JPH08316465A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH08316465A JPH08316465A JP7114456A JP11445695A JPH08316465A JP H08316465 A JPH08316465 A JP H08316465A JP 7114456 A JP7114456 A JP 7114456A JP 11445695 A JP11445695 A JP 11445695A JP H08316465 A JPH08316465 A JP H08316465A
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- gate insulating
- semiconductor substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゲート絶縁膜を破壊したりすることなく良好
な生産性で、1/f雑音を低減することのできる半導体
装置を実現する。 【構成】 p型シリコン(100)基板1にLOCOS
絶縁膜2を形成した後、ゲート絶縁膜3を形成する前の
基板1の表面にフッ素イオンを注入量1×1012〜1×
1014cm-2で注入する。その後、ゲート絶縁膜3を形
成すると同時に、ゲート絶縁膜3形成時の熱処理により
フッ素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面に拡散
する。その後、ポリシリコンのゲート電極5を形成し、
n型のソース・ドレイン領域6形成のための砒素イオン
注入を行い、最後に、ソース・ドレイン領域6の活性化
のために900℃、30分のアニールを窒素ガス雰囲気
で行うと、ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原
子4が固定したMOSFETを作製できる。
な生産性で、1/f雑音を低減することのできる半導体
装置を実現する。 【構成】 p型シリコン(100)基板1にLOCOS
絶縁膜2を形成した後、ゲート絶縁膜3を形成する前の
基板1の表面にフッ素イオンを注入量1×1012〜1×
1014cm-2で注入する。その後、ゲート絶縁膜3を形
成すると同時に、ゲート絶縁膜3形成時の熱処理により
フッ素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面に拡散
する。その後、ポリシリコンのゲート電極5を形成し、
n型のソース・ドレイン領域6形成のための砒素イオン
注入を行い、最後に、ソース・ドレイン領域6の活性化
のために900℃、30分のアニールを窒素ガス雰囲気
で行うと、ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原
子4が固定したMOSFETを作製できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置およびそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の一例として固体撮像
装置のアンプ部について、以下に詳細に説明する。ビデ
オカメラに使用されているCCD固体撮像素子の信号電
荷の検出方法としては、フローティング・ディフュージ
ョン・アンプ(Floating Diffusion Ampli-fier:以下、
「FDA」という)法が一般的となっている。図4にF
DA法の回路構成を示す。
装置のアンプ部について、以下に詳細に説明する。ビデ
オカメラに使用されているCCD固体撮像素子の信号電
荷の検出方法としては、フローティング・ディフュージ
ョン・アンプ(Floating Diffusion Ampli-fier:以下、
「FDA」という)法が一般的となっている。図4にF
DA法の回路構成を示す。
【0003】図4において、7は垂直転送部(HCCD
部)、8はFD(浮遊拡散領域)である。FDA法で構
成されたアンプは、FD8をリセット電位VRDにリセッ
トするためのリセットFET:QR と、2段または3段
のソースフォロワ回路(図4には2段の例を示す)を構
成するMOSFET:Q1 〜Q4 とからなる。通常、リ
セットFET:QR は埋め込み型FETで構成し、ソー
スフォロワ回路を構成するMOSFET:Q1 〜Q4 は
表面型FETで構成されている。
部)、8はFD(浮遊拡散領域)である。FDA法で構
成されたアンプは、FD8をリセット電位VRDにリセッ
トするためのリセットFET:QR と、2段または3段
のソースフォロワ回路(図4には2段の例を示す)を構
成するMOSFET:Q1 〜Q4 とからなる。通常、リ
セットFET:QR は埋め込み型FETで構成し、ソー
スフォロワ回路を構成するMOSFET:Q1 〜Q4 は
表面型FETで構成されている。
【0004】電荷検出の動作原理としては、FD8の電
位を一度リセットFET:QR をオンすることでリセッ
ト電位VRDに保ち、その後、リセットFET:QR をオ
フした状態でFD8に転送された信号電荷を導入して、
その電位変化を2段ソースフォロワ回路を通して出力す
る。ここで、信号電荷をQS 、センス容量をCS (FD
容量+FET:Q1 のゲート容量+浮遊容量)、2段ソ
ースフォロワ回路の電圧ゲインをGV とすると、CCD
の信号出力VOUT は、次の数1で示される。
位を一度リセットFET:QR をオンすることでリセッ
ト電位VRDに保ち、その後、リセットFET:QR をオ
フした状態でFD8に転送された信号電荷を導入して、
その電位変化を2段ソースフォロワ回路を通して出力す
る。ここで、信号電荷をQS 、センス容量をCS (FD
容量+FET:Q1 のゲート容量+浮遊容量)、2段ソ
ースフォロワ回路の電圧ゲインをGV とすると、CCD
の信号出力VOUT は、次の数1で示される。
【0005】
【数1】VOUT =GV ・VS =GV ・QS /CS なお、数1において、VS は信号電荷QS によるFDの
電位変化を示す。図4のFDA法の出力回路の雑音は、
リセット動作によるリセット雑音、2段ソースフォロワ
回路を構成するFETの1/f雑音や熱雑音が主成分と
なる。ただし、リセット雑音に関しては、相関2重サン
プリング法を用いることにより除去することが可能であ
り、また熱雑音に関しては、短チャンネルFETを使用
することによりかなり低減することが可能となる。
電位変化を示す。図4のFDA法の出力回路の雑音は、
リセット動作によるリセット雑音、2段ソースフォロワ
回路を構成するFETの1/f雑音や熱雑音が主成分と
なる。ただし、リセット雑音に関しては、相関2重サン
プリング法を用いることにより除去することが可能であ
り、また熱雑音に関しては、短チャンネルFETを使用
することによりかなり低減することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、出力回路
雑音を小さくする場合には、最終的に1/f雑音成分の
影響が大きくなり、1/f雑音が固体撮像素子の信号対
雑音(S/N)比の向上を阻害する要因となっている。
なお、1/f雑音を低減するには、FETの界面準位の
低減が必要であり、その1つの方法として、ゲート電極
形成後に、フッ素イオンをイオン注入法を用いてゲート
電極中に注入し、拡散させてゲート絶縁膜と基板との界
面にフッ素原子を導入する方法があるが、この方法で
は、基板中にある欠陥のフッ素原子のトラップ機能はほ
とんどないため、基板中にフッ素原子はほとんど存在し
ない。この場合、1×1015cm-2以上の注入量でない
と界面準位の低下が図れないため、フッ素イオン注入時
にイオンビームによるチャージアップでゲート絶縁膜の
破壊が生じたり、注入量が大きいため処理時間が長くな
り、生産性が悪いという問題があった。
雑音を小さくする場合には、最終的に1/f雑音成分の
影響が大きくなり、1/f雑音が固体撮像素子の信号対
雑音(S/N)比の向上を阻害する要因となっている。
なお、1/f雑音を低減するには、FETの界面準位の
低減が必要であり、その1つの方法として、ゲート電極
形成後に、フッ素イオンをイオン注入法を用いてゲート
電極中に注入し、拡散させてゲート絶縁膜と基板との界
面にフッ素原子を導入する方法があるが、この方法で
は、基板中にある欠陥のフッ素原子のトラップ機能はほ
とんどないため、基板中にフッ素原子はほとんど存在し
ない。この場合、1×1015cm-2以上の注入量でない
と界面準位の低下が図れないため、フッ素イオン注入時
にイオンビームによるチャージアップでゲート絶縁膜の
破壊が生じたり、注入量が大きいため処理時間が長くな
り、生産性が悪いという問題があった。
【0007】この発明の目的は、ゲート絶縁膜を破壊し
たりすることなく良好な生産性で、1/f雑音を低減す
ることのできる半導体装置およびその製造方法を提供す
ることである。
たりすることなく良好な生産性で、1/f雑音を低減す
ることのできる半導体装置およびその製造方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成
し、半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を
形成した半導体装置であって、半導体基板表面,ゲート
絶縁膜中またはゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフ
ッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜1
×1014cm-2で注入を行い、その後の熱処理によりゲ
ート絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を固定し
たことを特徴とする。
置は、半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成
し、半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を
形成した半導体装置であって、半導体基板表面,ゲート
絶縁膜中またはゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフ
ッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜1
×1014cm-2で注入を行い、その後の熱処理によりゲ
ート絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を固定し
たことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜を形成す
る前に、半導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法
により注入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行
い、その後の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板と
の界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする。
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜を形成す
る前に、半導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法
により注入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行
い、その後の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板と
の界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜中にフッ
素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×
1014cm-2で注入を行い、その後の熱処理によりゲー
ト絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させ
ることを特徴とする。
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜中にフッ
素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×
1014cm-2で注入を行い、その後の熱処理によりゲー
ト絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させ
ることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜と半導体
基板との界面にフッ素イオンをイオン注入法により注入
量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、その後
の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフ
ッ素原子を拡散させることを特徴とする。
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜と半導体
基板との界面にフッ素イオンをイオン注入法により注入
量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、その後
の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフ
ッ素原子を拡散させることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜はフッ素
原子を含有したガスを添加して形成することを特徴とす
る。請求項6記載の半導体装置の製造方法は、半導体基
板上に、アレイ状に配列したフォトダイオードおよび垂
直転送部と、信号電荷を電圧に変換するためにMOSF
ETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製造方法で
あって、MOSFETのゲート絶縁膜を形成する前に、
半導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法により注
入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、その
後の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板との界面に
フッ素原子を拡散させることを特徴とする。
半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成し、半導
体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した
半導体装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜はフッ素
原子を含有したガスを添加して形成することを特徴とす
る。請求項6記載の半導体装置の製造方法は、半導体基
板上に、アレイ状に配列したフォトダイオードおよび垂
直転送部と、信号電荷を電圧に変換するためにMOSF
ETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製造方法で
あって、MOSFETのゲート絶縁膜を形成する前に、
半導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法により注
入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、その
後の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板との界面に
フッ素原子を拡散させることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に、アレイ状に配列したフォトダイオード
および垂直転送部と、信号電荷を電圧に変換するために
MOSFETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製
造方法であって、MOSFETのゲート絶縁膜形成後で
ゲート電極を形成する前に、またはゲート電極を形成し
た後に、ゲート絶縁膜中にフッ素イオンをイオン注入法
により注入量1×10 12〜1×1014cm-2で注入を行
い、その後の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板と
の界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする。
半導体基板上に、アレイ状に配列したフォトダイオード
および垂直転送部と、信号電荷を電圧に変換するために
MOSFETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製
造方法であって、MOSFETのゲート絶縁膜形成後で
ゲート電極を形成する前に、またはゲート電極を形成し
た後に、ゲート絶縁膜中にフッ素イオンをイオン注入法
により注入量1×10 12〜1×1014cm-2で注入を行
い、その後の熱処理によりゲート絶縁膜と半導体基板と
の界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に、アレイ状に配列したフォトダイオード
および垂直転送部と、信号電荷を電圧に変換するために
MOSFETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製
造方法であって、MOSFETのゲート絶縁膜形成後で
ゲート電極を形成する前に、またはゲート電極を形成し
た後に、ゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素イ
オンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×10
14cm-2で注入を行い、その後の熱処理によりゲート絶
縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させるこ
とを特徴とする。
半導体基板上に、アレイ状に配列したフォトダイオード
および垂直転送部と、信号電荷を電圧に変換するために
MOSFETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製
造方法であって、MOSFETのゲート絶縁膜形成後で
ゲート電極を形成する前に、またはゲート電極を形成し
た後に、ゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素イ
オンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×10
14cm-2で注入を行い、その後の熱処理によりゲート絶
縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項9記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に、アレイ状に配列したフォトダイオード
および垂直転送部と、信号電荷を電圧に変換するために
MOSFETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製
造方法であって、MOSFETのゲート絶縁膜はフッ素
原子を含有したガスを添加して形成することを特徴とす
る。
半導体基板上に、アレイ状に配列したフォトダイオード
および垂直転送部と、信号電荷を電圧に変換するために
MOSFETを含むアンプ部とを備えた半導体装置の製
造方法であって、MOSFETのゲート絶縁膜はフッ素
原子を含有したガスを添加して形成することを特徴とす
る。
【0016】
【作用】この発明の半導体装置およびその製造方法によ
れば、MOSFETのゲート絶縁膜を形成する前に、半
導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法により注入
量1×1012〜1×1014cm-2で注入し、その後の熱
処理によりゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素
原子を拡散させることにより、フッ素原子がゲート絶縁
膜と基板との界面のダングリングボンドを埋めるため、
界面準位が低下し、その結果、MOSFETの1/f雑
音が減少する。また、ゲート絶縁膜を形成する前にイオ
ン注入を行うため、ゲート絶縁膜を破壊することなく、
注入量も少なくてすみ、フッ素イオン注入は従来の中電
流注入機で注入可能であり、処理時間も短くできる。な
お、ゲート絶縁膜と基板との界面にフッ素原子を固定す
るために、注入量が1×1012cm-2以上であれば界面
準位低減の効果はある。
れば、MOSFETのゲート絶縁膜を形成する前に、半
導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法により注入
量1×1012〜1×1014cm-2で注入し、その後の熱
処理によりゲート絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素
原子を拡散させることにより、フッ素原子がゲート絶縁
膜と基板との界面のダングリングボンドを埋めるため、
界面準位が低下し、その結果、MOSFETの1/f雑
音が減少する。また、ゲート絶縁膜を形成する前にイオ
ン注入を行うため、ゲート絶縁膜を破壊することなく、
注入量も少なくてすみ、フッ素イオン注入は従来の中電
流注入機で注入可能であり、処理時間も短くできる。な
お、ゲート絶縁膜と基板との界面にフッ素原子を固定す
るために、注入量が1×1012cm-2以上であれば界面
準位低減の効果はある。
【0017】また、ゲート絶縁膜を形成した後に、ゲー
ト絶縁膜中またはゲート絶縁膜と半導体基板との界面に
フッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜
1×1014cm-2で注入し、その後の熱処理によりゲー
ト絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させ
ることにより、フッ素原子がゲート絶縁膜と基板との界
面のダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低下
し、その結果、MOSFETの1/f雑音が減少する。
また、フッ素イオン注入量は注入欠陥を避けるために1
×1014cm-2以下にしている。このため、フッ素イオ
ン注入は従来の中電流注入機で注入可能であり、処理時
間も短く、注入時のイオンビームによるチャージアップ
でのゲート絶縁膜の破壊も避けることができる。なお、
ゲート絶縁膜と基板との界面にフッ素原子を固定するた
めに、注入量が1×1012cm-2以上であれば界面準位
低減の効果はある。
ト絶縁膜中またはゲート絶縁膜と半導体基板との界面に
フッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜
1×1014cm-2で注入し、その後の熱処理によりゲー
ト絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させ
ることにより、フッ素原子がゲート絶縁膜と基板との界
面のダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低下
し、その結果、MOSFETの1/f雑音が減少する。
また、フッ素イオン注入量は注入欠陥を避けるために1
×1014cm-2以下にしている。このため、フッ素イオ
ン注入は従来の中電流注入機で注入可能であり、処理時
間も短く、注入時のイオンビームによるチャージアップ
でのゲート絶縁膜の破壊も避けることができる。なお、
ゲート絶縁膜と基板との界面にフッ素原子を固定するた
めに、注入量が1×1012cm-2以上であれば界面準位
低減の効果はある。
【0018】また、ゲート絶縁膜をフッ素原子を含有し
たガスを添加して形成することにより、ゲート絶縁膜と
基板との界面にフッ素原子を導入でき、フッ素原子がゲ
ート絶縁膜と基板との界面のダングリングボンドを埋め
るため、界面準位が低下し、その結果、MOSFETの
1/f雑音が減少する。また、フッ素イオン注入を行わ
ないため、ゲート絶縁膜を破壊することなく、処理時間
も短くできる。
たガスを添加して形成することにより、ゲート絶縁膜と
基板との界面にフッ素原子を導入でき、フッ素原子がゲ
ート絶縁膜と基板との界面のダングリングボンドを埋め
るため、界面準位が低下し、その結果、MOSFETの
1/f雑音が減少する。また、フッ素イオン注入を行わ
ないため、ゲート絶縁膜を破壊することなく、処理時間
も短くできる。
【0019】
【実施例】まず、この発明の第1の実施例について図1
を参照しながら説明する。図1はこの発明の第1の実施
例の半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
図1(a)に示すように、p型シリコン(100)基板
1にLOCOS絶縁膜2を形成する。つぎに、図1
(b)に示すように、ゲート絶縁膜3を形成する前の基
板1の表面にフッ素イオンを加速エネルギーが30ke
Vで注入量5×10 13cm-2注入する(矢印F)。つぎ
に、図1(c)に示すように、ゲート絶縁膜3を形成す
ると同時に、ゲート絶縁膜3形成時の熱処理によりフッ
素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面に拡散す
る。その後、ポリシリコンのゲート電極5を形成する。
つぎに、図1(d)に示すように、ゲート電極5をセル
フアラインマスクとしてn型のソース・ドレイン領域6
形成のための砒素イオン注入(矢印As)を行い、最後
に、ソース・ドレイン領域6の活性化のために900
℃、30分のアニールを窒素ガス雰囲気で行うと、ゲー
ト絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原子4が固定した
MOSFET構造を作製することができる。
を参照しながら説明する。図1はこの発明の第1の実施
例の半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
図1(a)に示すように、p型シリコン(100)基板
1にLOCOS絶縁膜2を形成する。つぎに、図1
(b)に示すように、ゲート絶縁膜3を形成する前の基
板1の表面にフッ素イオンを加速エネルギーが30ke
Vで注入量5×10 13cm-2注入する(矢印F)。つぎ
に、図1(c)に示すように、ゲート絶縁膜3を形成す
ると同時に、ゲート絶縁膜3形成時の熱処理によりフッ
素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面に拡散す
る。その後、ポリシリコンのゲート電極5を形成する。
つぎに、図1(d)に示すように、ゲート電極5をセル
フアラインマスクとしてn型のソース・ドレイン領域6
形成のための砒素イオン注入(矢印As)を行い、最後
に、ソース・ドレイン領域6の活性化のために900
℃、30分のアニールを窒素ガス雰囲気で行うと、ゲー
ト絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原子4が固定した
MOSFET構造を作製することができる。
【0020】以上のようにこの第1の実施例によれば、
MOSFETのゲート絶縁膜3を形成する前に、基板1
表面にフッ素イオンをイオン注入法により注入し、その
後の熱処理によりゲート絶縁膜3と基板1との界面にフ
ッ素原子4を拡散させることにより、フッ素原子4がゲ
ート絶縁膜3と基板1との界面のダングリングボンドを
埋めるため、界面準位が低下し、その結果、MOSFE
Tの1/f雑音が減少する。また、ゲート絶縁膜3を形
成する前にイオン注入を行うため、ゲート絶縁膜3を破
壊することなく、また、フッ素イオン注入量は5×10
13cm-2としたが、1×1014cm-2以下の少ない注入
量ですみ、フッ素イオン注入は従来の中電流注入機で注
入可能であり、処理時間も短くでき、生産性を向上する
ことができる。なお、ゲート絶縁膜3と基板1との界面
にフッ素原子を固定するために、注入量が1×1012c
m-2以上であれば界面準位低減の効果はある。
MOSFETのゲート絶縁膜3を形成する前に、基板1
表面にフッ素イオンをイオン注入法により注入し、その
後の熱処理によりゲート絶縁膜3と基板1との界面にフ
ッ素原子4を拡散させることにより、フッ素原子4がゲ
ート絶縁膜3と基板1との界面のダングリングボンドを
埋めるため、界面準位が低下し、その結果、MOSFE
Tの1/f雑音が減少する。また、ゲート絶縁膜3を形
成する前にイオン注入を行うため、ゲート絶縁膜3を破
壊することなく、また、フッ素イオン注入量は5×10
13cm-2としたが、1×1014cm-2以下の少ない注入
量ですみ、フッ素イオン注入は従来の中電流注入機で注
入可能であり、処理時間も短くでき、生産性を向上する
ことができる。なお、ゲート絶縁膜3と基板1との界面
にフッ素原子を固定するために、注入量が1×1012c
m-2以上であれば界面準位低減の効果はある。
【0021】つぎに、この発明の第2の実施例について
図2を参照しながら説明する。図2はこの発明の第2の
実施例の半導体装置の製造方法を示す工程順断面図であ
る。図2(a)に示すように、p型シリコン(100)
基板1にLOCOS絶縁膜2を形成後、ゲート絶縁膜3
をパイロ酸化法で約50nm堆積する。その後、図2
(b)に示すように、フッ素イオンをゲート絶縁膜3上
から加速エネルギーが15keVで注入量5×1013c
m-2注入する(矢印F)。これにより、フッ素原子4は
ゲート絶縁膜3中に注入される。その後、図2(c)に
示すように、ポリシリコンのゲート電極5を形成する。
最後に、図2(d)に示すように、n型のソース・ドレ
イン形成のために注入量が1×1015cm-2の砒素イオ
ン注入(矢印As)を行い、n型のソース・ドレイン領
域6を形成し、ソース・ドレイン領域6の活性化のため
に窒素雰囲気で900℃、30分の熱処理を行う。この
ソース・ドレイン領域6の活性化のための熱処理時に、
フッ素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面に拡散
し、ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原子4が
固定したMOSFET構造を作製することができる。
図2を参照しながら説明する。図2はこの発明の第2の
実施例の半導体装置の製造方法を示す工程順断面図であ
る。図2(a)に示すように、p型シリコン(100)
基板1にLOCOS絶縁膜2を形成後、ゲート絶縁膜3
をパイロ酸化法で約50nm堆積する。その後、図2
(b)に示すように、フッ素イオンをゲート絶縁膜3上
から加速エネルギーが15keVで注入量5×1013c
m-2注入する(矢印F)。これにより、フッ素原子4は
ゲート絶縁膜3中に注入される。その後、図2(c)に
示すように、ポリシリコンのゲート電極5を形成する。
最後に、図2(d)に示すように、n型のソース・ドレ
イン形成のために注入量が1×1015cm-2の砒素イオ
ン注入(矢印As)を行い、n型のソース・ドレイン領
域6を形成し、ソース・ドレイン領域6の活性化のため
に窒素雰囲気で900℃、30分の熱処理を行う。この
ソース・ドレイン領域6の活性化のための熱処理時に、
フッ素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面に拡散
し、ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原子4が
固定したMOSFET構造を作製することができる。
【0022】以上のようにこの第2の実施例によれば、
ゲート絶縁膜3中にフッ素イオンをイオン注入法により
注入し、その後の熱処理によりゲート絶縁膜3と基板1
との界面にフッ素原子4を拡散させることにより、フッ
素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面のダングリ
ングボンドを埋めるため、界面準位が低下し、その結
果、MOSFETの1/f雑音が減少する。また、フッ
素イオン注入量は5×1013cm-2としたが、フッ素イ
オン注入量はゲート絶縁膜3の破壊等の注入欠陥を避け
るために1×1014cm-2以下であればよい。このた
め、フッ素イオン注入は従来の中電流注入機で注入可能
であり、処理時間も短く、生産性を向上することができ
る。なお、ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原
子を固定するために、注入量が1×1012cm-2以上で
あれば界面準位低減の効果はある。
ゲート絶縁膜3中にフッ素イオンをイオン注入法により
注入し、その後の熱処理によりゲート絶縁膜3と基板1
との界面にフッ素原子4を拡散させることにより、フッ
素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との界面のダングリ
ングボンドを埋めるため、界面準位が低下し、その結
果、MOSFETの1/f雑音が減少する。また、フッ
素イオン注入量は5×1013cm-2としたが、フッ素イ
オン注入量はゲート絶縁膜3の破壊等の注入欠陥を避け
るために1×1014cm-2以下であればよい。このた
め、フッ素イオン注入は従来の中電流注入機で注入可能
であり、処理時間も短く、生産性を向上することができ
る。なお、ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素原
子を固定するために、注入量が1×1012cm-2以上で
あれば界面準位低減の効果はある。
【0023】つぎに、この発明の第3の実施例について
図3を参照しながら説明する。図3はこの発明の第3の
実施例の半導体装置の製造方法を示す工程順断面図であ
る。図3(a)に示すように、p型シリコン(100)
基板1にLOCOS絶縁膜2を形成後、ゲート絶縁膜3
をパイロ酸化法で約50nm堆積する。その後、図3
(b)に示すように、フッ素イオンをゲート絶縁膜3上
から加速エネルギーが30keVで注入量5×1013c
m-2注入する(矢印F)。これにより、フッ素原子4が
ゲート絶縁膜3と基板1との界面に注入される。その
後、図3(c)に示すように、ポリシリコンのゲート電
極5を形成する。最後に、図3(d)に示すように、n
型のソース・ドレイン領域6形成のために注入量が1×
1015cm -2の砒素イオン注入(矢印As)を行い、n
型のソース・ドレイン領域6を形成し、そしてソース・
ドレイン領域6の活性化のために窒素雰囲気で900
℃、30分の熱処理を行う。このソース・ドレイン領域
6の活性化のための熱処理時に、フッ素原子4がゲート
絶縁膜3と基板1との界面に固定する。
図3を参照しながら説明する。図3はこの発明の第3の
実施例の半導体装置の製造方法を示す工程順断面図であ
る。図3(a)に示すように、p型シリコン(100)
基板1にLOCOS絶縁膜2を形成後、ゲート絶縁膜3
をパイロ酸化法で約50nm堆積する。その後、図3
(b)に示すように、フッ素イオンをゲート絶縁膜3上
から加速エネルギーが30keVで注入量5×1013c
m-2注入する(矢印F)。これにより、フッ素原子4が
ゲート絶縁膜3と基板1との界面に注入される。その
後、図3(c)に示すように、ポリシリコンのゲート電
極5を形成する。最後に、図3(d)に示すように、n
型のソース・ドレイン領域6形成のために注入量が1×
1015cm -2の砒素イオン注入(矢印As)を行い、n
型のソース・ドレイン領域6を形成し、そしてソース・
ドレイン領域6の活性化のために窒素雰囲気で900
℃、30分の熱処理を行う。このソース・ドレイン領域
6の活性化のための熱処理時に、フッ素原子4がゲート
絶縁膜3と基板1との界面に固定する。
【0024】以上のようにこの第3の実施例によれば、
ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素イオンをイオ
ン注入法により注入し、その後の熱処理によりゲート絶
縁膜3と基板1との界面にフッ素原子4を拡散させるこ
とにより、フッ素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との
界面のダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低
下し、その結果、MOSFETの1/f雑音が減少す
る。また、フッ素イオン注入量は5×1013cm-2とし
たが、第2の実施例同様、1×1012cm-2以上で1×
1014cm-2以下であれば、界面準位低減の効果は得ら
れ、かつゲート絶縁膜3の破壊等の注入欠陥も避けら
れ、処理時間も短く、生産性を向上することができる。
ゲート絶縁膜3と基板1との界面にフッ素イオンをイオ
ン注入法により注入し、その後の熱処理によりゲート絶
縁膜3と基板1との界面にフッ素原子4を拡散させるこ
とにより、フッ素原子4がゲート絶縁膜3と基板1との
界面のダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低
下し、その結果、MOSFETの1/f雑音が減少す
る。また、フッ素イオン注入量は5×1013cm-2とし
たが、第2の実施例同様、1×1012cm-2以上で1×
1014cm-2以下であれば、界面準位低減の効果は得ら
れ、かつゲート絶縁膜3の破壊等の注入欠陥も避けら
れ、処理時間も短く、生産性を向上することができる。
【0025】上記実施例において製造した半導体装置
は、基板1中に直接少量であるが、フッ素原子を導入し
ているため、基板1中の欠陥もトラップ可能である。ま
た、第2および第3の実施例では、フッ素イオンの注入
を、ゲート絶縁膜3の形成後でポリシリコンのゲート電
極5を形成する前に行ったが、ゲート電極5を形成した
後に行ってもよい。
は、基板1中に直接少量であるが、フッ素原子を導入し
ているため、基板1中の欠陥もトラップ可能である。ま
た、第2および第3の実施例では、フッ素イオンの注入
を、ゲート絶縁膜3の形成後でポリシリコンのゲート電
極5を形成する前に行ったが、ゲート電極5を形成した
後に行ってもよい。
【0026】また、第1,第2,第3の実施例におい
て、フッ素イオン注入する代わりに、第4の実施例とし
て、ゲート絶縁膜3を形成するに際し、三フッ化窒素
(NF3)ガスのようにフッ素原子を含有したガスを添
加してゲート絶縁膜3を形成しても、界面準位の低減に
は効果があり、1/f雑音の低減を図ることが可能であ
り、また、フッ素イオン注入を行わないため、ゲート絶
縁膜3の破壊等の注入欠陥も避けられ、処理時間も短
く、生産性を向上することができる。
て、フッ素イオン注入する代わりに、第4の実施例とし
て、ゲート絶縁膜3を形成するに際し、三フッ化窒素
(NF3)ガスのようにフッ素原子を含有したガスを添
加してゲート絶縁膜3を形成しても、界面準位の低減に
は効果があり、1/f雑音の低減を図ることが可能であ
り、また、フッ素イオン注入を行わないため、ゲート絶
縁膜3の破壊等の注入欠陥も避けられ、処理時間も短
く、生産性を向上することができる。
【0027】なお、上記実施例においては、単体MOS
FET構造のトランジスタを例として説明したが、固体
撮像装置のアンプ部のソースフォロワ回路のFETの作
製に適用することにより、FETの1/f雑音を低減
し、固体撮像装置のS/N改善を図ることができる。
FET構造のトランジスタを例として説明したが、固体
撮像装置のアンプ部のソースフォロワ回路のFETの作
製に適用することにより、FETの1/f雑音を低減
し、固体撮像装置のS/N改善を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、MOSFET
のゲート絶縁膜を形成する前に、半導体基板表面にフッ
素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×
1014cm-2で注入し、その後の熱処理によりゲート絶
縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させるこ
とにより、フッ素原子がゲート絶縁膜と基板との界面の
ダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低下し、
その結果、MOSFETの1/f雑音が減少する。ま
た、ゲート絶縁膜を形成する前にイオン注入を行うた
め、ゲート絶縁膜を破壊することなく、注入量も少なく
てすみ、フッ素イオン注入は従来の中電流注入機で注入
可能であり、処理時間も短くでき、生産性を向上するこ
とができる。なお、ゲート絶縁膜と基板との界面にフッ
素原子を固定するために、注入量が1×1012cm-2以
上であれば界面準位低減の効果はある。
のゲート絶縁膜を形成する前に、半導体基板表面にフッ
素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×
1014cm-2で注入し、その後の熱処理によりゲート絶
縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させるこ
とにより、フッ素原子がゲート絶縁膜と基板との界面の
ダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低下し、
その結果、MOSFETの1/f雑音が減少する。ま
た、ゲート絶縁膜を形成する前にイオン注入を行うた
め、ゲート絶縁膜を破壊することなく、注入量も少なく
てすみ、フッ素イオン注入は従来の中電流注入機で注入
可能であり、処理時間も短くでき、生産性を向上するこ
とができる。なお、ゲート絶縁膜と基板との界面にフッ
素原子を固定するために、注入量が1×1012cm-2以
上であれば界面準位低減の効果はある。
【0029】また、ゲート絶縁膜を形成した後に、ゲー
ト絶縁膜中またはゲート絶縁膜と半導体基板との界面に
フッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜
1×1014cm-2で注入し、その後の熱処理によりゲー
ト絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させ
ることにより、フッ素原子がゲート絶縁膜と基板との界
面のダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低下
し、その結果、MOSFETの1/f雑音が減少する。
また、フッ素イオン注入量は注入欠陥を避けるために1
×1014cm-2以下にしている。このため、フッ素イオ
ン注入は従来の中電流注入機で注入可能であり、処理時
間も短く、注入時のイオンビームによるチャージアップ
でのゲート絶縁膜の破壊も避けることができ、生産性を
向上することができる。なお、ゲート絶縁膜と基板との
界面にフッ素原子を固定するために、注入量が1×10
12cm-2以上であれば界面準位低減の効果はある。
ト絶縁膜中またはゲート絶縁膜と半導体基板との界面に
フッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012〜
1×1014cm-2で注入し、その後の熱処理によりゲー
ト絶縁膜と半導体基板との界面にフッ素原子を拡散させ
ることにより、フッ素原子がゲート絶縁膜と基板との界
面のダングリングボンドを埋めるため、界面準位が低下
し、その結果、MOSFETの1/f雑音が減少する。
また、フッ素イオン注入量は注入欠陥を避けるために1
×1014cm-2以下にしている。このため、フッ素イオ
ン注入は従来の中電流注入機で注入可能であり、処理時
間も短く、注入時のイオンビームによるチャージアップ
でのゲート絶縁膜の破壊も避けることができ、生産性を
向上することができる。なお、ゲート絶縁膜と基板との
界面にフッ素原子を固定するために、注入量が1×10
12cm-2以上であれば界面準位低減の効果はある。
【0030】また、ゲート絶縁膜をフッ素原子を含有し
たガスを添加して形成することにより、ゲート絶縁膜と
基板との界面にフッ素原子を導入でき、フッ素原子がゲ
ート絶縁膜と基板との界面のダングリングボンドを埋め
るため、界面準位が低下し、その結果、MOSFETの
1/f雑音が減少する。また、フッ素イオン注入を行わ
ないため、ゲート絶縁膜を破壊することなく、処理時間
も短くでき、生産性を向上することができる。
たガスを添加して形成することにより、ゲート絶縁膜と
基板との界面にフッ素原子を導入でき、フッ素原子がゲ
ート絶縁膜と基板との界面のダングリングボンドを埋め
るため、界面準位が低下し、その結果、MOSFETの
1/f雑音が減少する。また、フッ素イオン注入を行わ
ないため、ゲート絶縁膜を破壊することなく、処理時間
も短くでき、生産性を向上することができる。
【0031】さらに、固体撮像装置としての半導体装置
のアンプ部のソースフォロワ回路のFETの作製に適用
することにより、FETの1/f雑音を低減し、固体撮
像装置のS/N改善を図ることができる。
のアンプ部のソースフォロワ回路のFETの作製に適用
することにより、FETの1/f雑音を低減し、固体撮
像装置のS/N改善を図ることができる。
【図1】この発明の第1の実施例の半導体装置の製造方
法を示す工程順断面図である。
法を示す工程順断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例の半導体装置の製造方
法を示す工程順断面図である。
法を示す工程順断面図である。
【図3】この発明の第3の実施例の半導体装置の製造方
法を示す工程順断面図である。
法を示す工程順断面図である。
【図4】フローティング・ディフュージョン・アンプ法
による固体撮像装置のアンプ部の構成を示した図であ
る。
による固体撮像装置のアンプ部の構成を示した図であ
る。
1 p型シリコン(100)基板 2 LOCOS絶縁膜 3 ゲート絶縁膜 4 フッ素原子 5 ポリシリコンのゲート電極 6 n型のソース・ドレイン領域
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体基板表面にソース・ドレイン領域
を形成し、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成した半導体装置であって、 前記半導体基板表面,前記ゲート絶縁膜中または前記ゲ
ート絶縁膜と前記半導体基板との界面にフッ素イオンを
イオン注入法により注入量1×1012〜1×1014cm
-2で注入を行い、その後の熱処理により前記ゲート絶縁
膜と前記半導体基板との界面にフッ素原子を固定したこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 半導体基板表面にソース・ドレイン領域
を形成し、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成した半導体装置の製造方法であって、 前記ゲート絶縁膜を形成する前に、前記半導体基板表面
にフッ素イオンをイオン注入法により注入量1×1012
〜1×1014cm-2で注入を行い、その後の熱処理によ
り前記ゲート絶縁膜と前記半導体基板との界面にフッ素
原子を拡散させることを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 半導体基板表面にソース・ドレイン領域
を形成し、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成した半導体装置の製造方法であって、 前記ゲート絶縁膜中にフッ素イオンをイオン注入法によ
り注入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、
その後の熱処理により前記ゲート絶縁膜と前記半導体基
板との界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 半導体基板表面にソース・ドレイン領域
を形成し、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成した半導体装置の製造方法であって、 前記ゲート絶縁膜と前記半導体基板との界面にフッ素イ
オンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×10
14cm-2で注入を行い、その後の熱処理により前記ゲー
ト絶縁膜と前記半導体基板との界面にフッ素原子を拡散
させることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板表面にソース・ドレイン領域
を形成し、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成した半導体装置の製造方法であって、 前記ゲート絶縁膜はフッ素原子を含有したガスを添加し
て形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 半導体基板上に、アレイ状に配列したフ
ォトダイオードおよび垂直転送部と、信号電荷を電圧に
変換するためにMOSFETを含むアンプ部とを備えた
半導体装置の製造方法であって、 前記MOSFETのゲート絶縁膜を形成する前に、前記
半導体基板表面にフッ素イオンをイオン注入法により注
入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、その
後の熱処理により前記ゲート絶縁膜と前記半導体基板と
の界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項7】 半導体基板上に、アレイ状に配列したフ
ォトダイオードおよび垂直転送部と、信号電荷を電圧に
変換するためにMOSFETを含むアンプ部とを備えた
半導体装置の製造方法であって、 前記MOSFETのゲート絶縁膜形成後でゲート電極を
形成する前に、または前記ゲート電極を形成した後に、
前記ゲート絶縁膜中にフッ素イオンをイオン注入法によ
り注入量1×1012〜1×1014cm-2で注入を行い、
その後の熱処理により前記ゲート絶縁膜と前記半導体基
板との界面にフッ素原子を拡散させることを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 半導体基板上に、アレイ状に配列したフ
ォトダイオードおよび垂直転送部と、信号電荷を電圧に
変換するためにMOSFETを含むアンプ部とを備えた
半導体装置の製造方法であって、 前記MOSFETのゲート絶縁膜形成後でゲート電極を
形成する前に、または前記ゲート電極を形成した後に、
前記ゲート絶縁膜と前記半導体基板との界面にフッ素イ
オンをイオン注入法により注入量1×1012〜1×10
14cm-2で注入を行い、その後の熱処理により前記ゲー
ト絶縁膜と前記半導体基板との界面にフッ素原子を拡散
させることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 半導体基板上に、アレイ状に配列したフ
ォトダイオードおよび垂直転送部と、信号電荷を電圧に
変換するためにMOSFETを含むアンプ部とを備えた
半導体装置の製造方法であって、 前記MOSFETのゲート絶縁膜はフッ素原子を含有し
たガスを添加して形成することを特徴とする半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7114456A JPH08316465A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7114456A JPH08316465A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316465A true JPH08316465A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14638189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7114456A Pending JPH08316465A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08316465A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10438951B2 (en) | 2017-03-24 | 2019-10-08 | Asahi Kasei Microdevices Corporation | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7114456A patent/JPH08316465A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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