JP6785994B2 - 圧縮機の組立装置及び圧縮機の組立方法 - Google Patents

圧縮機の組立装置及び圧縮機の組立方法 Download PDF

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Description

本発明は圧縮機の組立装置及び圧縮機の組立方法に関する。
圧縮機の組立装置には、ロータを有するシャフトを回転可能に支持する主軸受が固定された円板状のメインフレームと、副軸受が固定された円板状のサブフレームと、を内壁にステータが固定された円筒体に挿入して、圧縮機を組み立てるものがある。
このような組立装置では、圧縮効率が高い圧縮機を組み立てるため、メインフレームの主軸受の軸線とサブフレームの副軸受の軸線を一致させることが必要である。そこで、メインフレームとサブフレームを高い精度で組み立てる組立装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、メインフレームを載置可能な水平面を有する載置台と、基準面にサブフレームを当接させた状態でサブフレームを固定可能な固定台と、載置台と固定台との間で昇降し、円筒体が保持可能な保持アームと、を有する圧入ユニットと、メインフレームとサブフレームを溶接可能な溶接ユニットと、を備える組立装置が開示されている。
特許文献1に記載の組立装置では、固定台の基準面を水平にすることで、メインフレームの主軸受の軸線と、サブフレームの副軸受の軸線と、を平行にしている。そして、この状態のままで、溶接ユニットは、メインフレームとサブフレームを円筒体に溶接している。これにより、軸線が平行にされた圧縮機を組み立てている。
特許文献2には、特許文献1に記載の載置台、固定台、圧入ユニット、及び溶接ユニットに加えて、円筒体を予熱する予熱部を備える組立装置が開示されている。特許文献2に記載の組立装置では、予熱部が円筒体を予熱して円筒体を熱膨張させ、サブフレームを円筒体に圧入する。これにより、サブフレームを円筒体で固定し、サブフレームと円筒体の溶接後の軸線のずれを防いでいる。
特開2005−195005号公報 特開2007−77850号公報
特許文献1に記載の組立装置では、溶接ユニットがメインフレームと円筒体を溶接した後、溶接によるひずみが発生してメインフレームに対してサブフレームがずれることがある。このため、圧縮機を高い精度で組み立てることが難しい。
特許文献2に記載の組立装置でも、溶接ユニットがメインフレームと円筒体を溶接した後、溶接によるひずみによってメインフレームに対してサブフレームがずれることがある。その結果、圧縮機を高い精度で組み立てることが難しい。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、メインフレームとサブフレームを高い精度で組み立てる圧縮機の組立装置及び圧縮機の組立方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る圧縮機の組立装置は、ロータを有するシャフトを回転可能に支持する第一の軸受が固定された円板状の第一のフレーム及び、第二の軸受が固定された円板状の第二のフレームを、内壁にステータが固定された円筒体の径方向内側に挿入すると共に、シャフトを第二の軸受に挿入して、第一のフレーム、第二のフレーム及び、円筒体を組み立てる圧縮機の組立装置である。圧縮機の組立装置は、第一のフレーム挿入部、第二のフレーム挿入部、計測部、記憶部、判定部、調整部及溶接部を備える。第一のフレーム挿入部は、円筒体に第一のフレームを挿入する。第二のフレーム挿入部は、円筒体に第二のフレームを挿入する。計測部は、第一のフレーム挿入部が第一のフレームを円筒体に挿入し、シャフトが円筒体の径方向内側に配置された状態で、ロータとステータとの間の磁力の大きさ及び方向からロータのステータに対する位置を計測する。記憶部は、ロータのステータに対する位置と、溶接後の第一のフレームと第二のフレームの位置ずれ量とに関する第一のデータび、溶接前の第一のフレームと第二のフレームの位置ずれ量と、溶接後の第一のフレームと第二のフレームの位置ずれ量との関係を示す第二のデータが記憶されている。判定部は、計測部によって計測された位置データび、記憶部に記憶された第一のデータに基づき、第一のフレームに対する第二のフレームの位置を調整するか否か判定する。調整部は、判定部で第一のフレームに対する第二のフレームの位置を調整すると判定された場合に、記憶部に記憶された第二のデータに基づき、第一のフレームに対する第二のフレームの位置を調整する。溶接部は、第一のフレームと第二のフレームを円筒体に溶接する。
本発明の構成によれば、判定部が、計測部によって計測された位置データ、および、記憶部に記憶された第一のデータに基づき、第一のフレームに対する第二のフレームの位置を調整するか否か判定し、調整部が、調整すると判定された場合に、記憶部に記憶された第二のデータに基づき、第一のフレームに対する第二のフレームの位置を調整する。そして、溶接部が、位置が調整された第一のフレームと第二のフレームを円筒体に溶接する。このため、メインフレームとサブフレームを正確な位置で溶接することができる。その結果、メインフレームとサブフレームを高い精度で組み立てることができる。
本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置が組み合わせるメインフレーム、サブフレーム及び円筒体の断面図 本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置が組み立てた圧縮機の断面図 本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置の断面図 図3に示すIV領域の拡大断面図 図3に示すV領域の拡大断面図 図3に示すVI領域の拡大断面図 本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置が備える演算ユニットの構成図 図7に示す記憶部に記憶された溶接位置ずれテーブル 本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置を用いた組立処理のフローチャート 本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置で使用するサブフレーム位置決め治具の正面図 図9に示す挿入溶接処理のフローチャート ロータ計測ユニットの変形例の断面図
以下、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置及び圧縮機の組立方法について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。図に示す直交座標系XYZにおいて、組立装置に対して作業者側を正面とした場合の、左右方向がX軸、上下方向がZ軸、X軸とZ軸とに直交する方向がY軸である。以下、適宜、この座標系を引用して説明する。
(実施の形態)
実施の形態に係る圧縮機の組立装置は、圧縮機の部品であるメインフレームと、サブフレームと、円筒体と、を組み合わせて圧縮機を組み立てる組立装置である。この組立装置では、メインフレームとサブフレームを高い精度で組み立てるため、溶接後のメインフレームとサブフレームの位置が許容できる位置か否かを判定するための溶接位置ずれテーブルを用いて、溶接前に、メインフレームに対するサブフレームの位置が調整されて圧縮機が組み立てられる。まず図1、図2を参照して、組立装置が組み合わせるメインフレーム、サブフレーム及び円筒体の構成について説明する。続いて、図3−図8を参照して、組立装置の構成について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置が組み合わせるメインフレーム91、サブフレーム92及び円筒体93の断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置が組み立てた圧縮機94の断面図である。
メインフレーム91は、圧縮機94のフレームを構成する部品である。メインフレーム91には、図1に示すように、コンプライアントフレーム912、主軸受913、ロータ914及び、シャフトであるクランクシャフト915が取り付けられている。なお、本明細書では、メインフレーム91を第一のフレームといい、主軸受913を第一の軸受ともいう。
詳細には、メインフレーム91は、円環板状部911Aと、円環板状部911Aの内壁と連続し、+Z方向に突出する小円筒部911Bと、円環板状部911Aの外壁と連続し、−Z方向に突出する大円筒部911Cと、を有する形状に形成されている。そして、メインフレーム91の内壁にはコンプライアントフレーム912と、コンプライアントフレーム912と一体的に形成され、電動機のロータ914が取り付けられたクランクシャフト915を回転可能に支持する主軸受913と、が嵌め込まれている。ここで、コンプライアントフレーム912とは、クランクシャフト915の軸方向の力を受けて軸方向に移動可能なフレームのことである。また、本明細書では、クランクシャフト915をシャフトともいう。メインフレーム91では、クランクシャフト915が主軸受913からメインフレーム91の+Z側へ延在している。
一方、サブフレーム92は、圧縮機94のもう一つのフレームを構成する部品である。サブフレーム92には、副軸受921が取り付けられている。詳細には、サブフレーム92は、外周が壁で取り囲まれた円板の形状に形成されている。そして、サブフレーム92の中心には、圧縮機が組み立てられたときのクランクシャフト915の+Z端を回転可能に支持する副軸受921が嵌め込まれている。なお、本明細書では、サブフレーム92は、第二のフレームといい、副軸受921は、第二の軸受ともいう。
また、円筒体93は、円筒シェルと呼ばれる、圧縮機の部品を収容する容器を構成する部品である。円筒体93には、ステータ932が取り付けられている。詳細には、円筒体93の内壁に、圧縮機が組み立てられたときにロータ914と対向するステータ932が固定されている。
なお、本明細書では、以下、メインフレーム91、サブフレーム92、円筒体93は、上述した部品が取り付けられた状態であっても、単にメインフレーム91、サブフレーム92、円筒体93と称するものとする。
メインフレーム91とサブフレーム92は、矢印A、Bに示すように、円筒体93の−端と+Z端とに嵌め込まれることで、組み合わされる。そして、図2に示すように、組み合わされたメインフレーム91とサブフレーム92を円筒体93に溶接して、溶接部931を形成することで圧縮機94が組み立てられる。
圧縮機94の組立では、メインフレーム91の主軸受913とサブフレーム92の副軸受921の軸線を一致させて、圧縮効率が高い圧縮機94を組み立てることが望ましい。そこで、圧縮機94の組立には、組立装置が使用される。次に、図3−図8を参照して、組立装置の構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置1の断面図である。図4は、図3に示すIV領域の拡大断面図である。図5は、図3に示すV領域の拡大断面図である。図6は、図3に示すVI領域の拡大断面図である。図7は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置1が備える演算ユニット60の構成図である。図8は、図7に示す記憶部630に記憶された溶接位置ずれテーブルである。
なお、図3−図6では、組立対象のメインフレーム91、サブフレーム92、及び円筒体93が組立装置1に載置された状態、すなわち、圧縮機94が組み立てられる前の状態の組立装置1を示している。また、図5では、図3に示す電源装置820を省略している。
図3に示すように、組立装置1は、円筒体93を位置決めする円筒体位置決めユニット10と、載置台200を上昇させてメインフレーム91をサブフレーム92に挿入するメインフレーム挿入ユニット20と、メインフレーム91のロータ914の位置座標を計測するロータ計測ユニット30と、サブフレーム92の位置を調整するサブフレーム調整ユニット40と、サブフレーム92の位置座標を計測するサブフレーム計測ユニット50と、ロータ計測ユニット30とサブフレーム計測ユニット50が計測した位置座標データからサブフレームの位置を求める演算ユニット60と、サブフレーム92を演算ユニット60が求めたサブフレームの位置に移動させる制御ユニット70と、メインフレーム91をサブフレーム92に溶接する溶接ユニット80と、で構成されている。
円筒体位置決めユニット10は、図4に示すように、円筒体93が載置される可動テーブル100と、可動テーブル100に載置された円筒体93を位置決めするための位置決め治具110と、可動テーブル100をXYZ軸方向、X軸を回動中心とするθ軸方向、及びY軸を回動中心とするφ軸方向に可動させるアクチュエータ120と、アクチュエータ120を支持する底板130と、で構成されている。
アクチュエータ120は、円筒体93が可動テーブル100に載置された場合に、可動テーブル100を駆動して、円筒体93を位置決め治具110によって位置決めする定位置に移動させる。
一方、位置決め治具110は、可動テーブル100から+Z側に延在する突起を備えている。位置決め治具110は、作業者がこの突起に円筒体93を当接させることで、円筒体93を位置決めする。
底板130は、XY平面に平行に配置されている。そして、底板130のX方向中央には、円筒体93に挿入されるメインフレーム91を挿通させることができる貫通孔131が形成されている。また、底板130には、X方向端部に+Z側へ延在する支柱132が固定されている。支柱132は、X方向中央に形成された貫通孔133を有する天板134を支持している。支柱132は、天板134を底板130と平行に配置している。
メインフレーム挿入ユニット20は、図3に示すように、円筒体93にメインフレーム91を挿入するため、円筒体93を位置決めする円筒体位置決めユニット10の−Z側に配設されている。メインフレーム挿入ユニット20は、図5に示すように、メインフレーム91が載置される載置台200と、メインフレーム91を円筒体位置決めユニット10のメインフレーム91に挿入するため、載置台200を昇降させる昇降テーブル210と、昇降テーブル210の+Z面側に設けられ、載置台200を可動させる可動テーブル220と、載置台200に載置されるメインフレーム91を掴むチャック部材230と、昇降テーブル210に取り付けられた取り付け台241に固定された変位センサ240と、で構成されている。なお、本明細書では、メインフレーム挿入ユニット20を第一のフレーム挿入部ともいう。
載置台200には、+Z側に突出する凸部が形成されている。載置台200には、メインフレーム91が載置され、凸部は、そのメインフレーム91が備えるクランクシャフト915の−Z端を支持する。
メインフレーム挿入ユニット20は、Z方向に延在する支柱213を備えている。支柱213には、支柱213に沿って配設され、ブロック部材211をZ方向に駆動させるアクチュエータ212が設けられている。昇降テーブル210は、ブロック部材211に支持され、アクチュエータ212によって昇降する。
可動テーブル220は、昇降テーブル210の+Z面側に設けられた別のアクチュエータ221によって可動される。アクチュエータ221は、可動テーブル220をXYZ軸方向、X軸を回動中心とするθ軸方向、及びY軸を回動中心とするφ軸方向に駆動する。これにより、可動テーブル220は、これらの方向に可動して、+Z側面に配設された載置台200を可動させる。
チャック部材230は、図5に示さないが昇降テーブル210に設けられている。チャック部材230は、載置台200よりも+Z側に延在する複数の突起を備えている。チャック部材230は、それらの突起を載置台200に載置されるメインフレーム91の内壁に当接させることにより、メインフレーム91を掴持する。これにより、チャック部材230は、メインフレーム91を位置決めする。
一方、変位センサ240は、チャック部材230によって位置決めされたメインフレーム91の位置座標、例えば、中心軸の位置座標、外壁の傾き等を測定する。変位センサ240は、測定した位置座標データを演算ユニット60に出力する。
ロータ計測ユニット30は、図3に示すように、メインフレーム挿入ユニット20によって+Z側へ上昇したメインフレーム91のロータ914の位置座標を計測するため、すなわち、円筒体位置決めユニット10側へ上昇したメインフレーム91のロータ914の位置座標を計測するため、円筒体位置決めユニット10の+Z側に配設されている。ロータ計測ユニット30は、図6に示すように、メインフレーム91のクランクシャフト915の+Z端に嵌合可能な嵌合シャフト310と、嵌合シャフト310の−Z端に配設された荷重センサ320と、で構成されている。なお、本明細書では、ロータ計測ユニット30を計測部ともいう。
嵌合シャフト310の+Z端は、シャフトホルダ311に固定されている。そして、嵌合シャフト310は、シャフトホルダ311によってZ方向に向けられている。
シャフトホルダ311は、X方向両端に、ガイドシャフト312に沿って移動可能なリニアブッシュ313を有している。また、シャフトホルダ311は、アクチュエータ314によってZ軸方向に駆動されるブロック315に固定されている。これにより、嵌合シャフト310は、Z軸方向に昇降する。
一方、嵌合シャフト310の−Z端側は、上述した天板134の+Z側面に当接する支持板316に嵌め込まれた軸受317によって回転可能に支持されている。そして、嵌合シャフト310は、軸受317を通って、さらに−Z側へ延在している。嵌合シャフト310の−Z端には、クランクシャフト915の+Z端に嵌合可能な、図示しない嵌合部が形成されている。その嵌合部については、後述する組立装置1の動作で後述する。
荷重センサ320は、嵌合シャフト310の嵌合部がクランクシャフト915の+Z端に嵌合したときの荷重を計測する。すなわち、荷重センサ320は、クランクシャフト915の負荷を計測する。荷重センサ320は、測定した荷重データ、すなわち、負荷データを演算ユニット60に出力する。
サブフレーム調整ユニット40は、サブフレーム92を円筒体93に挿入してその位置を調整する、いわゆる調芯ユニットである。サブフレーム調整ユニット40は、サブフレーム92を円筒体93の+Z端に挿入するため、図4に示すように、円筒体位置決めユニット10の天板134の近傍に配設されている。そして、サブフレーム調整ユニット40は、天板134の−Z側に配置された、サブフレーム92が載置される可動テーブル400を備えている。なお、本明細書では、サブフレーム調整ユニット40のことを、第二のフレーム挿入部又は調整部ともいう。
組立装置1では、サブフレーム92と円筒体93に挿入する際に、サブフレーム92の位置を調整するため、サブフレーム92にアダプタ95が取り付けられる。また、サブフレーム92の位置座標を計測するため、アダプタ95に計測用治具96が取り付けられる。詳細には、+Z側に向かってアダプタ95、計測用治具96の順序で、アダプタ95と計測用治具96がサブフレーム92の+Z側に取り付けられる。
可動テーブル400は、図4に示さないが、アダプタ95の一部が載置可能なテーブル面を有する。そして、可動テーブル400は、アクチュエータ410によってXYZ軸方向、X軸を回動中心とするθ軸方向、及びY軸を回動中心とするφ軸方向に駆動される。これにより、可動テーブル400は、アダプタ95を介して、計測用治具96とサブフレーム92を移動させる。その結果、可動テーブル400は、サブフレーム92の位置を調整する。なお、アクチュエータ410は、原点位置からの移動座標データを演算ユニット60に出力する。演算ユニット60については後述する。
サブフレーム計測ユニット50は、可動テーブル100によって可動する計測用治具96を測定するため、可動テーブル100と同様に、円筒体位置決めユニット10の天板134の近傍に配設されている。サブフレーム計測ユニット50は、天板134から−Z側へ延在するブラケット510と、ブラケット510に設置された変位センサ520と、で構成されている。
変位センサ520は、ブラケット510によって、計測用治具96のX方向に配置されている。これにより、変位センサ520は、計測用治具96の位置座標を計測する。変位センサ520は、測定した位置座標データを演算ユニット60に出力する。
演算ユニット60は、組立装置1が備えるCPU(Central Processing Unit)が記憶部630に記憶された挿入溶接処理プログラムを実行することによって実現されている。演算ユニット60は、図7に示すように、サブフレーム計測ユニット50の変位センサ520が測定した位置座標データからサブフレーム92の位置座標を算出するサブフレーム位置算出部610と、メインフレーム挿入ユニット20の変位センサ240が測定した位置座標データからメインフレーム91の位置座標を算出するメインフレーム位置算出部620と、溶接位置ずれテーブル631と溶接後位置テーブル632が記憶された記憶部630と、ロータ計測ユニット30の荷重センサ320の負荷データが許容できるか否かを溶接位置ずれテーブル631に基づいて判定し、かつ、許容できないと判定した場合に、溶接後位置テーブル632に基づいてサブフレーム92の位置調整量を演算するサブフレーム位置調整量算出部640と、溶接ユニット80の溶接条件を決定する溶接条件決定部650と、で構成されている。
サブフレーム位置算出部610は、サブフレーム調整ユニット40のアクチュエータ410が出力する移動座標データと、サブフレーム計測ユニット50の変位センサ520が出力する位置座標データと、に基づいて、サブフレーム92の中心軸の位置座標を算出する。
メインフレーム位置算出部620は、メインフレーム挿入ユニット20の変位センサ240の出力データに基づいて、メインフレーム91の中心軸の位置座標を算出する。
記憶部630には、予め実験により作成された、荷重センサ320が測定する負荷データと、溶接後のメインフレーム91とサブフレーム92の位置ずれ量が許容できるか否かの可否データと、が関連づけられた、図8に示す溶接位置ずれテーブル631が記憶されている。そして、溶接位置ずれテーブル631には、XYZ軸方向の負荷データ、すなわち、負荷[Fx1、Fy1、Fz1]、[Fx2、Fy2、Fz2]、・・と、その負荷データが取得された場合の溶接後のメインフレーム91とサブフレーム92の位置ずれ量が許容できるか否か、すなわち、メインフレーム91とサブフレーム92が適正な精度で配置されているか否か、のデータであるOK、NG、・・とが関連付けされている。なお、本明細書では、溶接位置ずれテーブル631を第一のデータともいう。
また、記憶部630には、予め実験により作成された、高い精度で圧縮機94が組み立てられたときの、溶接前のメインフレーム91とサブフレーム92の位置ずれ量と、溶接後のメインフレーム91とサブフレーム92の位置ずれ量と、が関連づけられた溶接後位置テーブル632が記憶されている。そして、溶接後位置テーブル632には、高い精度で組み立てられた圧縮機94の、溶接前でのメインフレーム91の中心軸のXYZ座標、そのXYZ座標と溶接前でのサブフレーム92の中心軸のXYZ座標とを結ぶ直線のXY平面での傾き、及びZ軸に対する傾きのデータ、すなわち溶接前の位置座標[ΔXb、ΔYb、ΔZb、Δθb、Δφb]、・・と、溶接後のメインフレーム91の中心軸のXYZ座標、そのXYZ座標と溶接後のサブフレーム92の中心軸のXYZ座標とを結ぶ直線のXY平面での傾き、及びZ軸に対する傾きのデータ、すなわち溶接後の位置座標[ΔXb、ΔYb、ΔZb、Δθb、Δφb]、・・と、が関連づけられている。なお、本明細書では、溶接後テーブル632を第二のデータともいう。
サブフレーム位置調整量算出部640は、記憶部630に記憶された溶接位置ずれテーブル631を用いて、荷重センサ320が測定した負荷データに対応する溶接後の位置ずれ量が許容できる位置ずれ量であるか否かを判定する。
許容できない位置ずれ量であると判定した場合、サブフレーム位置調整量算出部640は、サブフレーム位置算出部610が算出したサブフレーム92の中心軸の位置座標と、メインフレーム位置算出部620が算出したメインフレーム91の中心軸の位置座標と、からメインフレーム91の中心軸に対するサブフレーム92の中心軸のずれ量を算出し、高い精度で組み立てられる場合のデータを示している溶接後位置テーブル632の中から、算出されたずれ量に最も近い溶接前の位置ずれ量を選定する。そして、選定された位置ずれ量と算出されたずれ量とを比較することにより、サブフレーム92の位置調整量を算出する。そして、サブフレーム位置調整量算出部640は、算出した位置調整量を制御ユニット70に出力する。
一方、許容できると判定した場合、サブフレーム位置調整量算出部640は、サブフレーム92の位置調整量をゼロとし、その結果を制御ユニット70に出力する。また、サブフレーム位置調整量算出部640は、負荷データが許容できるか否かの判定結果を溶接条件決定部650に出力する。なお、本明細書では、サブフレーム位置調整量算出部640のことを、負荷データが許容できるか否かを判定することから、判定部ともいう。
溶接条件決定部650は、サブフレーム位置調整量算出部640の判定結果から溶接条件を決定する。溶接条件決定部650は、判定結果が許容できないとされている場合、サブフレーム92の位置調整をするため、比較的高温、長時間の溶接条件を制御ユニット70に出力する。判定結果が許容できるとされている場合、より低温、より短時間の溶接条件を制御ユニット70に出力する。
図3に戻って、制御ユニット70は、演算ユニット60に演算の指令を行い、演算ユニット60の演算結果に基づき、サブフレーム調整ユニット40と溶接ユニット80を動作させる。制御ユニット70は、例えば、サブフレーム位置調整量算出部640の出力データに基づいて、サブフレーム調整ユニット40のアクチュエータ410を駆動して可動テーブル400を移動させる。これにより、サブフレーム92の位置を移動させる。また、制御ユニット70は、後述する溶接ユニット80の電源装置820の電力を制御する。
溶接ユニット80は、調芯されたサブフレーム92とメインフレーム91とを溶接するため、図3に示すように、ブラケット811に固定された溶接トーチ810と、溶接トーチ810に電力を供給する電源装置820と、を備えている。なお、本明細書では、溶接ユニット80を溶接部ともいう。
溶接トーチ810は、メインフレーム91と円筒体93、サブフレーム92と円筒体93を溶接するため、支柱132の−Z側の部分と+Z側の部分とに配設されている。図3では、溶接トーチ810が−X側にある支柱132にだけ配設されているが、溶接トーチ810は、+X側にある支柱132にも同様に、支柱132の−Z側の部分と+Z側の部分とに配設されている。これにより、溶接トーチ810は、メインフレーム91と円筒体93、サブフレーム92と円筒体93を、円筒体93の円周方向に120°毎に溶接することが可能である。
電源装置820は、ケーブル821によって溶接トーチ810に接続されている。電源装置820は、制御ユニット70にも接続され、制御ユニット70によって溶接トーチ810に供給する電力が制御される。
次に、図9−図11を参照して、組立装置1の動作について説明する。以下の説明では、
円筒体位置決めユニット10の可動テーブル100に円筒体93が載置されておらず、メインフレーム挿入ユニット20の載置台200にメインフレーム91が載置されていないことを前提とする。また、サブフレーム調整ユニット40の可動テーブル400にも、サブフレーム92が載置されていないものとする。また、円筒体位置決めユニット10の可動テーブル100とメインフレーム挿入ユニット20の載置台200は、図3に示す位置にあることを前提とする。円筒体位置決めユニット10の可動テーブル100は、図3に示す位置よりも−Z側に位置することを前提とする。
図9は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置1を用いた組立処理のフローチャートである。図10は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置1で使用するサブフレーム位置決め治具1000の正面図である。図11は、図9に示す挿入溶接処理のフローチャートである。
まず、上述した構成のメインフレーム91、サブフレーム92、円筒体93、計測用治具96、アダプタ95を用意する。そして、手作業で、サブフレーム92の、円筒体93に挿入される側と反対の側にアダプタ95を取り付け、さらにその上に計測用治具96を取り付ける。
次に、図9に示すように、計測用治具96とアダプタ95が取り付けられたサブフレーム92を、サブフレーム92に対して計測用治具96を+Z側に向けた状態で、可動テーブル400に取り付けて、サブフレーム92の位置決めをする(ステップS1)。位置決めでは、サブフレーム計測ユニット50の変位センサ520で計測用治具96の位置座標を計測し、計測された位置座標に基づいて可動テーブル400を移動させる。これにより、サブフレーム92を水平にする。また、サブフレーム92をサブフレーム調整ユニット40の中心に配置する。
次に、円筒体93を可動テーブル100に載置する。続いて、載置された円筒体93を位置決め治具110を用いて位置決めする(ステップS2)。位置決めは、円筒体93の内側壁を位置決め治具110に当接させて行う。また、位置決め後、可動テーブル100を上昇させて、円筒体93に、サブフレーム92を挿入する。なお、本明細書では、この工程をサブフレーム挿入工程又は第二のフレーム挿入工程という。
次に、図10に示すサブフレーム位置決め治具1000を用いて、円筒体93のステータ932の位置決めをする(ステップS3)。ここで、サブフレーム位置決め治具1000は、図10に示すように、メインフレーム挿入ユニット20のチャック部材230が掴持可能な台部1010と、台部1010から+Z方向に延在し、円筒体93のステータ932間に形成される空間に嵌入可能な円筒部1020と、で構成された治具である。
詳細には、まず、サブフレーム位置決め治具1000を、図5に示すメインフレーム挿入ユニット20の載置台200に載置する。次に、載置台2に載置されたサブフレーム位置決め治具1000の台部1010をメインフレーム挿入ユニット20のチャック部材230で掴持して、サブフレーム位置決め治具1000の位置決めをする。次に、メインフレーム挿入ユニット20の載置台200を上昇させ、位置決めがされたサブフレーム位置決め治具1000を、図4に示す可動テーブル100にある円筒体93に挿入する。これにより、円筒体93のステータ932間に形成される空間に、サブフレーム位置決め治具1000の円筒部1020が嵌入される。その結果、ステータ932が位置決めされる。この状態で、図示しない固定手段によって、円筒体93を可動テーブル100に固定して、ステータ932を定位置に固定する。円筒体93を固定した後、図5に示す載置台200を下降させて、サブフレーム位置決め治具1000を円筒体93から抜き取る。円筒体93から抜き取った後、サブフレーム位置決め治具1000をチャック部材230から取り外して、載置台200から取り出す。
次に、図9に示すように、メインフレーム91を載置台200に載置し、載置台200に載置されたメインフレーム91をチャック部材230で掴持してメインフレーム91の位置決めをする(ステップS4)。
次に、作業者は、メインフレーム91を位置決めした後、組立装置1の起動キーを押す。制御ユニット70は、図9に示すように、起動キーの出力信号により、挿入溶接処理をスタートさせる(ステップS5)。次に、図11を参照して挿入溶接処理を説明する。
制御ユニット70は、図11に示すように、載置台200を上昇させて、メインフレーム91を仮位置まで上昇させる(ステップS51)。ここで、仮位置とは、載置台200に載置されたメインフレーム91のクランクシャフト915が、サブフレーム92のステータ932よりも−Z側にあるメインフレーム91の位置のことである。後述するように、仮位置は、荷重センサ320で負荷を計測する位置である。なお、本明細書では、この工程をメインフレーム挿入工程又は第一のフレーム挿入工程という。
次に、制御ユニット70は、ロータ計測ユニット30のアクチュエータ314を駆動して、嵌合シャフト310のシャフトホルダ311を下降させる。そして、嵌合シャフト310の嵌合部をクランクシャフト915の+Z端に嵌合させる(ステップS52)。
次に、制御ユニット70は、嵌合シャフト310の嵌合部がクランクシャフト915の+Z端に嵌合した状態で、ロータ計測ユニット30の荷重センサ320で負荷を計測する(ステップS53)。この状態では、クランクシャフト915が、ステータ932よりも−Z側に位置しているため、メインフレーム91のロータ914がステータ932の近傍に位置している。その結果、ロータ914とステータ932との間に磁力が作用し、クランクシャフト915に力がかかる。制御ユニット70は、荷重センサ320で、その力による負荷を計測する。このとき、制御ユニット70は、ロータ計測ユニット30のアクチュエータ314をトルク制御して、嵌合シャフト310に加わる力を一定にする。荷重センサ320は、測定した負荷データを演算ユニット60に出力する。なお、本明細書では、この工程は、負荷データがロータ914のステータ932に対する位置を示すデータとなることから、ロータ計測工程又は計測工程という。
制御ユニット70は、荷重センサ320で負荷を計測した後、ロータ計測ユニット30のアクチュエータ314を駆動して、嵌合シャフト310のシャフトホルダ311を上昇させる。続いて、制御ユニット70は、載置台200を上昇させて、メインフレーム91を上昇させる。制御ユニット70は、メインフレーム91を、メインフレーム91のクランクシャフト915の+Z端がサブフレーム92の副軸受921に挿入される位置まで上昇させる。なお、この位置を挿入位置という。これにより、制御ユニット70は、サブフレーム92にメインフレーム91を取り付ける(ステップS54)。
次に、制御ユニット70は、サブフレーム位置算出部610にサブフレーム計測ユニット50の変位センサ520が計測した位置座標データを取得させる。サブフレーム位置算出部610は、取得した位置座標データからサブフレーム92の中心軸の位置座標を算出する(ステップS55)。
続いて、制御ユニット70は、メインフレーム位置算出部620にメインフレーム挿入ユニット20の変位センサ240が計測した位置座標データを取得させる。メインフレーム位置算出部620は、取得した位置座標データからメインフレーム91の中心軸の位置座標を算出する(ステップS56)。
次に、制御ユニット70は、サブフレーム位置調整量算出部640に、ロータ計測ユニット30の荷重センサ320が測定した負荷データに基づいてサブフレーム92の位置調整が必要であるか否かを判定させる。サブフレーム位置調整量算出部640は、位置調整が必要と判定した場合に、サブフレーム92の位置調整量を算出する(ステップS57)。
詳細には、上述したように、サブフレーム位置調整量算出部640は、荷重センサ320の負荷データが許容できる否か、換言すると、メインフレーム91のクランクシャフト915とサブフレーム92の中心軸とのずれを修正するために、サブフレーム92の位置調整が必要であるか否か、を溶接位置ずれテーブル631を用いて判定する。そして、サブフレーム位置調整量算出部640は、負荷データが許容できないと判定した場合、すなわち、位置調整が必要であると判定した場合、ステップS55で算出したサブフレーム92の中心軸の位置座標と、ステップS56で算出したメインフレーム91の中心軸の位置座標と、溶接後位置テーブル632と、に基づいて、サブフレーム92の位置調整量を算出する。サブフレーム位置調整量算出部640は、負荷データが許容できると判定した場合、すなわち、位置調整が必要でないと判定した場合、サブフレーム92の位置調整量をゼロとする。なお、本明細書では、この工程を判定工程という。
次に、制御ユニット70は、サブフレーム位置調整量算出部640が算出したサブフレーム92の位置調整量に対応するサブフレーム92の適正位置に、サブフレーム92を移動させる(ステップS58)。詳細には、制御ユニット70は、サブフレーム調整ユニット40の可動テーブル400を可動させて、サブフレーム92を適正位置に移動させる。なお、本明細書では、この工程をサブフレーム調整工程又は調整工程という。
サブフレーム92を適正位置に移動させた後、制御ユニット70は、溶接条件決定部650に溶接条件を決定させる。詳細には、上述したように、サブフレーム位置調整量算出部640の判定結果に基づき、溶接条件を決定する。その後、制御ユニット70は、溶接ユニット80に決定された溶接条件でメインフレーム91と円筒体93、サブフレーム92と円筒体93の溶接をさせる(ステップS59)。この溶接では、溶接ユニット80は、円筒体93の円周方向に120°毎に溶接する。なお、本明細書では、この工程を溶接工程という。
次に、制御ユニット70は、チャック部材230にメインフレーム91を解放させ、その後、載置台200を下降させる(ステップS60)。以上により、挿入溶接処理が終了する。
挿入溶接処理が終了すると、図9に示す組立処理に戻る。メインフレーム91、サブフレーム92、及び円筒体93の組立が完了した状態であるため、組立処理も終了する。以上の処理により、圧縮機94が組み立てられる。
なお、組立処理をステップS1、S2、S3、S4の順序で行うと説明しているが、組立処理では、メインフレーム91の載置台200への載置と位置決め(ステップS4)の後に、サブフレーム92の可動テーブル400へ取り付けと位置決め(ステップS1)をしてもよい。この場合、ステップS2で行う、可動テーブル100を上昇させて円筒体93にサブフレーム92を挿入する工程をステップS1で行えばよい。
以上のように、本発明の実施の形態に係る圧縮機の組立装置1では、サブフレーム調整ユニット40が、ロータ計測ユニット30の荷重センサ320で計測した負荷データが許容できるか否かを溶接位置ずれテーブル631に基づいて判定する。そして、許容できないと判定した場合に、サブフレーム調整ユニット40がサブフレーム92の位置を調整する。さらに、組立装置1では、サブフレーム92の位置が調整された状態で、溶接ユニット80がメインフレーム91とサブフレーム92を円筒体93に溶接する。このため、組立装置1では、溶接による位置ずれが発生しにくい。その結果、メインフレーム91とサブフレーム92を正確な位置で溶接することができ、メインフレーム91とサブフレーム92を高い精度で組み立てることができる。
溶接位置ずれテーブル631では、荷重センサ320が測定する負荷データと溶接後のメインフレーム91とサブフレーム92の位置ずれ量が許容できるか否かが、関連づけられている。このため、組立装置1は、負荷データを測定するだけで、溶接後のメインフレーム91とサブフレーム92の位置ずれ量が許容できるか否か、すなわち、組立精度が高いか否かを容易に予測することができる。その結果、組立装置1では、簡易な構成で、メインフレーム91とサブフレーム92を高い精度で組み立てるか否かを予測して、メインフレーム91に対するサブフレーム92の位置を調整することができる。
また、荷重センサ320が測定する負荷データは、ロータ914とステータ932との間の磁力に依存する。組立装置1では、負荷データ、すなわち、ロータ914とステータ932との間の磁力に基づいて、サブフレーム92の位置を調整するか否かを判定するため、効率が低い圧縮機の組立を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態では、嵌合シャフト310をメインフレーム91のクランクシャフト915に嵌合させて、荷重センサ320で負荷データを測定している。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、ロータ914のステータ932に対する位置が計測され、組立装置1が測定された位置データに基づいてサブフレーム92の位置を調整すればよい。
図12は、ロータ計測ユニット30の変形例の断面図である。
図12に示すように、ロータ計測ユニット300は、コギングトルク計測器であってもよい。詳細には、ロータ計測ユニット300は、メインフレーム91のクランクシャフト915に接続可能なシャフト部301と、シャフト部301に接続されたクランクシャフト915を回転させて、コギングトルクを計測する計測部302と、を備えるコギングトルク計測器であってもよい。この場合、ロータ計測ユニット300は、メインフレーム91に対してZ方向に配置されるとよい。例えば、図12に示すように、メインフレーム91に対して−Z方向に配置されてもよい。図12に示す形態の場合、載置台200がZ方向に貫通する貫通孔を有し、シャフト部301が貫通孔に挿通され、かつシャフト部301が伸縮可能であるとよい。このような形態の場合、ロータ計測ユニット300が測定したコギングトルクからロータ914とステータ932との間の磁力の大きさ、向きを求めて、求めた磁力の大きさ、向きからロータ914のステータ932に対する位置を推定することができる。
なお、ロータ計測ユニット300のコギングトルク計測器は、コギングトルク測定器、コギングトルク計測部等と称されるものであってもよい。また、実施の形態の荷重センサは、ロードセル、荷重変換器、荷重計測部等称されるものであってもよい。
上記実施の形態では、溶接位置ずれテーブル631が、メインフレーム91の中心軸とサブフレーム92の中心軸とのXYZ方向のずれ量、それら中心軸を結ぶ直線のXY平面での傾き、及びZ軸に対する傾きを含んでいる。しかし、溶接位置ずれテーブル631は、サブフレーム92の調整に必要な位置ずれ量を含んでいればよい。例えば、溶接位置ずれテーブル631に含まれる溶接後の位置ずれ量は、XY平面での傾きとZ軸に対する傾きのデータだけでもよい。このような位置ずれ量を含むテーブルであっても、サブフレーム位置算出部610が算出したサブフレーム92の中心軸の位置座標と、メインフレーム位置算出部620が算出したメインフレーム91の中心軸の位置座標と、溶接位置ずれテーブル631が含む、上記のXY平面での傾き及びZ軸に対する傾きの位置ずれ量と、からサブフレーム92の位置を調整することができる。
上記実施の形態では、サブフレーム調整ユニット40が、Z軸方向にも可動テーブル400を移動させるアクチュエータ410を備えている。そして、サブフレーム調整ユニット40が、サブフレーム92の位置調整のほかに、サブフレーム92の円筒体93への挿入も行っている。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、サブフレーム調整ユニット40のほかに、サブフレーム92を円筒体93に挿入するサブフレーム挿入ユニット又はサブフレーム挿入部を備えてもよい。例えば、サブフレーム調整ユニット40が可動テーブル400をXY方向に移動させ、サブフレーム挿入ユニットがZ方向に可動テーブル400を移動させてもよい。このような形態であっても、サブフレーム調整ユニット40がサブフレーム92の位置を調整することができる。
上記の実施の形態では、組立装置1は、円筒体位置決めユニット10、メインフレーム挿入ユニット20、ロータ計測ユニット30、サブフレーム調整ユニット40、サブフレーム計測ユニット50、演算ユニット60、制御ユニット70、溶接ユニット80で構成されている。しかし、本発明では、ユニットと呼ばれる構成のほか、組立装置1が円筒体位置決め部、メインフレーム挿入部、ロータ計測部、サブフレーム調整部、サブフレーム計測部、演算部、制御部、溶接部と呼ばれる部分で構成されてもよい。また、サブフレーム調整ユニット40が演算ユニット60及び制御ユニット70の機能を果たしてもよい。
上記の実施形態では、演算ユニット60が、サブフレーム位置調整量算出部640の判定結果から、高温、長時間の、又はより低温、より短時間の溶接条件を決定して、溶接ユニット80に溶接させている。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、溶接条件の決定方法は任意である。演算ユニット60は、データベースに基づいて溶接条件を決定してもよい。
例えば、演算ユニット60が算出したサブフレーム92の位置調整量と、実際にサブフレーム調整ユニット40が調整した調整量に差があり、その結果、メインフレーム91とサブフレーム92の中心軸、すなわち軸線がずれることがある。
この場合、記憶部630に、予め実験をして求めた、演算ユニット60が算出した位置調整量とサブフレーム調整ユニット40の実際の調整量との関係を示すデータベースが記憶されているとよい。そして、演算ユニット60が、このデータベースを記憶部630から読み出し、このデータベースに基づいて溶接条件を決定するとよい。例えば、演算ユニット60は、データベースで求めた演算ユニット60が算出した位置調整量とサブフレーム調整ユニット40の実際の調整量との差が閾値よりも大きい場合、閾値以下の溶接条件よりも高温、長時間又は広領域の溶接条件に決定するとよい。
また、溶接によって、メインフレーム91又はサブフレーム92と円筒体93とに熱応力が発生し、その熱応力によって、メインフレーム91又はサブフレーム92と円筒体93とが変形して、メインフレーム91とサブフレーム92の軸線がずれることがある。
この場合、記憶部630に、予め実験をして求めた、メインフレーム91とサブフレーム92の軸線のずれ量と溶接条件とを示すデータベースが記憶されているとよい。演算ユニット60は、記憶部630から読み出した、このデータベースに基づいて溶接条件を決定するとよい。
さらに、ロータ914とステータ932との間の磁力が、チャック部材230によるメインフレーム91の掴持力よりも大きい場合、サブフレーム調整ユニット40の可動テーブル400でサブフレーム92の位置を調整した後、その磁力によってメインフレーム91が傾斜することがある。その結果、メインフレーム91とサブフレーム92の軸線がずれることがある。
この場合、予めチャック部材230によるメインフレーム91の掴持力を計測し、計測された掴持力が記憶部630に記憶されているとよい。演算ユニット60は、記憶部630から読み出した掴持力と、荷重センサ320が計測した負荷、すなわち、ロータ914とステータ932との間に磁力の大きさ、方向から、溶接条件を決定するとよい。
例えば、ロータ914とステータ932との間の磁力がメインフレーム91の掴持力よりも大きく、その磁力の方向が、ロータ914の軸線に対して特定の溶接箇所の方向に向いている場合、演算ユニット60は、その特定の溶接箇所の溶接時間を他の溶接箇所の溶接時間よりも短くするとよい。これにより、熱ひずみの影響を小さくして、メインフレーム91を傾斜しにくくすることができる。或いは、演算ユニット60は、制御ユニット70に、上記特定の溶接箇所の溶接を、他の溶接箇所の溶接よりも後にさせてもよい。先に溶接した溶接箇所が支持部となり、その結果、メインフレーム91の剛性を高めて、メインフレーム91を傾斜しにくくすることができる。この場合、着磁されたロータ914を有するメインフレーム91を高い精度で位置決めして、組み立てることができ、効率の高い圧縮機を製造することができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2018年1月24日に出願された、日本国特許出願特願2018−9307号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2018−9307号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1 組立装置、10 円筒体位置決めユニット、20 メインフレーム挿入ユニット、30 ロータ計測ユニット、40 サブフレーム調整ユニット、50 サブフレーム計測ユニット、60 演算ユニット、70 制御ユニット、80 溶接ユニット、91 メインフレーム、92 サブフレーム、93 円筒体、94 圧縮機、95 アダプタ、96 計測用治具、100 可動テーブル、110 位置決め治具、120 アクチュエータ、130 底板、131 貫通孔、132 支柱、133 貫通孔、134 天板、200 載置台、210 昇降テーブル、211 ブロック部材、212 アクチュエータ、213 支柱、220 可動テーブル、221 アクチュエータ、230 チャック部材、240 変位センサ、241 取り付け台、300 ロータ計測ユニット、301 シャフト部、302 計測部、310 嵌合シャフト、320 荷重センサ、311 シャフトホルダ、312 ガイドシャフト、313 リニアブッシュ、314 アクチュエータ、315 ブロック、316 支持板、317 軸受、400 可動テーブル、410 アクチュエータ、510 ブラケット、520 変位センサ、610 サブフレーム位置算出部、620 メインフレーム位置算出部、630 記憶部、631 溶接位置ずれテーブル、632 溶接後位置テーブル、640 サブフレーム位置調整量算出部、650 溶接条件決定部、810 溶接トーチ、811 ブラケット、820 電源装置、821 ケーブル、911A 円環板状部、911B 小円筒部、911C 大円筒部、912 コンプライアントフレーム、913 主軸受、914 ロータ、915 クランクシャフト、921 副軸受、932 ステータ、931 溶接部、1000 サブフレーム位置決め治具、1010 台部、1020 円筒部、A、B 矢印

Claims (5)

  1. ロータを有するシャフトを回転可能に支持する第一の軸受が固定された円板状の第一のフレーム及び、第二の軸受が固定された円板状の第二のフレームを、内壁にステータが固定された円筒体の径方向内側に挿入すると共に、前記シャフトを前記第二の軸受に挿入して、前記第一のフレーム、前記第二のフレーム及び、前記円筒体を組み立てる圧縮機の組立装置であって、
    前記円筒体に前記第一のフレームを挿入する第一のフレーム挿入部と、
    前記円筒体に前記第二のフレームを挿入する第二のフレーム挿入部と、
    前記第一のフレーム挿入部が前記第一のフレームを前記円筒体に挿入し、前記シャフトが前記円筒体の径方向内側に配置された状態で、前記ロータと前記ステータとの間の磁力の大きさ及び方向から前記ロータの前記ステータに対する位置を計測する計測部と、
    前記ロータの前記ステータに対する位置と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量とに関する第一のデータ及び、溶接前の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量との関係を示す第二のデータが記憶された記憶部と、
    前記計測部によって計測された位置データ及び、前記記憶部に記憶された前記第一のデータに基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整するか否か判定する判定部と、
    該判定部で前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整すると判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記第二のデータに基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整する調整部と、
    前記第一のフレームと前記第二のフレームを前記円筒体に溶接する溶接部と、
    を備える、圧縮機の組立装置。
  2. 前記計測部は、
    前記シャフトの先端に嵌合する嵌合部と、
    前記嵌合部が前記シャフトの先端に嵌合したときの荷重を計測する荷重計測部と、
    を有し、
    前記荷重計測部が計測した荷重データから前記ロータと前記ステータとの間の磁力を求める、
    請求項に記載の圧縮機の組立装置。
  3. ロータを有するシャフトを回転可能に支持する第一の軸受が固定された円板状の第一のフレーム及び、第二の軸受が固定された円板状の第二のフレームを、内壁にステータが固定された円筒体の径方向内側に挿入すると共に、前記シャフトを前記第二の軸受に挿入して、前記第一のフレーム、前記第二のフレーム及び、前記円筒体を組み立てる圧縮機の組立装置であって、
    前記円筒体に前記第一のフレームを挿入する第一のフレーム挿入部と、
    前記円筒体に前記第二のフレームを挿入する第二のフレーム挿入部と、
    前記第一のフレーム挿入部が前記第一のフレームを前記円筒体に挿入し、前記シャフトが前記円筒体の径方向内側に配置された状態で、前記ロータと前記ステータとの間のコギングトルクから前記ロータの前記ステータに対する位置を求める計測部と、
    前記ロータの前記ステータに対する位置と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量とに関する第一のデータ及び、溶接前の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量との関係を示す第二のデータが記憶された記憶部と、
    前記計測部によって計測された位置データ及び、前記記憶部に記憶された前記第一のデータに基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整するか否か判定する判定部と、
    該判定部で前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整すると判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記第二のデータに基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整する調整部と、
    前記第一のフレームと前記第二のフレームを前記円筒体に溶接する溶接部と、
    を備える、圧縮機の組立装置。
  4. ロータを有するシャフトを回転可能に支持する第一の軸受が固定された円板状の第一のフレーム及び、第二の軸受が固定された円板状の第二のフレームを、内壁にステータが固定された円筒体の径方向内側に挿入すると共に、前記シャフトを前記第二の軸受に挿入して、前記第一のフレーム、前記第二のフレーム及び、前記円筒体を組み立てる圧縮機の組立方法であって、
    前記円筒体に前記第一のフレームを挿入する第一のフレーム挿入工程と、
    前記円筒体に前記第二のフレームを挿入する第二のフレーム挿入工程と、
    前記第一のフレーム挿入工程で前記第一のフレームが前記円筒体に挿入され、前記シャフトが前記円筒体の径方向内側に配置された状態で、前記ロータと前記ステータとの間の磁力の大きさ及び方向から前記ロータの前記ステータに対する位置を計測する計測工程と、
    該計測工程で計測された位置データと、予め求めた、前記ロータの前記ステータに対する位置と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量とに関する第一のデータと、に基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整するか否か判定する判定工程と、
    該判定工程で前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整すると判定された場合に、予め求めた、溶接前の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量との関係を示す第二のデータに基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整する調整工程と、
    前記判定工程で調整しないと判定された後に、又は前記判定工程で調整すると判定され、かつ前記調整工程で前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整した後に、前記第一のフレームと前記第二のフレームを前記円筒体に溶接する溶接工程と、
    を備える、圧縮機の組立方法。
  5. ロータを有するシャフトを回転可能に支持する第一の軸受が固定された円板状の第一のフレーム及び、第二の軸受が固定された円板状の第二のフレームを、内壁にステータが固定された円筒体の径方向内側に挿入すると共に、前記シャフトを前記第二の軸受に挿入して、前記第一のフレーム、前記第二のフレーム及び、前記円筒体を組み立てる圧縮機の組立方法であって、
    前記円筒体に前記第一のフレームを挿入する第一のフレーム挿入工程と、
    前記円筒体に前記第二のフレームを挿入する第二のフレーム挿入工程と、
    前記第一のフレーム挿入工程で前記第一のフレームが前記円筒体に挿入され、前記シャフトが前記円筒体の径方向内側に配置された状態で、前記ロータと前記ステータとの間のコギングトルクから前記ロータの前記ステータに対する位置を求める計測工程と、
    該計測工程で計測された位置データと、予め求めた、前記ロータの前記ステータに対する位置と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量とに関する第一のデータと、に基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整するか否か判定する判定工程と、
    該判定工程で前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整すると判定された場合に、予め求めた、溶接前の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量と、溶接後の前記第一のフレームと前記第二のフレームの位置ずれ量との関係を示す第二のデータに基づき、前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整する調整工程と、
    前記判定工程で調整しないと判定された後に、又は前記判定工程で調整すると判定され、かつ前記調整工程で前記第一のフレームに対する前記第二のフレームの位置を調整した後に、前記第一のフレームと前記第二のフレームを前記円筒体に溶接する溶接工程と、
    を備える、圧縮機の組立方法。
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