JP3537022B2 - プラネタリギヤアッシーの組立方法とそのプラネタリギヤアッシー組立装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、互いに反対方向に
突出する一方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方
及び他方の爪部の先端部間の寸法Ｌが切欠き部の幅寸法
Ｈより大きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオ
ンの端側に配して成るピニオンサブアッセンブリを、キ
ャリア内の所定の位置に組み付けるプラネタリギヤアッ
シーの組立方法とそのプラネタリギヤアッシー組立装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のプラネタリギヤアッシーの組立装
置としては、実公平１−３５７９１号公報に開示された
技術がある。この開示技術は、ニードルローラ及びワッ
シャをもつピニオンギヤアッシーであるピニオンサブア
ッセンブリが外装されるガイドシャフトを上下動可能に
設けたギヤアッシー保持装置と、このギヤアッシー保持
装置に対し進退可能にかつ昇降可能に設けられ前記ピニ
オンギヤアッシーを載せて把持するチャック機構と、前
記ギヤアッシー保持装置の上方に配設されダミーシャフ
トを前記ピニオンギヤアッシーに挿入するダミーシャフ
ト挿入装置と、前記チャック機構の動作領域内に配設さ
れキャリアを回転位置決め可能に保持するキャリア固定
装置と、前記キャリアの孔位置の上方に昇降可能に配置
された打込みピン及びこの打込みピンの真下に正規シャ
フトを供給するシャフト供給治具を有する正規シャフト
打込み装置とからなるものである。

【０００３】そして、上記した組立装置において、ピニ
オンサブアッセンブリを組み付けるには、ギヤアッシー
保持装置のガイドシャフトにピニオンサブアッセンブリ
を外装し、この状態でチャック機構によりピニオンサブ
アッセンブリを把持する。

【０００４】次に、ダミーシャフト挿入装置によりダミ
ーシャフトを下降させてピニオンサブアッセンブリに挿
入し、ガイドシャフトをダミーシャフトに入れ替える。
次に、チャック機構がピニオンサブアッセンブリを把持
したまま上昇、前進してピニオンサブアッセンブリをキ
ャリアの組み付け位置間で移動させる。そして、打込み
ピンが下降して、キャリアの孔位置に対するピニオンギ
ヤ、ワッシャの芯合せが行われる。

【０００５】この芯合せが完了すると、再び、打込みピ
ンが上昇し、シャフト供給治具によって打込みピンの真
下に正規シャフトが供給される。この後に、打込みピン
が下降して、キャリア及びピニオンサブアッセンブリに
正規シャフトが打込まれダミーシャフトと入れ替わる。
このようにして、キャリアの孔位置に１個のピニオンサ
ブアッセンブリが一体に組み付けられる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のピニオンの
組立に使用されるワッシャはピニオンよりも小径である
ために、ピニオンとこのピニオンの端側に配したワッシ
ャとから成るピニオンサブアッセンブリを、開口部から
挿入し、所定の位置に収納することは容易であった。

【０００７】しかしながら、前記ワッシャが、互いに反
対方向に突出する一方及び他方の爪部を有すると共に、
前記一方及び他方の爪部の先端部間の寸法Ｌが開口部の
幅寸法Ｈより大きい回転防止用ワッシャである場合に
は、ピニオンとこのピニオンの端側に配したワッシャと
から成るピニオンサブアッセンブリを、開口部から挿入
しようとすると、前記一方及び他方の爪部が開口部の左
右の縁部に干渉して挿入することができない。また、縁
部にワッシャの爪部が干渉しないように、ワッシャを予
め挿入方向に対して斜めにした状態で、ピニオンサブア
ッセンブリをキャリアに挿入することも考えられるが、
この場合、ピニオンサブアッセンブリを所定位置にはセ
ットできるものの、チャックの単純な挿入方向に対して
の前後運動だけではワッシャをピニオンに支承される状
態にすることはできない。

【０００８】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第１の目的とするところは、互い
に反対方向に突出する一方及び他方の爪部を有すると共
に、前記一方及び他方の爪部の先端部間の寸法Ｌが前記
切欠き部の幅寸法Ｈより大きいワッシャを有し且つ前記
ワッシャをピニオンの端側に配して成るピニオンサブア
ッセンブリを、確実に且つ容易に、キャリアの開口部か
ら、このキャリア内の所定の位置に収納することができ
て、ピニオンサブアッセンブリの組み付けを行うことが
できるプラネタリギヤアッシーの組立方法を提供するこ
とにある。

【０００９】また、本発明の第２の目的とするところ
は、互いに反対方向に突出する一方及び他方の爪部を有
すると共に、前記一方及び他方の爪部の先端部間の寸法
Ｌが前記切欠き部の幅寸法Ｈより大きいワッシャを有し
且つ前記ワッシャをピニオンの端側に配して成るピニオ
ンサブアッセンブリを、確実に且つ容易に、キャリア内
の所定の位置にピニオンサブアッセンブリを組み付ける
ことができるプラネタリギヤアッシー組立装置を提供す
ることにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の第１の目的を達成
するために、請求項１の発明に係わるプラネタリギヤア
ッシーの組立方法は、所定の間隙を開けて平行に配置さ
れた一対の円板と、前記一対の円板を一体的に連結する
連結部とを有し、前記連結部に開口部を形成し、前記一
対の円板の前記開口部に対応する部位にそれぞれ対向し
てシャフト挿入孔を設けたキャリアに、ピニオンとこの
ピニオンの端側に配したワッシャとから成るピニオンサ
ブアッセンブリを、前記開口部から挿入することによっ
て、前記シャフト挿入孔に挿入されるピニオンシャフト
で前記ピニオン及び前記ワッシャを支承可能に構成する
プラネタリギヤアッシーの組立方法であって、前記ワッ
シャが、互いに反対方向に突出する一方及び他方の爪部
を有すると共に、前記一方及び他方の爪部の先端部間の
寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大きい回転防止用ワ
ッシャである場合に、前記ピニオンサブアッセンブリを
移動して前記ワッシャの一方の爪部を前記連結部の前記
開口部内に挿入するステップと、前記他方の爪部を押す
ことにより前記一方の爪部を前記連結部の内面に当接す
るステップと、この当接部を支点にして前記ワッシャを
回転させながら前記他方の爪部を前記開口部を経て前記
連結部内に挿入するステップとを備えたことを特徴とす
る。

【００１１】したがって、互いに反対方向に突出する一
方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方の
爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大
きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオンの端側
に配して成るピニオンサブアッセンブリを、確実に且つ
容易に、前記キャリアの開口部から、このキャリア内の
所定の位置に収納することができて、ピニオンサブアッ
センブリの組み付けを行うことができる。

【００１２】また、上記の第２の目的を達成するため
に、請求項２の発明に係わるプラネタリギヤアッシー組
立装置は、所定の間隙を開けて平行に配置された一対の
円板と、前記一対の円板を一体的に連結する連結部とを
有し、前記連結部に開口部を形成し、前記一対の円板の
前記開口部に対応する部位にそれぞれ対向してシャフト
挿入孔を設けたキャリアに、互いに反対方向に突出する
一方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方
の爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより
大きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオンの端
側に配して成るピニオンアッセンブリを、前記開口部か
ら挿入することによって、前記シャフト挿入孔に挿入さ
れるピニオンシャフトで前記ピニオン及び前記ワッシャ
を支承可能に構成するプラネタリギヤアッシー組立装置
であって、前記キャリアをセットするターンテーブル機
構部と、前記ピニオンサブアッセンブリをセットするピ
ニオンサブアッセンブリ移送用台と、前記ピニオンサブ
アッセンブリ移送用台上の前記ピニオンサブアッセンブ
リを前記キャリア側に移動して前記ワッシャの一方の爪
部を前記連結部の前記開口部内に挿入し、前記他方の爪
部を押すことにより前記一方の爪部を前記連結部の内面
に当接し、この当接部を支点にして前記ワッシャを回転
させながら前記他方の爪部を前記開口部を経て前記連結
部内に挿入するピニオンサブアッセンブリ挿入手段とを
備えたことを特徴とする。

【００１３】かかる構成により、前記ピニオンサブアッ
センブリ挿入手段によって、前記ピニオンサブアッセン
ブリを移動して前記ワッシャの一方の爪部を前記連結部
の前記開口部内に挿入した後に、前記他方の爪部を押す
ことにより前記一方の爪部を前記連結部の内面に当接
し、この当接部を支点にして前記ワッシャを回転させな
がら前記他方の爪部を前記開口部を経て前記連結部内に
挿入することができる。

【００１４】このように、互いに反対方向に突出する一
方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方の
爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大
きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオンの端側
に配して成るピニオンサブアッセンブリを、確実に且つ
容易に、前記キャリア内の所定の位置にピニオンサブア
ッセンブリを組み付けることができる。

【００１５】また、上記の第２の目的を達成するため
に、請求項３の発明に係わるプラネタリギヤアッシー組
立装置は、請求項１記載のプラネタリギヤアッシー組立
装置において、前記ピニオンサブアッセンブリ挿入手段
を、ベースプレート上に直線往復動可能に前部移動テー
ブルと後部移動テーブルとを配し、前記後部移動テーブ
ル上にピニオン押し込みアクチュエータを設けて、この
ピニオン押し込みアクチュエータで前記前部移動テーブ
ルを前記後部移動テーブルに連結し、前記ベースプレー
ト上に前記後部移動テーブルの移動を制御するピニオン
持込みアクチュエータを設け、前記前部移動テーブル上
に、前記前部移動テーブルの移動方向とは直角方向に直
線往復動可能にシフトテーブルを設けると共に、前記前
部移動テーブル上にシフトテーブルの移動を制御する爪
シフトアクチュエータを設け、前記シフトテーブルに、
前端部にピニオンサブアッセンブリ押付け部を有する押
込みピン保持部材を取り付けると共に、前記押付け部を
の一側に位置する突起部に押込みピンを設け、前記押込
みピン保持部材の他側に、前記前部移動テーブルの移動
方向に移動可能に可動押込みピン保持部材を配すると共
に、前記可動押込みピン保持部材の先側に押込みピンを
設け、前記シフトテーブルに前記可動押込みピン保持部
材の移動を制御する爪押込みアクチュエータを設けて構
成にした。

【００１６】かかる構成により、前記ピニオン持込みア
クチュエータを伸張作動して、後部移動テーブルを前進
させると共に、この後部移動テーブルに固着されたピニ
オン押込みアクチュエータに保持された前部移動テーブ
ルを前進させ、この前部移動テーブルに設けられた押込
みピン保持部材の押付け部でピニオンサブアッセンブリ
を押す。この状態では、前記ワッシャの一方の爪部が切
欠き部に挿入される。次に、前記爪シフトアクチュエー
タが伸張作動して前記シフトテーブルが横方向に移動し
て押込みピン保持部材が横にシフトされる。

【００１７】次に、前記爪押し込みアクチュエータが伸
張作動して可動押込みピン保持部材が前進し、この可動
押込みピン保持部材に設けた押込みピンが、前記ワッシ
ャの他方の爪部に当接して、この爪部を押す。このため
に、ワッシャは回転して、すでに前記キャリアの連結部
内に挿入されている一方の爪部が、開口部の一方に位置
する部位の内面に当接し、この当接部を支点にしてワッ
シャが回転しながら他方の爪部が開口部を経てキャリア
の連結部内に挿入される。

【００１８】次に、前記ピニオン押込みアクチュエータ
が伸張作動して前部移動テーブルを前進させ、この前部
移動テーブルに設けた押込みピン保持部材の押付け部で
ピニオンサブアッセンブリを押し、このピニオンサブア
ッセンブリを所定の位置に位置させ、次に、例えば、ダ
ミーシャフトが上昇して、ピニオンの組み付けが完了す
る。

【００１９】このように、互いに反対方向に突出する一
方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方の
爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大
きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオンの端側
に配して成るピニオンサブアッセンブリを、確実に且つ
容易に、前記キャリアの開口部から、このキャリア内の
所定の位置に収納することができて、ピニオンサブアッ
センブリの組み付けを行うことができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明に係わるプラネタリ
ギヤアッシー組立装置の一部省略した平面図、図２は図
１のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。

【００２１】キャリアユニットＫは、図７乃至図１０に
示すようにキャリア１と、リングギヤ３と、複数のピニ
オン４と、ワッシャ５とから大略構成してある。キャリ
ア１は、一対の円板であるキャリアプレート２Ａ及びベ
ースプレート２Ｂと、これらのプレート２Ａ、２Ｂを一
体的に連結する円筒状の連結部６とを有し、キャリアプ
レート２Ａの中央にボス部８を形成し、連結部６の周部
に、所定の間隔をおいて複数の開口部９を形成して構成
してあり、前記キャリアプレート２Ａの開口部９に対応
する部位にはシャフト挿入孔１０が設けてある。

【００２２】そして、ベースプレート２Ｂの前記シャフ
ト挿入孔１０に対向する部位にはシャフト挿入孔１１が
設けてある。そして、このベースプレート２Ｂにリング
ギヤ３が固着してある。

【００２３】そして、前記キャリア１内にはピニオン４
が軸支してある。すなわち、ピニオン４はその両端側に
ワッシャ５を配した状態で、前記開口部９からキャリア
１内に挿入してあり、ピニオン４及びワッシャ５に挿通
したピニオンシャフト１２をシャフト挿入孔１０、１１
に支承することにより、キャリア１に配されている。

【００２４】前記ワッシャ５は、図９に示すように外周
縁部５ａに左右の突起状の爪部１３Ａ、１３Ｂを形成し
た回転止め用爪付ワッシャであり、このワッシャ５の爪
部１３Ａ、１３Ｂの先端部１３ａ、１３ｂ間の寸法Ｌ
は、前記開口部９の幅寸法Ｈより大きくなっていて、ピ
ニオン４がキャリア１内に装着された状態では、ワッシ
ャ５の左右の爪部１３Ａ、１３Ｂは、前記キャリアプレ
ート２Ａの連結部６の、開口部９の左、右方に位置する
部位の内面に当接して、このワッシャ５がピニオン４と
共に、回転することを防止している。

【００２５】本発明に係わるプラネタリギヤアッシー組
立装置は、その両端側にワッシャ５を配したピニオン４
からなるピニオンサブアッセンブリＷを、キャリア１の
開口部９よりこのキャリア１内に挿入し、ダミーシャフ
ト１６でピニオン４をキャリア１に仮組立てする装置で
ある。

【００２６】本発明に係わるプラネタリギヤアッシー組
立装置は、図１に示すようにピニオンサブアッセンブリ
挿入手段であるピニオンサブアッセンブリ挿入機構部Ａ
とターンテーブル機構部Ｂとを備えている。そして、前
記ピニオンサブアッセンブリ挿入機構部Ａはベースプレ
ート２０を有しており、このベースプレート２０上には
図１に示すように前後方向Ｘ１−Ｘ２に沿うガイドレー
ル２１が軌設してあり、このガイドレール２１に前部移
動テーブル２２と後部移動テーブル２３とが載せてあ
る。この後部移動テーブル２３上にはピニオン押し込み
アクチュエータ２４が固着してあり、このピニオン押し
込みアクチュエータ２４のピストンロッド２４Ａには連
結ロッド２９が接続してあり、この連結ロッド２９は、
後部移動テーブル２３の立壁部２３Ａの孔部２５を貫通
して前記前部移動テーブル２２に連結してある。

【００２７】また、前部移動テーブル２２には左右一対
のロッド２６が後方に突出させて設けてあり、これらの
ロッド２６は、後部移動テーブル２３の立壁部２３Ａの
孔部２７を摺動可能に貫通していて、ロッド２６の貫通
端部に設けたねじ部２６Ａにはナット部材２８が螺合し
てある。

【００２８】また、前記ベースプレート２０上にはピニ
オン持込みアクチュエータ３０が固着してあり、このピ
ニオン持込みアクチュエータ３０のピストンロッド３１
は、前記後部移動テーブル２３に取り付けたブラケット
３２に連結してある。

【００２９】また、前記前部移動テーブル２２上には、
前記ガイドレール２１に対して直角方向（左右方向Ｙ１
−Ｙ２）に沿う横シフトレール３３が軌設してあり、こ
の横シフトレール３３にシフトテーブル３４が移動可能
に載せてある。そして、前部移動テーブル２２上には爪
シフトアクチュエータ３５が固着してあり、この爪シフ
トアクチュエータ３５のピストンロッド３６はシフトテ
ーブル３４に連結してある。

【００３０】また、前記シフトテーブル３４には前後方
向Ｘ−Ｘに沿うようにして押込みピン保持部材３７が取
り付けてあり、この押込みピン保持部材３７の前端部に
は、平面視で略Ｕ字形状の切欠き部から成る押付け部３
８と、この押付け部３８の左右に位置する突起部３９、
４０とが形成してあり、左の突起部３９の上下に押込み
ピン４１が設けてある。

【００３１】また、前記押込みピン保持部材３７の右側
部には、前後方向Ｘ１−Ｘ２に移動可能に可動押込みピ
ン保持部材４３が配してあり、また、前記シフトテーブ
ル３４には爪押込みアクチュエータ４４が固着してあ
り、この爪押込みアクチュエータ４４のピストンロッド
４５は可動押込みピン保持部材４３に連結してあり、こ
の可動押込みピン保持部材４３の上下には押込みピン４
１が設けてある。

【００３２】上記のように構成されたピニオンサブアッ
センブリ挿入機構部Ａは、前記ターンテーブル機構部Ｂ
を中心とした円を４等分した位置にそれぞれ配置してあ
る。

【００３３】前記ターンテーブル機構部Ｂは、図２に示
すようにパレット４８を備えており、このパレット４８
上にはベース部材４９が固着してあり、このベース部材
４９にターンテーブル５０が設置してあり、このターン
テーブル５０は所定の角度に割出し可能になっている。
そして、前記ベース部材４９にはダミーシャフト挿入孔
部５１が設けてあり、このダミーシャフト挿入孔部５１
にはシャフト保持機構５２が設けてある。このシャフト
保持機構５２は、ダミーシャフト挿入孔部５１に開口す
る開口部５３にボール５５を一部を、このボール５５を
スプリング５４で付勢することにより突出させた構成で
ある。

【００３４】また、パレット４８上には、前記ターンテ
ーブル機構部Ｂを中心とした円を４等分した位置に第１
〜第４のピニオンサブアッセンブリ移送用台５６（５６
−１、５６−２、５６−３、５６−４）が配置してあ
り、これら第１〜第４のピニオンサブアッセンブリ移送
用台５６（５６−１、５６−２、５６−３、５６−４）
はそれぞれに第１〜第４のピニオンサブアッセンブリ挿
入機構部Ａ（Ａ−１、Ａ−２、Ａ−３、Ａ−４）に対応
している。

【００３５】これらのピニオンサブアッセンブリ移送用
台５６にはピニオンサブアッセンブリセット部５７とピ
ニオンサブアッセンブリ案内用の切り溝部５８とが設け
てあり、このピニオンサブアッセンブリセット部５７
は、図５及び図６に示すようにピニオンサブアッセンブ
リ移送用台５６の下面部に設けた保持部材に上下動可能
に設けられてスプリング５８により上方向に付勢された
セットピン５９を有しており、このセットピン５９の先
端部はピニオンサブアッセンブリ移送用台５６の上面部
に設けたピン孔６０を貫通して台上に突出している。ま
た、セットピン５９には、このセットピン５９をスプリ
ング５８に抗して下降させる操作部材７０が取り付けて
ある。

【００３６】次に、上記のように構成されたピニオンサ
ブアッセンブリ組立装置を用いて、ピニオン４及びワッ
シャ５のキャリア１への組立てを説明する。

【００３７】４つピニオンサブアッセンブリ移送用台５
６−１、５６−２、５６−３、５６−４のそれぞれのピ
ニオンサブアッセンブリセット部５７にピニオンサブア
ッセンブリＷがセットされる。すなわち、ピニオンサブ
アッセンブリセット部５７のセットピン５９に、２枚の
下側のワッシャ５と、ピニオン４と、２枚の上側のワッ
シャ５とが、この順序にセットされる。この場合、前記
ワッシャ５は、その一左右の爪部１３Ａ、１３Ｂが、ピ
ニオンサブアッセンブリＷの移送方向（前後方向Ｘ１−
Ｘ２）に対して斜めに成るようにセットされる。したが
って、左右の爪部１３Ａ、１３Ｂの先端部１３ａ、１３
ｂ間の寸法Ｌは、前記開口部９の幅寸法Ｈよりやや小さ
目のＬ１に成される。

【００３８】図１１の（１）では、第１〜第４のピニオ
ンサブアッセンブリ挿入機構部Ａ−１、Ａ−２、Ａ−
３、Ａ−４がこの順序にセット状態Ｓ０、第１ステップ
Ｓ１、第２ステップＳ２、第３ステップＳ３に移行した
状態を示し、図１１の（２）では、第１〜第４のピニオ
ンサブアッセンブリ挿入機構部Ａ−１、Ａ−２、Ａ−
３、Ａ−４がこの順序に第４ステップＳ４、第５ステッ
プＳ５、第６ステップＳ６、完了状態Ｓ７に移行した状
態を示す。

【００３９】したがって、セット状態Ｓ０から第１ステ
ップＳ１に移行するには、ピニオンサブアッセンブリ移
送用台５６のピニオンサブアッセンブリセット部５７に
おいて、操作部材７０の作動によりセットピン５９がス
プリング５８に抗して下降されて、ピニオンサブアッセ
ンブリＷよりセットピン５９が抜かれる。この状態で、
前記ピニオン持込みアクチュエータ３０が伸張作動し
て、後部移動テーブル２３を前進させて、この後部移動
テーブル２３に固着されたピニオン押込みアクチュエー
タ２４に保持された前部移動テーブル２２を前進させ、
この前部移動テーブル２２に固着された押込みピン保持
部材３７の押付け部３８でピニオンサブアッセンブリＷ
を押す。この第１ステップＳ１の状態では、前記ワッシ
ャ５の左側の爪部１３Ａが開口部９に挿入される。

【００４０】次に、前記爪シフトアクチュエータ３５が
伸張作動して前記シフトテーブル３４が右方向Ｙ２に移
動して押込みピン保持部材３７が右にシフトされ、第２
ステップＳ２の状態になる。

【００４１】次に、前記爪押し込みアクチュエータ４４
が伸張作動して可動押込みピン保持部材４３が前進し、
この可動押込みピン保持部材４３に設けた上下の押込み
ピン４１が、前記ワッシャ５の右の爪部１３Ｂに当接し
て、この爪部１３Ｂを押す。このために、ワッシャ５は
図１１の（１）において反時計回り方向に回転して、す
でに前記キャリア１の連結部６内に挿入されている左の
爪部１３Ａが、開口部９の左方に位置する連結部６の内
面に当接し、この当接部を支点にしてワッシャ５が反時
計回り方向に回転しながら右の爪部１３Ｂが開口部９を
経てキャリア１の連結部６内に挿入され、第３ステップ
Ｓ３の状態になる。そして、前記爪押し込みアクチュエ
ータ４４が縮小作動して可動押込みピン保持部材４３が
後退する。

【００４２】次に、前記爪シフトアクチュエータ３５が
縮小作動して前記シフトテーブル３４が元の位置に移動
して押込みピン保持部材３７が元の位置に戻り、第４ス
テップＳ４の状態になる。

【００４３】次に、前記ピニオン押込みアクチュエータ
２４が伸張作動して前部移動テーブル２２を前進させ、
この前部移動テーブル２２に固着された押込みピン保持
部材３７の押付け部３８でピニオンサブアッセンブリＷ
を押し、第５ステップＳ５の状態から第６ステップＳ６
の状態になり、前記ダミーシャフト１６の直上にピニオ
ンサブアッセンブリＷの中心が位置する。

【００４４】次に、前記ダミーシャフト１６が上昇し
て、シャフト挿入孔１０、下側のワッシャ５の孔部５
Ａ、ピニオン４の孔部４Ａ、上側のワッシャ５の孔部５
Ａ及びシャフト挿入孔１１に挿通されてピニオン４の組
み付けが完了する。

【００４５】次に、前記ピニオン押込みアクチュエータ
２４及びピニオン持込みアクチュエータ３０がそれぞれ
縮小動作して前、後部移動テーブル２２、２３は元に位
置に戻る。

【００４６】上記した実施の形態例によれば、前記プラ
ネタリサブギヤアッセンブリＷを移動して前記ワッシャ
５の左の爪部１３Ａを連結部６の前記開口部９内に挿入
した後に、右の爪部１３Ｂを押すことにより、左の爪部
１３Ａを連結部６の内面に当接し、この当接部を支点に
してワッシャ５を回転させながら右の爪部１３Ｂを開口
部９を経て連結部６内に挿入することができる。

【００４７】このように、互いに反対方向に突出する左
右の爪部１３Ａ、１３Ｂを有すると共に、左右の爪部１
３Ａ、１３Ｂの先端部１３ａ、１３ｂ間の寸法Ｌが前記
開口部９の幅寸法Ｈより大きいワッシャ５を有し且つ前
記ワッシャ５をピニオン４の端側に配して成るプラネタ
リサブギヤアッセンブリＷを、確実に且つ容易に、前記
組立体Ｆのキャリア１の開口部９から、このキャリア１
内の所定の位置に収納することができて、プラネタリサ
ブギヤアッセンブリＷの組み付けを行うことができる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
係わるプラネタリギヤアッシーの組立方法によれば、所
定の間隙を開けて平行に配置された一対の円板と、前記
一対の円板を一体的に連結する連結部とを有し、前記連
結部に開口部を形成し、前記一対の円板の前記開口部に
対応する部位にそれぞれ対向してシャフト挿入孔を設け
たキャリアに、ピニオンとこのピニオンの端側に配した
ワッシャとを、前記開口部から挿入して、ピニオンサブ
アッセンブリを形成することによって、前記シャフト挿
入孔に挿入されるピニオンシャフトで前記ピニオン及び
前記ワッシャを支承可能に構成するプラネタリギヤアッ
シーの組立方法であって、前記ワッシャが、互いに反対
方向に突出する一方及び他方の爪部を有すると共に、前
記一方及び他方の爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部
の幅寸法Ｈより大きい回転防止用ワッシャである場合
に、前記ピニオンサブアッセンブリを移動して前記ワッ
シャの一方の爪部を前記連結部の前記開口部内に挿入す
るステップと、前記他方の爪部を押すことにより前記一
方の爪部を前記連結部の内面に当接するステップと、こ
の当接部を支点にして前記ワッシャを回転させながら前
記他方の爪部を前記開口部を経て前記連結部内に挿入す
るステップと、前記ピニオンサブアッセンブリをダミー
シャフトの直上に移動させた後、前記ピニオンサブアッ
センブリを構成する前記ピニオン及びワッシャを前記ダ
ミーシャフトにより組付けるステップとを備えたことに
より、互いに反対方向に突出する一方及び他方の爪部を
有すると共に、前記一方及び他方の爪部の先端部間の寸
法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈよりも大きいワッシャを有
し且つ前記ワッシャをピニオンの端側に配して成るピニ
オンアッセンブリを、確実且つ容易に、前記キャリアの
開口部から、このキャリア内の所定の位置に収納するこ
とができて、ピニオンサブアッセンブリの組み付けを行
うことができる。

【００４９】また、請求項２の発明に係わるプラネタリ
ギヤアッシー組立装置によれば、所定の間隙を開けて平
行に配置された一対の円板と、前記一対の円板を一体的
に連結する連結部とを有し、前記連結部に開口部を形成
し、前記一対の円板の前記開口部に対応する部位にそれ
ぞれ対向してシャフト挿入孔を設けたキャリアに、互い
に反対方向に突出する一方及び他方の爪部を有すると共
に、前記一方及び他方の爪部の先端部間の寸法Ｌが前記
開口部の幅寸法Ｈより大きいワッシャと、前記ワッシャ
を端側に配したピニオンとを、前記開口部から挿入する
ことによって、ピニオンサブアッセンブリを形成し、前
記シャフト挿入孔に挿入されるピニオンシャフトで前記
ピニオン及び前記ワッシャを支承可能に構成するプラネ
タリギヤアッシー組立装置であって、前記キャリアをセ
ットするターンテーブル機構部と、前記ピニオンサブア
ッセンブリをセットするピニオンサブアッセンブリ移送
用台と、前記ピニオンサブアッセンブリ移送用台上の前
記ピニオンサブアッセンブリを前記キャリア側に移動し
て前記ワッシャの一方の爪部を前記連結部の前記開口部
内に挿入し、前記他方の爪部を押すことにより前記一方
の爪部を前記連結部の内面に当接し、この当接部を支点
にして前記ワッシャを回転させながら前記他方の爪部を
前記開口部を経て前記連結部内に挿入するピニオンサブ
アッセンブリ挿入手段とを備えたことにより、前記ピニ
オンサブアッセンブリ挿入手段によって、前記ピニオン
サブアッセンブリを移動して前記ワッシャの一方の爪部
を前記連結部の前記開口部内に挿入した後に、前記他方
の爪部を押すことにより前記一方の爪部を前記連結部の
内面に当接し、この当接部を支点にして前記ワッシャを
回転させながら前記他方の爪部を前記開口部を経て前記
連結部内に挿入することができる。

【００５０】このように、互いに反対方向に突出する一
方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方の
爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大
きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオンの端側
に配して成るピニオンサブアッセンブリを、確実に且つ
容易に、前記キャリア内の所定の位置にピニオンサブア
ッセンブリを組み付けることができる。

【００５１】また、請求項３の発明に係わるプラネタリ
ギヤアッシー組立装置によれば、請求項１記載のプラネ
タリギヤアッシー組立装置において、前記ピニオンサブ
アッセンブリ挿入手段を、ベースプレート上に直線往復
動可能に前部移動テーブルと後部移動テーブルとを配
し、前記後部移動テーブル上にピニオン押し込みアクチ
ュエータを設けて、このピニオン押し込みアクチュエー
タで前記前部移動テーブルを前記後部移動テーブルに連
結し、前記ベースプレート上に前記後部移動テーブルの
移動を制御するピニオン持込みアクチュエータを設け、
前記前部移動テーブル上に、前記前部移動テーブルの移
動方向とは直角方向に直線往復動可能にシフトテーブル
を設けると共に、前記前部移動テーブル上にシフトテー
ブルの移動を制御する爪シフトアクチュエータを設け、
前記シフトテーブルに、前端部にピニオンサブアッセン
ブリ押付け部を有する押込みピン保持部材を取り付ける
と共に、前記押付け部をの一側に位置する突起部に押込
みピンを設け、前記押込みピン保持部材の他側に、前記
前部移動テーブルの移動方向に移動可能に可動押込みピ
ン保持部材を配すると共に、前記可動押込みピン保持部
材の先側に押込みピンを設け、前記シフトテーブルに前
記可動押込みピン保持部材の移動を制御する爪押込みア
クチュエータを設けた構成にしたことにより、前記ピニ
オン持込みアクチュエータを伸張作動して、後部移動テ
ーブルを前進させると共に、この後部移動テーブルに固
着されたピニオン押込みアクチュエータに保持された前
部移動テーブルを前進させ、この前部移動テーブルに設
けられた押込みピン保持部材の押付け部でピニオンサブ
アッセンブリを押す。この状態では、前記ワッシャの一
方の爪部が開口部に挿入される。次に、前記爪シフトア
クチュエータが伸張作動して前記シフトテーブルが横方
向に移動して押込みピン保持部材が横にシフトされる。

【００５２】次に、前記爪押し込みアクチュエータが伸
張作動して可動押込みピン保持部材が前進し、この可動
押込みピン保持部材に設けた押込みピンが、前記ワッシ
ャの他方の爪部に当接して、この爪部を押す。このため
に、ワッシャは回転して、すでに前記キャリアの連結部
内に挿入されている一方の爪部が、開口部の一方に位置
する部位の内面に当接し、この当接部を支点にしてワッ
シャが回転しながら他方の爪部が開口部を経てキャリア
の連結部内に挿入される。

【００５３】次に、前記ピニオン押込みアクチュエータ
が伸張作動して前部移動テーブルを前進させ、この前部
移動テーブルに設けた押込みピン保持部材の押付け部で
ピニオンサブアッセンブリを押し、このピニオンサブア
ッセンブリを所定の位置に位置させ、次に、例えば、ダ
ミーシャフトが上昇して、ピニオンの組み付けが完了す
る。

【００５４】このように、互いに反対方向に突出する一
方及び他方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方の
爪部の先端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大
きいワッシャを有し且つ前記ワッシャをピニオンの端側
に配して成るピニオンサブアッセンブリを、確実に且つ
容易に、前記キャリアの開口部から、このキャリア内の
所定の位置に収納することができて、ピニオンサブアッ
センブリの組み付けを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるプラネタリギヤアッシー組立装
置の一部省略した平面図である。

【図２】図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図３】同プラネタリギヤアッシー組立装置におけるタ
ーンテーブル機構部の平面図である。

【図４】同ターンテーブル機構部の側面図である。

【図５】図３のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。

【図６】図５のＥ−Ｅ線に沿う断面図である。

【図７】キャリアユニットの平面図である。

【図８】同キャリアユニットの縦断面図である。

【図９】ワッシャの平面図である。

【図１０】組立体とプラネタリサブギヤアッセンブリと
の組み付けの説明図である。

【図１１】（１），（２）はプラネタリサブギヤアッセ
ンブリの組立体への組付けの順序を示す説明図である。

【符号の説明】

１ キャリア ４ ピニオン ５ ワッシャ ６ 連結部 ９ 開口部 １３Ａ 左の爪部（一方の爪部） １３Ｂ 右の爪部（他方の爪部）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−174347（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−193076（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−132426（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−88734（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−314266（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−37424（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−79095（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B23P 21/00 F16H 1/28 F16H 57/08

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の間隙を開けて平行に配置された一
   対の円板と、前記一対の円板を一体的に連結する連結部
   とを有し、前記連結部に開口部を形成し、前記一対の円
   板の前記開口部に対応する部位にそれぞれ対向してシャ
   フト挿入孔を設けたキャリアに、 ピニオンとこのピニオンの端側に配したワッシャとから
   成るピニオンサブアッセンブリを、前記開口部から挿入
   することによって、前記シャフト挿入孔に挿入されるピ
   ニオンシャフトで前記ピニオン及び前記ワッシャを支承
   可能に構成するプラネタリギヤアッシーの組立方法であ
   って、 前記ワッシャが、互いに反対方向に突出する一方及び他
   方の爪部を有すると共に、前記一方及び他方の爪部の先
   端部間の寸法Ｌが前記開口部の幅寸法Ｈより大きい回転
   防止用ワッシャである場合に、 前記ピニオンサブアッセンブリを移動して前記ワッシャ
   の一方の爪部を前記連結部の前記開口部内に挿入するス
   テップと、 前記他方の爪部を押すことにより前記一方の爪部を前記
   連結部の内面に当接するステップと、 この当接部を支点にして前記ワッシャを回転させながら
   前記他方の爪部を前記開口部を経て前記連結部内に挿入
   するステップと、を 備えたことを特徴とするプラネタリギヤアッシーの組
   立方法。
2. 【請求項２】 所定の間隙を開けて平行に配置された一
   対の円板と、前記一対の円板を一体的に連結する連結部
   とを有し、前記連結部に開口部を形成し、前記一対の円
   板の前記開口部に対応する部位にそれぞれ対向してシャ
   フト挿入孔を設けたキャリアに、 互いに反対方向に突出する一方及び他方の爪部を有する
   と共に、前記一方及び他方の爪部の先端部間の寸法Ｌが
   前記開口部の幅寸法Ｈより大きいワッシャを有し且つ前
   記ワッシャをピニオンの端側に配して成るピニオンアッ
   センブリを、前記開口部から挿入することによって、前
   記シャフト挿入孔に挿入されるピニオンシャフトで前記
   ピニオン及び前記ワッシャを支承可能に構成するプラネ
   タリギヤアッシー組立装置であって、 前記キャリアをセットするターンテーブル機構部と、 前記ピニオンサブアッセンブリをセットするピニオンサ
   ブアッセンブリ移送用台と、 前記ピニオンサブアッセンブリ移送用台上の前記ピニオ
   ンサブアッセンブリを前記キャリア側に移動して前記ワ
   ッシャの一方の爪部を前記連結部の前記開口部内に挿入
   し、前記他方の爪部を押すことにより前記一方の爪部を
   前記連結部の内面に当接し、この当接部を支点にして前
   記ワッシャを回転させながら前記他方の爪部を前記開口
   部を経て前記連結部内に挿入するピニオンサブアッセン
   ブリ挿入手段と、を 備えたことを特徴とするプラネタリギヤアッシー組立
   装置。
3. 【請求項３】 前記ピニオンサブアッセンブリ挿入手段
   を、 ベースプレート上に直線往復動可能に前部移動テーブル
   と後部移動テーブルとを配し、前記後部移動テーブル上
   にピニオン押し込みアクチュエータを設けて、このピニ
   オンの押し込みアクチュエータで前記前部移動テーブル
   を前記後部移動テーブルに連結し、 前記ベースプレート上に前記後部移動テーブルの移動を
   制御するピニオン持込みアクチュエータを設け、 前記前部移動テーブル上に、前記前部移動テーブルの移
   動方向とは直角方向に直線往復動可能にシフトテーブル
   を設けると共に、前記前部移動テーブル上にシフトテー
   ブルの移動を制御する爪シフトアクチュエータを設け、 前記シフトテーブルに、前端部にピニオンサブアッセン
   ブリ押付け部を有する押込みピン保持部材を取り付ける
   と共に、前記押付け部の一側に位置する突起部に押込み
   ピンを設け、 前記押込みピン保持部材の他側に、前記前部移動テーブ
   ルの移動方向に移動可能に可動押込みピン保持部材を配
   すると共に、前記可動押込みピン保持部材の先側に押込
   みピンを設け、前記シフトテーブルに前記可動押込みピ
   ン保持部材の移動を制御する爪押込みアクチュエータを
   設けた構成にした請求項２記載のプラネタリギヤアッシ
   ー組立装置。