JPH11138929A - プリンタにおけるリボン張り装置 - Google Patents

プリンタにおけるリボン張り装置

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JPH11138929A
JPH11138929A JP33103497A JP33103497A JPH11138929A JP H11138929 A JPH11138929 A JP H11138929A JP 33103497 A JP33103497 A JP 33103497A JP 33103497 A JP33103497 A JP 33103497A JP H11138929 A JPH11138929 A JP H11138929A
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ribbon
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winding
ribbon winding
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】簡単な構造でリボン巻取り軸の安定的回転を
図り、以てリボンにしわが発生しにくいプリンタにおけ
るリボン張り装置を提供することを課題とする。 【解決手段】サーマルヘッド１６によりリボン４を介し
て印字媒体２４に印字を施すプリンタにおいて、前記リ
ボン４を巻取るリボン巻取り軸４２と、このリボン巻取
り軸４２に装着され、リボン４の巻取り方向Ｆには前記
リボン巻取り軸４２に係合してリボン巻取り軸４２を回
転させ、リボン４の巻取り逆方向Ｂにはリボン巻取り軸
４２との前記係合状態が解除される第１の回転制御手段
４４と、前記リボン巻取り軸４２に装着され、リボン４
の巻取り方向Ｆにはリボン巻取り軸４２との係合状態が
解除され、リボン４の巻取り逆方向Ｂの回転に抗してリ
ボン巻取り軸４２をリボン４の巻取り方向Ｆに付勢する
弾性体５８を有する第２の回転制御手段４６とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、熱転写プリ
ンタにおいてカーボンリボンに発生するしわを防止可能
としたプリンタにおけるリボン張り装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来から、例えば図６および図７に示す
ようなプリンタが知られている。
【０００３】図６は、主に熱転写用のプリンタ２であっ
て、リボン（カーボンリボン）４のリボン供給軸６、印
字機構８、回転駆動機構１０、リボン巻取り軸１２を有
する。
【０００４】印字機構８は、プラテンローラ１４および
サーマルヘッド１６を有し、プラテンローラ１４は正・
逆両方向に回転駆動するようになっている。
【０００５】回転駆動機構１０は駆動モータ１８を備
え、この鼓動モータ１８の回転駆動によってプラテンロ
ーラ１４およびリボン巻取り軸１２の双方が回転駆動す
るようになっている。すなわち、駆動モータ１８とプラ
テンローラ１４との間には第１のベルト２０が、そし
て、プラテンローラ１４とリボン巻取り軸１２との間に
は第２のベルト２２が各々架設されており、駆動モータ
１８を駆動すると第１のベルト２０を介してプラテンロ
ーラ１４が回転すると共に、第２のベルト２２を介して
リボン巻取り軸１２が前記プラテンローラ１４の回転方
向と同方向の回転を行うものである。
【０００６】リボン巻取り軸１２には、図７にて示すよ
うに、ワンウェイクラッチ２６付きのプーリ−２８およ
び摩擦抵抗体３０が装着してある。ワンウェイクラッチ
２６は、カーボンリボン４を巻取る方向Ｆには係合して
リボン巻取り軸１２を自由に回転し、また、巻取りとは
逆の方向Ｂにはリボン巻取り軸１２との係合状態を解除
し、リボン巻取り軸１２を回転しない、いわゆるフリー
状態となるように制御している。
【０００７】また、摩擦抵抗体３０は、例えば、フェル
トなどでプレート状に作製されており、フェルトの摩擦
力を含む押付け圧によってリボン巻取り軸１２が必要以
上に回転することを防止している。なお、３２は機枠を
示す。
【０００８】このようなプリンタ２にて印字を行う場
合、前記印字機構８のサーマルヘッド１６およびプラテ
ンローラ１４の間にカーボンリボン４およびラベルある
いは下げ札などの帯状の印字媒体２４を挟持し、前記プ
ラテンローラ１４の回転によってカーボンリボン４およ
び印字媒体２４を搬送方向Ｆへ搬送するとともに、所定
の情報を印字媒体２４に印字する。このとき、プラテン
ローラ１４との間に架設された第２のベルト２２を介し
てプーリ−２８が回転し、このプーリ２８の回転に従動
するワンウェイクラッチ２６がリボン巻取り軸１２を巻
取る方向Ｆには係合して回転するため、カーボンリボン
４はリボン巻取り軸１２に巻取られる。また、印字後、
印字媒体２４を所定の印字位置に位置決めするため、プ
ラテンローラ１４にてバックフィードするようになって
おり、これに連動してカーボンリボン４もバックフィー
ド、すなわち、巻取り逆方向Ｂに引っ張られる。
【０００９】ところで、印字媒体２４のバックフィード
時、リボン巻取り軸１２に巻取られたカーボンリボン４
は、リボン巻取り軸１２に嵌合されたワンウェイクラッ
チ２６がフリー状態となっているため、プラテンローラ
１４の動力のみで引っ張られてバックフィードするはず
であるが、プラテンローラ１４との間に介在する第２の
ベルト２２及びワンウェイクラッチ２６の影響によって
必要以上にバックフィードすることがあった。即ち、ワ
ンウェイクラッチ２６とリボン巻取り軸１２とが接触し
ていることもあって摩擦抵抗が作用し完全なフリー状態
とはならず、したがって、プラテンローラ１４のバック
フィード方向Ｂの回転に伴うベルト２２のテンション
（惰性力）がプーリ−２８及びワンウェイクラッチ２６
を介してリボン巻取り軸１２に伝わって、カーボンリボ
ン４を必要以上にバックフィードすることがあった。カ
ーボンリボン４が過剰にバックフィードするとしわが発
生し易いため、摩擦抵抗体３０の押付け圧によってベル
ト２２のテンションがリボン巻取り軸１２に伝わりにく
いようにしてカーボンリボン４の張りを制御し、しわの
発生防止を図っていた。
【００１０】しかしながら、このような従来のリボン張
り装置では、摩擦力を含む押付け圧によってベルト２２
のテンションによる動力がリボン巻取り軸１２に伝達し
ないようにしていたため、摩擦抵抗体３０の摩耗が激し
いばかりか、摩擦抵抗体３０を形成する図示しないフェ
ルトが偏摩耗し易いため、耐久性が安定しないものであ
った。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に着目してなされたもので、簡単な構造でリボン
巻取り軸の安定的回転を図り、以てリボンにしわが発生
しにくいプリンタにおけるリボン張り装置を提供するこ
とを課題とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、サーマルヘッドによりリボンを
介して印字媒体に印字を施すプリンタにおいて、前記リ
ボンを巻取るリボン巻取り軸と、このリボン巻取り軸に
装着され、リボンの巻取り方向には前記リボン巻取り軸
に係合してリボン巻取り軸を回転させ、リボンの巻取り
逆方向にはリボン巻取り軸との前記係合状態が解除され
る第１の回転制御手段と、前記リボン巻取り軸に装着さ
れ、リボンの巻取り方向にはリボン巻取り軸との係合状
態が解除され、リボンの巻取り逆方向の回転に抗してリ
ボン巻取り軸をリボンの巻取り方向に付勢する弾性体を
有する第２の回転制御手段と、を備えるプリンタにおけ
るリボン張り装置である。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるプリン
タにおけるリボン張り装置の好適な実施の形態を図１な
いし図５に基づき説明する。なお、従来例と同様の部分
には同一の符号を付し、詳述はこれを省略する。
【００１４】図１は、リボン張り装置４０の部分拡大正
面図であって、リボン張り装置４０は、主に、リボン巻
取り軸４２、第１の回転制御手段４４、第２の回転制御
手段４６、第１の摩擦抵抗体４８及び第２の摩擦抵抗体
５０とを備えている。
【００１５】第１の回転制御手段４４は、プーリー５２
を備えたワンウェイクラッチ５４で構成され、リボン巻
取り軸４２に嵌装されている。プーリー５２は、第２の
ベルト２２を介してプラテンローラ１４と接続されてお
り、プラテンローラ１４の回転が回転制御手段４４に伝
わるようになっている。ワンウェイクラッチ５４は、カ
ーボンリボン４を巻取る方向Ｆには係合してリボン巻取
り軸４２を回転するが、巻取り逆方向Ｂには係合状態が
解除されたフリー状態となってリボン巻取り軸４２に動
力を伝えないようになっている。
【００１６】第２の回転制御手段４６は、ワンウェイク
ラッチ５６と、例えばコイルスプリングから成る弾性体
５８とから構成される。ワンウェイクラッチ５６はリボ
ン巻取り軸４２に嵌装され、カーボンリボン４の巻取り
逆方向Ｂにはリボン巻取り軸４２と係合状態となるが、
カーボンリボン４を巻取る方向Ｆにはフリー状態とされ
る。弾性体５８は、一端部が前記リボン巻取り軸４２に
嵌装されたワンウェイクラッチ５６に固定され、他端部
は機枠３２に固定されており、カーボンリボン４を巻取
る方向にワンウェイクラッチ５６を付勢している。
【００１７】上記のリボン張り装置４０を備えるプリン
タにて印字媒体２４に印字を行いつつ搬送を行うときの
リボン巻取り軸４２の状態を、主に図２を参照して説明
すると、プラテンローラ１４の回転に連動して第２のベ
ルト２２、プーリー５２を介し第１の回転制御手段４４
のワンウェイクラッチ５４に動力が伝わる。リボン巻取
り軸４２に嵌装されたこのワンウェイクラッチ５４は、
カーボンリボン４を巻取る方向Ｆにはロック状態となっ
てリボン巻取り軸４２を回転するため、印字媒体２４の
搬送に連動してカーボンリボン４はリボン巻取り軸４２
に巻取られる。このときリボン巻取り軸４２に嵌装され
た第２の回転制御手段４６のワンウェイクラッチ５６
は、フリー状態とされているためリボン巻取り軸４２に
は動力を伝えない。
【００１８】次に、図３を参照して、印字媒体２４のバ
ックフィード時のリボン巻取り軸４２の状態を説明す
る。バックフィードするためにプラテンローラ１４を先
とは逆に回転すると、プラテンローラ１４の回転に連動
して第２のベルト２２、プーリー５２を介し第１の回転
制御手段４４のワンウェイクラッチ５４に動力を伝えよ
うとする。しかしながら、ワンウェイクラッチ５４がカ
ーボンリボン４の巻取り逆方向Ｂにはフリー状態とされ
るため、リボン巻取り軸４２に動力は伝わらない。
【００１９】このとき仮に、ワンウェイクラッチ５４を
介してリボン巻取り軸４２に第２のベルト２２のテンシ
ョン（惰性力）が伝わったとしても、リボン巻取り軸４
２に嵌装された第２の回転制御手段４６のワンウェイク
ラッチ５６が、コイルスプリング５８によってリボン巻
取り軸４２を、カーボンリボン４を巻取る方向Ｆに付勢
しているため、カーボンリボン４は緩むことなく巻取り
状態を維持できるものである。
【００２０】図４は、第１の摩擦抵抗体４８の概略斜視
図である。摩擦抵抗体４８は、主に、第１のガイドプレ
ート６０、ホールドプレート６２、ライニング６４およ
び第２のガイドプレート６６から成っており、ライニン
グ６４の第２のガイドプレート６６側の面が摩擦面とな
っている。上記摩擦抵抗体４８は、第１のガイドプレー
ト６０と第２のガイドプレート６６の間にホールドプレ
ート６２およびライニング６４を挟んだ状態で、摩擦抵
抗体４８全体がリボン巻取り軸４２の根本側に向けて押
し付けられるような状態で配設され、リボン巻取り軸４
２の過剰回転を防止しようとするものである。
【００２１】また、図５は、第２の摩擦抵抗体５０の概
略斜視図である。この摩擦抵抗体５０は、主に、ワッシ
ャ６８、ディスク７０、スプリング７２、ストッパカラ
ー７４、アジャストスクリュー７６および止め用スクリ
ュー７８から成り、リボン巻取り軸４２の先端部分に取
付けられている。ワッシャ６８とディスク７０の間が摩
擦面となっており、アジャストスクリ７６によって圧力
を調整してリボン巻取り軸４２側へ押し付けるようにセ
ットし、更に、止め用スクリュー７８にて係止すること
によりリボン巻取り軸４２の過剰回転を防止しようとす
るものである。
【００２２】この第２の摩擦抵抗体５０と、第１の摩擦
抵抗体４８とによってリボン巻取り軸４２を両側から挟
むことにより、先の第１および第２の回転制御手段４
４、４６との相乗効果によってリボン巻取り軸４２の過
剰回転をより一層防止でき、以てカーボンリボン４のし
わの発生が確実に防止できるものである。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、リボン
の巻取り方向にはリボン巻取り軸を回転する第１の回転
制御手段と、リボンの巻取り方向に付勢される弾性体を
有する第２の回転制御手段とを備えたことにより、バッ
クフィード時においてもリボン巻取り軸の過剰回転を防
止し、ひいては、リボンにしわが発生しにくいという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るリボン張り装置を備えるプリンタ
の一部を拡大した部分拡大正面図
【図２】同、印字媒体フィード時の第１および第２の回
転制御手段の動作説明図
【図３】同、印字媒体バックフィード時の第１および第
２の回転制御手段の動作説明図
【図４】同、第１の摩擦抵抗体の斜視図
【図５】同、第２の摩擦抵抗体の斜視図
【図６】従来のプリンタの概略側面図
【図７】同、図６中、矢示ＶＩＩ方向から見た正面図
【符号の説明】
Ｆ リボンの巻取り方向（搬送方向） Ｂ リボンの巻取り逆方向（バックフィード方向） ２ プリンタ（従来） ４ カーボンリボン（リボン） ６ リボン供給軸 ８ 印字機構 １０ 回転駆動機構 １２ リボン巻取り軸 １４ プラテンローラ １６ サーマルヘッド １８ 駆動モータ ２０ 第１のベルト ２２ 第２のベルト ２４ 印字媒体 ２６ ワンウェイクラッチ ２８ プーリー ３０ 摩擦抵抗体 ３２ 機枠 ４０ リボン張り装置 ４２ リボン巻取り軸 ４４ 第１の回転制御手段 ４６ 第２の回転制御手段 ４８ 第１の摩擦抵抗体 ５０ 第２の摩擦抵抗体 ５２ プーリー（第１の回転制御手段） ５４ ワンウェイクラッチ（第１の回転制御手段） ５６ ワンウェイクラッチ（第２の回転制御手段） ５８ 弾性体（コイルスプリング・・第２の回転制御手
段） ６０ 第１のガイドプレート ６２ ホールドプレート ６４ ライニング ６６ 第２のガイドプレート ６８ ワッシャ ７０ ディスク ７２ スプリング ７４ ストッパカラー ７６ アジャストスクリュー ７８ 止め用スクリュー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 サーマルヘッドによりリボンを介して印
    字媒体に印字を施すプリンタにおいて、 前記リボンを巻取るリボン巻取り軸と、 このリボン巻取り軸に装着され、リボンの巻取り方向に
    は前記リボン巻取り軸に係合してリボン巻取り軸を回転
    させ、リボンの巻取り逆方向にはリボン巻取り軸との前
    記係合状態が解除される第１の回転制御手段と、 前記リボン巻取り軸に装着され、リボンの巻取り方向に
    はリボン巻取り軸との係合状態が解除され、リボンの巻
    取り逆方向の回転に抗してリボン巻取り軸をリボンの巻
    取り方向に付勢する弾性体を有する第２の回転制御手段
    と、 を備えることを特徴とするプリンタにおけるリボン張り
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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