JPH0839911A - リボン走行装置 - Google Patents
リボン走行装置Info
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- JPH0839911A JPH0839911A JP6177109A JP17710994A JPH0839911A JP H0839911 A JPH0839911 A JP H0839911A JP 6177109 A JP6177109 A JP 6177109A JP 17710994 A JP17710994 A JP 17710994A JP H0839911 A JPH0839911 A JP H0839911A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribbon
- ink ribbon
- ink
- traveling device
- feed rollers
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J33/00—Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
- B41J33/14—Ribbon-feed devices or mechanisms
- B41J33/24—Ribbon-feed devices or mechanisms with drive applied directly to ribbon
- B41J33/26—Ribbon-feed devices or mechanisms with drive applied directly to ribbon by rollers engaging the ribbon
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J35/00—Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
Landscapes
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温環境下においてもインクリボンのリボン
ケース内への送り込み不良の発生を防止し、かつリボン
ケース内での収納性を向上させる。 【構成】 インクリボン1をリボンケース4内に送り込
む一対の送りローラ2,3表面に多数の溝部5を互いに
対向する溝部5同士が噛み合わないように設ける。ま
た、インクリボン1の走行経路の途中にそのインクリボ
ン1を温めて一対の送りローラ2,3によるそのインク
リボン1の引き込み力の低下を防止する加熱手段6を設
ける。
ケース内への送り込み不良の発生を防止し、かつリボン
ケース内での収納性を向上させる。 【構成】 インクリボン1をリボンケース4内に送り込
む一対の送りローラ2,3表面に多数の溝部5を互いに
対向する溝部5同士が噛み合わないように設ける。ま
た、インクリボン1の走行経路の途中にそのインクリボ
ン1を温めて一対の送りローラ2,3によるそのインク
リボン1の引き込み力の低下を防止する加熱手段6を設
ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばインパクトプリ
ンタにおいてインクリボンをリボンケース内に安定して
送り込むリボン走行装置に関するものである。
ンタにおいてインクリボンをリボンケース内に安定して
送り込むリボン走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等の出力機器として
用いられる例えばインパクトプリンタのようなプリンタ
においては、インクをしみ込ませてなるリボン(所謂イ
ンクリボン)をエンドレス状につなぎ合わせたエンドレ
スリボンが用いられている。このエンドレスリボンは、
大部分がリボンケース内に蛇腹状に折り畳まれて収納さ
れ、このリボンケースの一端側から引き出されて印字ヘ
ッドとプラテンとの間に供給された後、このリボンケー
スの他端側から一対の送りローラに挟持されてそのリボ
ンケース内に送り込まれるように構成されている。
用いられる例えばインパクトプリンタのようなプリンタ
においては、インクをしみ込ませてなるリボン(所謂イ
ンクリボン)をエンドレス状につなぎ合わせたエンドレ
スリボンが用いられている。このエンドレスリボンは、
大部分がリボンケース内に蛇腹状に折り畳まれて収納さ
れ、このリボンケースの一端側から引き出されて印字ヘ
ッドとプラテンとの間に供給された後、このリボンケー
スの他端側から一対の送りローラに挟持されてそのリボ
ンケース内に送り込まれるように構成されている。
【0003】ところで、前述の一対の送りローラとして
は、インクリボンに対して十分な挟持力を得るために例
えば合成ゴムのような弾性体からなるローラを用いるの
が一般的である。しかし、このようなローラにおいて
は、低温環境下で硬化して弾性力がなくなることによっ
てインクリボンの引き込み時にスリップが発生するとい
う問題点があった。そこで、このスリップ現象をなくす
ために、図17に示されているようにドライブローラ5
1およびアイドラローラ52の各表面に三角形もしくは
インボリュート形等の尖頭形状の歯部53,53を形成
するとともに、互いに対向する歯部53,53同士を噛
み合わせてそれら歯部53,53間にインクリボン54
を挟み付けてリボンケース内に送り込むようにしたもの
が提案されている。
は、インクリボンに対して十分な挟持力を得るために例
えば合成ゴムのような弾性体からなるローラを用いるの
が一般的である。しかし、このようなローラにおいて
は、低温環境下で硬化して弾性力がなくなることによっ
てインクリボンの引き込み時にスリップが発生するとい
う問題点があった。そこで、このスリップ現象をなくす
ために、図17に示されているようにドライブローラ5
1およびアイドラローラ52の各表面に三角形もしくは
インボリュート形等の尖頭形状の歯部53,53を形成
するとともに、互いに対向する歯部53,53同士を噛
み合わせてそれら歯部53,53間にインクリボン54
を挟み付けてリボンケース内に送り込むようにしたもの
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
17に示されているようなローラ形状の場合、ローラ5
1,52の歯部53,53同士が噛み合っているため
に、インクリボン54が送り込まれる際にそのインクリ
ボン54の生地に皺が付き易くなる。このために、図1
8に示されているようにインクリボン54がリボンケー
ス55内に不規則な短振幅を持った状態で収納されるこ
ととなり、見かけ上の容積率が上がって収納不良により
リボンジャムが発生するという問題点がある。
17に示されているようなローラ形状の場合、ローラ5
1,52の歯部53,53同士が噛み合っているため
に、インクリボン54が送り込まれる際にそのインクリ
ボン54の生地に皺が付き易くなる。このために、図1
8に示されているようにインクリボン54がリボンケー
ス55内に不規則な短振幅を持った状態で収納されるこ
ととなり、見かけ上の容積率が上がって収納不良により
リボンジャムが発生するという問題点がある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、低温環境下においてもインクリボンのリボ
ンケース内への送り込み不良の発生を防止し、かつリボ
ンケース内での収納性を向上させることのできるリボン
走行装置を提供することを目的とするものである。
れたもので、低温環境下においてもインクリボンのリボ
ンケース内への送り込み不良の発生を防止し、かつリボ
ンケース内での収納性を向上させることのできるリボン
走行装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明によるリボン走行装置は、第1に、図1
(a)の発明原理図に示されているように、インクリボ
ン1を一対の送りローラ2,3によりリボンケース4内
に安定して送り込むリボン走行装置であって、前記一対
の送りローラ2,3の表面に多数の溝部5を互いに対向
する溝部5同士が噛み合わないように設けることを特徴
とするものである。
めに、本発明によるリボン走行装置は、第1に、図1
(a)の発明原理図に示されているように、インクリボ
ン1を一対の送りローラ2,3によりリボンケース4内
に安定して送り込むリボン走行装置であって、前記一対
の送りローラ2,3の表面に多数の溝部5を互いに対向
する溝部5同士が噛み合わないように設けることを特徴
とするものである。
【0007】前記送りローラ2,3は弾性体からなるロ
ール体が多段に積層されてなり、前記溝部5はそれらす
べてのロール体に設けられているのが好ましい。また、
前記溝部5は前記送りローラ2,3の軸線方向に形成さ
れているのが好ましい。
ール体が多段に積層されてなり、前記溝部5はそれらす
べてのロール体に設けられているのが好ましい。また、
前記溝部5は前記送りローラ2,3の軸線方向に形成さ
れているのが好ましい。
【0008】また、本発明によるリボン走行装置は、第
2に、図1(b)の発明原理図に示されているように、
インクリボン1を一対の送りローラ2,3によりリボン
ケース4内に安定して送り込むリボン走行装置であっ
て、前記インクリボン1の走行経路の途中にそのインク
リボン1を温めて前記一対の送りローラ2,3によるそ
のインクリボン1の引き込み力の低下を防止する加熱手
段6を設けることを特徴とするものである。
2に、図1(b)の発明原理図に示されているように、
インクリボン1を一対の送りローラ2,3によりリボン
ケース4内に安定して送り込むリボン走行装置であっ
て、前記インクリボン1の走行経路の途中にそのインク
リボン1を温めて前記一対の送りローラ2,3によるそ
のインクリボン1の引き込み力の低下を防止する加熱手
段6を設けることを特徴とするものである。
【0009】この第2の特徴を有する発明においては、
前記インクリボン1の走行経路の周辺部の温度を検知す
る温度検知手段を設けるとともに、この温度検知手段に
より検知される温度が設定値未満のときに前記加熱手段
6を動作させる加熱制御手段を設けるのが好ましい。
前記インクリボン1の走行経路の周辺部の温度を検知す
る温度検知手段を設けるとともに、この温度検知手段に
より検知される温度が設定値未満のときに前記加熱手段
6を動作させる加熱制御手段を設けるのが好ましい。
【0010】さらに、本発明によるリボン走行装置は、
第3に、インクリボン1を一対の送りローラ2,3によ
りリボンケース4内に安定して送り込むリボン走行装置
であって、前記一対の送りローラ2,3の表面に多数の
溝部5を互いに対向する溝部5同士が噛み合わないよう
に設け、かつ前記インクリボン1の走行経路の途中にそ
のインクリボン1を温めて前記一対の送りローラ2,3
によるそのインクリボン1の引き込み力の低下を防止す
る加熱手段6を設けることを特徴とするものである。
第3に、インクリボン1を一対の送りローラ2,3によ
りリボンケース4内に安定して送り込むリボン走行装置
であって、前記一対の送りローラ2,3の表面に多数の
溝部5を互いに対向する溝部5同士が噛み合わないよう
に設け、かつ前記インクリボン1の走行経路の途中にそ
のインクリボン1を温めて前記一対の送りローラ2,3
によるそのインクリボン1の引き込み力の低下を防止す
る加熱手段6を設けることを特徴とするものである。
【0011】この第3の特徴を有する発明においても、
前記送りローラ2,3は弾性体からなるロール体が多段
に積層されてなり、前記溝部5はそれらすべてのロール
体に設けられているのが好ましく、また前記溝部5は前
記送りローラ2,3の軸線方向に形成されているのが好
ましい。さらに、前記インクリボン1の走行経路の周辺
部の温度を検知する温度検知手段を設けるとともに、こ
の温度検知手段により検知される温度が設定値未満のと
きに前記加熱手段6を動作させる加熱制御手段を設ける
のが好ましい。
前記送りローラ2,3は弾性体からなるロール体が多段
に積層されてなり、前記溝部5はそれらすべてのロール
体に設けられているのが好ましく、また前記溝部5は前
記送りローラ2,3の軸線方向に形成されているのが好
ましい。さらに、前記インクリボン1の走行経路の周辺
部の温度を検知する温度検知手段を設けるとともに、こ
の温度検知手段により検知される温度が設定値未満のと
きに前記加熱手段6を動作させる加熱制御手段を設ける
のが好ましい。
【0012】前記第2および第3の特徴を有する発明に
おける加熱手段6としては、次のいずれかのものを用い
ることができる。 (1)前記インクリボン1の走行経路に設けられるイン
クリボン案内用のリボンガイドに内蔵されるヒータ。 (2)前記インクリボン1の走行経路に沿ってそのイン
クリボン1に接触するように設けられるヒータユニッ
ト。 (3)前記インクリボン1の走行経路に沿って設けられ
そのインクリボン1の周辺部の雰囲気を温めるヒータユ
ニット。 (4)前記インクリボン1の走行経路に沿って設けられ
そのインクリボン1に対して温風を吹き付ける温風発生
ユニット。 (5)前記リボンケース4を支持するリボンコンテナに
内蔵されるヒータ。 (6)前記一対の送りローラ2,3に内蔵されるヒー
タ。
おける加熱手段6としては、次のいずれかのものを用い
ることができる。 (1)前記インクリボン1の走行経路に設けられるイン
クリボン案内用のリボンガイドに内蔵されるヒータ。 (2)前記インクリボン1の走行経路に沿ってそのイン
クリボン1に接触するように設けられるヒータユニッ
ト。 (3)前記インクリボン1の走行経路に沿って設けられ
そのインクリボン1の周辺部の雰囲気を温めるヒータユ
ニット。 (4)前記インクリボン1の走行経路に沿って設けられ
そのインクリボン1に対して温風を吹き付ける温風発生
ユニット。 (5)前記リボンケース4を支持するリボンコンテナに
内蔵されるヒータ。 (6)前記一対の送りローラ2,3に内蔵されるヒー
タ。
【0013】
【作用】本発明の前記第1の特徴を有するリボン走行装
置においては、一対の送りローラ2,3により引き込ま
れたインクリボン1は、このインクリボン1と一方のロ
ーラとの摩擦力によってそのローラ表面に引っかけられ
てリボンケース4の一側の側壁まで送り込まれ、側壁に
当たると折れ曲がって方向転換し、次いでもう一方のロ
ーラの表面に引っかけられてリボンケース4の他側の側
壁まで送り込まれる。こうしてインクリボン1はリボン
ケース4の一側の側壁と他側の側壁との間で順次折り畳
まれてそのリボンケース4内に収納されていく。この場
合、低温環境下においてローラ2,3の硬化によりそれ
らローラ2,3とインクリボン1との間の摩擦力が低下
してもローラ2,3の溝部5におけるエッジにインクリ
ボン1が引っかけられてその摩擦力の低下が補われる。
また、これら送りローラ2,3は互いに対向する溝部5
同士が噛み合わないように配置されているので、インク
リボン1が送り込まれる際にそのインクリボン1の生地
に皺が発生するのが防止され、この皺の発生による収納
不良の発生が回避される。
置においては、一対の送りローラ2,3により引き込ま
れたインクリボン1は、このインクリボン1と一方のロ
ーラとの摩擦力によってそのローラ表面に引っかけられ
てリボンケース4の一側の側壁まで送り込まれ、側壁に
当たると折れ曲がって方向転換し、次いでもう一方のロ
ーラの表面に引っかけられてリボンケース4の他側の側
壁まで送り込まれる。こうしてインクリボン1はリボン
ケース4の一側の側壁と他側の側壁との間で順次折り畳
まれてそのリボンケース4内に収納されていく。この場
合、低温環境下においてローラ2,3の硬化によりそれ
らローラ2,3とインクリボン1との間の摩擦力が低下
してもローラ2,3の溝部5におけるエッジにインクリ
ボン1が引っかけられてその摩擦力の低下が補われる。
また、これら送りローラ2,3は互いに対向する溝部5
同士が噛み合わないように配置されているので、インク
リボン1が送り込まれる際にそのインクリボン1の生地
に皺が発生するのが防止され、この皺の発生による収納
不良の発生が回避される。
【0014】次に、本発明の前記第2の特徴を有するリ
ボン走行装置においては、インクリボン1の走行経路の
途中に設けられている加熱手段6によりそのインクリボ
ン1が温められることにより走行経路が温められるの
で、低温環境下であっても送りローラ2,3の硬化が防
がれ、これによりそれら送りローラ2,3とインクリボ
ン1との摩擦力の低下によるそのインクリボン1の引き
込み力の低下が防がれて収納不良の発生が回避される。
ボン走行装置においては、インクリボン1の走行経路の
途中に設けられている加熱手段6によりそのインクリボ
ン1が温められることにより走行経路が温められるの
で、低温環境下であっても送りローラ2,3の硬化が防
がれ、これによりそれら送りローラ2,3とインクリボ
ン1との摩擦力の低下によるそのインクリボン1の引き
込み力の低下が防がれて収納不良の発生が回避される。
【0015】また、本発明の前記第3の特徴を有するリ
ボン走行装置においては、前記第1および第2の両方の
特徴が備えられていることによって、それぞれの作用が
相乗されてインクリボン1の収納性(折り畳み性)がよ
り一層向上する。
ボン走行装置においては、前記第1および第2の両方の
特徴が備えられていることによって、それぞれの作用が
相乗されてインクリボン1の収納性(折り畳み性)がよ
り一層向上する。
【0016】前記第2および第3の特徴を有するリボン
走行装置において、インクリボン1の走行経路の周辺部
の温度を検知する温度検知手段を設けるとともに、この
温度検知手段により検知される温度が設定値未満のとき
に前記加熱手段6を動作させる加熱制御手段を設ける
と、低温環境以外でのインクリボン1の加熱によるその
インクリボン1の損傷等の不具合の発生が回避される。
走行装置において、インクリボン1の走行経路の周辺部
の温度を検知する温度検知手段を設けるとともに、この
温度検知手段により検知される温度が設定値未満のとき
に前記加熱手段6を動作させる加熱制御手段を設ける
と、低温環境以外でのインクリボン1の加熱によるその
インクリボン1の損傷等の不具合の発生が回避される。
【0017】
【実施例】次に、本発明によるリボン走行装置の具体的
実施例について、図面を参照しつつ説明する。
実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0018】(第1実施例)本発明の一実施例によるリ
ボン走行装置が適用されるインパクトプリンタを開蓋状
態で示す全体斜視図が図2に示されている。図示のよう
に、本実施例のインパクトプリンタにおいては、多数の
印字ヘッドを有するプリントユニット11がベースユニ
ット12上に設けられるとともに、このプリントユニッ
ト11の印字ヘッドとプラテンとの間に印刷すべき用紙
(連続紙)を搬送する用紙送りユニット13が設けられ
ている。また、プリントユニット11の前部には印字ヘ
ッドと用紙との間にインクリボンを供給するリボンユニ
ット14が配設されている。
ボン走行装置が適用されるインパクトプリンタを開蓋状
態で示す全体斜視図が図2に示されている。図示のよう
に、本実施例のインパクトプリンタにおいては、多数の
印字ヘッドを有するプリントユニット11がベースユニ
ット12上に設けられるとともに、このプリントユニッ
ト11の印字ヘッドとプラテンとの間に印刷すべき用紙
(連続紙)を搬送する用紙送りユニット13が設けられ
ている。また、プリントユニット11の前部には印字ヘ
ッドと用紙との間にインクリボンを供給するリボンユニ
ット14が配設されている。
【0019】図3,図4に示されているように、リボン
ユニット14は、リボンコンテナ15と、このリボンコ
ンテナ15上に載置されるカセット式リボンケース16
の入口側に設けられるリボン送りユニット17と、リボ
ンケース16の出口側に設けられるリボン送りセンサ1
8とを備えている。ここで、リボンケース16には、エ
ンドレス状のインクリボン19の大部分を蛇腹状に折り
畳んだ状態で収納されている。また、リボン送りユニッ
ト17は、図5に示されているように、互いに対向配置
される一対の送りローラ20,21からなるリボン駆動
機構とそのリボン駆動機構に隣接配置されるリボンガイ
ド22とが一体化されてなり、一方の送りローラ20が
リリースレバー23の操作によって他方の送りローラ2
1に対して接離できるようにされている。また、リボン
送りセンサ18は、図6に示されているように、インク
リボン19の送り状態をチェックするとともにガイドの
役目もするリボンチェックローラ24と、このリボンチ
ェックローラ24の回転状態を検知するセンサ部25と
を備えたものとされている。
ユニット14は、リボンコンテナ15と、このリボンコ
ンテナ15上に載置されるカセット式リボンケース16
の入口側に設けられるリボン送りユニット17と、リボ
ンケース16の出口側に設けられるリボン送りセンサ1
8とを備えている。ここで、リボンケース16には、エ
ンドレス状のインクリボン19の大部分を蛇腹状に折り
畳んだ状態で収納されている。また、リボン送りユニッ
ト17は、図5に示されているように、互いに対向配置
される一対の送りローラ20,21からなるリボン駆動
機構とそのリボン駆動機構に隣接配置されるリボンガイ
ド22とが一体化されてなり、一方の送りローラ20が
リリースレバー23の操作によって他方の送りローラ2
1に対して接離できるようにされている。また、リボン
送りセンサ18は、図6に示されているように、インク
リボン19の送り状態をチェックするとともにガイドの
役目もするリボンチェックローラ24と、このリボンチ
ェックローラ24の回転状態を検知するセンサ部25と
を備えたものとされている。
【0020】こうして、図3に示されているようにリボ
ンケース16をリボンコンテナ15上に載置するととも
に、インクリボン19を所定の走行経路に沿うように懸
回し、次いでリリースレバー23の操作によりインクリ
ボン19を一対の送りローラ20,21間に挟み付ける
ことで、インクリボン19がプリンタ本体に対してセッ
トされる。このセット状態でリボン駆動機構を駆動する
と、リボンケース16の一端側から引き出されたインク
リボン19は、リボン送りセンサ18から印字ヘッドと
プラテンとの間に供給され、この後リボン送りユニット
17によってリボンケース16の他端側からそのリボン
ケース16内に送り込まれる。
ンケース16をリボンコンテナ15上に載置するととも
に、インクリボン19を所定の走行経路に沿うように懸
回し、次いでリリースレバー23の操作によりインクリ
ボン19を一対の送りローラ20,21間に挟み付ける
ことで、インクリボン19がプリンタ本体に対してセッ
トされる。このセット状態でリボン駆動機構を駆動する
と、リボンケース16の一端側から引き出されたインク
リボン19は、リボン送りセンサ18から印字ヘッドと
プラテンとの間に供給され、この後リボン送りユニット
17によってリボンケース16の他端側からそのリボン
ケース16内に送り込まれる。
【0021】次に、リボン駆動機構の詳細構造を図7,
図8によって説明する。このリボン駆動機構を構成する
各送りローラ20,21はいずれも、表面に軸線方向の
多数の溝部26を有する弾性体(例えばゴムのような軟
質材))からなるロール体27が多段(図の例では5
段)に積層されてなり、一端部に設けられる歯車28,
29同士が互いに噛合することによって、一方をドライ
ブローラ,他方をアイドラローラとして互いに逆回転方
向に同期回転され、インクリボン19は互いに対向する
ロール体27,27間に挟持されて前方へ向けて送り出
されるようになっている。この場合、図8(b)に示さ
れているように、各ロール体27に形成される溝部26
の幅cは隣接する溝部26,26間の幅dよりも短く
(c<d)されるとともに、互いに対向する溝部26,
26同士が噛み合わないように各ロール体27の位置が
調整されている。
図8によって説明する。このリボン駆動機構を構成する
各送りローラ20,21はいずれも、表面に軸線方向の
多数の溝部26を有する弾性体(例えばゴムのような軟
質材))からなるロール体27が多段(図の例では5
段)に積層されてなり、一端部に設けられる歯車28,
29同士が互いに噛合することによって、一方をドライ
ブローラ,他方をアイドラローラとして互いに逆回転方
向に同期回転され、インクリボン19は互いに対向する
ロール体27,27間に挟持されて前方へ向けて送り出
されるようになっている。この場合、図8(b)に示さ
れているように、各ロール体27に形成される溝部26
の幅cは隣接する溝部26,26間の幅dよりも短く
(c<d)されるとともに、互いに対向する溝部26,
26同士が噛み合わないように各ロール体27の位置が
調整されている。
【0022】このように構成されているリボン駆動機構
によれば、互いに対向する各ロール体27の溝部26,
26同士が噛み合わないので、インクリボン19がリボ
ンケース16内に送り込まれる際にそのインクリボン1
9の生地に皺が発生することがなく、図18に示されて
いるような不規則な短振幅を持った状態で収納されるこ
とがない。また、図9に示されているように、ロール体
27によりリボンケース16内に引き込まれたインクリ
ボン19はそのリボンケース16内に収納されているイ
ンクリボン19の内圧Pにより溝部26に押し込まれる
状態となり、この溝部26のエッジ26aに引っかけら
れてリボンケース16の一方の側壁まで送り込まれる。
そして、インクリボン19が一方の側壁に当接すると、
折れ曲がって方向転換し、今度は他方のロール体27の
エッジ26aに引っかけられて他方の側壁まで送り込ま
れる。こうして、インクリボン19は図10に示されて
いるようにリボンケース16の一方の側壁と他方の側壁
との間で順次折り畳まれてそのリボンケース16内に収
納されていく。このような折り畳み動作を維持するため
には、図11に示されているインクリボン19とロール
体27との間の摩擦力P1 がインクリボン19同士の摩
擦力P2 よりも大きい、すなわちP1 >P2が成立する
必要がある。本実施例においては、低温環境下でロール
体27の硬度が大きくなって摩擦力P1 が低下してもそ
の低下を前述のような溝部26のエッジ26aによる引
っかけで補うことができるので、折り畳み状態が不安定
になるのを確実に防止することができる。
によれば、互いに対向する各ロール体27の溝部26,
26同士が噛み合わないので、インクリボン19がリボ
ンケース16内に送り込まれる際にそのインクリボン1
9の生地に皺が発生することがなく、図18に示されて
いるような不規則な短振幅を持った状態で収納されるこ
とがない。また、図9に示されているように、ロール体
27によりリボンケース16内に引き込まれたインクリ
ボン19はそのリボンケース16内に収納されているイ
ンクリボン19の内圧Pにより溝部26に押し込まれる
状態となり、この溝部26のエッジ26aに引っかけら
れてリボンケース16の一方の側壁まで送り込まれる。
そして、インクリボン19が一方の側壁に当接すると、
折れ曲がって方向転換し、今度は他方のロール体27の
エッジ26aに引っかけられて他方の側壁まで送り込ま
れる。こうして、インクリボン19は図10に示されて
いるようにリボンケース16の一方の側壁と他方の側壁
との間で順次折り畳まれてそのリボンケース16内に収
納されていく。このような折り畳み動作を維持するため
には、図11に示されているインクリボン19とロール
体27との間の摩擦力P1 がインクリボン19同士の摩
擦力P2 よりも大きい、すなわちP1 >P2が成立する
必要がある。本実施例においては、低温環境下でロール
体27の硬度が大きくなって摩擦力P1 が低下してもそ
の低下を前述のような溝部26のエッジ26aによる引
っかけで補うことができるので、折り畳み状態が不安定
になるのを確実に防止することができる。
【0023】本実施例においては、一対の送りローラ2
0,21がプリンタ本体側に設けられているものについ
て説明したが、本発明はそれら送りローラ20,21が
リボンケース内に内蔵されているタイプの所謂リボンカ
セットに対しても適用することができる。
0,21がプリンタ本体側に設けられているものについ
て説明したが、本発明はそれら送りローラ20,21が
リボンケース内に内蔵されているタイプの所謂リボンカ
セットに対しても適用することができる。
【0024】(第2実施例)本実施例において、インパ
クトプリンタの全体構成は第1実施例のものと基本的に
異なるところがない。したがって、第1実施例と共通す
る点については詳細な説明を省略し、以下本実施例に特
有の点についてのみ説明することとする。本実施例にお
いては、インクリボン19の走行経路を温めて送りロー
ラ20,21によるそのインクリボン19の引き込み力
の低下を防止するために、図12に示されているよう
に、インクリボン19の走行経路に設けられる前述のリ
ボンガイド22(図4,図5参照)の中にヒータ30を
埋め込むように構成されている。そして、このヒータ3
0のオン・オフ制御は図13に示されているフローチャ
ートに基づいて行われる。次に、このフローチャートに
ついて説明する。
クトプリンタの全体構成は第1実施例のものと基本的に
異なるところがない。したがって、第1実施例と共通す
る点については詳細な説明を省略し、以下本実施例に特
有の点についてのみ説明することとする。本実施例にお
いては、インクリボン19の走行経路を温めて送りロー
ラ20,21によるそのインクリボン19の引き込み力
の低下を防止するために、図12に示されているよう
に、インクリボン19の走行経路に設けられる前述のリ
ボンガイド22(図4,図5参照)の中にヒータ30を
埋め込むように構成されている。そして、このヒータ3
0のオン・オフ制御は図13に示されているフローチャ
ートに基づいて行われる。次に、このフローチャートに
ついて説明する。
【0025】パワースイッチのオン状態(S1)で、印
字指令がなされており(S2)、リボン送りセンサ18
によってインクリボン19が走行状態にあることが検知
され(S3)、かつインクリボン19の走行経路の周辺
部に設けられる図示されない温度センサによって環境温
度が10℃以下になっていることが検知される(S4)
とき、図示されない制御ユニットからの指令によりヒー
タ30がオン作動される(S5)。これに対して、印字
指令がなされていない、インクリボン19が走行状態に
ない、環境温度が10℃を越えているのいずれかの条件
が成り立つときには、ヒータ30がオフ作動される(S
6)。
字指令がなされており(S2)、リボン送りセンサ18
によってインクリボン19が走行状態にあることが検知
され(S3)、かつインクリボン19の走行経路の周辺
部に設けられる図示されない温度センサによって環境温
度が10℃以下になっていることが検知される(S4)
とき、図示されない制御ユニットからの指令によりヒー
タ30がオン作動される(S5)。これに対して、印字
指令がなされていない、インクリボン19が走行状態に
ない、環境温度が10℃を越えているのいずれかの条件
が成り立つときには、ヒータ30がオフ作動される(S
6)。
【0026】こうして、環境温度が10℃以下であって
もインクリボン19の走行経路が加熱されることによっ
て送りローラ20,21の硬化が防がれ、これら送りロ
ーラ20,21とインクリボン19との摩擦力の低下に
よるそのインクリボン19の引き込み力の低下が防がれ
る。また、印字指令がなく、インクリボン19が走行状
態にないときにそのインクリボン19が不要に加熱され
ることがないので、インクリボン19が損傷するなどの
不具合の発生を回避することができる。
もインクリボン19の走行経路が加熱されることによっ
て送りローラ20,21の硬化が防がれ、これら送りロ
ーラ20,21とインクリボン19との摩擦力の低下に
よるそのインクリボン19の引き込み力の低下が防がれ
る。また、印字指令がなく、インクリボン19が走行状
態にないときにそのインクリボン19が不要に加熱され
ることがないので、インクリボン19が損傷するなどの
不具合の発生を回避することができる。
【0027】本実施例においては、ヒータ30をリボン
ガイド22の中に埋め込むものについて説明したが、イ
ンクリボン19を加熱するための手段としては、図14
に示されているように他のいろいろな変形例が可能であ
る。
ガイド22の中に埋め込むものについて説明したが、イ
ンクリボン19を加熱するための手段としては、図14
に示されているように他のいろいろな変形例が可能であ
る。
【0028】図示されているのは、 送りローラ20,21の上流側のインクリボン走行経
路の両側にそのインクリボン19に非接触の定温発熱体
用サーミスタからなるヒータユニット31を設ける例、 送りローラ20,21の上流側のインクリボン走行経
路の途中にそのインクリボン19に接触させるように定
温発熱体用サーミスタからなるヒータユニット32を設
ける例および 送りローラ20,21の上流側のインクリボン走行経
路の途中にそのインクリボン19を温める温風発生ユニ
ット33を設ける例である。
路の両側にそのインクリボン19に非接触の定温発熱体
用サーミスタからなるヒータユニット31を設ける例、 送りローラ20,21の上流側のインクリボン走行経
路の途中にそのインクリボン19に接触させるように定
温発熱体用サーミスタからなるヒータユニット32を設
ける例および 送りローラ20,21の上流側のインクリボン走行経
路の途中にそのインクリボン19を温める温風発生ユニ
ット33を設ける例である。
【0029】図15には更に他の変形例が示されてい
る。この例では、リボンケース16の底部と接触するリ
ボンコンテナ15にヒータ34が埋設され、このヒータ
34によりリボンケース16を介してインクリボン19
を温めるようにされている。なお、この例においてはイ
ンクリボン19を直接に温めないので、図13のステッ
プS3に示されているようにインクリボン19が走行状
態にあるか否かによってヒータのオン・オフを切り換え
る必要はなく、印字指令があるときに常にヒータ34を
オン作動するようにするか、もしくは印字指令の有無に
よらずパワースイッチがオン作動されるときに常にヒー
タ34をオン作動するようにできる。
る。この例では、リボンケース16の底部と接触するリ
ボンコンテナ15にヒータ34が埋設され、このヒータ
34によりリボンケース16を介してインクリボン19
を温めるようにされている。なお、この例においてはイ
ンクリボン19を直接に温めないので、図13のステッ
プS3に示されているようにインクリボン19が走行状
態にあるか否かによってヒータのオン・オフを切り換え
る必要はなく、印字指令があるときに常にヒータ34を
オン作動するようにするか、もしくは印字指令の有無に
よらずパワースイッチがオン作動されるときに常にヒー
タ34をオン作動するようにできる。
【0030】図16には更に他の変形例が示されてい
る。この例では、一対の送りローラ20,21にヒータ
35が埋設もしくは張り付けられ、これら送りローラ2
0,21の端面にそのヒータ35に電流を供給するリン
グ状の接点36を設けるようにされている。このような
構成によれば、インクリボン19が温められるとともに
送りローラ20,21自体が温められるので、これら送
りローラ20,21の硬化によるインクリボン19の折
り畳み不良の発生がより確実に回避される。なお、ヒー
タ35を設けるのは一対の送りローラ20,21のうち
のいずれか一方の送りローラとすることもできる。
る。この例では、一対の送りローラ20,21にヒータ
35が埋設もしくは張り付けられ、これら送りローラ2
0,21の端面にそのヒータ35に電流を供給するリン
グ状の接点36を設けるようにされている。このような
構成によれば、インクリボン19が温められるとともに
送りローラ20,21自体が温められるので、これら送
りローラ20,21の硬化によるインクリボン19の折
り畳み不良の発生がより確実に回避される。なお、ヒー
タ35を設けるのは一対の送りローラ20,21のうち
のいずれか一方の送りローラとすることもできる。
【0031】前述の各加熱手段はそれぞれ単独で用いる
こともできるし、複数の加熱手段を併用することもでき
る。
こともできるし、複数の加熱手段を併用することもでき
る。
【0032】本実施例においても、送りローラ20,2
1がリボンケース内に内蔵されているタイプのリボンカ
セットに対しても適用することができるのは言うまでも
ない。
1がリボンケース内に内蔵されているタイプのリボンカ
セットに対しても適用することができるのは言うまでも
ない。
【0033】なお、前記第1実施例および第2実施例の
各構成の両方を併せ持つような実施例とすることも可能
である。このような実施例によれば、各実施例の相乗効
果によってインクリボン19のリボンケース16内への
収納性のより一層の向上を図ることができる。
各構成の両方を併せ持つような実施例とすることも可能
である。このような実施例によれば、各実施例の相乗効
果によってインクリボン19のリボンケース16内への
収納性のより一層の向上を図ることができる。
【0034】前記各実施例におけるインクリボン19は
本発明におけるインクリボン1に、送りローラ20,2
1は送りローラ2,3に、リボンケース16はリボンケ
ース4に、溝部26は溝部5に、ロール体27はロール
体に、ヒータ30,ヒータユニット31,32,温風発
生ユニット33,ヒータ34およびヒータ35等の加熱
手段はヒータ,ヒータユニット,温風発生ユニット等の
加熱手段6に、温度センサは温度検知手段に、制御ユニ
ットは加熱制御手段にそれぞれ対応する。
本発明におけるインクリボン1に、送りローラ20,2
1は送りローラ2,3に、リボンケース16はリボンケ
ース4に、溝部26は溝部5に、ロール体27はロール
体に、ヒータ30,ヒータユニット31,32,温風発
生ユニット33,ヒータ34およびヒータ35等の加熱
手段はヒータ,ヒータユニット,温風発生ユニット等の
加熱手段6に、温度センサは温度検知手段に、制御ユニ
ットは加熱制御手段にそれぞれ対応する。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第1の
特徴によれば、インクリボンをリボンケース内に送り込
む一対の送りローラの表面に多数の溝部を互いに対向す
る溝部同士が噛み合わないように設けられているので、
低温環境下であってもその溝部におけるエッジにインク
リボンを引っかけて搬送することができ、またインクリ
ボンに皺が発生するのを防止することができ、これによ
りインクリボンのリボンケース内への送り込み不良の発
生を防止し、かつリボンケース内での収納性を向上させ
ることができる。
特徴によれば、インクリボンをリボンケース内に送り込
む一対の送りローラの表面に多数の溝部を互いに対向す
る溝部同士が噛み合わないように設けられているので、
低温環境下であってもその溝部におけるエッジにインク
リボンを引っかけて搬送することができ、またインクリ
ボンに皺が発生するのを防止することができ、これによ
りインクリボンのリボンケース内への送り込み不良の発
生を防止し、かつリボンケース内での収納性を向上させ
ることができる。
【0036】また、本発明の第2の特徴によれば、イン
クリボンの走行経路の途中に加熱手段が設けられている
ので、この加熱手段によりインクリボンが温められて低
温環境下であっても送りローラの硬化を防ぐことがで
き、これによりそれら送りローラとインクリボンとの摩
擦力の低下によるそのインクリボンの引き込み力の低下
を防いで収納不良の発生を回避することができる。
クリボンの走行経路の途中に加熱手段が設けられている
ので、この加熱手段によりインクリボンが温められて低
温環境下であっても送りローラの硬化を防ぐことがで
き、これによりそれら送りローラとインクリボンとの摩
擦力の低下によるそのインクリボンの引き込み力の低下
を防いで収納不良の発生を回避することができる。
【0037】さらに、本発明の第3の特徴によれば、前
記第1および第2の両方の特徴が備えられていることに
よって、それぞれの作用が相乗されてインクリボンの収
納性(折り畳み性)をより向上させることができる。
記第1および第2の両方の特徴が備えられていることに
よって、それぞれの作用が相乗されてインクリボンの収
納性(折り畳み性)をより向上させることができる。
【図1】図1は、本発明によるリボン走行装置の発明原
理図である。
理図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例によるリボン走行装
置が適用されるインパクトプリンタを開蓋状態で示す全
体斜視図である。
置が適用されるインパクトプリンタを開蓋状態で示す全
体斜視図である。
【図3】図3は、リボンケースの装着途中の状態で示す
インパクトプリンタの部分斜視図である。
インパクトプリンタの部分斜視図である。
【図4】図4は、リボンケースの装着後の状態で示すイ
ンパクトプリンタの部分平面図である。
ンパクトプリンタの部分平面図である。
【図5】図5は、リボン送りユニットの斜視図である。
【図6】図6は、リボン送りセンサの斜視図である。
【図7】図7は、リボン駆動機構の要部斜視図である。
【図8】図8は、リボン駆動機構における送りローラの
平面図(a)および要部拡大図(b)である。
平面図(a)および要部拡大図(b)である。
【図9】図9は、インクリボンのロール体への保持状態
を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
【図10】図10は、インクリボンのリボンケース内で
の折り畳み状態を説明する説明図である。
の折り畳み状態を説明する説明図である。
【図11】図11は、インクリボンとロール体との間の
摩擦力とインクリボン同士の摩擦力との関係を説明する
説明図である。
摩擦力とインクリボン同士の摩擦力との関係を説明する
説明図である。
【図12】図12は、第2実施例におけるリボンガイド
の斜視図である。
の斜視図である。
【図13】図13は、ヒータの制御動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図14】図14は、加熱手段の変形例を示す模式図で
ある。
ある。
【図15】図15は、加熱手段の他の変形例を示す斜視
図である。
図である。
【図16】図16は、加熱手段の更に他の変形例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図17】図17は、従来の送りローラの構造を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図18】図18は、従来の送りローラにおける問題点
を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
1,19 インクリボン 2,3;20,21 送りローラ 4,16 リボンケース 5,26 溝部 6 加熱手段 14 リボンユニット 15 リボンコンテナ 22 リボンガイド 27 ロール体 30,34,35 ヒータ 31,32 ヒータユニット 33 温風発生ユニット
フロントページの続き (72)発明者 森山 等 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (15)
- 【請求項1】 インクリボンを一対の送りローラにより
リボンケース内に安定して送り込むリボン走行装置であ
って、前記一対の送りローラの表面に多数の溝部を互い
に対向する溝部同士が噛み合わないように設けることを
特徴とするリボン走行装置。 - 【請求項2】 前記送りローラは弾性体からなるロール
体が多段に積層されてなり、前記溝部はそれらすべての
ロール体に設けられていることを特徴とする請求項1に
記載のリボン走行装置。 - 【請求項3】 前記溝部は前記送りローラの軸線方向に
形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
載のリボン走行装置。 - 【請求項4】 インクリボンを一対の送りローラにより
リボンケース内に安定して送り込むリボン走行装置であ
って、前記インクリボンの走行経路の途中にそのインク
リボンを温めて前記一対の送りローラによるそのインク
リボンの引き込み力の低下を防止する加熱手段を設ける
ことを特徴とするリボン走行装置。 - 【請求項5】 さらに、前記インクリボンの走行経路の
周辺部の温度を検知する温度検知手段を設けるととも
に、この温度検知手段により検知される温度が設定値未
満のときに前記加熱手段を動作させる加熱制御手段を設
けることを特徴とする請求項4に記載のリボン走行装
置。 - 【請求項6】 インクリボンを一対の送りローラにより
リボンケース内に安定して送り込むリボン走行装置であ
って、前記一対の送りローラの表面に多数の溝部を互い
に対向する溝部同士が噛み合わないように設け、かつ前
記インクリボンの走行経路の途中にそのインクリボンを
温めて前記一対の送りローラによるそのインクリボンの
引き込み力の低下を防止する加熱手段を設けることを特
徴とするリボン走行装置。 - 【請求項7】 前記送りローラは弾性体からなるロール
体が多段に積層されてなり、前記溝部はそれらすべての
ロール体に設けられていることを特徴とする請求項6に
記載のリボン走行装置。 - 【請求項8】 前記溝部は前記送りローラの軸線方向に
形成されていることを特徴とする請求項6または7に記
載のリボン走行装置。 - 【請求項9】 さらに、前記インクリボンの走行経路の
周辺部の温度を検知する温度検知手段を設けるととも
に、この温度検知手段により検知される温度が設定値未
満のときに前記加熱手段を動作させる加熱制御手段を設
けることを特徴とする請求項6に記載のリボン走行装
置。 - 【請求項10】 前記加熱手段は、前記インクリボンの
走行経路に設けられるインクリボン案内用のリボンガイ
ドに内蔵されるヒータであることを特徴とする請求項
4,5,6または9に記載のリボン走行装置。 - 【請求項11】 前記加熱手段は、前記インクリボンの
走行経路に沿ってそのインクリボンに接触するように設
けられるヒータユニットであることを特徴とする請求項
4,5,6または9に記載のリボン走行装置。 - 【請求項12】 前記加熱手段は、前記インクリボンの
走行経路に沿って設けられそのインクリボンの周辺部の
雰囲気を温めるヒータユニットであることを特徴とする
請求項4,5,6または9に記載のリボン走行装置。 - 【請求項13】 前記加熱手段は、前記インクリボンの
走行経路に沿って設けられそのインクリボンに対して温
風を吹き付ける温風発生ユニットであることを特徴とす
る請求項4,5,6または9に記載のリボン走行装置。 - 【請求項14】 前記加熱手段は、前記リボンケースを
支持するリボンコンテナに内蔵されるヒータであること
を特徴とする請求項4,5,6または9に記載のリボン
走行装置。 - 【請求項15】 前記加熱手段は、前記一対の送りロー
ラに内蔵されるヒータであることを特徴とする請求項
4,5,6または9に記載のリボン走行装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6177109A JPH0839911A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | リボン走行装置 |
US08/434,364 US5527119A (en) | 1994-07-28 | 1995-05-05 | Ink ribbon mechanism |
CN95106649A CN1073513C (zh) | 1994-07-28 | 1995-05-30 | 色带机构 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6177109A JPH0839911A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | リボン走行装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839911A true JPH0839911A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16025318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6177109A Withdrawn JPH0839911A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | リボン走行装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5527119A (ja) |
JP (1) | JPH0839911A (ja) |
CN (1) | CN1073513C (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104355154B (zh) * | 2014-10-28 | 2016-08-31 | 黄学平 | 全自动色带绕带机 |
CN108525936B (zh) * | 2018-03-22 | 2019-11-29 | 台州第五空间航空科技有限公司 | 一种色带加工用检测补色装置 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5662182A (en) * | 1979-10-26 | 1981-05-27 | Seiko Epson Corp | Ink ribbon cartridge |
JPS5836161U (ja) * | 1981-09-02 | 1983-03-09 | 株式会社ブリヂストン | インクリボンカセツト |
JPS5935970A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-27 | Ricoh Co Ltd | 転写プリンタにおけるインクリボン再生方法 |
JPS59102363A (ja) * | 1982-12-01 | 1984-06-13 | Toyo Suisan Kk | 麺の製造方法 |
JPS60192655A (ja) * | 1984-03-15 | 1985-10-01 | Oki Electric Ind Co Ltd | サ−マルプリンタ |
JPS61219680A (ja) * | 1985-03-26 | 1986-09-30 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | インクリボンカセツト |
JPH0710609B2 (ja) * | 1986-01-17 | 1995-02-08 | 松下電器産業株式会社 | リボン巻取装置 |
JPS62183373A (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-11 | Nec Corp | 通電抵抗式プリンタのリボンフイ−ド装置 |
JPS6478874A (en) * | 1987-09-21 | 1989-03-24 | Fuji Kiki Kogyo Kk | Ink ribbon cassette |
JPH01193863A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-03 | Konica Corp | カード状の写真感光材料搬送機構及びこのカード状の写真感光材料搬送機構を有するidカードの現像装置 |
JPH0249678A (ja) * | 1988-08-11 | 1990-02-20 | Toyomaru Sangyo Kk | パチンコ遊技機における賞球排出装置 |
JPH02172783A (ja) * | 1988-12-26 | 1990-07-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インク再生方法 |
JPH02249678A (ja) * | 1989-03-23 | 1990-10-05 | Takatsugu Shimamoto | プリンターリボン用インク塗布装置 |
JPH03147880A (ja) * | 1989-11-06 | 1991-06-24 | Alps Electric Co Ltd | サーマルプリンタのコレクト制御方法および装置 |
JPH03158280A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-08 | Y E Data Inc | プリンタのリボンフイードロール |
JPH03284976A (ja) * | 1990-04-02 | 1991-12-16 | Canon Inc | リボンカセット及び前記リボンカセットを用いる記録装置 |
US5059045A (en) * | 1990-06-25 | 1991-10-22 | Lexmark International, Inc. | Ribbon cartridge having hybrid ink re-inking |
JP3027410B2 (ja) * | 1990-11-30 | 2000-04-04 | 富士通アイソテック株式会社 | リボンカセット |
US5354138A (en) * | 1992-12-02 | 1994-10-11 | General Ribbon Corporation | Self adjusting, low torque ribbon drive system |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP6177109A patent/JPH0839911A/ja not_active Withdrawn
-
1995
- 1995-05-05 US US08/434,364 patent/US5527119A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-05-30 CN CN95106649A patent/CN1073513C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5527119A (en) | 1996-06-18 |
CN1118747A (zh) | 1996-03-20 |
CN1073513C (zh) | 2001-10-24 |
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