JP5725473B2 - 部品の挿入方法、及び、挿入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータや発電機に用いられるロータの製造時に好適に用いることができ、ロータコア等のワークに形成された部品収納部に磁石等の部品を挿入する際に用いられる部品の挿入方法、及び、挿入装置に関する。
従来、モータや発電機に用いられるロータを製造する際に、ガイド部材に磁石を装填し、ガイド部材と、ロータコアに設けられた磁石収納部と、の位置合わせした状態で、磁石をシャフトで押圧することにより、磁石収納部に磁石を挿入するロータの製造方法、及び、製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−336927号公報
しかしながら、磁石と、磁石収納部と、のクリアランスが小さい場合には、ガイド部材と、ロータコアの磁石収納部と、の位置決めを高精度に行う必要がある。位置決めの手段としては、様々な方法が考えられるが、高い精度で位置決めを行うためには、時間がかかる、或いは、装置が複雑化/高価格化するという問題がある。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、簡単な構造で、高速、高精度に部品を部品収納部に挿入することができる部品の挿入方法、及び、挿入装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、部品をワークに設けられた部品収納部に挿入する部品の挿入方法であって、前記部品を前記部品収納部に案内するためのガイド部材と、前記部品収納部と、の位置を位置決め部材を前記ガイド部材の貫通穴を介して前記部品収納部に挿入することで位置合わせする第1工程と、前記ガイド部材を、前記第1工程で位置合わせした状態で固定する第2工程と、前記ガイド部材の案内面に、前記部品を配置する第3工程と、前記部品を押圧部材で押圧し、前記部品収納部に挿入する第4工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、部品収納部に位置決め部材を挿入することで、部品が配置されるガイド部材と、ワークの部品収納部と、の位置合わせを高い精度で簡単に行うことができるため、ガイド部材の案内面に配置した部品を部品収納部に簡単な構造で、高速、高精度に挿入することができる。
また、本発明は、上記部品の挿入方法において、前記位置決め部材と、前記押圧部材と、を同一のピン部材で兼用したことを特徴とする。
この構成によれば、位置決め部材と、押圧部材と、を同一のピン部材で兼用したことで部品コストを削減することができ、さらに、部品を押圧して部品収納部に挿入するための押圧部材を用いて、部品が配置されるガイド部材を部品収納部に対して位置決めすることができるため、位置決め部材と、押圧部材と、の寸法誤差によるガイド部材と、部品収納部と、の位置ずれを防止することができ、簡単な構造で、ガイド部材と、部品収納部と、の位置決めを確実に高精度に行うことができる。
また、本発明は、上記部品の挿入方法において、前記第1の工程において、前記位置決め部材を、前記部品収納部に対して傾斜させて挿入し、前記ガイド部材の案内面と、前記部品収納部の内面とを面一に合わせることを特徴とする。
この構成によれば、ガイド部材の位置決めを行う時に、位置決め部材を部品収納部に対して傾斜させて挿入することで、ガイド部材の案内面と、ワークの部品収納部の内面との段差が無くなるため、簡単な構造で、ガイド部材と、部品収納部と、を高精度に位置決めすることができる。
また、本発明は、上記部品の挿入方法において、前記第1の工程において、前記位置決め部材を前記部品収納部に挿入した状態で、前記位置決め部材を両側から内寄せ部材で押圧し、前記位置決め部材を内寄せすることを特徴とする。
この構成によれば、ガイド部材の、磁石収納部に対する横方向の位置決めも高精度に行うことができるため、簡単な構造で、ガイド部材と、磁石収納部と、を高精度に位置決めすることができる。
また、本発明は、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワーク保持手段に保持されたワークに設けられた部品収納部に挿入される部品を、前記部品収納部に案内するためのガイド手段と、前記部品収納部を、前記ガイド手段に設けられた貫通穴を介して位置決め部材を前記部品収納部に挿入することで前記ガイド手段に位置合わせする位置決め手段と、前記ガイド手段を、前記部品収納部に位置合わせした状態で固定する固定手段と、前記ガイド手段の案内面に配置された前記部品を前記部品収納部に押圧して挿入する押圧手段と、を備えた、ことを特徴とする。
この構成によれば、部品収納部に位置決め部材を挿入することで、ガイド部材と部品収納部との位置決めを高速で、且つ、高い精度で簡単に行うことができるため、ガイド部材の案内面に配置した部品を部品収納部に高い精度で挿入することができる。
また、本発明は、上記部品の挿入装置において、前記位置決め部材と、前記押圧部材と、は同一のピン部材で兼用されていることを特徴とする。
この構成によれば、位置決め部材と、押圧部材と、を同一のピン部材で兼用したことで部品コストを削減することができ、さらに、部品を押圧して部品収納部に挿入するための押圧部材を用いて、部品が配置されるガイド部材を部品収納部に対して位置決めすることができるため、ガイド部材を、部品収納部に対して高精度に位置決めすることができる。
また、本発明は、上記部品の挿入装置において、前記位置決め手段は、前記ガイド手段を前記部品収納部に位置合わせする際に、前記ピン部材を記収納部に対して傾斜して挿入することを特徴とする。
この構成によれば、ガイド部材の位置決め時に、位置決め部材を部品収納部に対して傾斜させて挿入することで、ガイド部材の案内面と、ワークの部品収納部の内面との段差が無くなるため、簡単な構造で、ガイド部材と、部品収納部と、を高精度に位置決めすることができる。
また、本発明は、上記部品の挿入装置において、前記位置決め手段は、前記部品収納部に挿入された前記ピン部材を両側から押圧して内寄せする内寄せ部材を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、位置決め部材と、部品収納部と、の間のクリアランスによる位置ずれを矯正することができ、ガイド部材と、位置決め部材と、の間のクリアランスによるガタつきの発生を防止することができ、簡単な構造で、ガイド部材の、部品収納部に対する横方向の位置決めも高精度に行うことができ、ガイド部材と、部品収納部と、を高精度に位置決めすることができる。
本発明によれば、部品をワークに設けられた部品収納部に挿入する部品の挿入方法であって、前記部品を前記部品収納部に案内するためのガイド部材と、前記部品収納部と、の位置を位置決め部材を挿入することで位置合わせする第1工程と、前記ガイド部材を、前記第1工程で位置合わせした状態で固定する第2工程と、前記ガイド部材の案内面に、前記部品を配置する第3工程と、前記部品を押圧部材で押圧し、前記部品収納部に挿入する第4工程と、を有するため、ガイド部材と部品収納部との位置決めを高い精度で簡単に行うことができ、簡単な構造で、ガイド部材の案内面に配置した部品を部品収納部に高い精度で高速、高精度に挿入することができる。
本発明の実施形態に係る部品の挿入装置の正面図である。 部品の挿入装置の側面図である。 ガイド部材の位置決めの工程を模式的に示した図であり、(A)は挿入装置の平面図であり、(B)は挿入装置の側面図である。 ガイド部材の位置決めを行う工程を示す図であり、(A)は各部材の設置状態を示す図であり、(B)は位置決め部材を部品収納部に挿入している状態を示す図であり、(C)はガイド部材の位置決めを行っている状態を示す図である。 位置決め部材を部品収納部に挿入している状態を模式的に示した挿入装置の部分拡大図である。 部品収納部に部品を挿入する工程を示す図であり、(A)はガイド部材を固定している状態を示す図、(B)はガイド部材の案内面に部品を配置した状態を示す図、(C)は押圧部材で部品を部品収納部に挿入した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本構成に係る部品の挿入装置1の正面図であり、図2は、部品の挿入装置1の側面図である。なお、以下の説明において、挿入装置1の前後、上下、及び、左右とは、図1に示される挿入装置1の前後、上下、及び、左右に基づくものである。
本構成に係る部品の挿入装置1は、ワーク2に設けられた部品収納部3に、部品5を挿入する際に用いられ、特に、部品収納部3と、部品5と、のクリアランスが小さい場合に、部品5を、簡単な構造で、高速、高精度に部品収納部3に挿入するために用いられる。なお、本実施形態では、図1、図2に示すように、車両の駆動用モータ等に用いられるロータの製造時に、ロータコア(ワーク)2の磁石収納部(部品収納部)3に磁石(部品)5を挿入する場合を例に用いて、部品の挿入装置1の構成について以下に詳述する。
挿入装置1は、ロータコア(ワーク)2を保持するワーク保持部(ワーク保持手段)10と、ロータコア2に設けられた磁石収納部(部品収納部)3に磁石(部品)5を挿入する際に、磁石5をガイドするガイド部材(ガイド手段)20と、ガイド部材20の案内面21に配置された磁石5を磁石収納部3に挿入するピン部材30と、を備える。
ロータコア2は、円筒状に形成され、ロータコア2の内径側には、有底筒状のボス部4が形成される。ボス部4の底部の中心部には、図示は省略したが、モータの回転軸となるシャフトが嵌合される嵌合孔が設けられる。ロータコア2の外周側には、磁石5を収納する磁石収納部3が、周方向に所定角度間隔で複数並べて設けられている。各磁石収納部3は、長方形状に形成された2つの収納室3A,3Bから構成され、各収納室3A,3Bは、ロータコア2の軸方向に沿って形成されている。収納室3A,3B間には、各室を互いに隔てる隔壁3Cが設けられている。
ワーク保持部10は、ベース部6に固定されて、ロータコア2を軸方向が水平となるように保持する。ワーク保持部10は、ロータコア2の中心に設けられた嵌合孔に挿入される軸部12と、この軸部12から放射状に延び、ロータコア2を保持する3本のアーム11と、を備える。軸部12は、ロータコア2の表裏を貫通し、ロータコア2の背面2Aが当接する回転台14を介して保持部本体13に延びる。保持部本体13は、図示は省略するが、内部にモータを収容し、当該モータの回転軸には、軸部12が接続される。保持部本体13の内部に収容されたモータが駆動すると、回転台14、及び、軸部12が共に回転する。ロータコア2は、軸部12から放射状に延びるアーム11によって回転台14、及び、軸部12の回転軸に対して軸出しされて、所定の位置に保持される。ロータコア2は、ワーク保持部10に保持されて、回転台14、及び、軸部12の回転に伴って回転するように構成されている。回転台14、及び、軸部12を駆動するモータとしては、例えば、ステッピングモータ等の高精度に位置決めを制御することができるモータが用いられる。
ガイド部材20は、磁石5が配置される案内面21が、ロータコア2に複数設けられた磁石収納部3の内、最下部に配置されて収納室3A,3Bが略水平に並ぶ磁石収納部3の近傍に配置される。ガイド部材20は、上下、及び、左右に移動可能な状態で、支持部25によってベース部6上に取り付けられる。支持部25は、ガイド部材20を上下方向に移動可能な状態で支持する第1シリンダー23と、ガイド部材20を左右方向に移動可能な状態で支持する第2シリンダー22と、を備える。
ガイド部材20は、側面視略L字形状に形成され、案内面21からロータコア2の表面2Bに沿って上方に延びる壁部26が設けられる。壁部26には、ロータコア2に設けられた磁石収納部3の各収納室3A,3Bの略同形状に形成され、各収納室3A,3Bに対応する位置に配置された貫通孔24,24が設けられる。案内面21は、例えば、ガイド部材20の上面にガイド部材20の長さ方向に亘って形成され、貫通孔24,24に連続し、磁石5を内側に配置できるように形成された2本のスリットであっても良い。
ピン部材30は、図3に示すように、互いに略平行に設けられた2本のピン30A,30Bによって構成される。各ピン30A,30Bは、断面略長方形状に形成され、ガイド部材20の貫通孔24を貫通し、ロータコア2に設けられた磁石収納部3の各収納室3A,3Bにそれぞれ挿抜可能に形成される。各ピン30A,30Bと、各収納室3A,3Bの間のクリアランスは、最小限となるように構成されている。また、各ピン30A,30Bの先端部36には、先端に向かって外径が小さくなるようにテーパー加工が施されている。
ピン部材30は、ワーク保持部10に保持されたロータコア2の最下部に配置される磁石収納部3と略同じ高さに予め配置される。挿入装置1には、ガイド部材20の前方側に、ピン部材30の位置を調整する調整治具35を備える。調整治具35は、ピン部材30が挿通される挿通部31を備える。調整治具35は、断面積に対して長さが長いピン部材30のたわみを防ぐとともに、ピン部材30が倒れるのを防止する。これによって、ピン部材30の高さ方向の位置を、ロータコア2の最下部に配置される磁石収納部3の位置に高精度に合わせることができる。ピン部材30は、各ピン30A,30Bは、挿入装置1の前方側から延び、ガイド部材20の案内面21上をスライドして、貫通孔24,24、及び、各収納室3A,3Bに挿抜可能に設けられる。
また、調整治具35は、連結部34を介して挿通部31に連結され、ピン挿通部31に挿通されたピン部材30を上方から押圧する第3シリンダー33を備える。挿通部31、連結部34、及び、第3シリンダー33は、図2に示すように、台座部32によって一体にベース部6に固定されている。
また、挿入装置1は、図3に示すように、ガイド部材20の両側面側からピン部材30を内側に押圧する第4シリンダー(内寄せ部材)27,27を備える。ガイド部材20の壁部26の側面には、第4シリンダー27,27のピストン27A,27Aが挿通される孔28,28が形成され、この孔28,28を介して挿通されるピストン27A,27Aによって各ピン30A,30Bが互いに内側に寄せられるようにして押圧される。第4シリンダー27,27は、図示は省略したが、ガイド部材20に取り付けられる構成であっても良いし、或いは、ベース部6に取り付けられる構成であっても良い。
次に、ロータコア2の磁石収納部3に磁石5を挿入する手順について図4、図5、及び、図6を用いて説明する。なお、図4、及び、図6においては、説明の便宜上、第2シリンダー22の図示を省略したため、ガイド部材20が、第1シリンダー23の上方で空中に浮いているように示されているが、実際には、上述したように、ガイド部材20は、上下方向に移動可能な状態で支持部25によって支持されてベース部6上に設けられている。また、図4、及び、図6においては、ロータコア2は下半部のみを図示した。
ロータコア2の磁石収納部3に磁石5を挿入する際には、まず、ガイド部材20の案内面21と、ロータコア2の磁石収納部3と、の位置合わせを行う。図4(A)に示すように、ピン部材30、ガイド部材20、及び、磁石収納部3は、互いに略平行に配置され、各部間の段差が各ピン30A,30Bの先端部36に設けられたテーパーの中に納まる範囲で初期位置が位置決めされている。挿入装置1は、ピン部材30、貫通孔24、及び、磁石収納部3が略直線上に並ぶように予め調整されていると共に、ガイド部材20が上下、及び、左右に移動可能に設けられ、このガイド部材20の設置位置を微調整することで、ピン部材30、貫通孔24、及び、磁石収納部3を高精度に位置合わせできるように構成されている。
図4(B)、及び、図4(C)は、ガイド部材20と、磁石収納部3との位置決めを行う第1工程を示す図である。この第1工程では、まず、図4(B)に示すように、ピン部材(位置決め部材)30は、案内面21上をスライドさせて、貫通孔24を介して、磁石収納部3に挿入される。各ピン30A,30Bと、各収納室3A,3Bの間のクリアランスは、最小限となるように構成されているため、貫通孔24を介して、各収納室3A,3Bにピン30A,30Bをそれぞれ挿入することで、第1シリンダー23、及び、第2シリンダー22によって、上下、及び、左右に移動可能に設けられたガイド部材20が磁石収納部3に対して高精度に位置決めされる。
貫通孔24を介して、各収納室3A,3Bにそれぞれ挿入されたピン30A,30Bは、図3(A)に示すように、第4シリンダー27,27で両側方から押圧されて内寄せされるため、ピン部材30と、磁石収納部3と、の間のクリアランスによる位置ずれを矯正することができ、ガイド部材20と、ピン部材30と、の間のクリアランスによるガタつきの発生を防止することができる。
次に、図4(C)に示すように、貫通孔24を介して、各収納室3A,3Bにピン30A,30Bをそれぞれ挿入した状態で、第1シリンダー23でガイド部材20を押し上げて、ピン部材30に対してガイド部材20押圧するとともに、第3シリンダー33でピン部材30を挿入装置1の前方側で下方に押し下げる。これにより、ピン部材30は、磁石収納部3に対して傾斜させて挿入される。
図5は、貫通孔24を介して、各収納室3A,3Bにピン30A,30Bをそれぞれ挿入した状態で、第1シリンダー23でガイド部材20を押し上げるとともに、第3シリンダー33でピン部材30を下方に押し下げた際の、ピン部材30、貫通孔24、及び、磁石収納部3の配置関係を示す挿入装置1の部分拡大図である。図5に示すように、ピン部材30を、磁石収納部3に対して傾斜させて挿入することで、ガイド部材20の案内面21がピン部材30の傾斜に応じて傾く。これによって、案内面21の前端部21Aと、磁石収納部3の内面3Dの後端部3Eと、を面一に合わせることができ、ガイド部材20の案内面21と、磁石収納部3の内面3Dとの段差をなくすことができる。
このようにして、案内面21上をスライドさせて、貫通孔24を介して、磁石収納部3に挿入するとともに、ピン部材30を、磁石収納部3に対して傾斜させることで、ガイド部材20の案内面21と、ロータコア2の磁石収納部3の内面3Dと、を面一に合わせるとともに、高精度に位置決めすることができ、案内面21と、内面3Dと、の段差をなくすことができる。このように、ピン部材30、第1シリンダー23、第2シリンダー22、第3シリンダー33、及び、第4シリンダー27,27は、挿入装置1において、ガイド部材20と、磁石収納部3と、を高精度に位置合わせするための位置決め手段として用いられる。
次の第2工程では、ガイド部材20は、上述の第1工程で位置決めされた位置に固定される。この第2工程では、ガイド部材20は、例えば、図6(A)に示すように、ワーク保持部10の軸部12に固定部15を介して固定された固定アーム16でロータコア2に対して押圧して固定される。このようにガイド部材20と、磁石収納部3と、の位置決めをし、ガイド部材20を所定の位置に固定した後に、ピン部材30は、磁石収納部3、及び、ガイド部材20から退避される。また、第1シリンダー23によって、ガイド部材20に付せられた上方への押圧力は解放される。
続いて、第3工程では、ガイド部材20の案内面21に、図6(B)に示すように、磁石5が配置される。磁石5は、複数に分割されて設けられ、収納室3A,3Bにそれぞれ4つの磁石5が挿入方向に前後に並べて挿入される。図示は省略するが、ガイド部材20の案内面21への磁石5の搬送は、磁石搬送装置によって自動で行われ、例えば、リフター等で案内面21と同じ高さに持ち上げられて、案内面21に配置される。案内面21には、上述したように、各収納室3A,3Bに連通するスリットが形成され、磁石5は、このスリット内に収められる。
案内面21に磁石5が配置されると、続く第4工程で、図6(C)に示すように、ピン部材(押圧部材)30を押圧手段として用いて、ガイド部材20の案内面21に配置された磁石5を、ピン部材30で押圧し、貫通孔24を介して、磁石収納部3の各収納室3A,3Bに挿入し、各収納室3A,3Bには、挿入方向に並べられた4つの磁石5がそれぞれ収納される。ガイド部材20の案内面21と、ロータコア2の磁石収納部3と、は予め高精度に位置決めされているため、磁石5と、収納室3A,3Bと、の間のクリアランスが小さい場合であっても、磁石5を高精度に磁石収納部3に挿入することができる。また、磁石収納部3に対してピン部材30を傾斜させて挿入することで、ガイド部材20の案内面21と、磁石収納部3の内面3Dと、が面一に合わせられ、段差が解消されているため、案内面21に配置された磁石5を磁石収納部3に挿入する際のガタつきを防止することができる。
固定アーム16、及び、ピン部材30は、磁石5が各収納室3A,3Bに収納された後に、ガイド部材20から解放される。挿入装置1は、続いてワーク保持部10でロータコア2を所定角度回転させて、次に磁石5が挿入される磁石収納部3を、ガイド部材20に対応する位置に配置する。挿入装置1は、これらの工程を、すべての磁石収納部3内に磁石5が収納されるまで繰り返す。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、部品5をワーク2に設けられた部品収納部3に挿入する部品の挿入方法であって、部品5を部品収納部3に案内するためのガイド部材20と、部品収納部3と、の位置を位置決め部材30を挿入することで位置合わせする第1工程と、ガイド部材20を、第1工程で位置合わせした状態で固定する第2工程と、ガイド部材20の案内面21に、部品5を配置する第3工程と、部品5を押圧部材30で押圧し、部品収納部3に挿入する第4工程と、を有する。この構成によれば、部品収納部3に位置決め部材30を挿入することで、ガイド部材20と部品収納部3との位置合わせを高い精度で簡単に行うことができ、ガイド部材20の案内面21に配置した部品5を部品収納部3に簡単な構造で、高速、高精度に挿入することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、位置決め部材30と、押圧部材30と、を同一のピン部材30で兼用したため、部品5を押圧して部品収納部3に挿入するための押圧部材30を用いて、部品5が配置されるガイド部材20を部品収納部3に対して位置決めすることができ、ピン部材を位置合わせ、及び、挿入時に共通して用いるため、位置決め部材30と、押圧部材30と、の寸法誤差によるガイド部材20と、部品収納部3と、の位置ずれを防止することができ、簡単な構造で、ガイド部材20と、部品収納部3と、の位置決めを確実に高精度に行うことができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、第1の工程において、位置決め部材30を、部品収納部3に対して傾斜させて挿入し、ガイド部材20の案内面21と、部品収納部3の内面3Dとを面一に合わせるため、ガイド部材20の位置決め時に、位置決め部材30を部品収納部3に対して傾斜させて挿入することで、ガイド部材20の案内面21と、ロータコア2の部品収納部3の内面3Dとの段差をなくすることができ、簡単な構造で、ガイド部材20と、部品収納部3と、を高精度に位置決めし、部品5を部品収納部3に挿入する際のガタつきを防止することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、第1の工程において、位置決め部材30を部品収納部3に挿入した状態で、位置決め部材30を両側から内寄せ部材27で押圧し、位置決め部材30を内寄せするため、ピン部材30と、部品収納部3と、の間のクリアランスによる位置ずれを矯正することができ、ガイド部材20と、ピン部材30と、の間のクリアランスによるガタつきの発生を防止することができる。これにより、ガイド部材20の、部品収納部3に対する横方向の位置決めも高精度に行うことができ、簡単な構造で、ガイド部材20と、部品収納部3と、を高精度に位置決めすることができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態では、挿入装置1を用いて、ロータのロータコア2に設けられた磁石収納部3に磁石5を挿入する構成について説明したが、これに限らず、本発明は、ロータの製造以外にも、任意の部品と、当該部品が挿入されて収納される部品収納部とのクリアランスが小さい場合等で、部品が配置されるガイド部材と、部品収納部との高精度な位置決めが必要な場合に好適に用いることができる。
1 挿入装置
2 ロータコア(ワーク)
3 磁石収納部(部品収納部)
5 磁石(部品)
10 ワーク保持部(ワーク保持手段)
20 ガイド部材(ガイド手段)
21 案内面
27 第4シリンダー(内寄せ部材)
30 ピン部材(位置決め部材、押圧部材、押圧手段)

Claims (8)

  1. 部品をワークに設けられた部品収納部に挿入する部品の挿入方法であって、
    前記部品を前記部品収納部に案内するためのガイド部材と、前記部品収納部と、の位置を位置決め部材を前記ガイド部材の貫通穴を介して前記部品収納部に挿入することで位置合わせする第1工程と、
    前記ガイド部材を、前記第1工程で位置合わせした状態で固定する第2工程と、
    前記ガイド部材の案内面に、前記部品を配置する第3工程と、
    前記部品を押圧部材で押圧し、前記部品収納部に挿入する第4工程と、
    を有することを特徴とする部品の挿入方法。
  2. 請求項1に記載の部品の挿入方法であって、
    前記位置決め部材と、前記押圧部材と、を同一のピン部材で兼用したことを特徴とする部品の挿入方法。
  3. 請求項1、又は、2に記載の部品の挿入方法であって、
    前記第1の工程において、前記位置決め部材を、前記部品収納部に対して傾斜させて挿入し、前記ガイド部材の案内面と、前記部品収納部の内面とを面一に合わせることを特徴とする部品の挿入方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の部品の挿入方法であって、
    前記第1の工程において、前記位置決め部材を前記部品収納部に挿入した状態で、前記位置決め部材を両側から内寄せ部材で押圧し、前記位置決め部材を内寄せすることを特徴とする部品の挿入方法。
  5. ワークを保持するワーク保持手段と、
    前記ワーク保持手段に保持されたワークに設けられた部品収納部に挿入される部品を、前記部品収納部に案内するためのガイド手段と、
    前記部品収納部を、前記ガイド手段に設けられた貫通穴を介して位置決め部材を前記部品収納部に挿入することで前記ガイド手段に位置合わせする位置決め手段と、
    前記ガイド手段を、前記部品収納部に位置合わせした状態で固定する固定手段と、
    前記ガイド手段の案内面に配置された前記部品を前記部品収納部に押圧して挿入する押圧手段と、を備えた、
    ことを特徴とする部品の挿入装置。
  6. 請求項5に記載の部品の挿入装置であって、
    前記位置決め部材と、前記押圧部材と、は同一のピン部材で兼用されていることを特徴とする部品の挿入装置。
  7. 請求項5、又は、6に記載の部品の挿入装置であって、
    前記位置決め手段は、前記ガイド手段を前記部品収納部に位置合わせする際に、前記ピン部材を記収納部に対して傾斜して挿入することを特徴とする部品の挿入装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の部品の挿入装置であって、
    前記位置決め手段は、前記部品収納部に挿入された前記ピン部材を両側から押圧して内寄せする内寄せ部材を備えたことを特徴とする部品の挿入装置。
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