
較回路14の出力はレベル保持回路3に入力される。レ
ベル保持回路3は、入力信号が低(L)レベルから高
(H)レベルに変化した場合、瞬時に高(H)レベル信
号を出力する。入力信号が高(H)レベルから低(L)
レベルに変化した場合、一定時間の後、低(L)レベル
信号を出力する。
2に示す構成で実現できる。その動作を説明すると、入
力aが低(L)レベルの場合、トランジスタQ1はOF
FでコンデンサCは充電状態(点pの電位は+Vレベ
ル)であるため、トランジスタQ2もOFFで出力bは
低(L)レベルになる。
(H)レベルに変わると、トランジスタQ1のONによ
りコンデンサCは急速に放電されトランジスタQ2がO
Nし、すぐに出力bは高(H)レベルになる。この状態
で入力aが高(H)レベルから低(L)レベルに変化し
た場合、トランジスタQ1はOFFするが、コンデンサ
Cのチャージ電荷は抵抗R4を通し、ゆっくりと充電す
るため、一定時間の後にトランジスタQ2がOFFし、
出力bは低(L)レベルへ変化する。
回路16が動作して積分回路13の時定数を切り換え
る。レベル保持回路3の出力が低(L)レベルでスイッ
チ回路16はOFF、高(H)レベルでスイッチ回路1
6はONとなる。このスイッチ回路16により、積分回
路13を構成する抵抗13a(Ra)に抵抗13d(Rb)
が並列に挿入され、時定数が変わる。
3の時定数τは次のようになる。 スイッチOFF τOFF=C*Ra スイッチON τON =C*((Ra*Rb)/(Ra+Rb)) 従って、スイッチOFF状態の積分回路の時定数は大き
く、スイッチON状態の積分回路の時定数は小さくする
ことができる。即ち、電力増幅器を通常スイッチOFF
で動作させるのに対し、スイッチON時はバイアス制御
ループの応答を速くすることができる。これら一連の回
路動作のタイミングを図3に示す。
が、第1の比較器12の基準信号源17を抵抗分圧し、
第2の比較回路14のF端子に印加する構成としてもよ
い。
動回路13とスイッチ回路16を示すものである。図4
(a)ではスイッチ回路16としてトランジスタを用いて
いる。また、図4(b)は積分回路の時定数を決める2つ
の抵抗を直列接続し、トランジスタのスイッチングによ
り、時定数の切り換えを行う。時定数は以下のように切
り換わる。 トランジスタOFF τOFF=C*(Ra+Rb) トランジスタON τON =C*Rb 図4(c)は図4(a)のスイッチング素子であるトランジ
スタの代わりに電界効果トランジスタ(FET)を用い
たものである。
渡状態に積分回路時定数を小さくし、バイアス電流の制
御ループ応答を速くすることで、過大なバイアス電流が
流れないようにできる。また、電源オンから短時間でバ
イアス電流を安定させることができる。
す模式図。
構成の一例を示す模式図。
動作タイミングを説明するための模式図。
の他の例を示す模式図。
Claims (2)
- 【請求項1】2個のパワートランジスタに接続されたエ
ミッタ抵抗から得るバイアス電流に応じた検出信号を出
力する検出回路と、前記検出信号の信号レベルと第1基
準値とを比較する第1比較回路と、該第1比較回路の出
力信号を積分して得られる積分信号に基づいて前記パワ
ートランジスタのベースに電流を供給すると共に前記バ
イアス電流を制御する積分・駆動回路とを備えた電力増
幅器において、前記積分・駆動回路は、第1積分時定数
及び該第1積分時定数より小さい第2積分時定数を備
え、前記検出信号と前記第1基準値の絶対値より小さい
絶対値の第2基準値とを比較し前記検出信号の信号レベ
ルが第2基準値より大きい場合に低レベル信号を出力し
前記検出信号の信号レベルが第2基準値より小さい場合
に高レベル信号を出力する第2比較回路と、該第2比較
回路の出力信号が低レベル信号から高レベル信号に変化
した場合に前記第2積分時定数を選択する出力信号を出
力し前記第2比較回路の出力信号が高レベル信号から低
レベル信号に変化した場合に前記第1積分時定数を選択
する出力信号を予め定めた時間経過後に出力するレベル
保持回路と、該レベル保持回路の出力信号に応じて前記
積分・駆動回路の前記第1積分時定数又は前記第2積分
時定数を切り換える切り換え回路とを備えたことを特徴
とする電力増幅器。 - 【請求項2】請求項1記載の電力増幅器において、前記
切り換え回路は、前記レベル保持回路の出力信号に基づ
いて半導体素子のインピーダンスを変化させて前記第1
積分時定数又は前記第2積分時定数を切り換えることを
特徴とする電力増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26110494A JP3343833B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 電力増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26110494A JP3343833B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 電力増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08102623A JPH08102623A (ja) | 1996-04-16 |
JP3343833B2 true JP3343833B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=17357146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26110494A Expired - Fee Related JP3343833B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 電力増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3343833B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5526884B2 (ja) | 2010-03-12 | 2014-06-18 | 富士通株式会社 | 増幅器、増幅器制御方法及び送信機 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26110494A patent/JP3343833B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08102623A (ja) | 1996-04-16 |
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