JPH02188757A - 塗膜形成方法及び電子写真感光体 - Google Patents

塗膜形成方法及び電子写真感光体

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JPH02188757A
JPH02188757A JP779389A JP779389A JPH02188757A JP H02188757 A JPH02188757 A JP H02188757A JP 779389 A JP779389 A JP 779389A JP 779389 A JP779389 A JP 779389A JP H02188757 A JPH02188757 A JP H02188757A
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coating
layer
drying
laminate
spray gun
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Shigeto Tanaka
成人 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体を微粒子状に霧化して塗布することによる
塗膜形成方法に関し、特にエアスプレーガン、エアレス
スプレーガン、静電エアスプレーガン、静電エアレスス
プレーガン、ホットスプレーガン、ホットエアレススプ
レーガン等を用いるスプレー塗布方法による塗膜形成方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、塗膜を形成するためのスプレー装置としては、エ
アスプレーガン、エアレススプレーガン。
静電エアスプレーガン、靜、・tエアレススプレーガン
、ホットスプレーガン、ホットエアレススプレーガン等
が知られているが、この種のスプレー装置は一般に単一
層の塗布に用いられるものであり、例えばスプレーガン
を用いて積層体を塗布する場合には、被塗布物に塗布し
乾燥し、用いたスプレーガンを洗浄した後側の塗料で次
層を塗布する方法、或いは被塗布物を乾燥後に別の塗布
装置に移動して次層を塗布する方法などが行なわれてい
た。
積層体の塗布には一般に単一層の塗布よりも複雑で時間
がかかるという難点があるが、性能的には単一層よりも
機能面で優れているものが多いのである。例えば、金属
物体の表面錆防止を行う場合に表面に錆防止塗料を塗り
ただけの単一層のものでは錆防止効果は充分であっても
下地との密着が悪く剥れ易かったり、膜の硬度が弱く表
面にキズがつき易かったり、見た目の表面状態等が悪か
ったりして充分な効果が得られない場合が多い。
従って、目的とする機能をいくつかの塗膜に分割し、各
塗膜でそれぞれの目的とする特性を最良としたものを積
層し、全体として全ての目的を最良に達成する積層体を
用いればよく、例えば第1層目は下地との密着を良くす
る塗膜層、第2層目は錆止め効果を有する塗膜層、第3
層目は表面状態を良くして着色し九塗膜層、第4層目は
表面を硬くしてキズを付きにくくする塗膜層を塗布する
というような方法をとることが有効である。
又、電子写真感光体のような精密で複雑な工程を有する
本のに対しても単一層のものよ〕も積層体の方が機能的
に優れた面が多い九め、との′ような感光体を製造する
場合にも単一層型よプも積層型の方が一般に多く用いら
れているのである。つまシ単一層型感光体では光導電層
として使用可能な材料がある程度限定されてしまうこと
が多いが。
積層型感光体は機能分離方式を用いた輩子写真プ号セス
で行なうため各層の材料に使用可能な範囲が広がってく
る。例えば電荷輸送層(CTL )だけに使用可能な材
料、電荷発生層(CGL)だけに使用可能な゛材料、下
引層(UCL)を用いる場合には下引層だけに使用可能
な材料というように選択していくと、単一層型感光体で
光導電層に使用可能な材料を選択するよりも目的とする
機能を得やすく電子写真感光体としての特性的も良いも
のが得られるのである。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかし、前述のようなスプレー塗布方法には2層以上の
積層体を塗布する場合作業性の悪さや塗料の洗浄時の混
入物などの問題があり大量生産や短時間での塗布には対
応できないという欠点があった0 しかも、前述のようVこ一層毎に塗布乾燥を行なってい
る場合、乾燥の時間が積算されて全層が完成するまでに
は長時間熱が被塗布物全体に加えられることになる。ま
た、樹脂を加熱するということは多少なpともその物質
に熱履歴を与えることKなシ上層の乾燥のために加熱し
たにもかかわらず、下層の物質にまで熱が加わシそのた
めに下層の樹脂が劣化しやすくなり、特性に悪い影響を
与えたりすることが多かりた。
従って、本発明のtRlの目的は、塗布した物質が熱履
歴によυ劣化するのを防止し得る積層体の塗膜形成方法
を提供することKある。本発明の第2の目的は、短時間
で積層体を塗布し得る生産性に優れた塗膜形成方法を提
供することにある。本発明の第3の目的は、製造時の熱
履歴による特性の劣化が防止された積層型の電子写真感
光体を提供することにある。本発明の第4の目的は、デ
ジタル感光体に用いた場合レーザー光による干渉の画像
を防止し得る、またアナログ感光体に用いた場合画像周
辺部のエツジ効果による画像の低下を防止し得る積層型
の電子写真感光体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明に従りて
、(1)霧化液体発生源から塗料を吐出して塗布するこ
とによる積層体の塗膜形成方法において、塗布工程と塗
布工程の間に乾燥工程を設けることなく塗布工程のみを
繰シ返すことを特徴とする塗膜形成方法、(2)霧化液
体発生源から塗料を吐出して塗布することによる積層体
の塗膜形成方法において、・2以上の霧化液体発生源を
用い、塗布工程塗布工程の間に乾燥工程を設けること危
く塗布工程のみを繰り返し、全ての塗布工程が終了後に
乾燥工程を行なうことを特徴とする塗膜形成方法、(3
)積層体が積層型の電子写真感光体である前記(2)の
塗膜形成方法、さらに、(4)積層型の電子写真感光体
において、前記感光体の感光層側表面は起伏を有し、R
zで0.3μm以上であることを特徴とする電子写真感
光体、(5)感光体の少なくとも一層は、界面の起伏を
有し、Rzで0.3都以上である前記(4)の電子写真
感光体が提供される。
本発明によれば積層体を複数個のスプレーガンを連続的
に用いることにより、多積層膜を短時間にて製造し又熱
に弱い材料を下層に積層塗布し穴場合にも加熱を最後に
1回行うだけなので熱の影響を大きく受けずに乾燥する
ことができるのであるO つまり従来行なわれていた方式〔塗布→乾燥→冷却→塗
布→乾燥→冷却→塗布→乾燥→冷却→塗布→乾燥→冷却
〕の工程を本発明においては〔塗布−塗布一塗布一塗布
〕或いは〔塗布→塗布→塗布→乾燥→冷却〕の工程で行
なうのである。この方式は塗布と次の塗布の間隔が非常
に短かく乾燥工程がないため10秒〜30秒程度で次層
の塗布が行える。従来の方式では塗布後の自然乾燥時間
に2〜3分必要であシ、かつ加熱による乾燥も行ってい
た。そのため塗布し次の塗布の間隔が10分〜20分と
長くなシ又何回も熱を加える九めに総合的に多くの熱を
塗膜特に下層の塗膜に対して加える結果になっていた。
本発明は塗布後の自然乾燥の時間を短縮することによシ
次層の塗布がすぐ出来るようになシ塗布時間が短くなシ
又乾燥を最後に一括して行なうために塗布した樹脂膜に
かかる熱の時間が総合的に短くなシ塗膜を形成する樹脂
が熱の影響を受けにくくなるのである。
本発明の最大の特徴はスプレーガン塗布のような液体を
微粒化する塗布方法を用いることによシ従来の浸漬塗布
法などでは必らず行なわなければならなかった塗膜の塗
布後の乾燥(自然乾燥も含む)という工程を各層毎に行
なわカくて良い点である。つtb液体を微粒化するとい
う塗布方法によシ塗布後の塗膜が溶剤をほとんど含まな
い状態になシ、乾燥工程なしで次の層の塗布工程に移行
できるのである。
更にスプレー塗布の特徴である塗膜面の微かな起伏のた
めに従来デジタル用感光体で起きていたレーザー光によ
る干渉のための画像が防げるとともにアナログ用感光体
においても発生していたエツジ効果による画質の低下と
いう現象も防止できるのである。つまりデジタル用感光
体においては単色光のレーザーを用いるなめに塗膜層表
面が次層との界面間で反射現象が起こシその反射光によ
シ干渉ムラが現われる。又アナログ用感光体においては
画像周辺部のエツジ効果により画質の低下という現象も
起きる。こういった画質低下の現象は塗膜層表面や積層
された界面に微かな起伏を持たせることによ)完全に解
消される。つまり層の表面又は界面を起伏させてレーザ
ー光および可視光を乱反射させて干渉によるムラを拡散
させてしまうようにし九ものである。
本発明の電子写真感光体の感光層側表面は完全に平滑な
ものではなく起伏を有し、通常Rzで0.3μm以上、
好ましくは0.3〜0.5μm程度である。また感光体
を構成する、少なくとも一層は均一でなく界面の起伏を
有し、通常Rzで0.3μm以上、好ましくは0.3−
0.5μm程度である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 第1図および第2図は本発明の実施例を示し。
第1図は本発明の側面図であシ第2図は本発明の特徴を
最もよく表わす平面図である。同図において、lは第1
層用スプレーガン、2と3は第1層用スプレーガン用の
エア供給管、4Fi被塗布ドラムシリンダー 5はシリ
ンダー受台、6はスプレーガン先端ノズル、7は第2層
用スプレーガン。
8.9は第2層用スプレーガン用のエア供給管、10は
スプレーガン先端ノズル、11は乾燥用熱風送風機、1
2は冷却用冷風送風機、13は第3層用スプレーガン、
14と15は第3層用スプレーガン用のエア供給管、1
6はスプレーガン先端ノズル、17は第4層用スプレー
ガン、18.19は第4層用スプレーガン用のエア供給
管、20はスプレーガン先端ノズル、21はシリンダー
受台の回転上下動装置である。
上記構成においてシリンダー受台5を、定位置(シリン
ダー上端が完全にスプレーされる位置)にセットし、被
塗布シリンダー4を載せ30〜600 rμmの速さで
回転させる。
次に第1層用スプレーガン1から第1層用塗料を吐出さ
せシリンダー回転上下装置21によシリンダー受台を定
速で上昇させ第1層を塗布する。
全体の塗布が終わりたら第1層用スプレーガンからの塗
料の吐出を停止し、被塗布シリンダーを定位置に戻す。
次に第2層用スプレーガンから第2層用塗料を吐出させ
、所定の膜厚になるような速さでシリンダー受台5を上
昇させる。第2層の全体の塗布が終わったら塗料の吐出
を停めシリンダー受台を定位置に戻す。その後第3層用
スプレーガン13から第3層用塗料を吐出させながらシ
リンダ受台を所定の膜厚になるような速さで上昇させる
。同様にして第4層まで塗布した後、熱風送風機11か
ら熱風を吹き出し一度に全層を乾燥させる。その後冷風
送風機12から冷風を吹き出しシリンダーを冷却する。
その間受・台は終始回転している。
まず、基体シリンダーとしては、アルミニウム、真鋳、
銅ステンレスなどの金属シリンダーを用いることができ
る。
第1層用塗料は導電性粉体を分散含有させた樹脂で硬化
性fム、Iリウレタン、ニブキシ樹脂、アルキド樹脂、
Iリエステル、シリコン樹脂、アクリル−メラミン樹脂
々どの熱硬化性樹脂で好適である。
又、この際に用いる導電性粉体としてはアルミニウム、
錫、銀などの金属粉体、カーVン粉体や酸化チタン、硫
酸バリウム、酸化亜鉛や酸化錫などの金属酸化物を主体
とし良導電性顔料などを挙げることができる。
導電性顔料を分散した樹脂の体積抵抗率は1o13Ω鋼
以下が適している。そのため塗膜において導電性顔料は
塗膜中10〜60重量係の割合で含有されていることが
好ましい。この層は1〜50趣好ましくは5〜30細の
膜厚が適当である。さらに導電層にはシリコーンオイル
や各種界面活性剤などの表面エネルギー低下剤を含させ
ることができ、これにより塗膜欠陥が小さい均一塗膜に
分散させる方法としてはロールミル、アトライターサン
ドミル、ホールミル、振動ホールミル、コロイド9ミル
などの常法によることができる。
第2層用塗料としてはポリビニルアルコール。
ポリアミド樹脂、共重合ナイロン等が使われる。
その膜厚は0.2〜2μm程度が適当である。
第3層用塗料としてはピリリウム、チオピリリウム系染
料、フタロシアニン系顔料、アントアント四ン顔料、ビ
スアゾ顔料、アゾ顔料などを用い、これに0.5〜4倍
の重量の結着剤樹脂及び溶剤と共にホモジナイザ、?−
ルミル、サンドミル、アト2イタ−ロールミルなどの方
法でよく分散したものを塗布、乾燥して第3層が形成さ
れる。その厚みは0.1〜1μm程度である 第4層用塗料としてはぎレン、N−エチルカルバゾール
、N−4ノグロビルカルパゾール、N−メチル−N−フ
ェニルヒドラゾノ−3−メチリデン−9−エチルカルバ
ゾール、N、N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデ
ン−9−エチルカルバゾール、rジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラゾン等に、スチ
レンメタフリレート樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン
樹脂等を1=2〜2:1の割合で混合し、4〜5倍の溶
剤で溶解する。
この塗料を塗布し膜厚は5〜25μm程度に成膜する。
乾燥は10〜200℃好ましくは20〜150℃で5分
〜5時間好ましくは10分〜2時間の範囲で送風又は静
置乾燥する。
本発明によりスプレー塗布による多積層ドラムの製造時
間が大幅に短縮される。1回の乾燥時間を5分とした場
合、従来4層積層ドラムにおいて1本当シ(5分X4)
20分間必要としていた塗布時間を1本当シ(5分X1
)5分間に短縮できた。
又熱に劣化しやすい材料を塗布した場合にも乾燥が一度
で済む九め熱の影響をあまシ多く受けないようになり、
従がって使用できる材料の選択範囲が広くなった。
実施例2 第3図は本発明の他の実施例を示している。第3図にお
いて22.23はスプレーガン上下動装置、24は送風
機上下動装置、25はシリンダー受台回転台である。第
3図において基本的には実施例1と同じ原理であるが本
実施例においては被塗布物が上下するのではなくスプレ
ーガン及び送風機が上下しながら塗布や乾燥を行うもの
である。
この場合上下装置がスプレーガンと送風機の数だけ必要
になるがスプレーガンや送風機が単独で上下できるので
塗布時間を更に短縮できる。つまり1本のシリンダーの
別の部分を同時にスプレー塗布できるのである。−層の
塗布が終わらないうちに次層の塗布が可能であり、又塗
布が終わらないうちに乾燥工程に入ることもできる。実
施例1と同様の材料を用いて感光体を作成したところ良
好なものが得られた。
実施例3 実施例1と同様の条件において第1層用の塗料にフェノ
ール樹脂10ii部を結着剤とした酸化チタン表面に酸
化スズ、酸化アンチモンを被覆した粉末11重量部と酸
化チタン表面にアルミナ処理をした粉末11重量部と混
合させてメチルセロノルブ溶剤100重量部及びメタノ
ール溶剤100重量部を加えてサンドミル分散機で攪拌
したのち混合し等容量の1饋φガラスピーズを加えて1
時間分散したのちビーズを分離してから粘度を40ep
iKrJ!4整し、第1層用スプレーガン装置に投入し
毎分200dの量を吐出させなから300 rμmで回
転させた直径60霞長さ258鱈のアルミ円筒シリンダ
ー上に毎分800 msの速さでガンを移動させ塗布す
る。このときガンとシリンダーとの距離は10cIIL
である。この塗膜層は塗布後20〜25秒で半乾燥状態
になシ、完全に硬化はしていないが表面は乾いておシ、
その上に次層を塗布することが可能な状態である。この
層の膜厚は20μm塗布されている。次にボリア5ド樹
脂1.25重量部とメトキシメチル変性6ナイロンーリ
アミド樹脂1.25重量部をメタノール溶剤65重量部
と1−ブタノール32.5重量部に溶解し固形分を2.
5係にpl整する。
この塗料を第2層用スプレーガン装置に入れて毎分25
rLtの量を吐出させるようにし300 rμmで、す
でに第1Mを塗布しである基体シリンダーに毎分800
 mの速さでガンを移動させ塗布する。このときガンと
シリンダーとの距離は5cWLである。この塗布層は塗
布後5〜10秒で半乾燥状態になル完全に乾燥してはい
ないが表面は乾いておりその上に次層を塗布することが
可能な状態である。この層の膜厚は0.5μm塗布され
ている。
次にセルロースアセテートブチレート1oii部を90
!ffi部のシクロヘキサノンに少しづつ加えながら溶
解し、この溶液に有機アゾ顔料2−(4’−(2−ヒド
ロキシ−3−フェニルカルバモイル−1−ナフチルアゾ
)−3′−メチル〕フェニル−6−(2−ヒドロキシ−
3−フェニルカルバモイル−1−ナフチルアりベンズオ
キサゾールを固形分として25重量部投入し、400重
量部のシクロヘキサノンさらに全体と等容量の1−φガ
ラスピーズと共に900 rprnで回転させたサンド
ミルでlhr分散し、ビーズを分離したのち、 300
重量部のメチルエチルケトンを加えて固形分を2.0係
に調整する。
この塗料を第3層用スプレー装置に入れて毎分5−の量
を吐出させるようにし300 rμmで、すでに第1層
、第2層を塗布しである基体シリンダーに毎分500m
の速さでガンを移動させ塗布する。
このときガンとシリンダーの距離は3(mである。
この塗布層は塗布後5〜10秒で半乾燥状態となり完全
に乾燥されてはいないが表面は乾いているので、その上
に次層を塗布することが可能であシ、またこの層の膜厚
は0.1μmである。
次にスチレンメチルメタクリレート樹脂10重量部とヒ
ドラゾン化合物、p −(N、N−ジエチルアミノ)ベ
ンズアルデヒド−N′−〇−ナフチルーN′−フェニル
ヒドラゾン5重量部を60重量部のモノクロロベンゼン
に溶解し、粘度が40 cpsになるようKv4整する
。この塗料を第4層用スプレーガン装置に入れて毎分2
50 mの量を吐出するように調節し300 rμmで
、すでに第1Nj〜第3層を塗布しであるシリンダーに
毎分1000mの速さでガンを移動させ塗布する。この
ときガンとシリンダーとの距離は12cmである。この
塗布層は塗布後10〜20秒で半乾燥状態となり完全に
硬化してはいないが、表面は乾いた状態になりている。
4層全てを塗布したシリンダーを6 Orμmで回転さ
せながら熱風送風機から150℃の風を毎分50Aで送
シ出しシリンダーの土部から下部へ毎分1OOIII1
1で移動させて、塗布した全層を乾燥硬化させる。
このドラムは熱ff歴を150℃で1回(約3分)しか
受けていないため各層が完全乾燥していても、電子写真
特性が非常に良好であった。しかも画像においてもエツ
ジ効果がなく鮮明な画質が得られた。
比較例1 実施例3と同様の材料と同様の方法で、各層の乾燥を1
回毎に行なった。各層の乾燥条は、第1層=150℃3
分、第2層:80℃3分、第3層:50℃3分、第4層
110℃3分である。完成したドラムは完全に乾燥され
て硬化も充分であり見かけは良くできているが、電子写
真特性を測定したところ熱履歴のために感度が20%程
悪くなっており耐久特性や低温低湿特性や高温高湿特性
も実施例3で得られた感光体に較べ悪くなっていること
がわかっ六。
比較例2 実施例3と同じ材料を用いてディッピング法によシ同じ
電子写真感光体を製造し、乾燥は第1層=150℃30
分、第2層:80℃10分、第3層=50℃10分、第
4層110℃1o分で行なった。完成したドラムの電子
写真特性を測定したところ熱履歴のために感度が40%
程悪くなっており、耐久特性や低温低湿特性、高温高湿
特性も実施例3の感光体よル悪くなっていた。しかも画
像においてはエツジ効果現象が現われ画質が著しく低下
した。
実施例4 実施例1において、第3層の電荷発生層の顔料に銅フタ
ロシアンを用い、結着剤としてブチラール樹脂を用いた
ほかは、実施例1と同様の条件で塗料を調合、分散して
塗布を行なっ九。
完成したドラムをレーザービームプリンターに設置し画
像を出したところ干渉ムラは々〈良好な画質が得られた
比較例3 実施例4と同じ塗料を浸漬塗布法で塗布して得られたド
ラムを実施例4と同じくレーザービームプリンターに設
置し画像を出したところ干渉ムラが現れた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、(1)スプレー塗布を連続的に行なう
ことによって積層ドラムの製造時間を大幅に短縮するの
に効果がある。
(2)スプレー塗布では下の層を溶剤で溶解することが
少ないため、同じ溶剤系の樹脂を上層に塗布する場合で
も下層の溶出がほとんどなく溶剤の種類に影響されず従
って使用可能な樹脂の選択範囲が広くなる。
(3)スプレー塗布特有の塗面の起伏のために従来デジ
タル感光体で起きていたレーデ−光による干渉の念めの
画像ムラが防げるだけでなくアナログ感光体でも発生し
ていたエツジ効果による画質の低下という現象も防止で
きる。
本発明の電子写真感光体の感光層側表面は完全に平滑な
ものではなく起伏を有し、通常Rzで0.3μm以上、
好ましくは0.3〜0.5μm程度である。また感光体
を構成する少なくとも一層は厚さが均一でなく界面の起
伏を有し、通常Rzで0.3μm以上、好ましくは0.
3〜0,5IB程度である。
実際、この電子写真感光体を用いて一次帯電+ 5 k
V、転写帯電+5 kVのコロナ放電及び負極性の現像
剤を用いて画質特性を評価したところペタ黒画像におい
ても特にエツジ効果による画像の悪化はみられなか−)
九。又、デジタル用の顔料を用いてレーザー用の感光体
を製造し画質のテストを行なった結果も良好でレーザー
光による干渉ムラはみられなかっ九。同じ装置によシデ
ィッビング塗布による感光体でテストしたところアナロ
グ用感光体においてはエツジ効果が現われ画質の悪化が
みられデジタル用感光体においてはレーザー光による干
渉ムラが現われ画質が低下していた。
(4)塗布により積層型の感光体を得るに際し、各層毎
に加熱乾燥した場合に起きていた下層の樹脂層が熱履歴
により劣化しやすくなる傾向がなくなり、バインダーと
して使用可能な材料の選択範囲が広くなるという利点が
ある。
、(5)乾燥の回数が少ないと02の影響が少くなシミ
子写真感光体の感光層の注入効率が少くなり感光層のフ
リーキャリアの量が減少し暗減衰の電位が小さくなる為
帯電による電位の保持能力が向上する。
(6)乾燥回数が少ないと加熱の影響の念めの感光体の
感度が遅くなるという現象もなくなるため感光体の電位
特性としては有利になる。
(7)各層が完全に乾燥する前に次層を塗布するために
各層間の密着性がよくなシ耐剥離強度が向上し、各層間
に発生するバリヤーの問題が起きなくなるため電子写真
感光体の特性が向上する効果がある。
(8)従来のデイ、ピング方法では第2層以降は下層が
次塗布液中に完全に浸漬されるため次層塗布液は下層を
溶かさない溶剤或いは難溶性の溶剤を用いなければなら
なかった。それに対し、スプレー塗布方法においては塗
料が微小液滴と逐って飛翔し下層に付着する念めに、下
層を可溶する溶剤を次層塗料に用いてもほとんど下層を
溶解せずに塗布が可能であり、従って使用可能な溶剤の
選択範囲が拡がるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したときの側面図、第2図は本発
明を実施し九ときの平面図、第3図はガン及び送風機を
移動させる方式である他の実施例の側°面図である。 1はスプレーガン、2と3aスプレーガン用エア供給管
、4は被塗布ドラムシリンダー 5はシリンダー受台、
6はスプレーガン先端ノズル、フは第2層用スプレーが
ン、8.9は第2層用スプレーガン用のエア供給管、1
0はスプレーガン先端ノズル11は乾燥用熱風乾燥機、
12は冷却用冷風送風機、21はシリンダー受台回転上
下動装置、22は第1層スプレーガン上下装置、23は
第2層スプレーガン上下動装置、24は乾燥用熱風乾燥
機上下動装置、25はシリンダー回転台。 代理人 弁理士 山 下 積 平 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、霧化液体発生源から塗料を吐出して塗布することに
    よる積層体の塗膜形成方法において、塗布工程と塗布工
    程の間に乾燥工程を設けることなく塗布工程のみを繰り
    返すことを特徴とする塗膜形成方法。 2、霧化液体発生源から塗料を吐出して塗布することに
    よる積層体の塗膜形成方法において、2以上の霧化液体
    発生源を用い、塗布工程と塗布工程の間に乾燥工程を設
    けることなく塗布工程のみを繰り返し、全ての塗布工程
    が終了後に乾燥工程を行なうことを特徴とする塗膜形成
    方法。 3、積層体が積層型の電子写真感光体である請求項2記
    載の塗膜形成方法。 4、積層型の電子写真感光体において、前記感光体の感
    光層側表面は起伏を有し、R_2で0.3μm以上であ
    ることを特徴とする電子写真感光体。 5、感光体の少なくとも一層は、界面の起伏を有し、R
    _2で0.3μm以上である請求項4記載の電子写真感
    光体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106690U (ja) * 1991-02-26 1992-09-14 三田工業株式会社 ドラム洗浄装置
JP2007147986A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JP2007147986A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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