JPH08270766A - 遊星歯車機構の潤滑油供給構造 - Google Patents
遊星歯車機構の潤滑油供給構造Info
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- JPH08270766A JPH08270766A JP7076342A JP7634295A JPH08270766A JP H08270766 A JPH08270766 A JP H08270766A JP 7076342 A JP7076342 A JP 7076342A JP 7634295 A JP7634295 A JP 7634295A JP H08270766 A JPH08270766 A JP H08270766A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0479—Gears or bearings on planet carriers
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遊星歯車機構のピニオンシャフトに対する潤
滑油の供給を効率的に行う。 【構成】 遊星歯車機構Ｐは固定のプラネタリキャリヤ
６を備えており、プラネタリキャリヤ６にピニオンシャ
フト１０ｉを介してピニオン１１ｉが回転自在に支持さ
れる。外周にリングギヤ１２を支持して回転するリング
ギヤ支持部材１３に設けられた環状の潤滑油供給部材２
２は、放射状に形成された複数のフィン２２1 を備え
る。潤滑油供給部材２２の内部に保持された潤滑油は遠
心力で飛散してプラネタリキャリヤ６の側面に形成した
油溜め１９に供給され、そこからピニオンシャフト１０
ｉの油路１０1 ，１０2 を経てピニオン１１ｉを支持す
るニードルベアリング１６に供給される。
滑油の供給を効率的に行う。 【構成】 遊星歯車機構Ｐは固定のプラネタリキャリヤ
６を備えており、プラネタリキャリヤ６にピニオンシャ
フト１０ｉを介してピニオン１１ｉが回転自在に支持さ
れる。外周にリングギヤ１２を支持して回転するリング
ギヤ支持部材１３に設けられた環状の潤滑油供給部材２
２は、放射状に形成された複数のフィン２２1 を備え
る。潤滑油供給部材２２の内部に保持された潤滑油は遠
心力で飛散してプラネタリキャリヤ６の側面に形成した
油溜め１９に供給され、そこからピニオンシャフト１０
ｉの油路１０1 ，１０2 を経てピニオン１１ｉを支持す
るニードルベアリング１６に供給される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラネタリキャリヤに
固定した複数のピニオンシャフトの軸端部に開口する油
路に潤滑油を供給して該ピニオンシャフトの外周に回転
自在に支持したピニオンを潤滑するための遊星歯車機構
の潤滑油供給構造に関する。
固定した複数のピニオンシャフトの軸端部に開口する油
路に潤滑油を供給して該ピニオンシャフトの外周に回転
自在に支持したピニオンを潤滑するための遊星歯車機構
の潤滑油供給構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】遊星歯車機構のプラネタリキャリヤにピ
ニオンシャフトを介して支持したピニオンを潤滑すべ
く、ピニオンシャフトの内部に形成した油路が開口する
プラネタリキャリヤの側面に潤滑油を保持するオイルリ
ザーバを設けるとともに、オイルリザーバの半径方向内
側に位置するスラストベアリングのスラストレースを湾
曲させて前記オイルリザーバとオーバラップさせたもの
が、特開昭６１−４８６４２号公報により知られてい
る。
ニオンシャフトを介して支持したピニオンを潤滑すべ
く、ピニオンシャフトの内部に形成した油路が開口する
プラネタリキャリヤの側面に潤滑油を保持するオイルリ
ザーバを設けるとともに、オイルリザーバの半径方向内
側に位置するスラストベアリングのスラストレースを湾
曲させて前記オイルリザーバとオーバラップさせたもの
が、特開昭６１−４８６４２号公報により知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、潤滑油を強制的に上方に供給する手段を持たない
ために、特にプラネタリキャリヤが回転不能に固定され
ているような場合に、高い位置にあるピニオンシャフト
に充分な量の潤滑油を供給することが難しく、ピニオン
の焼き付きが発生する可能性があった。
のは、潤滑油を強制的に上方に供給する手段を持たない
ために、特にプラネタリキャリヤが回転不能に固定され
ているような場合に、高い位置にあるピニオンシャフト
に充分な量の潤滑油を供給することが難しく、ピニオン
の焼き付きが発生する可能性があった。
【０００４】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、遊星歯車機構のピニオンシャフトに確実に潤滑油を
供給することが可能な遊星歯車機構の潤滑油供給構造を
提供することを目的とする。
で、遊星歯車機構のピニオンシャフトに確実に潤滑油を
供給することが可能な遊星歯車機構の潤滑油供給構造を
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載された発明は、プラネタリキャリヤ
に固定した複数のピニオンシャフトの軸端部に開口する
油路に潤滑油を供給して該ピニオンシャフトの外周に回
転自在に支持したピニオンを潤滑するための遊星歯車機
構の潤滑油供給構造において、前記油路が臨むプラネタ
リキャリヤの側面に潤滑油を保持する油溜めを形成し、
プラネタリキャリヤの側面に対向して回転する回転部材
に前記油溜めの半径方向内側に位置するように環状の潤
滑油供給部材を固定してなり、前記潤滑油供給部材は、
半径方向内側及びプラネタリキャリヤの側面に向けて開
口し且つ放射状に形成された複数のフィンで円周方向に
仕切られた複数の油室を有することを特徴とする。
に、請求項１に記載された発明は、プラネタリキャリヤ
に固定した複数のピニオンシャフトの軸端部に開口する
油路に潤滑油を供給して該ピニオンシャフトの外周に回
転自在に支持したピニオンを潤滑するための遊星歯車機
構の潤滑油供給構造において、前記油路が臨むプラネタ
リキャリヤの側面に潤滑油を保持する油溜めを形成し、
プラネタリキャリヤの側面に対向して回転する回転部材
に前記油溜めの半径方向内側に位置するように環状の潤
滑油供給部材を固定してなり、前記潤滑油供給部材は、
半径方向内側及びプラネタリキャリヤの側面に向けて開
口し且つ放射状に形成された複数のフィンで円周方向に
仕切られた複数の油室を有することを特徴とする。
【０００６】また請求項２に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、回転部材が外周にリングギヤを支持
するリングギヤ支持部材であることを特徴とする。
１の構成に加えて、回転部材が外周にリングギヤを支持
するリングギヤ支持部材であることを特徴とする。
【０００７】また請求項３に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、プラネタリキャリヤの側面に対向す
る油室の開口部を閉塞部材で閉塞し、この閉塞部材に潤
滑油が噴出する油孔を形成したことを特徴とする。
１の構成に加えて、プラネタリキャリヤの側面に対向す
る油室の開口部を閉塞部材で閉塞し、この閉塞部材に潤
滑油が噴出する油孔を形成したことを特徴とする。
【０００８】また請求項４に記載された発明は、請求項
３の構成に加えて、プラネタリキャリヤの側面と回転部
材との間にベアリングを配設し、このベアリングと潤滑
油供給部材との間に前記閉塞部材を挟持したことを特徴
とする。
３の構成に加えて、プラネタリキャリヤの側面と回転部
材との間にベアリングを配設し、このベアリングと潤滑
油供給部材との間に前記閉塞部材を挟持したことを特徴
とする。
【０００９】また請求項５に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、ピニオンシャフトの油路に達する切
欠きを半径方向に形成した案内板をプラネタリキャリヤ
の側面に当接させ、前記切欠きを蓋板で覆うことにより
前記油溜めを形成したことを特徴とする。
１の構成に加えて、ピニオンシャフトの油路に達する切
欠きを半径方向に形成した案内板をプラネタリキャリヤ
の側面に当接させ、前記切欠きを蓋板で覆うことにより
前記油溜めを形成したことを特徴とする。
【００１０】また請求項６に記載された発明は、請求項
５の構成に加えて、蓋板の半径方向内周部を回転部材側
に屈曲させて潤滑油を油溜めに導くガイド部を形成した
ことを特徴とする。
５の構成に加えて、蓋板の半径方向内周部を回転部材側
に屈曲させて潤滑油を油溜めに導くガイド部を形成した
ことを特徴とする。
【００１１】
【作用】請求項１の構成によれば、回転する潤滑油供給
部材の複数の油室に保持された潤滑油が遠心力で飛散し
て油溜めに供給され、その油溜めに開口する油路からピ
ニオンシャフトの内部に供給されてピニオンを潤滑す
る。
部材の複数の油室に保持された潤滑油が遠心力で飛散し
て油溜めに供給され、その油溜めに開口する油路からピ
ニオンシャフトの内部に供給されてピニオンを潤滑す
る。
【００１２】請求項２の構成によれば、外周にリングギ
ヤを支持するリングギヤ支持部材を利用して潤滑油供給
部材が支持される。
ヤを支持するリングギヤ支持部材を利用して潤滑油供給
部材が支持される。
【００１３】請求項３の構成によれば、潤滑油供給部材
の複数の油室に保持された潤滑油が閉塞部材の油孔から
遠心力で油溜めに噴出する。
の複数の油室に保持された潤滑油が閉塞部材の油孔から
遠心力で油溜めに噴出する。
【００１４】請求項４の構成によれば、ベアリングによ
りプラネタリキャリヤ及び回転部材の相対回転が安定
し、しかもベアリングを利用して閉塞部材を支持するこ
とができる。
りプラネタリキャリヤ及び回転部材の相対回転が安定
し、しかもベアリングを利用して閉塞部材を支持するこ
とができる。
【００１５】請求項５の構成によれば、案内板及び蓋板
によりピニオンシャフトの油路に潤滑油を導く油溜めが
形成される。
によりピニオンシャフトの油路に潤滑油を導く油溜めが
形成される。
【００１６】請求項６の構成によれば、蓋板の半径方向
内周部に形成したガイド部により、潤滑油供給部材から
飛散した潤滑油が確実に油溜めに導かれる。
内周部に形成したガイド部により、潤滑油供給部材から
飛散した潤滑油が確実に油溜めに導かれる。
【００１７】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
明する。
【００１８】図１〜図５は本発明の第１実施例を示すも
ので、図１は遊星歯車機構の縦断面図、図２は図１の２
−２線矢視図、図３は案内板及び蓋板の斜視図、図４は
潤滑油供給部材及びホルダーの斜視図、図５は潤滑効果
を説明するグラフである。
ので、図１は遊星歯車機構の縦断面図、図２は図１の２
−２線矢視図、図３は案内板及び蓋板の斜視図、図４は
潤滑油供給部材及びホルダーの斜視図、図５は潤滑効果
を説明するグラフである。
【００１９】図１及び図２は自動車用トランスミッショ
ンの変速制御に使用される遊星歯車機構Ｐを示すもので
ある。遊星歯車機構Ｐは回転軸１の外周に一体に形成さ
れたサンギヤ２を備えており、このサンギヤ２の右側面
は回転軸１の外周に嵌合する回転スリーブ３との間に配
設したスラストベアリング４により支持される。回転軸
１の外周に固定スリーブ５が嵌合しており、この固定ス
リーブ５にプラネタリキャリヤ６がスプライン結合され
る。プラネタリキャリヤ６は左側板７及び右側板８を備
えており、サンギヤ２とプラネタリキャリヤ６の左側板
７との間にスラストベアリング９が配置される。
ンの変速制御に使用される遊星歯車機構Ｐを示すもので
ある。遊星歯車機構Ｐは回転軸１の外周に一体に形成さ
れたサンギヤ２を備えており、このサンギヤ２の右側面
は回転軸１の外周に嵌合する回転スリーブ３との間に配
設したスラストベアリング４により支持される。回転軸
１の外周に固定スリーブ５が嵌合しており、この固定ス
リーブ５にプラネタリキャリヤ６がスプライン結合され
る。プラネタリキャリヤ６は左側板７及び右側板８を備
えており、サンギヤ２とプラネタリキャリヤ６の左側板
７との間にスラストベアリング９が配置される。
【００２０】プラネタリキャリヤ６の左側板７及び右側
板８間に架設された６本のピニオンシャフト１０ｏ，１
０ｉ…は、半径方向外側に位置するピニオンシャフト１
０ｏ及び半径方向内側に位置するピニオンシャフト１０
ｉの２本が対を成しており、それぞれのピニオンシャフ
ト１０ｏ，１０ｉにピニオン１１ｏ，１１ｉが回転自在
に支持される。半径方向内側のピニオン１１ｉはサンギ
ヤ２に噛合するとともに半径方向外側にピニオン１１ｏ
はリングギヤ１２に噛合し、更に両ピニオン１１ｏ，１
１ｉは相互に噛合する。
板８間に架設された６本のピニオンシャフト１０ｏ，１
０ｉ…は、半径方向外側に位置するピニオンシャフト１
０ｏ及び半径方向内側に位置するピニオンシャフト１０
ｉの２本が対を成しており、それぞれのピニオンシャフ
ト１０ｏ，１０ｉにピニオン１１ｏ，１１ｉが回転自在
に支持される。半径方向内側のピニオン１１ｉはサンギ
ヤ２に噛合するとともに半径方向外側にピニオン１１ｏ
はリングギヤ１２に噛合し、更に両ピニオン１１ｏ，１
１ｉは相互に噛合する。
【００２１】リングギヤ１２は円板状のリングギヤ支持
部材１３の外周に固定されており、このリングギヤ支持
部材１３の内周は固定スリーブ５の外周に嵌合する回転
スリーブ１４にスラストワッシャ１５を介して回転自在
に支持される。
部材１３の外周に固定されており、このリングギヤ支持
部材１３の内周は固定スリーブ５の外周に嵌合する回転
スリーブ１４にスラストワッシャ１５を介して回転自在
に支持される。
【００２２】ピニオンシャフト１０ｏ，１０ｉの内部に
は左側板７の外側面に開口する油路１０1 が形成され
る。油路１０1 の底部近傍から半径方向に延びる油路１
０2 ，１０2 が、ピニオンシャフト１０ｏ，１０ｉの外
周にピニオン１１ｏ，１１ｉを回転自在に支持するニー
ドルベアリング１６に連通する。
は左側板７の外側面に開口する油路１０1 が形成され
る。油路１０1 の底部近傍から半径方向に延びる油路１
０2 ，１０2 が、ピニオンシャフト１０ｏ，１０ｉの外
周にピニオン１１ｏ，１１ｉを回転自在に支持するニー
ドルベアリング１６に連通する。
【００２３】図３を併せて参照すると明らかなように、
プラネタリキャリヤ６の左側板７の外側面に案内板１７
が重ね合わされ、更にその外側面に蓋板１８が重ね合わ
される。案内板１７には中心開口部１７1 から半径方向
に放射状に延びる６本の切欠き１７2 …が形成されてお
り、これら切欠き１７2 …の半径方向外端はピニオンシ
ャフト１０ｏ，１０ｉの油路１０1 …の位置に達してい
る。中心開口部１８1を有する蓋板１８で案内板１７の
６本の切欠き１７2 …を覆うことにより、６個の油溜め
１９…が形成される。蓋板１８の中心開口部１８1 の縁
をリングギヤ支持部材１３側に折り曲げることにより、
潤滑油を案内するガイド部１８2 が形成される。蓋板１
８とリングギヤ支持部材１３との間にスラストベアリン
グ２０が配設される。
プラネタリキャリヤ６の左側板７の外側面に案内板１７
が重ね合わされ、更にその外側面に蓋板１８が重ね合わ
される。案内板１７には中心開口部１７1 から半径方向
に放射状に延びる６本の切欠き１７2 …が形成されてお
り、これら切欠き１７2 …の半径方向外端はピニオンシ
ャフト１０ｏ，１０ｉの油路１０1 …の位置に達してい
る。中心開口部１８1を有する蓋板１８で案内板１７の
６本の切欠き１７2 …を覆うことにより、６個の油溜め
１９…が形成される。蓋板１８の中心開口部１８1 の縁
をリングギヤ支持部材１３側に折り曲げることにより、
潤滑油を案内するガイド部１８2 が形成される。蓋板１
８とリングギヤ支持部材１３との間にスラストベアリン
グ２０が配設される。
【００２４】図４を併せて参照すると明らかなように、
Ｌ字状断面を有する環状のホルダー２１がリングギヤ支
持部材１３の右側面に固着される。ホルダー２１に嵌合
して保持される潤滑油供給部材２２は、半径方向内側及
びプラネタリキャリヤ６側が開口するＬ字状断面を有す
る環状の部材であって、放射状に形成された８枚のフィ
ン２２1 …によって仕切られた８個の油室２３…を備え
る。
Ｌ字状断面を有する環状のホルダー２１がリングギヤ支
持部材１３の右側面に固着される。ホルダー２１に嵌合
して保持される潤滑油供給部材２２は、半径方向内側及
びプラネタリキャリヤ６側が開口するＬ字状断面を有す
る環状の部材であって、放射状に形成された８枚のフィ
ン２２1 …によって仕切られた８個の油室２３…を備え
る。
【００２５】プラネタリキャリヤ６の左側板７及びリン
グギヤ支持部材１３に挟まれた空間において、半径方向
内側に潤滑油供給部材２２が配置されるとともに半径方
向外側にスラストベアリング２０が配置され、潤滑油供
給部材２２及びスラストベアリング２０間に蓋板１８の
ガイド部１８2 が延びている。
グギヤ支持部材１３に挟まれた空間において、半径方向
内側に潤滑油供給部材２２が配置されるとともに半径方
向外側にスラストベアリング２０が配置され、潤滑油供
給部材２２及びスラストベアリング２０間に蓋板１８の
ガイド部１８2 が延びている。
【００２６】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【００２７】回転軸１と一体のサンギヤ２が回転する
と、固定されたプラネタリキャリヤ６に支持したピニオ
ン１１ｏ，１１ｉ…がサンギヤ２により回転し、ピニオ
ン１１ｏ，１１ｉ…の回転はリングギヤ１２に伝達され
てリングギヤ支持部材１３を回転させる。図示せぬオイ
ルポンプによって固定スリーブ５及び回転スリーブ１４
間の空間を通して供給された潤滑油は、リングギヤ支持
部材１３と一体に回転する潤滑油供給部材２２の油室２
３…に保持されて遠心力でプラネタリキャリヤ６側に飛
散し、蓋板１８のガイド部１８2 に案内された油溜め１
９…に供給される。また、遊星歯車機構Ｐを収納するケ
ーシングの底部に溜まった潤滑油（図２参照）も、潤滑
油供給部材２２のフィン２２1 …によって油室２３…に
掬い上げられて上方に供給される。
と、固定されたプラネタリキャリヤ６に支持したピニオ
ン１１ｏ，１１ｉ…がサンギヤ２により回転し、ピニオ
ン１１ｏ，１１ｉ…の回転はリングギヤ１２に伝達され
てリングギヤ支持部材１３を回転させる。図示せぬオイ
ルポンプによって固定スリーブ５及び回転スリーブ１４
間の空間を通して供給された潤滑油は、リングギヤ支持
部材１３と一体に回転する潤滑油供給部材２２の油室２
３…に保持されて遠心力でプラネタリキャリヤ６側に飛
散し、蓋板１８のガイド部１８2 に案内された油溜め１
９…に供給される。また、遊星歯車機構Ｐを収納するケ
ーシングの底部に溜まった潤滑油（図２参照）も、潤滑
油供給部材２２のフィン２２1 …によって油室２３…に
掬い上げられて上方に供給される。
【００２８】潤滑油供給部材２２から飛散したオイルは
蓋板１８のガイド部１８2 に案内されて油溜め１９…に
供給され、そこからピニオンシャフト１０ｏ，１０ｉ…
の油路１０1 ，１０2 ，１０2 を経てピニオン１１ｏ，
１１ｉを支持するニードルベアリング１６…に供給され
る。
蓋板１８のガイド部１８2 に案内されて油溜め１９…に
供給され、そこからピニオンシャフト１０ｏ，１０ｉ…
の油路１０1 ，１０2 ，１０2 を経てピニオン１１ｏ，
１１ｉを支持するニードルベアリング１６…に供給され
る。
【００２９】図５は第１実施例の潤滑効果を示すグラフ
であって、（Ａ）は遊星歯車機構Ｐを固定する位相が図
２（Ａ）に対応しており、（Ｂ）は同じく図２（Ｂ）に
対応している。また、図９（Ａ）及び（Ｂ）は、第１実
施例のものからホルダー２１及び潤滑油供給部材２２を
取り除き、且つ蓋板１８のガイド部１８2 を省略したも
のに対応しており、また図１０（Ａ）及び（Ｂ）は、第
１実施例のものから潤滑油供給部材２２を取り除いたも
のに対応している。
であって、（Ａ）は遊星歯車機構Ｐを固定する位相が図
２（Ａ）に対応しており、（Ｂ）は同じく図２（Ｂ）に
対応している。また、図９（Ａ）及び（Ｂ）は、第１実
施例のものからホルダー２１及び潤滑油供給部材２２を
取り除き、且つ蓋板１８のガイド部１８2 を省略したも
のに対応しており、また図１０（Ａ）及び（Ｂ）は、第
１実施例のものから潤滑油供給部材２２を取り除いたも
のに対応している。
【００３０】これらの図を比較すると明らかなように、
遊星歯車機構Ｐを固定する位相が（Ａ）及び（Ｂ）の何
れの場合についても、第１実施例のものは全ての回転数
領域で潤滑油供給効率が２３％以上に維持されており、
特に高回転数領域で従来のものに比べて格段の効果を有
することが分かる。
遊星歯車機構Ｐを固定する位相が（Ａ）及び（Ｂ）の何
れの場合についても、第１実施例のものは全ての回転数
領域で潤滑油供給効率が２３％以上に維持されており、
特に高回転数領域で従来のものに比べて格段の効果を有
することが分かる。
【００３１】次に、図６〜図８に基づいて本発明の第２
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【００３２】第２実施例の遊星歯車機構Ｐは、潤滑油供
給部材２２に突設した４個の舌片２２2 …がリングギヤ
支持部材１３に形成した支持孔１３1 …に嵌合して位置
決めされる。Ｌ字状断面を有する環状の閉塞部材２４は
潤滑油供給部材２２の外周面とスラストベアリング２０
の内周面との間に挟持され、その４個の舌片２４1 …が
前記支持孔１３1 …を貫通した状態で半径方向外側に折
り曲げられる。これにより、潤滑油供給部材２２はリン
グギヤ支持部材１３に固定されるとともに、潤滑油供給
部材２２のプラネタリキャリヤ６側の開口部が閉塞部材
２４により覆われる。そして、前記開口部を覆う閉塞部
材２４に８個の油孔２４2 …が形成される。
給部材２２に突設した４個の舌片２２2 …がリングギヤ
支持部材１３に形成した支持孔１３1 …に嵌合して位置
決めされる。Ｌ字状断面を有する環状の閉塞部材２４は
潤滑油供給部材２２の外周面とスラストベアリング２０
の内周面との間に挟持され、その４個の舌片２４1 …が
前記支持孔１３1 …を貫通した状態で半径方向外側に折
り曲げられる。これにより、潤滑油供給部材２２はリン
グギヤ支持部材１３に固定されるとともに、潤滑油供給
部材２２のプラネタリキャリヤ６側の開口部が閉塞部材
２４により覆われる。そして、前記開口部を覆う閉塞部
材２４に８個の油孔２４2 …が形成される。
【００３３】而して、潤滑油供給部材２２の油室２３…
に保持された潤滑油は、遠心力で閉塞部材２４の油孔２
４2 …からプラネタリキャリヤ６に向けて噴出して油溜
め１９…に供給され、そこからピニオンシャフト１０
ｏ，１０ｉ…の油路１０1 ，１０2 ，１０2 を経てピニ
オン１１ｏ，１１ｉを支持するニードルベアリング１６
…に供給される。
に保持された潤滑油は、遠心力で閉塞部材２４の油孔２
４2 …からプラネタリキャリヤ６に向けて噴出して油溜
め１９…に供給され、そこからピニオンシャフト１０
ｏ，１０ｉ…の油路１０1 ，１０2 ，１０2 を経てピニ
オン１１ｏ，１１ｉを支持するニードルベアリング１６
…に供給される。
【００３４】第２実施例によれば、油孔２４2 …から潤
滑油が油溜め１９…に向けて噴出するので、蓋板１８に
ガイド部１８2 を設けなくとも、潤滑油を確実に油溜め
１９…に供給して潤滑効果を向上させることができる。
滑油が油溜め１９…に向けて噴出するので、蓋板１８に
ガイド部１８2 を設けなくとも、潤滑油を確実に油溜め
１９…に供給して潤滑効果を向上させることができる。
【００３５】図８のグラフは、蓋板１８とスラストベア
リング２０との間に僅かなクリアランスα（０．７ｍ
ｍ）が存在する場合の潤滑効果を示すグラフである。前
記クリアランスαが存在すると潤滑油が逃げ易いために
潤滑油供給効率が低下するが、図９及び図１０のものと
比較すると明らかなように、第２実施例のものは全ての
回転数領域で高い潤滑油供給効率が確保されていること
が分かる。勿論、前記クリアランスαが存在しない場合
には、潤滑油供給効率は更に高いものとなる。
リング２０との間に僅かなクリアランスα（０．７ｍ
ｍ）が存在する場合の潤滑効果を示すグラフである。前
記クリアランスαが存在すると潤滑油が逃げ易いために
潤滑油供給効率が低下するが、図９及び図１０のものと
比較すると明らかなように、第２実施例のものは全ての
回転数領域で高い潤滑油供給効率が確保されていること
が分かる。勿論、前記クリアランスαが存在しない場合
には、潤滑油供給効率は更に高いものとなる。
【００３６】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【００３７】例えば、実施例の遊星歯車機構Ｐはプラネ
タリキャリヤ６が固定されているが、プラネタリキャリ
ヤ６が回転するものであっても良い。また、回転部材と
してリングギヤ支持部材１３以外の部材を利用しても良
い。
タリキャリヤ６が固定されているが、プラネタリキャリ
ヤ６が回転するものであっても良い。また、回転部材と
してリングギヤ支持部材１３以外の部材を利用しても良
い。
【００３８】
【発明の効果】以上のように、請求項１に記載された発
明によれば、ピニオンシャフトの油路が臨むプラネタリ
キャリヤの側面に油溜めを形成し、プラネタリキャリヤ
の側面に対向して回転する回転部材に固定した潤滑油供
給部材に、半径方向内側及びプラネタリキャリヤの側面
に向けて開口し且つ放射状に形成された複数のフィンで
円周方向に仕切られた複数の油室を形成したので、複数
の油室に保持した潤滑油を遠心力で飛散させて油溜めに
供給し、その油溜めに開口する油路からピニオンシャフ
トの内部に確実に供給することができる。また、遊星歯
車機構の下部が油面下に在るような場合、その潤滑油を
強制的に汲み上げて上方のピニオンシャフトに供給する
ことができる。
明によれば、ピニオンシャフトの油路が臨むプラネタリ
キャリヤの側面に油溜めを形成し、プラネタリキャリヤ
の側面に対向して回転する回転部材に固定した潤滑油供
給部材に、半径方向内側及びプラネタリキャリヤの側面
に向けて開口し且つ放射状に形成された複数のフィンで
円周方向に仕切られた複数の油室を形成したので、複数
の油室に保持した潤滑油を遠心力で飛散させて油溜めに
供給し、その油溜めに開口する油路からピニオンシャフ
トの内部に確実に供給することができる。また、遊星歯
車機構の下部が油面下に在るような場合、その潤滑油を
強制的に汲み上げて上方のピニオンシャフトに供給する
ことができる。
【００３９】また請求項２に記載された発明によれば、
回転部材が外周にリングギヤを支持するリングギヤ支持
部材であるので、特別の部材を設けることなく潤滑油供
給部材を支持することができる。
回転部材が外周にリングギヤを支持するリングギヤ支持
部材であるので、特別の部材を設けることなく潤滑油供
給部材を支持することができる。
【００４０】また請求項３に記載された発明によれば、
プラネタリキャリヤの側面に対向する油室の開口部を閉
塞部材で閉塞し、この閉塞部材に潤滑油が噴出する油孔
を形成したので、潤滑油供給部材の複数の油室に保持さ
れた潤滑油を遠心力で油孔から油溜めに噴出させて潤滑
効果を向上させることができる。
プラネタリキャリヤの側面に対向する油室の開口部を閉
塞部材で閉塞し、この閉塞部材に潤滑油が噴出する油孔
を形成したので、潤滑油供給部材の複数の油室に保持さ
れた潤滑油を遠心力で油孔から油溜めに噴出させて潤滑
効果を向上させることができる。
【００４１】また請求項４に記載された発明によれば、
プラネタリキャリヤの側面と回転部材との間にベアリン
グを配設し、このベアリングと潤滑油供給部材との間に
閉塞部材を挟持したので、ベアリングによりプラネタリ
キャリヤ及び回転部材の相対回転を安定させるととも
に、ベアリングを利用して閉塞部材を支持することがで
きる。
プラネタリキャリヤの側面と回転部材との間にベアリン
グを配設し、このベアリングと潤滑油供給部材との間に
閉塞部材を挟持したので、ベアリングによりプラネタリ
キャリヤ及び回転部材の相対回転を安定させるととも
に、ベアリングを利用して閉塞部材を支持することがで
きる。
【００４２】また請求項５に記載された発明によれば、
ピニオンシャフトの油路に達する切欠きを半径方向に形
成した案内板をプラネタリキャリヤの側面に当接させ、
切欠きを蓋板で覆うことにより油溜めを形成したので、
案内板及び蓋板によりピニオンシャフトの油路に潤滑油
を導く油溜めを形成することができる。
ピニオンシャフトの油路に達する切欠きを半径方向に形
成した案内板をプラネタリキャリヤの側面に当接させ、
切欠きを蓋板で覆うことにより油溜めを形成したので、
案内板及び蓋板によりピニオンシャフトの油路に潤滑油
を導く油溜めを形成することができる。
【００４３】また請求項６に記載された発明によれば、
蓋板の半径方向内周部を回転部材側に屈曲させて潤滑油
を油溜めに導くガイド部を形成したので、潤滑油供給部
材から飛散した潤滑油を確実に油溜めに導くことができ
る。
蓋板の半径方向内周部を回転部材側に屈曲させて潤滑油
を油溜めに導くガイド部を形成したので、潤滑油供給部
材から飛散した潤滑油を確実に油溜めに導くことができ
る。
【図１】遊星歯車機構の縦断面図
【図２】図１の２−２線矢視図
【図３】案内板及び蓋板の斜視図
【図４】潤滑油供給部材及びホルダーの斜視図
【図５】潤滑効果を説明するグラフ
【図６】第２実施例に係る、前記図１に対応する図
【図７】潤滑油供給部材及び閉塞部材の斜視図
【図８】潤滑効果を説明するグラフ
【図９】従来例の潤滑効果を説明するグラフ
【図１０】従来例の潤滑効果を説明するグラフ
６ プラネタリキャリヤ １０ｏ，１０ｉ ピニオンシャフト １０1 油路 １１ｏ，１１ｉ ピニオン １２ リングギヤ １３ リングギヤ支持部材（回転部材） １７ 案内板 １７2 切欠き １８ 蓋板 １８2 ガイド部 １９ 油溜め ２０ スラストベアリング（ベアリング） ２２ 潤滑油供給部材 ２２1 フィン ２３ 油室 ２４ 閉塞部材 ２４2 油孔２４2
Claims (6)
- 【請求項１】 プラネタリキャリヤ（６）に固定した複
数のピニオンシャフト（１０ｏ，１０ｉ）の軸端部に開
口する油路（１０1 ）に潤滑油を供給して該ピニオンシ
ャフト（１０ｏ，１０ｉ）の外周に回転自在に支持した
ピニオン（１１ｏ，１１ｉ）を潤滑するための遊星歯車
機構の潤滑油供給構造において、 前記油路（１０1 ）が臨むプラネタリキャリヤ（６）の
側面に潤滑油を保持する油溜め（１９）を形成し、プラ
ネタリキャリヤ（６）の側面に対向して回転する回転部
材（１３）に前記油溜め（１９）の半径方向内側に位置
するように環状の潤滑油供給部材（２２）を固定してな
り、前記潤滑油供給部材（２２）は、半径方向内側及び
プラネタリキャリヤ（６）の側面に向けて開口し且つ放
射状に形成された複数のフィン（２２1 ）で円周方向に
仕切られた複数の油室（２３）を有することを特徴とす
る遊星歯車機構の潤滑油供給構造。 - 【請求項２】 回転部材（１３）が外周にリングギヤ
（１２）を支持するリングギヤ支持部材であることを特
徴とする、請求項１記載の遊星歯車機構の潤滑油供給構
造。 - 【請求項３】 プラネタリキャリヤ（６）の側面に対向
する油室（１９）の開口部を閉塞部材（２４）で閉塞
し、この閉塞部材（２４）に潤滑油が噴出する油孔（２
４2 ）を形成したことを特徴とする、請求項１記載の遊
星歯車機構の潤滑油供給構造。 - 【請求項４】 プラネタリキャリヤ（６）の側面と回転
部材（１３）との間にベアリング（２０）を配設し、こ
のベアリング（２０）と潤滑油供給部材（２２）との間
に前記閉塞部材（２４）を挟持したことを特徴とする、
請求項３記載の遊星歯車機構の潤滑油供給構造。 - 【請求項５】 ピニオンシャフト（１０ｏ，１０ｉ）の
油路（１０1 ）に達する切欠き（１７2 ）を半径方向に
形成した案内板（１７）をプラネタリキャリヤ（６）の
側面に当接させ、前記切欠き（１７2 ）を蓋板（１８）
で覆うことにより前記油溜め（１９）を形成したことを
特徴とする、請求項１記載の遊星歯車機構の潤滑油供給
構造。 - 【請求項６】 蓋板（１８）の半径方向内周部を回転部
材（１３）側に屈曲させて潤滑油を油溜め（１９）に導
くガイド部（１８2 ）を形成したことを特徴とする、請
求項５記載の遊星歯車機構の潤滑油供給構造。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7076342A JPH08270766A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 遊星歯車機構の潤滑油供給構造 |
| DE69616639T DE69616639T2 (de) | 1995-03-31 | 1996-04-01 | Anordnung zur Schmierölversorgung im Planetengetriebe |
| EP96302309A EP0738843B1 (en) | 1995-03-31 | 1996-04-01 | Lubricating oil supply structure in planetary gear mechanism |
| US08/627,673 US5643126A (en) | 1995-03-31 | 1996-04-01 | Lubricating oil supply structure in planetary gear mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7076342A JPH08270766A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 遊星歯車機構の潤滑油供給構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08270766A true JPH08270766A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13602695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7076342A Pending JPH08270766A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 遊星歯車機構の潤滑油供給構造 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5643126A (ja) |
| EP (1) | EP0738843B1 (ja) |
| JP (1) | JPH08270766A (ja) |
| DE (1) | DE69616639T2 (ja) |
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