JPH0634910Y2 - プラネタリーギヤ組付装置 - Google Patents

プラネタリーギヤ組付装置

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JPH0634910Y2
JPH0634910Y2 JP1988118979U JP11897988U JPH0634910Y2 JP H0634910 Y2 JPH0634910 Y2 JP H0634910Y2 JP 1988118979 U JP1988118979 U JP 1988118979U JP 11897988 U JP11897988 U JP 11897988U JP H0634910 Y2 JPH0634910 Y2 JP H0634910Y2
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pinion
pinion shaft
shaft
planetary carrier
carrier
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば車両の自動変速機に使用されるプラネ
タリーギヤの組み付けに供されるプラネタリーギヤ組付
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、例えば実開昭62−65134号公報に開示されて
いるように、ピニオンギヤをプラネタリーキャリヤに組
み付けるプラネタリーギヤ組付装置は知られている。
上記のプラネタリーギヤ組付装置は、ピニオンギヤに予
め一対のピニオンワッシャが取り付けられて構成された
ピニオンギヤアッシーを保持固定するギヤアッシー保持
装置と、プラネタリーキャリヤを回転可能に保持するキ
ャリヤ固定装置と、組み付け位置に配設されたピニオン
ギヤアッシーおよびプラネタリーキャリヤにピニオンシ
ャフトを挿入するシャフト打ち込み装置とから構成され
ている。
そして、プラネタリーギヤの組み付けをを行い際には、
先ず、シャフト打ち込み装置の打込みピンをピニオンギ
ヤアッシーおよびプラネタリーキャリヤのピニオンシャ
フト孔に挿入することにより、ピニオンギヤ、各ピニオ
ンワッシャ、およびプラネタリーキャリヤのいずれの補
正、即ちこれら各部材の心出しを正確に行う。次に、シ
ャフト打ち込み装置にてこれら各部材にピニオンシャフ
トを挿入するようになっている。
〔考案が解決しよとする課題〕
ところが、上記従来のプラネタリーギヤ組付装置では、
各部材にピニオンシャフトを挿入する前に、上述のよう
にピニオンギヤ、各ピニオンワッシャ、およびプラネタ
リーキャリヤの心出しを必ず行わなければならない。こ
のように、各ピニオンワッシャの心出しを、ピニオンシ
ャフトの挿入直前に行うので、プラネタリーキャリヤへ
のピニオンギヤの組み付け作業に時間がかかると共に、
例えばピニオンワッシャがピニオンシャフト孔から大き
くずれている場合等には、その矯正作業にさらに時間お
よび手間がかかるという問題点を有している。
また、このように組み付け作業に時間がかかるので、プ
ラネタリーギヤのコストアップを招来するという問題点
も有している。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のプラネタリーギヤ組付装置は、従来課題に解決
するために、ピニオンギヤ取付け位置の両側にピニオン
シャフト孔の形成されたプラネタリーキャリヤに、ピニ
オンシャフトおよび一対のピニオンワッシャを用いてピ
ニオンギヤを組み付けるプラネタリーギヤ組付装置にお
いて、上記のプラネタリーキャリヤを支持するキャリヤ
支持部材と、プラネタリーキャリヤのピニオンシャフト
孔にピニオン部が挿入されることによりプラネタリーキ
ャリヤに取り付けられ、このピン部にて一方のピニオン
ワッシャの心出しを行い、一方のピニオンワッシャをピ
ニオンシャフトと同軸に保持するピニオン位置決め具
と、上記キャリヤ支持部材を回転可能に支持すると共
に、上記のピニオンシャフト孔と連通するピニオンシャ
フトガイド孔を有し、このピニオンシャフトガイド孔に
挿入されたピニオンシャフトの先端部にて他方のピニオ
ンワッシャの心出しを行い、他方のピニオンワッシャを
ピニオンシャフトと同軸に保持するピニオンシャフトガ
イド部材とを備え、上記ピニオン位置決め具には、一対
のピニオンワッシャ間の距離を規制して、一対のピニオ
ンワッシャを上記ピニオンギヤ取付け位置の両側に配す
る位置と、上記ピニオンワッシャの間に配されるピニオ
ンギヤを上記ピニオンシャフトと同軸上に保持する位置
との間で移動可能な移動部材が設けられていることを特
徴としている。
〔作用〕
上記の構成により、プラネタリーギヤの組み付けを行う
際には、ピニオンシャフトガイド部材にて回転可能に支
持されたキャリヤ支持部材にプラネタリーキャリヤを支
持する。このとき、プラネタリーキャリヤのピニオンシ
ャフト孔とピニオンシャフトガイド部材のピニオンシャ
フトガイド孔とが連通する。
次に、ピニオン位置決め具のピン部をピニオンシャフト
孔に挿入することにより、ピニオン位置決め具をプラネ
タリーキャリヤに取り付ける。このとき、ピニオン位置
決め具に設けられている移動部材は、一対のピニオンワ
ッシャ間の距離を規制する位置にあり、プラネタリーキ
ャリヤにおけるピニオンギヤ取付け位置の両側に各ピニ
オンワッシャが配される。ピニオンシャフト孔に挿入さ
れた上記のピン部にて一方のピニオンワッシャの心出し
を行い、これにより、このピニオンワッシャは、ピニオ
ンシャフトと同軸に保持される。
また、ピニオンシャフトガイド孔にピニオンシャフトを
挿入し、このピニオンシャフトガイド孔と連通している
ピニオンシャフト孔にピニオンシャフトを挿入する。こ
のとき、ピニオンシャフトの先端部にて他方のピニオン
ワッシャの心出しが行われ、これにより、このピニオン
ワッシャがピニオンシャフトと同軸に保持される。
その後、一対のピニオンワッシャ間にピニオンギヤを配
し、ピニオンギヤが上記ピニオンシャフト孔と同軸上に
保持される位置に移動部材を移動させると、ピニオンギ
ヤ、各ピニオンワッシャ、およびプラネタリーキャリヤ
のそれぞれの心(即ち、中心線)が互いに一致する。
この状態で、ピニオンシャフトガイド孔に挿入されてい
るピニオンシャフトをさらに押し込んでピニオンシャフ
ト孔に完全に挿入することにより、ピニオンシャフトは
ピニオンギヤおよび各ピニオンワッシャを貫通する。こ
のとき、ピニオンシャフト孔に挿入されているピニオン
位置決め具のピン部は、ピニオンシャフトによりピニオ
ンシャフト孔から押し出され、これにより、ピニオン位
置決め具はプラネタリーキャリヤから外れる。
以上の動作により、プラネタリーキャリヤにピニオンギ
ヤが組み付けられる。尚、このようにして1個のピニオ
ンギヤの組み付けを終えると、プラネタリーキャリヤを
回転させ、上記と同様にして、別のピニオンギヤの組み
付けを行う。
本ピニオンギヤ組付装置は、以上のように、ピニオン位
置決め具のピン部およびピニオンシャフトガイド部材に
て各ピニオンワッシャの心出しが行われる。したがっ
て、各ピニオンワッシャの心出しがプラネタリーキャリ
ヤ側でなされるので、各ピニオンワッシャがピニオンシ
ャフト孔からずれることはなく、プラネタリーキャリヤ
へのピニオンギヤの組み付け作業に時間および手間がか
からない。
また、このように組み付け作業の作業性を向上させるこ
とができるので、プラネタリーギヤのコストを低減する
ことができる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて以下
に説明する。
本考案に係るプラネタリーギヤ組付装置は、第1図に示
すように、基台1にピニオンシャフトガイド部材として
の縦壁部材2が立設され、この縦壁部材2の前方(図で
左方)における基台1上に、ワークであるプラネタリー
キャリヤ6を取付け方向へ案内するジュラコン製のキャ
リヤ挿入ガイド3が設けられている。上記の縦壁部材2
のほぼ中央部には、キャリヤ保持機構であるクランプ機
構4が設けられている。。このクランプ機構4は、後述
するキャリヤ支持部材5にプラネタリーキャリヤ6を固
定し得るようになっている。クランプ機構4は回動可能
なクランプ軸7を有し、このクランプ軸7の後端部には
クランプ機構4のクランプ操作を行うためのクランプレ
バー8が設けられている。このため、縦壁部材2は、キ
ャリヤ支持部材5を回転可能に支持するようになってい
る。
また、上記の縦壁部材2には、割出し機構9の構成要素
となるばね10、このばね10に付勢されて前方へ突出する
割出しピン11、および割出し確認用センサ12が設けられ
ている。割出し機構9はプラネタリーキャリヤ6の各ピ
ニオンギヤ取付け位置の割出しを行うものであり、上記
の各部材10〜12と、キャリヤ支持部材5を位置決めする
凹部5a…とによって構成されている。
縦壁部材2の上部には、前後方向へ貫通したピニオンシ
ャフトガイド孔13が穿設され、さらに、縦壁部材2の上
端面からピニオンシャフトガイド孔13に達するプランジ
ャ取付け孔14が穿設されている。上記のピニオンシャフ
トガイド孔13は、後述のプラネタリーキャリヤ6のピニ
オンシャフト孔22と連通するようになっている。そし
て、縦壁部材2は、ピニオンシャフトガイド孔13に挿入
されたピニオンシャフト21の先端分にて、後述するピニ
オンワッシャ30(図で右側のピニオンワッシャ)の心出
しを行うようになっている。また、上記のプランジャ取
付け孔14には、ピニオンシャフト21を挿入する際に、ピ
ニオンシャフト21の仮りの位置決めを行うボールプラン
ジャである位置決めプランジャ15が設けられている。
さらに、縦壁部材2の上端部に前方へ突出するように形
成された突出部2aには、後述のシャフト固定ピン23の案
内する案内部材16が設けられており、この案内部材16に
はピン挿入孔16aが穿設されている。このピン挿入孔16a
はプラネタリーキャリヤ6にピニオンシャフト21を位置
決め固定するシャフト固定ピン23を挿入するためのもの
である。ピン挿入孔16aは、プラネタリーキャリヤ6を
プラネタリーギヤ組付装置に取り付けて割出しを行った
ときに、プラネタリーキャリヤ6のピン挿入孔25と連通
し得るようになっている。
前記のキャリヤ支持部材5はクランプ機構4のクランプ
軸7と連結され、クランプ軸7と同体的に回転し得るよ
うになっている。キャリヤ支持部材5と縦壁部材2との
間にはブシュ17が介装されている。キャリヤ支持部材5
の背面には、割出しピン11と対応する複数の凹部5a…が
形成され、所定の割り出し位置において、上記の凹部5a
と割出しピン11とが嵌合するようになっている。また、
キャリヤ支持部材5の前面側には、プラネタリーキャリ
ヤ6の位置決めを行うキャリヤ位置決めピン18と、プラ
ネタリーキャリヤ6の背面と当接し、クランプ時におけ
るプラネタリーキャリヤ6の後方向の位置を規制するキ
ャリヤ背面当接部19とが突設されている。
キャリヤ支持部材5の前面側には、クランプ機構4によ
りプラネタリーキャリヤ6がクランプ軸7と同軸上に取
り付けられるようになっている。プラネタリーキャリヤ
6は、後述するピニオンギヤアッシー20の厚みよりも若
干広い間隔を有し、U字状に形成されたピニオンギヤ取
付け位置にピニオンギヤアッシー20を取り付け得るよう
になっている。このピニオン取付け位置には、ピニオン
ギヤアッシー20の軸であるピニオンシャフト21を貫入す
るためにピニオンシャフト孔22が形成されている。
また、プラネタリーキャリヤ6には、ピニオンギヤ取付
け位置に対応する外周部位置から中心方向へ延びて、上
記案内部材16におけるピン挿入孔16aと連通し得ると共
に、ピニオンシャフト孔22と連通するピン挿入孔25が穿
設されている。さらに、プラネタリーキャリヤ6の背面
側には、キャリヤ支持部材5のキャリヤ位置決めピン18
と対応する位置決め穴34が穿設されている。
上記のピニオンシャフト21の後部には、シャフト固定ピ
ン23を嵌入するピン嵌入孔21aが穿設されている。この
ピン嵌入孔2中心aは、ピニオンシャフト21によりピニ
オンギヤアッシー20をプラネタリーキャリヤ6に取り付
けた際に、プラネタリーキャリヤ6のピン挿入孔25を連
通し得る位置に形成されている。ピニオンシャフト21の
後端面には、ドライバ24によってピニオンシャフト21を
回動させるための一溝21bが形成されている。
上記のピニオンギヤアッシー20は、ピニオンギヤ27と、
このピニオンギヤ27の内周に2列かつ環状に配されたニ
ードルローラ28…と、いれらニードルローラ28…の外側
の端部および内側の端部間に配された小ワッシャ29…と
で構成されている。また、ピニオンギヤアッシー20に
は、プラネタリーキャリヤ6に取り付けられる前の仮り
の軸として、ダミーシャフト26が貫入されている。そし
て、ピニオンギヤアッシー20は、両側にピニオンワッシ
ャ30・30を介してプラネタリーキャリヤ6に取り付けら
れるようになっている。
また、本プラネタリーギヤ組付装置は、上記一対のピニ
オンワッシャ30・30およびピニオンギヤアッシー20を保
持するピニオン位置決め具31を備えている。このピニオ
ン位置決め具31は、ピン部としての位置決めピン33と移
動部材32とからなっている。位置決めピン33は、その後
部がプラネタリーキャリヤ6のピニオンシャフト孔22に
挿入され得るようになっており、このように位置決めピ
ン33をピニオンシャフト孔22に挿入することにより、ピ
ニオン位置決め具31はプラネタリーキャリヤ6に前後方
向へ着脱可能に取り付けられるようになっている。
そして、上記の位置決めピン33は、その後部にて、前側
に位置するピニオンワッシャ30(図で左側のピニオンワ
ッシャ)の心出しを行うようになっている。また、位置
決めピン33は、移動部材32の長穴32aを貫通しており、
その前部に抜止め部材35を有している。
移動部材32は、上下方向に延びる長穴32aが形成され、
この長穴32aを位置決めピン33が貫通していることによ
り、位置決めピン33に対して上下方向へ移動可能となっ
ている。また、移動部材32は、第2図(a)(b)に示
すように、ピニオンギヤ27の両側に配されるピニオンワ
ッシャ30・30間の幅を規制する幅規制面32b・32b、およ
びピニオンギヤ受面32cを有している。
上記の構成において、プラネタリーギヤ組付装置によ
り、プラネタリーキャリヤ6にピニオンギヤアッシー20
を組み付ける際には、先ず、第1図に示すように、クラ
ンプ機構4によりキャリヤ支持部材5にプラネタリーキ
ャリヤ6をクランプする。即ち、縦壁部材2にて回転可
能に支持されたキャリヤ支持部材5にプラネタリーキャ
リヤ6を支持する。このとき、キャリヤ支持部材5のキ
ャリヤ位置決めピン18にプラネタリーキャリヤ6の位置
決め穴34を嵌合させて、プラネタリーキャリヤ6の位置
決めを行う。
そして、キャリヤ支持部材5を回転させて、割出し機構
9によりピニオンギヤ取付け位置の割り出しを行う。即
ち、キャリヤ支持部材5の凹部5aに割出しピン11の先端
部が嵌合するように、キャリヤ支持部材5を回転させ
る。このとき、プラネタリーキャリヤ6のピニオンシャ
フト孔22と縦壁部材2のピニオンシャフトガイド孔13と
が連通する。尚、この動作はキャリヤ支持部材5にプラ
ネタリーキャリヤ6を取り付ける前に行ってもよい。
次に、第2図(a)(b)に示すように、ピニオン位置
決め具31の位置決めピン33を前側(図で左側)のピニオ
ンシャフト孔22に挿入することにより、ピニオン位置決
め具31をプラネタリーキャリヤ6に取り付ける。次い
で、一対のピニオンワッシャ30・30をピニオンギヤ取付
け位置に配し、移動部材32を、長穴32aの下端部が位置
決めピン33と当接する位置まで上昇させることにより、
各ピニオンワッシャ30・30を移動部材32の幅規制面32b
・32bによって保持する。このとき、位置決めピン33の
後端部は、前側のピニオンワッシャ30に挿入され、これ
により、位置決めピン33にて前側のピニオンワッシャ30
の心出しが行われる。
続いて、縦壁部材2のピニオンシャフトガイド孔13にピ
ニオンシャフト21を挿入することにより、このピニオン
シャフトガイド孔13と連通しているプラネタリーキャリ
ヤ6の後側(図で右側)のピニオンシャフト孔22にピニ
オンシャフト21を挿入する。このとき、ピニオンシャフ
ト21の先端部は後側に位置するピニオンワッシャ30(図
でピニオンワッシャ)に挿入され、このピニオンシャフ
ト21の先端部にて後側のピニオンワッシャ30の心出しが
行われる。
上記の動作により、ピニオンワッシャ30・30の倒れ込み
と、上下方向の移動が防止されることになる。
尚、上記の位置にピニオンシャフト21を配する際には、
ピニオンシャフト21をピン嵌入孔21が上下方向を向く状
態で縦壁部材2の後方からピニオンシャフトガイド孔13
に挿入する。このとき、ピニオンシャフト21の一溝21b
にドライバ24の先端部を填め込んで押し込む。そして、
適当に探りを入れて位置決めプランジャ15とピン嵌入孔
21aとを嵌合させ、ピニオンシャフト21の仮りの位置決
めを行う。この位置では、上記のように、ピニオンシャ
フト21の先端部がピニオンワッシャ30に挿入されている
状態となっている。
次に、ピニオンワッシャ30・30間における移動部材32の
ピニオンギヤ受面32cに、上方からピニオンギヤアッシ
ー20を載置する。このとき、ピニオンギヤアッシー20に
は、ダミーシャフト26が挿入されている。そして、ピニ
オンギヤアッシー20を押して移動部材32を下降させてい
く。この動作は、移動部材32の長穴32aの上端部が位置
決めピン33と当接するまで行い、このように当接した状
態では、ピニオン位置決め具31の位置決めピン33と、ダ
ミーシャフト26と、ピニオンシャフト21とが同軸上に配
された状態となっている。即ち、この状態では、ピニオ
ンギヤ27、各ピニオンワッシャ30・30、およびプラネタ
リーキャリヤ6のそれぞれの心(即ち、中心線)が互い
に一致した状態となっている。尚、移動部材32が長穴32
aの上端部が位置決めピン33と当接するまで下降した状
態では、各ピニオンワッシャ30・30に対する移動部材32
の幅規制面32b・32bによる保持は解除されている。
次に、上記の状態で、ドライバ24によってピニオンシャ
フト21をさらに前方へ押し込むと、ダミーシャフト26と
位置決めピン33とがピニオンシャフト21により前方へ押
されて移動する。これにより、位置決めピン33はピニオ
ンシャフト孔22から抜脱され、ピニオン位置決め具31は
プラネタリーキャリヤ6から外れる。
そして、第3図(a)(b)に示すように、ピニオンシ
ャフト21を先端部が前側のピニオンシャフト孔22に嵌ま
り込むまで完全に押し進めると、ダミーシャフト26が抜
脱され、ピニオンギヤアッシー20にはダミーシャフト26
に代わってピニオンシャフト21が挿入される。即ち、ピ
ニオンシャフト21はピニオンギヤ27、各ピニオンワッシ
ャ30・30、およびプラネタリーキャリヤ6を貫通する。
上記の状態では、ピニオンシャフト21のピン嵌入孔21a
とプラネタリーキャリヤ6のピン挿入孔25とが連通して
いる。そこで、ピン挿入孔25を通じてシャフト固定ピン
23を挿入し、シャフト固定ピン23の下部がピン嵌入孔21
aに挿入され、上部がピン挿入孔25に残るように配し
て、ピニオンシャフト21を固定する。
以上の動作により、プラネタリーキャリヤ6にピニオン
ギヤアッシー20が組み付けられる。そして、このように
プラネタリーキャリヤ6に対する1個のピニオンギヤ27
の組み付けが終了すると、プラネタリーキャリヤ6を回
転させ、上記と同様にして、新たにピニオンギヤ取付け
位置の割り出しを行い、プラネタリーキャリヤ6に対し
て次のピニオンギヤアッシー20の組み付けを行う。以下
同様にして、プラネタリーキャリヤ6に対する所定個数
のピニオンギヤアッシー20の組み付けを行い、プラネタ
リーギヤの組み付けを完了する。
本プラネタリーギヤ組付装置は、以上のように、ピニオ
ン位置決め具31の位置決めピン33、および縦壁部材2に
て各ピニオンワッシャ30・30の心出しが行われる。した
がって、各ピニオンワッシャ30・30の心出しがプラネタ
リーキャリヤ6側でなされるので、各ピニオンワッシャ
30・30がピニオンシャフト孔22からずれることはなく、
プラネタリーキャリヤ6へのピニオンギヤ27の組み付け
作業に時間および手間がかからない。
また、このように組み付け作業の作業性を向上させるこ
とができるので、プラネタリーギヤのコストを低減する
ことができる。
〔考案の効果〕
本考案のプラネタリーギヤ組付装置は、以上のように、
ピニオンギヤ取付け位置の両側にピニオンシャフト孔の
形成されたプラネタリーキャリヤに、ピニオンシャフト
および一対のピニオンワッシャを用いてピニオンギヤを
組み付けるプラネタリーギヤ組付装置において、上記の
プラネタリーキャリヤを支持するキャリヤ支持部材と、
プラネタリーキャリヤのピニオンシャフト孔にピン部が
挿入されることによりプラネタリーキャリヤに取り付け
られ、このピン部にて一方のピニオンワッシャの心出し
を行い、一方のピニオンワッシャをピニオンシャフトと
同軸に保持するピニオン位置決め具と、上記キャリヤ支
持部材を回転可能に支持すると共に、上記のピニオンシ
ャフト孔と連通するピニオンシャフトガイド孔を有し、
このピニオンシャフトガイド孔に挿入されたピニオンシ
ャフトの先端部にて他方のピニオンワッシャの心出しを
行い、他方のピニオンワッシャをピニオンシャフトと同
軸に保持するピニオンシャフトガイド部材とを備え、上
記のピニオン位置決め具には、一対のピニオンワッシャ
間の距離を規制して、一対のピニオンワッシャを上記ピ
ニオンギヤ取付け位置の両側に配する位置と、上記ピニ
オンワッシャの間に配されるピニオンギヤを上記ピニオ
ンシャフトと同軸上に保持する位置との間で移動可能な
移動部材が設けられている構成である。
それゆえ、ピニオン位置決め具のピン部およびピニオン
シャフトガイド部材にて各ピニオンワッシャの心出しが
行われる。したがって、各ピニオンワッシャの心出しが
プラネタリーキャリヤ側でなされるので、各ピニオンワ
ッシャがピニオンシャフト孔からずれることはなく、プ
ラネタリーキャリヤへのピニオンギヤの組み付け作業に
時間および手間がかからないという効果を奏する。
また、このように組み付け作業の作業性を向上させるこ
とができるので、プラネタリーギヤのコストを低減する
ことができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示すものであ
って、第1図はプラネタリーギヤ組付装置を示す縦断面
図、第2図(a)はプラネタリーキャリヤにピニオンギ
ヤアッシーを組み付ける前の状態を示す要部の縦断面側
面図、同図(b)は同正面図、第3図(a)はプラネタ
リーキャリヤにピニオンギヤアッシーを取り付けた後の
状態を示す要部の縦断面側面図、同図(b)は同正面図
である。 2は縦壁部材(ピニオンシャフトガイド部材)は4、ク
ランプ機構、5はキャリヤ支持部材、6はプラネタリー
キャリヤ、9は割出し機構、13はピニオンシャフトガイ
ド孔、20はピニオンギヤアッシー、21はピニオンシャフ
ト、22はピニオンシャフト孔、23はシャフト固定ピン、
26はダミーシャフト、27はピニオンギヤ、30はピニオン
ワッシャ、31はピニオン位置決め具、32は移動部材、32
aは長穴、32bは幅規制面、32cはピニオンギヤ受面、33
は位置決めピン(ピン部)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピニオンギヤ取付け位置の両側にピニオン
    シャフト孔の形成されたプラネタリーキャリヤに、ピニ
    オンシャフトおよび一対のピニオンワッシャを用いてピ
    ニオンギヤを組み付けるプラネタリーギヤ組付装置にお
    いて、 上記のプラネタリーキャリヤを支持するキャリヤ支持部
    材と、 プラネタリーキャリヤのピニオンシャフト孔にピン部が
    挿入されることによりプラネタリーキャリヤに取り付け
    られ、このピン部にて一方のピニオンワッシャの心出し
    を行い、一方のピニオンワッシャをピニオンシャフトと
    同軸に保持するピニオン位置決め具と、 上記のキャリヤ支持部材を回転可能に支持すると共に、
    上記のピニオンシャフト孔と連通するピニオンシャフト
    ガイド孔を有し、このピニオンシャフトガイド孔に挿入
    されたピニオンシャフトの先端部にて他方のピニオンワ
    ッシャの心出しを行い、他方のピニオンワッシャをピニ
    オンシャフトと同軸に保持するピニオンシャフトガイド
    部材とを備え、 上記のピニオン位置決め具には、一対のピニオンワッシ
    ャ間の距離を規制して、一対のピニオンワッシャを上記
    ピニオンギヤ取付け位置の両側に配する位置と、上記ピ
    ニオンワッシャの間に配されるピニオンギヤを上記ピニ
    オンシャフトと同軸上に保持する位置との間で移動可能
    な移動部材が設けられていることを特徴とするプラネタ
    リーギヤ組付装置。
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