JP3498812B2 - 変速歯車の組付装置 - Google Patents
変速歯車の組付装置Info
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Description
チックトランスミッション等に用いられる変速歯車の組
付装置、詳しくはプラネットキャリア等のギヤ支持体内
にピニオンギヤを組み付けるための組付装置に関する。
ンブリは、ギヤ支持体としてのプラネットキャリア1の
所定位置に、噛み合ったロングピニオンギヤ2及びショ
ートピニオンギヤ3(いずれもヘリカルギヤ)の対を1
20゜間隔で3対収納し、各々をロングピニオンシャフ
ト4及びショートピニオンシャフト5によりプラネット
キャリア1に対し回転自在に支持せしめたものである。
a及び7aを有する一対の円板状部材6、7が所定間隔
を隔てて平行に配され、それらが120゜間隔に配され
た柱状部8により連結された構造をなし、各々の柱状部
8の中間位置において円板状部材6及び7にはロングピ
ニオンシャフト5及びショートピニオンシャフト6が挿
入される挿入孔10(10a、10b)、11(11
a、11b)の対が120゜間隔で同心円上に形成され
ている。なお、ロングピニオンシャフト4に対応する挿
入孔10は、ショートピニオンシャフト5に対応する挿
入孔11より大径の同心円上に配置されている。
入孔11aの周囲は寸法の短いショートピニオンシャフ
ト5に対応して下方に向けスリーブ状に肉厚となってお
り、円板状部材7には下方に向け円筒状のスカート部1
2が形成されその外周に歯が形成されている。13は、
挿入孔10、11の中間位置において円板状部材6、7
に120゜間隔に形成された油孔である。また、各ピニ
オンギヤ2、3とプラネットキャリア1の間にはピニオ
ンワッシャ14〜16(図8参照)が介在し、各ピニオ
ンギヤ2、3の軸孔には多数のニードルベアリング17
が装入されている。
リの組付方法について図8(プラネットキャリア1は図
6のB−B断面)を参照して説明すると、従来は、軸孔
にニードルベアリング17を装入しさらにその内側にダ
ミーシャフト18を挿入したロングピニオンギヤ2及び
ショートピニオンギヤ3を用意し、これを噛み合わせた
のちダミーシャフト18の上端にロングピニオンワッシ
ャ14、ショートピニオンワッシャ15をそれぞれセッ
トし、下端に共通のピニオンワッシャ(メガネワッシ
ャ)16をセットする。続いて、柱状部8の間の空間に
側面から挿入し、所定の組付位置(ピニオンギヤの軸孔
とプラネットキャリアの挿入孔が縦に並ぶ位置)に位置
決めし、挿入孔10a、11aの側からそれぞれロング
ピニオンシャフト4及びショートピニオンシャフト5を
押し込むと同時にダミーシャフト18を押し出し、各々
のヘッド部分4a、5a(少し大径とされている)を挿
入孔10a、11aに打ち込んで締りばめとし、さら
に、ロングピニオンシャフト4及びショートピニオンシ
ャフト5の両端を一部押し広げ(図7に19で示す)、
挿入孔10、11にカシメ止めする。
っているが、ピニオンシャフトの対を上下の円板状部材
の間に正確に挿入し位置決めすることが非常に難しく熟
練を要し、また、組み付ける途中でワッシャがずれてニ
ードルベアリングがこぼれ落ちるなどのトラブルが多発
するなど、生産性が上がらないという問題もあった。
は、ニードルベアリング、ダミーシャフト、及びワッシ
ャをセットしたピニオンギヤを、1つづつチャックユニ
ットで把持するとともにプラネットキャリアの中央部開
口から内部に挿入して所定位置に位置決めし、そこでピ
ニオンシャフトを押し込むと同時にダミーシャフトを押
し出すようにしたプラネットギヤアセンブリの自動組付
装置が記載されている。
つプラネットキャリアに組み付ける装置をロングピニオ
ンギヤとショートピニオンギヤが噛み合った前記プラネ
ットギヤアセンブリの組み付けに適用することは事実上
不可能である。すなわち、例えば始めにロングピニオン
ギヤを組み付けておき、続いてショートピニオンギヤを
該ロングピニオンギヤに噛み合わせつつ組み付けようと
しても、両ピニオンギヤはヘリカルギヤであるため、一
方の歯と他方の溝が丁度はまり合う位相にない限りチャ
ックユニットに把持したショートピニオンギヤをロング
ピニオンギヤに押し付けるだけでは、互いの歯同士がか
じって噛み合わせることができない。
技術の問題点に鑑みてなされたもので、一対のピニオン
ギヤを噛み合わせ続いてそれをプラネットキャリア等の
ギヤ支持体内に組み付けるまでの工程を機械化し、もっ
て熟練が不要で生産性の高い組み付け作業を実現するこ
とを目的とする。
の組付装置は、一対のピニオンギヤを噛み合わせこれを
ギヤ支持体内部に組み付けるための装置であって、ギヤ
支持体を水平に位置決めする固定手段と、ギヤ支持体の
中心部に挿入され、一対のピニオンギヤの該ギヤ支持体
内での組付位置を規定する位置決め手段と、一対のピニ
オンギヤの各々を向い合わせに所定距離軸心をずらした
状態で保持し、互いに押し付けて噛み合わせる一対の噛
み合わせ手段と、噛み合わせた一対のピニオンギヤをギ
ヤ支持体に向け平行移動させその側面から挿入して上記
組付位置にもたらす移動手段と、組付位置上方において
ギヤ支持体の挿入孔及びピニオンギヤの軸孔にピニオン
シャフトを押し込む挿入手段を備えることを特徴とす
る。
置下方においてギヤ支持体の下部挿入孔に挿入自在の昇
降ピンを備えることが好ましい。そして、ピニオンギヤ
がその軸孔の内周に沿ってニードルベアリングとその内
側にダミーシャフトが装着されてなる場合、上記昇降ピ
ンは、上記挿入手段が押し込むピニオンシャフトに押さ
れてピニオンギヤの軸孔から下方に抜けるダミーシャフ
トの下端に当接し共に降下するものであることが好まし
い。さらに、上記昇降ピンは、ギヤ支持体の下方の挿入
孔から、噛み合わせた一対のピニオンギヤの下端とギヤ
支持体の間に介装されるメガネワッシャの厚み以下突出
し、該メガネワッシャを位置決めするものであることが
好ましい。
ワッシャの上面と面一な高さで先端のワッシャ当接部が
上記メガネワッシャの側面に隙間なく当接する移動プレ
ートを有し、該移動プレート上をピニオンギヤを移動さ
せることを特徴とし、上記ギヤ支持体の固定手段は、好
ましくは、ギヤ支持体を回転させ所定位置に位置決めす
る割り出し手段を備えることを特徴とする。
段により噛み合わせるべき一対のピニオンギヤを1つづ
つ向い合わせに所定距離軸心をずらした状態で保持し、
これを接近させ軸心をずらしたまま互いに押し付ける。
このとき、両ピニオンギヤの歯と溝が丁度噛み合う位相
であればそのまま噛み合い、位相がずれていると両ピニ
オンギヤの歯同士が当たり、軸心がずれている関係で押
し付け力が両ピニオンギヤを回転させる力に変換され、
いずれか一方又は双方のピニオンギヤが回転して両者が
噛み合わされる。
支持体内での組付姿勢をとるようにされていると(具体
的には図1においてw1=w2、詳しくは後述)、次に移
動手段によりその姿勢を保ったまま平行移動させギヤ支
持体内で位置決め手段に当接させることで、直ちに組付
位置、すなわちギヤ支持体の挿入孔とピニオンギヤの軸
孔が縦に連なる位置に位置決めすることができる。続い
て、挿入手段によりギヤ支持体の挿入孔及びピニオンギ
ヤの軸孔に上方からピニオンシャフトを押し込み、ギヤ
支持体とピニオンギヤの組み付け工程を終える。
いてギヤ支持体の下部挿入孔に挿入自在の昇降ピンを設
けた場合、この昇降ピンはギヤ支持体の挿入孔に挿入さ
れてこれを位置決めするのに利用される。また、この昇
降ピンを、挿入手段が押し込むピニオンシャフトに押さ
れてピニオンギヤの軸孔から下方に抜けるダミーシャフ
トの下端に当接し共に降下するようにした場合、ちょう
ど、ダミーシャフトは挿入手段により押し込まれるピニ
オンシャフトとこの昇降ピンに挟まれて降下する形にな
り、ダミーシャフトがいきなり抜け落ちて軸孔のニード
ルベアリングがこぼれ落ちるというトラブルを防止する
ことができる。さらに、上記昇降ピンを、ギヤ支持体の
下方の挿入孔から、噛み合わせた一対のピニオンギヤの
下端とギヤ支持体の間に介装されるメガネワッシャの厚
み以下突出するようにした場合、該メガネワッシャをセ
ットする際の位置決めに役立つのみならず、該メガネワ
ッシャが側方から挿入されるピニオンギヤに当たって位
置ずれを起こすのを防止することができる。
記メガネワッシャの上面と面一な高さで先端のワッシャ
当接部が上記メガネワッシャの側面に隙間なく当接する
移動プレートを設け、ピニオンギヤを該移動プレート上
を滑らせながら移動させる場合、全移動工程にわたりニ
ードルベアリングがピニオンシャフトの軸孔から抜け落
ちることがない。
手段がギヤ支持体を回転させ所定位置に位置決めする割
り出し手段を備えるときは、一対のピニオンギヤの組み
付けが終ったのちギヤ支持体を所定角度回転させて再び
位置決めし、上記の組み付け工程を繰り返すことで、複
数対のピニオンギヤを次々にギヤ支持体内に組み付ける
ことができる。
を説明する。この実施例は図6〜図8に示すプラネット
ギヤアセンブリの組付装置であり、図1及び図2に示す
ように、基台20と、ギヤ支持体としてのプラネットキ
ャリア1を水平に位置決めする固定手段21と、プラネ
ットキャリア1の中心部に挿入され、一対のピニオンギ
ヤ2、3の該プラネットキャリア1内での組付位置を規
定する位置決めヘッド22と、一対のピニオンギヤ2、
3の各々を向い合わせに所定距離軸心をずらした状態で
保持し、互いに押し付けて噛み合わせる一対の噛み合わ
せ手段23、24と、噛み合わせた一対のピニオンギヤ
2、3をプラネットキャリア1に向け平行移動させその
側面から挿入して組付位置にもたらす移動手段25と、
組付位置上方に配置されプラネットキャリア1の挿入孔
10、11及びピニオンギヤ2、3の軸孔にピニオンシ
ャフト4、5を押し込む挿入手段26等からなる。
いてプラネットキャリア1の下部挿入孔10b、11b
に挿入自在の一対の昇降ピン27を備え、ピニオンシャ
フト4、5をプラネットキャリア1の挿入孔10a、1
1aの直上にもたらすための水平摺動レバー28を備え
る。
る固定手段21は、基台20に取り付けられプラネット
キャリア1の開口7aに丁度はまり込むヘッド31aを
備えた支持柱31と、支持柱31の周りに回転自在には
まる位置決め台32と、位置決め台32に縦に形成され
た穴33に設けられ先端に弾発支持されたボールを備え
るボールプランジャ34(120゜おきに3箇所設置さ
れる)と、基台20の下方から上方に向け付勢され先端
が穴33に臨むロッド35(1箇所設置される)を備え
る。
ア1の開口7aから下方に向くフランジ部を支持する大
径部31bを備え、そのヘッド31aの先端に横向きの
ピンプランジャ36を備える。また、位置決め台32に
は支持柱の大径部31bに120゜おきに形成された切
欠きにはまり込むピンプランジャ37が設けられ、前記
昇降ピン27を昇降自在に収容する穴38(120゜お
きに3箇所設置される)が形成される。さらに、ロッド
35の下端には把手39が取り付けられ、これを引くと
ロッド35の先端を基台20より下のレベルまで引き下
げることができるようになっている。なお、穴38はプ
ラネットキャリア1の挿入穴10、11に相当する位
置、穴33は油穴13に相当する位置に各々形成され
る。
ャリア1内での組付位置を規定する位置決めヘッド22
は、プラネットキャリア1の開口6aから中に挿入さ
れ、下端が前記支持柱のヘッド31aと係合しピンプラ
ンジャ36により互いの位置関係が固定され、移動手段
25に向いた側面に、噛み合ったピニオンギヤ2、3の
形状に応じた位置決め面22aを備えている。また、位
置決めヘッド22は、支柱40に昇降且つ回動自在に取
り付けられたアーム41に固定されている。
ヤ2を保持し押し出すもので、水平なテーブル43上を
摺動する逆ハの字形の先端を持つ押出部材44と、その
両側を案内するガイド部材45、及び駆動シリンダ46
等からなり、噛み合わせ手段24は、ショートピニオン
ギヤ3を保持し押し出すもので、ほぼ同じ形状の押出部
材47と、その両側を案内するガイド部材48、及び駆
動シリンダ49からなる。押出部材44、47は、両ピ
ニオンギヤ2、3の軸心を所定距離隔てて互いに平行に
向き合って移動し、両ピニオンギヤ2、3を互いに押し
付けて噛み合わせる。このときの両ピニオンギヤ2、3
の軸心の隔たりは、噛み合わせたときの両ピニオンギヤ
の姿勢がプラネットキャリア1内での組付姿勢になるよ
うに設定される(すなわち、図1において、後述する押
出部材52の進退方向に対する噛み合わされた両ピニオ
ンギヤ2、3の軸心のずれをw1、プラネットキャリア
1内に組み付けられた両ピニオンギヤ2、3の軸心のず
れをw2としたとき、w1=w2に設定)。
ギヤ2、3を噛み合わされたままの姿勢で保持し前方に
平行移動させるもので、シリンダ51により押出部材4
4、47の進退方向とは直角方向に進退する押出部材5
2と、押出部材52を案内するガイド部材53と、シリ
ンダ51にバネ54を介し取り付けられて進退し、押出
部材52を摺動自在に載置する移動プレート55からな
る。押出部材52の上端にはロングピニオンワッシャ1
4、ショートピニオンワッシャ15の組付姿勢に合わせ
たワッシャ保持部52a、52bが取り付けられ、移動
プレート55の先端にはメガネワッシャ16の組付姿勢
に合わせたワッシャ当接部55aとプラネットキャリア
1の側面形状に合わせたキャリア当接部55bが形成さ
れる。なお、移動プレート55はテーブル43に形成さ
れた凹溝43aに沿って摺動し、その上面はテーブル4
3の上面と面一の高さとされ、また、この高さはプラネ
ットキャリア1にセットされた(後述)メガネワッシャ
16の上面と面一の高さとされる。
及びピニオンギヤ2、3の軸穴にピニオンシャフト4、
5を押し込む挿入手段26は、アーム41に固定された
一対のシリンダ56と、そのピストンロッド先端に各々
取り付けられた挿入ピン57からなる。昇降ピン27
は、基台20に取り付けられた一対のシリンダ58によ
り昇降し、上昇したときはプラネットキャリア1の挿入
穴10b、11bからそこにセットされるメガネワッシ
ャ16の厚み以下突出し、下降したときは先端が基台2
0の上面にほぼ面一となる。
リア1の挿入孔の直上にもたらすための水平摺動レバー
28は、アーム41に押出部材52と同方向に摺動自在
なように取り付けられ、ピニオンシャフト4、5を収容
する穴60、61を有する。そして、把手62を引いて
該水平摺動レバー28をアーム41の位置決め面41a
に当接したとき、穴60、61がそれぞれプラネットキ
ャリア1の挿入孔10a、11aの直上位置にくるよう
になっている。
操作につき説明する。始めに支持柱31と位置決め台3
2の相対位置が、ピンプランジャ37が支持柱31のい
ずれかの切欠きにはまり込むことで決められている。一
方、位置決めヘッド22が、アーム41を支柱40に沿
って上昇させると同時に側方に回動させることでヘッド
31aの直上位置からずらされている。この状態でプラ
ネットキャリア1を支持柱31及び位置決め台32には
め込み、各油穴13にボールプランジャ34のボールが
はまるところにセットする。
ヘッド22を支持柱31の直上にもたらし、下降させて
位置決めヘッド22をプラネットキャリア1の開口6a
に挿入し、その下端を支持柱31のヘッド31aの先端
と係合させ、ピンプランジャ36により相対位置を確定
する。このとき、位置決めヘッド22の基部外周は開口
6aの内周に当接する。同時にシリンダ58を作動さ
せ、昇降ピン27をプラネットキャリア1の挿入孔10
b、11bからそこにセットされるメガネワッシャ16
の厚み以下突出させる。
アリング17とダミーシャフト18をセットされたロン
グピニオンギヤ2を押出部材44の前方に置き、同じく
ショートピニオンギヤ3を押出部材47の前方に置き、
駆動シリンダ46、49を作動させ押出部材44、47
により前方に押し出す。これによりロングピニオンギヤ
2及びショートピニオンギヤ3は、テーブル43上を滑
り、移動プレート55の上で互いに押し付けられ噛み合
わされ、このとき噛み合わされた一対のピニオンギヤ
2、3はプラネットキャリア1内での組付姿勢をとるよ
うにされている。続いて、噛み合わされた両ピニオンギ
ヤ2、3の上にロングピニオンワッシャ14、ショート
ピニオンワッシャ15が載置され、また、昇降ピン27
にもメガネワッシャ16がはめられる。図3に、両ピニ
オンギヤ2、3の噛み合わせ(a)、ワッシャ14、1
5のセット(b)、及びセット後(c)の様子を模式的
に示す。
ダ51を作動させ押出部材52を前方に押し出し、噛み
合わされた両ピニオンギヤ2、3をその姿勢を保ったま
まプラネットキャリア1の組付位置に向け平行移動させ
る。平行移動の途中までは押出部材52と移動プレート
55が共に前進し、移動プレート55先端のワッシャ当
接部55aとキャリア当接部55bがメガネワッシャ1
6及びプラネットキャリア1の側面に当接した後は、移
動プレート55が停止して押出部材52のみが前進す
る。
止した移動プレート55上を滑り、そのままメガネワッ
シャ16の上に移り、プラネットキャリア1の柱状部8
の間を通って該プラネットキャリア1の内側に挿入され
る。このとき、移動プレート55のワッシャ当接部55
aがメガネワッシャ16の側面に隙間なく当接している
ので、両ピニオンギヤ2、3がガタついたり、ニードル
ベアリング17が落下することがなく、また、両ピニオ
ンギヤ2、3がメガネワッシャ16の上を滑ってもメガ
ネワッシャ16の穴には昇降ピン27がはまっているの
で(図4(a)参照)、位置ずれを起こさない。続いて
両ピニオンギヤ2、3は位置決めヘッド22の位置決め
面22aに当接して停止し、このとき両ピニオンギヤ
2、3の軸孔はプラネットキャリア1の挿入孔10、1
1と縦に連なる位置に位置決めされている。
ように、その穴60、61がプラネットキャリア1の外
周側に位置するようにされ、その穴60、61にロング
ピニオンシャフト4及びショートピニオンシャフト5が
挿入され、プラネットキャリア1の円板状部材6の上面
に乗っている(図4(a);穴61とショートピニオン
シャフト5は図示省略、以下同じ)。両ピニオンギヤ
2、3がプラネットキャリア1内の組付位置に位置決め
された後、把手62を引き、水平摺動レバー28をアー
ム41の位置決め面41aに当接させると、穴60、6
1がそれぞれプラネットキャリア1の挿入孔10a、1
1aの直上位置にきて、両ピニオンシャフト4、5は挿
入孔10a、11a内に落下する(図4(b))。
57を穴60、61を通して下降させ、両ピニオンシャ
フト4、5を両ピニオンギヤ2、3の軸孔に挿入する。
このときダミーシャフト18はピニオンシャフト4、5
に押され、該ピニオンシャフト4、5と上方に付勢され
ている昇降ピン27に挟まれた状態で両ピニオンギヤ
2、3の軸孔から抜け出し(図4(c))、さらに、ピ
ニオンシャフト4、5はそのヘッド部分4a、5aが挿
入孔10a、11aに係合して固定され、昇降ピン27
はその先端が基台20の上面にほぼ面一となるまで下降
し、ダミーシャフト18は穴38内に収容される(図4
(d))。
39を引いてロッド35の先端を基台20より下のレベ
ルまで下げ基台20と位置決め台32の係合を外し、図
示しない回転装置によりプラネットキャリア1と位置決
め台32を共回りさせると、120゜回転したところで
ピンプランジャ37が支持柱31に120゜おきに形成
された次の切欠きにはまり込み、支持柱31に対し位置
決めされ、前記組付操作が再び繰り返される。このとき
の様子を模式的に示すのが図5である。
ア1内に組み付けられたピニオンギヤ2、3(斜線で示
す)は、組付位置から120゜回転した位置にもたらさ
れるが、ここでピニオンシャフト4、5は図示しない圧
入装置により衝撃的に叩かれ、そのヘッド4a、5aが
プラネットキャリア1の挿入孔10a、11aに圧入固
定される。また、先に位置決め台32の穴38に収容さ
れたダミーバー18は位置決め台32の回転とともに1
20゜回転し、その位置において、基台20に形成され
た落下穴(図示せず)から下方に自然落下し回収され
る。
6、7に示すプラネットギヤアセンブリが組み付けられ
る。
かじりが生じないようにして自動的に噛み合わせること
ができ、しかも噛み合わせたときの両ピニオンギヤがギ
ヤ支持体内での組付姿勢をとるようにして、両ピニオン
ギヤを平行移動させるのみでギヤ支持体内の組付位置に
もたらすことができるようにすれば、ギヤ支持体に対し
ピニオンギヤを自動的に確実に組み付けることができ
る。これにより、従来手作業で行っていた組付作業を機
械化することができ、作業者の熟練が不要となり、生産
性を向上させることができる。
ト作業を説明する模式図である。
びピニオンシャフト挿入作業の説明図である。
である。
側面断面図(図7のA−A断面)である。
説明する図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 一対のピニオンギヤを噛み合わせこれを
ギヤ支持体内部に組み付けるための装置であって、ギヤ
支持体を水平に位置決めする固定手段と、ギヤ支持体の
中心部に挿入され、一対のピニオンギヤの該ギヤ支持体
内での組付位置を規定する位置決め手段と、一対のピニ
オンギヤの各々を向い合わせに所定距離軸心をずらした
状態で保持し、互いに押し付けて噛み合わせる一対の噛
み合わせ手段と、噛み合わせた一対のピニオンギヤをギ
ヤ支持体に向け平行移動させその側面から挿入して上記
組付位置にもたらす移動手段と、組付位置上方において
ギヤ支持体の挿入孔及びピニオンギヤの軸孔にピニオン
シャフトを押し込む挿入手段を備えることを特徴とする
変速歯車の組付装置。 - 【請求項2】 組付位置下方においてギヤ支持体の下部
挿入孔に挿入自在の昇降ピンを備えることを特徴とする
請求項1に記載された変速歯車の組付装置。 - 【請求項3】 ピニオンギヤはその軸孔の内周に沿って
ニードルベアリングとその内側にダミーシャフトが装着
されてなり、上記昇降ピンは、上記挿入手段が押し込む
ピニオンシャフトに押されてピニオンギヤの軸孔から下
方に抜けるダミーシャフトの下端に当接し共に降下する
ものであることを特徴とする請求項2に記載された変速
歯車の組付装置。 - 【請求項4】 上記昇降ピンは、ギヤ支持体の下方の挿
入孔から、噛み合わせた一対のピニオンギヤの下端とギ
ヤ支持体の間に介装されるメガネワッシャの厚み以下突
出し、該メガネワッシャを位置決めするものであること
を特徴とする請求項2に記載された変速歯車の組付装
置。 - 【請求項5】 上記移動手段は、上記メガネワッシャの
上面と面一な高さで先端のワッシャ当接部が上記メガネ
ワッシャの側面に隙間なく当接する移動プレートを有
し、該移動プレート上をピニオンギヤを移動させること
を特徴とする請求項4に記載された変速歯車の組付装
置。 - 【請求項6】 上記ギヤ支持体の固定手段は、ギヤ支持
体を回転させ所定位置に位置決めする割り出し手段を備
えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載さ
れた変速歯車の組付装置。
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JP33834494A JP3498812B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 変速歯車の組付装置 |
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