JP2006156954A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】閾値電圧およびドレイン電流の経時的変化を抑制できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明における第1形態の半導体装置の製造方法では、半導体基板10にフッ素をイオン注入した後に、半導体基板10の上にゲート絶縁膜14A、ゲート電極15Aおよび保護膜16Aを形成し、再度フッ素をイオン注入する。さらに、p型ソース・ドレインエクステンション領域18およびソース・ドレイン領域19を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特にpチャネル型MISトランジスタ(p型MISFET)において長期使用時の閾値電圧の変化やドレイン飽和電流の低下を改善できる信頼性の高い半導体装置の製造方法に関するものである。
近年、半導体集積回路の微細化および高密度化が進行し、デザインルールがディープ・サブミクロン以下の世代においては、CMISトランジスタのn型MISFETにはn+ゲート電極を、p型MISFETにはp+ゲート電極を用いる、いわゆるデュアルゲート構造が主流となっている。しかしながら、このデュアルゲート構造を有するCMISLSIでは、p型MISFETのp+ゲート電極を形成するために多結晶ポリシリコン膜中に導入したボロンが、後工程の熱処理によってゲート絶縁膜を突き抜けてp型MISFETのチャネル領域にまで拡散するという、ボロン突き抜けと称される現象が発生し易くなる。このボロン突き抜けと称される現象が起きるとトランジスタ特性が変動すると共に、ゲート絶縁膜の信頼性が損なわれるという問題が生じることが知られている。
そこで、ゲート電極へフッ素を注入することにより、ゲート絶縁膜の信頼性を向上し、かつp型MISFETのトランジスタ特性の変動防止を図ろうとする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来のデュアルゲート構造を有する半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜(e)は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中において、左側にn型MISFET形成領域Rnを示し、右側にp型MISFET形成領域Rpを示している。
従来の半導体装置の製造方法では、まず、図7(a)に示す工程で、シリコン基板101のp型MISFET形成領域Rpにnウェル101Aを、n型MISFET形成領域Rnにpウェル101Bをそれぞれ形成した後、それぞれの活性領域を取り囲む素子分離領域102を形成する。
次に、図7(b)に示す工程で、シリコン基板101の上に酸化膜103を形成した後、酸化膜103の上にノンドープの多結晶シリコン膜104を形成する。
次に、図7(c)に示す工程で、多結晶シリコン膜104および酸化膜103をパターニングして、p型MISFET形成領域Rpの活性領域上にはp型MISFETのゲート電極104A及びゲート絶縁膜103Aを形成し、n型MISFET形成領域Rnの活性領域上にはn型MISFETのゲート電極104B及びゲート絶縁膜103Bを形成する。
次に、図7(d)に示す工程で、ゲート電極104A、104Bと、シリコン基板101のうち露出している領域に、フッ素イオン108を、注入エネルギー10keV、注入ドーズ量2×1013〜2×1015ions/cm2の条件で、基板表面に対してほぼ垂直な方向から注入する。
次に、図7(e)に示す工程で、各ゲート電極104A、104Bの側面にシリコン酸化膜からなるサイドウォール105を形成する。その後、n型MISFET形成領域Rnには、n型不純物であるヒ素をイオン注入してn型MISFETのソース・ドレイン領域となるn型不純物拡散層106を形成し、p型MISFET形成領域Rpには、p型不純物であるボロンをイオン注入してp型MISFETのソース・ドレイン領域となるp型不純物拡散層107を形成する。その後、イオン注入した不純物の活性化を行なうための急速加熱処理を行うことにより、p型MISFETとn型MISFETとが完成する。このとき、この急速加熱処理により、フッ素がゲート電極104A、104Bからゲート絶縁膜103A、103B中にそれぞれ拡散する。
この製造方法によれば、p型MISFETにおいては、ゲート絶縁膜103A中にフッ素が導入されるので、ゲート電極104Aとゲート絶縁膜103Aとの熱膨張率差に起因する、ゲート絶縁膜への物理的なストレスが緩和され、トランジスタの信頼性が向上する。また、p+ゲート電極104A内には2×1013〜2×1015ions/cm2のドーズ量でフッ素が導入され、このフッ素の作用によってp+ゲート電極104A中に導入されたボロンのゲート絶縁膜103A及び半導体基板101への侵入が抑制され、トランジスタの特性の変動や信頼性の悪化も防止することができる。
特開平11−163345号公報
しかしながら、図7(a)〜(e)に示すような従来の半導体装置の製造方法では、時間の経過に伴って、閾値電圧が変化し、ドレイン電流量が減少するという不具合が生じていた。
前記に鑑み、本発明は、ゲート電極へのフッ素の注入量とソース・ドレイン領域へのフッ素の注入量の適正化を行うことにより、閾値電圧およびドレイン電流の経時的変化を抑制できる半導体装置を得ることができる製造方法を提供することを目的とする。
本発明における第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板にフッ素をイオン注入する工程(a)と、前記工程(a)の後に、前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程(b)と、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(c)と、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレインエクステンション領域を形成する工程(d)と、前記工程(c)の後に、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、フッ素をイオン注入する工程(e)と、前記工程(d)及び前記工程(e)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(f)と、前記半導体基板のうち前記サイドウォールの側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレイン領域を形成する工程(g)とを備える。
本発明における第1の製造方法によると、半導体基板のみにフッ素を注入した後に、半導体基板およびゲート電極にフッ素を注入することにより、ゲート電極よりも半導体基板におけるフッ素イオンの濃度(ドーズ量)を高くすることができる。これにより、p型MISFETのチャネル領域においては、シリコンのダングリングボンドをフッ素によって終端することができる。これにより、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。また、ゲート電極に過剰な量のフッ素が注入されるのを回避することができるため、ボロンの突き抜けが生じず、また、ゲート絶縁膜内に多数の捕獲準位が生じ、ゲート絶縁膜の信頼性が低下するという問題も生じない。
本発明における第1の製造方法において、前記半導体基板のうち前記サイドウォールの下に位置する領域に注入されるフッ素のドーズ量の合計は、前記ゲート電極に注入されるフッ素のドーズ量の合計よりも多くなる。
本発明における第1の製造方法において、前記工程(e)では、前記ゲート電極の上を保護膜で覆った状態で前記フッ素のイオン注入を行ってもよい。この場合には、ゲート電極に注入されるフッ素の量をより確実に調整することが可能となる。
本発明における第2の製造方法は、半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極形成用膜を形成する工程(b)と、前記ゲート電極形成用膜にフッ素をイオン注入する工程(c)と、前記工程(c)の後に、前記ゲート電極形成用膜に対してパターニングを行うことにより、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(d)と、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレインエクステンション領域を形成する工程(e)と、前記工程(d)の後に、前記ゲート電極の上を保護膜で覆った状態で、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、フッ素をイオン注入する工程(f)と、前記工程(e)及び前記工程(f)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(g)と、前記半導体基板のうち前記サイドウォールの側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレイン領域を形成する工程(h)とを備える。
本発明における第2の製造方法では、ゲート電極形成用膜にフッ素を注入する際のドーズ量を調整することにより、ゲート電極に含まれるフッ素の量を調整することができる。これにより、ゲート電極にフッ素が過剰に注入されて、ボロンの突き抜けが生じたり、また、ゲート絶縁膜内に多数の捕獲準位が生じ、ゲート絶縁膜の信頼性が低下するという問題も生じない。一方、ゲート電極の上を保護膜により覆った状態で半導体基板に対してフッ素の注入を行うため、半導体基板およびゲート電極に注入されるフッ素の量をそれぞれ調整することができる。これにより、p型MISFETのチャネル領域におけるシリコンのダングリングボンドを終端することができる。これにより、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。
本発明における第2の製造方法では、前記半導体基板のうち前記サイドウォールの下に位置する領域に注入されるフッ素のドーズ量の合計は、前記ゲート電極に注入されるフッ素のドーズ量の合計よりも多くなる。
本発明における第3の製造方法は、半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(b)と、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレインエクステンション領域を形成する工程(c)と、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、前記ゲート電極の上を保護膜で覆った状態で、フッ素をイオン注入する工程(d)と、前記工程(c)及び前記工程(d)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(e)と、前記半導体基板のうち前記サイドウォールの側方下に位置する領域にp型ソース・ドレイン領域を形成する工程(f)とを備える。
本発明における第3の製造方法では、フッ素を注入する際には、ゲート電極の上を保護膜により覆っているため、ゲート電極に注入されるフッ素の量を調整することができる。これにより、ゲート電極内に過剰な量のフッ素が注入されるのを回避することができるため、ボロンの突き抜けが生じたり、また、ゲート絶縁膜内に多数の捕獲準位が生じ、ゲート絶縁膜の信頼性が低下するという問題も生じない。一方、シリコン基板に対しては十分な量のフッ素を注入することができるため、p型MISFETのチャネル領域におけるシリコンのダングリングボンドを終端することができる。これにより、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。
本発明における第3の製造方法では、前記工程(d)では、前記保護膜に注入されたフッ素のうちの一部が前記ゲート電極に到達し、前記半導体基板のうち前記サイドウォールの下に位置する領域に注入されるフッ素のドーズ量の合計は、前記ゲート電極に注入されるフッ素のドーズ量の合計よりも多くなる。
本発明では、ボロンの突き抜けを防止することができ、また、ゲート絶縁膜に多数の捕獲準位が生じることによるゲート絶縁膜の信頼性の低下も防止することができ、且つ、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。
(発明者の考察)
以下に、本願発明者らの考察した結果について説明する。
従来では、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたように、閾値電圧が時間の経過に従って変化し、ドレイン飽和電流が減少する。これらの原因は、シリコン基板101においてチャネル領域の最表面に位置するシリコン原子の終端部が未結合のダングリングボンドのまま残存していることが原因と考えられる。つまり、このダングリングボンドにキャリアがトラップされ、チャネル領域の機能が低下するため、閾値電圧が変化し、ドレイン飽和電流が減少するのである。これを防止するためにシリコン原子を水素と結合させたとしても、Si−Hの結合は比較的弱いため、時間の経過と共に水素が脱離し、ダングリングボンドが生じやすい。
ダングリングボンドの生成を抑制するためには、Si−Hの結合よりも強いSi−F結合を形成すればよいと考えられる。しかしながら、ダングリングボンドの生成を抑制するのに十分な量のフッ素をゲート電極に注入すると、ゲート電極とゲート絶縁膜との間の界面に多量のフッ素が偏析し、ゲート電極に含まれるボロンのゲート絶縁膜突き抜けを助長してしまうという不具合が生じることがわかった。また、ゲート絶縁膜内に多数の捕獲準位が生じ、ゲート絶縁膜の信頼性も低下することがわかった。
そこで、本発明では、ゲート電極およびシリコン基板のそれぞれに必要なフッ素の量を注入することとした。
(第1の実施形態)
以下では、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜(f)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中では、左側にn型MISFET(nMISトランジスタ)形成領域Rnを示し、右側にp型MISFET(pMISトランジスタ)形成領域Rpを示している。
本実施形態における半導体装置の製造方法では、まず、図1(a)に示す工程で、シリコンからなる半導体基板10に、活性領域を取り囲むようにSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離領域11を形成する。その後、半導体基板10のp型MISFET形成領域Rpにはnウェル10Aを形成し、n型MISFET形成領域Rnにはpウェル10Bを形成する。その後、p型MISFET形成領域Rp及びn型MISFET形成領域Rnに、閾値電圧の調整を行うためのイオン注入を行なって、それぞれの領域に閾値電圧調整用拡散層(いずれも図示せず)を形成する。
次に、図1(b)に示す工程で、半導体基板10の上に、n型MISFET形成領域Rnを覆いp型MISFET形成領域Rpに開口を有するレジスト12を形成する。その後、レジスト12をマスクにして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量2×1015ions/cm2の条件でフッ素イオン13Aをイオン注入して、フッ素注入層40を形成する。この注入条件でイオン注入した場合、フッ素の飛程は半導体基板10の表面近傍に存在することとなる。
次に、図1(c)に示す工程で、レジスト12を除去した後、半導体基板10の上に、厚さ2nmのシリコン酸化膜14を形成する。その後、シリコン酸化膜14の上に、厚さ180nmの多結晶シリコン膜15を形成する。続いて、多結晶シリコン膜15の上に、厚さ100nmのシリコン酸化膜16を形成する。
次に、図1(d)に示す工程で、シリコン酸化膜16の上にゲート電極形成用マスク(図示せず)を形成し、シリコン酸化膜16に対して選択的なエッチングを行う。これにより、酸化シリコンからなる保護絶縁膜16A、16Bを形成する。その後、ゲート電極形成用マスクを除去し、保護絶縁膜16A、16Bをハードマスクにして多結晶シリコン膜15及びシリコン酸化膜14を選択的にエッチングする。これにより、p型MISFET形成領域Rpの活性領域上に、ゲート絶縁膜14A、ゲート電極15A及び保護絶縁膜16Aからなるゲート電極部20Aが形成され、n型MISFET形成領域Rnの活性領域上に、ゲート絶縁膜14B、ゲート電極15B及び保護絶縁膜16Bからなるゲート電極部20Bが形成される。このときのエッチングによって、ハードマスクとして用いる保護絶縁膜16A、16Bの膜厚が減少し、40nm程度になる。
その後、半導体基板10の上に、n型MISFET形成領域Rnを覆い、p型MISFET形成領域Rpに開口を有するレジスト17を形成する。その後、レジスト17及びゲート電極部20Aをマスクとして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー0.5keV、注入ドーズ量4×1014ions/cm2の条件でイオン注入して、p型ソース・ドレインエクステンション領域18を形成する。
次いで、レジスト17及びゲート電極部20Aをマスクとして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー70keV、注入ドーズ量3.2×1013ions/cm2の条件でイオン注入して、n型ポケット領域19を形成する。このとき、ヒ素イオンのイオン注入は、注入角度を25°とする回転注入法により行う。さらに、レジスト17及びゲート電極部20Aをマスクとして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、フッ素イオン13Bを、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量1×1015ions/cm2の条件でイオン注入する。これにより、半導体基板10におけるフッ素注入層40のフッ素濃度が濃くなる。
このとき、ゲート電極15Aの上にはフッ素の注入深さよりも膜厚の厚い保護絶縁膜16Aが形成されているため、ゲート電極15Aにはフッ素は注入されず、半導体基板10中のみにフッ素が注入される。この注入条件でイオン注入した場合、フッ素の飛程は半導体基板10の表面近傍に存在することとなる。なお、保護絶縁膜16Aの膜厚を薄くする等の調整を行うことにより、ゲート電極15A内に注入されるフッ素の量を調整することができる。
次に、図1(e)に示す工程で、レジスト17を除去した後、半導体基板10の上に、p型MISFET形成領域Rpを覆い、n型MISFET形成領域Rnに開口を有するレジスト21を形成する。その後、レジスト21及びゲート電極部20Bをマスクとして、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域となる領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー4keV、注入ドーズ量6×1014ions/cm2の条件でイオン注入して、n型ソース・ドレインエクステンション領域22を形成する。次いで、レジスト21及びゲート電極部20Bをマスクして、n型MISFET形成領域Rnの活性領域となる半導体基板10中に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー12keV、注入ドーズ量3.6X1013ions/cm2の条件でイオン注入して、p型ポケット領域23を形成する。このとき、ボロンイオンのイオン注入は、注入角度を25°とする回転注入法により行う。
次に、図1(f)に示す工程で、レジスト21を除去した後、半導体基板10およびゲート電極部20A、20Bを覆う絶縁膜(図示せず)を形成し、異方的なエッチングを行うことにより、ゲート電極15A及びゲート電極15Bの側面上に、サイドウォール24A及びサイドウォール24Bを形成する。このとき、サイドウォール24A及びサイドウォール24Bを形成する際のオーバーエッチングによって、ゲート電極15A、15B上に形成されていた保護絶縁膜16A、16Bがエッチングされて、ゲート電極15A、15Bの上面が露出する。
その後、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの上を覆い、p型MISFETRpの上に開口を有するマスク(図示せず)を形成し、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー3keV、注入ドーズ量3.6×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、高濃度のp型ソース・ドレイン領域25を選択的に形成する。このとき、p型ソース・ドレイン領域25の形成と同時に、ゲート電極15A中にボロンイオンがイオン注入されてp+ゲート電極27が形成される。
一方、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの上を覆い、n型MISFETRnの上に開口を有するマスク(図示せず)を形成し、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー50keV、注入ドーズ量4.0×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、高濃度のn型ソース・ドレイン領域26を形成する。このとき、n型ソース・ドレイン領域26の形成と同時に、ゲート電極15B中にヒ素イオンが注入されてn+ゲート電極28が形成される。
その後、半導体基板10に対して、窒素雰囲気下で熱処理温度1075℃のスパイクRTA処理を行い、ソース・ドレイン領域およびゲート電極中に注入されている不純物の活性化を行なう。
本実施形態では、ゲート電極15Aよりも半導体基板10におけるフッ素イオンの濃度(ドーズ量)を高くすることにより、p型MISFETのチャネル領域においては、フッ素によりシリコンのダングリングボンドを終端することができる。これにより、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。また、ゲート電極15Aに過剰な量のフッ素が注入されるのを回避することができるため、ボロンの突き抜けを防止することができる。また、ゲート絶縁膜14A内に多数の捕獲準位が生じるのを抑制することができるため、ゲート絶縁膜14Aの信頼性低下も防止することができる。
なお、上述の説明では、図1(d)に示す工程でフッ素イオン13Bを注入する際に、ゲート電極15Aの上を保護絶縁膜16Aにより覆うことにより、ゲート電極15Aに注入されるフッ素の量をより確実に調整することができる。しかしながら、本発明においては、必ずしもゲート電極15Aの上を保護絶縁膜16Aによって覆わなくてもよい。
なお、本実施形態では、フッ素イオンを、図1(b)に示す工程で注入した後に再度図1(d)に示す工程で注入している。これにより、図1(d)に示す工程で多結晶シリコン膜15をパターニングする際に、フッ素注入層40の大部分が除去されてしまっても、その後にフッ素注入層40のフッ素濃度を高くすることができる。
なお、本実施形態では、p型MISFET形成領域Rpのみにフッ素注入したが、n型MISFET形成領域Rnにもフッ素注入してもよい。
(第2の実施形態)
以下では、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜(f)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中では、左側にn型MISFET(nMISトランジスタ)形成領域Rnを示し、右側にp型MISFET(pMISトランジスタ)形成領域Rpを示している。
本実施形態における半導体装置の製造方法では、まず、図2(a)に示す工程で、シリコンからなる半導体基板10に、活性領域を取り囲むようにSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離領域11を形成する。その後、半導体基板10のp型MISFET形成領域Rpにはnウェル10Aを形成し、n型MISFET形成領域Rnにはpウェル10Bを形成する。その後、p型MISFET形成領域Rp及びn型MISFET形成領域Rnに、閾値電圧の調整を行うためのイオン注入を行なって、それぞれの領域に閾値電圧調整用拡散層(いずれも図示せず)を形成する。
次に、図2(b)に示す工程で、半導体基板10の上に、厚さ2nmのシリコン酸化膜14を形成する。その後、シリコン酸化膜14の上に、厚さ180nmの多結晶シリコン膜15を形成する。その後、多結晶シリコン膜15の上に、n型MISFET形成領域Rnを覆い、p型MISFET形成領域Rpに開口を有するレジスト29を形成する。その後、レジスト29をマスクにして、多結晶シリコン膜15のうちp型MISFET形成領域Rpに位置する領域に、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量1×1015ions/cm2の条件でフッ素イオン13Cをイオン注入して、ゲート電極形成用膜15中にフッ素注入層41を形成する。この注入条件でイオン注入した場合、フッ素の飛程は多結晶シリコン膜15の表面近傍に存在することとなる。
次に、図2(c)に示す工程で、レジスト29を除去した後、多結晶シリコン膜15の上に、厚さ100nmのシリコン酸化膜16を形成する。
次に、図2(d)に示す工程で、ゲート電極形成用マスク(図示せず)を用いてシリコン酸化膜16を選択的にエッチングすることにより、シリコン酸化膜からなる保護絶縁膜16A、16Bを形成する。その後、ゲート電極形成用マスクを除去し、保護絶縁膜16A、16Bをハードマスクにして、多結晶シリコン膜15及びシリコン酸化膜14を選択的にエッチングする。これにより、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpに位置する部分の上に、p型MISFETのゲート絶縁膜14A、ゲート電極15A及び保護絶縁膜16Aからなるゲート電極部20Aが形成され、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnに位置する部分の上に、n型MISFETのゲート絶縁膜14B、ゲート電極15B及び保護絶縁膜16Bからなるゲート電極部20Bが形成される。このときのエッチングによって、ハードマスクとして用いた保護絶縁膜16A、16Bの膜厚が減少し、40nm程度になる。
その後、半導体基板10の上に、n型MISFET形成領域Rnを覆い、p型MISFET形成領域Rpに開口を有するレジスト17を形成する。その後、レジスト17及びゲート電極部20Aをマスクとして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー0.5keV、注入ドーズ量4×1014ions/cm2の条件でイオン注入して、p型ソース・ドレインエクステンション領域18を形成する。次いで、レジスト17及びゲート電極部20Aをそのままマスクにして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー70keV、注入ドーズ量3.2×1013ions/cm2の条件でイオン注入して、n型ポケット領域19を形成する。このとき、ヒ素イオンのイオン注入は、注入角度を25°とする回転注入法により行った。さらに、レジスト17及びゲート電極部20Aをマスクとして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、フッ素イオン13Bを、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量1×1015ions/cm2の条件でイオン注入する。これにより、ソース・ドレイン形成領域にフッ素注入層42を形成する。このとき、ゲート電極15Aの上にはフッ素の注入深さよりも膜厚の厚い保護絶縁膜16Aが形成されているため、ゲート電極15Aにはフッ素は注入されず、半導体基板10中のみにフッ素が注入される。この注入条件でイオン注入した場合、フッ素の飛程は半導体基板10の表面近傍に存在することとなる。
次に、図2(e)に示す工程で、レジスト17を除去した後、半導体基板10上に、p型MISFET形成領域Rpを覆い、n型MISFET形成領域Rnに開口を有するレジスト21を形成する。その後、レジスト21及びゲート電極部20Bをマスクとして、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域となる領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー4keV、注入ドーズ量6×1014ions/cm2の条件でイオン注入して、n型ソース・ドレインエクステンション領域22を形成する。次いで、レジスト21及びゲート電極部20Bをそのままマスクとして、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域となる領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー12keV、注入ドーズ量3.6×1013ions/cm2の条件でイオン注入して、p型ポケット領域23を形成する。このとき、ボロンイオンのイオン注入は、注入角度を25°とする回転注入法により行う。
次に、図2(f)に示す工程で、レジスト21を除去した後、半導体基板10およびゲート電極部20A、20Bを覆う絶縁膜(図示せず)を形成し、異方的なエッチングを行うことにより、ゲート電極15A及びゲート電極15Bの側面上に、サイドウォール24A及びサイドウォール24Bを形成する。このとき、サイドウォール24A及びサイドウォール24Bを形成する際のオーバーエッチングによって、ゲート電極15A、15B上に形成されていた保護絶縁膜16A、16Bがエッチングされて、ゲート電極15A、15Bの上面が露出する。
その後、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの上を覆い、p型MISFET形成領域Rpの上に開口を有するマスク(図示せず)を形成し、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー3keV、注入ドーズ量3.6×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、高濃度のp型ソース・ドレイン領域25を選択的に形成する。このとき、p型ソース・ドレイン領域25の形成と同時に、ゲート電極15A中にボロンイオンがイオン注入されてp+ゲート電極27が形成される。
一方、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの上を覆い、n型MISFET形成領域Rnの上に開口を有するマスク(図示せず)を形成し、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー50keV、注入ドーズ量4.0×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、高濃度のn型ソース・ドレイン領域26を形成する。このとき、n型ソース・ドレイン領域26の形成と同時に、ゲート電極15B中にヒ素イオンが注入されてn+ゲート電極28が形成される。
その後、半導体基板10に対して、窒素雰囲気下で熱処理温度1075℃のスパイクRTA処理を行い、ソース・ドレイン領域およびゲート電極中に注入されている不純物の活性化を行なう。このとき、このスパイクRTA処理により、ゲート電極15A中のフッ素がゲート絶縁膜14Aおよび半導体基板10の界面方向にそれぞれ拡散する。
本実施形態では、図2(b)に示す工程で多結晶シリコン膜15にフッ素を注入している。この多結晶シリコン膜15からゲート電極15Aを形成するため、このときのドーズ量を調整することにより、ゲート電極15A中に含まれるフッ素の量を調整することができる。これにより、ゲート電極15Aにフッ素が過剰に注入されるのを回避することができるため、ボロンの突き抜けを防止することができる。また、ゲート絶縁膜14A内に多数の捕獲準位が生じるのを抑制することができるため、ゲート絶縁膜14Aの信頼性低下も防止することができる。
一方、図2(d)に示す工程では、ゲート電極15Aの上を保護絶縁膜16Aで覆った状態でシリコン基板10に対してフッ素を注入している。そのため、半導体基板10およびゲート電極15Aに注入されるフッ素の量をそれぞれ調整することができ、p型MISFETのチャネル領域におけるシリコンのダングリングボンドを終端することができる。これにより、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。
(第3の実施形態)
以下では、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図3(a)〜(e)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中において、左側にn型MISFET(nMISトランジスタ)形成領域Rnを示し、右側にp型MISFET(pMISトランジスタ)形成領域Rpを示している。
本実施形態における半導体装置の製造方法では、まず、図3(a)に示す工程で、シリコンからなる半導体基板10に、活性領域を取り囲むようにSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離領域11を形成する。その後、半導体基板10のp型MISFET形成領域Rpにはnウェル10Aを形成し、n型MISFET形成領域Rnにはpウェル10Bを形成する。その後、p型MISFET形成領域Rp及びn型MISFET形成領域Rnに、閾値電圧の調整を行うためのイオン注入を行なって、それぞれの領域に閾値電圧調整用拡散層(いずれも図示せず)を形成する。
次に、図3(b)に示す工程で、半導体基板10上に、厚さ2nmのシリコン酸化膜14を形成する。その後、シリコン酸化膜14の上に、厚さ180nmの多結晶シリコン膜15を形成する。続いて、多結晶シリコン膜15の上に、厚さ80nmのシリコン酸化膜30を形成する。
次に、図3(c)に示す工程で、ゲート電極形成用マスク(図示せず)を用いてシリコン酸化膜30を選択的にエッチングすることにより保護絶縁膜30A、30Bを形成する。その後、ゲート電極形成用マスクを除去し、保護絶縁膜30A、30Bをハードマスクにしてゲート電極形成用膜15及びゲート絶縁膜用形成膜14を選択的にエッチングする。これにより、p型MISFET形成領域Rpの活性領域上にはp型MISFETのゲート絶縁膜14A、ゲート電極15A及び保護絶縁膜30Aからなるゲート電極部31Aが形成され、n型MISFET形成領域Rnの活性領域上には、n型MISFETのゲート絶縁膜14B、ゲート電極15B及び保護絶縁膜30Bからなるゲート電極部31Bが形成される。このときのエッチングによって、ハードマスクとして用いた保護絶縁膜30A、30Bの膜厚が減少し、20nm程度になる。この保護絶縁膜30A、30Bの残膜は、20±10nmの厚さであることが望ましい。
その後、半導体基板10の上に、n型MISFET形成領域Rnを覆い、p型MISFET形成領域Rpに開口を有するレジスト17を形成する。その後、レジスト17及びゲート電極部31Aをマスクして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー0.5keV、注入ドーズ量4×1014ions/cm2の条件でイオン注入して、p型ソース・ドレインエクステンション領域18を形成する。次いで、レジスト17及びゲート電極部20Aをそのままマスクにして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー70keV、注入ドーズ量3.2×1013ions/cm2の条件でイオン注入して、n型ポケット領域19を形成する。このとき、ヒ素イオンのイオン注入は、注入角度を25°とする回転注入法により行った。さらに、レジスト17及びゲート電極部20Aをそのままマスクとして、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域に、フッ素イオン13Bを、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量1×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、ソース・ドレイン形成領域にフッ素注入層43を形成する。このとき、ゲート電極15A上にはフッ素の注入深さよりも膜厚の薄い保護絶縁膜30Aが形成されているため、ゲート電極15Aには半導体基板10に注入されるフッ素の量よりも少量のフッ素が注入されることになる。この注入条件でイオン注入した場合、フッ素の飛程はゲート電極15A及び半導体基板10のそれぞれの表面近傍に存在することとなる。
次に、図3(d)に示す工程で、レジスト17を除去した後、半導体基板10の上に、p型MISFET形成領域Rpを覆い、n型MISFET形成領域Rnに開口を有するレジスト21を形成する。その後、レジスト21及びゲート電極部31Bをマスクにして、n型MISFET形成領域Rnの活性領域となる半導体基板10中に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー4keV、注入ドーズ量6×1014ions/cm2の条件でイオン注入して、n型ソース・ドレインエクステンション領域22を形成する。次いで、レジスト21及びゲート電極部31Bをそのままマスクにして、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー12keV、注入ドーズ量3.6×1013ions/cm2の条件でイオン注入して、p型ポケット領域23を形成する。このとき、ボロンイオンのイオン注入は、注入角度を25°とする回転注入法により行った。
次に、図3(e)に示す工程で、レジスト21を除去した後、半導体基板10およびゲート電極部31A、31Bを覆う絶縁膜(図示せず)を形成し、異方的なエッチングを行うことにより、ゲート電極15Aおよびゲート電極15Bの側面上に、サイドウォール24A及びサイドウォール24Bを形成する。このとき、サイドウォール24A及びサイドウォール24Bを形成する際のオーバーエッチングによって、ゲート電極15A、15B上に形成されていた保護絶縁膜30A、30Bがエッチングされて、ゲート電極15A、15Bの上面が露出する。
その後、p型MISFET形成領域Rpの上に開口を有するマスク(図示せず)を形成し、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの活性領域となる領域に、p型不純物であるボロンイオンを、注入エネルギー3keV、注入ドーズ量3.6×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、高濃度のp型ソース・ドレイン領域25を選択的に形成する。このとき、p型ソース・ドレイン領域25の形成と同時に、ゲート電極15A中にボロンイオンがイオン注入されてp+ゲート電極27が形成される。
一方、半導体基板10のうちp型MISFET形成領域Rpの上を覆い、n型MISFET形成領域Rnの上に開口を有するマスク(図示せず)を形成し、半導体基板10のうちn型MISFET形成領域Rnの活性領域に、n型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー50keV、注入ドーズ量4.0×1015ions/cm2の条件でイオン注入して、高濃度のn型ソース・ドレイン領域26を形成する。このとき、n型ソース・ドレイン領域26の形成と同時に、ゲート電極15B中にヒ素イオンが注入されてn+ゲート電極28が形成される。
その後、半導体基板10に対して、窒素雰囲気下で熱処理温度1075℃のスパイクRTA処理を行い、ソース・ドレイン領域およびゲート電極中に注入されている不純物の活性化を行なう。このとき、このスパイクRTA処理により、ゲート電極15A中のフッ素がゲート絶縁膜14Aおよび半導体基板10の界面方向にそれぞれ拡散する。
本実施形態では、図3(c)に示す工程でフッ素イオン13Bを注入する際には、ゲート電極15Aの上を保護絶縁膜30Aにより覆っているため、ゲート電極15Aに注入されるフッ素の量を調整することができる。これにより、ゲート電極15A内に過剰な量のフッ素が注入されるのを回避することができるため、ボロンの突き抜けを防止することができる。また、ゲート絶縁膜14A無いに多数の捕獲準位が生じるのを抑制することができるため、ゲート絶縁膜14Aの信頼性低下も防止することができる。
一方、図3(c)に示す工程では、シリコン基板10に対しては十分な量のフッ素イオンを注入することができるため、p型MISFETのチャネル領域におけるシリコンのダングリングボンドを終端することができる。これにより、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる。
図4は、p型MISFETにおける閾値電圧の経時変化を示すグラフ図である。図4において、横軸は経過時間を、縦軸は閾値電圧の変動量を示している。また、プロファイル(a)はチャネル領域にフッ素を注入しない従来のp型MISFETにおける測定結果を示し、プロファイル(b)は、本実施形態の方法により形成したp型MISFETにおける測定結果を示す。この評価は、150℃の温度下でゲート電極にゲート電圧を印加した状態(ストレス印加状態)での閾値電圧の変動量を測定することによって行った。
図4に示すように、チャネル領域に適量のフッ素を導入した本実施形態のサンプルでは、従来のサンプルと比較して、閾値電圧の変動量が格段に抑制されていることがわかる。
図5は、第3の実施形態のp型MISFETにおけるゲート電極中の不純物濃度を示すグラフ図である。図5に示す結果は、第3の実施形態の方法によって作成したサンプルにおける不純物濃度を、バックサイドSIMS法により測定した結果である。このサンプルには、フッ素イオンが、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量1.0×1015ions/cm2の条件で注入されている。図5において、横軸はゲート絶縁膜とゲート電極との界面からの距離を、縦軸は不純物濃度を示している。なお、横軸は、界面を挟んで左側がゲート絶縁膜、右側がゲート電極である。
図5に示す結果から、ゲート絶縁膜とゲート電極との界面部分におけるフッ素濃度は、およそ1×1018〜5×1018ions/cm3であることがわかる。
図6は、第3の実施形態におけるp型MISFETのソース・ドレインエクステンション領域における不純物濃度を示すグラフ図である。図6に示す結果は、第3の実施形態の方法によって作成したサンプルの不純物濃度をSIMS法により測定したものであり、このサンプルには、フッ素イオンが、注入エネルギー15keV、注入ドーズ量1.0×1015ions/cm2の条件で注入されている。図6において、横軸は半導体基板の表面からの深さ方向の距離を、縦軸は不純物濃度を示している。
図6に示すように、サイドウォール下のチャネル端部における半導体基板界面でのフッ素濃度は、4×1017〜1×1018ions/cm3である。詳細な調査の結果、p型MISFETの閾値電圧およびドレイン飽和電流の経時変化を抑制するためのフッ素の濃度として、ゲート絶縁膜の直下のチャネル領域では5×1017〜1×1019ions/cm3、サイドウォールの下に位置するチャネル領域の端部では2×1017〜2×1018ions/cm3が有効であることがわかった。
以上のように本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明の具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、ゲート絶縁膜としてゲート酸化膜に変えてゲート酸窒化膜や、表面がプラズマ窒化されたゲート酸化膜を用いることができる。また、各実施形態ではゲート絶縁膜として厚さ2.0nmのシリコン酸化膜を用いて説明したが、これよりも膜厚の厚いシリコン酸化膜や酸窒化膜等からなるゲート絶縁膜にも本発明を適用できる。
なお、各実施形態ではCMIS構造を有する半導体装置の形成プロセスを例にとって説明したが、DRAMや他のデバイス等におけるpMISトランジスタ形成にも本発明を適用できることは言うまでもない。
本発明は、p型MISFETにおいて、ボロンの突き抜けやゲート絶縁膜の信頼性を低下させることなく、閾値電圧の経時変化を抑制することができ、ドレイン飽和電流の劣化を抑制することができる点で、産業上の利用可能性は高い。
(a)〜(f)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。 (a)〜(f)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。 p型MISFETにおける閾値電圧の経時変化を示すグラフ図である。 第3の実施形態のp型MISFETにおけるゲート電極中の不純物濃度を示すグラフ図である。 第3の実施形態におけるp型MISFETのソース・ドレインエクステンション領域における不純物濃度を示すグラフ図である。 (a)〜(e)は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
10A nウェル
10B pウェル
11 素子分離領域
12 レジスト
13A フッ素
13A フッ素イオン
13B フッ素イオン
13C フッ素イオン
14 ゲート絶縁膜用形成膜
14 シリコン酸化膜
14A ゲート絶縁膜
14A、14B ゲート絶縁膜
14B ゲート絶縁膜
15 ゲート電極形成用膜
15 多結晶シリコン膜
15A ゲート電極
15A、15B ゲート電極
15B ゲート電極
16 シリコン酸化膜
16A 保護絶縁膜
16A、16B 保護絶縁膜
16B 保護絶縁膜
17 レジスト
18 p型ソース・ドレインエクステンション領域
19 n型ポケット領域
20A ゲート電極
20A ゲート電極部
20A、20B ゲート電極部
20B ゲート電極部
21 レジスト
22 n型ソース・ドレインエクステンション領域
23 p型ポケット領域
24A サイドウォール
24B サイドウォール
25 p型ソース・ドレイン領域
26 n型ソース・ドレイン領域
27 ゲート電極
28 ゲート電極
29 レジスト
30 シリコン酸化膜
30A 保護絶縁膜
30A、30B 保護絶縁膜
30B 保護絶縁膜
31A ゲート電極部
31B ゲート電極部
40、41、42、43 フッ素注入層

Claims (7)

  1. 半導体基板にフッ素をイオン注入する工程(a)と、
    前記工程(a)の後に、前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(c)と、
    前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレインエクステンション領域を形成する工程(d)と、
    前記工程(c)の後に、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、フッ素をイオン注入する工程(e)と、
    前記工程(d)及び前記工程(e)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(f)と、
    前記半導体基板のうち前記サイドウォールの側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレイン領域を形成する工程(g)とを備える、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板のうち前記サイドウォールの下に位置する領域に注入されるフッ素のドーズ量の合計は、前記ゲート電極に注入されるフッ素のドーズ量の合計よりも多い、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記工程(e)では、前記ゲート電極の上を保護膜で覆った状態で前記フッ素のイオン注入を行う、半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極形成用膜を形成する工程(b)と、
    前記ゲート電極形成用膜にフッ素をイオン注入する工程(c)と、
    前記工程(c)の後に、前記ゲート電極形成用膜に対してパターニングを行うことにより、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(d)と、
    前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレインエクステンション領域を形成する工程(e)と、
    前記工程(d)の後に、前記ゲート電極の上を保護膜で覆った状態で、前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、フッ素をイオン注入する工程(f)と、
    前記工程(e)及び前記工程(f)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(g)と、
    前記半導体基板のうち前記サイドウォールの側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレイン領域を形成する工程(h)とを備える、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板のうち前記サイドウォールの下に位置する領域に注入されるフッ素のドーズ量の合計は、前記ゲート電極に注入されるフッ素のドーズ量の合計よりも多い、半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(b)と、
    前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、p型ソース・ドレインエクステンション領域を形成する工程(c)と、
    前記半導体基板のうち前記ゲート電極の側方下に位置する領域に、前記ゲート電極の上を保護膜で覆った状態で、フッ素をイオン注入する工程(d)と、
    前記工程(c)及び前記工程(d)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(e)と、
    前記半導体基板のうち前記サイドウォールの側方下に位置する領域にp型ソース・ドレイン領域を形成する工程(f)とを備える、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記工程(d)では、前記保護膜に注入されたフッ素のうちの一部が前記ゲート電極に到達し、
    前記半導体基板のうち前記サイドウォールの下に位置する領域に注入されるフッ素のドーズ量の合計は、前記ゲート電極に注入されるフッ素のドーズ量の合計よりも多い、半導体装置の製造方法。
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