JPH0527550B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、サーマルヘツドによりインクリボン
を介して台紙上のラベルにデータを印字するサー
マル転写プリンタの駆動装置に関する。

従来の技術 第４図に従来のこの種のサーマル転写プリンタ
の駆動装置を示す。これは、サーマルヘツド１と
プラテンローラ２との一定押圧力により両者間に
ラベル３を有する台紙４をインクリボン５ととも
に挟み込み、回転駆動されるプラテンローラ２の
回転時の摩擦力だけでこれらの台紙４やインクリ
ボン５を走行させるようにしている。

発明が解決しようとする問題点 このような従来方式による場合、サーマルヘツ
ド１とプラテンローラ２との間の押圧力の左右の
微妙な差により台紙４（ラベル３）が蛇行した
り、摩擦駆動におけるスベリのためにラベル送り
量がばらつくことがあり、ラベル印字品質が悪い
ものとなる。

しかして、本発明は、ラベル送りにおいてその
蛇行や送り量のばらつきを無くしてラベル印字品
質を向上させることができるサーマル転写プリン
タの駆動装置を得ることを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するため、サーマ
ルヘツド１１によりインクリボン１４を介して台
紙１３上のラベル１２にデータを印字するサーマ
ル転写プリンタにおいて、ラベル１２を有する台
紙１３をサーマルヘツド１１に押圧接触して回転
摩擦力により送るプラテンローラ１０を設けると
ともに、台紙１３に形成されたスプロケツト穴３
５に係脱するとともに互いに独立的にフリー回転
するスプロケツト３４を前記プラテンローラ１０
の両側に設けた構成を採用するものである。

作 用 ラベル１２を有する台紙１３はサーマルヘツド
１１と押圧接触したプラテンローラ１０の回転摩
擦力により送られるが、この際、その動きはフリ
ー回転するスプロケツト３４によりガイドされ、
かつ、修正されるので、台紙１３の送りが蛇行し
たりスリツプしたりすることなく、確実な搬送と
なり、ラベル１２の左右、前後の位置ずれのない
高品質印字が可能となるものである。

実施例 まず、本発明の一実施例を第１図ないし第３図
に基づいて説明する。まず、第３図はサーマル転
写プリンタ全体の概略構成を示すものであり、プ
ラテンローラ１０に所定圧力で押圧接触させたサ
ーマルヘツド１１が設けられている。このプラテ
ンローラ１０・サーマルヘツド１１間をラベル１
２を有する台紙１３とサーマル印字用のインクリ
ボン１４とが送られて印字されるものであり、台
紙１３はロール体からガイド１５を通して繰り出
され、サーマルヘツド１１を通過後鋭角形状の剥
離板１６により急激に曲げられることによりラベ
ル１２が剥離発行されるとともに、この台紙１３
が台紙引張りローラ１７、ピンチローラ１８等を
介して図示しない巻取り手段により巻取られるこ
とになる。一方、前記サーマルヘツド１１側はイ
ンクリボンユニツト１９として一体化され、支点
２０を中心としてプラテンローラ１０に対し開閉
自在とされている。そして、インクリボン１４は
繰出しプーリ２１、複数のガイドプーリ２２、テ
ンシヨンプーリ２３、巻取りプーリ２４間に掛け
渡されている。

これにより、基本的には前記台紙１３はプラテ
ンローラ１０の回転摩擦力により送られるもので
ある。しかして、本実施例では、このようなプラ
テンローラ送り方式にスプロケツトによるラベル
蛇行防止方式を併用するものである。この構成に
ついて第１図及び第２図により説明する。まず、
前記プラテンローラ１０は軸２５に一体化固定さ
れたものであり、プーリ２６、ベルト２７、モー
タプーリ２８を介してステツピングモータ２９に
より回転駆動されるものである。そして、前記軸
２５上にはプラテンローラ１０の両側に位置させ
てスプロケツトベルトプーリ３０が軸受３１によ
りフリー回転自在に設けられている。又、送り方
向後段側にもスプロケツトベルトプーリ３２が設
けられ、両プーリ３０，３２間にスプロケツトベ
ルト３３が掛け渡されている。このスプロケツト
ベルト３３上に複数のスプロケツト３４が等ピツ
チで形成されており、前記台紙１３の両側に形成
されたスプロケツト穴３５に係脱するように設定
されている。ここで、前記プラテンローラ１０に
対しスプロケツトベルトプーリ３０上のスプロケ
ツトベルト３３は略同径とされている。

このような構成において、台紙１３は第２図に
示すようにその一部のスプロケツト穴３５がスプ
ロケツトベルト３３上のスプロケツト３４に係合
するようにセツトされる。そこで、ステツピング
モータ２９によりプラテンローラ１０が回転駆動
されると、このプラテンローラ１０に対してサー
マルヘツド１１が所定圧力で押圧されているの
で、このプラテンローラ１０の回転摩擦力により
送られる。このとき、スプロケツト３４側はフリ
ー回転し得るように設けられているので、台紙１
３のスプロケツト穴３５の移動に従い従動的にフ
リー回転することになる。しかして、このような
台紙１３の送り状態において、台紙１３（ラベル
１２）に蛇行が生じようとした場合を考えると、
台紙１３の進行方向左右はスプロケツト３４とス
プロケツト穴３５との係合によりガイドされ、こ
のスプロケツト３４側がフリー回転し得るので、
スプロケツト３４側の動きにより蛇行しないよう
台紙１３の動きが修正される。これは、台紙１３
の進行方向についても同様であり、台紙１３がス
リツプすることなく確実に送られる。このように
して、台紙１３（ラベル１２）がスムーズに送ら
れるのでラベル１２に対して高品質の印字を行な
うことができる。これは、スプロケツト３４側が
直接的に台紙１３送りに寄与せず補助的であるの
で、台紙１３上のスプロケツト穴３５を傷つけ
ず、ピツチ間隔が狂わない点からも確実である。

発明の効果 本発明は、上述のようにプラテンローラの回転
摩擦力による台紙送り方式を採用するとともに、
フリー回転するスプロケツトを併用するようにし
たので、台紙に蛇行やスリツプを生ずることな
く、確実なラベル送りを行なうことができ、よつ
て、ラベル上に左右、前後の印字位置が常に正確
な高品質のラベル印字に寄与するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略側面図、
第２図はその斜視図、第３図はプリンタ全体の概
略側面図、第４図は従来例を示す概略側面図であ
る。 １０……プラテンローラ、１１……サーマルヘ
ツド、１２……ラベル、１３……台紙、１４……
インクリボン、３４……スプロケツト、３５……
スプロケツト穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ サーマルヘツドによりインクリボンを介して
   台紙上のラベルにデータを印字するサーマル転写
   プリンタにおいて、前記ラベルを有する台紙を前
   記サーマルヘツドに押圧接触して回転摩擦力によ
   り送るプラテンローラを設けるとともに、前記台
   紙に形成されたスプロケツト穴に係脱するととも
   に互いに独立的にフリー回転するスプロケツトを
   前記プラテンローラの両側に設けたことを特徴と
   するサーマル転写プリンタの駆動装置。