JP3121074B2 - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3121074B2
JP3121074B2 JP03305696A JP30569691A JP3121074B2 JP 3121074 B2 JP3121074 B2 JP 3121074B2 JP 03305696 A JP03305696 A JP 03305696A JP 30569691 A JP30569691 A JP 30569691A JP 3121074 B2 JP3121074 B2 JP 3121074B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
state imaging
solid
imaging device
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03305696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05121714A (ja
Inventor
正明 網倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP03305696A priority Critical patent/JP3121074B2/ja
Publication of JPH05121714A publication Critical patent/JPH05121714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121074B2 publication Critical patent/JP3121074B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、暗電流低減対策を施
したMIS型受光・蓄積部を有する電荷変調素子(Char
ge Modulation Device,以下、単にCMDと称する)か
らなる固体撮像装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MIS型受光・蓄積部を有する受
光素子からなる固体撮像装置は、種々のものが提案され
知られている。例えば、本件出願人は、すでにMIS型
受光・蓄積部を有し且つ内部増幅機能をもつCMDを受
光素子として用いた固体撮像装置を多々提案しており、
その一例は、例えば特開昭61−84059号公報に開
示されている。
【0003】次に、従来のMIS型構造のCMDを用い
た固体撮像装置について説明する。図3は、本件出願人
が先に提案した既知のCMDを受光素子として用いた固
体撮像装置の一画素部分の構成を示す断面図である。図
3において、101 はp- 型半導体基板、102 は半導体基
板101上にエピタキシャル法等により堆積したn- 型エ
ピタキシャル層であり、n- 型チャネル層となるもので
ある。103 は上記n- 型チャネル層102 の表面に形成し
たゲート酸化膜であり、該ゲート酸化膜103 の厚さは約
200 〜500 Åである。104 はゲート酸化膜103 上に形成
したゲート電極で、例えばポリシリコン等で約1000Å以
下の膜厚で形成されている。105 はゲート電極104 上に
形成されたシリコン酸化膜である。106,107はそれぞれ
+ 型ソース拡散層とn+ 型ドレイン拡散層で、上記表
面全体にシリコン酸化膜105 が形成されたゲート電極10
4 に対して自己整合的に形成される。108 はn+型ソー
ス拡散層106 上に形成されたソース電極である。
【0004】次に、このように構成された上記CMD受
光素子の動作を簡単に説明する。図3において、上記ゲ
ート電極104 の上方から入射される入射光109 により、
信号電荷を発生させ、この信号電荷をゲート電極104 の
直下のn- 型チャネル層102の表面に蓄積する。この信
号電荷の蓄積により、n- 型チャネル層102 内を流れる
+ 型ソース拡散層106 とn+ 型ドレイン拡散層107 間
の電子電流を変調するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
構成の固体撮像装置においては、図3に示すように、n
+ 型ドレイン拡散層107 の接合深さが深く、不純物濃度
が高いために、ゲート電極104 直下のn+ 型ドレイン拡
散層107 の近傍において電界が集中し易く、欠陥等で発
生した信号電荷が増倍され、ゲート電極104 下のn-
チャネル層102 表面に蓄積される。したがって上記信号
電荷の増倍によって暗電流が増加し、これによりダイナ
ミックレンジ及びS/N比等の劣化が生じ大きな問題と
なる。
【0006】また、上記ドレイン拡散層近傍での電界集
中の緩和対策として、近時MIS型トランジスタ等の素
子サイズ縮小に伴うドレイン拡散層近傍での電界緩和対
策として用いられている、いわゆるLDD(Lightly Do
ped Drain )構造的なものを適用することもできるが、
その適用に当たっては、例えば、サイドウォール形成の
ための蝕刻工程等、工程数の増加があるため余り好まし
くない。
【0007】本発明は、従来のCMDを受光素子として
用いた固体撮像装置における上記問題点を解決するため
になされたもので、工程数を増加することなく形成可能
な、暗電流の小さいCMDを用いた固体撮像装置、及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、本発明は、電荷変調素子を用いた固体撮像
装置において、前記電荷変調素子は半導体基板上にゲー
ト酸化膜を介してゲート電極を備えており、前記ゲート
酸化膜は、前記ゲート電極下部隅部以外の下部中心部の
厚さが一様で、ゲート電極下部隅部の厚さが前記一様な
膜厚の領域よりも連続して厚くなるように形成されてお
り、且つ半導体基板に前記ゲート電極に対して自己整合
的に形成されたn+ 型ソース及びドレイン拡散層を備え
て構成するものである。
【0009】このように構成された固体撮像装置におい
ては、ゲート電極下部隅部のゲート酸化膜の厚さが、下
部中心部よりも厚くなるためゲート電極直下のn+ 型ド
レイン拡散層近傍における電界集中が緩和され、余分な
信号電荷の増倍が抑制される。これにより暗電流は低減
され、暗電流によるダイナミックレンジ及びS/N比等
の劣化が防止される。
【0010】また、本発明に係る固体撮像装置の製造方
法は、電荷変調素子を用いた固体撮像装置の製造方法に
おいて、半導体基板にゲート酸化膜を形成しその上に不
純物を拡散したポリシリコンからなるゲート電極を形成
したのち、酸化性雰囲気で900 ℃以下の熱処理を行い、
前記ゲート酸化膜が前記ゲート電極下部隅部以外の下部
中心部の厚さが一様で、ゲート電極下部隅部の厚さが前
記一様な膜厚の領域よりも連続して厚くなるようにする
工程を含むことを特徴とするものである。
【0011】この製造方法により、ゲート電極下部隅部
のゲート酸化膜の厚さが厚くなり、ゲート電極直下のn
+ 型ドレイン拡散層近傍の電界集中が緩和でき、工程数
が増大するLDD構造を適用しなくても、暗電流が小さ
く、ダイナミックレンジの低下やS/N比の劣化等のな
いCMDを用いた固体撮像装置を、比較的簡単なプロセ
スで容易に製造することができる。
【0012】
【実施例】次に実施例について説明する。図1は、本発
明に係る固体撮像装置及びその製造方法の実施例を説明
するための製造工程図である。まず図1の(A)に示す
ように、p- 型半導体基板1上にエピタキシャル法等を
用いてn- 型チャネル層2を形成し、その上に酸化性雰
囲気で1000℃の酸化を行い、約200 〜400 Åのゲート酸
化膜3を形成する。続いて、LPCVD法等によりゲー
ト電極4となるポリシリコンを出来上がりにて600 〜80
0 Åとなるように所望の膜厚で堆積し、更にリン等のn
型不純物を拡散して低抵抗化し、写真蝕刻により上記ゲ
ート電極4を形成する。
【0013】次に図1の(B)に示すように、ゲート電
極4の下部隅部11以外の下部中心部のゲート酸化膜3の
厚さが一様で、ゲート電極4の下部隅部11のゲート酸化
膜3の厚さが、上記一様な膜厚の領域よりも連続して厚
くなるように、酸化性雰囲気で900 ℃以下の熱処理を行
い、上記ゲート電極4の表面全体にシリコン酸化膜5を
形成する。なお、この時ゲート電極4下部以外のゲート
酸化膜上も若干酸化される。
【0014】次に、図1の(C)に示すように、上記表
面全体にシリコン酸化膜5が形成されたゲート電極4に
対して自己整合的に、n型不純物、ここでヒ素を加速電
圧80〜150 KeV ,ドーズ量2×1015〜1×1016cm-2でイ
オン注入し、n型不純物層10を形成する。次に、図1の
(D)に示すように、非酸化性雰囲気で600 〜1000℃の
アニールを行い、n+ 型のソース及びドレイン拡散層
6,7を形成する。その後、スパッタリング法等により
電極膜を堆積し、写真蝕刻によりソース電極8等を形成
し、CMDを受光素子として用いた固体撮像装置が完成
する。
【0015】次に、図2に上記実施例のCMD受光素子
を用いた固体撮像装置の暗電流を測定した結果を示す。
図2は、信号電荷の蓄積電位と、その蓄積電位における
暗電流の関係を示している。曲線aは、図3に示した従
来方法で作成した固体撮像装置に対するもので、曲線b
は本発明の実施例に基づいて作成した固体撮像装置に対
するものである。図2より、ゲート電極直下のドレイン
拡散層近傍の電界が大きくなる高蓄積電位側で、本発明
に係る固体撮像装置の暗電流は、従来の固体撮像装置の
暗電流の約1/2に低減されていることがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
本発明に係る固体撮像装置によれば、ゲート電極下部隅
部におけるゲート酸化膜が厚くなるように形成されてい
るので、ゲート電極直下のn+ 型ドレイン拡散層近傍の
電界集中によって発生する暗電流を低減でき、該暗電流
によるダイナミックレンジの低下,S/N比の劣化等を
有効に防止できるCMDを用いた固体撮像装置を実現す
ることができる。
【0017】また本発明に係る製造方法によれば、ゲー
ト電極表面全体にシリコン酸化膜を形成する熱酸化処理
における温度を900 ℃以下とすることによって、ゲート
電極下部隅部のゲート酸化膜が厚くなり、ゲート電極直
下のn+ 型ドレイン拡散層近傍の電界集中が緩和でき、
工程数が増加するLDD構造を適用しなくても、暗電流
が小さく、ダイナミックレンジの低下やS/N比の劣化
等のないCMDを用いた固体撮像装置を比較的簡単なプ
ロセスで容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置及びその製造方法の
実施例を説明するための製造工程図である。
【図2】本発明に係る固体撮像装置と従来例の固体撮像
装置における信号電荷の蓄積電位と暗電流の関係を示す
図である。
【図3】従来のCMDを用いた固体撮像装置の一画素部
分の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 P-型半導体基板 2 n-型チャネル層 3 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5 シリコン酸化膜 6 n+型ソース拡散層 7 n+型ドレイン拡散層 8 ソース電極 10 n型不純物層 11 ゲート電極下部隅部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷変調素子を用いた固体撮像装置にお
    いて、前記電荷変調素子は半導体基板上にゲート酸化膜
    を介してゲート電極を備えており、前記ゲート酸化膜
    は、前記ゲート電極下部隅部以外の下部中心部の厚さが
    一様で、ゲート電極下部隅部の厚さが前記一様な膜厚の
    領域よりも連続して厚くなるように形成されており、且
    つ半導体基板に前記ゲート電極に対して自己整合的に形
    成されたn+ 型ソース及びドレイン拡散層を備えている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 電荷変調素子を用いた固体撮像装置の製
    造方法において、半導体基板にゲート酸化膜を形成しそ
    の上に不純物を拡散したポリシリコンからなるゲート電
    極を形成したのち、酸化性雰囲気で900 ℃以下の熱処理
    を行い、前記ゲート酸化膜が前記ゲート電極下部隅部以
    外の下部中心部の厚さが一様で、ゲート電極下部隅部の
    厚さが前記一様な膜厚の領域よりも連続して厚くなるよ
    うにする工程を含むことを特徴とする固体撮像装置の製
    造方法。
JP03305696A 1991-10-25 1991-10-25 固体撮像装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3121074B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03305696A JP3121074B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 固体撮像装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03305696A JP3121074B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 固体撮像装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05121714A JPH05121714A (ja) 1993-05-18
JP3121074B2 true JP3121074B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=17948262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03305696A Expired - Fee Related JP3121074B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 固体撮像装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121074B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6251763B1 (en) * 1997-06-30 2001-06-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method for manufacturing same
US7391087B2 (en) * 1999-12-30 2008-06-24 Intel Corporation MOS transistor structure and method of fabrication

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05121714A (ja) 1993-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5581099A (en) CCD solid state image device which has a semiconductor substrate with a P-type region with an N-type region formed therein by injection of arsenic
US5498887A (en) Output circuit device for a charge transfer element having tripartite diffusion layer
US5288656A (en) Method of manufacturing a CCD solid state image sensing device
JP3121074B2 (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JPS61294866A (ja) 電荷結合型半導体装置
JP3320495B2 (ja) 固体撮像装置
JP3394562B2 (ja) Mosfet製造方法
JPH0864796A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2835754B2 (ja) 半導体撮像装置及びその製造方法
JPH05267338A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3026834B2 (ja) 固体撮像装置
JPH07115181A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP3176715B2 (ja) 固体撮像装置の製造方法
JPH07202250A (ja) 光電変換装置
JP3196430B2 (ja) 電荷検出装置
JPH08288487A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2658163B2 (ja) Mis型半導体装置の製造方法
JP3302189B2 (ja) 電荷結合素子
JP3141691B2 (ja) 冷却赤外線固体撮像素子の製造方法
JPH06342898A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JPH07254691A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JPH03159132A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPS63150965A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07169960A (ja) Mis型ラテラルトランジスタの製造方法
JPH0677454A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000926

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees