JP2006344634A - Cmos型半導体装置の製造方法および、cmos型半導体装置 - Google Patents

Cmos型半導体装置の製造方法および、cmos型半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】nMOSトランジスタの性能を劣化させること無く、pMOSトランジスタのNBTI寿命の向上を図ることができるとともに、たとえばpMOSトランジスタのゲート電極にホウ素が含有されている場合において、当該ホウ素の半導体基板への漏れを抑制することができる、CMOS型半導体装置の製造方法等を提供する。
【解決手段】本発明に係わるCMOS型半導体装置の製造方法では、以下の工程を有する。pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5を導入する。次に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1上に、ゲート絶縁膜6を形成する。次に、ゲート絶縁膜6に対して、窒素を導入する。
【選択図】図4

Description

この発明は、CMOS型半導体装置の製造方法およびCMOS型半導体装置に係る発明であり、特に、pMOSトランジスタのゲート絶縁膜に、窒素およびハロゲン元素が含まれている、CMOS型半導体装置の製造方法および、CMOS型半導体装置に関するものである。
CMOS型半導体装置において、そのゲート絶縁膜に、窒素を導入することがある。このように、ゲート絶縁膜に窒素を導入するのは、以下の理由からである。
たとえば、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板上に、上記構成のゲート絶縁膜が形成され、当該ゲート絶縁膜に、ゲート電極が形成されているとする。ここで、ゲート電極には、ホウ素が添加されている。
このような構成において、上記窒素が導入されたゲート絶縁膜を採用することにより、ゲート電極から、半導体基板へのホウ素の拡散を防止することができる。さらに、上記窒素が導入されたゲート絶縁膜を採用することにより、ゲート絶縁膜を貫通して流れるゲートリーク電流を抑制することができる。
以上の理由から、CMOSトランジスタのゲート絶縁膜には、窒素が導入されている。
しかし、ゲート絶縁膜中の窒素濃度を高くした場合には(とりわけ、半導体基板とゲート絶縁膜との境界における、窒素濃度を高くした場合には、非特許文献1等において指摘されているように、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)寿命が短くなる。当該NBTI寿命が短くなると、CMOS半導体装置(特に、pMOSトランジスタ)の信頼性が低下する。
当該NBTI寿命の低下を抑制するために、pMOSトランジスタのゲート絶縁膜に、フッ素を導入する技術が存在する。当該フッ素導入の先行技術として、たとえば特許文献1が存在する。
当該特許文献1に係わる技術では、半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成し、当該ゲート絶縁膜に窒素を導入している。その後、当該ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成している。その後、当該ゲート絶縁膜およびゲート電極が形成されている半導体基板に対して、フッ素の注入処理が実施されている。
このような工程を実施することにより、ゲート絶縁膜にフッ素を導入させることができる。なお、特許文献1に係わる方法を採用した場合には、フッ素の濃度は、主に、ゲート電極とゲート絶縁膜との界面で高くなる。
N.Kimizuka等著、Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers 2000、pp92 特開2001−291865号公報
しかし、pMOSトランジスタのゲート電極にホウ素が添加されている場合において、上記特許文献1に係わる技術を適用した場合には、以下に示す問題があった。
つまり、上記の場合には、ゲート電極において、ホウ素とフッ素とが共存する状況が生じる。このような状況が生じると、ゲート電極からシリコン基板へのホウ素の漏れが加速されるという問題があった。当該ホウ素漏れの加速は、たとえば、T.Aoyama等著、Journal of applied physics、vol.77、(1)、1995、pp417、において報告されている。
そして、上記のようにホウ素の漏れが加速されてしまうと、pMOSトランジスタのしきい値電圧が変動してしまい、また当該しきい値電圧の標準偏差が大きくなるという問題が生じる。つまり、上記半導体基板へのホウ素漏れは、pMOSトランジスタの性能に悪影響を及ぼす。
また、特許文献1に係わる技術では、フッ素は、nMOSトランジスタのゲート絶縁膜等にも注入されている。このように、nMOSトランジスタのゲート絶縁膜に対してもフッ素が注入されてしまうと、当該nMOSトランジスタの性能が劣化する(つまり、nMOSトランジスタの駆動電流が低下する)という問題が生じる。
そこで、本発明は、nMOSトランジスタの性能を劣化させること無く、pMOSトランジスタのNBTI寿命の向上を図ることができるとともに、たとえばpMOSトランジスタのゲート電極にホウ素が含有されている場合において、当該ホウ素の半導体基板への漏れを抑制することができる、CMOS型半導体装置の製造方法および、CMOS型半導体装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のCMOS型半導体装置の製造方法は、(a)pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板を用意する工程と、(b)前記pMOSトランジスタ形成領域のすべてもしくは一部領域の半導体基板に対して、ハロゲン元素を導入する工程と、(c)前記工程(b)の後に、前記pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板上に、第一のゲート絶縁膜を形成する工程と、(d)前記第一のゲート絶縁膜に対して、窒素を導入する工程とを、備えている。
また、請求項8に記載のCMOS型半導体装置は、pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板と、前記pMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、第一のゲート絶縁膜と、前記第一のゲート絶縁膜上に形成される、ゲート電極とを、備えており、前記第一のゲート絶縁膜の少なくとも一部には、少なくとも窒素とハロゲン元素が含まれており、前記半導体基板と前記第一のゲート絶縁膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度は、前記第一のゲート絶縁膜と前記ゲート電極との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高い。
また、請求項9に記載のCMOS型半導体装置は、pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板と、前記pMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成される、金属酸化物を含む高誘電率膜と、前記高誘電率膜上に形成される、ゲート電極とを、備えており、前記絶縁膜の少なくとも一部には、少なくとも窒素とハロゲン元素が含まれており、前記半導体基板と前記絶縁膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度は、前記ゲート電極と前記高誘電率膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高い。
本発明の請求項1に記載のCMOS型半導体装置の製造方法は、(a)pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板を用意する工程と、(b)前記pMOSトランジスタ形成領域のすべてもしくは一部領域の半導体基板に対して、ハロゲン元素を導入する工程と、(c)前記工程(b)の後に、前記pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板上に、第一のゲート絶縁膜を形成する工程と、(d)前記第一のゲート絶縁膜に対して、窒素を導入する工程とを、備えているので、ゲート電極にB(ホウ素)が含まれている場合において、当該ゲート電極にハロゲン元素が含有されることを抑制できる。したがって、当該ゲート電極から半導体基板へのB(ホウ素)の拡散を抑制することができる。また、半導体基板と第一のゲート絶縁膜との界面が安定する。したがって、pMOSトランジスタのNBTI寿命が向上するとともに、ドレイン電流の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項8に記載のCMOS型半導体装置は、pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板と、前記pMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、第一のゲート絶縁膜と、前記第一のゲート絶縁膜上に形成される、ゲート電極とを、備えており、前記第一のゲート絶縁膜の少なくとも一部には、少なくとも窒素とハロゲン元素が含まれており、前記半導体基板と前記第一のゲート絶縁膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度は、前記第一のゲート絶縁膜と前記ゲート電極との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高いので、請求項1に係わる製造方法により製造することができる。よって、B(ホウ素)のゲート電極からの漏れを加速することなく、NBTI寿命の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項9に記載のCMOS型半導体装置は、pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板と、前記pMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成される、金属酸化物を含む高誘電率膜と、前記高誘電率膜上に形成される、ゲート電極とを、備えており、前記絶縁膜の少なくとも一部には、少なくとも窒素とハロゲン元素が含まれており、前記半導体基板と前記絶縁膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度は、前記ゲート電極と前記高誘電率膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高いので、高誘電率膜を有するMOS構造を有するCMOS型半導体装置の製造方法として、請求項1に係わる製造方法により製造することができる。よって、B(ホウ素)のゲート電極からの漏れを加速することなく、NBTI寿命の向上を図ることができる。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を、工程断面図を用いて具体的に説明する。
まず、図1に示すように、pMOSトランジスタ形成領域およびnMOSトランジスタ形成領域を有する、半導体基板1を用意する。ここで、半導体基板1はp型であり、当該半導体基板1として、たとえばシリコン基板等を採用することができる。
次に、図1に示すように、半導体基板1の表面内に素子分離膜2を形成する。当該素子分離膜2により、pMOSトランジスタ形成領域とnMOSトランジスタ形成領域とが、電気的に分離される。ここで、当該素子分離膜2は、たとえば浅溝素子分離法を実施することにより、作成可能である。
次に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、nウエル(図示せず)を形成する。また、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、pウエル(図示せず)を形成する。ここで、上記各ウエルは、以下の方法を施すことにより形成可能である。
たとえば、フォトリソグラフィー技術を実施することにより、半導体基板1上に、pMOSトランジスタ形成領域に開口部を有するレジストを形成する。その後、当該レジストをマスクとして使用して、P(リン)イオンを打ち込む。これにより、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、nウエルを形成することができる。
また、たとえば、別途フォトリソグラフィー技術を実施することにより、半導体基板1上に、nMOSトランジスタ形成領域に開口部を有するレジストを形成する。その後、当該レジストをマスクとして使用して、BF2イオンを打ち込む。これにより、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、pウエルを形成することができる。
次に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、所望量のAsイオンを打ち込む。また、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、所望量のB(ホウ素)イオンを打ち込む。その後、半導体基板1に対して、窒素雰囲気中において、温度約850℃、時間約10秒間の熱処理を施す。当該イオン注入処理後の熱処理により、不純物を活性化させることができる。なお、当該イオン注入処理や熱処理を施すのは、後に形成される各トランジスタのしきい値電圧を調整するためである。
次に、半導体基板1に対して、通常の洗浄処理および希フッ酸を用いた溶解処理を施す。これにより、半導体基板1の清浄表面を露出させる。
次に、上記工程までが施された半導体基板1を、酸素を含有する雰囲気中に導入し、当該半導体基板1に対して熱処理を施す。これにより、図2に示すように、半導体基板1上に、所定の膜厚(たとえば、6nm程度)の酸化シリコン膜3を形成する。
次に、酸化シリコン膜3を覆うように、半導体基板1に対してレジスト4を塗布する。そして、フォトリソグラフィー技術を施すことにより、pMOSトランジスタ形成領域が開口するように、当該レジスト4を選択的に除去する。当該レジスト4を選択的に除去した後の様子を、図3に示す。図3に示すように、レジスト4の開口部(選択的に除去した部分)からは、pMOS形成領域に形成された酸化シリコン3等が露出している。
次に、図4に示すように、上記レジスト4をマスクとして使用して、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、フッ素イオン等のハロゲン元素5を導入する。当該ハロゲン元素5の導入は、たとえば、フッ素イオンの濃度が4×1014/cm2程度で、イオン加速電圧が12kV程度の条件にて、行うことができる。
なお、当該ハロゲン元素5の導入に際して、nMOSトランジスタ形成領域は、レジスト4によりマスクされている。したがって、当該nMOSトランジスタ形成領域には、ハロゲン元素5は導入されない。
また、上記では、半導体基板1に対して、フッ素イオン注入処理を行う場合について言及した。しかし、上記マスクが形成されている半導体基板1に対して、フッ素等を用いたプラズマ処理(活性ハロゲン処理と把握できる)を施しても良い。いずれの場合においても、より実用的な方法により、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1の表面付近に、フッ素等のハロゲン元素5を導入することができる。
次に、図5に示すように、レジスト4を除去する。その後、半導体基板1を窒素雰囲気中に導入し、当該半導体基板1に対して、900℃程度の温度で、10分間程度、熱処理を施す。これにより、イオン注入処理による、半導体基板1のダメージを回復させることができる。
なお、ハロゲン元素5(本実施の形態では、フッ素)の半導体基板1等への含有状況を確認するため、上記ダメージ回復後の半導体基板1に対して、フッ素の分布を測定した。当該測定は、二次イオン質量分析法(SIMS)により行った。当該測定結果を、図6に示す。
図6の測定結果は、pMOSトランジスタ形成領域における、半導体基板1および酸化シリコン膜3中に含まれるフッ素の分布を示している。ここで、縦軸は、フッ素濃度(任意単位a.u.)である、また横軸は、酸化シリコン膜3の表面からの深さ(nm)である。
図6から分かるように、フッ素は、酸化シリコン膜3から半導体基板1に至って、幅広く分布している。しかし、フッ素は、酸化シリコン膜3と半導体基板1との境界付近に集まる傾向にあることに、注目すべきである。なお、酸化シリコン膜3の表面付近において、フッ素濃度が上昇しているように見える。しかし、これは、周知の通り測定誤差であり、実際のフッ素濃度とは異なる。
さて、上記工程により半導体基板1のダメージを回復させた後、半導体基板1に対して、希フッ酸による溶解処理を施す。これにより、図7に示すように、酸化シリコン膜3を除去し、半導体基板1の表面を再び露出させる。
次に、半導体基板1を、酸素を含有している雰囲気中に導入し、熱処理を施す。これにより、図8に示すように、半導体基板1上の所定の領域に、酸化シリコン膜から成る、所定の膜厚の各ゲート絶縁膜6,7が形成される。具体的に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1上にゲート絶縁膜6が形成され、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1上にゲート絶縁膜7が形成される。
なお、当該ゲート絶縁膜6の形成の際に、ハロゲン元素(フッ素)5は、半導体基板1からゲート絶縁膜6へと拡散する。また、ゲート絶縁膜6,7の形成は、同時に行っても良く、または別個独立に行っても良い。
次に、各ゲート絶縁膜6,7に対して、たとえば活性窒素処理により、窒素を導入する。
なお、ハロゲン元素5(本実施の形態では、フッ素)の半導体基板1等への含有状況を再び確認するため、上記ゲート絶縁膜6,7への窒素導入が行われた後の半導体基板1に対して、フッ素の分布を測定した。当該測定は、二次イオン質量分析法(SIMS)により行った。当該測定結果を、図9に示す。
図9の測定結果は、pMOSトランジスタ形成領域における、半導体基板1およびゲート絶縁膜6中に含まれるフッ素の分布を示している。ここで、縦軸は、フッ素濃度(任意単位a.u.)である。また、横軸は、ゲート絶縁膜6の表面からの深さ(nm)である。
図9から分かるように、図6の測定結果と比較して、フッ素の濃度が減少している。これは、酸化シリコン膜3中のフッ素が、酸化シリコン膜3の除去と同時に取り除かれた事、およびその後の酸化処理中に外方へ拡散された事等が、原因であると考えられる。
また、図9に示されているように、フッ素が、ゲート絶縁膜6と半導体基板1との境界付近に集中する傾向にある。これにより、ゲート絶縁膜6と半導体基板1との界面欠陥に、フッ素を結合させることができ、当該界面における不活性化効果が期待できる。
なお、ゲート絶縁膜膜6の表面付近において、フッ素濃度が上昇しているように見える。しかし、これは、周知の通り測定誤差であり、実際のフッ素濃度とは異なる。
さて、各ゲート絶縁膜6,7の形成後、半導体基板1に対して、モノシランをソースガスとして用いる、周知の化学気相成長法を施す。これにより、半導体基板1上に、膜厚130nm程度の多結晶シリコン膜を堆積することができる。
その後、pMOSトランジスタ形成領域に形成されている多結晶シリコン膜に対して、Bイオンを注入する。また、nMOSトランジスタ形成領域に形成されている多結晶シリコン膜に対して、Pイオンを注入する。ここで、Bイオンの注入は、濃度5×1015/cm2程度、加速電圧2kV程度の条件にて、行うことができる。また、Pイオンの注入は、濃度5×1015/cm2程度、加速電圧15kV程度の条件にて、行うことができる。
次に、フォトリソグラフィー技術とドライエッチング処理とを施す。これにより、図10に示すように、各ゲート絶縁膜6,7上に、ゲート電極8,9を各々形成することができる。具体的に、ゲート絶縁膜6上には、p+型のゲート電極8が形成される。また、ゲート絶縁膜7上には、n+型のゲート電極9が形成される。
次に、ゲート電極8の両脇の半導体基板1に対して、Bイオンを注入する。また、ゲート電極9の両脇の半導体基板1に対して、Asイオンを注入する。これにより、図11に示すように、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1の表面内に、p型の低濃度不純物拡散領域10が形成され、また、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1の表面内に、n型の低濃度不純物拡散領域11が形成される。
ここで、Bイオンの注入処理は、たとえば、濃度3×1014/cm2程度、加速電圧1kV程度の条件にて、行うことができる。また、Asイオンの注入処理は、たとえば、濃度3×1014/cm2程度、加速電圧5kV程度の条件にて、行うことができる。
次に、モノシランと亜酸化窒素とをソースガスとして用いる、周知の化学気相成長法を施す。これにより、半導体基板1上に、膜厚100nm程度の酸化シリコン膜を堆積することができる。
次に、当該酸化シリコン膜に対して、異方性ドライエッチング処理を施す。これにより、図12に示すように、ゲート電極8の両側面にサイドウォール12を形成し、また、ゲート電極9の両側面にサイドウォール13を形成する。
次に、ゲート電極8の両脇の半導体基板1に対して、Bイオンを注入する。また、ゲート電極9の両脇の半導体基板1に対して、Asイオンを注入する。これにより、図13に示すように、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1の表面内に、p型の高濃度不純物拡散領域14が形成され、また、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1の表面内に、n型の高濃度不純物拡散領域15が形成される。
ここで、Bイオンの注入処理は、たとえば、濃度5×1015/cm2程度、加速電圧3kV程度の条件にて、行うことができる。また、Asイオンの注入処理は、たとえば、濃度5×1015/cm2程度、加速電圧10kV程度の条件にて、行うことができる。
次に、上記不純物拡散領域14,15等が形成されている半導体基板1に対して、温度1025℃程度、10秒間程度の熱処理を施す。これにより、上記低濃度不純物拡散領域10,11および高濃度不純物拡散領域14,15を、電気的に活性化させることができる。
次に、Si(OC2H5)4(テトラエトキシシラン)をソースガスとして用いて、化学気相成長法を施す。これにより、ゲート電極8,9を覆うように、半導体基板1上に、膜厚600nm程度の酸化シリコン膜を堆積することができる。その後、当該酸化シリコン膜の上面に対して、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を施し、酸化シリコン膜の上面を平坦化することができる。このようにして、図14に示すように、半導体基板1上に、層間絶縁膜16が形成される。
次に、フォトリソグラフィー技術とドライエッチング処理とを実施する。これにより、図15に示すように、層間絶縁膜16に対して、コンタクトホール16aを形成する。その後、化学気相成長法およびスパッタリング処理を実施し、コンタクトホール16a内に充填するように、たとえばタングステンを層間絶縁膜16上に形成する。さらに、フォトリソグラフィー技術およびドライエッチング処理を実施する。これにより、図15に示すように、層間絶縁膜16内においてビアプラグ17が形成され、層間絶縁膜16上に、当該ビアプラグ17と接続する配線18が形成される。
以上までの工程により、本実施の形態に係わるCMOS型半導体装置を完成させることができる(図15)。
なお、上記では省略しているが、実際のCMOS型半導体装置の製造方法では、より複雑な構造のサイドウォールの形成、自己整合シリサイデーション、および銅などの多層配線形成等の工程が施される。
以上のように、本実施の形態に係わるCMOS型半導体装置では、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5を導入し、その後に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1上に、ゲート絶縁膜6を形成している。
したがって、上記のようゲート絶縁膜6上に、ホウ素を含有するゲート電極8を形成したとしても、ハロゲン元素5は、ゲート電極8にまで拡散することは、ほとんど無い。よって、ハロゲン元素5とホウ素とがゲート電極8内において、共存することを抑制することができる。以上により、ゲート電極8から半導体基板1へのホウ素漏れの加速を抑制することができる。つまり、pMOSトランジスタのしきい値電圧を安定化させることができる。
また、上記本実施の形態に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を採用したとする。つまり、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5を導入し、その後に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1上に、ゲート絶縁膜6を形成したとする。
このような場合には、図9の測定結果からも分かるように、製造されるCMOS型半導体装置は、以下に示す特徴を有する。
つまり、pMOSトランジスタにおいて、半導体基板1とゲート絶縁膜6との境界付近のハロゲン元素5の濃度は、ゲート絶縁膜6とゲート電極8との境界付近のハロゲン元素5の濃度よりも、高くなる。
また、本実施の形態に係わるCMOS型半導体装置の製造方法では、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5を導入し、その後に、pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1上に、ゲート絶縁膜6を形成し、その後に、当該ゲート絶縁膜6に対して、窒素を導入を行っている。つまり、ゲート絶縁膜6へハロゲン元素5を導入した後に、当該ゲート絶縁膜6への窒素の導入を行っている。
したがって、半導体基板1とゲート絶縁膜6の界面を、より安定化させることができる(つまり、当該界面付近に窒素が存することを抑制できる)。これは、たとえば水素等よりも脱離し難いハロゲン元素5が、図9等からも分かるように、当該界面に集中して存しており、当該ハロゲン元素5が当該界面の欠陥を終端しているからである。
このように、本実施の形態に係わる製造方法では、半導体基板1とゲート絶縁膜6との界面がより安定しているので、pMOSトランジスタのNBTI寿命の向上および、初期特性の向上(ドレイン電流の向上)を図ることができる。
なお、ゲート絶縁膜6への窒素導入前における、当該ゲート絶縁膜6へのハロゲン元素5の導入が、半導体基板1とゲート絶縁膜6との界面の安定性に寄与していることは、定性的結果を示す図16からも明らかである。
また、本実施の形態に係わる製造方法を採用することにより、半導体基板1とゲート絶縁膜6との界面がより安定していること、pMOSトランジスタのNBTI寿命の向上していること、およびpMOSトランジスタの初期特性の向上(ドレイン電流の向上)していることは、図17,18,19から明らかである。
ここで、図16において、横軸は、活性窒素処理によってゲート絶縁膜6への窒素導入を行う前の酸化膜容量換算膜厚(nm)を示している。縦軸は、ゲート絶縁膜6への窒素導入による酸化膜容量換算膜厚の減少量(nm)を示している。
一般的に、酸化シリコン膜に対して活性窒素処理を施すと、その酸化膜容量換算膜厚は減少する。これは、表面付近の酸素が窒素に置換され、窒化シリコンに近い物質に転化し、これに伴って誘電率が上昇するからだと考えられている。当該酸化膜換算膜厚の減少量は、窒化される酸化シリコン膜の膜厚がある程度厚い場合には一定であるが、3nm以下に薄くしていくと、減少量が減じていく。これは、活性窒素処理の際に何らかの界面反応が発生するようになり、その物理的な膜厚が増加する効果であると理解されている(C.−H.Chenら、Electronics letters,vol.37、no.22、pp.1367,2001)。
したがって、図16において、傾きが小さければ小さいほど、半導体基板1とゲート絶縁膜6との界面反応が少ないことを示している。発明者の検討では、この界面反応はトランジスタの駆動電流に悪影響を及ぼすことが分かっている。
なお、酸化膜容量換算膜厚とは、別の誘電率膜において誘起する電子または正孔の密度と、同じ密度の電子等を誘起することができる場合の、シリコン酸化膜の膜厚のことである。また、酸化膜容量換算膜厚の測定(導出)は、S.Saito等著、IEEE Electron Device Letters Vol.23(2002)のpp348に開示されている方法を採用した。
技術の進歩に伴って、CMOS型半導体装置におけるゲート絶縁膜の膜厚は減少し続けており、現在の最先端品では、ゲート絶縁膜の膜厚は、約1.5nm程度もしくは、これ以下である。
したがって、図16の横軸において、1.5nm付近のデータに着目する。すると、ゲート絶縁膜6へのフッ素の導入を多くすると、データの傾きは、小さくなっており、活性窒素処理によって生じる界面反応が抑制されていることが分かる。
したがって、図16の測定結果が示すように、ゲート絶縁膜6への窒素導入前における、当該ゲート絶縁膜6へのハロゲン元素5の導入が、半導体基板1とゲート絶縁膜6との界面の安定化に寄与していると言うことができる。
また、図17は、本発明を適用した場合のpMOSトランジスタにおけるゲート絶縁膜6の酸化膜容量換算膜厚と、他の技術を適用した場合のpMOSトランジスタにおけるゲート絶縁膜の酸化膜容量換算膜厚とを比較した、測定結果である。
ここで、他の技術とは、ゲート絶縁膜へのフッ素の導入を行わない技術と、ゲート絶縁膜およびゲート電極形成後に当該ゲート電極等へのフッ素の導入を行う技術(特許文献1に係わる技術)とである。当該特許文献1に係わる技術では、フッ素イオンの導入は、濃度1×1014/cm2程度、加速電圧10kV程度の条件にて、行った。
なお、発明者が検討したところ、この手法を用いた場合には、ゲート電極からのB漏れが顕著になる副作用があり、その副作用の大きさは、ゲート電極へのフッ素導入量と正の相関があった。B漏れを許容範囲に抑制できる最大フッ素導入量が1×1014/cm2であったので、当該条件を用いた。
図17から分かるように、本発明に係わる製造方法を用いてフッ素の導入を行った場合には、最も薄い酸化膜容量換算膜厚が得られる。これは、前述したように界面反応抑制効果だと考えられる。
また、図18は、本発明を適用した場合のpMOSトランジスタのNBTI劣化の度合いと、他の技術を適用した場合のpMOSトランジスタのNBTI劣化の度合いとを比較した、測定結果である。ここで、図18の縦軸であるNBTI劣化によるしきい値電圧の変化量が小さいほど、NBTI寿命が長いと言える。なお、当該測定は、温度125℃、ゲート電圧−1.9V、ソース/ドレイン/nウエルを接地し、時間10000秒間のストレス条件を与えることにより、実施した。
図18から分かるように、本発明に係わる製造方法を用いて製造されたpMOSトランジスタの方が、他の技術を用いて製造されたpMOSトランジスタよりも、NBTI寿命が長い。
具体的に、フッ素を導入しない場合の劣化量を100とすると、本発明を適用した場合には、劣化量は約75であった。また、フッ素を導入する本発明を適用した場合の劣化量は約90であった。当該比較から分かるように、本発明を適用することにより、劣化の進行を抑制できている。つまり、本発明を適用することにより、NBTI寿命を向上させることができる(上記劣化進行の抑制効果量を、NBTI寿命量に換算した場合、他の技術を適用した場合と比較して、本発明を適用した場合のNBTI寿命は、約3倍長くなる)。
したがって、本実施の形態に係わる製造方法を用いた場合には、pMOSトランジスタのNBTI寿命が、フッ素を導入しない場合より向上していると言える。従来技術によってフッ素を導入した場合においてもNBTI寿命を延ばす効果があるが、本発明の技術の効果の方がより顕著である。
このように、本発明の技術によって高いNBTI寿命延長効果が得られたのは、フッ素の導入量の増加が原因であると考えている。しかし、半導体基板1とゲート絶縁膜6との間における界面反応の抑制効果も起因している可能性がある。
また、図19は、本発明を適用した場合のpMOSトランジスタのドレイン電流値と、他の技術を適用した場合のpMOSトランジスタのドレイン電流値とを比較した、測定結果である。なお、当該測定は、ゲート長0.6μm、ゲート幅10μmのpMOSトランジスタに対して、ゲート電圧−1V、ドレイン電圧−1Vを印加することにより、実施した。
なお、本発明の適用によって、pMOSトランジスタのしきい値電圧は、フッ素を導入しない従来技術に比べて約60mV正方向にシフトする。また、フッ素を導入する従来技術を適用した場合には、pMOSトランジスタのしきい値電圧は、フッ素を導入しない従来技術に比べて約15mV正方向にシフトする。これらのシフトはいずれも、フッ素導入に起因する。ここで、測定対象とする各pMOSトランジスタでは、基板中の不純物濃度の調整によって、しきい値電圧を合わせている。
図19から分かるように、本発明に係わる製造方法を用いて製造されたpMOSトランジスタの方が、他の技術を用いて製造されたpMOSトランジスタよりも、約7%程度、ドレイン電流値が大きい。当該ドレイン電流値の増加は、フッ素の導入によって、ゲート絶縁膜6の酸化膜容量換算膜厚が薄くなった効果だけでは説明できない。したがって、前述のように活性窒素処理の際の界面反応を抑制も寄与していると考えられる。
したがって、本実施の形態に係わる製造方法を用いた場合には、pMOSトランジスタの初期特性が、より向上していると言える。
また、発明者らは、nMOSトランジスタ形成領域の半導体装置に対しても、ハロゲン元素5の導入を試み、形成されたnMOSトランジスタにおける、当該ハロゲン元素5の影響を調べた(測定した)。当該測定は、ゲート長0.6μm、ゲート幅10μmのnMOSトランジスタに、ゲート電圧1V、ドレイン電圧1Vを加えることにより、行った。ここで、しきい値電圧を適正値に揃えるため、半導体基板への不純物の注入量を調整した。
結果、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5を導入した場合には、nMOSトランジスタのドレイン電流が低下することが分かった。具体的に、上記条件の下、測定を行った結果、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に、フッ素を導入することにより、ドレイン電流は、約3%低下した。
以上により、本実施の形態に係わる製造方法では、nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5の注入は行っていない。したがって、nMOSトランジスタのドレイン電流の低下を、防止することができる。
また、ハロゲン元素5の導入として、他に塩素イオン等の導入を試みた(加速電圧25kV、導入量2×1014/cm2程度)。当該場合においても、pMOSトランジスタにおける上記B(ホウ素)の漏れを抑制したまま、NBTI寿命が向上する効果が得られた。しかし、当該効果は、ハロゲン元素5としてフッ素を用いた場合よりも、低かった。
つまり、ハロゲン元素5としてフッ素を適用することにより、上記各効果を、より発揮させることができる。
また、本実施の形態に係わる製造方法では、ゲート絶縁膜6への窒素の導入方法として、活性窒素処理を採用している。他の手法としては、たとえば亜酸化窒素、一酸化窒素、アンモニアガスなどを含有する雰囲気中での熱処理も考えられる。しかし、これらの手法は、ゲートリーク電流の抑制効果やNBTI信頼性の点で劣る。
また、本実施の形態に係わる製造方法では、pMOSトランジスタのゲート絶縁膜6と、nMOSトランジスタのゲート絶縁膜7とを、同時に形成している。したがって、製造工程の簡略化を図ることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、説明の簡略化のために、半導体基板上に高速論理回路のみを構成する場合(つまり、半導体基板上に一種類の膜厚のゲート絶縁膜を形成する場合)について、言及した。
しかし、現在の先端半導体集積回路は一般的に、同一半導体基板上に、2種類以上の膜厚の異なるゲート絶縁膜が形成されている。たとえば、高速論理回路と入出力回路から成るデジタル回路を構成する場合、または、前記デジタル回路の他にアナログ回路をも構成する場合等である。
上記例示において、高速論理回路は、高速動作が要求されるので、各MOSトランジスタのゲート絶縁膜は、比較的薄く、他の回路(入出力回路等)を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚は、比較的厚い。
このような、2種類以上の膜厚の異なるゲート絶縁膜を有する半導体集積回路の製造においても、本発明を適用することができ、これを、本実施の形態において説明する。ここで、ゲート絶縁膜が比較的薄いCMOSトランジスタに対して、実施の形態1の製造方法が適用されている。
以下、本実施の形態に係わる製造方法を、工程断面図を用いて具体的に説明する。なお、以下の説明では、一例として、半導体基板上に、高速論理回路と入出力回路とが形成された、デジタル型の半導体装置(半導体集積回路)の製造方法を念頭に説明を行う。
また、以下の説明では、高速動作が要求される高速論理回路を構成する、pMOSトランジスタもしくはnMOSトランジスタを、コアpMOSトランジスタもしくはコアnMOSトランジスタと称する。また、入出力回路を構成するMOSトランジスタを、I/OpMOSトランジスタもしくはI/OnMOSトランジスタと称する。
まず、図20に示すように、第一の領域、第二の領域、第三の領域、および第四の領域を有する半導体基板1を用意する。そして、実施の形態1と同様に、当該半導体基板1の表面内に、素子分離膜2を形成する。図20から分かるように、当該素子分離膜2により、それぞれの領域(第一の領域ないし第四の領域)は、相互に、電気的に分離されている。
ここで、第一の領域には、コアpMOSトランジスタが形成される。また、第二の領域には、コアnMOSトランジスタが形成される。また、第三の領域には、I/OpMOSトランジスタが形成される。また、第四の領域には、I/OnMOSトランジスタが形成される。
次に、実施の形態1と同様に、各ウエルの形成や各トランジスタのしきい値電圧の調整等のために、半導体基板1の所定の領域に、所定のイオン注入処理等を施す。
次に、半導体基板1の表面に対して、通常の洗浄処理および希フッ酸を用いた溶解処理を施す。これにより、半導体基板1の清浄表面を露出させる。
次に、半導体基板1に対して、酸素を含有する雰囲気中に導入し、当該半導体基板1に対して熱処理を施す。これにより、図21に示すように、半導体基板1上に、所定のパターン、所定の膜厚(たとえば、6nm程度の膜厚であり、比較的厚い膜厚であると把握できる)の酸化シリコン膜21を形成する。
次に、酸化シリコン膜21を覆うように、半導体基板1に対してレジスト22を塗布する。そして、フォトリソグラフィー技術を施すことにより、第一の領域が開口するように、当該レジスト22を選択的に除去する。当該レジスト22を選択的に除去した後の様子を、図22に示す。図22に示すように、レジスト22の開口部からは、第一の領域に形成された酸化シリコン膜21等が露出している。
次に、図23に示すように、上記レジスト22をマスクとして使用して、第一の領域の半導体基板1に対して、フッ素イオン等のハロゲン元素5を導入する。当該ハロゲン元素5の導入は、たとえば、フッ素イオンの濃度が4×1014/cm2程度で、イオン加速電圧が12kV程度の条件にて、行うことができる。
なお、当該ハロゲン元素5の導入に際して、少なくとも第二の領域等は、レジスト22によりマスクされている(図23)。したがって、少なくとも第二の領域には、ハロゲン元素5は導入されない。
次に、レジスト22を除去する。その後、半導体基板1を窒素雰囲気中に導入し、当該半導体基板1に対して、900℃程度の温度で、10分間程度、熱処理を施す。これにより、イオン注入処理による、半導体基板1のダメージを回復させることができる。
ここで再び、酸化シリコン膜21を覆うように、半導体基板1に対してレジスト23を塗布する。そして、フォトリソグラフィー技術を施すことにより、第一の領域および第二の領域が開口するように、当該レジスト23を選択的に除去する。当該レジスト23を選択的に除去した後の様子を、図24に示す。図24に示すように、レジスト23の開口部からは、第一の領域および第二領域の各々に形成された酸化シリコン膜21が露出している。
次に、上記レジスト23をマスクとして使用して、半導体基板1に対して、希フッ酸による溶解処理を施す。これにより、図25に示すように、第一の領域および第二の領域に形成されている酸化シリコン膜21を除去し、当該第一の領域および第二の領域の半導体基板1の表面を再び露出させる。
次に、半導体基板1に対して、硫酸加水水溶液を用いた溶解処理を施す。これにより、レジスト23を除去する。その後、アンモニア加水および塩酸加水を用いて、半導体基板1の洗浄処理を施す。当該洗浄処理により、図26に示すように、第三の領域および第四の領域に形成されている酸化シリコン膜21aの膜厚が、減少する(たとえば、6nm程度から4nm程度まで減少する)。
なおここで、硫酸過水水溶液とは、硫酸および過酸化水素水を含有する水溶液のことである。また、アンモニア過水水溶液とは、アンモニアおよび過酸化水素水を含有する水溶液のことである。また、塩酸過水水溶液とは、塩酸および過酸化水素水を含有する水溶液のことである。
次に、半導体基板1を、酸素を含有している雰囲気中に導入し、熱処理を施す。これにより、図27に示すように、第一の領域および第二の領域の半導体基板1上に、所定の膜厚(たとえば、1.4nm程度)の酸化シリコン膜24が形成される。なお、当該酸化シリコン膜24の形成の際に、ハロゲン元素(フッ素)5は、半導体基板1から酸化シリコン膜24へと拡散する。
次に、各酸化シリコン膜21a,24に対して、たとえば活性窒素処理により、窒素を導入する。
これにより、図28に示すように、第一の領域の半導体基板1上には、ハロゲン元素5を含有するSiON膜25(コアpMOSトランジスタのゲート絶縁膜と把握できる)が形成される。また、第二の領域の半導体基板1上には、ハロゲン元素5を含有しないSiON膜26(コアnMOSトランジスタのゲート絶縁膜と把握できる)が形成される。
また、第三の領域の半導体基板1上には、ハロゲン元素5を含有しないSiON膜27(I/OpMOSトランジスタのゲート絶縁膜と把握できる)が形成される。また、第四の領域の半導体基板1上には、ハロゲン元素5を含有しないSiON膜28(I/OnMOSトランジスタのゲート絶縁膜と把握できる)が形成される。
ここで、実施の形態1で説明したように、半導体基板1とSiON膜25との境界付近において、ハロゲン元素5が集中している。
なお、各々のSiON膜25〜28について、酸化膜容量換算膜厚の測定を行った。結果は、以下の通りである。
SiON膜25の酸化膜容量換算膜厚は、1.18nmである。また、SiON膜26の酸化膜容量換算膜厚は、1.20nmである。また、膜厚が4.0nm程度以上(図27を用いて説明した工程において、第一の領域および第二の領域の半導体基板1上に、膜厚1.4nm程度の酸化シリコン膜24を形成する際に、第三の領域および第四の領域の半導体基板1上の膜厚は、4.0nm程度以上となる)であるSiON膜27,28の酸化膜容量換算膜厚は、各々4.20nmである。
その後の、ゲート電極等の形成方法は実施の形態1と同様なので、ここでの説明は省略する。
以上のように、同一半導体基板1上に形成され、膜厚の異なるゲート絶縁膜を有する、一般的な半導体装置(半導体集積回路)の製造においても、本発明に係わる技術(具体的に、実施の形態1に係わる技術)を適用することができる。
なお、上記では、2種類の膜厚の異なるゲート絶縁膜を、同一半導体基板1上に形成する場合に、本発明に係わる技術を適用する形態について言及した。しかし、同一半導体基板1上に、3種類以上の異なる膜厚を有するゲート絶縁膜が形成される、半導体集積回路の製造においても、本発明に係わる技術を適用できることは、言うまでも無い。
また、本実施の形態においても、高速論理回路を形成するpMOSトランジスタにおいて、実施の形態1で説明した効果が得られることは、言うまでも無い。
また、上記では、フッ素等のハロゲン元素5の導入は、コアpMOSトランジスタが形成される、第一の領域の半導体基板1に対してのみ行った。しかし、当該ハロゲン元素5の導入は、他の領域の半導体基板1に対して行っても良い。
たとえば、I/OpMOSトランジスタが形成される、第三の領域の半導体基板1に対しても、フッ素等のハロゲン元素5の導入を行っても良い。このように、第三の領域の半導体基板1に対して、ハロゲン元素5を導入することにより、I/OpMOSトランジスタのNBTI寿命を向上させる等の効果を、得ることができる。
ただし、第三の領域の半導体基板1に対してハロゲン元素5を導入する場合には、以下のことに留意すべきである。
つまり、図24,25で示した工程からも分かるように、第三の領域に形成された酸化シリコン膜21は、除去されない。ところで、たとえば図6,9の測定結果から分かるように、酸化シリコン(図5に示す酸化シリコン3)の除去により、導入されたハロゲン元素5の一部は、取り除かれる。
しかし、上記のように、第三の領域に形成された酸化シリコン膜21は、除去されない。よって、第一の領域の半導体基板1に対してハロゲン元素5を導入する際に、同時に、第三の領域の半導体基板1に対してハロゲン元素5を導入したとする。すると、I/OpMOSトランジスタのゲート絶縁膜(最終状態のSiON膜27)には、コアpMOSトランジスタのゲート絶縁膜(最終状態のSiON膜25)よりも、多くのハロゲン元素5が導入されることになる。
このように、多量のハロゲン元素5が、I/OpMOSトランジスタのゲート絶縁膜に導入されることを、望まない場合には、ハロゲン元素5の導入工程を、別工程で行うべきである。つまり、フォトリソグラフィー工程とイオン注入等のイオン導入工程とを、一組として、当該一組のイオン導入工程を、別々に行うべきである。
また、コアpMOSトランジスタのゲート絶縁膜に含有させるハロゲン元素5の濃度と、I/OpMOSトランジスタのゲート絶縁膜に含有させるハロゲン元素5の濃度とが、異なるように半導体装置を設計した場合にも、ハロゲン元素5の導入工程は、別工程で行うことが望ましい(つまり、上記一組のイオン導入工程を別個独立に実施することが望ましい)。
また、フッ素を導入する領域定義の別の例を挙げる。
先端CMOS型半導体集積回路においては、ゲート絶縁膜の膜厚だけ無く、しきい値電圧も複数設定することが普通となっている。そして、当該しきい値電圧の設定は、シリコン基板1へ導入する不純物濃度に差をつけることにより、実現される。すなわち、複数のコアpMOSトランジスタにおいて、各pMOSトランジスタのしきい値電圧が、各々異なることが普通である。
本発明に係わる技術によるコアpMOSトランジスタのゲート絶縁膜6へのフッ素導入は、しきい値電圧を正にシフトさせる。したがって、しきい値電圧を大きく負に設定したい場合には、しきい値電圧を正にシフトさせることが障害となる。したがって、複数のコアpMOSトランジスタのうち、しきい値電圧を大きく負に設定するコアpMOSトランジスタには、フッ素を導入しない方が好適な場合もあり得る。
フッ素を導入する領域定義について、さらに別の例を挙げる。
フッ素の導入をnMOSトランジスタに対して行った場合にも、しきい値電圧は正方向にシフトする。したがって、nMOSトランジスタのしきい値電圧を大きく正に設定する場合には、フッ素を当該nMOSトランジスタにも導入することが好適となる場合もあり得る。
以上の各例のように、本発明に係わる技術によるフッ素導入は、コアpMOS領域へ選択的に行うことが基本である。しかし、I/OpMOS領域のすべて、または一部に行ってもよい。また、コアpMOS領域のすべてではなく、一部のみに行っても良い。さらには、nMOS領域の一部に行ってもよい。
<実施の形態3>
本実施の形態では、以下に示すMOS構造を有する半導体装置の製造において、本発明(具体的には、実施の形態1に係わる技術)を適用する。
ここで、上記MOS構造は、ゲート絶縁膜が高誘電率膜を含むものである。当該高誘電率膜には、たとえば、Hf,Al,Zr,La等の金属元素のうち、いずれかの金属元素の酸化物が含有されている。
このように、高誘電率膜を設けるのは、MOSトランジスタの低消費電力化(リーク電流の抑制)のためである。
以下、本実施の形態に係わる製造方法について、工程断面図を用いて具体的に説明する。なお、本実施の形態においても、実施の形態2と同様、一例として、半導体基板上に、高速論理回路と入出力回路とが形成された、デジタル型の半導体集積回路の製造を念頭に説明する。
また、図20〜28に示す工程は、本実施の形態においても共通する。したがって、ここでの説明は、省略する。ただし、後述するようにゲート絶縁膜への窒素導入は、高誘電率膜形成後にも行うので、図20から28に示す工程から省略することも可能である。
次に、図28に示す半導体基板1上に、たとえばHfSiO薄膜を、たとえば1.2nm程度の膜厚で堆積する。上記HfSiO薄膜における、HfとSiの組成比は、およそ1:1である。
ここで、上記薄膜の堆積方法として、たとえば、HTB(ハフニウムテトラターシャリーブトオキサイド)とTDMAS(テトラキシジメチルアミドシリコン)を、ソース原料として用いた、有機金属化学気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を採用することができる。
なお、上記MOCVD法において、ソース原料として、他のものを採用しても良い。また、上記薄膜の堆積方法として、原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)等の方法を採用しても良い。
次に、活性窒素処理等の窒素導入処理により、HfSiO薄膜に窒素を導入する。これにより、図29に示すように、SiON膜25上には、HfSiON薄膜(高誘電率膜)31が形成される。また、SiON膜26上には、HfSiON薄膜(高誘電率膜)32が形成される。また、SiON膜27上には、HfSiON薄膜(高誘電率膜)33が形成される。また、SiON膜28上には、HfSiON薄膜(高誘電率膜)34が形成される。
なお、素子分離膜2上にもHfSiON薄膜が形成されるが、後の工程で、自ら除去されることになる。したがって、ここでは簡略化のために図示していない。また、上記で例示した膜厚を有する、SiON膜とHfSiON薄膜とから成る積層膜(ゲート絶縁膜と把握できる)について、酸化膜容量換算膜厚を測定した。
結果、第一および第二の領域に形成された、上記積層膜の酸化膜容量換算膜厚は、1.6nmであった。また、第三および第四の領域に形成された、上記積層膜の酸化膜容量換算膜厚は、4.7nmであった。
その後、当該HfSiON薄膜31〜34上に、各々ゲート電極を形成し、半導体装置の製造方法は継続される。しかし、当該製造方法は、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、本実施の形態では、ゲート電極材料として、多結晶シリコンの他、窒化チタン、窒化タンタル、窒化ハフニウム、珪化ニッケル、および珪化コバルト等を用いることができる。
以上が、MOS構造に高誘電率膜を有するCMOS型半導体装置等の製造に、本発明を適用した場合の説明である。上記製造方法により製造されたCMOS型半導体装置においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上記一連の製造工程の際に加えられる熱負荷(熱処理)により、HfSiON薄膜とSiON膜とが相互に拡散する。したがって、両膜の境界は、完全に明瞭とはならない。
上記製造方法を採用した場合には、ゲート絶縁膜構造において、以下の特徴を有する。つまり、半導体基板1とSiON膜25との境界付近におけるハロゲン元素の濃度は、ゲート電極(図29では図示していないが、当該ゲート電極は、高誘電率膜31上に形成される)と高誘電率膜31との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高い。
上記製造方法によりハロゲン元素5(フッ素)が導入された、コアpMOSトランジスタについて、NBTI劣化量の測定を行った。比較対象として、ハロゲン元素5を導入しないで作製したコアpMOSトランジスタについても測定を行った。
なお、測定対象となったコアpMOSトランジスタの寸法は、ゲート長0.2μm、ゲート幅10μmである。また、測定条件は、温度125℃、ゲート電圧−1.6V、時間10000秒間である。当該条件のもと、しきい値電圧の変動を測定した。
結果、本実施の形態を適用してハロゲン元素5の導入が行われた、高誘電率膜を有するコアpMOSトランジスタの方が、NBTI劣化量が小さいことが明らかになった。具体的に、ハロゲン元素5を導入しない場合のコアpMOSトランジスタのしきい値電圧変動を100とすると、本実施の形態で示したハロゲン元素(フッ素)5の導入が行われたコアpMOSトランジスタのしきい値電圧変動は、80であった。
<実施の形態4>
本実施の形態では、実施の形態2に係わる製造方法において、第二の領域の半導体基板1に、選択的に窒素を導入する一連の工程を加えた場合について、説明する。以下、工程断面図を用いて、本実施の形態に係わる製造方法を説明する。
なお、図20〜23までの工程は、実施の形態2と同様であるので、ここでの説明は省略する。ただし、本実施の形態では、酸化シリコン膜21の膜厚は、10nm程度である。また、第一の領域の半導体基板1に対する、フッ素等のハロゲン元素5の導入は、16kV程度の加速電圧で行った。
さて、図23で示したハロゲン元素5の導入後、レジスト22を除去する。その後、再び、酸化シリコン膜21を覆うように、半導体基板1に対してレジスト41を塗布する。そして、フォトリソグラフィー技術を施すことにより、第二の領域が開口するように、当該レジスト41を選択的に除去する。当該レジスト41を選択的に除去した後の様子を、図30に示す。図30に示すように、レジスト41の開口部からは、第二の領域に形成された酸化シリコン膜21が露出している。
次に、図31に示すように、上記レジスト41をマスクとして使用して、第二の領域の半導体基板1に対して、窒素イオン42(一価に帯電したN2イオン)を導入する。当該窒素イオン42の導入は、たとえば、窒素イオンの濃度が1×1015/cm2程度で、イオン加速電圧が18kV程度の条件にて、行うことができる。
次に、レジスト41を除去する。その後、半導体基板1を窒素雰囲気中に導入し、当該半導体基板1に対して、900℃程度の温度で、10分間程度、熱処理を施す。これにより、イオン注入処理による、半導体基板1のダメージを回復させることができる。
その後、図24以降に示した工程を施すことにより、本実施の形態に係わるCMOS型半導体装置等を完成させる。なお、完成した高速論理回路を形成するpMOSトランジスタにおいて、実施の形態1と同様の効果が認められることは、言うまでも無い。
なお、アンモニア加水および塩酸加水を用いた、半導体基板1の洗浄処理により、第三の領域および第四の領域に形成されている酸化シリコン膜21の膜厚が、減少する(たとえば、10nm程度から6nm程度まで減少する)。
また、本実施の形態に係わる製造方法では、図31を用いて説明したように、活性窒素処理等のゲート絶縁膜への窒素導入とは別に、第二の領域の半導体基板1に対して、窒素をイオン注入によって導入している。ここで、第二の領域の半導体基板1上にゲート絶縁膜を形成すると、当該第二の領域において、半導体基板1に導入された窒素が、ゲート絶縁膜中に(とりわけ、半導体基板1とゲート絶縁膜の境界付近に)拡散する。
以上により、コアpMOSトランジスタのゲート絶縁膜中の窒素濃度と、コアnMOSトランジスタのゲート絶縁膜中の窒素濃度とを、比較すると、コアnMOSトランジスタのゲート絶縁膜中の窒素濃度の方が、高くなる。
なお、上記で例示した膜厚を有する、SiON膜(ゲート絶縁膜と把握できる)について、酸化膜容量換算膜厚を測定した。
結果、第一の領域に形成されたSiON膜の酸化膜容量換算膜厚は、1.18nmであった。また、第二に領域形成されたSiON膜の酸化膜容量換算膜厚は、1.15nmであった。また、第三の領域および第四に領域形成された、上記積層膜の酸化膜容量換算膜厚は、5.5nmであった。
こうして、第二の領域の半導体基板1に対して、窒素を導入させることにより、窒素を導入しない場合と比較して、コアnMOSトランジスタのゲートリークを約70%に減少させることができ、また、ドレイン電流を約4%増加させることができた。
また、上記窒素の導入は、第二の領域の半導体基板1以外に、所望の領域の半導体基板1に対して施しても良い。たとえば、第二の領域のすべてではなく、一部のみに限定して窒素を導入することも可能である。
実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 半導体基板および酸化シリコン膜における、フッ素濃度の測定結果を示す図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 半導体基板およびゲート絶縁膜における、フッ素濃度の測定結果を示す図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態1に係わるCMOS型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 フッ素導入が、半導体基板とゲート絶縁膜との界面の安定化に寄与する、ことを示す測定結果図である。 酸化膜容量換算膜厚の測定結果を示す図である。 NBTI寿命に関する測定結果を示す図である。 pMOSトランジスタのドレイン電流の測定結果を示す図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態3に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係わるCMOS型半導体装置等の製造方法を説明するための断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、2 素子分離膜、3,21,24 酸化シリコン膜、4,22,23,41 レジスト、5 ハロゲン元素、6,7,25〜28 ゲート絶縁膜、8,9 ゲート電極、10,11 低濃度不純物拡散領域、12,13 サイドウォール、14,15 高濃度不純物拡散領域、16 層間絶縁膜、17 ビアプラグ、18 配線、31〜34 高誘電率膜、42 窒素イオン。

Claims (11)

  1. (a)pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板を用意する工程と、
    (b)前記pMOSトランジスタ形成領域のすべてもしくは一部領域の半導体基板に対して、ハロゲン元素を導入する工程と、
    (c)前記工程(b)の後に、前記pMOSトランジスタ形成領域の半導体基板上に、第一のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (d)前記第一のゲート絶縁膜に対して、窒素を導入する工程とを、備えている、
    ことを特徴とするCMOS型半導体装置の製造方法。
  2. 前記nMOSトランジスタ形成領域のすべてもしくは一部領域の半導体基板に対して、前記ハロゲン元素を導入しない、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCMOS型半導体装置の製造方法。
  3. 前記ハロゲン元素は、
    フッ素である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCMOS型半導体装置の製造方法。
  4. 前記工程(d)は、
    活性窒素処理によって、前記第一のゲート絶縁膜に対して窒素を導入する工程である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCMOS型半導体装置の製造方法。
  5. 前記工程(c)は、
    前記第一のゲート絶縁膜形成と同時に、前記nMOSトランジスタ形成領域の半導体基板上に、第二のゲート絶縁膜を形成する工程である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCMOS型半導体装置の製造方法。
  6. 前記工程(b)は、
    (b−1)前記半導体基板上に、前記pMOS形成領域が露出するような開口部を有するマスクを形成する工程と、
    (b−2)前記マスクが形成されている前記半導体基板に対して、イオン注入処理を施すことにより、前記ハロゲン元素を導入する工程とを、備えている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のCMOS型半導体装置の製造方法。
  7. 前記工程(b)は、
    (b−11)前記半導体基板上に、前記pMOS形成領域が露出するような開口部を有するマスクを形成する工程と、
    (b−12)前記マスクが形成されている前記半導体基板に対して、活性ハロゲン処理を施すことにより、前記ハロゲン元素を導入する工程とを、備えている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のCMOS型半導体装置の製造方法。
  8. pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板と、
    前記pMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、第一のゲート絶縁膜と、
    前記第一のゲート絶縁膜上に形成される、ゲート電極とを、備えており、
    前記第一のゲート絶縁膜の少なくとも一部には、少なくとも窒素とハロゲン元素が含まれており、
    前記半導体基板と前記第一のゲート絶縁膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度は、前記第一のゲート絶縁膜と前記ゲート電極との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高い、
    ことを特徴とするCMOS型半導体装置。
  9. pMOSトランジスタ形成領域、およびnMOSトランジスタ形成領域とを有する半導体基板と、
    前記pMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成される、金属酸化物を含む高誘電率膜と、
    前記高誘電率膜上に形成される、ゲート電極とを、備えており、
    前記絶縁膜の少なくとも一部には、少なくとも窒素とハロゲン元素が含まれており、
    前記半導体基板と前記絶縁膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度は、前記ゲート電極と前記高誘電率膜との境界付近の前記ハロゲン元素の濃度よりも、高い、
    ことを特徴とするCMOS型半導体装置。
  10. 前記nMOSトランジスタ形成領域の前記半導体基板上に形成される、ゲート絶縁膜を、さらに備えており、
    前記ゲート絶縁膜の少なくとも一部には、ハロゲン元素が含まれていない、
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のCMOS型半導体装置。
  11. 前記ハロゲン元素は、
    フッ素である、
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のCMOS型半導体装置。
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