JP2007288051A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止しつつ、ゲート空乏化を抑制した信頼性の高いポケット構造を有するMISFETの製造方法を提供する。
【解決手段】基板17上にゲート絶縁膜13を介してゲート電極11を形成した後、ゲート電極11をマスクにAsをイオン注入して、ソース・ドレイン拡張領域15を形成する。その後、ゲート電極11側面にサイドウォール12を形成した後、ゲート電極11及びサイドウォール12をマスクにAsをイオン注入する。これにより、基板17表面にアモルファス層18を形成すると同時に、ソース・ドレイン拡散領域14を形成する。その後、ゲート電極11及びサイドウォール12をマスクにBを斜めイオン注入して、ソース・ドレイン拡張領域15を囲むポケット領域16を形成する。ポケット領域16は、ソース・ドレイン拡張領域15よりも深く、ソース・ドレイン拡散領域14よりも浅く形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポケット構造を有するMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、MISFETの微細化が進むにつれ、チャネル長がソース、基板間およびドレイン、基板間の空乏層の幅に匹敵するようになってきている。このため、しきい値電圧が低下し、オフリーク特性の劣化などが起きる。この現象は短チャネル効果として知られ、MISFETの素子の微細化を著しく制限している。
短チャネル効果を抑制するMISFETの構造としては、図3に示すようなポケット構造を有するMISFETがある(例えば、特許文献1を参照)。図3(a)は、ポケット構造を有するMISFET100の構成を示した断面図で、図3(b)は、その製造方法を示した工程断面図である。
図3(a)に示すように、チャネル領域を挟んでソース・ドレイン拡散領域104が形成され、その内側には、ソース・ドレイン拡張領域(エクステンション領域)105が形成されている。そして、エクステンション領域105を囲むように、基板(ウェル領域)107と同じ導電型の不純物領域であるポケット領域106が形成されている。このポケット領域106の不純物濃度を基板107よりも高くすることによって、ソース・ドレイン拡散領域104からチャネル領域への空乏層の伸びを押え、短チャネル効果を抑制するようにしたものである。
このパンチスルーストッパとして機能するポケット構造を有するMISFET100は、以下のように形成される。
まず、図3(b)に示すように、基板107上にゲート絶縁膜103を介してゲート電極101を形成した後、ゲート電極101をマスクにイオン注入を行い、エクステンション領域105、及びポケット領域106をそれぞれ形成する。その後、図3(a)に示すように、ゲート電極101の側面にサイドウォール102を形成した後、ゲート電極101及びサイドウォール102をマスクにイオン注入を行い、ソース・ドレイン拡散領域104を形成することによって、ポケット構造を有するMISFET100を形成する。
ところで、MISFETの微細化に伴い、MISFETの電流駆動能力も大きくする必要があるが、そのためには、エクステンション領域105の抵抗を下げる必要がある。エクステンション領域105の拡散深さは、素子の微細化に伴い浅くなる方向にあるので、エクステンション領域105の抵抗を下げるには、エクステンション領域105とソース・ドレイン拡散領域104との距離を短くする、すなわち、ゲート電極101の側面に形成するサイドウォール102を薄くする必要がある。
しかしながら、サイドウォール102を薄く形成した場合、サイドウォール102の形成後にソース・ドレイン拡散領域104をイオン注入で形成する際、熱処理による横方向拡散によってエクステンション領域105を打ち消さないようにするために、ソース・ドレイン拡散領域104を浅く形成する必要がある。しかし、ソース・ドレイン拡散領域104を浅く形成すると、図3(a)の点線で示すように、ソース・ドレイン拡散領域104がポケット領域106内に存在することになり、ソース・ドレイン拡散領域104の底面全体が、基板107よりも不純物濃度の高いポケット領域106と接することになる。その結果、ソース・ドレイン/基板間の接合容量が増大し、MISFETの動作速度の低減や、接合リーク電流の増加等の問題が生じる。
このような問題に対し、特許文献2には、ポケット領域をイオン注入で形成する際、エクステンション領域では深く、ソース・ドレイン拡散領域では浅くなるように、自己整合的に形成する手段を用いて、上記問題を解決する方法が記載されている。以下、図4(a)〜(d)に示した工程断面図を参照しながら説明する。
まず、図4(a)に示すように、p型シリコン基板107上にゲート絶縁膜103を介してポリシリコン膜で構成されるゲート電極101を形成した後、ゲート電極101の側面にサイドウォール102を形成する。
次に、図4(b)に示すように、ゲート電極101及びサイドウォール102をマスクに、n型不純物、例えば砒素(As)を基板107にイオン注入する。これにより、基板107の表面がアモルファス化して、アモルファス層108を形成すると同時に、n型のソース・ドレイン拡散領域104を形成する。
次に、図4(c)に示すように、サイドウォール102を一旦除去した後、ゲート電極101をマスクに、p型不純物、例えばボロン(B)を基板107にイオン注入し、p型ポケット領域106を形成する。続いて、n型不純物、例えばAsをイオン注入し、n型のエクステンション領域105を形成する。
ここで、p型ポケット領域106は、基板107表面からの深さが、アモルファス層108が形成された領域(図中の点線で示す領域)で相対的に浅く、ゲート電極101の端部のアモルファス層108が形成されていない領域(図中の実線で示す領域)で相対的に深くなるように、自己整合的に形成されている。
これは、アモルファス層108が形成された領域と、アモルファス層108が形成されていない領域とに、同じ注入条件で不純物を注入した場合、アモルファス層108が形成されていない領域にイオン注入された不純物は、チャネリング現象によって、アモルファス層108が形成された領域にイオン注入された不純物よりも深く基板107中に導入されることによるものである。
最後に、図4(d)に示すように、ゲート電極101の側面に、再びサイドウォール109を形成した後、ゲート電極101の表面、及びソース・ドレイン拡散領域104の表面をシリサイド化してシリサイド膜110を形成し、MISFET200を完成させる。
この方法によれば、ポケット領域106を、ソース・ドレイン拡散領域104においては浅く、エクステンション領域105においては深く形成することができるので、ソース・ドレイン拡散領域104を浅く形成しても、ソース・ドレイン拡散領域104の底面全体がポケット領域106と接することを回避することができる。
特開平4−58562号公報 特開2002−64102号公報
特許文献2に記載された方法は、浅く形成されたソース・ドレイン拡散領域104の底面全体がポケット領域106と接することを回避することができるので、MISFETの微細化を図っても、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止できる点で有用である。しかしながら、ポケット領域106は、エクステンション領域105を囲うように形成する必要があるため、ゲート電極101の側面のサイドウォール109を一旦除去した後、ゲート電極101をマスクに、ボロンをイオン注入することによって形成されることから、以下のような問題が生じる。
すなわち、ボロンのイオン注入は、通常、チャネリングを防止するために、基板107に対して7°程度の角度をつけて行われるので、ゲート電極101をマスクにボロンを基板107中にイオン注入した際、ゲート電極101の側面はサイドウォール109で保護されていないので、ゲート電極101とゲート絶縁膜103との境界にもボロンが注入されることになる。nチャネルMISFETの場合、ゲート電極であるポリシリコン膜中には、As等のn型不純物がドープされているが、ゲート電極とゲート絶縁膜との境界にボロンが注入されると、境界付近のn型不純物がp型不純物であるボロンによって補償され、境界付近で十分なn型不純物濃度が得られなくなる。その結果、所謂ゲート空乏化という現象が生じることによって、MISFETの駆動能力が低下するという問題が発生する。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止しつつ、ゲート空乏化を抑制した信頼性の高いポケット構造を有するMISFETを備えた半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係わる半導体装置は、第1導電型の半導体領域上に順次形成されたゲート絶縁膜及びゲート電極と、半導体領域におけるゲート電極の側方に形成された第2導電型のソース・ドレイン拡張領域と、ゲート電極の側面上に形成されたサイドウォールと、半導体領域におけるサイドウォールの外方に形成された第2導電型のソース・ドレイン拡散領域と、半導体領域におけるゲート電極の両側に、ソース・ドレイン拡張領域を覆うように形成された第1導電型の不純物からなるポケット領域とを備え、サイドウォールには、不純物が導入されており、不純物の拡散深さは、サイドウォール下に位置する領域に比べてサイドウォールの外方に位置する領域の方が浅く形成されており、且つ、サイドウォールの外方に位置する領域においては、不純物の拡散深さがソース・ドレイン拡散領域の拡散深さよりも浅く形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ソース・ドレイン拡張領域がポケット領域で覆われるとともに、ソース・ドレイン拡散領域の底面全体がポケット領域を形成する不純物に接しないようにすることによって、短チャネル効果が抑制され、かつ、ソース・ドレイン/基板間の接合容量が低減された信頼性の高いMISFETを備えた半導体装置を実現することができる。さらに、ポケット領域を形成する不純物がサイドウォール内に留まり、ゲート電極とゲート絶縁膜との境界付近には導入されていないので、ゲート電極の空乏化が抑制されたMISFETを備えた半導体装置を実現することができる。
ある好適な実施形態において、上記第1導電型はP型であり、第2導電型はN型であり、上記不純物はボロンである。
ある好適な実施形態において、上記ソース・ドレイン拡散領域及びサイドウォールには、Si又はGeが導入されている。
本発明に係わる半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を順次形成する工程(a)と、半導体領域に、ゲート電極をマスクにして第2導電型の第1の不純物をイオン注入してソース・ドレイン拡張領域を形成する工程(b)と、工程(b)の後に、ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(c)と、半導体領域に、ゲート電極及びサイドウォールをマスクにして第2の不純物をイオン注入してアモルファス層を形成する工程(d)と、半導体領域に、ゲート電極及びサイドウォールをマスクにして第2導電型の第3の不純物をイオン注入してソース・ドレイン拡散領域を形成する工程(e)と、工程(d)の後に、アモルファス層が形成された半導体領域に、ゲート電極及びサイドウォールをマスクにして第1導電型の第4の不純物を斜めイオン注入してソース・ドレイン拡張領域を覆うポケット領域を形成する工程(f)とを備えていることを特徴とする。
このような方法により、ソース・ドレイン拡散領域の底面全体をポケット領域に接しないように形成するとともに、ポケット領域に注入される不純物が、ゲート電極とゲート絶縁膜との境界付近に導入されることを防ぐことができるので、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止し、かつ、ゲート電極の空乏化を抑制することができる。これにより、信頼性の高いMISFETを備えた半導体装置が実現できる。
ある好適な実施形態において、上記工程(f)において、第4の不純物は、イオン注入によって、アモルファス層が形成されているサイドウォールの外方の領域では浅く、アモルファス層が形成されていないサイドウォール下の領域では深く、半導体領域中に導入される。
ある好適な実施形態において、上記第2の不純物及び第3の不純物は同一不純物であり、アモルファス層及びソース・ドレイン拡散領域は、同一イオン注入によって同時に形成される。
ある好適な実施形態において、上記第2の不純物は、SiまたはGeである。
ある好適な実施形態において、上記工程(a)の後であって、工程(b)の前に、ゲート電極の側面上にオフセットスペーサを形成する工程(g)をさらに備えている。
ある好適な実施形態において、上記工程(f)において、第4の不純物のイオン注入は、半導体基板の法線に対して25°〜45°の斜め方向から行う。
本発明に係わる半導体装置及びその製造方法によれば、ソース・ドレイン拡散領域の底面全体をポケット領域に接しないように形成するとともに、ポケット領域に注入される不純物がゲート電極とゲート絶縁膜との境界付近に導入されることを防ぐことができるので、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止し、かつ、ゲート電極の空乏化を抑制することができる。これにより、信頼性の高いポケット構造を有するMISFETを実現できる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態におけるポケット構造を有するMISFETの製造方法を模式的に示した工程断面図である。
まず、図1(a)に示すように、p型(第1導電型)の単結晶シリコンよりなる半導体基板17に、STI(shallow trench isolation)からなる素子分離領域21を形成した後、p型不純物、たとえばボロン(B)を基板17にイオン注入してp型ウェル22を形成する。そして、基板17における素子分離領域21で囲まれた活性領域上に熱酸化法で厚さ2nm程度の酸化膜からなるゲート絶縁膜13を形成した後、ゲート絶縁膜13上に厚さ150nm程度の多結晶シリコン膜を形成する。その後、多結晶シリコン膜をパターニングしてゲート電極11を形成する。なお、多結晶シリコン膜には、n型不純物、たとえばリン(P)がイオン注入され、950℃、60秒程度の熱処理により活性化されている。
そして、基板17上の全面にCVD法により厚さ10nm程度のシリコン酸化膜を堆積した後、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いてシリコン酸化膜を異方性エッチングして、ゲート電極11の側面上にオフセットスペーサ20を形成する。その後、ゲート電極11及びオフセットスペーサ20をマスクとして、基板17にn型不純物(第2導電型)、たとえば砒素(As)をイオン注入し、ソース・ドレイン拡張領域(エクステンション領域)15を形成する。なお、Asは、たとえば注入エネルギー5keV、ドーズ量2E15cm-2で注入する。ここで、ソース・ドレイン拡張領域15は、オフセットスペーサ20の存在により、ゲート電極11下にほとんど拡散されないので、ゲート/ドレイン間の接合容量の増加を抑えることができる。
次に、図1(b)に示すように、基板17上の全面にCVD法により厚さ70nm程度のシリコン窒化膜を堆積した後、RIE法を用いてシリコン窒化膜を異方性エッチングして、ゲート電極11の側面上にオフセットスペーサ20を挟んでサイドウォール12を形成する。
次に、図1(c)に示すように、ゲート電極11、オフセットスペーサ20、およびサイドウォール12をマスクとして、基板17にn型不純物、たとえばAsをイオン注入する。これにより、基板17を構成する単結晶シリコンを非晶質化して、p型ウェル22の表面に深さ30nm程度のn型アモルファス層18を形成すると同時に、ソース・ドレイン拡散領域14を形成する。なお、Asは、たとえば注入エネルギー40keV、ドーズ量2E15cm-2で注入する。
次に、図1(d)に示すように、ゲート電極11、オフセットスペーサ20、およびサイドウォール12をマスクとして、基板17にp型(第1導電型)不純物、たとえばボロン(B)を基板17の法線に対して25°〜45°程度の斜め方向から、基板17を回転させながらイオン注入し、パンチスルーストッパとして機能するp型ポケット領域16を形成する。このとき、サイドウォール12中にもボロンが注入される。なお、Bは、たとえば注入エネルギー10〜20keV、ドーズ量5E13cm-2で注入する。
このポケット領域16の形成工程において、イオン注入されたBは、アモルファス層18が形成されている領域では浅く、アモルファス層18が形成されていない領域では深く、基板17中に導入されることになる。p型ポケット領域16となるBの基板17の表面からの深さは、典型的には、基板17におけるn型アモルファス層18が形成された領域で約0.07μm以下、サイドウォール12の下部のn型アモルファス層18が形成されていない領域で約0.1μm以上となる。また、ソース・ドレイン拡張領域15の基板17の表面からの深さは、0.03μm程度である。
その後、窒素雰囲気中で1000℃、10秒程度の熱処理を行い、導入された不純物を活性化させることによって、ポケット領域16を備えたMISFET10を形成することができる。
本実施形態の方法によれば、nチャネル型MISFETのゲート電極11の端部下に設けられたソース・ドレイン拡張領域15を、p型ポケット領域16によって囲むことができる。しかも、アモルファス層18が形成されていた領域には、p型ポケット領域16を形成するためのボロン(B)がソース・ドレイン拡散領域14の底面深さよりも浅く注入される(図1(d)の16における点線箇所)。このため、ソース・ドレイン拡散領域14の底面がp型ポケット領域16よりも相対的に不純物濃度の低いp型ウェル22に接するように形成することができる。これにより、短チャネル効果によるしきい値電圧の変動等を抑制するとともに、ソース・ドレイン拡散領域14の接合容量及び接合リーク電流の低減を図ることができる。
また、ソース・ドレイン拡散領域14を浅く形成できることから、サイドウォール12の幅を狭くすることが可能となり、これにより、ソース・ドレイン拡張領域15の抵抗を低減でき、電流駆動能力の向上を図ることができる。
さらに、ゲート電極11の側面上にサイドウォール12が形成された状態で、Bをイオン注入してp型ポケット領域16を形成するため、ゲート電極11とゲート絶縁膜13の境界へのBの導入を防止でき、これにより、ゲート空乏化による駆動能力低下の防止を図ることができる。加えて、Bのイオン注入の際、ゲート絶縁膜13へのBの導入も防止できるので、ゲート絶縁膜13の注入ダメージによる信頼性劣化も防止することができる。
なお、本実施形態において、ゲート/ドレイン間の接合容量の低減を図る目的で、ゲート電極11の側面にオフセットスペーサ20を形成してから、ソース・ドレイン拡張領域15を形成したが、オフセットスペーサ20を形成しないで、ゲート電極11をマスクにAsをイオン注入して、ソース・ドレイン拡張領域15を形成しても構わない。
(第2の実施形態)
図2(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態におけるポケット構造を有するMISFETの製造方法を模式的に示した工程断面図である。なお、第1の実施形態と共通の工程については、本実施形態における説明に限らず、第1の実施形態で説明した種々の条件、材料等を適宜適用することができる。
まず、図2(a)に示すように、p型の単結晶シリコン基板17に、STIからなる素子分離領域21を形成した後、ボロン(B)をイオン注入してp型ウェル22を形成する。そして、基板17における素子分離領域21で囲まれた活性領域上に厚さ2nm程度の酸化膜からなるゲート絶縁膜13を形成した後、ゲート絶縁膜13上に厚さ150nm程度の多結晶シリコン膜を形成する。その後、多結晶シリコン膜をパターニングしてゲート電極11を形成する。その後、ゲート電極11をマスクとして、基板17にn型不純物の砒素(As)をイオン注入(例えば、5keV、2E15cm-2)し、ソース・ドレイン拡張領域(エクステンション領域)15を形成する。
次に、図2(b)に示すように、基板17上の全面に厚さ70nm程度のシリコン窒化膜を堆積した後、異方性エッチング法を用いてシリコン窒化膜をドライエッチングして、ゲート電極11の側面上にサイドウォール12を形成する。そして、ゲート電極11およびサイドウォール12をマスクとして、Asをイオン注入(40keV、2E15cm-2)して、ソース・ドレイン拡散領域14を形成する。
次に、図2(c)に示すように、同じく、ゲート電極11およびサイドウォール12をマスクとして、基板17中にSiまたはGe等の不純物をイオン注入することによって、ソース・ドレイン拡散領域14が形成された基板17の表面を非晶質化して、アモルファス層18を形成する。このとき、サイドウォール12中にもSi又はGe等の不純物が注入される。ここで、Siは、たとえば注入エネルギー20keV、ドーズ量5E15cm-2で注入し、Geは、たとえば注入エネルギー40keV、ドーズ量5E14cm-2で注入する。
次に、図2(d)に示すように、ゲート電極11およびサイドウォール12をマスクとして、Bを基板17の法線に対して25°〜45°程度の斜め方向から、基板17を回転させながらイオンを注入(10〜20keV、5E13cm-2)し、パンチスルーストッパとして機能するp型ポケット領域16を形成する。このとき、サイドウォール12中にもボロンが注入される。
このポケット領域16の形成工程において、イオン注入されたBは、アモルファス層18が形成されている領域では浅く、アモルファス層18が形成されていない領域では深く、基板17中に導入されることになる。p型ポケット領域16の基板17の表面からの深さは、典型的には、基板17におけるn型アモルファス層18が形成された領域で約0.07μm以下、サイドウォール12の下部のn型アモルファス層18が形成されていない領域で約0.1μm以上となる。また、ソース・ドレイン拡張領域15の基板17の表面からの深さは、0.03μm程度である。
その後、窒素雰囲気中で1000℃、10秒程度の熱処理を行い、導入された不純物を活性化させることによって、ポケット領域16を備えたMISFET10を形成することができる。
以上の方法により、nチャネル型MISFETのゲート電極11の端部下に設けられたソース・ドレイン拡張領域15は、p型ポケット領域16によって囲むことができる。しかも、アモルファス層18が形成されていた領域には、p型ポケット領域16を形成するためのボロン(B)がソース・ドレイン拡散領域14の底面深さよりも浅く注入される(図2(d)の16における点線箇所)。このため、ソース・ドレイン拡散領域14の底面がp型ポケット領域16よりも相対的に不純物濃度の低いp型ウェル22に接して形成される。これにより、短チャネル効果を抑制するとともに、ソース・ドレイン拡散領域14の接合容量及び接合リーク電流の低減が図られたMISFETを得ることができる。
また、ゲート電極11の側面にサイドウォール12が形成された状態で、Bをイオン注入してp型ポケット領域16を形成するため、ゲート電極11とゲート絶縁膜13の境界へのBの導入を防止でき、これにより、ゲート空乏化による駆動能力低下の防止を図ることができる。
本実施形態においては、アモルファス層18を形成する工程を、ソース・ドレイン拡散領域14を形成する工程とは別に行ったが、ソース・ドレイン拡散領域14を形成するためのAsのイオン注入だけではアモルファス層の形成が不十分である場合に特に有用である。なお、上記の例では、アモルファス層18の形成工程(SiまたはGeのイオン注入)を、ソース・ドレイン拡散領域14の形成工程(Asのイオン注入)の後に行ったが、アモルファス層18の形成工程を、ソース・ドレイン拡散領域14の形成工程の前に行ってもよい。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本発明によれば、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止しつつ、ゲート空乏化を抑制した信頼性の高いポケット構造を有するMISFETを備えた半導体装置を提供することができる。
(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態におけるMISFETを備えた半導体装置の製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態におけるMISFETを備えた半導体装置の製造方法を示した工程断面図である。 (a)は、従来のポケット構造を有するMISFETの構成を示した断面図、(b)は、その製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(d)は、従来のMISFETの製造方法を示した工程断面図である。
符号の説明
10 MISFET
11 ゲート電極
12 サイドウォール
13 ゲート絶縁膜
14 ソース・ドレイン拡散領域
15 ソース・ドレイン拡張領域(エクステンション領域)
16 ポケット領域
17 半導体基板
18 アモルファス層
20 オフセットスペーサ
21 素子分離領域

Claims (9)

  1. 第1導電型の半導体領域上に順次形成されたゲート絶縁膜及びゲート電極と、
    前記半導体領域における前記ゲート電極の側方に形成された第2導電型のソース・ドレイン拡張領域と、
    前記ゲート電極の側面上に形成されたサイドウォールと、
    前記半導体領域における前記サイドウォールの外方に形成された第2導電型のソース・ドレイン拡散領域と、
    前記半導体領域における前記ゲート電極の両側に、前記ソース・ドレイン拡張領域を覆うように形成された第1導電型の不純物からなるポケット領域とを備え、
    前記サイドウォールには、前記不純物が導入されており、
    前記不純物の拡散深さは、前記サイドウォール下に位置する領域に比べて前記サイドウォールの外方に位置する領域の方が浅く形成されており、且つ、前記サイドウォールの外方に位置する領域においては、前記不純物の拡散深さが前記ソース・ドレイン拡散領域の拡散深さよりも浅く形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1導電型は、P型であり、
    前記第2導電型は、N型であり、
    前記不純物は、ボロンであることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
    前記ソース・ドレイン拡散領域及び前記サイドウォールには、Si又はGeが導入されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 第1導電型の半導体領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を順次形成する工程(a)と、
    前記半導体領域に、前記ゲート電極をマスクにして第2導電型の第1の不純物をイオン注入してソース・ドレイン拡張領域を形成する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工程(c)と、
    前記半導体領域に、前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクにして第2の不純物をイオン注入してアモルファス層を形成する工程(d)と、
    前記半導体領域に、前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクにして第2導電型の第3の不純物をイオン注入してソース・ドレイン拡散領域を形成する工程(e)と、
    前記工程(d)の後に、前記アモルファス層が形成された前記半導体領域に、前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクにして第1導電型の第4の不純物を斜めイオン注入して前記ソース・ドレイン拡張領域を覆うポケット領域を形成する工程(f)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(f)において、前記第4の不純物は、イオン注入によって、前記アモルファス層が形成されている前記サイドウォールの外方の領域では浅く、前記アモルファス層が形成されていない前記サイドウォール下の領域では深く、前記半導体領域中に導入されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2の不純物及び前記第3の不純物は同一不純物であり、
    前記アモルファス層及び前記ソース・ドレイン拡散領域は、同一イオン注入によって同時に形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2の不純物は、SiまたはGeであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項4〜7のいづれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(a)の後であって、前記工程(b)の前に、前記ゲート電極の側面上にオフセットスペーサを形成する工程(g)をさらに備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項4〜8のいづれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(f)において、前記第4の不純物のイオン注入は、前記半導体基板の法線に対して25°〜45°の斜め方向から行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012046365A1 (ja) * 2010-10-08 2012-04-12 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法
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WO2023060694A1 (zh) * 2021-10-15 2023-04-20 长鑫存储技术有限公司 一种半导体结构的形成方法以及半导体结构

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