JPH08298602A - デジタル輪郭補償装置 - Google Patents

デジタル輪郭補償装置

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JPH08298602A
JPH08298602A JP7101965A JP10196595A JPH08298602A JP H08298602 A JPH08298602 A JP H08298602A JP 7101965 A JP7101965 A JP 7101965A JP 10196595 A JP10196595 A JP 10196595A JP H08298602 A JPH08298602 A JP H08298602A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的な回路構成により小型化・省力化され
たデジタル輪郭補償装置を得る。 【構成】 入来したデジタル映像信号S0を7段の遅延
回路1〜7で同期信号clkに基づいて順次遅延させ、注
目画素信号S4のタイミングに対して、水平または垂直
方向に正負の同じ時間差をもつ信号同士を加算回路9〜
11で加算する。加算後の出力信号S8、S9、S10の中
からブースト周波数の設定により1つの信号をセレクタ
12により選択させ、選択された出力信号に係数器13
が所定の係数を掛け合わせる。また、注目画素信号S4
にも係数器14が所定の係数を掛け合わせる。これらの
係数処理後の出力信号S11、S12を加算器16により合
成し、輪郭補償信号S13を得る。この構成によれば、全
ての信号に係数器を設ける必要がなく、加算器の数も削
減することができ、回路規模の削減、コストダウン、低
消費電力化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル輪郭補償装置
に関し、例えば、撮像素子から出力される映像信号に輪
郭補償を行うデジタル輪郭補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル輪郭補償回路例として、
水平方向の輪郭補償について説明を行う。図9に示すよ
うに従来例のデジタル輪郭補償回路は、7個の遅延回路
51〜57で構成される分配回路58と、7個の遅延回
路51〜57の出力がそれぞれ入力される7個の係数器
61〜67およびコントローラ68と、これら係数器6
1〜67の出力が入力されて加算される加算器71〜7
6とから構成される。但し、上記の7つの遅延回路51
〜57により構成される分配回路58以下は、一構成例
である。一般的にこれらの構成回路数は通常奇数の不定
数nである。
【0003】図9において入力端子INから入来した映
像信号は、7個の遅延回路51〜57からなる分配回路
58によって1clk〜7clk分まで遅延処理されて、それ
ぞれ後段の係数器61〜67ヘ入力される。ここで7個
の係数器61〜67にはコントローラ68により、必要
とされる輪郭補償フィルタを形成するための係数値がそ
れぞれ与えられる。係数器61〜67によって所定の係
数値が掛け合わされた信号は、次に加算器71〜76に
入力される。
【0004】ここで加算器71〜76に入力される信号
のペアは、{(n−1)/2十1}clk、本実施例の場
合4clk分だけ遅延処理された信号(図9では係数器6
4の出力信号)を中心として、±1clk分ずつ遅延時間
の異なる信号となる。例えば、図9における係数器63
と係数器65の出力が加算器73に、係数器62と係数
器66の出力が加算器72に、係数器61と係数器67
の出力が加算器71に、それぞれ入力されて加算され
る。さらに加算器71、72、73の出力は、以降、ト
ーナメント方式に類似する形式で加算器74、75、7
6によって加算され、最終的に加算器76で合成された
信号が輪郭補償信号として出力端子OUTから出力され
る。
【0005】図10の(a)〜(c)に一般的な輪郭補
償用デジタルフィルタの構成例を示す。これらの(a)
は水平方向のみの輪郭補償を行う場合、(b)は水平及
び垂直方向の輪郭補償を行う場合、(c)は水平・垂直
および斜め方向の輪郭補償を行う場合にそれぞれ使用さ
れる係数を示す。ここで図10の各フィルタ(a)、
(b)、(c)に示されるように、フィルタ毎の係数の
和は全て“0”となっている。また、中心位置の係数は
通常“1”に設定され、中心位置からの各係数は左右上
下で対称となっている。
【0006】本発明と類似する技術範囲の従来例とし
て、ローパスフィルタを不要とする特開平4−3153
95号、およびディジタルフィルタを簡略化する特開昭
62−149264号がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の何れの輪郭補償装置でも、分配回路から得られる全
ての信号に対して係数器が必要になり、その数は遅延段
数nの増加にともなって増加する。また、同様に加算器
も増加し、結果として回路構成が複雑となり、装置の大
型化、消費電力の増大化およびコストアップを招く。
【0008】本発明は、効率的な回路構成により小型化
・省力化されたデジタル輪郭補償装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、第1の発明のデジタル輪郭補償装置は、入来したデ
ジタル映像信号に対し、デジタルフィルタを用いて輪郭
補償信号を発生させ、輪郭補償を行うデジタル輪郭補償
装置であり、デジタル映像信号の注目画素信号のタイミ
ングに対して、水平または垂直方向に正負の同じ時間差
をもつ信号同士を加算する複数の加算手段と、この複数
の加算手段の出力信号の中からブースト周波数の設定に
より1つの信号を選択する選択手段と、選択手段の出力
信号に所定の係数を掛け合わせる係数手段と、係数手段
の出力信号を合成し、輪郭補償信号を出力する合成手段
とを有することを特徴としている。
【0010】第2の発明のデジタル輪郭補償装置は、入
来したデジタル映像信号に対し、デジタルフィルタを用
いて輪郭補償信号を発生させ、輪郭補償を行うデジタル
輪郭補償装置であり、入来したデジタル信号を遅延させ
る遅延手段と、この遅延手段の遅延時間を制御する制御
手段と、制御手段からの命令により遅延手段の遅延時間
を制御するためのパルスを発生させる信号発生手段と、
遅延手段の出力信号を加算する加算手段と、加算手段の
出力信号に所定の係数を掛け合せる係数手段と、係数手
段の出力信号を合成し、輪郭補償信号を出力する合成手
段とを有することを特徴としている。また、上記の遅延
手段の遅延時間は、ブースト周波数の設定により行うと
よい。
【0011】
【作用】したがって、第1の発明のデジタル輪郭補償装
置によれば、デジタル映像信号の注目画素信号のタイミ
ングに対して、水平または垂直方向に正負の同じ時間差
をもつ信号同士を加算し、この複数の加算した出力信号
の中からブースト周波数の設定により1つの信号を選択
する。選択した出力信号に所定の係数を掛け合わせ、さ
らに合成し、輪郭補償信号とする。よって、ブースト周
波数の設定により係数を与えるべき信号を選択した後に
係数を掛け合わせることができる。
【0012】第2の発明のデジタル輪郭補償装置によれ
ば、遅延時間を制御するためのパルスを発生し、遅延手
段により入来したデジタル信号を遅延させる。遅延後の
出力信号を加算し、加算後の出力信号に所定の係数を掛
け合せ、係数処理後の出力信号を合成し、輪郭補償信号
とする。よって、遅延手段の遅延時間を変化させること
により、輪郭補償信号の特性を変更することができる。
【0013】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるデジタ
ル輪郭補償装置の実施例を詳細に説明する。図1〜図8
を参照すると本発明のデジタル輪郭補償装置の実施例が
示されている。
【0014】(第1の実施例)本実施例では、上記従来
例の欄で示した図10の一般的な輪郭補償用デジタルフ
ィルタの構成内容に注目して、デジタル輪郭補償装置の
回路構成の規模の削減を行う。このデジタルフィルタの
特徴点は、フィルタ毎の係数の和が全て“0”であるこ
と、および中心位置の係数は通常“1”に設定され、中
心位置からの各係数は左右上下で対称となっていること
である。以下、水平方向の輪郭補償を例に取って説明す
る。
【0015】図1は、分配回路の遅延回路の段数を7段
とした一実施例の構成を示すブロック図である。本実施
例のデジタル輪郭補償装置は、複数の遅延回路1〜7か
らなる分配回路8と、遅延回路1の出力信号S1と遅延
回路7の出力信号S7を加算する加算器9と、遅延回路
2の出力信号S2と遅延回路6の出力信号S6を加算する
加算器10と、遅延回路3の出力信号S3と遅延回路5
の出力信号S5を加算する加算器11と、ブースト周波
数の設定によってセレクタ12を制御し、かつ、後述の
係数器13、14に係数を与えるコントローラ15と、
コントローラ15からの制御信号によって、上記加算器
9の出力信号S8と、上記加算器10の出力信号S9と、
同じく上記加算器11の出力信号S10の内、1つの信号
を選択するセレクタ12と、セレクタ12の出力信号に
コントローラ15から与えられる係数を掛け合わせる係
数器13と、遅延回路4の出力信号S4に上記コントロ
ーラ15から与えられる係数を掛け合わせる係数器14
と、係数器14の出力信号S12から係数器13の出力信
号S11を減算する加算器16とから構成される。
【0016】上記によって構成されるデジタル輪郭補償
装置の遅延回路1〜7へは、同期信号clkが与えられ、
この同期信号clkのパルスに基づいて遅延回路1〜7が
動作する。遅延回路1〜7では、入力信号に対してそれ
ぞれ1clk分の遅延処理が成される。
【0017】図2の(a)〜(c)は、水平ブースト周
波数の異なる輪郭補償信号を出力するための、それぞれ
のフィルタ構成例を示している。図2(a)は、図1に
おいて中心位置に相当する信号S4に係数1を与え、左
右1clk分遅延差のある信号S3と信号S5に係数−1/
2を与えるフィルタの構成例を示す。同様に図2(b)
は、中心位置の信号S4に対して係数1を、2clk分遅延
差のある信号S2と信号S6に係数−1/2を与える。ま
た図2(c)は、信号S4に係数1を、3clk分の遅延差
がある信号S1と信号S7に係数−1/2を与えるフィル
タの構成例を示している。
【0018】次に、本実施例の動作を説明する。まず初
めに、図1の入力端子から入来した信号S0は、遅延回
路1に入力される。遅延回路1では1clk分の遅延処理
が為され、出力信号S1は、後段の遅延回路2と加算器
9へ入力される。以下、同様に遅延回路2〜7でそれぞ
れ1clk分ずつ遅延処理された信号S2〜S7は、中心位
置の信号S4を除いて加算器9〜11へ入力される。
【0019】図3は、入力信号S0と遅延処理された信
号S1〜S7と加算された信号S8〜S10のタイミングを
示している。加算器9では遅延信号S4に対して、土3c
lkの遅延差がある信号S1とS7が加算されて図3に示す
信号S8が得られる。同様に加算器10では士2clkの遅
延差がある信号S2とS6が加算されて信号S9、加算器
11では士1clkの遅延差を持つ信号S3とS5が加算さ
れて信号S10が得られる。
【0020】次に、加算された3つの信号S8〜S10は
セレクタ12に入力される。ここでブースト周波数の設
定に基づくコントローラ15からの制御信号により、1
つの信号のみが選択される。ブースト周波数を選択する
ことは、図2におけるフィルタa〜cの中から何れか1
つのフィルタを選択することとなる。以下、図4を用い
て、図2のフィルタa〜cをそれぞれ選択した場合の動
作を説明する。
【0021】図4(a)は図2のフィルタaを選択した
場合の信号波形である。この場合、セレクタ12では信
号S10が選択される。選択された信号S10に対して次に
係数器13で係数1/2が掛け合わされ信号S11とされ
る。また、中心位置の信号S4は、直接係数器14へ入
力されて係数1が掛け合わされ信号S12とされる。そし
て最後に、加算器16において信号S12から信号S11が
減算されて輪郭補償信号S13が得られる。
【0022】上記の手順により得られる輪郭補償信号S
13の周波数特性Fは、周波数をf[Hz]、信号S10の
元となる信号S3とS5と、信号S12の元となる信号S4
との遅延時間をτ[sec]とすると、下記の式1とな
る。
【0023】F=k*sin2(πτf) …(1) 但し、kは定数。
【0024】式1より、図2のフィルタaを選択した場
合のブースト周波数は、Fの最大値Fmaxを与える周波
数fを求めればよい。クロック周波数をfc[Hz]と
すると、τ=1clk分の遅延時間=1/fc[sec]
となる。
【0025】式1から、 Fmax={k*sin2(πτf)}max=k より、 sin2(πτf)=1
【0026】よって、 τf=(1/2)n 但し、nは整数。
【0027】 f=(1/2τ)n=(fc/2)n [Hz] …(2)
【0028】となる。従って、この場合のブースト周波
数はクロック周波数fcの1/2の周波数の整数倍とな
る。
【0029】図4(b)は図2のフィルタbを選択した
場合の波形を示している。上記、図2のフィルタaを選
択した場合とは異なり、この場合はセレクタ12におい
て信号S9が選択される。以下の動作は上述の場合と同
様であり、選択された信号S9に対して係数1/2が掛
け合わされ、S4に対しては係数1が掛け合わされる。
最後に信号S12から信号S11が減算されて輪郭補償信号
S13が得られる。この場合の輪郭補償信S13によるブー
スト周波数fは、上記式1においてτ=2clk分の遅延
時間=2/fc[sec]となる。よって、
【0030】 f=(1/2τ)n=(fc/4)n [Hz] …(3)
【0031】となり、上述の図2のフィルタaを選択し
た場合の1/2の周波数の整数倍となる。
【0032】図4(c)は図2のフィルタcを選択する
場合の各波形を示しており、セレクタ12では信号S8
が選択される。この場合の輪郭補償信号S13によるブー
スト周波数fは、τ=3clk分の遅延時間=3/fc
[sec]から、
【0033】 f=(1/2τ)n=(fc/6)n[Hz] …(4) となり、図2のフィルタaの場合の1/3の周波数の整
数倍となる。
【0034】なお、上述した実施例においては、分配回
路8に含まれる遅延回路の回路数を7として説明を行っ
たが、遅延回路の回路数はこの数値に限るものではな
く、実現しようとするデジタルフィルタの構成により任
意に設定可能である。また、中央位置の遅延信号S4に
関しては、セレクタ12に入力せず常に有効な信号とし
て係数を与える構成としている。しかし、デジタルフィ
ルタの構成によっては、セレクタ12の他に同じ位置に
セレクタをいくつか設け、任意の信号を何本か選択でき
るようにして、さらに複雑な構成のデジタルフィルタを
実現することが可能である。さらに、実施例においては
水平方向の輪郭補償を例にしたが、垂直方向にも同様の
構成が適用可能である。
【0035】(第2の実施例)本実施例において用いる
フィルタは、上記第1の実施例で用いた図2の(a)〜
(c)に示すフィルタa、b、cと機能が同一である。
よって、フィルタa、b、cに関するここでの説明を省
略し、重複する説明を回避する。
【0036】図5は第2の実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例のデジタル輪郭補償装置は、遅延時
間が可変である遅延回路21と22と、入来した信号S
20と遅延回路22の出力信号S22を加算する加算器23
と、上記加算器23の出力信号S23に所定の係数k1を
掛け合せる係数器24と、上記遅延回路21の出力信号
S21に所定の係数k2を掛け合せる係数器25と、上記
係数器25の出力信号S25から上記係数器24の出力信
号S24を減算する合成器26と、ブースト周波数の設定
によって信号発生器27を制御するコントロール手段2
8と、コントロール手段28からの制御信号によって、
上記遅延回路21と22の遅延時間を設定するパルスを
発生させる信号発生器27とから構成されている。
【0037】図6には図2のフィルタaを選択した場合
の入力信号S20から出力信号S26までのタイミングを示
している。図5の入力端子から入来した信号S20は、遅
延回路21に入力される。遅延回路21では、コントロ
ール回路28の制御によって信号発生器27から出力さ
れた遅延時間設定パルスにより1clk分の遅延処理が為
され、出力信号S21は、後段の遅延回路22と係数器2
5へ入力される。遅延回路22では同様に信号S21が1
clk分遅延処理され、信号S22が加算器23に入力され
る。加算器23には入来した信号S20も入力されて信号
S22と加算されて信号S23が出力される。
【0038】信号S23には係数器24により係数1/2
が、信号S21には係数器25によって係数1がそれぞれ
掛け合わされ、最後に合成器26によって信号S24とS
25が合成されて輪郭補償信号S26が得られる。
【0039】上記の手順により得られる輪郭補償信号S
26の周波数特性Fは、上記第1の実施例と同様に、周波
数をf[Hz]、遅延回路21、22の遅延時間をτ
[sec]として式1となる。式1より、図6のフィル
タを選択した場合のブースト周波数も、第1の実施例の
式2と同一の関係となる。
【0040】図7は図2のフィルタbを選択した場合の
波形を示している。上記、図2のフィルタaを選択した
場合とは異なり、遅延回路21において入力信号S20は
2clk分遅延処理される。また、遅延回路22において
も信号S21は2clk分遅延処理される。以下の動作は上
述の場合と同様であり、加算器23で加算された信号S
23に対して係数1/2が掛け合わされ、S21に対しては
係数1が掛け合わされる。最後にS25からS24が減算さ
れて輪郭補償信号S26が得られる。この場合の輪郭補償
信号S26によるブースト周波数fは、上記式1において
τ=2clk分の遅延時間=2/fc[sec]となるの
で、第1の実施例の式3と同一の関係となる。
【0041】図8は図2のフィルタcを選択する場合の
各波形を示しており、遅延回路21と22ではそれぞれ
3clk分の遅延処理が施される。この場合の輪郭補償信
号S26によるブースト周波数fは、上記式1においてτ
=3clk分の遅延時間=3/fc[sec]から、第1
の実施例の式4と同一の関係となる。
【0042】上述した第2の実施例においては、遅延回
路の数を2つとして説明を行ったが、必要に応じて遅延
回路の数を増やして、より複雑な構成のデジタルフィル
タを構成することも可能である。本実施例によるデジタ
ル輪郭補償装置では、ブースト周波数の設定によって、
遅延回路の遅延時間を変化させることにより、輪郭補償
信号の特性を変更することができる。よって、従来方法
のように遅延時間が固定である遅延回路を複数段用い
て、全ての遅延出力信号に係数器を設ける必要がなく、
簡単な構成によりデジタル映像信号の輪郭補償、および
ブースト周波数の選択を行うことができる。第1の実施
例よりさらに係数器、加算器の数を削減することがで
き、装置の小型化、コストダウン、低消費電力化を増す
ことが可能となる。
【0043】なお、上述の実施例は本発明の好適な実施
の一例ではあるが本発明はこれに限定されるものではな
く本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、第1の発
明のデジタル輪郭補償装置は、デジタル映像信号の注目
画素信号のタイミングに対して、水平または垂直方向に
正負の同じ時間差をもつ信号同士を加算し、この複数の
加算した出力信号の中からブースト周波数の設定により
1つの信号を選択する。選択した出力信号に所定の係数
を掛け合わせ更に合成し輪郭補償信号とする。よって、
ブースト周波数の設定により係数を与えるべき信号を選
択した後に係数を掛け合わせることができる。この構成
によれば、全ての信号に係数器を設ける必要がなく、後
段の加算手段の数も削減することができ、回路規模の削
減、コストダウン、低消費電力化が可能となる。
【0045】第2の発明のデジタル輪郭補償装置によれ
ば、遅延時間を制御するためのパルスを発生し、少なく
とも2個の遅延手段により入来したデジタル信号を遅延
させる。遅延後の出力信号を加算し、加算後の出力信号
に所定の係数を掛け合せ、係数処理後の出力信号を合成
し、輪郭補償信号とする。よって、遅延手段の遅延時間
を変化させることにより、輪郭補償信号の特性を変更す
ることができる。この手順によれば、簡単な構成により
デジタル映像信号の輪郭補償、及びブースト周波数の選
択を行うことができ、また、係数器、加算器の数を大幅
に削減することができる。さらに、装置の小型化、コス
トダウン、低消費電力化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル輪郭補償装置の第1の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置に適用される3種類のデジタルフィ
ルタの構成例を示す図である。
【図3】図1の装置の動作波形図である。
【図4】図1の装置の動作波形図である。
【図5】本発明のデジタル輪郭補償装置の第2の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の装置の動作波形図である。
【図7】図5の装置の動作波形図である。
【図8】図5の装置の動作波形図である。
【図9】従来のデジタル輪郭補償装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】一般的な3種類のデジタルフィルタの構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1〜7、21、22 遅延回路 8 分配回路 9、10、11、16、23、26 加算器 12 セレクタ 13、14、24、25 係数器 15、28 コントローラ 27 信号発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入来したデジタル映像信号に対し、デジ
    タルフィルタを用いて輪郭補償信号を発生させ、輪郭補
    償を行うデジタル輪郭補償装置において、 前記デジタル映像信号の注目画素信号のタイミングに対
    して、水平または垂直方向に正負の同じ時間差をもつ信
    号同士を加算する複数の加算手段と、 該複数の加算手段の出力信号の中からブースト周波数の
    設定により1つの信号を選択する選択手段と、 該選択手段の出力信号に所定の係数を掛け合わせる係数
    手段と、 該係数手段の出力信号を合成し、輪郭補償信号を出力す
    る合成手段とを有することを特徴とするデジタル輪郭補
    償装置。
  2. 【請求項2】 入来したデジタル映像信号に対し、デジ
    タルフィルタを用いて輪郭補償信号を発生させ、輪郭補
    償を行うデジタル輪郭補償装置において、 入来したデジタル信号を遅延させる遅延手段と、 該遅延手段の遅延時間を制御する制御手段と、 該制御手段からの命令により前記遅延手段の遅延時間を
    制御するためのパルスを発生させる信号発生手段と、 前記遅延手段の出力信号を加算する加算手段と、 該加算手段の出力信号に所定の係数を掛け合せる係数手
    段と、 該係数手段の出力信号を合成し、輪郭補償信号を出力す
    る合成手段とを有することを特徴とするデジタル輪郭補
    償装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延手段の遅延時間はブースト周波
    数の設定により行うことを特徴とする請求項2記載のデ
    ジタル輪郭補償装置。
JP7101965A 1995-04-26 1995-04-26 デジタル輪郭補償装置 Expired - Fee Related JP3013746B2 (ja)

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