JPH08323264A - 塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

塗布方法及び塗布装置

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JPH08323264A
JPH08323264A JP13361595A JP13361595A JPH08323264A JP H08323264 A JPH08323264 A JP H08323264A JP 13361595 A JP13361595 A JP 13361595A JP 13361595 A JP13361595 A JP 13361595A JP H08323264 A JPH08323264 A JP H08323264A
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coating liquid
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晃 大平
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淳二 氏原
Eiichi Kijima
栄一 木島
Masanari Asano
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/007Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状基材に均一に塗布する塗布方法及び塗
布装置を提供する。 【構成】 エンドレスに形成された連続周面を有する円
筒状基材を移動させながら、塗布液を外部から供給する
供給口より環状の液分配室を経て、該液分配室の内方に
開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒状基材の
周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわたって近接
形成されたホッパー塗布面に設けられたエンドレスの塗
布液流出口から、該ホッパー塗布面に塗布液を流出さ
せ、前記円筒状基材とホッパー塗布面の先端部に連続的
に供給させて塗布する方法において、前記液分配室の高
さが5〜50mmであり、且つ前記スリットの間隙の大
きさに対する前記液分配室の高さとの比が1:10〜1
000であることを特徴とする塗布方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドレスに形成され
た連続面を有する円筒状基材の外面上に、塗布液を均一
に塗布する塗布装置及び塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンドレスに形成された連続
面を有する円筒状基材の外面上へ薄膜で均一に塗布する
方法としてスプレー塗布法、浸漬塗布法、ブレード塗布
法、ロール塗布法等の種々の方法が検討されている。特
に、電子写真感光体ドラムのような薄膜で均一な塗布に
ついては生産性の優れた塗布装置を開発すべく検討され
ている。
【0003】スプレー塗布法ではスプレーガンより噴出
した塗布液滴が該エンドレスに形成された連続面を有す
る円筒状基材の外周面上に到達するまでに溶媒が蒸発す
るために塗布液滴の固形分濃度が上昇してしまい、それ
にともない塗布液滴の粘度上昇が起こって液滴が面に到
達したとき、液滴が面上を充分に広がらないために、あ
るいは乾燥して固体化してしまった粒子が表面に付着す
るために、塗布表面の平滑性の良いものがえられない。
また、連続面を有する円筒状基材への液滴の到達率が1
00%でなく塗布液のロスがあったり部分的にも不均一
であるため、膜厚コントロールが困難である。更に、高
分子溶液等では糸引きを起こす事があるため使用する溶
媒及び樹脂に制限がでてしまう。
【0004】ブレード塗布法、ロール塗布法では、例え
ば円筒状基材の軸方向にブレードもしくはロールを配置
し、該円筒状基材を回転させて塗布を行い円筒状基材を
1回転させた後、ブレードもしくはロールを後退させる
ものである。しかしながらブレードもしくはロールを後
退させる際、塗布液の粘性により、塗布膜厚の一部に他
の部分より厚い部分が生じ、均一な塗膜が得られない欠
点がある。
【0005】浸漬塗布法では、上記におけるような塗布
液表面の平滑性、塗布膜の均一性の悪い点は改良され
る。しかしながら、塗布膜厚の制御が塗布液物性、例え
ば、粘度、表面張力、密度、温度等と塗布速度に支配さ
れ、塗布液物性の調整が重要となる。また、塗布速度も
低いし、塗布液槽を満たすためにはある一定量以上の液
量が必要である。さらに重層する場合、下層成分が溶け
出し塗布液槽が汚染されやすい等の欠点がある。
【0006】そこで、特開昭58−189061号公報
に記載の如く円形量規制型塗布装置(この中にはスライ
ドホッパー型塗布装置が含まれる)の技術が開発され
た。このスライドホッパー型塗布装置はエンドレスに形
成された連続周面を有する円筒状基材を連続的にその軸
方向に移動させながら、その周囲を環状に取り囲み、円
筒状基材の外周面に対して塗布液を塗布するものであっ
て、さらに、この塗布装置は環状の液分配室と、この液
分配室内の一部に対して外部から塗布液を供給する供給
口と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分配スリッ
トとを有し、このスリットから流出した塗布液を斜め下
方に傾斜するスライド面上に流下させ、スライド面の下
端の唇状部のスライドエッジと円筒状基材との僅かな間
隙部分にビードを形成し、円筒状基材の移動に伴ってそ
の外周面に塗布するものである。このスライドホッパー
型塗布装置を用いることにより、少ない液量で塗布で
き、塗布液が汚染されず、生産性の高い、膜厚制御の容
易な塗布が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ス
ライドホッパー型塗布装置やその塗布方法を用いても、
なお、塗布液膜切れ(ビード切れによるものが多い)、
あるいは、塗布ムラや膜厚の変動大きい、特に供給口付
近と供給口から最も離れたところとの膜厚差が大きい等
の欠点があった。
【0008】本発明の目的は上記の課題に鑑みなされた
もので、塗装膜切れ(ビード切れ)のない、塗布ムラや
膜厚変動のない優れた塗布方法及び塗布装置を提供する
ことにある。また、複数の塗布層を同時に円筒状基材の
上に形成同時重層塗布、及び複数の塗布装置から塗布層
を逐次、円筒状基材の上に形成する逐次重層塗布等の塗
布方法及び塗布装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、(1)エンドレスに形
成された連続周面を有する円筒状基材を移動させなが
ら、塗布液を外部から供給する供給口より環状の液分配
室を経て、該液分配室の内方に開口する塗布液分配スリ
ットを通じ、前記円筒状基材の周面を取り囲むように円
筒状基材の全周にわたって近接形成されたホッパー塗布
面に設けられたエンドレスの塗布液流出口から、該ホッ
パー塗布面に塗布液を流出させ、前記円筒状基材とホッ
パー塗布面の先端部に連続的に供給させて塗布する方法
において、前記液分配室の高さが5〜50mmであり、
且つ前記スリットの間隙の大きさに対する前記液分配室
の高さとの比が1:10〜1000であることを特徴と
する塗布方法あり、(2)長手方向に移動する円筒状基
材の周囲を環状に取囲み、その内部に環状の液分配室
と、該液分配室に対して外部から塗布液を供給する供給
口と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分配スリッ
トを有する塗布装置において、前記液分配室の高さが5
〜50mmであり、且つ、前記スリットの間隙の大きさ
に対する前記液分配室の高さとの比が1:10〜100
0であることを特徴とする塗布装置あり、(3)エンド
レスに形成された連続周面を有する円筒状基材を移動さ
せながら、塗布液を外部から供給する供給口より環状の
液分配室を経て、該液分配室の内方に開口する塗布液分
配スリットを通じ、前記円筒状基材の周面を取り囲むよ
うに円筒状基材の全周にわたって近接形成されたホッパ
ー塗布面に設けられたエンドレスの塗布液流出口から、
該ホッパー塗布面に塗布液を流出させ、前記円筒状基材
とホッパー塗布面の先端部に連続的に供給させて塗布す
る方法において、前記液分配室の高さが供給口側と該供
給側から最も離れた側とで異なることを特徴とする塗布
方法あり、(4)長手方向に移動する円筒状基材の周囲
を環状に取り囲み、その内部に環状の液分配室と、該液
分配室に対して外部から塗布液を供給する供給口と、前
記液分配室の内方に開口する塗布液分配スリットを有す
る塗布装置において、前記液分配室の高さが供給口側と
該供給側から最も離れた側とで異なることを特徴とする
塗布装置あり、(5)エンドレスに形成された連続周面
を有する円筒状基材を移させながら、塗布液を外部から
供給する供給口より環状の液分配室を経て、該液分配室
の内方に開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒
状基材の周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわた
って近接形成されたホッパー塗布面に設けられたエンド
レスの塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に塗布液を
流出させ、前記円筒状基材とホッパー塗布面の先端部に
連続的に供給させて塗布する方法において、前記液分配
室の容積が20〜1000ccであることを特徴とする
塗布方法あり、(6)長手方向に移動する円筒状基材の
周囲を環状にとり囲み、の内部に環状の液分配室と、該
液分配室に対して外部から塗布液が流入してくる供給口
と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分配スリット
を有する塗布装置において、前記液分配室の容積が20
〜1000ccであることを特徴とする塗布装置ある。
【0010】
【作用】以上のように構成した作用について説明する
と、請求項1の塗布方法は、エンドレスに形成された連
続周面を有する円筒状基材を移動させながら、塗布液を
外部から供給する供給口より環状の液分配室を経て、該
液分配室の内方に開口する塗布液分配スリットを通じ、
前記円筒状基材の周面を取り囲むように円筒状基材全周
にわたって近接形成されたホッパー塗布面に設けられた
エンドレスの塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に塗
布液を流出させ、前記円筒状基材とホッパー塗布面の先
端部に連続的に供給させて塗布する方法であって、液分
配室の高さが5〜50mmであり、且つ前記スリットの
間隙の大きさに対する前記液分配室の高さとの比が1:
10〜1000である。その結果として、塗装膜切れ
(ビート切れ)がなく、長手方向の塗布ムラが少ない。
液分配室の高さが5mm未満であるとビードの安定性が
悪く、また、50mmを越えると液供給口に近いところ
と最も離れたところでの膜厚差が大きくなる。さらに、
液分配室の高さと前記スリットの間隙の大きさとの比
(H比)が10未満であると、ビードの変動が大きい。
また、1000より大きいと、デッドスペースが増加す
るため、塗布液の均質性が低下し、膜厚変動が大きく、
塗布ムラが激しくなる。
【0011】請求項2の塗布方法は、各々複数の塗布液
分配スリット及び塗布液流出口を設け、異なる塗布液を
塗布液分配スリット及び塗布液流出口から同一のホッパ
ー塗布面の上に流出させる。複数の塗布層を同時に円筒
状基材の上に形成させる。その結果として、同時重層塗
布においても請求項1と同様の効果を得る。
【0012】請求項3の塗布方法は、各々複数の塗布液
分配スリット、塗布液流出口及びホッパー塗布面を設
け、異なる塗布液を各々の塗布液分配スリットに供給す
る。さらに、各々の塗布液流出口から各々のホッパー塗
布面に供給させ、複数の塗布層を円筒状基材の上に逐次
に形成させる。その結果として、逐次重層塗布において
も請求項1と同様の効果を得る。なお、逐次重層塗布に
おいては、下層が未乾燥状態で、即ち乾燥ゾーンを通さ
ないで逐次に塗布しても良いし、乾燥ゾーンを通して乾
燥させた上に重層させても良い。
【0013】請求項4の塗布装置は、長手方向に移動す
る円筒状基材の周囲を環状に取囲み、その内部に環状の
液分配室と、該液分配室に対して外部から塗布液を供給
する供給口と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分
配スリットを有する塗布装置にあって、液分配室の高さ
が5〜50mmであり、且つ、前記スリットの間隙の大
きさに対する前記液分配室の高さとの比が1:10〜1
000にする。その結果として、塗布膜切れ(ビート切
れ)がなく、長手方向の塗布ムラが少なくなる。液分配
室の高さが5mm未満であるとビードの安定性が悪く、
また、50mmを越えると液供給口に近いところと最も
離れたところでの膜厚差が大きくなる。さらに、液分配
室の高さと前記スリットの間隙の大きさとの比(H比)
が10未満である。ビードの変動が大きい。また、10
00より大きいと、デッドスペースが増加するため、塗
布液の均質性が低下し、膜厚変動が大きく、塗布ムラが
激しくなる。
【0014】請求項5の塗布装置は、塗布液分配スリッ
トの間隙が30μm〜1mmである。その結果として、
請求項4において、より塗布膜切れ(ビート切れ)がな
く、長手方向の塗布ムラが少ない。スリットの間隙は基
材の移動速度や液送液量等にもよるが、上記の範囲で膜
厚変動が小さく、塗布ムラが少ない。
【0015】請求項6の塗布方法は、エンドレスに形成
された連続周面を有する円筒状基材を移動させながら、
塗布液を外部から供給する供給口より環状の液分配室を
経て、該液分配室の内方に開口する塗布液分配スリット
を通じ、前記円筒状基材の周面を取り囲むように円筒状
基材の全周にわたって近接形成されたホッパー塗布面に
設けられたエンドレスの塗布液流出口から、該ホッパー
塗布面に塗布液を流出させ、前記円筒状基材とホッパー
塗布面の先端部に連続的に供給させて塗布する方法にお
いて、前記液分配室の高さが供給口側と該供給側から最
も離れた側とで異なるようにする。その結果として、塗
布膜切れ(ビート切れ)がなく、円周方向の塗布ムラが
少ない。供給口側と該供給口側から最も離れた側とでは
装置内の液圧が異なり、最も離れたところでは2つの液
流がぶつかり合うため(液供給口が1つの場合を考える
と分かり易い)、円周方向の膜厚変動が大きい。これの
液圧差と液のぶつかりあいの影響を防ぐため、液分配室
(液溜まり室)の高さを入り口側と最も離れた位置で差
をつけることにより達成できた。好ましくは入口側の方
の高さが小さい方がよく、H比=入り口側と最も離れた
位置の高さ/入口側高さとしたとき、H比=1.01か
ら5.00が良い。
【0016】請求項7の塗布方法は、各々複数の塗布液
分配スリット及び塗布液流出口を設け、異なる塗布液を
塗布液分配スリット及び塗布液流出口から同一のホッパ
ー塗布面の上に流出させ、複数の塗布層を同時に円筒状
基材の上に形成させることを特徴とする。その結果とし
て、同時重層塗布においても請求項6と同様の効果を得
る。
【0017】請求項8の塗布方法は、各々複数の塗布液
分配スリット、塗布液流出口及びホッパー塗布面を設
け、異なる塗布液を各々の塗布液分配スリットに供給
し、各々の塗布液流出口から各々のホッパー塗布面に供
給させ、複数の塗布層を円筒状基材の上に逐次に形成さ
せる。その結果として、逐次重層塗布においても請求項
6と同様の効果を得る。なお、下層が未乾燥状態で、即
ち乾燥ゾーンを通さないで逐次に塗布しても良いし、乾
燥ゾーンを通して乾燥させた上に重層させても良い。
【0018】請求項9の塗布装置は、長手方向に移動す
る円筒状基材の周囲を環状に取り囲み、その内部に環状
の液分配室と、該液分配室に対して外部から塗布液を供
給する供給口と、前記液分配室の内方に開口する塗布液
分配スリットを有する塗布装置において、前記液分配室
の高さが供給口側と該供給側から最も離れた側とで異な
る。その結果として、塗布膜切れ(ビート切れ)がな
く、円周方向の塗布ムラが少ない。
【0019】請求項10の塗布装置は、前記液分配室の
高さが、前記供給側から最も離れた位置で漸増する。そ
の結果として、請求項9において、より塗布膜切れ(ビ
ート切れ)がなく、円周方向の塗布ラが少ない。
【0020】請求項11の塗布方法は、エンドレスに形
成された連続周面を有する円筒状基材を移させながら、
塗布液を外部から供給する供給口より環状の液分配室を
経て、液分配室の内方に開口する塗布液分配スリットを
通じ、前記円筒状基材の周面を取り囲むように円筒状基
材の全周にわたって近接形成されたホッパー塗布面に設
けられたエンドレスの塗布液流出口から、該ホッパー塗
布面に塗布液を流出させ、前記円筒状基材とホッパー塗
布面の先端部に連続的に供給させて塗布する方法におい
て、前記液分配室の容積を20〜1000ccとする。
その結果として、塗布膜切れ(ビート切れ)がなく、膜
厚ムラが少ない、また、送液の脈動変動に強い。なお、
20ccより小さいと送液系や振動による液脈動を拾
い、長手方向や円周方向の膜厚ムラが発生する。また、
1000ccよりも大きいと、供給口に近いところと最
も離れたところとの脈変動差が大きく、円周方向の膜厚
ムラが大きく、又デッドスペースが増加するため塗布液
の均質性が低下し塗布ムラが発生する。なお、好ましく
は30〜900ccである。
【0021】請求項12の塗布方法は、各々複数の塗布
液分配スリット及び塗布液流出口を設け、異なる塗布液
を塗布液分配スリット及び塗布液流出口から同一のホッ
パー塗布面にあるスライド面の上に流出させ、複数の塗
布層を同時に円筒状基材の上に形成させる。その結果と
して、同時重層塗布においても請求項11と同様の効果
を得る。
【0022】請求項13の塗布方法は、各々複数の塗布
液分配スリット、塗布液出口及びホッパー塗布面を設
け、異なる塗布液を各々の塗布液分配スリットに供給
し、各々の塗布液流出口から各々のホッパー塗布面にあ
るスライド面上に流出させ、複数の塗布層を円筒状基材
上に逐次形成させる。その結果として、逐次重層塗布に
おいても、請求項11と同様の効果を得る。なお、下層
が未乾燥状態で、即ち乾燥ゾーンを通さないで逐次に塗
布しても良いし、乾燥ゾーンを通して乾燥させた上に重
層させても良い。
【0023】請求項14の塗布装置は、長手方向に移動
する円筒状基材の周囲を環状にとり囲み、環状の液分配
室と、該液分配室に対して外部から塗布液が流入してく
る供給口と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分配
スリットを有する塗布装置において、前記液分配室の容
積を20〜1000ccにする。その結果として、塗布
膜切れ(ビート切れ)がなく、膜厚ムラが少ない、ま
た、送液の脈動変動に強い。なお、20ccより小さい
と送液系や振動による液脈動を拾い、長手方向や円周方
向の膜厚ムラが発生する。また、1000ccよりも大
きいと、供給口に近いところと最も離れたところとの脈
変動差が大きく、円周方向の膜厚ムラが大きく、又デッ
ドスペースが増加するため塗布液の均質性が低下し塗布
ムラが発生する。なお、好ましくは30〜900ccで
ある。
【0024】請求項15の塗布装置は、前記供給口にお
ける流速が0.01〜1.0m/secである。その結
果として、請求項14において、より塗布膜切れ(ビー
ト切れ)が無くなり、膜厚ムラが少なくなり、送液の脈
動変動に強い。
【0025】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが、これ
に限定されるものではない。
【0026】図1は、本発明に係わる塗布装置例の断面
図で、中心線Yに沿って垂直状に重ね合わしたエンドレ
スに形成された円筒状基材1A,1Bと該円筒状基材1
A,1Bに順次感光用の塗布液2を塗布する塗布装置を
示す。図の様に円筒状基材1A取り囲む様に塗布液2の
ホッパー塗布面4が形成され、該ホッパー塗布面4に供
給される塗布液2を前記円筒状基材1Aに順次塗布する
様に構成している。塗布方法としては、前記塗布ヘッド
3を固定し、前記円筒状基材1Aを中心線Yに沿って矢
印方向に上昇移動させながら上端部より塗布を行う。そ
の周囲を取り囲み、円筒状基材1A,1Bの外周面に対
し塗布装置の塗布に直接係わる部分の塗布ヘッド3によ
り塗布液2が塗布される。塗布ヘッド3には、円筒状基
材1A,1B側に開口する塗布液流出口9を有する幅狭
の塗布液分配スリット(スリットと略称する)8が水平
方向に形成されている。このスリット8は環状の液分配
室7に連通し、この環状の液分配室7には塗布液タンク
5内の塗布液2を送液ポンプ6の塗布液供給部6Aによ
り供給管を介して供給するようになっている。他方、ス
リット8の塗布液流出口9の下側には、連続して下方に
傾斜し基材の外寸よりやや大なる寸法で終端をなすよう
に形成されたスライド面4が形成されている。さらに、
このスライド面4の終端より下方に延びる唇状部が形成
されている。かかる塗布装置による塗布においては、円
筒状基材1A,1Bを引き上げる過程で、塗布液2をス
リット8から押し出し、スライド面4に沿って流下させ
ると、スライド面終端に至った塗布液は、そのスライド
面終端と円筒状基材1A,1Bの外周面との間にビード
を形成した後、円筒状基材の表面に塗布される。なお、
円筒状基材としては中空ドラム、例えば、アルミニウム
ドラム、プラスチックドラムの他、シームレスベルト型
の基材でも良い。
【0027】図2は、図1に係わる塗布装置例の斜視図
で、さらに詳しくは塗布装置の一部を切欠して示す斜視
図である。
【0028】図3は、本発明に係わる他の塗布装置例の
断面図で、液分配室7が供給口側の高さH3と該供給側
から最も離れた側の高さH4とで異なる塗布装置であ
る。なお、図1と同一の部材には同一符号をつけると共
に、機構的、機能的に変わらないものについてはその説
明を省略する。
【0029】前記液分配室7は図の如く入り口側と最も
離れた側とで水平面に対してある角度αをもって傾斜勾
配を有する。この角度αの範囲は円筒状基材の直径や塗
布装置の大きさにより変わるが、前述した用にH比=H
4/H3が1.01から5になるような角度が良い。ま
た、スライド面終端と円筒状基材は、ある間隔をもって
配置されているため基材を傷付けることなく、また性質
の異なる層を多層形成させる場合においても、既に塗布
された層を損傷することなく塗布できる。さらに性質が
異なり同一溶媒に溶解する層を多層形成させる際にも、
浸漬塗布方法と比べて溶媒中に存在する時間がはるかに
短いので、下層成分が上層側へ殆ど溶出しないし、塗布
層にも溶出することなく塗布できる。本発明の塗布方法
は、薄膜で均一な塗布膜を要求する電子写真感光体ドラ
ム、静電記録体の製造、ローラー表面上への被覆、エン
ドレス帯状物等の外周面への塗膜形成等に用いられそれ
らに制限される事はない。即ちエンドレスに形成された
連続面を有する基材の外周面の塗布方法として用いられ
る。塗布は基材自体が移動しても塗布装置が移動しても
良く、更に円筒状基材を回転しても良い。
【0030】図4は、本発明に係わる他の塗布装置例の
断面図である。なお、図1と同一の部材には同一符号を
つけると共に、機構的、機能的に変わらないものについ
てはその説明を省略する。液分配室7の容積Vは20か
ら1000ccが好ましい。
【0031】スライド面終端と円筒状基材は、ある間隙
を持って配置されているため基材を傷つける事なく、ま
た性質の異なる層を多層形成させる場合においても、既
に塗布された層を損傷することなく塗布できる。更に性
質が異なり同一溶媒に溶解する層を多層形成させる際に
も、浸漬塗布方法と比べて溶媒中に存在する時間がはる
かに短いので、下層成分が上層側へ殆ど溶出しないし、
塗布層にも溶出することなく塗布できる。本発明の塗布
方法は、薄膜で均一な塗布膜を要求する電子写真感光体
ドラム、静電記録体の製造、ローラー表面上への被覆、
エンドレス帯状物等の外周面への塗膜形成等に用いられ
それらに制限される事はない。即ちエンドレスに形成さ
れた連続面を有する基材の外周面の塗布方法として用い
られる。塗布は基材自体が移動しても塗布装置が移動し
ても良く、更に円筒状基材を回転しても良い。
【0032】以上の塗布装置を用いて円筒状基材1A,
1Bに塗布液2を塗布した時の実施例及び比較例を以下
に示す。
【0033】〈実施例1−1〉円筒状基材(塗布ドラム
とも言う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
ドラム支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布
液組成物UCL−1を調整し、図1に記載の如くのスラ
イドホッパー型塗布装置を用いて、表1に記載の如く液
分配室の高さ及びH比を調整して塗布し、塗布ドラムN
o.A1−1〜No.A1−3を得た。
【0034】 UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 2g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000g 結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】本発明の塗布方法によれば、表1から明ら
かな如く、塗布液のビード切れ、塗布ムラ、色ムラや膜
厚変動特に円周方向の塗布ムラがなく良好であった。
【0037】〈実施例1−2〉円筒状基材(塗布ドラム
とも言う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
ドラム支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布
液組成物CGL−1を分散調製し、図1に記載の如くス
ライドホッパー型塗布装置を用いて、表2に記載の如く
液分配室の高さ及びH比を調整して塗布し、塗布ドラム
No.A2−1〜No.A2−3を得た。
【0038】 CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 25g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 10g メチルエチルケトン 1430ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0039】上記のCGM−1の化学式を以下に示す。
【0040】
【化1】
【0041】塗布結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】本発明の塗布方法によれば、表2から明ら
かな如く、塗布液のビード切れ、塗布ムラ、色ムラや膜
厚変動特に円周方向の塗布ムラがなく良好であった。
【0044】〈実施例1−3〉 (実施例及び比較例)円筒状基材(塗布ドラムとも言
う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラム
支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布液組成
物CTL−1を調製し、図1に記載の如くのスライドホ
ッパー型塗布装置を用いて、表3に記載の如く液分配室
の高さ及びH比を調整して塗布し、塗布ドラムNo.A
3−1〜No.A3−7を得た。
【0045】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 500g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g 1,2−ジクロロエタン 2800ml 上記のCTM−1の化学式を以下に示す。
【0046】
【化2】
【0047】塗布結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】本発明の塗布方法によれば、表3から明ら
かな如く、塗布液のビード切れ、塗布ムラ、色ムラや膜
厚変動特に円周方向の塗布ムラがなく良好であった。
【0050】また、図9に塗布ドラムNo.A3−2と
No.A3−5の円周方向の膜厚プロフィールを示し、
図9(A)はA3−2を図9(B)はA3−5を示す。
図で90度の位置が供給口となっている。図9に示すよ
うに、本発明のものは良好な結果となっている。
【0051】〈実施例1−4〉円筒状基材(塗布ドラム
とも言う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
ドラム支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く各塗
布組成物CGL−3、CGL−4を分散調製し、図1に
記載のスライドホッパー型塗布装置を用いて、表4に記
載の如く液分配室の高さ及びH比を調整して塗布し、塗
布ドラムNo.A4−1〜No.A4−6を得た。
【0052】 CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 10g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 10g t−酢酸ブチル 1000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0053】 CGL−4塗布液組成物 ペリレン系顔料(CGM−4) 50g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g メチルエチルケトン 2400ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0054】上記CGM−3、CGM−4の化学式を以
下に示す。
【0055】
【化3】
【0056】
【化4】
【0057】また、塗布結果を表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】本発明の塗布方法によれば、表4から明ら
かな如く、塗布液のビード切れ、塗布ムラ、色ムラや膜
厚変動特に円周方向の塗布ムラがなく良好であった。
【0060】更に、表5に記載の如く液分配室の高さH
比を調整し、下記CTL−2塗布液組成物を塗布ドラム
No.A4−1〜No.A4−6上にそれぞれ逐次重層
塗布を行い、塗布ドラムNo.A5−1〜No.A5−
6を得た。
【0061】 CTL−2塗布液組成物 CTM−2 500g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g 1,2−ジクロロエタン 2800ml 上記CTM−2の化学式を以下に示す。
【0062】
【化5】
【0063】また、塗布結果を表5に示す。
【0064】
【表5】
【0065】本発明の塗布方法によれば、表5に示す如
く、多層からなる有機感光体を組み上げ実写テストを行
ったところ、塗布ムラに起因する画像ムラはなく良好な
画像が得られた。
【0066】〈実施例2−1〉 (実施例及び比較例)円筒状基材(塗布ドラムとも言
う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラム
支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布液組成
物UCL−1〜3を調製し、図3に記載の如くのスライ
ドホッパー型塗布装置(H比)を用いて、表6に記載の
如く塗布し、塗布ドラムNo.B1−1〜No.B1−
7を得た。
【0067】 UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 2g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000g UCL−2塗布液組成物 塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体(エスレックMF−10積水化学社製) 5g アセトン/シクロヘキサノン=10/1(Vol比) 700g UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体(エルバックス4260 三井デュポンケ ミカル社製) 50g トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) 2000ml また、塗布結果を表6に示す。
【0068】
【表6】
【0069】本発明の塗布方法によれば、表6から明ら
かな如く、塗布ムラ、色ムラ、塗布膜切れ(ビート切
れ)や膜厚変動特に円周方向のムラがなった。
【0070】〈実施例2−2〉 (実施例及び比較例)円筒状基材(塗布ドラムとも言
う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラム
支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布液組成
物CGL−1、−3、−4を調製し、図3に記載の如く
のスライドホッパー型塗布装置(H比)を用いて、表7
に記載の如く塗布し、塗布ドラムNo.B2−1〜N
o.B2−7を得た。
【0071】 CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 25g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 10g メチルエチルケトン 1430ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0072】 CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 10g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 10g t−酢酸ブチル 1000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて17時間分散し
たもの。
【0073】 CGL−4塗布液組成物 ペリレン系顔料(CGM−4) 50g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g メチルエチルケトン 2400ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0074】また、塗布結果を表7に示す。
【0075】
【表7】
【0076】本発明の塗布方法によれば、表7から明ら
かな如く、塗布ムラ、色ムラ、塗布膜切れ(ビート切
れ)や膜厚変動特に円周方向のムラがなった。
【0077】〈実施例2−3〉 (実施例及び比較例)円筒状基材(塗布ドラムとも言
う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラム
支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布液組成
物CTL−1を調製し、図3に記載の如くのスライドホ
ッパー型塗布装置(H比)を用いて、表8に記載の如く
塗布し、塗布ドラムNo.B3−1〜No.B3−3を
得た。
【0078】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 500g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g 1,2−ジクロロエタン 2800ml また、塗布結果を表8に示す。
【0079】
【表8】
【0080】本発明の塗布方法によれば、表7から明ら
かな如く、塗布ムラ、色ムラ、塗布膜切れ(ビート切
れ)や膜厚変動特に円周方向のムラがなった。また、図
10に塗布ドラムNo.B3−1とNo.B3−3の円
周方向の膜厚プロフィールを示し、図10(A)はB3
−1を、図10(B)はB3−3を示す。図で90度は
給液口となっている。図に示すように、本発明のものは
良好な結果となっている。
【0081】〈実施例2−4〉円筒状基材(塗布ドラム
とも言う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
ドラム支持体を用いた。実施例2の塗布ドラムNo.B
2−1からNo.B2−6上に、実施例2−3の塗布液
組成物CTL−1を表9の如く、図3に記載のスライド
ホッパー型塗布装置(H比)を用いて逐次重層した。
【0082】また、塗布結果を表9に示す。
【0083】
【表9】
【0084】表9に示す如く塗布性は良好であり、円周
方向の塗布膜厚ムラはなかった。
【0085】〈実施例3−1〉 (実施例及び比較例)円筒状基材(塗布ドラムとも言
う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラム
支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布液組成
物UCL−1から3を調製し、図4に記載の如くのスラ
イドホッパー型塗布装置(液分配室の容積を変えた)を
用いて、表10に記載の如く塗布し、塗布ドラムNo.
C1−1〜No.C1−7を得た。
【0086】 UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 2g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000mg UCL−2塗布液組成物 塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体(エスレックMF−10積水化学社製) 5g アセトン/シクロヘキサノン=10/1(Vol比) 700mg UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体(エルバックス4260,三井デュポンケ ミカル社製) 50g トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) 2000ml 塗布結果を表10に示す。
【0087】
【表10】
【0088】本発明の塗布方法によれば、表10から明
らかな如く、塗布膜切れ(ビート切れ)、塗布ムラ、色
ムラや膜厚特に円周方向や長手方向の塗布ムラ、段ムラ
がなく良好であった。
【0089】〈実施例3−2〉 (実施例及び比較例)円筒状基材(塗布ドラムとも言
う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラム
支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布液組成
物CGL−1、−3、−4を調製し、図4に記載の如く
のスライドホッパー型塗布装置(液分配室の容積を変え
た)を用いて、表11に記載の如く塗布し、塗布ドラム
No.C2−1〜No.C2−7を得た。
【0090】 CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 25g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 10g メチルエチルケトン 1430ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0091】 CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 10g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 10g t−酢酸ブチル 1000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて17時間分散し
たもの。
【0092】 CGL−4塗布液組成物 ペリレン系顔料(CGM−4) 50g チラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g メチルエチルケトン 2400ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0093】塗布結果を表11に示す。
【0094】
【表11】
【0095】本発明の塗布方法によれば、表11から明
らかな如く、塗布膜切れ(ビート切れ)、塗布ムラ、色
ムラや膜厚特に円周方向や長手方向の塗布ムラ、段ムラ
がなく良好であった。
【0096】〈実施例3−3〉円筒状基材(塗布ドラム
とも言う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
ドラム支持体を用いた。前記支持体上に下記の如く塗布
液組成物CTL−1を調製し、図4に記載の如くのスラ
イドホッパー型塗布装置(液分配室の容積を変えた)を
用いて、表12に記載の如く塗布し、塗布ドラムNo.
C3−1〜No.C3−4を得た。
【0097】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 500g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g 1,2−ジクロロエタン 2800ml 塗布結果を表12に示す。
【0098】
【表12】
【0099】本発明の塗布方法によれば、表12から明
らかな如く、塗布膜切れ(ビート切れ)、塗布ムラ、色
ムラや膜厚特に円周方向や長手方向の塗布ムラ、段ムラ
がなく良好であった。図11は塗布ドラムNo.C3−
1とNo.C3−3の長手方向と円周方向の膜厚プロフ
ィールを示し、図11(A−1)はC3−1の長手方
向、(A−2)はC3−1の円周方向を示し、図11
(B−1)はC3−1の長手方向、(B−2)はC3−
1の円周方向を示す。図のように本発明のものは良好な
結果となっている。
【0100】〈実施例3−4〉円筒状基材(塗布ドラム
とも言う)1A,1Bの導電性支持体としては鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0101】実施例2の塗布ドラムNo.C2−1から
No.C2−5上に、実施例3の塗布液組成物CTL−
1を表13の如く、図4に記載のスライドホッパー型塗
布装置(液分配室の容積を変えた)を用いて逐次重層し
た。
【0102】塗布結果を表13に示す。
【0103】
【表13】
【0104】表13に示す如く塗布性は良好であり、円
周方向及び長手方向の塗布膜厚ムラはなかった。多層か
らなる有機感光体を組み上げ実写テストを行ったとこ
ろ、塗布ムラに起因する画像ムラはなく良好な画像が得
られた。
【0105】図5は、本発明に係わる他の塗布装置の断
面図で、さらに、詳しくは前記図1の塗布装置を同時に
重層塗布する装置である。エンドレスに形成した円筒状
基材1A,1Bに感光体となる塗布液を同時に重層塗布
する。中心線Yに沿って垂直状に重ね合わせた円筒状基
材1A,1Bと、該円筒状基材1A,1Bに順次感光用
の塗布液2を塗布する塗布装置を示す。図の様に前記円
筒状基材1Aを取り囲む様に、塗布液2,2Aのホッパ
ー塗布面4が形成され、該ホッパー塗布面4に供給され
る塗布液2,2Aを前記円筒状基材1Aに順次塗布する
様に構成している。塗布方法としては、前記塗布ヘッド
3を固定し、前記円筒状基材1Aを中心線Yに沿って矢
印方向に上昇移動させながら上端部より塗布を行う。前
記塗布ヘッド3のホッパー塗布面4に塗布液2,2Aを
供給するため、外部に設けた塗布液タンク5,51より
液送ポンプ6の塗布液供給部6Aを下位置に、液送ポン
プ61の塗布液供給部6Bを上位置に各々取り付けて前
記塗布ヘッド3に接続し、塗布液2,2Aを供給する。
【0106】次に供給された塗布液2,2Aは、前記塗
布ヘッド3内に形成した環状の液分配室7には塗布液2
を供給し、塗布ヘッド3内に形成した環状の液分配室7
1には前記塗布液2Aを供給する。先ず供給された塗布
液2は塗布液分配スリット8よりエンドレスの塗布液流
出口9より前記ホッパー塗布面4に塗布液2が連続的に
供給され、前記円筒状基材1Aの全周面に先ず塗布液2
に塗布される。
【0107】更に前記塗布液分配室71には前記塗布液
2Aが供給される。供給された塗布液2Aは塗布液分配
スリット81よりエンドレスの塗布液流出口91より前
記塗布された塗布液2面上に連続的に供給され、前記円
筒状基材1Aの全周面に先ず塗布液2の表面に塗布液2
Aが重層塗布される。なお、H1,H11はスリット隙
間で、H21,H22は液分配室の高さで、H1に対す
るH2は所定の比となっている。
【0108】図6は、本発明に係わる他の塗布装置の断
面図で、さらに詳しくは図1の塗布装置を上下に配置し
た逐次重層塗布する塗布装置である。エンドレスに形成
した円筒状基材1A,1Bに塗布液の重層塗布を行う。
図1と同様にホッパー塗布面4に供給される塗布液2を
前記円筒状基材1Aに順次塗布する。塗布方法として
は、前記塗布ヘッド3を固定し、前記円筒状基材1Aを
中心線Yに沿って矢印方向に上昇移動させながら上端部
より塗布を行う。前記塗布ヘッド3のホッパー塗布面4
に塗布液2を供給するため、外部に設けた塗布液タンク
5より液送ポンプ6の塗布液供給部6Aを前記塗布ヘッ
ド3に接続し、塗布液2を供給する。次に供給された塗
布液2は、前記塗布ヘッド3内に形成した環状の液分配
室7に供給されて塗布液分配スリット8よりエンドレス
の塗布液流出口9より前記ホッパー塗布面4に塗布液2
が連続的に供給され、塗布液2は円筒状基材1Aの全周
面に一層目が塗布される。
【0109】更に塗布ヘッド3の上部に塗布ヘッド32
が設けられ、一層目の塗布液2は塗布され、前記塗布液
2は熱源Hで乾燥され、円筒状基材1Aは矢示方向に上
昇し、塗布ヘッド32のホッパー塗布面42に進入す
る。ホッパー塗布面42に供給される塗布液42を前記
円筒状基材1Aに塗布された塗布液2を面上に順次重層
塗布する。塗布方法としては、前記同様に前記塗布ヘッ
ド32を固定し、前記円筒状基材1Aを中心線Yに沿っ
て矢印方向に上昇移動させながら上端部より重層塗布を
行う。塗布ヘッド32のホッパー塗布面42に塗布液2
Aを供給するため、外部に設けた塗布液タンク52より
液送ポンプ62の塗布液供給部6Cを塗布ヘッド32に
接続し、塗布液2Aを供給する。次に供給された塗布液
2Aは、塗布ヘッド32内に形成した環状の液分配室7
2に供給されて塗布液分配スリット82よりエンドレス
の塗布液流出口92よりホッパー塗布面42に塗布液2
Aが連続的に供給され、塗布液2Aは前記円筒状基材1
Aに塗布された塗布液2の全周面に塗布れれる。なお、
H1,H12はスリット隙間で、H2,H22は液分配
室の高さを表す。
【0110】図7は本発明に係わる他の塗布装置例の断
面図で、図7(A)は、前記図3の塗布装置を同時に重
層塗布するようにした装置である。なお、図3と同一の
部材には同一符号をつけると共に、機構的、機能的に変
わらないものについてはその説明を省略する。円筒状基
材1A,1Bに感光体となる塗布液を同時に重層塗布す
る。環状の液分配室7,71は円筒状基材の周囲を環状
にとり囲むように設けられている。H3,H31は供給
口側の液分配室の高さで、H4,H41は供給口側から
最も離れた側の液分配室の高さである。
【0111】また、H3とH31は異なっており、H4
とH41は異なっている。また、図7(B)は、前記図
3の塗布装置を上下に配置し重層塗布するようにした装
置である。なお、図3と同一の部材には同一符号をつけ
ると共に、機構的、機能的に変わらないものについては
その説明を省略する。円筒状基材1A,1Bに感光体と
なる塗布液を同時に重層塗布する。環状の液分配室7,
71は円筒状基材の周囲を環状にとり囲むようになって
いる。なお、H3,H32は供給口側の液分配室の高さ
で、H4,H42は供給口側から最も離れた側の液分配
室の高さである。H3とH32,H4とH42とは異な
っている。
【0112】図8は本発明に係わる他の塗布装置例の断
面図で、図8(A)は、前記図4の塗布装置を同時に重
層塗布するようにした装置である。なお、図4と同一の
部材には同一符号をつけると共に、機構的、機能的に変
わらないものについてはその説明を省略する。円筒状基
材1A,1Bに感光体となる塗布液を同時に重層塗布す
る。環状の液溜分配室7,71が長手方向に移動する円
筒状基材の周囲を環状にとり囲み、液分配室の容積V,
V1は20から1000ccが好ましい。図8(B)
は、前記図4の塗布装置を上下に配置し重層塗布するよ
うにした装置である。なお、図4と同一の部材には同一
符号をつけると共に、機構的、機能的に変わらないもの
についてはその説明を省略する。円筒状基材1A,1B
に感光体となる塗布液を同時に重層塗布する。環状の液
溜分配室7,72が長手方向に移動する円筒状基材の周
囲を環状にとり囲み、液分配室の容積V,V2は20か
ら1000ccが好ましい。
【0113】
【発明の効果】以上のように構成したので、下記のよう
な効果を奏する。
【0114】請求項1によれば、塗装膜切れ(ビート切
れ)がなく、長手方向の塗布ムラが少ない。
【0115】請求項2によれば、請求項1において、同
時重層塗布においても請求項1と同様の効果を得る。
【0116】請求項3によれば、請求項1において、逐
次重層塗布においても請求項1と同様の効果を得る。
【0117】請求項4によれば、塗布膜切れ(ビート切
れ)がなく、長手方向の塗布ムラが少ない。
【0118】請求項5によれば、請求項4において、よ
り塗布膜切れ(ビート切れ)がなく、長手方向の塗布ム
ラが少ない。
【0119】請求項6によれば、塗布膜切れ(ビート切
れ)がなく、円周方向の塗布ムラが少ない。
【0120】請求項7によれば、請求項6において、同
時重層塗布においても請求項6と同様の効果を得る。
【0121】請求項8によれば、請求項6において、逐
次重層塗布においても請求項6と同様の効果を得る。
【0122】請求項9によれば、塗布膜切れ(ビート切
れ)がなく、円周方向の塗布ムラが少ない。
【0123】請求項10によれば、請求項9において、
より塗布膜切れ(ビート切れ)がなく、円周方向の塗布
ラが少ない。
【0124】請求項11によれば、塗布膜切れ(ビート
切れ)が無くなり、膜厚ムラが少なくなり、送液の脈動
変動に強い。
【0125】請求項12によれば、請求項11におい
て、同時重層塗布においても請求項11と同様の効果を
得る。
【0126】請求項13によれば、請求項11におい
て、逐次重層塗布においても請求項11と同様の効果を
得る。
【0127】請求項14によれば、塗布膜切れ(ビート
切れ)がなく、膜厚ムラが少なく、送液の脈動変動に強
い。
【0128】請求項15によれば、請求項14におい
て、より塗布膜切れ(ビート切れ)がなく、膜厚ムラが
少なく、送液の脈動変動に強い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる塗布装置例の断面図である。
【図2】図1に係わる塗布装置例の斜視図である。
【図3】本発明に係わる他の塗布装置例の断面図であ
る。
【図4】本発明に係わる他の塗布装置例の断面図であ
る。
【図5】本発明に係わる他の塗布装置例の断面図であ
る。
【図6】本発明に係わる他の塗布装置例の断面図であ
る。
【図7】本発明に係わる他の塗布装置例の断面図であ
る。
【図8】本発明に係わる他の塗布装置例の断面図であ
る。
【図9】塗布ドラムのNo.A3−2、No.A3−5
の円周方向の膜厚プロフィールである。
【図10】塗布ドラムのNo.B3−1、No.B3−
3の円周方向の膜厚プロフィールである。
【図11】塗布ドラムのNo.C3−1、No.C3−
3の長手方向と、円周方向の膜厚プロフィールである。
【符号の説明】
1A,1B 円筒状基材 2,2A 塗布液 3,32 塗布ヘッド 4,42 スライド面 5,51,52 塗布液タンク 6,61,62 送液ポンプ 6A,6B,6C 塗布液供給部 7,71,72 液分配室 8,81,82 塗布液分配スリット 9,91,92 塗布液流出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスに形成された連続周面を有す
    る円筒状基材を移動させながら、塗布液を外部から供給
    する供給口より環状の液分配室を経て、該液分配室の内
    方に開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒状基
    材の周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわたって
    近接形成されたホッパー塗布面に設けられたエンドレス
    の塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に塗布液を流出
    させ、前記円筒状基材とホッパー塗布面の先端部に連続
    的に供給させて塗布する方法において、前記液分配室の
    高さが5〜50mmであり、且つ前記スリットの間隙の
    大きさに対する前記液分配室の高さとの比が1:10〜
    1000であることを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 各々複数の塗布液分配スリット及び塗布
    液流出口を設け、異なる塗布液を塗布液分配スリット及
    び塗布液流出口から同一のホッパー塗布面の上に流出さ
    せ、複数の塗布層を同時に円筒状基材の上に形成させる
    ことを特徴とする請求項1記載の塗布方法。
  3. 【請求項3】 各々複数の塗布液分配スリット、塗布液
    流出口及びホッパー塗布面を設け、異なる塗布液を各々
    の塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液流出口か
    ら各々のホッパー塗布面に供給させ、複数の塗布層を円
    筒状基材の上に逐次形成させることを特徴とする請求項
    1記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】 長手方向に移動する円筒状基材の周囲を
    環状に取囲み、その内部に環状の液分配室と、該液分配
    室に対して外部から塗布液を供給する供給口と、前記液
    分配室の内方に開口する塗布液分配スリットを有する塗
    布装置において、前記液分配室の高さが5〜50mmで
    あり、且つ、前記スリットの間隙の大きさに対する前記
    液分配室の高さとの比が1:10〜1000であること
    を特徴とする塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記塗布液分配スリットの間隙が30μ
    m〜1mmであることを特徴とする請求項4記載の塗布
    装置。
  6. 【請求項6】 エンドレスに形成された連続周面を有す
    る円筒状基材を移動させながら、塗布液を外部から供給
    する供給口より環状の液分配室を経て、該液分配室の内
    方に開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒状基
    材の周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわたって
    近接形成されたホッパー塗布面に設けられたエンドレス
    の塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に塗布液を流出
    させ、前記円筒状基材とホッパー塗布面の先端部に連続
    的に供給させて塗布する方法において、前記液分配室の
    高さが供給口側と該供給側から最も離れた側とで異なる
    ことを特徴とする塗布方法。
  7. 【請求項7】 各々複数の塗布液分配スリット及び塗布
    液流出口を設け、異なる塗布液を塗布液分配スリット及
    び塗布液流出口から同一のホッパー塗布面の上に流出さ
    せ、複数の塗布層を同時に円筒状基材の上に形成させる
    ことを特徴とする請求項6記載の塗布方法。
  8. 【請求項8】 各々複数の塗布液分配スリット、塗布液
    流出口及びホッパー塗布面を設け、異なる塗布液を各々
    の塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液流出口か
    ら各々のホッパー塗布面に供給させ、複数の塗布層を円
    筒状基材の上に逐次形成させることを特徴とする請求項
    6記載の塗布方法。
  9. 【請求項9】 長手方向に移動する円筒状基材の周囲を
    環状に取り囲み、その内部に環状の液分配室と、該液分
    配室に対して外部から塗布液を供給する供給口と、前記
    液分配室の内方に開口する塗布液分配スリットを有する
    塗布装置において、前記液分配室の高さが供給口側と該
    供給側から最も離れた側とで異なることを特徴とする塗
    布装置。
  10. 【請求項10】 前記液分配室の高さが、前記供給側か
    ら最も離れた位置で漸増することを特徴とする請求項9
    記載の塗布装置。
  11. 【請求項11】 エンドレスに形成された連続周面を有
    する円筒状基材を移動させながら、塗布液を外部から供
    給する供給口より環状の液分配室を経て、該液分配室の
    内方に開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒状
    基材の周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわたっ
    て近接形成されたホッパー塗布面に設けられたエンドレ
    スの塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に塗布液を流
    出させ、前記円筒状基材とホッパー塗布面の先端部に連
    続的に供給させて塗布する方法において、前記液分配室
    の容積が20〜1000ccであることを特徴とする塗
    布方法。
  12. 【請求項12】 各々複数の塗布液分配スリット及び塗
    布液流出口を設け、異なる塗布液を塗布液分配スリット
    及び塗布液流出口から同一のホッパー塗布面にあるスラ
    イド面の上に流出させ、複数の塗布層を同時に円筒状基
    材の上に形成させる請求項11記載の塗布方法。
  13. 【請求項13】 各々複数の塗布液分配スリット、塗布
    液出口及びホッパー塗布面を設け、異なる塗布液を各々
    の塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液流出口か
    ら各々のホッパー塗布面にあるスライド面上に流出さ
    せ、複数の塗布層を円筒状基材上に逐次形成させる請求
    項11記載の塗布方法。
  14. 【請求項14】 長手方向に移動する円筒状基材の周囲
    を環状にとり囲み、その内部に環状の液分配室と、該液
    分配室に対して外部から塗布液が流入してくる供給口
    と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分配スリット
    を有する塗布装置において、前記液分配室の容積が20
    〜1000ccであることを特徴とする塗布装置。
  15. 【請求項15】 前記供給口における流速が0.01〜
    1.0m/secであることを特徴とする請求項14記
    載の塗布装置。
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