JP6682727B2 - ピニオンキャリヤの潤滑構造 - Google Patents
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Description
図1は実施例1のピニオンキャリヤの潤滑構造を表す部分断面図である。自動変速機に供えられた遊星歯車機構には、リングギヤR1と、サンギヤS1と、これらリングギヤR1及びサンギヤS1の両方に噛み合うピニオンP1と、ピニオンP1を回転可能に支持するピニオンキャリヤ2と、を有する。ここで、遊星歯車機構の回転中心、すなわちピニオンキャリヤ2の回転中心を軸01と定義する。以下、軸01の径方向において、軸01に向かう側を径方向内側、軸01から離れる側を径方向外側と定義する。
(1)ピニオンP1を回転可能に支持するピニオンシャフト10と、ピニオンシャフト10の一端側及び他端側を支持する第1キャリヤプレート20及び第2キャリヤプレート3(プレート)とを有し、ピニオンシャフト10は、第1キャリヤプレート20及び第2キャリヤプレート3(プレート)の軸方向に形成された第1シャフト支持孔21及び第2シャフト支持孔31(貫通孔)内に嵌合し、一端側で第2キャリヤプレート3及びピニオンシャフト10に嵌合するピン50によって回り止めされるピニオンキャリヤ2の潤滑構造であって、ピニオンシャフト10は、該ピニオンシャフト10の軸心内に形成され軸方向他端側に開口13(他端側開口)を有する軸心油路11と、一方が軸心油路11と接続され他方が軸心油路11よりも軸01(ピニオンキャリヤの回転中心)の半径方向外側であってピニオンシャフト10外周に開口しピニオンP1に潤滑油を供給する径方向油路12と、開口13よりも軸01の半径方向外側に形成されピン50を装着する際にピニオンシャフト10の周方向位置を調整する調整溝15と、開口13よりも軸01の半径方向内側に形成され、一方が開口13と連通し他方がピニオンシャフト10の半径方向内側の外周と連通する潤滑油導入溝14と、を有し、第1キャリヤプレート20は、開口13に接触する位置に取り付けられ潤滑油導入溝14を軸方向から閉塞して潤滑油導入路を形成するオイルキャッチプレート40を有する。
すなわち、ピニオンシャフト10の端面にオイルキャッチプレート40を接触して配置することが可能となり、ピニオンキャリヤ2の軸方向寸法の増大を抑制できる。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図4は実施例2のピニオンキャリヤの潤滑構造を表す部分断面図、図5は実施例2のピニオンシャフトを表す斜視図である。実施例1では、開口13と調整溝15とは、連通することなく個別に形成され、オイルキャッチプレート40を装着した後は、別の空間として隔成されていた。これに対し、実施例2では、開口13と調整溝15とを連通する径方向溝17を形成した点が異なる。これにより、オイルキャッチプレート40を装着した際、開口13と調整溝15とが連通した空間となる。また、調整溝15は開口13よりも径方向外側に位置するため、遠心力が作用すると、潤滑油内に混入した夾雑物が調整溝15内に滞留するようになり、夾雑物がニードルベアリング4に流れ込むのを抑制できる。また、夾雑物溜まりを別途形成する必要が無く、加工工数が増加することもない。また、調整溝15よりも狭い通路である径方向溝17により連通しているため、調整溝15とオイルキャッチプレート40とで形成される空間をポケット状とすることができる。よって、ピニオンキャリヤ2の回転が停止したとしても、調整溝15内に滞留した夾雑物が開口13側に逆流しにくく、安定的に保持できる。
1 ハウジング
2 ピニオンキャリヤ
3 第2キャリヤプレート
3a 油溝
4 ニードルベアリング
5 スラストワッシャ
6 ボールベアリング
10 ピニオンシャフト
11 軸心油路
12 径方向油路
13 開口
14 潤滑油導入溝
15 調整溝
16 ピン貫通孔
17 径方向溝
20 第1キャリヤプレート
20a プラネットキャリヤ
20b 油溝
21 第1シャフト支持孔
22 凹部
31 第2シャフト支持孔
32 ピン孔
40 オイルキャッチプレート
41 内側面
42 外側面
43 用孔
44 オイルキャッチ凹部
45 径方向開口部
46 閉塞部
50 ピン
P1 ピニオン
R1 リングギヤ
S1 サンギヤ
Claims (2)
- ピニオンを回転可能に支持するピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトの一端側及び他端側を支持するキャリヤプレートとを有し、前記ピニオンシャフトは、前記キャリヤプレートの軸方向に形成された貫通孔内に嵌合し、前記一端側で前記キャリヤプレート及び前記ピニオンシャフトに嵌合するピンによって回り止めされるピニオンキャリヤの潤滑構造において、
前記ピニオンシャフトは、該ピニオンシャフトの軸心内に形成され軸方向他端側に他端側開口を有する軸心油路と、一方が前記軸心油路と接続され他方が前記軸心油路よりも前記ピニオンキャリヤの回転中心の半径方向外側であって前記ピニオンシャフト外周に開口し前記ピニオンに潤滑油を供給する径方向油路と、前記他端側開口よりも前記ピニオンキャリヤの回転中心の半径方向外側であって前記ピニオンシャフトの他端側に形成され前記ピンを装着する際に前記ピニオンシャフトの周方向位置を調整する調整溝と、前記他端側開口よりも前記ピニオンキャリヤの回転中心の半径方向内側に形成され、一方が前記他端側開口と連通し他方が前記ピニオンシャフトの半径方向内側の外周と連通する潤滑油導入溝と、を有し、
前記キャリヤプレートは、前記他端側開口の縁に接触する位置に取り付けられ前記潤滑油導入溝を軸方向から閉塞して潤滑油導入路を形成するオイルキャッチプレートを有することを特徴とするピニオンキャリヤの潤滑構造。 - 請求項1に記載のピニオンキャリヤの潤滑構造において、
前記ピニオンシャフトは、前記調整溝と前記他端側開口とを結ぶ径方向溝を有することを特徴とするピニオンキャリヤの潤滑構造。
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JP2016049090A JP6682727B2 (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | ピニオンキャリヤの潤滑構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016049090A JP6682727B2 (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | ピニオンキャリヤの潤滑構造 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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2016
- 2016-03-14 JP JP2016049090A patent/JP6682727B2/ja active Active
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