JPH10286516A - 塗布方法 - Google Patents

塗布方法

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JPH10286516A
JPH10286516A JP9383997A JP9383997A JPH10286516A JP H10286516 A JPH10286516 A JP H10286516A JP 9383997 A JP9383997 A JP 9383997A JP 9383997 A JP9383997 A JP 9383997A JP H10286516 A JPH10286516 A JP H10286516A
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JP
Japan
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coating
coating liquid
liquid
cylindrical substrate
hopper
Prior art date
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Application number
JP9383997A
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English (en)
Inventor
Akira Ohira
晃 大平
Junji Ujihara
淳二 氏原
Masanari Asano
真生 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 塗布液を円筒状基材上に塗布する時、塗布液
の盛り上がりや、乾燥風等の空気流による塗布液流の乱
れや、薄層塗布の場合の部分乾燥等による塗布ムラ、色
ムラまたは塗布傷等を発生せず、かつ塗布部において優
れたビード塗布が行われるため常に塗布性に優れた塗膜
を得ることができる塗布方法の提供。 【解決手段】 エンドレスに形成された連続面を有する
円筒状基材1を垂直上方に移動させながら該円筒状基材
1の外周面上に塗布液を塗布する塗布方法であって、該
塗布液の粘度を1.0〜50ミリパスカル・秒、該塗布
液スライド面の傾斜角度を45〜65度、該塗布液スラ
イド面の面長を1〜10mm及び該円筒状基材1の移動
速度を15〜150mm/secとしたことを特徴とす
る塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状基材上に塗
布液を塗布して電子写真感光体を製造する際に用いられ
る塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドレスに形成された連続面を有する
円筒状基材(以後単に円筒状基材ともいう)の外周面上
に塗布液を塗布する塗布装置としては、例えばスプレー
塗布法、浸漬塗布法、ブレード塗布法、ロール塗布法等
の種々の方法が検討されている。特に電子写真感光体
(以後単に感光体ともいう)では、薄層で且つ均一な塗
膜が要請され、そのため高い塗布精度を有すると共に、
生産性にも優れた塗布方法の研究、開発がなされて来
た。
【0003】しかしながら従来の塗布方法では、均一な
塗膜が得られなかったり、生産性が悪い等の欠点があ
る。
【0004】例えば、前記スプレー塗布法ではスプレー
ガンにより噴出した塗布液滴が、円筒状基材に到達する
までに溶媒が蒸発して濃縮されるため、液滴が円筒状基
材の外周面上に充分に拡散しなかったり、或いは乾燥固
化した粒子が円筒状基材の外周面上に付着したりして、
平滑な塗膜が得られないという欠点がある。又円筒状基
材への液滴の到達率が100%ではなく、塗布液のロス
が多く、かつ部分的にも不均一であるため、膜厚のバラ
ツキを生じ易く、膜厚のコントロールが難しいという欠
点がある。更には、塗布液中の溶媒及び樹脂の種類によ
っては糸引きを起こすことがあるため、使用する溶媒及
び樹脂に制限がある。
【0005】前記ブレード塗布法、及びロール塗布法
は、例えば円筒状基材の長さ方向にブレード若しくはロ
ールを配置し、円筒状基材を回転させながら塗布を行
い、円筒状基材の1回転後、ブレード若しくはロールを
後退させて塗布を終了する。この塗布終了時のブレード
若しくはロールの後退の際、塗布液の粘性により、塗膜
の一部に他の部分より厚い部分が発生し、均一な塗膜が
得られないという欠点がある。
【0006】浸漬塗布法では、前記スプレー塗布法、ブ
レード塗布法及びロール塗布法等における塗膜の不均一
性の問題は改良されるが、塗膜の膜厚の制御が塗布液の
物性、例えば塗布液の粘度、表面張力、密度及び温度等
により支配されるため、塗布液の物性の調整が非常に難
しい。その他、他の塗布方法に比して塗布速度が遅く、
かつ塗布液槽を満たすため比較的に多くの液量が必要と
なり、塗布液のロスも多くなる。更には重層塗布を行う
場合は、下層成分が溶け出して塗布液槽が汚れ易い等の
欠点がある。
【0007】そこで前記欠点を改善するため、円筒状基
材上に塗布液を塗布する装置として特開昭58−189
061号公報に記載の技術が提案されている。該公報に
は、円筒状基材の外周面上に塗布液を塗布するスライド
ホッパー型の塗布装置が記載され、該塗布装置では、塗
布液供給手段が結合された塗布液分配室、該塗布液分配
室に連続して設けられた塗布液分配スリット、該塗布液
分配スリットの塗布液流出口から下方に傾斜して設けら
れた塗布液スライド面、及び該塗布液スライド面の終端
に設けられたホッパー塗布面を有し、円筒状基材を該ホ
ッパー塗布面に沿って上方に移動させることで塗布液ス
ライド面をスライドする塗布液を円筒状基材上に塗布し
て塗膜を形成する。このスライドホッパー塗布装置によ
れば、膜厚制御が容易で、少ない液量で均一な塗膜の形
成が可能であり、塗布液が汚れることがなく、生産性に
優れている等の利点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ライドホッパー型の塗布装置においては、良好な塗膜が
得られるか否は、塗布液の粘度、塗布液スライド面の傾
斜角度、塗布液スライド面長及び円筒状基材の移動速度
等の塗布条件によって左右されるが、従来上記塗布条件
が適性に条件設定されていないため、塗布液スライド面
における塗布液の流動性不良による塗布ムラ、(例えば
塗布液流出口近傍で発生する)塗布液の盛り上がり、薄
層塗布の場合などの乾燥ムラ、ビード切れ若しくは液ダ
レによる塗布不良又は傷故障等を生じて、画像形成時、
濃度ムラや筋故障等を発生することが多かった。
【0009】本発明は上記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは、スライドホッパー型
の塗布装置を用いて、円筒状基材上に塗布液を塗布し
て、感光体等を形成する際、塗布液の流動性不良による
塗布ムラ、塗布液の盛り上がり、薄層塗布の場合などの
乾燥ムラ、ビード切れ若しくは液ダレによる塗布不良又
は傷故障等を生ぜず、良好な塗膜が形成される塗布方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の前記の目的は下
記構成により達成される。
【0011】1.エンドレスに形成された連続面を有す
る円筒状基材を垂直上方に移動させながら該円筒状基材
の外周面上に塗布液を塗布する塗布方法であって、該円
筒状基材の外周面を取り囲むように形成された塗布液分
配スリットの塗布液流出口から流出する塗布液を、該塗
布液流出口の下側に連続して傾斜する塗布液スライド面
から流下させ、該スライド面の終端に形成されたホッパ
ー塗布面により該円筒状基材の外周面上に塗布する塗布
装置を用いた塗布方法において、該塗布液の粘度を1.
0〜50ミリパスカル・秒、該塗布液スライド面の傾斜
角度を45〜65度、該塗布液スライド面の面長を1〜
10mm及び該円筒状基材の移動速度を15〜150m
m/secとしたことを特徴とする塗布方法。
【0012】2.エンドレスに形成された連続面を有す
る円筒状基材を垂直上方に移動させながら該円筒状基材
の外周面上に塗布液を塗布する塗布方法であって、該円
筒状基材の外周面を取り囲むように形成された塗布液分
配スリットの塗布液流出口から流出する塗布液を、該塗
布液流出口の下側に連続して傾斜するスライド面から流
下させ、該スライド面の終端に形成されたホッパー塗布
面により該円筒状基材の外周面上に塗布する塗布装置を
用いた塗布方法において、該塗布液の粘度を2.0〜3
00ミリパスカル・秒、該塗布液スライド面の傾斜角度
を45〜65度、該塗布液スライド面の面長を1〜10
mm及び該円筒状基材の移動速度を6〜35mm/se
cとしたことを特徴とする塗布方法。
【0013】3.前記円筒状基材と前記ホッパー塗布面
との間隙が50〜500μmであることを特徴とする前
記1又は2に記載の塗布方法。
【0014】4.前記塗布液分配スリットを複数個設
け、異なる複数の塗布液を複数の塗布液分配スリットの
塗布液流出口から流出させ、流出した複数の塗布液を同
一の塗布液スライド面及びホッパー塗布面を介して円筒
状基材上に同時に塗布して、該円筒状基材上に複数の塗
布層を形成することを特徴とする前記1〜3の何れか1
項に記載の塗布方法。
【0015】5.前記塗布液分配スリット、塗布液スラ
イド面及び塗布液ホッパー塗布面を複数個設け、異なる
複数の塗布液を複数の塗布液分配スリットの塗布液流出
口から流出させ、流出した複数の塗布液を複数の塗布液
スライド面及びホッパー塗布面を介して円筒状基材上に
逐次塗布して、該円筒状基材上に複数の塗布層を形成す
ることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の塗
布方法。
【0016】以下本発明の構成を説明する。
【0017】〔本発明の塗布方法に用いられる塗布装
置〕本発明の塗布方法に用いられる塗布装置は、塗布液
供給手段が結合された塗布液分配室、塗布液分配室に連
続して設けられた塗布液分配スリット、塗布液分配スリ
ットの塗布液流出口の下側から下方に傾斜して設けられ
た塗布液スライド面、塗布液スライド面の終端に設けら
れたホッパー塗布面及びホッパー塗布面の下方に伸びる
唇状部とを有し、塗布液スライド面を流下した塗布液で
ホッパー塗布面と円筒状基材との間のメニスカスに塗布
液のビードを形成し、該塗布液のビードを介して円筒状
基材上に均一な塗膜を得るようにしたスライドホッパー
型で環状の塗布装置を用いた塗布方法であり、かつ該塗
布方法に用いられる塗布液の粘度を1.0〜50ミリパ
スカル・秒、塗布液スライド面の傾斜角度を45〜65
度、塗布液スライド面の面長を1〜10mm及び円筒状
基材の移動速度を15〜150mm/secとした点を
特徴としている。さらにまた、上記塗布方法に用いられ
る塗布液の粘度を2.0〜300ミリパスカル・秒、塗
布液スライド面の傾斜角度を45〜65度、塗布液スラ
イド面の面長を1〜10mm及び円筒状基材の移動速度
を6〜35mm/secとした点を特徴としている。
【0018】以下本発明の塗布方法に用いられるスライ
ドホッパー型で環状の塗布装置の構成を図1〜図5によ
り説明する。
【0019】図1〜図3は、1種類の塗布液を用いて一
層の塗膜を形成する本発明の塗布方法に用いられる塗布
装置の一例を示す断面図、斜視図及び説明図であり、円
筒状基材1を順次重ね合わせて中心線Y−Yに沿って垂
直上方に連続して搬送し、塗布装置2により塗布液K1
を塗布して、円筒状基材1上に塗膜P1を形成する。
【0020】塗布装置2による塗布に際して、外部塗布
液タンク3の塗布液K1をポンプ4により塗布液供給部
5を介して塗布装置2に供給する。供給された塗布液K
1は塗布液分配室6、塗布液スリット7及び該塗布液ス
リット7の塗布液流出口8を介して傾斜した塗布液スラ
イド面10上を流下し、該塗布液スライド面10の終端
のホッパー塗布面11において塗布液のビードを形成し
て走行する円筒状基材1上に塗膜P1を形成する。な
お、12は唇状部、13は液溜り部である。
【0021】ここで、図3には塗布装置2の塗布液スラ
イド面10の面長L(塗布液流出口8から塗布液スライ
ド面の終端迄の長さ)、塗布液スライド面の傾斜角度θ
(スライド面10と水平面Xとの交角)、ホッパー塗布
面11と円筒状基材1との間隙d及び円筒状基材1の移
動速度Pが示される。
【0022】上記塗布装置2において、例えば下引き
層、又は電荷発生層等を形成する場合の塗布液の粘度は
1.0〜50ミリパスカル・秒であり、この場合の塗布
液スライド面10の傾斜角度θは45〜65度、塗布液
スライド面10の面長Lは1〜10mm及び円筒状基材
1の移動速度Pは15〜150mm/secに設定され
る。
【0023】上記下引き層又は電荷発生層等を形成する
場合の塗布液を塗布する場合、塗布液の粘度が1.0ミ
リパスカル・秒未満では、塗布液組成物が分離を起こし
易く、かつホッパー塗布面11と円筒状基材1との間に
ビードが形成されず、液ダレを生じて塗布不良となる等
の問題を生ずる。また塗布液の粘度が50ミリパスカル
・秒を越えると、薄層塗布ができない等の問題を生ず
る。
【0024】次に上記塗布装置2において、例えば電荷
輸送層、又は保護層等を形成する場合の塗布液の粘度は
2.0〜300ミリパスカル・秒であり、この場合の塗
布液スライド面10の傾斜角度は45〜65度、塗布液
スライド面10の面長は1〜10mm及び円筒状基材1
の移動速度は6〜35mm/secに設定される。
【0025】上記電荷輸送層又は保護層等を形成する場
合の塗布液を塗布する場合、塗布液の粘度が2.0ミリ
パスカル・秒未満では、物性に優れた塗膜の形成が困難
であり、300ミリパスカル・秒を越えると液切れを生
じてビードが形成されず塗布不良となる。
【0026】また塗布液スライド面10の傾斜角度が4
5未満では、液流れが悪く塗布不良となり、塗布ムラを
生じ易く、65度を越えるとホッパー塗布面11と円筒
状基材1との間の液量が多くなり過ぎて液ダレを生じビ
ードが形成されず、塗布不良となる等の問題を生ずる。
【0027】また、上記塗布液スライド面10の面長L
が1mm未満では液の整流化が行われず塗布ムラを生じ
易く、10mmを越えると塗布液が乾燥したり、ゴミが
付着したりして塗布ムラを生ずる。また、円筒状基材1
の移動速度Pが6mm/sec未満ではホッパー塗布面
11と円筒状基材1との間の液量が多くなり過ぎて液ダ
レを生じビードが形成されず、塗布不良となり、35m
m/secを越えるとホッパー塗布面11と円筒状基材
1との間の液量が不足し、液切れを生じてビードが形成
されず塗布不良となる。
【0028】また本発明では、ホッパー塗布面11と円
筒状基材1との間隙dが、好ましくは50〜500μm
であり、50μm未満ではホッパー塗布面11と円筒状
基材1とが接触して該円筒状基材1を損傷し、500μ
mを越えるとビード形成ができなくなる。
【0029】次に図4は本発明の塗布方法に用いられる
塗布装置の他の例を示す断面図であり、具体的には塗布
液分配スリットを複数個設け、異なる複数の塗布液を複
数の塗布液分配スリットの塗布液流出口から流出させ、
流出した複数の塗布液を同一の塗布液スライド面及びホ
ッパー塗布面を介して円筒状基材上に同時に塗布して、
該円筒状基材上に複数の塗布層を形成する構成の内、2
つの塗布層を同時に形成する場合の塗布装置21を示
す。塗布装置21は円筒状基材1を順次重ね合わせて中
心線Y−Yに沿って垂直上方に連続して搬送し、塗布液
K1及びK2を同時に塗布して、円筒状基材1上に塗膜
P1とP2を重ねて形成する。
【0030】塗布装置21では、まず外部塗布タンク3
の塗布液K1をポンプ4により塗布液供給部5を介して
塗布装置21に供給し、供給された塗布液を塗布液分配
室6、塗布液スリット7及び塗布液流出口8を介して傾
斜した塗布液スライド面10上を流下し、塗布液スライ
ド面10の終端のホッパー塗布面11において円筒状基
材1上に塗布して塗膜P1を形成する。また、同時に外
部塗布液タンク31の塗布液K2をポンプ41により塗
布液供給部51を介して塗布装置21に供給し、供給さ
れた塗布液K2は塗布液分配室61、塗布液スリット7
1及び塗布液流出口81を介して塗布液スライド面10
1を流下して塗膜P1上に重ねて塗膜P2が形成され
る。
【0031】次に図5は本発明の塗布方法に用いられる
塗布装置のさらに他の例を示す断面図であり、具体的に
は複数の塗布装置を円筒状基材の搬送方向に配置して複
数の異なる塗布液を逐次塗布して、該円筒状基材上に複
数の塗膜を形成する構成の内、2つの塗布装置2及び2
2を用いる場合を示す。まず塗布装置2により、図1の
場合と同様にして中心線Y−Yに沿って垂直上方に連続
して搬送される円筒状基材1上に塗膜P1を形成する。
次いで上記塗膜P1上に塗布装置22により塗膜P3を
形成する。
【0032】塗布装置22では、まず外部塗布タンク3
2の塗布液K3をポンプ42により塗布液供給部52を
介して塗布装置22に供給し、供給された塗布液K3を
塗布液分配室62、塗布液スリット72及び塗布液流出
口82を介して傾斜した塗布液スライド面102上を流
下し、塗布液スライド面102の終端のホッパー塗布面
112において円筒状基材1上に塗布して塗膜P1上に
塗膜P3を形成する。
【0033】図4の同時塗布装置21又は図5の逐次塗
布装置2及び22を用いて円筒状基材1上に電荷発生層
及び電荷輸送層を積層して設けて感光体を形成する場合
は上記本発明の塗布条件を組み合わせて用いることによ
り塗布むらのない均一な塗膜が安定して得られ、それに
よって画像欠陥のなく、常に高画質が保証される感光体
が得られる。
【0034】〔円筒状基材〕本発明の塗布方法は主とし
て円筒状基材上に印刷板や電子写真用感光体等を形成す
るための塗布液を塗布するものであり、特に本発明では
電子写真用に用いられる感光体が重要である。上記感光
体に用いられる円筒状基材としては、アルミニウム、
銅、鉄、亜鉛、ニッケルなどの金属のドラムまたは、ド
ラム状のプラスチック若しくはガラス上にアルミニウ
ム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタン、ニッケル
−クロム、ステンレス、銅−インジウムなどの金属を蒸
着するか、酸化インジウム、酸化錫などの導電性金属酸
化物を蒸着するか、金属箔をラミネートするか、または
カーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫−酸化アン
チモン粉、金属粉、ヨウ化銅などを結着樹脂に分散し、
塗布することによって導電処理してなる円筒状基材が用
いられる。
【0035】〔塗布液〕上記感光体は通常円筒状基材上
に下引き層を介して感光層及び必要に応じて保護層を設
けて形成される。
【0036】〈下引き層用塗布液〉上記下引き層は帯電
時において、積層構造からなる感光層における導電性の
円筒状基材から感光層への電荷の注入を阻止すると共
に、感光層を導電性の円筒状基材に対して一体的に接着
保持せしめる接着層としての作用、或いは円筒状基材か
らの反射光の防止作用等を有する。この下引き層用塗布
液に含有される樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリ
カーボネート、ポリウレタン、ポリイミド樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、水溶性
ポリエステル、ニトロセルロースまたはカゼイン、ゼラ
チンなどの樹脂を用いることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0037】また、上記下引き層の厚みは0.01〜1
0μmが好ましく、より好ましくは0.05〜2μmが
適当である。
【0038】〈電荷発生層用塗布液〉電荷発生層を形成
するには、例えばモノアゾ色素、ジスアゾ色素、トリス
アゾ色素などのアゾ系色素、ペリレン酸無水物、ペリレ
ン酸イミド等のペリレン系色素、インジゴ、チオインジ
ゴ等のインジゴ系色素、アンスラキノン、ピレンキノン
及びフラパンスロン類等の多環キノン類、キナグリドン
系色素、ビスベンゾイミダゾール系色素、インダスロン
系色素、スクエアリリウム系色素、金属フタロシアニ
ン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、
ピリリウム塩色素、チアピリリウム塩色素とポリカーボ
ネートから形成される共晶錯体等、各種の電荷発生物質
を適当なバインダー樹脂及び必要により電荷輸送物質
(CTM)と共に溶媒中に溶解或いは分散してなる塗布
液を上記下引き層上に塗布することによって形成するこ
とができる。
【0039】電荷発生物質を塗布液中に分散させる方法
としてはボールミル分散法、アトライター分散法、サン
ドミル分散法などを用いることができる。この際、電荷
発生物質は、体積平均粒径で好ましくは5μm以下、よ
り好ましくは2μm以下、さらに好ましくは0.5μm
以下の粒子サイズにすることが有効である。塗布液に用
いる溶剤として、メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチル
セルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン、モノクロロベンゼ
ン、キシレン等の通常の有機溶剤を単独或いは2種類以
上混合して用いることができる。
【0040】また、上記電荷発生層の膜厚は、好ましく
は0.1〜5μm、より好ましくは0.2〜2μmが適
当である。
【0041】〈電荷輸送層用塗布液〉電荷輸送層を形成
するには、適当な有機溶媒にバインダー樹脂及び電荷輸
送物質を溶解してなる塗布液を上記電荷発生層上に塗布
して形成される。上記電荷輸送物質としては、2,5−
ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,
5−トリフェニル−ピラゾリン、1−〔ピリジル−
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾ
リン誘導体、トリフェニルアミン、スチリルトリフェニ
ルアミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ
化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ジ(3−メ
チルフェニル)−4,4−ジアミノ−1,1′−ビフェ
ニルなどの芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−
ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メト
キシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,
4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアル
デヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン
誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等の
キナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−
メトキシフェニル)−ベンゾフラン等のベンゾフラン誘
導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジ
フェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、“Jou
rnal of Imaging Science”2
9:7〜10(1985)に記載されているエナミン誘
導体、N−エチルカルバゾールなどのカルバゾール誘導
体、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどのポリ−N−ビ
ニルカルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾ
リルエチルグルタナート及びその誘導体、更にはピレ
ン、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリ
ビニルアクリジン、ポリ−9−ビフェニルアントラセ
ン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾー
ルホルムアルデヒド樹脂などの公知の電荷輸送物質を用
いることができるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの電荷輸送物質は単独或いは2種以上
混合して用いることができる。
【0042】さらに、前記バインダー樹脂としては、ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート
樹脂、ブチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹
脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−ア
ルキッド樹脂、ポリ−Nビニルカルバゾールなどの公知
の樹脂を用いることができるが、これらに限定されるも
のではない。また、これらのバインダー樹脂は単独或い
は2種以上混合して用いることができる。
【0043】電荷輸送物質とバインダー樹脂との配合比
(重量比)は10:1〜1:5が好ましい。また、上記
電荷輸送層の膜厚は一般的には5〜50μm、好ましく
は10〜30μmが適当である。
【0044】さらに、電荷輸送層を設ける際に用いる溶
剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベ
ンゼンなどの芳香族系炭化水素類、アセトン、2−ブタ
ノンなどのケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩
化エチレンなどのハロゲン化脂肪族系炭化水素類、テト
ラヒドロフラン、エチルエーテルなどの環状若しくは直
鎖状のエーテル類などの通常の有機溶剤を単独或いは2
種類以上混合して用いることができる。
【0045】〈保護層用塗布液〉また、上記電荷輸送層
の上に必要に応じて保護層を形成することができ、例え
ば上記下引き層、電荷発生層または電荷輸送層の形成に
用いられた有機溶剤中にバインダー樹脂を溶解して成る
塗布液を該電荷輸送層上に薄く塗布加工して得られる。
上記保護層は、帯電時コロナ放電による電荷輸送物質の
化学的変質を防止すると共に、感光体の機械的強度を改
善する為に用いられる。
【0046】なお、上記保護層中には前記電荷輸送物質
を添加してもよい。
【0047】また、この保護層に用いるバインダー樹脂
としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカー
ボネート、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン、ポリ
アクリルアミド樹脂などの公知の樹脂を用いることがで
きる。
【0048】また、上記保護層の膜厚は好ましくは0.
5〜20μm、より好ましくは1〜10μmが適当であ
る。
【0049】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明の実施の態様がこれにより限定されるものでは
ない。
【0050】(実施例1)導電性支持体として鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmの6本のアルミ
ニウム製の円筒状基材を用いた。上記6本の円筒状基材
に下記下引き層用塗布液を図1(図2)のスライドホッ
パー型で環状の塗布装置2を用い、かつ下記4種類の粘
度(ミリパスカル・秒)の異なる下引き用塗布液を用い
ると共に、塗布液スライド面10の傾斜角度(°)、塗
布液スライド面10の面長L(mm)、円筒状基材の移
動速度P(mm/sec)及び円筒状基材とホッパー塗
布面との間隙d(mm)を表1の如く変化して下引き層
塗布円筒状基材No.1−1〜1−6を得た。なお、下
引き層の膜厚は0.3μmとした。
【0051】得られた各下引き層塗布円筒状基材の全表
面のうち、有効面(画像形成領域で、通常端部より10
mm以上入った領域)の塗布ムラ及び塗布傷を下記評価
基準により「○,×」方式で、目視により評価し、それ
らの結果を表1に示した。
【0052】《塗布ムラの評価基準》 ○ 塗布ムラがない △ 塗布ムラが多少あるが、塗布ムラのコントラストが
小さく、目立たない × 塗布ムラが多く、かつ塗布ムラのコントラストが大
きく、目立つ。
【0053】《塗布傷の評価基準》 ○ 塗布傷がない △ 塗布傷が多少あるが、小さく、目立たない × 塗布傷が多く、かつ大きくて目立つ。
【0054】《下引き層用塗布液》バインダー樹脂とし
て共重合体ナイロン樹脂「CM−8000」(東レ
(株)社製)を用い、溶剤としてメタノール/n−ブタ
ノール=10/1(Vol比)を用いて表1の塗布液粘
度となるよう調合して粘度の異なる4種類の塗布液を得
た。
【0055】
【表1】
【0056】表1より本発明の塗布条件で塗布した下引
き塗布円筒状基材No.1−2及び1−3は、塗布液ス
ライド面上での塗布液の盛り上がり、塗布液流の乱れ、
塗布液の乾燥等がなく、かつ塗布部のビード形成が良好
であるため、塗布性が優れており、かつ下引き塗布円筒
状基材No.1−4は少し傷があるが目立たず塗布性は
概ね良好であった。他方比較の下引き塗布円筒状基材N
o.1−1、1−5及び1−6は塗布部で液ダレや液切
れを生じていて塗布性が悪く実用性に乏しいことがわか
る。
【0057】(実施例2)導電性支持体として鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmの6本のアルミ
ニウム製円筒状基材を用いた。上記6本の円筒状基材に
下記電荷発生層用塗布液を、図1(図2)のスライドホ
ッパー型で環状の塗布装置2を用い、かつ下記5種類の
粘度(ミリパスカル・秒)の異なる電荷発生層用塗布液
を用いると共に、塗布液スライド面10の傾斜角度θ
(°)、塗布液スライド面10の面長L(mm)、円筒
状基材の移動速度P(mm/sec)及び円筒状基材と
ホッパー塗布面との間隙d(mm)を表2の如く変化し
て電荷発生層塗布円筒状基材No.2−1〜2−6を得
た。なお、得られた電荷発生層の膜厚は0.5μmであ
った。
【0058】得られた各電荷発生層塗布円筒状基材の全
表面のうち、有効面(画像形成領域で、通常端部より1
0mm以上入った領域)の塗布ムラ及び塗布傷を下記評
価基準により「○,×」方式で、目視により評価し、そ
れらの結果を表2に示した。
【0059】《塗布ムラの評価基準》 ○ 塗布ムラがない △ 塗布ムラが多少あるが、塗布ムラのコントラストが
小さく、目立たない × 塗布ムラが多く、かつ塗布ムラのコントラストが大
きく、目立つ。
【0060】《塗布傷の評価基準》 ○ 塗布傷がない △ 塗布傷が多少あるが、小さく、目立たない × 塗布傷が多く、かつ大きくて目立つ。
【0061】《電荷発生層用塗布液》電荷発生物質とし
て下記構造のY型チタニルフタロシアニン(CGM)を
用い、バインダー樹脂としてシリコーン樹脂「KR−5
240」(信越化学(株)社製)を用い、かつ溶剤とし
てt−酢酸ブチルを用い、表2の各塗布液粘度となるよ
う調合して粘度の異なる5種類の電荷発生層用塗布液を
得た。
【0062】
【化1】
【0063】なお、上記塗布液はいずれも固形分重量比
(CGM:KR−5240)が2:1となるよう調製さ
れた。
【0064】
【表2】
【0065】表2より本発明の塗布条件で塗布した電荷
発生層塗布円筒状基材No.2−2及び2−3は、塗布
液スライド面上での塗布液の盛り上がり、塗布液流の乱
れ、塗布液流の部分乾燥等がなく、かつ塗布部のビード
形成が良好であるため、塗布性が優れており、かつ電荷
発生層塗布円筒状基材No.2−4は少し傷があるが目
立たず塗布性は概ね良好であった。他方比較の電荷発生
層塗布円筒状基材No.2−1、2−5及び2−6は、
塗布部で液ダレや液切れを生じていて塗布性が悪く実用
性に乏しいことがわかる。
【0066】(実施例3)導電性支持体として鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mmの6本のアルミ
ニウム製円筒状基材を用いた。上記6本の円筒状基材に
下記電荷輸送層用塗布液を、図1(図2)のスライドホ
ッパー型で環状の塗布装置2を用い、かつ下記4種類の
粘度(ミリパスカル・秒)の異なる電荷輸送層用塗布液
を用いると共に、塗布液スライド面10の傾斜角度θ
(°)、塗布液スライド面10の面長L(mm)、円筒
状基材の移動速度P(mm/sec)及び円筒状基材と
ホッパー塗布面との間隙d(mm)を表3の如く変化し
て電荷輸送層塗布円筒状基材No.3−1〜3−6を得
た。
【0067】得られた各電荷輸送層塗布円筒状基材の全
表面のうち、有効面(画像形成領域で、通常端部より1
0mm以上入った領域)の塗布ムラ及び塗布傷を下記評
価基準により「○,×」方式で、目視により評価し、そ
れらの結果を表3に示した。
【0068】《塗布ムラの評価基準》 ○ 塗布ムラがない △ 塗布ムラが多少あるが、塗布ムラのコントラストが
小さく、目立たない × 塗布ムラが多く、かつ塗布ムラのコントラストが大
きく、目立つ。
【0069】《塗布傷の評価基準》 ○ 塗布傷がない △ 塗布傷が多少あるが、小さく、目立たない × 塗布傷が多く、かつ大きくて目立つ。
【0070】《電荷輸送層用塗布液》下記構造の電荷輸
送物質(CTM)を用い、バインダー樹脂としてポリカ
ーボネート「Z−200」(三菱瓦斯化学(株)社製)
を用い、かつ溶剤として1,2−ジクロロエタンを用
い、表3の各塗布液粘度となるよう調合して粘度の異な
る4種類の電荷輸送層用塗布液を得た。
【0071】
【化2】
【0072】なお、上記塗布液はいずれも固形分重量比
(CTM:ポリカーボネート「Z−200」)が0.8
9:1となるよう調製された。また、得られた電荷輸送
層の膜厚は22μmであった。
【0073】
【表3】
【0074】表3より本発明の塗布条件で塗布した電荷
輸送層塗布円筒状基材No.3−2及び3−3は、塗布
液スライド面上での塗布液の盛り上がり、塗布液流の乱
れ、塗布液流の部分乾燥等がなく、かつ塗布部のビード
形成が良好であるため、塗布性が優れており、かつ電荷
輸送層塗布円筒状基材No.3−4も塗布性が概ね良好
であるが、比較の電荷輸送層塗布円筒状基材No.3−
5及び3−6は、塗布部で液ダレや液切れを生じて塗布
性が悪く実用性に乏しいことがわかる。
【0075】(実施例4)実施例1における下引き層塗
円筒状基材1−2(但し下引き層の層厚は0.3μm)
を用意し、図5のスライドホッパー型の逐次重層塗布装
置を用いて、下引き層上に実施例2の電荷発生層用塗布
液(円筒状基材No.2−3用塗布液で、塗布液粘度が
32ミリパスカル・秒のもの)を0.5μm厚に塗布
し、さらにこの上に実施例3の電荷輸送層用塗布液(円
筒状基材No.3−3用塗布液で、塗布液粘度が200
ミリパスカル・秒のもの)を22μm厚に塗布して、3
層構成の感光体を得た。この感光体を得るための塗布に
際して、塗布液スライド面上への塗布液の盛り上がり、
塗布液流の乱れ、塗布液流の部分乾燥、ゴミの付着等に
よる塗布不良がなく、かつ塗布部のビードの形成も優れ
ていた。上記感光体を電子複写機「U−BIX404
5」(コニカ(株)社製)に装着して画像テストを行な
ったところ、10000枚の連続テストにおいて終始優
れた画像を得ることが出来た。
【0076】
【発明の効果】実施例で実証されたように、本発明の塗
布方法によれば、塗布液を円筒状基材上に塗布する時、
塗布液の盛り上がりや、乾燥風等の空気流による塗布液
流の乱れや、薄層塗布の場合の部分乾燥等による塗布ム
ラ、色ムラまたは塗布傷等を発生せず、かつ塗布部にお
いて優れたビード塗布が行われるため常に良質の塗膜が
得られ、従ってまた画質に優れた感光体が安定して得ら
れる等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布方法に用いられる塗布装置の一例
を示す断面図である。
【図2】本発明の塗布方法に用いられる塗布装置の一例
を示す斜視図である。
【図3】本発明の塗布方法に用いられる塗布装置の一例
を示す説明図である。
【図4】本発明の塗布装置の他の例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の塗布装置の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 円筒状基材 2,21,22 塗布装置 3,31,32 外部塗布液タンク 4,41,42 ポンプ 5,51,52 塗布液供給部 6,61,62 塗布液分配室 7,71,72 塗布液スリット 8,81,82 塗布液流出口 10,101,102 塗布液スライド面 11,112 ホッパー塗布面 12,122 唇状部 13,132 液溜り部 L 塗布液スライド面の面長 θ 塗布液スライド面の傾斜角度 P 円筒状基材の移動速度 d ホッパー塗布面と円筒状基材との間隙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスに形成された連続面を有する
    円筒状基材を垂直上方に移動させながら該円筒状基材の
    外周面上に塗布液を塗布する塗布方法であって、該円筒
    状基材の外周面を取り囲むように形成された塗布液分配
    スリットの塗布液流出口から流出する塗布液を、該塗布
    液流出口の下側に連続して傾斜する塗布液スライド面か
    ら流下させ、該スライド面の終端に形成されたホッパー
    塗布面により該円筒状基材の外周面上に塗布する塗布装
    置を用いた塗布方法において、該塗布液の粘度を1.0
    〜50ミリパスカル・秒、該塗布液スライド面の傾斜角
    度を45〜65度、該塗布液スライド面の面長を1〜1
    0mm及び該円筒状基材の移動速度を15〜150mm
    /secとしたことを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 エンドレスに形成された連続面を有する
    円筒状基材を垂直上方に移動させながら該円筒状基材の
    外周面上に塗布液を塗布する塗布方法であって、該円筒
    状基材の外周面を取り囲むように形成された塗布液分配
    スリットの塗布液流出口から流出する塗布液を、該塗布
    液流出口の下側に連続して傾斜するスライド面から流下
    させ、該スライド面の終端に形成されたホッパー塗布面
    により該円筒状基材の外周面上に塗布する塗布装置を用
    いた塗布方法において、該塗布液の粘度を2.0〜30
    0ミリパスカル・秒、該塗布液スライド面の傾斜角度を
    45〜65度、該塗布液スライド面の面長を1〜10m
    m及び該円筒状基材の移動速度を6〜35mm/sec
    としたことを特徴とする塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記円筒状基材と前記ホッパー塗布面と
    の間隙が50〜500μmであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記塗布液分配スリットを複数個設け、
    異なる複数の塗布液を複数の塗布液分配スリットの塗布
    液流出口から流出させ、流出した複数の塗布液を同一の
    塗布液スライド面及びホッパー塗布面を介して円筒状基
    材上に同時に塗布して、該円筒状基材上に複数の塗布層
    を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    に記載の塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布液分配スリット、塗布液スライ
    ド面及び塗布液ホッパー塗布面を複数個設け、異なる複
    数の塗布液を複数の塗布液分配スリットの塗布液流出口
    から流出させ、流出した複数の塗布液を複数の塗布液ス
    ライド面及びホッパー塗布面を介して円筒状基材上に逐
    次塗布して、該円筒状基材上に複数の塗布層を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の塗
    布方法。
JP9383997A 1997-04-11 1997-04-11 塗布方法 Pending JPH10286516A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018159802A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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