JP2529208B2 - ベルト状記録体 - Google Patents

ベルト状記録体

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JP2529208B2 JP61141388A JP14138886A JP2529208B2 JP 2529208 B2 JP2529208 B2 JP 2529208B2 JP 61141388 A JP61141388 A JP 61141388A JP 14138886 A JP14138886 A JP 14138886A JP 2529208 B2 JP2529208 B2 JP 2529208B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、輪状ベルトの製造方法を利用したベルト状
記録体を提供するものである。
特に製造が容易で、大型化が可能であり、且つ継ぎ目
を有するにかかわらず高精度の表面を有する輪状ベルト
の製造方法を利用したベルト状記録体に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来電子線記録体、光記録体、赤外線記録体、静電記
録体、電気的記録体、熱記録体、磁気記録体等の各種記
録体は板状もしくはフィルム状の平板型記録体と円筒状
シリンダーの表面に記録層を設けた円筒シリンダー型記
録体、およびベルト状感光体が用いられている。
各種の使用条件および記録層の特性等の点から平板型
記録体円筒シリンダー型記録体およびベルト型感光体が
目的に応じて使用されているが、とりわけ円筒型記録体
が利用の面で頻繁に使用されているのが現状である。か
かる現状の背景は円筒状記録体においては記録層が円筒
全周に均一に作成できることからエンドレスの記録が可
能となりきわめて記録体の利用のプロセスが好都合であ
る。しかしながら記録体の寿命を長くすることや高速記
録を目的とすると記録層の全周を大きくすることが必要
となってきている。かかる場合シリンダーの口径を大き
くすることにともないシリンダーの材料使用量が多くな
ること、シリンダーの大型化にともないプロセスの大型
化をともない円筒シリンダー型記録体ではきわめて不都
合となってくる。
この問題点の一つの解決方向として、材料使用量の少
ないことまた円筒シリンダーにかわる小型化という点で
ベルト状記録体が使用されてきているが、現状では記録
体としての使用に耐える高精度な継ぎ目のない、いわゆ
るエンドレスベルトが高価なためきわめて限定使用され
る状態であった。
一般的には継ぎ目をプロセス的に記録から除去する手
段で使用する方法で、きわめて使用しにくく用途があま
り一般的でなかった。
以上の点でベルト状記録体はそのメリットを認められ
つつも現状では使用しにくいため、利用が限定されるに
とどまっている状況である。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、ベルト状記録体に用いられる支持体
としての表面精度の高い輪状ベルトを、その継ぎ目の凹
凸を克服することにより簡便に工業的に有利に製造でき
る方法を用いたベルト状記録体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、柔軟なフィルムの対向辺を接合
して形成してなる輪状ベルトにおいて、該ベルトの全表
面に、接合部の凹凸の深さ又は高さを越える層厚を有す
るように塗膜層を設けたことにより、表面を実質的に継
ぎ目なしのシームレスベルトと同一特性とし、該塗膜層
の上に記録層を設けたことを特徴とするベルト状記録体
である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の特徴は、継ぎ目を有する輪状ベルトを継ぎ目
により形成される凹部の深さ或いは凸部の高さ以上の膜
厚を有する塗布層を設けることにより塗布膜の充填性お
よび表面張力により平滑作用により該凹部の深さ或いは
凸部の高さを軽減し実質的に継ぎ目なしのシームレスベ
ルトと同一の機能を付加するものである。塗布膜のかか
る特質を図1にもとづいて説明すれば、第1図−1−a
が接合部が凹部の例、第1図−1−bが接合部の凸部の
例であり、図中1が塗膜層、2がベルトを形成する金属
もしくは樹脂もしくは紙製のフィルム、3が接合部を形
成する接着材である。尚接合は、接着剤を用いずに、熔
着することも可能である。一般的に塗布膜形成時塗料に
流動性があるため、および、塗料の表面張力のため凹部
に塗料が充填され表面張力のため凹部が平滑化され接合
部の凹部がおおいかくされ表面がシームレスと同一の特
性を示すようになる。また凸部の接合部においては表面
張力のために凸部の部分における膜厚がうすくなり、凸
部をおおいかくし表面がシームレスと同一の特性を示す
ようになる。
以上のように貼り合わせ型の継ぎ目を有する輪状ベル
トに塗布膜を設けることによりシームレスベルトと同一
に利用できることにより、使用材料が非常に少量化され
るためコストの軽減、またシームレスベルト作成にとも
なう精度・強度の低下を招くことなく高精度・高強度な
シームレス機能を有する安価なベルト状記録体を提供で
きる。
本発明にかかる輪状ベルトの製造は例えば第2図に示
す如く、アルミニウム,アルミニウム合金,銅,鉄もし
くは表面処理した鉄等の各種金属素材からなる柔軟なフ
ィルム、もしくはポリエステル樹脂,アリアミド樹脂,
ポリプロピレン樹脂,超高分子量ポリエチレン樹脂,ポ
リイミド樹脂,ポリサルホン樹脂,ポリアセトール樹脂
等の各種高分子量樹脂素材もしくは無機高分子あるいは
これらの複合材からなる柔軟なフィルム2でフィルム膜
厚10〜2000μmを有するものである。
膜厚10μm以下のフィルムでは強度的に不十分で、ま
た膜厚2000μm以上では輪状ベルトとしての機能すなわ
ち可撓性ベルトとしての性能を失うことになる。可撓性
輪状ベルトとしては望ましくは20〜1000μm、更に望ま
しくは33〜400μmである。(成形前のフィルム形状は
接合部分の伸展方向により自由であるが、図では例とし
て2a1,2a2,2a3の3種類およびその時の接合部分の伸展
方向を示すが、これらの他にも目的に応じて任意であ
る) かかる柔軟フィルムを加工用部部材4の外周に巻きつ
けるように加圧し円筒上に加工する。このとき加圧以外
に熱等を同時に加えることも可能である。本加工例は、
概略を示したもので、加工において本加工法以外の手段
も可能である。
尚加工精度を向上させるため、また円筒度を高めるた
めに更に他の加工を追加することも可能である。
シートの対向する辺をたがいに接合する方法として
は、熔着方式で3a1,3a2ハンダ,接着剤等の接着機能を
有する第3者を介在させる方式で重ね合せtypeで3b1,3b
2、非重ね合せtypeで3c1等が代表的である。
接合により生ずる凹部の深さもしくは凸部の高さを軽
減するために設ける塗膜層は、凹部の深さもしくは凸部
高さ以上の膜厚で柔軟性シートを円筒状に成形し対向す
る辺をたがいに接合後設けることを特徴としているが、
現在公知の各種塗料が目的に応じて使用可能である。
塗膜層表面としては凹凸の平滑性が高いことが望まし
い。そのためには成膜時の塗膜粘性抵抗が表面張力より
も小さければ表面張力による塗膜の流動がおこり基体の
凹凸がきわめて平滑化しやすい。これらの条件を満たす
には、塗布時塗料を形成する溶剤のもとで、固形分10wt
%時の塗料粘度が200センチポアズ以下であることが望
ましい。
たとえばアクリル樹脂,ポリアミド樹脂,フェノール
樹脂,キシレン樹脂,石油樹脂,ユリア樹脂,メラミン
樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリエステル樹脂.ア
ルキッド樹脂,エポキシ樹脂,シリコーン樹脂,フラン
樹脂,ウレタン樹脂等から構成されるものなどで非硬化
型、常温硬化型、加熱硬化型、光硬化型、電子線硬化型
などが可能である。
本発明においては上記の塗料により形成される塗膜の
表面粗さは10μ以上である。10μを越えるとシームレス
ベルトと同様の表面特性を得られることができない。よ
り好ましくは5μ以下である。
本発明においては、塗膜はロックウェル硬度R10〜B10
0の硬度を有するものである。硬度R10未満では接合部の
凹凸の影響をカバーできず不都合である。他方、硬度B1
00を越えるとベルトとしての柔軟性に欠けることとな
り、また、基体フィルムとの剥離の原因となる。より好
ましくは硬度R20〜B90である。
なお、輪状ベルトに着色を要するときには、塗膜層に
白色の場合TiO2,ZnO2,Al2O3等の白色顔料,青色の場合
フタロシアニン系顔料等多種染・顔料の添加により目的
に応じた着色も可能である。
本発明にかかる輪状ベルトを電子写真感光体用基板と
して用いようとする場合は塗膜層に導電性を付着したも
のが用いられる。
導電性を付与するには、樹脂自体が導電性を有するも
のを用いてもよく、また各種導電性粉体としてAl系微
粉、Sn系微粉、Zn系微粉等の金属粉体、導電性カーボン
粉末、ZnO,CuO,SnO2,InO2等の導電性酸化金属粉等を分
散することにより可能となる。塗膜が複数の材質から構
成されるときには、相互材質の安定性などから各種界面
活性剤、改質材等の添加も考慮する必要があり必要に応
じて適宜使用される。
尚、当然のことであるが輪状ベルトと塗膜層は十分に
密着されており使用中に塗膜層が剥離してはならないの
で、密着性が不十分なときには柔軟フィルムと塗膜層の
中間に密着性を向上する層を適宜設ける場合もありう
る。
塗膜層の形成方法は、スクリーンコート,ワイヤーバ
ーコート,ブレードコート,ナイフコート,ロールコー
ト,浸漬塗布,スプレー塗布等の各種塗布方法が目的に
応じて使用することが可能であり、乾燥もしくは各種の
硬化(熱、光、電子線等)方法が適宜使い分けられる。
更に該表面に電子線記録,光記録,X線記録,赤外線記
録,静電記録,電気的記録,熱記録,磁気記録層を設け
各種の輪状ベルト記録体とすることができる。
尚該表面と記録層の中間に記録層の特性を維持向上す
るために中間層を設ける場合もある。
本発明では、一例として、該表面に光記録層を設けた
輪状ベルト電子写真感光体に関して以後詳細に述べる。
本発明に用いる感光層の構成としては、電荷発生剤を
主に構成される単層型感光体、あるいは電荷発生層上に
電荷輸送層を積層したtype、もしくは電荷輸送層上に電
荷発生層を積層したtype、もしくは電荷発生層上に電荷
輸送層更に電荷発生層を積層した機能分離型感光体であ
る。
本発明に用いる電荷発生材料は、有機化合物が中心で
あるが、a−Se,a−Si,CdS,Se−Te等の無機材料でも良
い。
又、本発明に用いられる電荷発生材料は顔料である
が、溶剤に可溶の染料であっても、溶剤を選択し、粒子
化することによって使用することができる。
本発明に用いる電荷発生材料は、フタロシアニン系顔
料,アントアントロン顔料,ジベンズピレン顔料,ピラ
ントロン顔料,トリスアゾ顔料,ジスアゾ顔料,アゾ顔
料,インジゴ顔料,キナクリドン顔料,非対称キノシア
ニン,キノシアニン,アズレニウム塩化化合物,ピリリ
ウム,チアピリリウム系染料,シアニン色素,キサンテ
ン系色素,キノンイミン系色素,トリフェニルメタン系
色素,スチリル系色素,セレン,セレン・テルル,硫化
カドミウム,アモルファスシリコン等が挙げられる。
電荷発生層としては、電荷発生材料を蒸着方法等によ
り膜厚0.01〜50μ、もしくは電荷発生材料を結着剤を溶
解する溶剤のもとで結着剤中に粒子径0.005〜5μmに
分散し、浸漬コーティング法、スプレーコーティング
法、スピンナーコーティング法、ピードコーティング
法、マイヤーバーコーティング法、プレードコーティン
グ法、ローラーコーティング法、カーテンコーティング
法などのコーティング法を用いて行ない乾燥し0.01〜50
μmとする。
結着剤としてはポリアリレート樹脂,ポリスルホン樹
脂,ポリアミド樹脂,アクリル樹脂,アクリロニトリル
樹脂,メタクリル樹脂,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹
脂,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹
脂,アルキド樹脂,ポリカーボネート,ポリウレタン樹
脂,セルロース樹脂,エポキシ樹脂,ポリビニルアルコ
ール樹脂,アルデヒド変性のポリビニルアルコール樹脂
あるいはこれらの樹脂の繰り返し単位のうち2つ以上を
含む共重合体樹脂、例えばスチレン−ブタジエンコポリ
マー,スチレン−アクリロニトリルコポリマー,スチレ
ン−マレイン酸コポリマーなどを挙げることができる。
電荷発生材料と結着剤の組成比は、感光体の特性とし
ての点から1/100〜500/100(電荷発生材料/結着剤 重
量比)が望ましい。
本発明に用いられる有機の輸送材料の例としては、ピ
レン,N−エチルカルバゾール、N−イソプロピルカルバ
ゾール、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メ
チリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニル
ヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾー
ル、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10
−エチルフェノチアジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−10−エチルフェノキサジン,P−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン、P−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N−α−
ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、P−ピロリジノベ
ンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、1,3,3−
トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド−N,N−ジフ
ェニルヒドラゾン、P−ジエチルベンズアルデヒド−3
−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾン等のヒド
ラゾン類、2,5−ビス(P−ジエチルアミノフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール、1−フェニル−3−(P
−ジエチルアミノスチリル)−5−(P−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−〔キノリル(2)〕−3
−(P−ジエチルアミノスチリル)−5−(P−ジエチ
ルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル)
2)〕−3−(P−ジエチルアミノスチリル)−5−
(P−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン,1−〔6−
メトキシ−ピリジル(2)〕−3−(P−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(P−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔ピリジル(3)〕−3−(P−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(P−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−〔レピジル(2)〕−3−(P−
ジエチルアミノスチリル)−5−(P−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−
(P−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−
(P−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(2)〕−3−(α−メチル−P−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(P−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−フェニル−3−(P−ジエチルアミノス
チリル)−4−メチル−5−(P−ジエチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(α−ベンジル
−P−ジエチルアミノスチリル)−5−(P−ジエチル
アミノフェニル)ピラゾリン、スピロピラゾリンなどの
ピラゾリン類、2−(P−ジエチルアミノスチリル)−
6−ジエチルアミノベンズオキサゾール、2−(P−ジ
エチルアミノフェニル)−4−(P−ジメチルアミノフ
ェニル)−5−(2−クロロフェニル)オキサゾール等
のオキサゾール系化合物、2−(P−ジエチルアミノス
チリル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾール等のチ
アゾール系化合物、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メ
チルフェニル)−フェニルメタン等のトリアリールメタ
ン系化合物、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス
(4−N,N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エ
タン等のポリアリールアルカン類、トリフェニルアミ
ン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、
ポリ−9−ビニルフェニルアントラセン、ピレン−ホル
ムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒ
ド樹脂等が挙げられる。
又これらの電荷輸送材料は1種又は2種以上組合せて
用いることができる。
電荷輸送層としてかかる電荷輸送材料を結着剤ととも
に用いる場合結着剤の例としては、ポリアリレート樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリウレタンあるいはこれらの樹脂の繰り返し
単位のうち2つ以上を含む共重合体樹脂、例えばスチレ
ン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニトリ
ルコポリマー、スチレン−マレイン酸コポリマーなどを
挙げることができる。
電荷輸送層として電荷輸送材料と結着剤として構成す
る場合、電荷輸送材料と結着剤の重量比で5/100〜500/1
00が最適である。
電荷輸送層を電荷輸送材料もしくは結着剤とともに溶
剤に溶解し、塗工によって層を形成する際には、浸漬コ
ーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコ
ーティング法、ピードコーティング法、マイヤーバーコ
ーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコー
ティング法、カーテンコーティング法などのコーティン
グ法を用いて行なうことができる。
この様な電荷発生層もしくは電荷発生層と電荷輸送層
もしくは電荷輸送層と電荷発生層を順に積層して成る感
光層として設けることによりベルト状感光体とすること
ができる。
〔実施例〕
以下実施例に従って本発明を更に説明する。
実施例−1 長さ400mm、巾200mm、厚さ100μの長方形2軸延伸ポ
リエステルフィルムの巾方向の両端を5mm重ね温度200
℃、圧力3kg/cm2で5秒間加熱し端部を溶着することに
より周長390mm、巾200mmのベルトを作成した。接合部の
凹部の深さは80μm(測定小坂製作所万能表面アラサ試
験器)であった。
熱硬化性フェノール樹脂(大日本インキ(株)プライ
オーフェンJ−325 10wt%メチルエチルケトン溶液粘
度=2CPS 100部をメチルエチルケトン500部で希釈した
粘度5CPSの塗料をスプレー塗布法にて上記のベルトの外
表面全周に順次塗布し120゜/30分熱風乾燥炉にて硬化処
理をほどこし膜厚100μの塗膜層を設けた。
塗布膜表面における接合部の凹部の深さは80μmから
0.5μmへと軽減しエンドレスベルトとまったく同一の
表面性を得られた。
実施例−2 実施例−1で用いた周長390mm、巾200mm接合部の凹部
深さ80μmの輪状ベルトの外表面に下記の構成の塗料を
スプレー塗布にし全周に順次塗布した。
熱硬化性フェノール樹脂(大日本インキ(株)プライ
オーフェンJ−325)100重量部、導電性白色粉体として
インジウムをドープした酸化スズ処理の酸化チタン粉末
(チタン工業ECT−62)100重量部、界面活性剤としてグ
リコール変性シリコーンオイル(東レシリコーンSH28P
A)0.005重量部、有機溶剤としてメタノール100重量部
2−メトキシエタノール100重量部を2時間ミリングし
粒度分布0.5μmの塗料を調合(本塗料の10wt%粘度=1
0CPS、溶剤はメタノール/ジオエトキシエタノール=1/
1)し、上記輪状ベルトの外表面にスプレー塗布にて全
周に順次塗布し、120゜/30分熱風乾燥炉にて硬化処理を
施し膜厚100μの塗膜層を設けた。
塗布膜表面における接合部の深さは80μmから0.5μ
mへと軽減しエンドレスベルトとまったく同一の表面性
を得られた。
尚、塗布膜は固有電気抵抗104Ωcm、表面反射率40%
の特性を有しており、白色導電性ベルトとして仕上がっ
た。
実施例−3 実施例−2の白色導電性ベルトの外表面に以下の手順
で感光層を設けた。
共重合ナイロン樹脂である東レ(株)製アミランCM40
00、10重量部をメタノール/ブタノール=2/1(重量
比)混合溶剤90重量部に溶解した粘度10CPSの溶液をス
プレーにて外表面の全周に順次塗布し50℃の温度で20分
乾燥し膜厚1.0μの中間層を設けた。
次にアルミニウムクロライドフタロシアニン10重量
部、ブチラール樹脂(エスレックBM−2;積水化学(株)
製)5重量部をメチルエチルケトン/シクロヘキサノン
の2/1(重量)85重量部を1mmφガラスビーズを入れたサ
ンドミル分散機で20時間分散した後、この塗布液を前述
の共重合ナイロン層の上にスプレー塗布により乾燥後の
膜厚が0.3μとなる様に塗布し、50℃の温度で10分間乾
燥し、電荷発生層として機能する塗膜を形成した。
次いで、下記構造式のヒドラゾン化合物10重量部 およびスチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂(商品
名:MS200;製鉄化学(株)製)20重量部をクロルベンゼ
ン70重量部に溶解した。このを液を上記電荷発生層上に
スプレー塗布して100℃で1時間の熱風乾燥をして、16
μの電荷輸送層を形成した。
この様にして作成したベルト状電子写真感光体を発振
波長778nmのアルミニウム/ガリウム/ヒ素の三元系半
導体レーザー(出力;5mW)を備えた反転現像方式の電子
写真方式プリンタであるレーザビームプリンタ(一次帯
電後の表面電位;−700V、像露光後の表面電位;−150V
(露光量2μJ/cm2)、転写電位;+700V、現像剤極
性;負極性、プロセススピード;50mm/sec、現像条件
(現像バイアス);−450V、像露光スキャン方式;イメ
ージスキャン、一次帯電前露光;50lux・secの赤色全面
露光)に装填しプリント画像を形成した。
比較例−1 実施例−3の比較として実施例−1で用いた周長390m
m、巾200mmの接合部の凹部深さ80μmの輪状ベルト上に
実施例−3と同一の感光層を設けた。(尚、感光層の機
能を正常に作用させるためには感光層を接地する必要が
あるため、アルミニウムを蒸着し導電層とした。
蒸着前後の接合部凹凸の深さ、および形状においてま
ったく変化はなく蒸着前の状態を保持している。) 上記ベルト状感光体を実施例−3と同一の条件でプリ
ント画像を形成した。
○評 価 実施例−3においては、ベルト接合部における画像の
欠陥がまったく認められず、現像剤の除去もきわめて円
滑に実施でき10,000枚のプリント画像を画像の欠陥、本
体側の障害なく円滑に入手できた。更に長期にわたるプ
リント画像もまったく支障なく実施できた。
比較例−1においては、ベルト接合部において画像が
歪んだり再生できず、接合部に現像剤が残留したり、接
合部の凹部の影響で非接合部のトナーの除去が円滑に実
施できず初期から劣悪なプリント画像しか入手できず、
多数枚のプリント画像の入手に耐えるものでなかった。
〔発明の効果〕
以上から明らかな如く本発明によれば機能的に接合部
を有しないいわゆるエンドレスベルトと同一の特性を有
する輪状ベルトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィルム材と接合部および塗膜層の断面略図で
あり、1−aは接合部が凹部、1−bは接合部が凸部の
場合を示す。 第2図はフィルム材を円筒状に成形するときの概略図で
あり、2−aが加工前、2−bが加工途中、2−cが加
工後を示す。2a1〜a3は接合部の伸展方向の例を示す。 第3図は、フィルム材の接合方式を示すもので、3−
a1,a2が熔着方式、3−b1,b2が接合方式でともに重ね合
わせ部分を有する場合、3−c1は重ね合わせ部分を有し
ない場合である。 1……塗膜層、2……シート材、3……接着材、4……
加工用部材、5……接合部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟なフィルムの対向辺を接合して形成し
    てなる輪状ベルトにおいて、該ベルトの全表面に、接合
    部の凹凸の深さ又は高さを越える層厚を有するように塗
    膜層を設けたことにより、表面を実質的に継ぎ目なしの
    シームレスベルトと同一特性とし、該塗膜層の上に記録
    層を設けたことを特徴とするベルト状記録体。
  2. 【請求項2】前記記録層が電子写真感光層である特許請
    求の範囲第1項に記載のベルト状記録体。
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