JP3158449B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

電圧検出回路

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JP3158449B2
JP3158449B2 JP40832890A JP40832890A JP3158449B2 JP 3158449 B2 JP3158449 B2 JP 3158449B2 JP 40832890 A JP40832890 A JP 40832890A JP 40832890 A JP40832890 A JP 40832890A JP 3158449 B2 JP3158449 B2 JP 3158449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧検出回路に係り、入
力電圧のレベルを検出し、入力電圧のレベルに応じて出
力の切換を行う電圧検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧検出回路は、電源の電圧の異常変動
によって起る誤動作を防止するためのシステムリセット
や電池等の消耗度を知るバッテリチエッカ等に使用され
ており、一般に基準電圧源とコンパレータとにより構成
されている。図5に、従来の電圧検出回路の回路図を示
す。図5(A)において、入力電圧Vinが印加される入
力端子50とグランド(GND)端子51間に、コンパ
レータ52が接続される。この入力電圧Vinの抵抗
50,R51による分圧電圧がコンパレータ52の一方の
入力端子に入力され、定電流源53及びツェナダイオー
ドZ1 による基準電圧がコンパレータ52の他方の入力
端子に入力される。コンパレータ52の出力が負荷駆動
用のトランジスタQ50をバイアスして出力端子54(V
out )より出力する。
【0003】このような電圧検出回路は、コンパレータ
52が上述の基準電圧と抵抗R50,R51による分圧電圧
を比較し、入力電圧Vinのある電圧レベルを境としてオ
ン、オフ動作を行ない、トランジスタQ50を動作させて
出力端子54に接続された負荷を駆動するものである。
また、電圧検出回路において低消費電力化が望まれてお
り、図5(B)のような回路が知られている。図5
(B)において、トランジスタQ51〜Q54によりコンパ
レータを構成しており、トランジスタQ55,Q56により
該コンパレータの定電流源のバンドギャップ回路を構成
する。また、トランジスタQ57〜Q59は該コンパレータ
出力を増幅し、負荷駆動用のトランジスタQ60を動作さ
せるものである。
【0004】この場合、トランジスタQ55のベース・エ
ミッタ間電圧VBEは負の温度特性を有し、トランジスタ
51とQ52とのベース・エミッタ間電圧との差ΔVBE
抵抗R53の両端に表われ、正の温度特性を有する。従っ
て、温度変化に対して、VBEとΔVBEの変化が相殺さ
れ、特にこの両電位の和がシリコン(上記トランジスタ
の構成部材)のエネルギ・ギャップ電圧と等しくなるよ
うに抵抗R3 ,R4 の抵抗値を設定すると零温度特性を
得ることができる。
【0005】すなわち、トランジスタQ51〜Q54で構成
されるコンパレータに定電流を供給しており、図5
(A)における定電流源53及びツェナーダイオードZ
1 を省略することができ、低消費電力化を図っているも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記基準電
圧を調整するにはトランジスタQ55を段階的に直列接続
して行うことから(通常シリコントランジスタのバンド
・ギャップ電圧は1,205V)、温度特性の合せ込み
による抵抗R52,R53が高抵抗値になり易く、より低消
費電力化を図ること困難であるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ
たもので、簡易な回路構成でより低消費電流化が可能な
電圧検出回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力電圧Vin
に応じて出力Vout を切り換える電圧検出回路1におい
て、一端に前記入力電圧Vinが印加される第1の抵抗R
3 と、一端が前記第1の抵抗R3 の他端に接続された第
2の抵抗R4 と、一端に前記入力電圧Vinが印加され、
前記入力電圧Vinにより両端に所定の電圧Vz2を発生す
る基準電圧発生手段Q2 ,R6 と、コレクタが前記基準
電圧発生手段Q2 ,R2 の他端に接続され、ベースが前
記第2の抵抗R4 の他端に接続されたトランジスタQ1
と、一端が前記トランジスタQ1 のエミッタに接続され
た第3の抵抗R2 と、一端が前記第3の抵抗R2 の他端
に接続され、他端が基準電位GNDに接続された第4の
抵抗R1 と、前記トランジスタQ1 のエミッタと前記第
3の抵抗R2 の一端との接続点と、前記第3の抵抗R2
と前記第4の抵抗R1 との接続点とが接続され、前記ト
ランジスタQ1 のエミッタと前記第3の抵抗R2 の一端
との接続点の電位と、前記第3の抵抗R2 と前記第4の
抵抗R1 との接続点の電位との電位差ΔVBEを検出し、
該電位差ΔVBEに応じた出力信号を前記トランジスタQ
1 のベースに供給する差動増幅回路2,R5 と、前記第
1の抵抗R3 の他端と前記第2の抵抗R4 の一端との接
続点と、前記基準電圧発生手段Q2 ,R6 と前記トラン
ジスタQ1 のコレクタとの接続点とが接続され、前記第
1の抵抗R3 の他端と前記第2の抵抗R4 の一端との接
続点の電位V3 と、前記基準電圧発生手段Q2 ,R6 と
前記トランジスタのコレクタとの接続点の電位Vz2との
電位差に応じてハイ又は ローレベルの信号を出力する比
較回路3と、前記比較回路3の出力信号に応じた出力電
圧Vout を出力する出力回路Q3 とを設けてなる。
【0009】また、本発明は、入力電圧Vinに応じて出
力を切り換える電圧検出回路1において、一端に前記入
力電圧が印加される第1の抵抗R3 ,R4 と、一端に前
記入力電圧Vinが印加され、前記入力電圧Vinにより両
端に所定の電圧Vz2を発生する基準電圧発生手段Q2 ,
R6 と、コレクタが前記基準電圧発生手段Q2 ,R6の
他端に接続され、ベースが前記第1の抵抗R3 ,R4 の
他端に接続されたトランジスタQ1 と、一端が前記トラ
ンジスタQ1 のエミッタに接続された第2の抵抗R2
と、一端が前記第2の抵抗R2 の他端に接続され、他端
が基準電位GNDとされた第3の抵抗R1 と、前記トラ
ンジスタQ1 のエミッタと前記第2の抵抗R2 の一端と
の接続点と、前記第2の抵抗R2 と前記第3の抵抗R1
との接続点とが接続され、前記トランジスタQ1 のエミ
ッタと前記第2の抵抗R2 の一端との接続点の電位と、
前記第2の抵抗R2 と前記第3の抵抗R1 との接続点の
電位との電位差ΔVBEを検出し、該電位差ΔVBEに応じ
た出力信号を出力する差動増幅回路2と、一端が前記差
動増幅回路2の出力に接続され、他端が前記トランジス
タQ1 のベースに接続された第4の抵抗R5 と、前記差
動増幅回路2の出力と前記第4の抵抗R5 との接続点と
前記基準電圧発生手段2と前記トランジスタQ1 のコレ
クタとの接続点とが接続され、前記トランジスタQ1 の
ベース電位と、前記基準電圧発生手段Q2 ,R6 と前記
トランジスタQ1 のコレクタとの接続点の電位との電位
差に応じてハイ又はローレベルの信号を出力する比較回
路3と、前記比較回路3の出力信号に応じた出力を出力
電圧として出力する出力回路R7,Q3 とを設けてな
る。
【0010】なお、本発明の理解を容易にするために、
発明の各構成部分に実施例で対応する部分の符号を付し
たが、本発明は実施例の符号に限定されるものではな
い。
【0011】
【作用】本発明の請求項1では、トランジスタQ 1 、第
3及び第4の抵抗R 2 ,R 1 差動増幅回路2,R 5
より定電圧V Z1 を生成する。このとき、入力電圧V in
ら第1及び第2の抵抗R 3 ,R 4 によりトランジスタQ
1 を駆動するためのバイアス電圧を生成し、かつ、基準
電圧発生手段Q 2 ,R 6 により入力電圧V in に応じて出
力を切り換えるべき基準電圧を生成する。基準電圧発生
手段Q 2 ,R 6 の出力は、トランジスタQ 1 の駆動電圧
として用られる。また、入力電圧V in を第1の抵抗R 3
と第2の抵抗R 4 とで分圧した電圧を検出電圧として用
いることにより、トランジスタQ 1 のバイアスと、入力
電圧V in の検出とを第1及び第2の抵抗R 3 ,R 4 で共
用でき、不要な消費電流を消費しなくて済み、また、消
費電流をトランジスタQ 1 のベース電流程度とすること
ができるため、消費電流を低減できる。
【0012】例えば、入力電圧V in が低下すると、第1
の抵抗R 3 と第2の抵抗R 4 との接続点の電位が低下す
る。第1の抵抗R 3 と第2の抵抗R 4 との接続点が基準
電圧発生手段Q 2 ,R 6 で生成される基準電圧V Z2 より
低下すると、比較回路3の出力がハイレベルになる。比
較回路3の出力がハイレベルになると、出力V OUT がロ
ーレベルとされる。
【0013】また、入力電圧V in が増加すると、抵抗R
3 と抵抗R 4 との接続点の電位が上昇する。抵抗R 3
抵抗R 4 との接続点が基準電圧発生手段Q 2 ,R 6 で生
成される基準電圧V Z2 よりも上昇すると、比較回路3の
出力がローレベルになる。比較回路3の出力がローレベ
ルになると、出力手段がハイレベルとされる。 以上のよ
うにして入力電圧Vinを検出して、入力電圧Vinに応じ
てハイ又はローレベルとなる出力電圧Vout を得る。
【0014】また、入力電圧V in は第1の抵抗R 3 ,R
4 を介してトランジスタQ 1 のベースに供給されてお
り、トランジスタQ 1 のベース電位は入力電圧V in に応
じて変動する。トランジスタQ 1 のベース電位に応じて
トランジスタQ 1 のエミッタ電流が変化する。トランジ
スタQ 1 のエミッタ電流に応じて第2の抵抗R 2 の両端
にかかる電圧が変化する。差動増幅回路2は第2の抵抗
2 の両端にかかる電圧 を増幅して第4の抵抗R 5 を介
してトランジスタQ 1 のベースに供給する。トランジス
タQ 1 は差動福回路2の出力に応じてエミッタ電流が一
定になるように制御する。
【0015】このとき、入力電圧V in は、第1の抵抗R
3 ,R 4 を介してトランジスタQ 1 のベースにバイアス
電圧として供給されている。よって、入力電圧V in の変
化に応じてトランジスタQ 1 はベースに供給されるバイ
アス電圧が変化する。トランジスタQ 1 はバイアス電圧
の変化に応じてエミッタ電流を変化させる。 トランジス
タQ 1 のエミッタ電流が変化すると、第2の抵抗R 2
流れる電流が変化することになる。よって、第2の抵抗
2 の両端にかかる電圧ΔV BE が変化する。第2の抵抗
2 にかかる電圧ΔV BE が変化すると、差動増幅回路2
の入力電圧が変化するので、その出力が変化する。よっ
て、差動増幅回路2の出力を比較回路3に入力し、基準
電圧と比較し、基準電圧との大小を比較することによ
り、入力電圧V in の状態を検出できる。
【0016】例えば、入力電圧V in が低下すると、トラ
ンジスタQ 1 のベース電位が低下するので、トランジス
タQ 1 のエミッタ電流が低減する。トランジスタQ 1
エミッタ電流が低減すると、第2の抵抗R 2 にかかる電
圧ΔV BE が低下する。第2の抵抗R 2 にかかる電圧ΔV
BE が低下すると、差動増幅回路2の出力が低下する。
動増幅回路2の出力が低下すると、トランジスタQ 1
ベース電位が低下する。トランジスタQ 1 のベース電位
が低下することによりトランジスタQ 1 のエミッタ電流
が低下する。トランジスタQ 1 のエミッタ電流が低下す
ることにより、第2の抵抗R 2 にかかる電圧ΔV BE が低
下する。第2の抵抗R 2 にかかる電圧ΔV BE が低下す
る。上記の動作を繰り返すことによりトランジスタQ 1
のエミッタ電流を一定にする。このとき、入力電圧V in
の検出を差動増幅回路2の出力により行うことにより、
検出のための消費電流をトランジスタQ 1 のベース電流
程度とすることができるため、消費電流を低減できる。
【0017】
【実施例】図1に本発明の第1の実施例の回路図を示
す。図1において、電圧検出回路1は、入力端子T1
び接地端子T2 (GND)間に入力電圧Vinが入力す
る。入力端子T1 にはPNP型のトランジスタQ2 がベ
ースとコレクタが短絡されて抵抗R6 と接続され、定電
圧手段を構成する。
【0018】抵抗R6 には、制御素子であるNPN型の
トランジスタQ1 のコレクタが接続され、エミッタには
入力手段である抵抗R2 ,R1 の直列回路が接続され
る。この抵抗R2 の両端は差動増幅回路2の入力端にそ
れぞれ接続される。一方、トランジスタQ1 のベースに
は、入力端子T1 より抵抗R3 及びR4 の直列回路が接
続されると共に、差動増幅回路2の出力端より抵抗R5
を介して接続される。この抵抗R3 〜R5 がトランジス
タQ1 のバイアス手段を構成する。
【0019】また、入力端子T1 と接地端子T2 との間
に接続される比較回路(コンパレータ)3は、一方の入
力端がトランジスタQ1 のコレクタに接続され、他方の
入力端が抵抗R3 及びR4 の接続点に接続される。そし
て、コンパレータ3の出力端は抵抗R7 を介してNPN
型のトランジスタQ3 のベースに接続される。トランジ
スタQ3 のエミッタは接地端子T2 に接続され、コレク
タは出力端子T3 に接続されて出力電圧Vout を出力す
る。
【0020】このような電圧検出回路1は、トランジス
タQ1 、抵抗R1 ,R2 及び差動増幅回路2でトランジ
スタQ1 のベース電圧を一定電圧VZ1に制御する。な
お、差動増幅回路2については後述する。また、トラン
ジスタQ2 と抵抗R6 の定電圧手段で入力電圧Vinを基
準にして一定電圧VZ2を得てトランジスタQ1 のコレク
タ及びコンパレータ3の一方の入力端に印加する。そし
て、抵抗R3 ,R4 で分圧される電圧V3 コンパレー
3の他方の入力端に印加され、上記電圧VZ2とを比較
してLowまたはHiの出力でトランジスタQ3 (出力
端子T3 )の出力信号(Low又はHi)を得るもので
ある。なお、コンパレータ3は通常の零オフセットのコ
ンパレータである。
【0021】ここで、I3 ,I4 ≪I2 に設定すると、 I1 =ΔVBE/R2 …(1) となり、またトランジスタQ1 の増幅率がhFE≫1であ
れば、 I1 ≒I2 …(2) IB =(Vin−VZ1)/(R3 +R4 )…(3) となる。従って、 V3 =R3 ・IB =R3 (Vin−VZ1)/(R3 +R4 )…(4) となる。
【0022】また、バンドギャップツェナの原理より、
Z2=VZ1で温度特性が安定することから(適宜変化さ
せてもよい)、 V3 =R3 (Vin−VZ1)/(R3 +R4 )…(5) VZ1=R3 (Vin−VZ1)/(R3 +R4 )…(6) となる。(6)式より、 Vin=VZ1{2+(R4 /R3 )} …(7) となる。すなわち、この電圧がコンパレータ3のスレシ
ホールド電圧となる。
【0023】また、入力電圧Vinの最低電圧V
inMIN は、R4 =0の(短絡)の場合で、(7)式より VinMIN =2VZ1 …(8) となる。すなわち、入力電圧Vinが2VZ1以上でコンパ
レータ3のスレシホールド電圧を抵抗R3 ,R4 により
設定することができる。
【0024】図1の電圧検出回路1の具体的な動作につ
いて説明する。 例えば、入力電圧Vinが低下すると、ト
ランジスタQ1のベース電位が低下するので、トランジ
スタQ1のエミッタ電流が低減する。トランジスタQ1
のエミッタ電流が低減すると、抵抗R2 にかかる電圧Δ
VBEが低下する。抵抗R2 にかかる電圧ΔVBEが低下す
ると、差動増幅回路2の出力が増加する。差動増幅回路
2の出力が増加すると、トランジスタQ1のベース電位
が増加し、トランジスタQ1のエミッタ電流の減少を抑
制するように制御される。
【0025】なお、入力電圧V in が低下すると、抵抗R
3 と抵抗R 4 との接続点の電位が低下する。抵抗R 3
抵抗R 4 との接続点がトランジスタQ 3 ,抵抗R 6 で生
成される基準電圧V Z2 より低下すると、コンパレータ3
の出力がハイレベルになる。コンパレータ3の出力がハ
イレベルになると、トランジスタQ 3 がオンする。トラ
ンジスタQ 3 がオンすることにより、出力電圧V OUT
ローレベルとされる。
【0026】また、入力電圧V in が増加すると、抵抗R
3 と抵抗R 4 との接続点の電位が上昇する。抵抗R 3
抵抗R 4 との接続点がトランジスタQ 3 ,抵抗R 6 で生
成される基準電圧V Z2 よりも上昇すると、コンパレータ
3の出力がローレベルになる。コンパレータ3の出力が
ローレベルになると、トランジスタQ 3 がオフする。ト
ランジスタQ 3 がオフすることにより、出力電圧V OUT
がハイレベルとされる。
【0027】以上のようにして入力電圧Vinを検出し
て、入力電圧Vinに応じてハイ又はローレベルとなる出
力電圧Vout が得られる。ここで、図2に、図1の一具
体例の回路図を示す。図2(A)は図1における差動増
幅回路2の具体的回路図であり、図2(B)は図2
(A)の差動増幅回路2を図1に組込んだ場合の回路図
である。
【0028】図2(A),(B)において、差動増幅回
2は、PNP型のトランジスタQ4 ,Q5 、NPN型
のトランジスタQ6 ,Q7 ,Q8 、定電流源4より構成
される差動増幅回路である。この場合、入力端子T4
図1のトランジスタQ1 のエミッタに接続され、入力端
子T5 は抵抗R2 及びR1 の接続点に接続される。ま
た、出力端子T6 は図1の抵抗R1 に接続される。ここ
で、定電圧源4は、図2(B)に示すように、抵抗R8
及びPNP型のトランジスタQ9 により構成され、トラ
ンジスタQ9 のベースはトランジスタQ2 のベースに接
続されるものである。この図2(A)における差動増幅
回路2は、既に知られているが、図2(B)に示すよう
に本発明の電圧検出回路1に他の差動増幅器を用いる場
合に比べて、低電流化となり、回路構成が簡易となる。
【0029】次に、図3に、本発明の第2の実施例の構
成図を示す。なお、図1及び図2と同一の構成部分には
同一の符号を付し、説明を省略する。図3(A)は、
ンパレータ3の一方の入力端と、差動増幅回路2の出力
端とを接続したもので、他の構成は図1と同様であり、
図3(B)は図3(A)の差動増幅回路を適用したもの
である。
【0030】図1においては、(9)式より入力電圧V
inが2VZ1以上の場合であり、抵抗R2 の電圧降下が小
さい場合、すなわち入力電圧Vinが2VZ1以下の場合に
図3の電圧検出回路1を適用するものである。すなわ
ち、図3(A)より、コンパレータ3の一方の入力端へ
の入力電圧V5は、 V5 =(R3 +R4 +R5 )・IB …(9) となる。この(9)式に(3)式を代入すると、 V5 =(R3 +R4 +R5 )(Vin−VZ1)/(R3 +R4 )…(10) となり、上述と同様にV5 =VZ1=VZ2に設定されるこ
とから、(10)式は、 VZ1=(R3 +R4 +R5 )(Vin−VZ1)/(R3 +R4 )…(11) となる。従って、入力電圧Vinが、 Vin=VZ1{1+(R3 +R4 )/(R3 +R4 +R5 )} …(12) のときにコンパレータ3のスレシホールド電圧となる。
【0031】図3の電圧検出回路1の具体的な動作につ
いて説明する。 例えば、入力電圧Vinが低下すると、ト
ランジスタQ1のベース電位が低下するので、トランジ
スタQ1のエミッタ電流が低減する。トランジスタQ1
のエミッタ電流が低減すると、抵抗R2 にかかる電圧Δ
VBEが低下する。抵抗R2 にか かる電圧ΔVBEが低下す
ると、差動増幅回路2の出力が増加する。差動増幅回路
2の出力が増加すると、トランジスタQ1のベース電位
が増加し、トランジスタQ1のエミッタ電流の減少が抑
制されるように制御される。
【0032】また、入力電圧Vinが増加すると、トラン
ジスタQ1のベース電位が増加するので、トランジスタ
Q1のエミッタ電流が増加する。トランジスタQ1のエ
ミッタ電流が増加すると、抵抗R2 にかかる電圧ΔVBE
が上昇する。抵抗R2 にかかる電圧ΔVBEが上昇する
と、差動増幅回路2の出力が低下する。差動増幅回路2
の出力が低下すると、トランジスタQ1のベース電位が
低下し、トランジスタQ1のエミッタ電流の増加が抑制
されるように制御される。
【0033】このとき、入力電圧Vinが所定の電圧より
小さくなり、差動増幅回路2の出力がトランジスタQ1
のコレクタと抵抗R6 との接続点に発生する基準電圧V
z2より小さくなると、比較器3の出力がハイレベルにな
る。比較器3の出力がハイレベルになると、トランジス
タQ3 がオンし、出力信号がローレベルになる。 また、
入力電圧Vinが所定の電圧より大きくなり、差動増幅回
路2の出力がトランジスタQ1のコレクタと抵抗R6 と
の接続点に発生する基準電圧Vz2より小さくなると、比
較器3の出力がローレベルになる。比較器3の出力がロ
ーレベルになると、トランジスタQ3 がオフし、出力信
号がハイレベルになる。
【0034】以上のようにして入力電圧Vinを検出し
て、入力電圧Vinに応じてハイ又はローレベルとなる出
力電圧Vout が得られる。このように、図1乃至図3よ
り、制御素子であるトランジスタQ1 のバイアス電流I
B は、差動増幅回路2の入力電圧の差ΔVBEを形成する
電流値(例えば数百nA)で十分である。すなわち、こ
のバイアス電流IB を電圧検出のブリーダ抵抗として使
用していることから、モノリシックIC化する場合、抵
抗の数を減少させ、抵抗値を低くすることができ、低消
費電力化を図ることができる。
【0035】次に、図4に、本発明の他の適用例の回路
図を示す。なお、図1及び図2と同一の構成部分には同
一の符号を付し、説明を省略する。図4は、図2の電圧
検出回路1にヒステリシスを付加した実際的回路図であ
る。図4において、差動増幅回路2に、トランジスタQ
8 とベースを同じくするPNP型のトランジスタQ10
設けると共に、コンパレータ3を図2(A)のようにP
NP型のトランジスタQ11,Q12,Q15、NPN型のト
ランジスタQ13,Q14 及び抵抗R10に置換えたもので
ある。また、入力端子T1 と抵抗R3 間に抵抗R9 を接
続し、抵抗R9 ,R3 の接続点とトランジスタQ19のコ
レクタが接続される。
【0036】すなわち、抵抗R11及びトランジスタQ16
〜Q18によりコンパレータ3の出力を定電流化してトラ
ンジスタQ19のコレクタ電流を定電流化しており、この
コレクタ電流と抵抗R9 による電圧差ΔVS でトランジ
スタQ1 を介してコンパレータ3のトランジスタQ11
ヒステリシス特性を持たせたものである。これにより、
コンパレータ3のチャタリング現象を防止することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、トランジ
スタQ 1 、第3及び第4の抵抗R 2 ,R 1 、差動増幅回
路2,R 5 により定電圧V Z1 を生成し、また、入力電圧
in から第1及び第2の抵抗R 3 ,R 4 によりトランジ
スタQ 1 を駆動するためのバイアス電圧を生成し、か
つ、基準電圧発生手段Q 2 ,R 6 により入力電圧V in
応じて出力を切り換えるべき基準電圧を生成し、基準電
圧発生手段Q 2 ,R 6 の出力は、トランジスタQ 1 の駆
動電圧として用いるとともに、入力電圧V in を第1の抵
抗R 3 と第2の抵抗R 4 とで分圧した電圧を検出電圧と
して用いることにより、トランジスタQ 1 のバイアス
と、入力電圧V in の検出とを第1及び第2の抵抗R 3
4 で共用でき、不要な消費電流を消費しなくて済み、
また、消費電流をトランジスタQ 1 のベース電流程度と
することができるため、消費電流を低減できる等の特長
を有する。
【0038】また、請求項2によれば、入力電圧V in
検出を差動増幅回路2の出力により 行うことにより、検
出のための消費電流をトランジスタQ 1 のベース電流程
度とすることができるため、消費電流を低減できる等の
特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】図1の一具体例の回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図4】本発明の他の適用例の回路図である。
【図5】従来の電圧比較回路の回路図である。
【符号の説明】
1 電圧検出回路 2 差動増幅回路比較回路 4 定電流源 Vin 入力電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧に応じて出力を切り換える電圧
    検出回路において、 一端に前記入力電圧が印加される第1の抵抗と、 一端が前記第1の抵抗の他端に接続された第2の抵抗
    と、 一端に前記入力電圧が印加され、前記入力電圧により両
    端に所定の電圧を発生する基準電圧発生手段と、 コレクタが前記基準電圧発生手段の他端に接続され、ベ
    ースが前記第2の抵抗の他端に接続されたトランジスタ
    と、 一端が前記トランジスタのエミッタに接続された第3の
    抵抗と、 一端が前記第3の抵抗の他端に接続され、他端が基準電
    圧とされた第4の抵抗と、 前記トランジスタのエミッタと前記第3の抵抗の一端と
    の接続点と、前記第3の抵抗と前記第4の抵抗との接続
    点とが接続され、前記トランジスタのエミッタと前記第
    3の抵抗の一端との接続点の電位と、前記第3の抵抗と
    前記第4の抵抗との接続点の電位との電位差を検出し、
    該電位差に応じた出力信号を前記トランジスタのベース
    に供給する差動増幅回路と、 前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続
    点と、前記基準電圧発生手段と前記トランジスタのコレ
    クタとの接続点とが接続され、前記第1の抵抗の他端と
    前記第2の抵抗の一端との接続点の電位と、前記基準電
    圧発生手段と前記トランジスタのコレクタとの接続点の
    電位との電位差に応じてハイ又はローレベルの信号を出
    力する比較回路と、 前記比較回路の出力信号に応じた出力を出力電圧として
    出力する出力回路とを有することを特徴とする電圧検出
    回路。
  2. 【請求項2】 入力電圧に応じて出力を切り換える電圧
    検出回路において、 一端に前記入力電圧が印加される第1の抵抗と、 一端に前記入力電圧が印加され、前記入力電圧により両
    端に所定の電圧を発生する基準電圧発生手段と、 コレクタが前記基準電圧発生手段の他端に接続され、ベ
    ースが前記第1の抵抗の他端に接続されたトランジスタ
    と、 一端が前記トランジスタのエミッタに接続された第2の
    抵抗と、 一端が前記第2の抵抗の他端に接続され、他端が基準電
    圧とされた第3の抵抗と、 前記トランジスタのエミッタと前記第2の抵抗の一端と
    の接続点と、前記第2の抵抗と前記第3の抵抗との接続
    点とが接続され、前記トランジスタのエミッタと前記第
    2の抵抗の一端との接続点の電位と、前記第2の抵抗と
    前記第3の抵抗との接続点の電位との電位差を検出し、
    該電位差に応じた出力信号を出力する差動増幅回路と、 一端が前記差動増幅回路の出力に接続され、他端が前記
    トランジスタのベースに接続された第4の抵抗と、 前記差動増幅回路の出力と前記第4の抵抗との接続点
    と、前記基準電圧発生手段と前記トランジスタのコレク
    タとの接続点とが接続され、前記差動増幅回路の出力と
    前記第4の抵抗との接続点の電位と、前記基準電圧発生
    手段と前記トランジスタのコレクタとの接続点の電位と
    の電位差に応じてハイ又はローレベルの信号を出力する
    比較回路と、 前記比較回路の出力信号に応じた出力を出力電圧として
    出力する出力回路とを有することを特徴とする電圧検出
    回路。
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